帝国軍特別女子収容所 FILE 2

FILE 2

「はっ、くっ、……うっ」
 尋問室にうめき声が流れていく。
 まだ囚人服の上からゆっくりと揉み上げているだけだ。
 エミリアは苦しそうに眉を歪めて、歯を食いしばっている。しかしそれでも歯の隙間から声が漏れる。
――うーん。思ってたより反応が鈍いな。これだけ見事な身体なら、もっと乱れるはずなんだが。
「今まで付き合った奴は1人ぐらいか?」
「……」
 俺の質問に答えない。まぁ、まだまだこの程度では無理だろう。

 尋問で洗脳が軽んじられるのは、効果が上がるまで時間がかかるからだ。
 当たり前である。なにしろ相手は最初からこっちが敵だと知っている。こちらを憎み、怒り、拒絶してくる。
 これが全く警戒してなくて、隙を突ける状態なら簡単なのだが、軍隊の尋問で警戒していない対象者なんているわけない。
 街に出て、捕まえる前の対象者を洗脳するならまだわかるのだが、今度は軍政監部の『再教育政策』と衝突する。いくらこっちが「こっちは個人を対称にしていて、あんたらは市全体、地区全体、国全体だから違う」と口を酸っぱくして説明しても理解してくれない。
 結局心臓が弱くて拷問に耐えられないとか、潜入した敵の密偵がいないかチェックするとか、特殊な状況でないとお呼びがかからないことになる。
 まぁ今のところ、拷問をした方が早く情報を手に入れられるのだから、面倒くさい洗脳が理解されないのも仕方がないと言えるのだが。

「むっ、くうぅ、……ふぅ、うっ」
 必死に耐えるエミリア。耐えるのは結構なのだが、こんなに性的に発達してないとは思わなかった。どういう生活をしてきたのかは知らないが、ほとんど性体験がないらしい。
 今も胸の愛撫に乳首でしか感じてないようだ。こいつの彼氏はちゃんと胸を愛撫してやらなかったのだろうか?
――しょうがねぇなぁ。
 俺は右手をじっくりと胸を揉みこむような動きを変えた。同時に左手を囚人服から突き出た腿に這わせる。囚人服はTシャツのように上から羽織るだけで、裾は長いがズボンはない。手を下から差し入れれば、たやすく素肌を触ることができる。
「くうぅぅ、あっく、はっ……」
 触り方の変化に敏感に反応してくる。身体が熱い。相当欲情している。
 左手をさらに滑らせて、ショーツにまで伸ばした。
「あっ、ダメッ!」
 突然エミリアが叫ぶが、構わずショーツの上から愛撫する。しかしやはりしっとりとしか濡れていない。
 その濡れていないショールの上から、スリットに沿って撫で上げる。
「くあっ、はっ、あっ!」
 遂に歯を閉じられなくなって、エミリアは喘ぎ出した。同時にクチュッと音がして一気に愛液が溢れ出す。
「声が出てるぞ」
「くっ、このっ、ひ、卑怯者!」
 潤みつつある目で必死に睨んでくるが、前より迫力は数段薄れている。
「ぜ、絶対、お前を、あっく、殺して、うっは、や、やるから、いっう……」
「何言ってるかわからん。もう一回言ってくれ」
「だ、だから、お前を、んっは……」
「もう一回」
「貴様! 遊んでるだろう! ふっは……」
――うんにゃ。楽しんでいる。
 心の中で答えて、ショーツの中に指を差し入れた。
「や、やめろ! 変態!」
 俺は自分の顔をエミリアに近づける。
「お願いしたら止めてもいい」
「ふ、ふざけるな!」
「ふざけてない。どうする? お願いするか?」
「誰が、貴様ら帝国の犬に……」
「そうか。残念だ」
 俺は指を差し入れ、割れ目を撫で上げる。
「んはあぁぁぁーーー」
 長い喘ぎ声が上がった。
 俺はヒダにそって指を動かし、時々膣の入り口に指を挿し込む。胸の愛撫の仕方も円を描いたり、下から掴むようにしたり変化をつける。
