DEMON PERFUME 第三話(後篇)

第三話(後篇)

 人気のない理科室。
 そこで俺は、担任の女教師と・・・。
 うっ・・・僅かな罪悪感と圧倒的な欲望が・・・。
 もう迷うな俺っ!
 悩むのは全てから終わってからだあっ!
「もしかして迷ってるの?」
「いいえっ!」
 元気に否定した。
 迷ってるってバレたら、せっかくのオイシイチャンスを逃してしまうかもしれない。
 ておい、先生が上に乗ってきた?
「ちょ・・・先生?」
 先生は妖しく微笑むと、脚を腰に絡めて来た。
 椅子に座っているから逃げるわけにもいかないって、別に逃げる必要はないか。
 んぐっ・・・先生が口を塞いできた。
 柔らかい舌が俺の口の中に入ってくる。
「んっ・・・」
 先生の指が、俺の分身に触れた。
 うっ・・・た、玉が弄ばれる。
 わ・・・も、もう一つの手が俺の分身を・・・。
 うっ・・・キ、キツイ・・・げ、限界が・・・あれ?手が止まった・・・。
 んぐぐっ・・・口がぁ、舌がぁっ・・・。
 先生の唾が流れてきた。
 当然飲みこむ・・・結構おいしいじゃないか。
「ふふふ・・・」
 う~何て色っぽい笑みなんだ・・・。
「私の唾液がおいしかったの?」
 み、耳元で・・・背筋がゾクッときた。
「は、はい・・・」  
「良い子ね」
 頬擦りされた・・・何か立場が違わないか?
「じゃあご褒美をあげましょうね・・・」
 あうっ!ぶ、分身が突っつかれた。
 せ、先生ってこんなキャラだったのか?
 指が俺の後ろに回って・・・ズボンを脱がされたっ!
 腰を浮かせて、トランクスも一緒に・・・慣れてるよ絶対。
 先生って彼氏は・・・
「うっ!?」
 ぶ、分身をいきなりギュッと掴まれ、思わず声に出してしまった。
「イッちゃってね」
 右手は俺の分身を掴んだまま、左手は俺の肛門へ伸びてきた。  
「え?先生其処は?」
 穴に指が一本入り動き始める。
「きたにゃあっ!?」
 お、おかしい・・・こんな処をいじられてるのにき、気持ち良い?
 くっ、うっお、俺は感じてるのか?
「どう、気持ち良い?」
 そう言って微笑む先生・・・確信犯だ。 
 な、何か言いたくないなあ・・・。
「ひゃあっ!?」
 ま、またされた・・・。
「ほらほらぁ~」
 ち、ちくしょわっ?
「それそれ~」
 く、くそ・・・ああっ!
「結構頑張るのね~?」
 こ、これじゃあただの逆レイプじゃないか・・・。
「うぐぐっぐぐぐ・・・」
「ほら~イッちゃえば?」
 せ、性格変わってるよこの人・・・あ、頭が真っ白に・・・。

 う~ん・・・お、俺は・・・?
 目を開けると、先生がニコニコして俺を見ている・・・? 
 こ、此処は確か理科室で・・・?
 思い出してきたぞ・・・。
「お目覚めね」
 く・・・返り討ちに合ったんだった・・・。
 うん?コンドームが新しくなってる?
「せ、先生・・・」
「ふふふ・・・気絶しちゃって可愛かったわよ」
 うう・・・この変わりよう・・・猫被ってたのか?
 と言うか、先生実はショタコンなのか?
 などど考えている間に、先生が俺の分身に触った。
「う・・・」
 声が出てしまう・・・一度出したのに、余計に敏感になっている。
 ゆっくりと先生の中に入っていった。
 先生は歯を食いしばって、眉をひそめている。
 色っぽいなぁ・・・。 
 く・・・け、結構キツイぞ・・・。
 でもこれなら亜美の方がキツイかなぁ・・・て何でアイツを引き合いに出さなきゃいけないんだ?
 先生の中は、もう十分に濡れている。
 長い黒髪が俺の顔に掛かった。
 見上げたら、先生が俺を覗き込んでいた。
「桐坂君・・・初めてじゃないでしょ?」
 ギクッ・・・バ、バレた?
「ど、どうしてそう思うんですか?」
 自分でも分かる程、声が上ずった。
 途端、先生はニヤリとした。
「ふ~ん・・・やっぱり童貞君じゃないんだぁ~」
 先生は頷いている・・・し、しまった!単にカマかけられただけだったのかっ!?
