サンタの贈り物 サンタの贈り物 -ノブ太の場合-

- ノブ太の場合 -

 12月に入ると全国的に冷え込み、場所によってはもう雪も降ってるらしい。
 あまり太身な方ではない俺には、これからの季節はとてもつらい日々となる。
 そんなある日の夜。
 部屋に戻ると”それ”はいた。

 ズズズ・ ・ ・

「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 俺の見間違いでなければ、赤を基調とした”それ”は人の部屋のコタツに入り、お茶をすすっていた。

 スッ・ ・ ・ ・ ・ ・

 俺は扉から一歩下がり、部屋の番号を確認する。
「205号・ ・ ・だよな・ ・ ・」
 一人つぶやく。
「あの・ ・ ・ここ、205号ですよね?」
「・ ・ ・ん?ああ。そうなんじゃない?」
 俺の部屋・ ・ ・だと思うんだけど、部屋の中で堂々とお茶をすする”それ”はきちんと返答してくれた。
「誰ですかあなた?・ ・ ・」
 やっと、まともな質問が出来たような気がする。
「誰って・ ・ ・見ればわかるやろ?」
 さも、当たり前のように”それ”は言った。
 いや・ ・ ・言われて見れば赤を基調とした服に白い線・ ・ ・確かに、ていうか絶対誰がどこから見ても、その格好は”サンタクロース”の格好というのは分かるんだよ。
「サンタ・ ・ ・クロース・ ・ ・ですよね・ ・ ・?」
 俺は何を言ってるんだろう・ ・ ・
「当たり前たい! !そんがんことより、ドア開けとったら寒いっちゃけん早う閉めてよ! !」
「・ ・ ・すいません」
 なんで俺が謝らなきゃいけないんだ?・ ・ ・ていうか何で九州弁?
「・ ・ ・あの・ ・ ・」
「なんね?」
 寒い季節になると変な人が出没するらしいけど、俺の部屋で出没されてもな・ ・ ・まず襲われたら勝てる自信ないんで穏便にやらないと・ ・ ・
「・ ・ ・非常に言いづらいんですけど・ ・ ・ここ僕の部屋なんで・ ・ ・ ・ ・ ・ えっと・ ・ ・困るんですけど・ ・ ・」
「ま、言いたい事はわかるったい・ ・ ・とりあえず座らんね」
 座るって・ ・ ・あんた、ここ俺の部屋なんだよ! !
「はあ・ ・ ・」
 情けないかな、内心は小心者なので言われるままにサンタの格好をした人の反対側に座る。
『あったかいな・ ・ ・』
 外が寒かったせいかコタツの暖かさに一瞬、現在の状況を忘れる。

 ズズズズ・ ・ ・ ・ ・ ・

 サンタの格好した人は、お茶をすすったあとに口を開く。
「今日はな、他でもないったい」
「はあ・ ・ ・」
「俺のこの格好みればわかるやろ?」
「サンタクロースですね・ ・ ・」
 サンタクロースだよな・ ・ ・
「そうたい、サンタクロースたい」
「はあ・ ・ ・」
「だけん、わかるやろ?」
「へ?・ ・ ・何がですか?」
 わかんねーよ・ ・ ・
「・ ・ ・何がですか?じゃ、なかやろ! !サンタぐらい自分も知っとうやろうが! !」
「はっ・ ・ ・はい・ ・ ・もちろん知ってます」
「サンタって言えば、なんばするね?」
「そりゃあ・ ・ ・プレゼントを配りますよね?・ ・ ・子供に・ ・ ・」
 だよな・ ・ ・俺間違ってないよな・ ・ ・間違ってたら殺されるなんてことないよな・ ・ ・ ・ ・ ・
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 おい! !だまるなよ! !・ ・ ・本当(マジ)怖いって! !
「・ ・ ・ ・ ・ ・ そうたい、知っとうやん」
「ありがとうございます・ ・ ・」
 こいつはみのもんたか・ ・ ・(汗)
「さて、ここまで言えば分かるやろ?」
「はっ?」
「はっ?じゃなかやろう、本当、にぶかね~お前」
「・ ・ ・すいません・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 ムカつくぅ、なんで俺が謝らなきゃいけないんだ?・ ・ ・でも迂闊な事は言えないよなぁ・ ・ ・
「”サンタの格好”で、”プレゼントを配り”、”お前の部屋”におる・ ・ ・とうことは?」
 
 ぴこん! !

 俺の頭上に電球が光った。
 そうか!これはひょっとして時々テレビで見てる電○少○の企画だな! !じゃないと、俺の部屋に勝手に人がいるなんて考えられん! !
「”サンタ”で、”プレゼント”で、”僕の部屋”という事は、アレですよね!」
「そう、アレたい」
 お!サンタさんもやっとわかったか、みたいな顔したぞ! !やっぱそうなんだ! !
「僕がプレゼントを配る企画・ ・ ・かなんかですよね?」

 バチコ~~~~~~~~~ン! !

「アウチっ! !」
 サンタの右ビンタが俺の左頬を直撃する。
「テレビの見すぎたいお前」
 普通いきなり叩くか?ていうか番組的にこれまずいんじゃないか?
「すいません!俺どこが間違ってました!?」
 うう・ ・ ・痛いけど一応我慢しよう・ ・ ・クスン(涙)
「今日は他でもなか、お前にプレゼントばやる! !」
「え?プレゼントですか!?」
 何言ってんだこの人?
「まあまあ、そんがん信じられんみたいな顔せんでもよかたい」 
 信じられるかよ! !
「でも・ ・ ・あの・ ・ ・」
「ん?なんね?」
「言いにくいんですけど・ ・ ・」
「まどろっこしかね~よかけん、言いたい事はパパっと言わんね」
 少しイライラするサンタ
「クリスマスはまだ一週間以上ありますし、僕、たいしてお金持ってませんし、・ ・ ・それに、どうやってこの部屋入ったんですか?」
 聞くのは怖いが聞く事は聞いとかないと・ ・ ・でも・ ・ ・また暴力ふるわれたらどうしよう・ ・ ・
「はっは~ん・ ・ ・」
 サンタがなるほどねという顔をする。
「お前・ ・ ・ていうか自分、名前なんていうとかな?」
「え?・ ・ ・えっと、”川口ノブ太”って言います」
 いきなりなんだ?
「そうか・ ・ ・ノブ太君」
「・ ・ ・はい」
「君は勘違いをしてるばい」
「はい?そうなんですか?」
 どこがだ?
「まず始めに、クリスマス前にサンタがプレゼントなんてやっていいのか?ということやっけど、それは逆をいってしまえばクリスマス前に俺がプレゼントをやったらいけないのか?ということにもならないか?」
「・ ・ ・はあ」
 そんなものなのか?
「第一クリスマスにプレゼントをやらなきゃいけないとか、誰が決めたんだ?そういうふうにしなきゃいけない法律でもあるのか?ないだろう! !そうだよ! !ないんだよ! !だいたいクリスマスにプレゼントしようなんて、普段商売やってる奴らの商業作戦に決まってるだろう! !なのにそんな事も知らない一般ピーポーはそんな商業作戦に乗せられてホイホイとこんなイベントに一喜一憂してやがる! !しかも今度はなんだ!?イエスキリストが生まれた聖なる夜に対して何を勘違いしてるのか、浮かれたバカップルどもは聖なる夜はプレゼントをしあい、お互いの愛を確かめあうだぁ?馬鹿言ってんじゃねぇよ、”聖なる夜”じゃなくておめえらは単に”性なる夜”を過ごしたいだけなんだろ! !たくっ若いからって、毎日毎日おさかんにヒ~ヒ~やっとるくせにクリスマスは特別な日だぁ~?寝ぼけてんじゃねえよ! !出したり入れたり! !どうせその夜もやる事は一緒だろうが! !ばか!バカ!馬鹿っ!」
 標準語もしゃべれるんだ・ ・ ・ ・ ・ ・
「・ ・ ・ ・ ・ ・ あ・ ・ ・あの・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ あ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 我にかえったようだ・ ・ ・
「すまん・ ・ ・ちょっと取り乱したようやね・ ・ ・」
「いや・ ・ ・別に・ ・ ・ぃぃっス」
 気持ちは痛いほどわかるから・ ・ ・
「そんで、第二にノブ太は俺を強盗かなんかと勘違いしてるようやね」
 そうだよ! !違うのか!?
「それは違うばい」

 ドキッ! !

