第四話 「サファイアの章」2
夜を迎えた繁華街は、昼間とはまたは違う活気にあふれている。
仕事の疲れを癒すため、家に帰る前に一杯引っかけようとするサラリーマン。
食事に出たついでにショッピングをする家族。
あちこちの店先に立って、恋人を待ちわびる若者たち。
きらびやかな街灯りの中、誰もが一日の終わりにホッと一息を尽き、笑顔を見せている。
その人波の中を、変身を解いたランサーこと瀬戸川奈津子は歩いていた。
(ゲルバ様は・・・ああ言われたが・・・)
行き交う人々の笑顔を盗み見る奈津子の顔が、自然とほころぶ。
(やはり、みんなが幸せそうな顔をしていると私は嬉しい―――。生きる価値がないなどとは、到底思えない)
だが、そんな感情論では判断してはならないのだ。
ちゃんと目に見える形で、人間の本質を確かめなければならないのだから。
「よし・・・・・・」
奈津子は覚悟を決め、繁華街中心部の噴水広場へと足を向けた。
―――時間は多少前後し、こちらは安さと量が売りの、とある定食屋。
しがないサラリーマンの武田は、目の前に置かれた天ぷら定食に箸を付けようともせずぼんやりとしていた。
(あ~あ、今日も奈津子さんをデートに誘うことができなかった・・・)
どうして、いざとなると何も言えなくなるんだろう?もう何千回もシミュレーションしたはずなのに・・・。
『奈津子さん・・・せっかくですが、この花束を受け取るわけにはいきません』
『え!?でも、これは武田さんがお買いあげになったものですよ?』
『この花束は・・・あなたのためのものです。奈津子さん、あなたには花がよく似合う』
『え・・・そ、そんな。ポッ♪』
『どうです?これから一緒にお茶でも』
『―――はい、喜んで・・・』
「うう、そんなに都合よくいくわけないっつーの!!」
自分でツッコミを入れながら、武田はブスブスと天ぷらに箸を突き刺す。
「あ~っ!奈津子さ~ん・・・!」
「あ・・・いたいた。武田さん、ですよね?」
己の無力さに嘆く武田に、誰かが声をかけた。
顔を上げると、ブレザーを着た少女が立っている。整った顔立ちに落ち着いた物腰の、どこかのお嬢様といった印象だ。
「・・・え?いや・・・確かにオレは武田だけど」
自分を見つめて微笑むその美しい少女の真意がつかめないまま、武田はとりあえずそう答える。
「わたし、瀬戸川奈津子さんのお友達で、須藤玲香っていいます」
「な・・・奈津子さんの!?」
つい先ほどまで思い焦がれていた女性の名前を出され、武田は取り乱す。
「ああああ、あの、奈津子さんのお友達が、オ、オレに何の用で!?」
その慌てぶりに苦笑しながら、玲香は手紙を読み上げるように言った。
「『ぜひ、あなたに見てもらいたいものがあるので、今から広場の噴水前に来てください』―――だそうですよ」
「え、えええええっ!!」
武田は赤面し、また天ぷらをつつきだした。
「な、奈津子さんが、オ、オレに、いや、でもそんな」
玲香はその隙を見逃さず、コップの水に素早く薬を流し込んだ。ランサーを狂わせた、あの媚薬である。
「武田さん、お水でも飲んで落ち着いてください。―――待たせるのは悪いですよ。早く行ってあげたら?」
「そ、そうだね。よ~し!」
武田は玲香が手渡した水を一気に飲み干すと、全速力で定食屋を飛び出していく。
「うふふ、がんばってね武田さん。・・・さ、ゲルバ様のご命令はここまでだから、わたしは帰りましょう」
玲香も店を出ると、鼻歌混じりに人ごみの中へと消えていった。
普段はカップルや家族連れなどで賑わう噴水広場。しかし今晩は、それとは全く別種の喧噪に包まれていた。