「あっは、だめっ、やめろっ、くそっ、んっはあぁ……」
 既に快感に翻弄されつつある。たぶんそれなりにオナニーはしていたのだ。だから乳首とまだ触っていないクリトリスの性感が発達しているのだろう。勿体無い話だ。
――イかすか。
 どうもこの女の場合、快感を覚えさせることから始めないといけないらしい。
 俺は囚人服の上から、乳首を攻め始め、さらにまだ皮をかぶったままのクリトリスに指を這わした。
「いっ!? ダメっ、お願い、やめて!」
「今、お願いしたか?」
「え? し、してない」
 目を潤ませながら否定するエミリア。
「わかった。じゃあ遠慮なく」
「あっ、だ、ダメっ!」
 衆人服の上からでもはっきりわかるほど、完全に固くなっている乳首をこりこりと指でつまむ。同時に愛液でドロドロになってる膣に指を入れつつ、クリトリスに親指を当てプルプルとバイブレーションを与えた。
「あっはっ、んはっ、ダメ、来る、来る、くあぁっっっっ!!!」
 ビクンッとエミリアの身体が跳ねる。媚薬のせいもあるだろうが、実に簡単にイッてしまった。
「はい、まだまだ休まないで」
 言いながら、乳首とクリトリスへの愛撫を再開する。同時に秘孔に挿し入れた指をゆっくりかき回す。
「あっあっあっ、また、また、またあぁっっ!!!」
 ビクンっとまた身体が跳ねる。身体が敏感になり過ぎてコントロ-ルが効かないらしい。
 愛液がどぱっと溢れ出した。挿し込んだ指を中で掻き混ぜながら、乳首とクリトリスを容赦なく攻める。もう多少過激にしても大丈夫だ。
「くああぁぁぁっっっっ!!! また来る、また来ちゃうぅっっ!!!」
「イクって言え。イクって」
「んはあぁぁっっっっ!!!!」
 跳ねる身体。俺はため息をついた。
「ダメじゃないか。イクって言わなきゃ」
 言いながらも指で刺激を与え続ける。
「くあぁっ! ダメっ、もう止めてっ! お願い、お願いっ、あっはっ、また来る、来る!」
 身体を激しく振って手から逃れようとするが、こっちもその手の動きに慣れている。
「うーん、もう少しで身体にイキ癖がつくから、もうちょっとね」
「そんなっ! いっはっ、お願いしたのにっ、うそっ、嘘つきっ! きああぁぁぁっっっっ!!!」
 吹き飛ぶようにエミリアは絶頂を迎えた。
「うーん、わかった。イク時にイクって言えたらやめよう。ほら言って」
「あっは、っはっく、いくっ。イクっ、くああぁぁぁっっっっ!!!」
 またビクビクと痙攣するように達するエミリア。涎が流れ、瞳孔が飛んでいる。
「はい。言えなかった。もう一度」
「ああぁぁっっっ! イクぅっ、イクのおぉ!! あっはあああぁぁぁ!!!」
「はいダメ。途中までは言えてるけど、最後になるとただの喘ぎ声になってるよ。最後までイクって言うこと」
 俺は首筋から、耳たぶ辺りまで下を這わせた。全身性感帯と化しているエミリアはそれだけでビクンビクンと反応する。
「またイク。すぐイクのおぉぉっっっ!!! いきあぁぁぁっっっっ!!!」
「惜しい。今のはもうちょっとだった。はい次」
 もうエミリアの目の焦点が合ってない。壊れたオモチャのように痙攣している。それでも一生懸命「イク」と言おうとする。
「かはっ!! くああっっ! イキっっ!! くああぁぁぁっっっ!!!」
「ああ、ほらまた元に戻っちゃった。失神するのは早いぞ。頑張れ」
 半分白目を剥きながら、ろれつの回らなくなっている口で、懸命に「イク」と言おうとしているエミリア。
「いっく、イッキ、いっきゅ、イっきぅ、イっくううぅぅっっっっ!!!!」