 心の中を読まれたのかと思った(汗)
「まあ確かに状況からいうと、ノブ太が俺の事、強盗と間違っても仕方ないけど、それは誤解たい」
「そうなんですか?」
「そうたい、なんでやと思う?」
 うわ~、いかにも聞いてくださいみたいなこの態度! !
「・ ・ ・なんでですかね・ ・ ・」
「それは! !俺が! !”サンタ”だから! ! ! !」 
 言い切っちゃったよオイ・ ・ ・
「まぁ~、そんなん俺の、この格好見てもらったらわかると思うんだけどぉ~、ノブ太にはちょっと理解しにくかったかなぁ~?」
 うわ~、すごい満足そうな顔して聞いてくるよこの人! !しかもいつの間にか俺の名前呼び捨てだし! !
「はぁ~・ ・ ・サンタっすか・ ・ ・すごいっすね・ ・ ・」
「そうだろぅ~! !」
 本当に嬉しそう・ ・ ・ついこっちまでにやけちゃうよ・ ・ ・よし!この勢いで・ ・ ・
「・ ・ ・それで、この部屋にはどうやって入ったんすか?」
「ああ、それね」
「はい」
「ん」
 そう言ってサンタが顎で窓をさす。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 さっきから隙間風が入ってくるなぁ~とは思っていたんだが・ ・ ・
「はあ・ ・ ・ここから入ったんすか~・ ・ ・」
 窓の鍵周辺にガムテープが貼られ、そこにはコブシ一つ入るスペースが出来ていた。
 おい! !犯罪じゃねーか! !これ! ! ! !
「はあ・ ・ ・これ、犯罪じゃないっすかねぇ・ ・ ・これ・ ・ ・」
 ああ! !俺の馬鹿(TT_TT)
「まっ、小っちゃい事は気にすんな」
 いや! !大っきいって! ! ! !
「はあ・ ・ ・そうっすねぇ~・ ・ ・」
 本当! !俺の馬鹿(TToTT)
「それじゃあ、ノブ太の疑問が解決されたと言う事で本題に入ろうか?」
 疑問は解決したかもしれないけど、事件は解決してないと思うんだが・ ・ ・ ・ ・ ・
「何が欲しい?」
「はい?」
「だから、何が欲しいか聞きよっと」
 この人マジで言ってるのかなあ~・ ・ ・
「えっと・ ・ ・何でもいいんですか?」
「何でもって訳にはいかんけど、大体なら大丈夫ばい」
「大体といいますと?」
「そうやねぇ、例えばこの袋以上の大きさの”モノ”は無理やね、あと、”お金”とか”夢の無い”プレゼントは俺が自主的に却下」
 自主的って、なんじゃそりゃ・ ・ ・
「えっと・ ・ ・それなら・ ・ ・」
「ふんふん」
 やばい・ ・ ・欲しいものはいっぱいあるんだが、いざ考えるとなかなか浮かんでこない! !
「えっと・ ・ ・えっと・ ・ ・そうだ! !最近枕がぼろぼろで寝苦しいんで安眠できる枕とか・ ・ ・」
 お~い俺! !何言ってんだ! !
「却下」
 サンタの即答。
 胸をなでおろす俺。
「”夢”は無い事は無いが、ノブ太はそれで満足なん?本当に何でもよかとばい?不幸なノブ太よ、お前は一生に一度の幸せをそんな小さな夢で終わらせてよかとか?」
 不幸は余計だし、九州弁が気になるが確かに何でもいいなら、小心者な俺でもたまには大きい夢ぐらい見てもいいよな! !
 ていうか、その気になってきてるなぁ~俺。
「えっと・ ・ ・それじゃあ・ ・ ・それじゃあ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 いかん! !考えれば考えるほど頭が真っ白になって何も思いつかない! !
「ふう・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 嗚呼! !サンタがため息をついてる! !ひょっとして時間切れでプレゼントはもうダメとか!?
「鈍いノブ太に自由な権限を与えた俺が馬鹿やったばい」
「・ ・ ・へ?・ ・ ・」
「そんじゃあ、俺が特別ノブ太の為にとっておきのプレゼントば紹介してやるけん、そん中から選びんしゃい!」
「え?・ ・ ・あ・ ・ ・はい・ ・ ・助かります」
 とっておきの商品って・ ・ ・大丈夫かな・ ・ ・
「あの・ ・ ・」
「なん?」
「とっておきって、例えばどういうのがあるんですか?」
「お!?ノブ太にしては珍しく良い質問やね! !」
 褒められてるのか、けなされてるのか・ ・ ・
「例えばね・ ・ ・これ」
 そう言ってサンタは細い筒を取り出した。
「これって・ ・ ・」
「そう・ ・ ・吹き矢」
 吹き矢ってあんた・ ・ ・
「これがとっておきですか?ちょっと、やばくないすか?」
「まあ、見ときんしゃい」
 サンタはニヤケずらして、窓を開け外を見る。
「う~ん、あの娘で、いっか」
 夜道を歩くお姉さんに、サンタが吹き矢を吹いた。
 
 ヒュッッッッ! !

 しかしまあ・ ・ ・俺の部屋でサンタが吹き矢を吹く姿というのは、なんていうか・ ・ ・ジェイソンがニューヨークで掃除をしているぐらい、滑稽な姿でして・ ・ ・ ・ ・ ・ え?・ ・ ・例えがあってない?・ ・ ・まあ、気にしないで下さい。
 そんな事を考えてる間に・ ・ ・
「お~い、そこの君~」
 え! !まさか!?
 サンタは夜道を歩くお姉さんに声を掛けた。
「ちょっ! !サンタさん! !」
「まあまあ」
 慌てる俺にサンタは手で制する。
「こっち上がっておいでよ! !」
 何言ってんだコイツは! ! ! !
「サンタさん!サンタさん! !サンタさん! ! !サンタさん! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !」
「少し落ち着きんしゃい」
 これが落ち着いてられるか~! !