「お、おいおい・・・マジかよ」
「なんだなんだ?―――うおっ!」
あちこちから戸惑いと驚き、そして小さく喜びの声が上がる。
広場に入ってきた女性が、街灯の柱に手をついて腰を突き出したかと思うと、下着をずり下ろして突然オナニーを始めたのだ。
その女性がうら若く、しかもなかなかの美人だったこともあり、道行く人々は思わず立ち止まり注目する。
そうしているうちに人ごみが大きくなり、それが目に付いた人がやってくることでさらに人数が膨れあがる。
今や噴水広場には、女性―――奈津子を取り囲むような形で五十人近くの人間が集まっていた。
(ああ・・・っ。み、みんなが私に注目している・・・)
秘所を指でいじくりながら、奈津子はちらちらと周囲の様子を伺う。
ちょうど背後の方向で、サラリーマンらしき男たちが食い入るように奈津子の性器を眺めているのが見えた。
( ん、ああっ・・・!視線・・・視線を感じる・・・。視線をピリピリと肌で感じて・・・はあぁ・・・)
花びらを指で押し開き、クチャクチャと中身をかきまわす。
トロリとした蜜が、キラキラと輝きながら滲み出てきた。
(熱い・・・視線が熱い・・・!ああぁ・・・恥ずかしい・・・恥ずかしいのに・・・その恥ずかしさが心地いい・・・っ)
自分の痴態を見られていると感じることで、奈津子の興奮はさらに高まっていく。
愛液の量が一気に増し、まるでお漏らしをしたかのように太腿を濡らした。
「うおお・・・!すげえ、もうグチョグチョだ」
「うわ、あそこをいじくるエロい音が・・・やべ、チ○ポ勃ってきた」
「お、オレ携帯に画像保存しておこう」
男たちは皆前屈みになりながら、奈津子に釘付けの状態だ。
「ちょっとぉ・・・何あれ?痴女?」
「いやあねえ。変態よ、変態」
反対に女性や子供連れの大人たちは、顔をしかめて非難する。
「んっ・・・ああ・・・はああっ」
耳に入る観衆の声が、奈津子の性感をじわじわと責める。
無意識のうちに、奈津子は割れ目を見せつけるように腰をさらに高く上げていた。
白くしなやかな肢体が街灯の光を浴びてまぶしく輝く。それは淫靡ながらも幻想的な光景だった。
(ああ・・・イク・・・!私は・・・大勢の人に見られて・・・イッてしまう!あ、あ、あ・・・!)
「う、ああ、んう・・・はうぅ・・・!」
股間のあらゆるところを指先でかきまわし、奈津子は絶頂へと昇っていく。
そして大きくなって快楽にうち震えるクリト○スをつねった瞬間、奈津子は達してしまった。
「んっ、ふ・・・あ、あぁああああぁああっ!!」
噴き出した愛液が足下に水たまりを作り、広がっていく。
(は・・・はあぁ・・・。イッて、しまった・・・)
涎を口からこぼし、虚ろな目をしながらも奈津子は下半身に力を入れて体を起こす。
(みんな・・・みんなは・・・きっと私のことを温かく・・・)
そう希望を込めて目を向けた奈津子の身体が硬直する。
そこにあったもの。
それは、明らかな嫌悪と、奇異の存在を見るまなざしだった。
先ほどまで夢中で眺めていた男たちも、怯えたように後ずさっていく。
「頭・・・おかしいんじゃないの?」
「いるんだね、本当にこういうヤツって」
「うわあ、最っ低・・・!」
ひそひそと話す声が耳に入り、奈津子は目の前が真っ暗になった。
(そんな・・・嘘だ。こんな・・・侮蔑の目をむけるわけが・・・)
とてつもない絶望感と悲しみが胸の奥底から込み上げてくる。
信じられない。信じたくない。
だが、自分が信じていた人間たちは―――あるべき姿を否定したのだ。
「―――くっ!」