「キスも慣れてるしね~」
「へ?キス?」
 いやそれは先生が一方的に・・・。
「何言ってるのよ」
 笑いながら、肩を叩かれた。
「しっかり舌を絡めてきたクセに」
 そ、そうなのか・・・?
 俺は何も覚えてないんだが・・・。
 ・・・何となくこの雰囲気、ヤバイ気がする。
 というわけで俺は両腕を先生の手に回し、軽く突き上げる。
「あん・・・」
 大きくはないが、先生の喘ぎ声がもれた。
 ようし、この調子だ。
 俺はゆっくりとだが、突き動かし始めた。
「んっ・・・はあんっ・・・」
 先生の手も、俺の腰に回る。
 ただ突くだけじゃなく、色んな方向に動いてみる。
「あんっ・・・あんっ・・・あんっ」
 先生の腕に力がこもり、声も少しずつ大きくなってきた。
 ・・・でも本当に感じているのか?
 何かいつもより感じない所為か、余裕がある。
 この前読んだ本に【女性は感じているフリをしている時がある】と書かれていたのだ。
 俺もあまり感じないし、もしかして先生もそうなのかな・・・。
「せ、先生・・・」
 言い難いけど・・・仕方ないよなぁ。
「どうしたの?」
 不意に動くのを止めた事もあってか、不思議そうに俺を見た。
 目が少し潤んでる・・・。
「気持ち良い?」
 先生は眉をひそめた・・・やっぱり非常識かな・・・。
「気持ち良いけど・・・何故そんな事を聞くの?」
 その顔は明らかに白けた、と言っていた。
 ・・・・・やっぱりまずかったよな~。 
 何とかして誤魔化そう・・・。
 ようし・・・クリトリス刺激してやれ!
 俺は右人差し指でクリトリスに触った。
「きゃん!」
 ピクッと先生の体が震えた。
 刺激するついでに、腰も動かす。
「あ、うんっ・・・あんっ」
 先生はまた喘ぎ始めた。
 ふう・・・取り敢えずは一安心だな。
「んあぁっんんっ」
 ・・・何か・・・さっきより感じてるな。
「あんっ、あんっ」
 ・・・あんまり激しくしてないのに・・・。
 よく見ると、先生の体、うっすらと汗ばんでる。
「あんっ、あんっ、あんっ」 
 流石にこれは演技じゃないだろう。
 でも何でこんなに感じてるんだろう。
 うっ・・・俺も少しキツクなってきた・・・。
 一旦動きを止めよう・・・。
「ああん・・・どうして・・・」
 結果的に、二度途中で止められたのだ。
 先生の声は結構不満げだった。
 俺はそれに答えず、分身を深々と刺した。
「あぁ・・・」
 先生は体を仰け反らせた。
 ズンと荒々しく一突きする。 
「あんっ・・・」
 先生も感じてるな。
 深々と刺した所為か、動き難い。
 それでも構わずに動く。
「あんっ・・・あんっ、あんっ」
 先生の声が大きくなる。
 き、気持ち良い・・・。
 少しずつ早く動かす。
「あんっ、あんっ、あんっ」
 上手くはいってないが、時々クリトリスを刺激する。
 段々と絶頂へと近づいているのだ。
 俺も少しずつヤバくなっている。
「あんっ、あんっ、あんっ」
 先生の体が揺れ、胸が俺に当たる。
 かなり扇情的だ・・・。
「あっ、あっ、あっ」
 明らかにスパートが掛かっている。
 ちょっと待て・・・お、俺はもっと・・・。
「ああーっ!」
 体が痙攣したかと思うと、先生はぐったりとなって俺の方へ倒れてきた。
 イッちゃったか・・・俺はイけなかったのに・・・。
 でも先生はイッたんだよな・・・しのぶ先生・・・。
 嬉しいけど・・・ちょっと悲しい・・・。
 先生の胸は俺に押し付けられ、顔は俺の肩の上だ。
 だから分かるんだ・・・先生の荒い息遣いが。
 先生の柔らかい胸の感触がぁっ!