 ピ~~~~~~~~~~~~~ンポ~~~~~~~~~~~~~~ン

 静かな部屋に、呼び鈴が鳴り響く。
 
 ゴクッ・ ・ ・ ・ ・ ・
 
 気が動転しているせいか、俺は生唾を飲み、身動き出来ない。
 
 ドックンドックンドックンドックン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 漫画とかでよく見たことあるけど本当に心臓の音が聞こえる。

 ガチャッ

「やあ、いらっしゃい」
 何の躊躇もなくサンタはドアを開けた。
 お~~~い! !サンタ! ! !
「どうも・ ・ ・こんばんわ・ ・ ・」
「・ ・ ・へ?・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 茶色いコートにマフラーを巻いて、年は20代前半くらいだろうか?ロングの髪のお姉さんがサンタと玄関の間に立っている。
「ノブ太」
 サンタが俺に声をかけた。
「あ・ ・ ・はい! !」
「とりあえず、黙って見とけ」
 訳が分からないが、素直に従ってた方が良さそうだ・ ・ ・
「・ ・ ・はい・ ・ ・」
 俺、何やってんだ?サンタも何やってんだ?・ ・ ・
「よく来たね~」
「・ ・ ・あ・ ・ ・はぁ・ ・ ・」
 お姉さんはサンタの問いに曖昧に答える。
「とりあえず、俺もゆっくり出来んけんさ、口でパパって頼むよ」
「はい・ ・ ・」
 そういうと次の瞬間お姉さんは信じられない行動に出た! !

 ジジジジジジジジジジジジ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 音からしてサンタのチャックを開けた!?(チャックなんてあったのか!?)
「あは・ ・ ・大っきぃ・ ・ ・」
「はは・ ・ ・普通さ」
 なんの会話だ!?
「それじゃあ・ ・ ・失礼します」

 ぱくっ

 チュパチュ「ん・ ・ ・ん・ ・ ・」パチュパ「んん・ ・ ・ ・ ・ ・ 」チュパチュパ「んっんん・ ・ ・」チュパチュ「ぅん・ ・ ・ ・ ・ ・ 」チュ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 俺の角度からは後姿だけだからはっきりとは言えないけど、なんと!お姉さんはその淫らなまでに赤く染まった口で!くちで!クチで!その唇で! !・ ・ ・そうです、あのオネイさんが! !サンタのモノを加えてるではありませんか~~~~~~~~~! !
「後ろ・ ・ ・少しうるさい」
「え!?・ ・ ・すいません・ ・ ・」
 どうやら、声が出てしまってたようだ・ ・ ・

 チュパチュパ「んっんん・ ・ ・」チュパチュ「ぅん・ ・ ・ ・ ・ ・ 」チュ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 
「あぅっ・ ・ ・バリ気持ちよか~君、うまかね~」
「うぇ・ ・ ・ゥン・ ・ ・うぃ・ ・ ・ゥン・ ・ ・うぇぅ・ ・ ・」
 うれしいですって言ってるみたいッス・ ・ ・
 チラって見えた時に目が上気してたから、たぶんすごい嬉しそうにしゃぶってるのではないでしょうか・ ・ ・ううっ・ ・ ・うらやましい・ ・ ・
「ああっ・ ・ ・もう駄目・ ・ ・イクばい! !」
 サンタは彼女の頭を持って前後に激しくゆする。
「んんっ・ ・ ・ぅんっ・ ・ ・んんんんんんん! !」
「ハアハアハア・ ・ ・ハアハアハア・ ・ ・ハアハアハアハアあああああ! ! ! ! ! ! ! ! !」」

 ドクッドクッドクッドクッドクッドクッ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 ウングッ・ ・ ・ング・ ・ ・ング・ ・ ・ングング・ ・ ・ングウング・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「「ハァ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」」
 サンタはイッた後の・ ・ ・お姉さんは精液を飲み込んだ後の・ ・ ・それぞれのため息が聞こえる。
「ふぅ~気持ちよかったばい、ありがとう」
「いえ・ ・ ・私も・ ・ ・美味しかったです・ ・ ・ありがとうございました・ ・ ・」
 サンタは分かるとして・ ・ ・彼女は?・ ・ ・美味しかった?・ ・ ・ありがとう・ ・ ・??・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・何言ってんだ!?・ ・ ・え!?・ ・ ・えええええええ! !
「また、めぐり合う機会があったら宜しく頼むばい」
「いえ! !こちらこそ! !その時は是非ともお願い致します! !」
 彼女は少し物惜しげに、サンタに別れを告げて部屋を出て行った・ ・ ・
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「どうやった?」
 サンタが聞いてきた。
「どう・ ・ ・って言われましても・ ・ ・」
「すごかったやろ?」
 まあ・ ・ ・
「確かに・ ・ ・すごかったっス」
「まあ、今のは相手に当たると『ち○こをしゃぶりたくなる吹き矢』なんやけど・ ・ ・まあそんな感じたい?」
 例えって・ ・ ・ ・ ・ ・ しゃぶらせる事が例え・ ・ ・?
「ま、そういうわけだから、今度こそ本題にいってみようかね」
 本題ですか・ ・ ・
「まずはこれ」
 そう言って取り出したのは小さい瓶に牙が付いた、アンティークっぽい造りをしている。
「これは?」
「こいはね、世にも不思議なマジックポーション、簡単に言えば”惚れ薬”たい」
 え!?惚れ薬!?というと誰もが憧れる”異性を自分の物に出来る”という本当に存在するならマジで欲しい一品じゃないすか!?
「惚れ薬って・ ・ ・マジですか!?」
「お!信用しとらんね!?」
「すいません・ ・ ・やっぱ急には・ ・ ・」
「じゃ、試しに飲んでみぃよ」
「へ!?俺がですか!?」
 サンタは牙を腕に当てる、すると小瓶の中にどんどん”赤い溶液”が出現する。
「ほら、飲め! !」
「ええええええ! ! ! !俺がですか!?」
 ノブ太も始め抗っていたが、サンタの力に負けて無理やり飲まされる。

 ゴクッ

 あ・ ・ ・ああ・ ・ ・ ・ ・ ・ な・ ・ ・なんだ!?サンタさんを見てると胸が・ ・ ・心の中かから熱いものが込み上げてくる! !
 ああ・ ・ ・この人を見ていると切ない・ ・ ・この人が愛しい・ ・ ・この人無しでは俺の人生考えられない!・ ・ ・例え男でも関係ない! !・ ・ ・この人の為に!この人の為に! !一生を捧げたい! !
「サンタさ~~~~~~~~~~~~~~~~ん! !」

 グワシッ! !

 サンタがノブ太をアイアンクローする。
「おら! !飲め! !ボケ! ! !」
 更にノブ太の口を強引に開けどこから取り出したのか今度は”青い液体”を無理やり喉に流し込む

 ングングングング・ ・ ・

 ああ・ ・ ・サンタさんこめかみが痛いよ・ ・ ・でもいいんだ、サンタさんの為なら俺はどんな茨の道だって歩いていける! !
 何故なら! !俺はサンタさんを愛しているから! ! ! !
 例えサンタさんに今、頭を潰されてしまってもサンタさんがそれを望むなら俺は喜んでこの頭を差し出すよ! !
 嗚呼! !サンタさん! !さあ! !もっと強く! !もっと強く! !もっと強く~~~~~~! ! ! !
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・って・ ・ ・あれ・ ・ ・ ・ ・ ・
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・ ・ ・目ぇ・ ・ ・醒めたか」
 サンタが声を掛ける。
「あの・ ・ ・俺・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「何も言うな・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・オェ・ ・ ・」
『今度からこれ使うの控えよう・ ・ ・』
 流石のサンタも今回のノブ太の変わり様には滅入っているらしい・ ・ ・
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」

 ダダダダダダダッ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・バタンッ! !