 今まで一番身体が跳ね上がった。そのまま硬直し、ビクンビクンと痙攣している。
「はい。よくできました。一休みしよう」
 そう言って俺は離れた。ぐったりと身体を弛緩させるエミリア。
 と、ちょろちょろと音がして、エミリアの腿を伝って液体が垂れてきた。
「あーあ、失禁しちゃったのか。ダメだなぁ」
 言いながら部屋の隅にあるモップを取って掃除をする。
 次にトイレットペーパーを取って、腿や足首を拭いた。もちろん股間も念入りに拭き取る。
「あはああぁぁぁんんん……」
 秘部をティッシュが触ると、長い長い喘ぎ声が何度も響いた。もう完全に蕩けた表情で、口元には妖しい笑みまで広がっている。
 手を備えられた小さな流しで洗って、水を飲む。媚薬の効果は一晩続く。まだまだ時間はあった。
「水を飲め」
 コップに入れた水を口に持っていくと、口を突き出して欲しがってきた。
「慌てて飲むとむせるぞ」
 コクコクと喉を鳴らして飲むエミリア。一杯たっぷり飲むと満足した表情だ。
「少し休憩だ」
 俺はそう言って、椅子に座った。

 手元の資料で、今回捕まえた捕虜の素性とエミリアとの関係を確認する。
 サハ地区ナンバー2かナンバー3のジェイムズ=マクファーという男が気になった。
 今日ちらっと尋問の様子を見てきたが、猪突猛進が座右の銘じゃないかという感じの男である。はっきり言って、女のリーダーの下で大人しくしているような雰囲気ではなかった。
 ひょっとすると今後使えるかもしれない。

 5分ほど休憩してから、立ち上がった。
「さて再開するか」
 また囚人服の上から愛撫を加えていく。現物に触りたいのはやまやまなのだが、それには囚人服を脱がすため手錠をはずさないといけない。
 しかし今日のところは、まだはずせなかった。
「ああぁぁーーぁ、もういい。もういいのおぉーー」
「何言ってんだ。これから本番だろ?」
 やわやわと首を振るエミリアに、俺は微笑んだ。愛液が既に滴り始めた秘部を左手の指で広げながら、俺は右手で器用にペニスを出す。ふらふらと視線をさ迷わせてるエミリアには見えていない。
「いくぞ」
 ひとこと言って、俺は怒張を熱く潤ったぬかるみに押し込んだ。
 ぐちゅううぅぅ。
「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー」
 長い長い悲鳴が、尋問室に響いていった。
 キツい。もの凄いキツさだ。愛液がこれだけ出ているのに、なんだ? この処女のようなキツさは。
「くうぅぅぅ。このケダモノ……」
 痛みで少し正気が戻ったらしい。
「ひとつ聞くが、まさか拷問の訓練で処女を散らしたんじゃないだろうな?」
 俺の質問に、エミリアは涙の溜まった目を逸らせた。
「帝国軍に……犯されるなら……、仲間に捧げる方がマシよ……」
 その弱々しい声に俺は首を振る。
「呆れた。いくらなんでもやり過ぎだろう」
「帝国の人間に、言われたくないわ……」
――気合の入り方が尋常じゃない。てこずるわけだ。
 俺は密かに舌をまいた。
「じゃあ、これから本当のセックスの良さを教えてやるよ。女として生まれて良かったと、心から感謝することになる」
 言いながら腰を動かし始める。まずはゆっくり馴染むように。
 ぐっちゃ、ぬっちゃ、ずっちゃ、ずっちゃ。
「あっは、うっは、くっは、いっは……」
 痛みと、さっきまで散々与えられた快感で、微妙な表情のエミリア。
 その反応を確認しながら、少しずつ動きを複雑にしていく。今は快感を引き出す方が先だ。
「うっくぅ、あううぅぅぅ、んはっ、くうぅ……」
 さっきあれだけイかされてるので、火がつくまでが早い。
――ん? ここかな?