 ご、拷問じゃないのかこれ・・・。
 まだ起き上がらないので、先生の髪を撫でてみる。
 何と言って良いか・・・柔らかい・・・手触りが良いのだ。
 匂いを嗅いでみたら、何か甘い、良い香りがした。
「うん・・・」
 ぐったりしていた先生の腕に力が入った。
「あら・・・ごめんなさい」
 目を伏せ、謝る先生・・・うー堪らない。
「そんな・・・良いですよ」
 そう言って先生の頬を撫でる・・・何やってんだ俺。
 照れたような笑みを浮かべ、俺を見る先生。
「先生の髪・・・良い匂いですね」
 そうすると、嬉しそうに笑った。
 な、何か・・・照れるなあ。
「有り難う。これ嘉応のシャンプーなのよ」
「え?顔のシャンプー?」
 頭じゃなくて?
 痛っ!鼻をギュッとつままれた。
「顔じゃなくて、嘉応よ」
 あ・・・ああ、あの最近出て来た・・・。
 おかしいと思ったよ・・・。
「あらっ!?」
「どうしたんですか?」
 俺じゃなくても、いきなり大声を出されたら驚くだろう。
「もうこんな時間・・・桐坂君、早く帰りなさい」
 こんな時間?確かに暗くなってはきているが・・・。
「ほらっ!」
 先生が指差すまま、俺は時計を見た。
 只今の時刻、午後六時二十分。
 ・・・・・・・・・・・・・・・。
「何イイイイイイイーーーーーーーーッッッッッ!!!!!」
 ど、道理で周りが暗いわけだ・・・。
「分かったでしょ?早く帰らなきゃダメよ」
 耳を塞いだまま言う先生。
 ・・・確かにヤバイ。
 俺がいくら母さんに信用されているとはいえ、これ以上遅くなると流石に心配するだろう。
 いや待てよ?俺って転校早々、担任とエッチしたっていうのか・・・いくら香水の力があるとはいえ・・・。
 うん?香水?
 ・・・・・・し、しまった!すっかり忘れてたあ!
「桐坂君?」
 その厳しさが増した声に俺はハッとなった。
 今は考え事している場合じゃない。
 不完全燃焼でも、我慢して帰らないと。
 俺は慌てて先生から分身を抜いた。
 すると、白い手が伸びてきてコンドームを取り外した。
「これは始末しておくから。早く帰りなさい」
 先生の声に急かされて俺は服を着、理科室を後にした。
 
 ふう~・・・参ったなぁ。
 香水は使う気なかったのになぁ・・・。
 でも、先生は嬉しそうだったなぁ・・・。
 先生とあんな風になれるなら、使いたくなるよな。
 ・・・いけないって事は分かってるんだ。
 でも、先生が俺を好きになったわけじゃない。
 先生が俺とのエッチを喜んでするようになっただけだ。
 ・・・こんなの言い訳だよな。
 ・・・勉強は何とかなりそうだったけど、部活はどうしようかな。
 クラス委員とかはしなくてもいいんだろうけど・・・。
 ・・・・・・ダメだ、これじゃ現実逃避だ。 
 どうしよう・・・。
 年頃の男にこんな物を渡すなよなぁ・・・責任転嫁か。
 でもエッチするだけなら良いんじゃないか?
 ううう・・・ダメでもしたいのが男だ~。
 痛っ!電柱にぶつかった・・・。
 今日はついてるような、ついてないような・・・。
 あ、家だ。
 心配してるかな・・・。

 家にはこっそりと入った。
 靴があるから、亜美はもう帰って来てるようだ。
 頼んで相手してもらおうかな・・・。
 いや待て俺・・・妹に性欲の処理をさせてどうする。
 最低だろ、それじゃ。
 ・・・そんな事を俺はやったんだよな。
 亜美の奴、全然気にしてなかったな・・・。
 仮にも俺は兄貴だぞ。
 ・・・そんな風に思われてないのか?
 足音のなるべく立てず、俺は自分の部屋に向かった。
 今、誰かに見つかるとヤバイのだ。
 何故かは・・・言わなくても分かるだろう。
 亜美は俺の事をどう思ってるのだろう・・・。
 恋人みたいじゃないのは確かだが・・・。
 普通、あんな単語は出て来ないよな?
 兄妹だから・・・とか言ってた気がするが、むしろ恋人の方が自然なのでは・・・。
 よく分からない・・・。
 あ、そうだ。
 分からないと言えば、例の香水もそうだな。
 今日みたいなのが、正しい使い方なのか・・・。
 あの露天商め・・・うん?