 ノブ太はトイレに駆け込む。
「ゥ・ ・ ・ゥヲエエエエエエェ~~~~~~~~~・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」

 ザーーーーーーーーーーー——ッバタン

 うう~気持ち悪い・ ・ ・俺があのサンタを・ ・ ・
 げっそりなったノブ太がトイレから出てきた。
「さあ、気分ば直して次いこうか?」
 この野郎・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 小心者なノブ太も今回だけは恨めしい目でサンタを睨む。
「いや、ほら、まあ・ ・ ・本当悪かった・ ・ ・もうやらんけん許して・ ・ ・な?・ ・ ・ほら!それに、ほら!アレだ! !惚れ薬の効果もわかってもらえたやろ?」
 トラウマになるほどだったのだろう・ ・ ・サンタもやけに素直に謝る。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ うう~、確かに・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「そうやろぉ~?」
 なんか、納得いかないんだが・ ・ ・
「でも・ ・ ・これなぁ、使うに当たってちょっと色々と問題があるったい」
「・ ・ ・問題と言いますと?」
「やっぱこれだけ万能な薬ともなると、それなりにね・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「例えば?」
「例えばって言うか、さっき使い方見てもらってたから分かると思うとけど、まず惚れ薬を精製するには本人の血がいるったい」
「さっき見てましたからね、たぶんそうじゃないかな、とは思ってました、でもそれに問題が?」
「やっぱ俺みたいに”聖なる血”を持つものなら、惚れ薬の精製は数秒でいいんだけど、ノブ太みたいな普通の人間となると”最低”でも3時間はかかるんよ」
 ”聖なる血”っていうのは疑問だが・ ・ ・
「3時間ですか・ ・ ・でも、あれだけの効果なら納得はできますけど?」
「それが甘いったい、アクマでも”早い人で最低3時間”やからね、そうやね・ ・ ・ノブ太なら最低でも一日は牙に血を吸わせとかなきゃ薬が完成せんね」
「一日中吸われっぱなして事は・ ・ ・え!?・ ・ ・それってつまり・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「そう・ ・ ・そんな事やってたら、半日もかからずノブ太のミイラが完成するかな?」
「そんな惚れ薬、完成した所で使えなかったら意味無いじゃないすか! !」
「いや~・ ・ ・言われてみれば、昔何人か欲しいという願いがあってプレゼントした時、使用者にそれ説明するの忘れてさ、ミイラになってたような記憶があるんよ・ ・ ・ ・ ・ ・ 本当、面目ない・ ・ ・」
 こいつ・ ・ ・絶対わざとやってる・ ・ ・
「でも、次のは大丈夫だから! !」
 サンタはごまかすように惚れ薬を袋にしまい、次のプレゼントを取り出す。
「じゃ~ん、次はこれ!」
 ”ドラキュラの元”と書いてあるが、入れ物がお風呂に入れる温泉の元みたいなアルミパックである・ ・ ・なんか、胡散臭すぎる・ ・ ・
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ なんですかこれ?ドラキュラの元って書いてますけど・ ・ ・」 
「そう、読んで字の如し!ドラキュラになれる薬ばい」
「・ ・ ・ドラキュラも、なんかやばいんじゃないですか?」
「そんがんことなかよ、ドラキュラって言えば女の子の血ば吸って言いなりに出来るやん」
「・ ・ ・はあ・ ・ ・」
「そうするとほら、アレだ、何人でもノブ太の言い成りにできるわけやから、男の憧れ、ハーレムだって夢じゃなかばい! !」
 ハーレムは確かに男の憧れだが・ ・ ・その入れ物を手渡され見てみる。
 おや?注意書きが書かれてるぞ?
「あの・ ・ ・」
「なん?」
「これ・ ・ ・”ドラキュラになったら光、十字架、匂いの強いもの(ニンニク等)、他ゴーストバスターに気をつけて下さい”って書いてるんすけど・ ・ ・」 
「まあ、それは、ほら、アレたい、ハーレムを作ろうってんだから、いくらかのリスクは覚悟せんといかんやろ?」
「例えばですよ・ ・ ・この光とか当たったりしたらどうなるんですか?」
「そりゃもちろん、灰になって死ぬばい」
 あっさりと言ってくれちゃってるよこの人・ ・ ・
「・ ・ ・すいません・ ・ ・やっぱこれもやめときます」
 ハーレムは魅力的だが、光に当たっただけで死ぬのはちょっと・ ・ ・
「え~~~~~~~~~~~!?」
 残念そうな顔すんじゃね~! !俺はこんなもんで死にたかないわ! !
「あの・ ・ ・そこまで絶大な効果の物じゃなくていいですから、あんまりリスクがないものとか無いですかね?・ ・ ・そうだ! !ほら!さっきの吹き矢! !アレとかどうなんですか?」
「ああ!アレね・ ・ ・いや、ほら・ ・ ・なんていうか、アレは駄目だ」
「え!?なんでですか!?」
 プレゼントなら大抵大丈夫なんだろう?
「まあ・ ・ ・あんな小っちゃい夢は俺が却下」
 あれで小っちゃいのか?
「あ・ ・ ・はあ・ ・ ・」
「そん代わり、次のは大丈夫やっけん」
 サンタが次に取り出したのは・ ・ ・片栗粉?・ ・ ・みたいなやつだ。
「これは?片栗粉みたいですけど?」
「惚れ薬と姉妹品みたいな物なんやけど、ちょっと違うのは、これは”ち○こ”に塗って女に咥えさせるなり、入れるなりしてやらんと、効果を発揮せん代物ったい」
「はあ・ ・ ・これは、リスクとかはないんですか?」
「そうやね、ノブ太の望み通り大したリスクはないんやけど、まあしいて言えば、この薬を使うと”毎日その・ ・ ・女と犯らんと禁断症状が表れる”ったい」
「禁断症状ですか!?」
 禁断症状って・ ・ ・あんたそりゃ麻薬じゃん・ ・ ・大問題じゃん。
「そうばい・ ・ ・でも、まあ・ ・ ・他にも問題が無い訳やないんやけど・ ・ ・」
 やっぱ他にも問題あるんだ・ ・ ・
「禁断症状とか、そんな事よりも”一番の問題”は、やっぱ、”ノブ太が女性と関係を持つ事があるか!?”っていうのが問題やっけんね」
 言ってる事は腹立つけど・ ・ ・あながち外れてるわけでもないから更にムカつく(怒)
「いや・ ・ ・ははっ・ ・ ・そんな・ ・ ・僕だって、関係の一つや二つ・ ・ ・」
 声が震える。
 もちろん強がりである。
 自慢じゃないが、根暗な性格と容姿のせいか、あまり人からは好かれる方ではない・ ・ ・と自分の性格判断コンピューターがくだしている。
 そうなると当然、女性の関係なんて高校の時依頼すっかり疎遠である・ ・ ・何故俺がこんな落ち込むような事を考えなきゃいけないのか・ ・ ・(TT_TT)
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ま、プレゼント紹介した本人が言うのもなんやけど、この品物はノブ太にはちょっと向いてなさそうやっけん、やっぱやめとくばい」
 心の涙が止まらないのは何故だろう・ ・ ・うう~・ ・ ・((TT_TT))
「そうなると・ ・ ・他には何があるかな~・ ・ ・」
 流石のサンタもネタ切れか、ちょっと考えこんでいる。

 ピコン! !