 感じが違うところがある。Gスポットなのかもしれない。
 腰を引き付けるようにして、ひっかくように突き上げる。
 ずちゅうぅっ。
「あっはあぁぁぁっっっっ!!!」
 喘ぎ声のテンションが一段上がった。間違いなくGスポットだ。
 とはいえ、ほとんどセックス経験がない女だ。クリトリスを刺激される方が感じるはずである。
 俺は自分の腰の上にエミリアを乗せるように身体を入れ、下から突き上げた。こうするとペニスの上辺りに、エミリアのクリトリスが触ってメチャクチャ感じることになる。
 ずちゅずちゅうぅっ、ぐっちゅうぅっ、ぶちゅちゅうっ、ぐちゅうっっ。
「あああぁぁぁっっっ!!! ダメぇっっっ!!! は、激しすぎるっ!!!」
 首を振って快感を逃がそうとするエミリア。だが当然そんなことで、快感が逃げるわけがない。
「くうううぅぅぅっっっ!! あはあああぁぁぁ!!! ほ、ホントにダメぇっっ!!!」
 喘ぎ声の派手さに対して、媚肉の中はようやくウネり出したばかりだ。身体が本格的に感じるのは、ようやくこれからだ。
 ぬちゅう、ぐちゅう、ずちゅう、ぬちゅう。
「んああぁぁぁっっっ!!! 来るぅっっっ!!! また来るぅっっっ!!」
「イクだっちゅうに」
 腰をゆするようにしてクリトリスを刺激しながら、右手を伸ばして、乳首を刺激してやる。囚人服の上からだとなかなかうまくいかない。
 だがその中途半端な刺激が、かえって身体を燃え上がらせたようだ。
「ああぁぁぁっっっ!!! ダメなのおぉぉぉっっっ!!! またまたあぁぁぁっっっ!!!」
「イクだ。イクって言え!」
 ぐちゅう、ずちゅう、ぬちゅう、ぐちゅう。
「イクっ、イクっ、イクっ、イっきゅううぅぅぅっっっ!!!」
 エミリアは、俺の腰の上で伸び上がるようにイった。がっくりと力を抜く。俺は当然イってない。
「ほらほら。休んでる暇はないぞ」
 さっきは媚肉にペニスを馴染ませる動きしかしなかったが、今度から本格的に動くことにする。
――今日中に膣イキするようには、ならんだろうな。
 これは精神的より、肉体的な慣れの問題だ。普通ならどんなに短くても半年かかる話である。
 だがそこまでの時間はない。本当のセックスの快楽を教えることは、どうやら難しいようだ。これがもっとセックス慣れしていれば、良かったのだが、たぶん10回してないに違いない。これではダメだ。
――こんなにイイ女が勿体無いことだ。
 片足に腕を回して持ち上げ、横からペニスを挿し込むようにする。
「あっ、あっ、ヤダ、こんな格好!」
 右手で片足を持ち上げられ、秘部が丸見えだ。とろとろ愛液が押し出されてくるのが見える。
「大丈夫、大丈夫」
「なにが、大丈夫よっ!」
 身体を振って逃げるエミリアに、器用に動きを合わせて、ゆっくりエミリアの蜜壷にペニスを押し当てた。一気に貫いてもいいのだが、まだ痛いだろう。
「ま、待って。もういいからッ」
「いいじゃないか。気持ちよくて」
「良くない、良くない。お願い止め……」
 ぐちゅうぅんんん。
「くああぁぁぁぁーー」
 俺の突き入れられたペニスにヤワヤワと媚肉がからみつく。ようやくペニスには慣れてきたらしい。
「この体勢だと、ここをイジれるんだ」