奈津子はボロボロと涙をこぼしながら、その場を走り去った。
住宅街を抜けた先の川辺に出ると、奈津子は土手に座り込んだ。
体に力が入らない。もう、魂から力が抜け出るような気分だった。
「私・・・私は・・・今まで、何のために・・・!う、うう・・・っ」
熱を持った涙が際限なくあふれ出る。
目がヒリヒリと痛むが、止めたくとも止められるわけがない。
(信じてた・・・みんなを守りたいと、心から思っていた・・・。なのに・・・)
「奈津子・・・さん」
ふいに声をかけられ、奈津子はビクッと身を震わせる。
見ると、そこにはよく見知った男性が立っていた。
「た、武田さ・・・ん?ど、どうしてこんなところに・・・」
「・・・・・・」
武田はその質問には答えず、はあはあと息を荒げながら奈津子に近付いたかと思うと、突然体をぶつけるようにして奈津子を押し倒した。
「なっ!?や、やめてください、武田さん!」
予想だにしなかった事態に混乱しながらも、奈津子は武田を押し返そうともがく。
「うるせえっ、この淫売女!」
頬に痛みが走り、だんだんと熱を帯びてくる。
殴られたのだと気付いたときには、武田は奈津子の上着のボタンを引きちぎっていた。
「お、オレは見てたんだよ!人を呼び出しといて、何かと思ったら・・・公衆の面前でオナニーかよ!」
「え・・・!?わ、私は呼び出しなんか・・・っ」
「うるせえって言ってるだろ!そ、そんなに男が欲しかったのかよ。な、なら、オレが、オレがぶちこんでやるよぉ!」
「やっ・・・いや!やめてください!」
「何、今更嫌がってんだよこのアマは~っ!」
「やめて・・・や、やめろ・・・やめろぉ―――っ!!」
奈津子は渾身の力で武田を押し返した。
そしてそのまま倒れ込んだ武田の上に乗っかると、涙を流しながら顔を殴りだす。
「くそっ・・・くそっ!」
(これが・・・これが人間か!私が守ろうとしていた人間とは、こんなものだったのか!)
くやしかった。悲しかった。自分がひどく惨めで、愚かに感じた。
そして人間に対する嫌悪感が、吐き気がするくらいの強さで心を支配していく。
(もう、人間など滅んでしまえばいい!こんな・・・こんな愚かな生き物など必要ない!)
憎しみを込めて何度も、何度も殴りつける。
顔面が風船のように膨れあがり、武田が動かなくなると奈津子はようやく手を止めて立ち上がった。
「ひっひっひ・・・どうじゃな?結論は出たか、ランサーよ」
空間が歪曲し、ゲルバが現れる。
奈津子はその姿をみとめると、真剣な面持ちで頷いた。
「はい。―――私はもう、ジュエルエンジェルとして人間の味方をすることはやめにします。どうか・・・ディスタリオンに加えさせてください」
「ひひひ・・・。うむ、それでよい」
ゲルバは満足そうに笑みを浮かべると、奈津子の胸を鷲づかみにする。
「あ、ああ・・・っ」
(気持ちいい・・・。ああ・・・この御方は、私に快楽を与えてくれる。あの愚かなヤツらとは違い、私を受け止めてくれる・・・! やはり、この御方は私など足元にも及ばない崇高な方なのだ・・・私が仕えるべき人なのだ・・・!)
「ランサーよ、これからはワシに仕えるがよい」
「は、はい・・・。お仕えします、ゲルバ様・・・」
「ワシの言うことは絶対であり、オマエの命そのものじゃ」
「はい。私は絶対の忠誠を尽くし、ゲルバ様のご命令に従います」
「そうじゃ。ワシに従い、肉の快楽を受け入れれば、ワシに近付くことができるじゃろう」
「あ、ああ・・・!」
奈津子はその言葉に歓喜の涙を浮かべる。
(快楽を受け入れれば・・・私も、この御方のような存在になれるのか・・・!)