 どっかで聞いた事ある擬音だ。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ そうばい! !アレがあった! ! ! !」

 ガサゴソガサゴソ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 今回のは少し手間取ってるな~・ ・ ・
「あった、あった!これこれ! !・ ・ ・じゃん! ! ! !」
 サンタの手元に取り出されたのは・ ・ ・昔俺も見たことがあります・ ・ ・ヘルメットとマントをつけて空を飛び・ ・ ・そこで活用されてた”コピーロボット”です。
「・ ・ ・コピー人形・ ・ ・ですよね?」
「ぶぶ~・ ・ ・半分正解、半分はずれ」
 やっぱそうきたか・ ・ ・みたいな顔でサンタが答える。
「皆これ見たらそう言うったいね~」
 だって、見たまんまだもん。
「これならね、本当に大したリスクもないし、いくら根暗なノブ太でもどうにかなる代物やっけん、安心していいばい! !」
 この人が自信満々で薦めるというところは相当不安だが・ ・ ・
「それで、どう使うんですか?」
「使い方は至って簡単、気になる相手の体の一部・ ・ ・大抵は髪か爪やね、それをこの人形の胸に入れるだけでオッケ~! !これならノブ太でもどうにかなるやろ?」
 最後の方の質問がちょっと気にさわるが、確かにこれならどうにかなりそうだ。
「そうですね、それぐらいならどうにかなりそうですね・ ・ ・それで、これってどう使うんですか?」
「まあ・ ・ ・物は試したい、明日にでもノブ太の好きな女の子の髪か爪でも取ってきんしゃい」
「はあ・ ・ ・わかりました・ ・ ・」
「ふわぁ~・ ・ ・そういう事やっけん続きはまた明日な」
 そう言ってサンタは俺の布団に入る・ ・ ・俺の布団・ ・ ・俺の寝床・ ・ ・俺の寝床?・ ・ ・なんでサンタが俺の布団に?
「ちょっ!?・ ・ ・サンタさん! !そこ!僕の布団ですよ! !」
「そんな事知っとるよ~・ ・ ・」
 知っとるよ~・ ・ ・じゃなくて! !
「ちょっ! !待って下さいよ! !サンタさん! !そこで寝られたら俺、どこで寝たらいいんすか!?」
「コタツが開いとるやん・ ・ ・」
 この野郎! !不法侵入じゃ飽き足らず、部屋の”住み主様”をコタツに寝かせようっていうのか! !なんて図々しいんだ! !
「ほらぁ~、今日も遅かし、ノブ太も明日早いっちゃけん・ ・ ・もう寝り~よ」
「・ ・ ・はあぁ・ ・ ・わかりました・ ・ ・」

 トットット・ ・ ・パチッ・ ・ ・バフッ・ ・ ・

 電気を消して、コタツに入る俺・ ・ ・ ・ ・ ・ 嗚呼! !・ ・ ・俺の馬鹿! !馬鹿! !馬鹿! !馬鹿! ! ! !
 
 
 その夜は高校卒業する時、彼女に降られた時くらい、涙が止まらなかったのを忘れません・ ・ ・

 
 —-翌日—-

 
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
「お!?おかえり! !」
 部屋に戻るとサンタが声を掛けてくれました。
「例のモノは取ってきた?」
 ええ! !取ってきましたとも! !
「これでいいんですか?」
 髪の毛をサンタに手渡す。
「で・ ・ ・これは誰の髪なん?」
 誰の髪でもいいと思うんだが・ ・ ・答えとかないとまずいだろうな・ ・ ・
「えっと・ ・ ・会社ではちょっと周りの目が気になって・ ・ ・だから・ ・ ・あの・ ・ ・電車に乗ってるときに、ちょっとカワイイかな?って思う娘の髪を・ ・ ・その・ ・ ・取ってきました・ ・ ・」
 つい、ドギマギしてしまうのは、なんてことはない罪悪感があるせいだろうか・ ・ ・
「へえぇ・ ・ ・ノブ太もちゃんとタイプの娘の毛を取ってこれるなんて、なかなかやるやん! !ちょっと見直したばい! !」
 褒められてるんだよなぁ・ ・ ・?
「それじゃあ早速取り掛かろうか」
「はい」
「まず、この髪の毛を人形の胸の部分に入れてくれ」
 サンタが人形と髪の毛を俺に手渡す。
「あの・ ・ ・僕が入れるんですか?」
「そうせんと効果がでらんけんね、さあ、パパッと入れて」
「はあ・ ・ ・」
 言われるまま、髪の毛を人形の胸に入れる。
「よし! !準備完了! !あとは待つのみ! ! ! !」
「へ!?・ ・ ・これで、お終いですか!?」
 準備完了?待つのみ?・ ・ ・この人形すぐあの娘に変身するわけじゃないの?
「そりゃそうたい!・ ・ ・ひょっとして、すぐ、お目当ての女の子になると思ったと?世の中そんなに甘くないばい」
「そうですよねぇ・ ・ ・世の中そんなに甘くないですよねぇ・ ・ ・で、どれくらい待てばいいんですか?」
 まさか、1年とか2年じゃねぇよな・ ・ ・
「そうやね、とりあえずこの髪の毛の主が寝るまでやから、それまでやね」
 ・ ・ ・っほ・ ・ ・彼女が寝るまでか・ ・ ・それくらいなら待てるかな?
 でも・ ・ ・先が読める気がするのは俺の気のせいだろうか・ ・ ・
「まあ、のんびり待つたい! !」
 とっても不安だ・ ・ ・ ・ ・ ・
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・はい」
 
 チッチッチッチッチッチッチッ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 それから1時間が経ち、2時間が経ち・ ・ ・ ・ ・ ・ 時刻は午前3時を回ろうとしていた・ ・ ・
「サンタさん・ ・ ・」
「ん?・ ・ ・」
「あの・ ・ ・もう・ ・ ・寝てもいいですかね?」
「ばか・ ・ ・もうちょっと待つたい・ ・ ・」
 そういうサンタも目が眠たそうである・ ・ ・

 チッチッチッチッチッ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 
 もう限界だ・ ・ ・
「すいません、サンタさんもう・ ・ ・寝ますね・ ・ ・ていうか寝かせて下さい・ ・ ・」
「お!・ ・ ・こら!ちょっと・ ・ ・起きるたい! !、あともうちょっとやっけん! !」
 ふっ・ ・ ・無駄だよサンタさん、今の俺はもう涼宮遙の優しい言葉でも起こす事は不可能だろう・ ・ ・
「おい!こら!起きろって! !お~~~い・ ・ ・ ・ ・ ・ あ!?」

 モコモゾ・ ・ ・モコモコ・ ・ ・モゾモコ・ ・ ・モゾモゾモゾモゾ・ ・ ・

 ん?どうしたんだ?・ ・ ・
「ほら、ノブ太! !もう来たけん! ! !早う起きぃよ! ! ! !」 
 来た?・ ・ ・何が来たんだ?気にはなるので片目だけ開けて、音がする方を見てみる。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ !・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・サンタさん!?」
「やっと起きたねぇ・ ・ ・ほれ、見てみぃ」
 そんな事言われなくても・ ・ ・目の前には今朝俺が見かけた女の子が立っている・ ・ ・しかも裸で! !
「サンタさん! !これって!?」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ あのぅ・ ・ ・」
 俺がサンタに声を掛けた時に、彼女の声が割って入ってきた。
「! !・ ・ ・あの! !・ ・ ・これは、その! !・ ・ ・」
 なんて言っていいのか、言葉が見つからない・ ・ ・
「あのぅ・ ・ ・ここは・ ・ ・どこなんですか・ ・ ・私は・ ・ ・その・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 彼女は胸と大事な部分をその細い腕で隠し困惑した面持ちでこちらを見ている。
「ここはノブ太の部屋たい」
 !?
『ちょっ! !サンタさん! !』
「なんな?そんな小声で喋らんちゃ、言いたい事があるなら普通に喋りぃよ!」
 何故こんなに堂々としていられるんだ、この人は!?
「まあ、とりあえず、やっと来たっちゃけん、早いうちにやることやっときぃよ」
 やることって言うと・ ・ ・ヤル事ですよねぇ・ ・ ・
「でも・ ・ ・そんな、いきなりなんて・ ・ ・」
「煮えきらんやっちゃねぇ~・ ・ ・おい姉ちゃん、とりあえずこいつのち○こしゃぶっちゃりぃ」
「「えええええ! ! ! !」」
 俺と女の子の声がハモル。