 左手で堅くなっているクリトリスに指を這わす。
「ああっ! つ、強すぎるっ!!」
 ほんの少し触れるだけで、ビクンビクンと身体が跳ねる。
「ここは感度良好なんだな。オナニーだけはしっかりやってたわけだ」
「な、なによ!」
 半分快楽に流されて潤んだ目のまま、抗議してくるエミリア。
「いや、いいことだ。お前も女で安心したよ」
「わ、私は、くはあぁ、女をおぉぉ、す、捨て、捨てたのおぉぉぁああああッッッ」
 大きく腰をグラインドさせると、エミリアはすぐ我を忘れてよがりまくる。
 ぐちゃん、ぬちゅん、ずちゅん、ぬちゅん。
「あああああっっ、こんな、こんなああぁぁぁっっっっ!!!」
 クリトリスを恥骨でつぶすように腰を動かす。
「あああ、また、またああぁぁぁっっっ!!! 来る、来るううぅぅぅっっっ!!!」
「イクのか? イクんだったら、イクって言え!」
「イクっ! イクっ! イクっ! イッくっ! イックうぅぅぅっっっっ!!!」
 ビーンと身体を突っ張らせるエミリア。
「よしよし。ちゃんとイク時にイクって言えるようになってきたな」
 俺は腰を動かしながら、体位を変える。今度はバックスタイルだ。
「あはぁぁ、あ? な、なになに?」
 朦朧とした表情で、聞いてくるエミリア。唾液が口端から糸を引いて落ちる。
「バックから突いてやる。いくぞ、ほれ」
 完全に身体が浮くほど突き上げた。
「あっぐうぅぅっっっっ!!!」
 悲鳴とも喘ぎ声ともつかない声がほとばしり出る。眼がいっぱいに見開かれた。
「ほい」
「おっぐうぅぅっっっっ!!!」
「それ」
「うっぎいぃぃぃっっっ!!!」
 と、コンとペニスの先に何か当たった。
「あ、やっと子宮が降りてきたな。よし、これをゴリゴリやると気持ちいいぞぉ」
「あっがっ、ら、めえぇ。らっめえぇ。もう、もうらめなのおぉぉ」
 かなりろれつが怪しくなっている。
「そういうな。俺、まだ1回もイってないんだぞ」
 ゆするようにして、子宮口をゴリゴリこすってやる。
「おほおぉぉっっっ!!! おっっ、おはっっ、おあっっ、あああああ……」
 ビクっと身体が震えた後、だんだん声が消えていく。
「ん? 失神したか?」
 ヒクッ、ヒクッ、と時々身体が痙攣しているが、失神してしまったらしい。
 ぐにゃぐにゃになった身体が、前に倒れないように胸を右手で押さえ、クリトリスを指で弾く。
「うっはああぁぁぁっっっ!!!」
 眼を覚ました瞬間に、絶頂を迎えるエミリア。
「ああああああ、も、もうひぬ。ひんじゃう……」
「まだまだ、これからだ」
 右手で石のように硬い乳首を指でコリコリ刺激しながら、左手でクリトリスにバイブレーションを与える。
 そして腰をマシンガンのように叩き込み始めた。
 ぐちゅちゅちゅ、ずちゅちゅぬちゅちゅちゅ、ずちゅぬちゅちゅちゅちゅ。
「あっひ? ひあああぁぁぁ~~~、と、とまりゃ、ない、とまんなにゃいぃぃぃぃぃぃぃ~~~」
 完全にイキっぱなしになったエミリアの中を突きまくる。
 限界が近づいてきた。
「よしっ、イクぞっ!」
「ぃぃぃぃぃ、ぃぃぃぃぃぃぃぃ、ぃぃぃぃ……」
「くっ、受け止めろっ!!」
 俺はひと際強く、子宮を突き上げ、思いっきりブチまけた。
 どくっ! どぴゅっ! どぷっ!