「オマエは今から淫らな牝犬となる。全身で快楽を貪り、その悦びを身体に教え込むのじゃ」
「わかりました!私は・・・淫らな牝犬になります!ならせていただきますっ!」
「くひひひ!ならイクといいわ、牝犬!」
ゲルバが両乳首をつまみあげる。奈津子はその刺激で、軽くイッた。
「あああんっ!はあ・・・」
「―――よし、なら早速幻界城に連れて行ってやろう」
「はい。・・・・・・ああ、ゲルバ様」
ゲルバとともに空間の裂け目に入ろうとした奈津子は、ふと足を止める。
「む?どうかしたのか、ランサー」
「ガードは・・・玲香は、どうなったのでしょう?」
「なんじゃ、そんなことか。ガードはもう、肉欲に目覚めて快楽にふけっておる。ワシのために生きる人形になると誓ったわい」
「そうですか。それを聞いて安心しました。彼女は・・・大切な親友ですから」
「くくく・・・その親友が待ちわびとるぞ。早く来い」
「はい」
奈津子は意気揚々と、ゲルバとともに空間の裂け目に入っていく。
再び空間が閉じると、河原はいつものせせらぎが聞こえるのみの静けさを取り戻した。
軋んだ音を立て、扉が開く。
「・・・ったく、あいかわらずこの部屋はカビ臭せえなあ」
ゲルバの私室に入ったボッグは軽く咳をした後、奥に向かって呼びかける。
「お~い、ゲルバのじいさん!いるんだろ?」
「くくく・・・ああ、おるよ。なんじゃ、ワシのことが心配か?」
「そ、そんなんじゃねえよ!」
ボッグは奥から聞こえるゲルバの声に鼻白む。
「ただオレはよお、じいさんが思い通りに事が進まずに困ってるんじゃねえかって・・・」
そう言いながら奥へと進んだボッグは、ゲルバの両脇に侍る二人の女性が目に入ると絶句した。
左側の方はすでにゲルバが堕としたガードなので、特に驚きもしなかったが―――右側の女性は。
「ジュエル・・・ランサー!?」
そう、主君を守る騎士のごとくゲルバの横に立つのは、ジュエルエンジェルの中でも誇り高い戦士と呼ばれるジュエルランサーだった。
「じいさん、ランサーをもう手なづけたのか!?」
「ひひひ、見ての通りじゃ。ランサーはもうワシの忠実な僕じゃよ。・・・そうじゃな?」
「はい、ゲルバ様。私はゲルバ様のために尽くす牝です」
ランサーは淀みなく、はっきりと言い切った。
その顔は、自分の立場に対する誇りと喜びに満ちあふれている。
「さて、せっかくじゃからボッグの前でオマエの忠誠の証を見せてもらおうかの」
「かしこまりました」
ランサーはそう言ってゲルバの顔をつかみ、優しく自分の方に向けさせると自分の唇をゲルバの唇に重ねた。
そしてそのまま、ゲルバの口を吸っていく。
「んん・・・ちゅっ・・・んちゅっ」
丁寧に、そして力強くランサーはゲルバの唇を吸い上げる。
その満たされた顔を見たボッグは、思わずつぶやいてしまった。
「こんなじじいの唇をうまそうに・・・・・・信じられねえ」
途端にランサーはゲルバから顔を離すと、キッ!とボッグを鋭い目つきで睨み付ける。
「ボッグ様!例え七聖魔であられようとも、私の主をバカにすることは許しません!!」
「あ、ああ・・・!?いや、なんだ・・・」
「ひっひっひ、すまんなあボッグ。どうもランサーは生真面目すぎての。次に会うときまでにはもう少し躾ておくから、今日のところは出て行ってくれんか」
「お、おう・・・そうするぜ。じゃあな」
敵であったランサーにゲルバをバカにするなと怒られたボッグは、何がなんだかわからないまま仕方なく部屋を出て行った。
入れ替わるように、ディストウルフが入ってきた。
「ゲルバ様、オレに何か用かよ?」
切り飛ばされた耳を気にするように、ディストウルフは手で傷口をしきりに触っている。
「何、ランサーがオマエに謝りたいと言うのでな」
「えっ!?・・・あっ、貴様はああああっ!」