 俺は香水を取り出す。
 香水の色・・・変わってるぞ。
 今までは紫だったんだが・・・今は黒くなってる。
 何か・・・胡散臭さがアップしたな。
 ・・・まあいいや。
 取り敢えず、風呂に入ろう。
 制服を上だけ脱いで、パジャマとバスタオルを出す。
 うん?何かが落ちた。
 ・・・俺が持って行ったコンドームだ。
 という事は、あの新しいコンドームも先生が・・・?
 ・・・あの人は一体、何枚学校に持って来てるんだよ?
 

 風呂から上がると、長袖のブラウスとジーパンという姿の亜美が俺の前に来た。
「お帰り」
 何故か無表情な亜美・・・それだけか?
「ただいま」
 ・・・何か睨まれてるな。
 穴が開く程、なんて表現が合うくらい、ジーという擬音語が聞こえてきそうなくらい睨まれてる。
「何だよ?」
 遅いってか?だったらそう言えよ。
「何で香水の匂いがするのかなー?」
 ・・・そういう事か。
「そんなの元女子校なんだから、当たり前だろう」
 前もって用意していた答えだ。
「だからってお兄ちゃんの体にしみつくの?」
 うっ・・・確かにそれは考え難い。
「何で匂うのかなー?」
 声が少し低くなった・・・ヤバイ展開になってきたな。
 いやいや。
 何で匂いが分かったんだよ。
 玄関から台所までって・・・犬じゃあるまいし。
「私の鼻、良いの知ってるよね?」
 うっ・・・考えを見透かされてしまった。
 確かに亜美の鼻は良いが・・・。
「どうして答えられないの?」
 さらに低くなる・・。
 亜美の周りの空気が熱くなった気がする・・・。
「まさか女の人と?」
「ち、違う・・・そんな事するわけないって。大体、俺なんかお嬢様達に相手されないって」
 言ってる本人も情けなくなるが、今はそれどころじゃない。
「じゃあどうしてキスマークが残ってるのよ?」
「えっ!?」
 慌てて左頬に手をやる。
 ちゃんと顔は洗った筈だが・・・。
「誰も左頬なんて言ってないよ」
 あ・・・し、しまった・・・は、嵌められたあ~!
「どうして左頬なのかな~?」
 うっ・・・凄いプレッシャーだ。
 な、何とかしないと俺はヤバイ。
「べ、別にお前に関係は・・・」
「確かに~」
 俺は亜美に圧され、最後まで言えなかった。
「私には関係ないけど~転校早々、何やってるのよ?」
 亜美の体から炎が噴出している。
 その顔は、修羅の如く・・・このままだと死ぬな。
「いい加減お兄ちゃんと雌雄を決しないとね」
 な、なんて物騒な事を・・・。
「し、雌雄を決するって言っても、俺が男でお前が女に決まってるじゃないか」
「・・・そういう意味じゃないんですけど?」
 うっ・・・逆効果だったか?
 いつもなら、亜美が吹き出して場が収まるんだが・・・。
 今度ばかりは亜美の怒りを煽っただけらしい。 
「覚悟っ!」
 亜美がじりじりと間合いを詰めてくる。
 このままじゃヤバイ。
 俺はバスタオルを亜美に投げつけ、撤退する。
「ハアッ!」
 気合と共に繰り出された正拳は、俺のバスタオルに穴を開けた。
 ・・・嘘だろ?
 バスタオルを床に捨てると、亜美が俺を追って来た。
 ちなみに走っているわけではない。
 一歩ずつゆっくりと・・・そんな感じだ。
「ハッ!」
 今度は蹴りだ。
 紙一重で俺はそれをかわす。
 蹴りが通過したと思ったら、亜美が跳び体を一回転させた。
 うおっ!?跳び回し蹴りかっ!?
 ブオーッという凄まじい音と共に、必殺の一撃が来た。
「くっ・・・」
 ギリギリでかわすと、ソレは轟音を立てて俺の後ろの壁を砕いた。
 大きな穴が開いたばかりか、全面にひびが入っている。
 俺の髪が数本落ち、パジャマが少し裂けた。
 ・・・相変わらずとんでもない威力だ。
 この前、ナンパして来た男を撃退する時には、コレで電柱を蹴り倒したのを見た事がある。
 あの男、慌てて逃げ出してたよな・・・。
 現実にこんな事が出来る女が、世の中にどれだけいるってんだ。
 しかし・・・靴下を履いているとはいえ生身だぞ?