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 
 一瞬の沈黙・ ・ ・
「・ ・ ・あ・ ・ ・あの・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 最初に口を開いたのは女の子だった。
「なななななな・ ・ ・なに!?」
 つい、変な聞き方をしてしまった! !
「・ ・ ・っぱり・ ・ ・ ・ ・ ・ ゃぶらないと・ ・ ・ ・ ・ ・ いけませんか・ ・ ・」
 俺の聞き間違いか!?・ ・ ・否! !確かに彼女は小さい声だけど、確実に聞いてきた! !
 やっぱり、しゃぶらないと、いけませんか!?・ ・ ・っと! !
「サンタさん!?」

 じぃぃぃぃぃぃぃ・ ・ ・ ・ ・ ・

 何を聞きたいか分かっているのか、サンタは目で俺に返答する。
「うっ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ え~い!ここまで来たらままよ! !
「・ ・ ・ ・ ・ ・ あのぅ・ ・ ・ ・ ・ ・ しゃぶってもらえるんですか?・ ・ ・」

 ・ ・ ・コクリ

 彼女は下を向いて恥ずかしそうにうなずいた。
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 嗚呼! !なんてかわいいんだ! !
 苦節6年・ ・ ・あんまり良い思いではなかったけど、この娘のこの顔を見れただけで、全てが満たされていくようだ! !
「・ ・ ・ ・ ・ ・ おい・ ・ ・」

 ボソ・ ・ ・

「う!?うわわわわ!?」
 サンタがいきなり声を掛けてきたんで、横に飛び退く。
「想いに浸るのは良かけど、姉ちゃん待っとっちゃけん、早ぅしてやり!」
 っは!?そうだった・ ・ ・まだこれで終わりじゃないんだった! !
「・ ・ ・あ・ ・ ・あ・ ・ ・はい!・ ・ ・あの・ ・ ・それじゃ・ ・ ・お願いします・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・ ・ ・はい・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 いつの間にか側に近づいていた彼女。
 俺の前でひざをついて座るとズボンに手を掛け、ゆくっりとそれを降ろしていく・ ・ ・

 ズズズズズ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「あっ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 いきり立った息子が彼女の視界に入ると、彼女は恥ずかしそうに顔を横に背ける・ ・ ・が、その目は確実に俺の”モノ”を捉えていた。

 ドキドキドキドキドキドキ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 心臓の音が昨夜より速い・ ・ ・
 彼女にこの音が聞こえていないかな?・ ・ ・こんな時に何考えてんだ俺・ ・ ・

 はぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ んむ・ ・ ・ ・ ・ ・

 「うっ! !」
 生温い吐息が息子に掛かり、背中にゾクっと来るものがあったが、次には熱い快感が伝わって俺の全身に響き渡る。

 んんん・ ・ ・ ・ ・ ・ ちゅぱ・ ・ ・ちゅちゅんん・ ・ ・ ・ ・ ・ ちゅ・ ・ ・ちゅぷ・ ・ ・ちゅん・ ・ ・ちゅぷんんちゅぷ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「んっ・ ・ ・ ・ ・ ・ うううううう~・ ・ ・ ・ ・ ・ 」 
 少し幼い顔立ちが残る彼女は、あまり上手い方とは言えなかったが、その一生懸命に奉仕してくれる姿と、久しぶりの女性の暖かさ、只それだけで俺は絶頂に昇りつめそうになる。

 ちゅちゅっんん・ ・ ・ ・ ・ ・ ちゅ・ ・ ・ちゅぷ・ ・ ・
 
 嗚呼・ ・ ・気持ち良い・ ・ ・
 
 ちゅぱっ・ ・ ・ ・ ・ ・ んはぅ・ ・ ・ちゅぷぱ・ ・ ・ ・ ・ ・ ちゅちゅちゅぷ・ ・ ・はぅ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ちゅぷちゅぷ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 ・ ・ ・ああ・ ・ ・もう・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 ・ ・ ・ちゅぷ・ ・ ・ちゅん・ ・ ・ちゅぷんんちゅぷっ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・”ばはっ! !”・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ あっ!?・ ・ ・っっはあぁぁ・ ・ ・ ・ ・ ・

 限界に近づいていた俺は、とっさに彼女の顔を息子から離す。 
「・ ・ ・はぁ・ ・ ・はぁ・ ・ ・はぁ・ ・ ・」
 
 ツゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 彼女の唇と息子を結ぶ細い糸が見える。
 そのあどけない顔とは対照的な普段見ることができないであろう”いやらしさ”が俺の興奮を掻き立てる。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ あの・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 目標の”モノ”が無くなり手持ち無沙汰になった彼女が、不安そうに何か尋ねようとする。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ いや・ ・ ・ちょっと休憩をね・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 ・ ・ ・こんな、かわいい娘を不安にさせちゃいけない・ ・ ・気をつけないと・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ って何考えてんだろう俺・ ・ ・
「そろそろ入れてやったらどうね、ノブ太」
 不意にサンタの声がした。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 そうだった・ ・ ・そういえばコイツも同じ部屋にいたんだ・ ・ ・ということは今までの行為全部見られてるじゃねぇか!?うわ!?むちゃ恥ずかしい! !
 ・ ・ ・でも待てよ・ ・ ・ ・ ・ ・ おかげで少し冷静になれた。
 だいたいよく考えたら、俺、彼女の名前とか何も知らないじゃないか!それに彼女の気持ちも聞いていないのに無理やりみたいな感じでフェラチオさせて・ ・ ・ ・ ・ ・ 例え”今”彼女を抱けたって、心が無かったらそんなの・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・”人形”を抱いてるのと変わりないじゃないか!?
 俺は・ ・ ・ ・ ・ ・ そんなモノ・ ・ ・ ・ ・ ・ 求めてない・ ・ ・
「おい! !」
「!?・ ・ ・え!?」
「え!?・ ・ ・じゃないたい、彼女もしびれきらしとるし、ノブ太も明日早いやろ?早ぅパパッとやってしまわんね」
 ・ ・ ・こんちきしょう・ ・ ・人の気もしらないで~・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・(怒)
 いや・ ・ ・待て・ ・ ・そんな事よりもまずは彼女の気持ちを先決させよう。
「あの・ ・ ・君・ ・ ・」
「あ・ ・ ・ ・ ・ ・ はい?・ ・ ・」
「名前・ ・ ・何ていうの?」
「え!?」
 思ってもみない質問だったんだろう・ ・ ・そりゃ俺だって言った後に場違いな質問かな~なんて思ったよ。
「・ ・ ・やもと・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・宮廷のキュウに、日本のホンで宮本・ ・ ・ ・ ・ ・ あかね・ ・ ・ ・ ・ ・ 茜色のアカネで宮本・ ・ ・茜・ ・ ・です・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 丁寧な説明だ、ありがとう。
「その・ ・ ・こんなことさせた後でアレなんだけど・ ・ ・あ・ ・ ・茜ちゃんは、やっぱこういうの嫌くない?」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・イヤ・ ・ ・ ・ ・ ・ です・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 消えそうな声で、でもはっきりと答える。
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ やっぱり・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・そりゃそうだよなぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ サンタさんには悪いけどこれ以上はな~・ ・ ・ ・ ・ ・