「ぃいああああああああああああああああああああああああああああ!」
 長い突き抜けたような喘ぎ声を残して、エミリアは絶頂のさらに絶頂を飛び越えた。

 俺はたっぷりと精液を放出してから、ずるりとペニスを引き抜く。
「あはん……」
 抜けるときにも、エミリアは少し喘ぐ。
 俺は自分のペニスの、愛液と精液でどろどろになったものを始末すると、エミリアの秘部も始末した。
 と言っても完全に精液を抜けるわけじゃない。あくまで見た目見苦しくない程度だ。
 次に手錠をはずし、椅子に座らせた。手錠で吊るされていた手首は、赤くすりむけている。
 このままだと都合が悪いので、消毒液を塗った。包帯でぐるぐる巻きにした後、今度は椅子と手首を手錠でつなぐ。

「さて、エミリア。今日はこれで終わりだ。わかったか?」
 強引に顔を上げさせ、返事をさせる。
「あぁ?」
 とろんとした表情は、まるで意思を感じさせない。
「今日は終わりだ。ゆっくり眠れるよう、まじないをかけてやろう」
 俺は指を1本立てると、エミリアの目の前にかざした。
「眼で指を追え」
「ああ?」
「追うんだ」
 命令されて、焦点の定まっていない瞳が、ゆるゆると動く指を追う。
「よし。この指をじっと見てろ。じぃっと見るんだ。そうだ。そうすると段々まぶたが重くなってくる。だんだん重くなる。さあ眼を開けていられない。しまいには眼をつむってしまう。そうだ。眼をつむってしまう」
 エミリアは取り憑かれたように言うことを聞いている。
「これから数を数える。すると数えるごとに身体の力が抜けていき、深い深い眠りに入っていく。1、2、3、4……」
 荒かった呼吸が、ゆっくりと静かになっていく。
「9、10。もうお前には俺の声しか聞こえない。俺の声は絶対だ。聞かれたことに必ず答えなければならない。同じことを言え。聞かれたら、必ず答えなければならない」
「……聞かれたら、必ず答えなければならない……」
「よし。そしてお前は俺の質問には、必ず正直に答えなければならない。答えた方が、気持ちいい。答えれば答えるほど、どんどん気持ちよくなる。復唱しろ」
「……必ず正直に答えなければならない……答えると気持ちよくなる……」
「よし。それでは質問する。お前の名前は?」
「……エミリア、エルセラン」
 眼を閉じたまま、静かな顔でエミリアは答える。
「エミリア、お前はレジスタンスのサハ地区リーダーだな?」
「はい。私はレジスタンスのサハ地区リーダーです」
「レジスタンスの中で好きな男はいたか?」
「好きな……男……」
「答えるんだ、エミリア。正直に答えればどんどん気持ちよくなる。好きな男はいたか?」
「……いました」
 やっぱり女じゃないか。捨てたとか言っておきながら。まぁいい。
「今その男はどこにいる? 一緒に捕まったか?」
「……リノ地区リーダーとして、戦っています」
「リノ地区のどこにいる? 詳しく言え」
「……リノ地区、メインストリートです」
「メインストリートの何番だ?」
「……2318番です」
 俺は満足した。
 これが、「リノ地区のレジスタンスの拠点を言え」とかの質問になると、催眠術もかなり深く掛けなければ答えてくれない。
 しかし好きな男はどこだ、といった質問だと答えてしまう。人間とは不思議なもんだ。
「エミリア。これからお前に、あるキーワードを教える。このキーワードは、普段覚えていない。心の中で無意識に覚えているんだ。普段のお前は、絶対思い出さないが、俺がそのキーワードを言うと今のように深い催眠状態に入る」
 俺はキーワードを教え込み、記憶も消すよう暗示をかけてから眠らせた。
 とりあえず収穫もあったし、今日のところはこれでいいだろう。
 期限まで、あと59日。

< つづく >

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