「亜美、お前足は痛くないのか?」
「そんなヤワな鍛え方してないわ」
 ・・・そうですか・・・聞くだけ無駄だったか。
「悪かったわね、女だてらに足を振り回して」
 え?いや・・・そういうつもりで言ったんじゃないぞ。
「投げ技にしておくわね」
 ・・・柔道か?
 俺にしてみればどっちでも変わらないんだか・・・。
「ハアッ!」
 っておいっ!跳び蹴りかいっ!
「お、お前・・・今投げ技にするって・・・」
「真剣勝負にそんな事言う方が甘い」
 ・・・真剣勝負? 
 だれがそんな事するかっ!
「お前達、何してるんだ?」
 うん?この声は・・・クソ親父!
 帰って来やがったか。
 だが今はナイスだ。
 コイツを止めてくれ。
「お帰り、お父さん」
 ・・・相変わらず殺気立ってるな。
「暴れるなよ」
 そう言って亜美の肩を叩く。
 おおっ!今日だけはあんたに感謝しよう。
「気安く触らないで!」
 え・・・?
 亜美の肘が親父の鳩尾に綺麗に入った。
「ぐはっ・・・」
 苦鳴をもらし、親父は膝をついた。
 アレは結構キツイからな。
「や、止めろ」
 粘る親父は、亜美の腕を掴む。
「ほっといてよ」
 亜美の膝蹴りが親父の股間に命中した。
「~~~~~~~~~~っっっっっっ!!!!!」
 口をパクパクしながら、悶絶する親父・・・ア、アレは痛い・・・。
 そんな親父を亜美は冷たく見下ろす。
 所詮、男にしか玉の痛みは分からないんだ。
 何を思ったのか亜美は、苦しんでいる親父の両足を掴んだ。
 そして、持ち上げ周りにぶつからないように気をつけながら、ジャ○○ントスイングをした。
 そ、そこまでやるか・・・。 
 やがて親父はゆっくりと下ろされ・・・亜美は両手を払った。
「な、何もそこまでしなくても・・・」
「良い人にはしないわ」
 ・・・親父を悪人と認めたな。
 だが、例え悪人でも金的はいけないと思うぞ・・・。 
「二人共」
 その呆れた声に、俺と亜美は振り返った。
 母さんがおたまを片手に立っていた。
「じゃれ合うなら外でやってくれないかしら?」
 母さん、止める気はないのか・・・。
「俺・・・もうパジャマだよ」
 あせった俺は、何とか止めてもらおうとする。
「そうね・・・じゃあもう少し静かにしてくれる?」
 そう言って母さんは行ってしまった。
 壁の穴や、撃沈した親父には目もくれずに・・・。 
 亜美はと見ると、まだやる気がありそうだ。
 だが、今は俺が有利だ。
「亜美、俺の部屋へ行こう」
 香水が効こうと効くまいと、亜美はついてくるだろう。
 親父の介抱は・・・誰かがそのうちするに違いない。
 取り敢えず背中に意識を集中し、何時来るかもしれない攻撃に備える。
 親父の死角と思える所まで来ると、立ち止まって振り返る。
「動くな、声を出すな」
 亜美の体がビクッと震え、動きが止まる。
 これで一安心だ。
 俺は亜美に近寄ると、耳元に口を近づけた。
「お前は怒りを全部忘れる・・・お前はとってもエッチな気分になる」
 俺の推測が正しければ、大丈夫な筈だが・・・。
「怒りを忘れ、エッチな気分になる」 
 念の為にもう一度繰り返しておこう。
 どうかな・・・ちょっと虚ろな表情になってるが。
 ・・・試してみよう。
「お前なんで怒ってたんだ?」
 亜美は困った顔になった。
「えー・・・なんでだろう・・・」
「覚えてないのか?」
「ごめんなさい」
 俯いて謝ってきた・・・やっぱり可愛い。
「おしおきだな」
 そう言っても、コクンと頷くだけで何も言わない。
 よし、おしおきだ。
 部屋に入り、鍵を掛ける。
 パンッと一度尻を叩く。
 亜美は声を出さずに耐えているようだ。
 分身を取り出すと亜美にさせる。
 小さな口と舌を懸命に動かし、時々潤んだ目で見上げてくる。
 かなり上手くなってきてる。
 あどけなさの残る美少女に、義理とはいえ妹に・・・。
 た、堪らん・・・。
「出すぞ」
 宣言すると、亜美の口の中に射精した。
 俺の長い一日はまだ終わらない。

< つづく >

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