 チラッ

 ノブ太がサンタを見る。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 頭を掻きながらサンタがあきれかえった顔をしている。
 ああ・ ・ ・やっぱ怒ってらっしゃる・ ・ ・ ・ ・ ・ ?・ ・ ・でも、これだけはなぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ 本人もイヤがっているし・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「ノブ太なぁ~・ ・ ・」
「はひ! !」
 叩かれるか!?
「ノブ太がなぁ・ ・ ・それでよくてもなぁ・ ・ ・そういう訳にはいかんったい」
「はい!?」
 何故に!?
「え~っとぉ・ ・ ・ちょっと面倒くさかなぁ・ ・ ・おい、茜」
「あっ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・はい・ ・ ・」
「こういうのやっぱ嫌やろ?」
「・ ・ ・はい・ ・ ・」
 さっきと一緒じゃん。
「じゃ、入れんでいいと?」
「え!?・ ・ ・ ・ ・ ・ それは・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ャ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ イ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・イヤ・ ・ ・ ・ ・ ・ です・ ・ ・」
 え!?・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ええ!?・ ・ ・ ・ ・ ・ 今アナタ何て言いました!?っていうか、なんか矛盾してますよ! !
「茜、コイツちょっと回りくどかけん、お前からお願いせんといつまでも入れてもらえんぞ」
「え!?・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・それも!・ ・ ・ ・ ・ ・ こ・ ・ ・り・ ・ ・ ・ ・ ・ ます・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・困り・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ます・ ・ ・ ・ ・ ・ 」 
 言っている意味を分かっているのか・ ・ ・それでも茜ちゃんは顔を真っ赤にして答える。
「じゃあ、自分でちゃんとお願いせな」
 お願いせな?・ ・ ・しなきゃって意味か?・ ・ ・ ・ ・ ・ いや、そんな事はどうでもいいんだ。
 今は、まずこのとんちんかんな会話を理解しないと! ! ! !
「・ ・ ・あの・ ・ ・ノブ太さん・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
「はひ!?・ ・ ・ ・ ・ ・ なんですか!?」
 突然話掛けられてびびる俺。
「あの・ ・ ・ ・ ・ ・ ですね・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 茜ちゃんはテーブルの上に座り後ろに傾くと、自分から足をMの字に広げていった。
「・ ・ ・お願いです・ ・ ・入れ・ ・ ・て下さい・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ えっ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・でも・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」

 バッッ! !

 俺はサンタを見るが、サンタはいつの間にか背中を向けて布団で寝ていた。

 バッ! !

 視線を茜ちゃんに戻す。
「でも・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・その・ ・ ・ ・ ・ ・ こういうのイヤ・ ・ ・なんでしょ?・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 ここまでくると俺の中の糸も切れてるはずなのに、全然違う言葉が口から洩れ出る・ ・ ・ ・ ・ ・ まだ余裕があるのか?
「確か・ ・ ・に・ ・ ・イヤです・ ・ ・ ・ ・ ・ でも・ ・ ・でも・ ・ ・これ以上は・ ・ ・これ以上は・ ・ ・もう・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・っうっうう~・ ・ ・ ・ ・ ・ おね・ ・ ・ ・ ・ ・ がいです・ ・ ・ ・ ・ ・ ださい・ ・ ・下さい!下さい! !下さい! ! !下さい! ! ! !」
 首を左右に振り、涙を流しながら哀願する茜ちゃん。
 この娘をこれ以上、哀しませたら駄目だ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 自分の頭の中が白くなっていくのが分かった・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「いくよ・ ・ ・」

 ツッ、ズブズブズブズブ・ ・ ・ ・ ・ ・

 熱い液と肉が俺のモノを包む。
「あっ! !あっ! ! !ああ—————————————-! ! ! ! ! ! ! !」
 待ちに待ったモノが入る喜びだろうか・ ・ ・ ・ ・ ・ まるでソレを噛み締めるように茜ちゃんは俺の首に、腰に、腕を・ ・ ・足を・ ・ ・絡ませて動かない。
 いや・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・少し違うか・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・絡みついた・ ・ ・ ・ ・ ・ 全身は小刻みに震え、永遠とも思える一瞬を一生懸命逃がさないように、体に刻みこもうともしてるようにも感じる。
「あはっ・ ・ ・はぁはぁ・ ・ ・ああ・ ・ ・はあはぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ ぁぁぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ふぅ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」

 ピクッピクッピクッピクッピクッピクッ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 だいぶ落ち着いたようだな。
「茜ちゃん・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「茜ちゃん」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「?・ ・ ・ ・ ・ ・ 茜ちゃん?」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・っえ! ! ! ! !あっ! !はい! ! ! ! !」
 よっぽど気持ちよかったのかな・ ・ ・ ・ ・ ・ それはそれで良いんだけど・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「す・ ・ ・ ・ ・ ・ すいません・ ・ ・ ・ ・ ・ 私だけ”イっちゃって”・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・その・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
「え! !」
 ウソ!?、さっきの!?マジで!?・ ・ ・イってたの!?
「あ! !・ ・ ・本当すいません・ ・ ・ごめんなさい・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・私そんなつもりじゃ! !・ ・ ・ ・ ・ ・ っうう~・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 俺の驚きをどう捉えたのか、目に涙を貯めた茜ちゃんは泣きそうな声で仕切りに謝る。
「いや! !普通に驚いてただけだから! !そんな深い意味は無いから安心して茜ちゃん! !」
 かわいい・ ・ ・

 ぎゅぅぅ~・ ・ ・ ・ ・ ・

 この姿を見て、この娘を守りたいと思わない男はいないだろう・ ・ ・ ・ ・ ・ 俺はそんな茜ちゃんの体を強く、しかし、やさしく抱きしめた。
「あ・ ・ ・あの・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
「ん?」
「ちょっと・ ・ ・ ・ ・ ・ 痛いです・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
「あ! !・ ・ ・ごめん・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 優しく抱きしめていたつもりだったんだけど・ ・ ・知らず知らずの内に茜ちゃんを強く抱きしめてしまっていたようだ・ ・ ・ごめんね茜ちゃん。
「その・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「ん?」
「動いてもらって・ ・ ・ ・ ・ ・ 構いませんから・ ・ ・ ・ ・ ・ ノブ太さん・ ・ ・ ・ ・ ・ その・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・まだイってないし・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 頬を赤らめて言ってくれるその言葉・ ・ ・凄い感動だ~(TTOTT)もう死んでもいいかもしんない・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・てか実はもう俺死んでんじゃないか!?でも・ ・ ・生きてて良かったぁ! !
「それじゃあ、お言葉に甘えて・ ・ ・」

