委員長の務め

 私は黒川さつき。  学級委員長を務めていて、あだ名も委員長だ。  他には姐さん、世話焼き大臣なんて呼ばれてる。  確かに困ってる人は放っておけないけど。  損な性分だと自覚はしてるけど。  だからって姐さんとか大臣はな

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DEMON PERFUME 第四話

第四話  亜美の小さな唇から白い液体が垂れた。  目はトロンとしてきてるし、頬はうっすらと赤くなってる。  メチャクチャ煽情的な光景だ。  俺の分身が更に元気になるのも当然だと言える。  よし、このまま押し倒して・・・

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催淫師 嵐前

─ 嵐前 ─  雨桶市全域にかかった霧は、朝日に照らされ緑色に光っている。道行く人々はその不自然さに疑問を表すこともなく、歩を進めている。 「ああっ・・・」  不意に一人の女性が喘いだ。彼女の顔は上気し、口の端からは涎が

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ヤドカリ 後編

- 後編 - 「ん・・・」  さつきの口から声がもれると、閉じられていた目がゆっくりと開いた。 「あれ・・・私・・・?」  彼女は眉に皺を寄せた。  何をしていたのかを思い出そうとしたのだが、頭がぼうっとしていて何も考え

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ヤドカリ 前編

- 前編 -  太陽が沈み始め、道行く人は家へと足を速めている。  丹羽さつきもその一人だ。 「遅くなったわね・・・」  顔を曇らせ溜め息混じりにもらしたさつきの声は、茜色の空に消えていく。  そんな彼女の前に若い男の二

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催淫師 暗躍編(6)

暗躍編(6) 「此処ね」  廉霞はとある町にある、空き家の前に立っていた。何やらおかしな連中が住み着いて、近隣の者に被害が出ている、警察の手にもおえないから何とかして欲しいという要請を受けての事である。 (確かに妖気を感

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ムジョウノカゼ

「ね、姉さん・・・」  我ながら、声に力がない。  細くなった手を、目の前の姉さんへと伸ばした。 「ハルミラ!しっかりしなさい!」  ギュッと手が握り締められた。 「私は・・・大丈夫だから・・・」  大好きな姉さんを、心

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催淫師 暗躍編(5)

暗躍編(5)  ピシャッという音が、始まりの合図だった。 「あっ・・・うんっ・・・」  清華は男を玄関で受け入れ、仰け反った。 「んくっ・・・はっ・・・」  啓人は浅く、ゆっくりと動き出す。清華はその啓人に、しがみついた

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催淫師 暗躍編(4)

暗躍編(4)  二人が入ったのは、六畳の和室であった。そこには机が一つあるだけで、片付いているというよりは他に何もなかった。 「ここは・・・?」  尋ねる啓人の声にも、不思議そうな響きが含まれている。ゴミどころか、塵一つ

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DESIGN

 皆様、初めまして。  私は吉野葉月と申します。  今は午前七時、もう彰矩様を起こす時間です。  彰矩様は、私の主であり、この屋敷の持ち主であられます。  いつものようにノックしてからお部屋に入ります。 「彰矩様、おはよ

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凶宴

 聖なる夜の、邪悪な願い。  それによって一人の男が蘇ろうとしていた。  不幸を撒き散らす為に・・・。  此処は大陸の中心、“央都ユートピア”。  あらゆる物の中心都市である。  此処は政治・経済・文化・権力・・・全てが

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催淫師 暗躍編(3)

暗躍編(3)  今は昼休み。転校生はヒーローという図式が見事に当てはまっている啓人は、他の生徒の勧誘や質問責めから逃れ、屋上にいた。 「ふう・・・やれやれだ」  さしもの啓人も、あの圧倒的なパワーにはてこずった。力をまだ

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催淫師 暗躍編(2)

暗躍編(2)  白笠は二人の仲間と共に歩いていた。 「ち・・・何でこんなに催淫蟲がうるさいんだ?」 「連中が言ってる事、正しいんじゃないのか?」  仲間の一人がたしなめるように言う。 「別に俺は反対してるわけじゃないぜ。

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催淫師 暗躍編(1)

暗躍編(1)  日曜日、全員揃うと同時に啓人が宣言した。 「今日皆で出掛けるぞ。但し!魅矢は留守番!」 「え?何処へ?」 「山登り♪」  ハテナマークを飛ばす理乃だったが、 「さっさと用意しろ」  と急かされ、慌てて着替

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DEMON PERFUME 第二話

第二話  ハァ・・・俺の名前は桐坂陽介だ。  まあこの話を読んでいる人は前の話を読んでくれた人達だろうから、自己紹介は必要ないと思うが一応するか。  えーと玉聖学園に通う事になっている二年生だ。  ハァ・・・取り敢えず礼

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DEMON PERFUME 第一話

第一話  俺の名前は桐坂陽介、現在は高校二年生。  ある日突如家族会議なるものを親父が開くと言い出し、家族は食卓に集まった。  家族は俺と母に妹の亜美、そしてクソ親父。 「あ~コホン」  ・・・咳払いからかよ。 「いきな

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催淫師 始動編(2)

始動編(2)  冴草啓人は雨桶市内のとある高級マンションの部屋にいた。部屋の住人である美女はベットの上で荒い息をしていた。己の欲望をあと一歩で満たせるという段階に至っても啓人は少しも悠然とした態度を崩さない。目の前にとび

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催淫師 始動編(1)

始動編(1)  割と格好良い一人の少年が市役所の建物を見上げていた。彼は昨日この雨桶市にやってきたばかりなのである。だからと言って、別に住民登録をしに来たという訳ではない。 「思ってたよりも・・・大きいな」  その少年、

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催淫師 序章(改)

 四月も終わる金曜日の夜、雨桶市外にある霧に包まれた古い洋館の前に、一台のトラックが止まり、三人の人間が降りて来た。 「あんた達、本当にあそこに・・・あの‘悪霊の館’に住むのかい?」  まず口を開いたのは、三十代後半と思

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