 コク

 返事の変わりに首を立てに振る茜ちゃん。

 ヌチュッグチョヌチョッ・ ・ ・グチュッグチュヌチョ・ ・ ・ ・ ・ ・ グチュグチュグチュヌチョッズズズッヌチョッグチョ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「ァンッアッアッアッ・ ・ ・ゥンッア・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・アハッ・ ・ ・ハァハァハァ・ ・ ・ ・ ・ ・ アゥン! !アン! !ァン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 しっとりと濡れた茜ちゃんのアソコは、俺が腰を引けば安らぎを求めるように切なく震え、突き入れると、待っていたかのように体全てで俺を受け止めてくれる。
「はぁっはぁっはぁっはぁっはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「アン! !アン! !ゥン! !アン! !ゥアンッ! !アンッ! !ハンッ! ! !フゥァン! ! !ァアン! ! ! !アアアアッン! ! ! ! ! ! !」

 グチュヌチョ・ ・ ・ ・ ・ ・ グチュグチュグチュヌチョッズチュズチュズチュズチュズチュジュチュジュチュズチュジュチュ・ ・ ・ ・ ・ ・
 
 例えこれが夢でもいい! !だから、この一瞬を、いや! !この時だけは! !真実であってくれ! ! ! !
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・あ・ ・ ・かねちゃん・ ・ ・ ・ ・ ・ はぁはぁはぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ 俺・ ・ ・もう・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「アンッ! !はいっ! !ハンッ! ! !フゥァン! !来て! !ァアン! !来て!来て!来て下さい! ! ! ! ! ! ! !」 

 ガシッ! ! ! !
 
「あっ! ! ! !あああああああああああああああああああああああああ! ! ! ! ! ! ! ! !」

 ドピュッ! ! ! ! ! !ドピュッドピュッドピュッドヒュッドクッドクッドクッドクッドクッドク・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・茜ちゃん・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・なんで・ ・ ・ ・ ・ ・ はぁはぁはぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ はぁはぁはぁはぁはぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・中に・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・欲しかったんです・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 そう言った茜ちゃんの足は俺の腰に巻きついて離れない・ ・ ・最初の時と同じ様に・ ・ ・ ・ ・ ・ いや、今度は俺の熱い想いを受け止める様に・ ・ ・俺の全てを離さない・ ・ ・ ・ ・ ・
「はぁはぁはぁはぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ スゥゥ~~・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・はぁぁ~・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「フフッ・ ・ ・ウフフフ・ ・ ・」
「ん?どうしたの?」
「いえ・ ・ ・何でもないんです・ ・ ・ウフフフ」
「なんか気になるなぁ・ ・ ・」
「フフッ・ ・ ・いえ、本当に何でもないんですよ・ ・ ・ ・ ・ ・ フフフッ・ ・ ・ ・ ・ ・ そんなことより・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 うわ! !話をすり替えてきた!?
「あの・ ・ ・ ・ ・ ・ お願いがあるんです」
 さっきの笑いが気になるけど・ ・ ・茜ちゃんの願いならどんな事でも! !
「お願いっていうと?」
「その・ ・ ・今日はこのまま寝てもらえませんか?」
 うつむいて恥ずかしげに言う茜ちゃん。
 そんな事ならお安い御用さ! !
「そんな事でいいの?」
「はい・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「でも・ ・ ・このまま寝たら風邪ひいちゃうかもね」
 つい、意地悪言ってみたりして・ ・ ・ ・ ・ ・
「エヘヘ、それでもいいです・ ・ ・」
 
 ドッキーーーーーーーーーーーーーーーン! ! ! ! !

 可愛い笑い声に、微笑むその笑顔! !・ ・ ・何でこの娘はこう俺のツボを突いてくるかねぇ~! ! ! 
「茜ちゃんがそれでいいなら俺は構わないよ」
「エヘヘ、うれしいです!」

 ギュウッッ! !

 腕を首に絡めて強く抱きついてくる茜ちゃん・ ・ ・ ・ ・ ・ 嗚呼! !・ ・ ・このまま首絞められて死んでもいい・ ・ ・ ・ ・ ・
「それじゃあ、おやすみなさいノブ太さん」

 チュッ

 ! ! ! !
 
 以外だった・ ・ ・いくら今仲良しそうにしてるとはいえ、初め彼女も嫌がってた訳だから、心のどこかでは拒まれているだろうな、という気持ちが少しはあった。
 でもまさか、その彼女が・ ・ ・いや、その彼女からキスをしてくれるなんて! !
 真意はどうあれ、茜ちゃんのこの行動は俺には予想外だったわけで・ ・ ・今更だけど胸にしまっていた罪悪感が蘇る・ ・ ・
「あの・ ・ ・ ・ ・ ・ ノブ太さん・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「え!?何!?」
「今日はありがとうございました・ ・ ・あと、もう寝ないと明日に差し支えますよ」
 俺は何に対してお礼を言われてるんだ?・ ・ ・ ・ ・ ・ ひょっとしたら恨まれるような事しかしてないかもしれないのに・ ・ ・ ・ ・ ・ でも・ ・ ・ ・ ・ ・ この娘は・ ・ ・ ・ ・ ・ 茜ちゃんは俺を心配をしてくれてるようだし・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・茜ちゃんをこれ以上心配させない為にも、今日は寝るしかないか・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「・ ・ ・ ・ ・ ・ 茜ちゃん・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・んん?・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・はい?」
「おやすみなさい」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ウフッ・ ・ ・ ・ ・ ・ おやすみなさい」
 微笑んで眠ってくれた・ ・ ・ ・ ・ ・ 罪悪感で胸がまだ痛むけど・ ・ ・ ・ ・ ・ 少しだけ安心して眠れそうだ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・おやすみ、茜ちゃん。

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ チュン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・チュンチュン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ チュン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・チュン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ チュン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・チュチュン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「ん・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ んん~・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 体が気だるくて起きる気はしないが、とりあえず背伸びをして体を起こそうと努力してみる。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・うぅん・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ああぁ~・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 言葉を喋るのも面倒くさい、呻くだけでいっぱいいっぱいだ。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ふぅぁ~・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 今何時だろ?・ ・ ・ ・ ・ ・ ん?・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 11時半過ぎ?・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ うぅぅぅぅ~ん・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 無茶苦茶・ ・ ・遅刻だよな~・ ・ ・でも・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・今日だけはもう・ ・ ・どうでもいいや・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 ゴロンゴロン・ ・ ・ ・ ・ ・

 部屋を見回すけど、今はもう茜ちゃんもあの・ ・ ・憎ったらしいサンタもいない。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・う~ん・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 体を丸めてみる。
 たった二日の出来事だけど・ ・ ・少し心が寂しいのは、部屋が寒いせいだけじゃないだろう。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ん?」
 サンタのプレゼント・ ・ ・昨夜は茜ちゃんだった・ ・ ・ ・ ・ ・ コピー人形が大きい靴下に入れられてカーテンの所に飾られてある。
「へへ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・サンタさん・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・靴下はサービスかな?・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
 そういえば結局人形の名前もリスクも聞けなかったな・ ・ ・今となっちゃわかんないか・ ・ ・ ・ ・ ・

 ゴロン

 大の字になる。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・はぁ~・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
 また、茜ちゃんに会えるかなぁ・ ・ ・ ・ ・ ・
 
 チラ

 少しだけコピー人形を見る。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・寝よ」
 本当は色々考えなきゃいけないんだろうけど、今だけは何も考えずに寝よう・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 
 また・ ・ ・ ・ ・ ・ 茜ちゃんに会えるといいなぁ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

< 続く >

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