ランサーの姿をみとめたディストウルフの目が血走る。
「覚悟はできてるんだろうなぁ!?ただじゃあすませねえ!」
「・・・・・・すまなかった」
しゅんとして、頭を下げるランサー。
その姿にディストウルフはすっかり毒気を抜かれてしまった。
「・・・え?」
呆けたように口を開くディストウルフにランサーは近づき、その体にもたれかかる。
「敵だったとはいえ・・・ひどいことをした。反省している。・・・・・・ああ、ここが傷口か」
ランサーはまるでネコのように、耳の傷に舌を這わせた。
ぞわりとした感覚がディストウルフの身体を走り抜ける。
「ううっ!お、おいおい・・・」
「頼む。どうか私に癒させてくれ・・・」
丹念に舌で耳を舐り、顔を両手で撫でまわす。
その愛撫に反応して、ディストウルフの股間が盛り上がってきた。
「ふふっ。感じたのか?」
「あ、ああ。オマエがエロい舐めかたするから、勃っちまったぜ」
「そうか。それは都合がいい・・・」
ディストウルフの股間に手を伸ばすと、ランサーはジッパーを下げてペ○スを引きずり出す。
「あ、おい!?」
「こんなことで許されるとは思っていないが・・・罪滅ぼしとして、私の処女を捧げさせてはもらえないだろうか?」
「いっ・・・いいのか!?」
「ああ。私は今日からディスタリオンになった。だから、オマエとのわだかまりもなくしたい」
妖艶に微笑むと、ランサーは自分のスーツをたくし寄せ秘部を露わにする。
そこはすでにしとどに濡れ、割れ目から糸を引いて愛液が滲み出てきていた。
「さあ・・・オマエのその雄々しい肉の槍で、私を貫いてくれ」
「う、うおおおおおっ!」
まさに獣そのものの雄叫びを上げると、ディストウルフはランサーを抱きかかえてペ○スを根本まで一気にぶち込んだ。
そしてそのまま、体面座位の形で腰をぶつけていく。
パンッ、パンッ、ズチュ!ズチュチュッ!!
「あ、あはあああぁあぁああああぁっ!いいっ!気持ちいい!」
「うおお・・・絡みついてきやがる!・・・お、オマエ痛くないのか?」
「あふっ・・・ああ、ゲルバ様が事前に媚薬をたっぷりと塗り込んでくれたからな。痛みさえも快楽になっている・・・んんうっ」
ランサーはディストウルフに抱きつくと、今まで誰も聞いたことのないくらいに媚びを込めてささやいた。
「だから・・・もっと突いてくれ。オマエの手で、私を肉欲の虜に・・・変態肉奴隷に仕立て上げてくれ・・・!」
「―――うっ!うおおおおおおおっ!」
そのとろけるような言葉で火がついたディストウルフは、見境なく全力で腰を振り出す。
「ああっ!そうだ・・・もっと、もっと・・・私を犯してくれぇ!」
「ぐあああっ!?し、締まる!締め付けられるぅ~!」
貪欲にペ○スに食らいつくランサーの膣壁に締め上げられ、ディストウルフは我慢できずに射精してしまった。
ビュク!ドプププププッ!!ドプッ、ドピュッ!
「はあああっ!あ、熱い!そうだ、もっと熱い子種を私に注いでくれ!オマエの精液で私の子宮を満たしてくれぇ!」
「・・・・・・う、がっ」
言われるがままに全てランサーの内に精液を出し終えると、ディストウルフはランサーを抱き込んだまま床に倒れ込んだ。
「さ、最高だったぜえ~!」
舌をだらんと口からこぼして荒い息を吐きながらも、ディストウルフは満足そうにそうこぼした。
と、その上に乗っかるような形になったランサーが、クスリと笑ってペ○スを入れたまま腰を振り出す。
「おい!ちょっと待てよ・・・!」
「ふふふ、まだ元気ではないか。もっともっと注いでくれ・・・淫らな牝犬にオマエの愛を!」
「よ、よ~し・・・やってやるぜえぇぇ!オラオラオラ~!!」
ランサーに合わせるようにディストウルフも腰を振り出し、第二ラウンドが始まった。
「うふふふふ、ランサーったらすっかりいやらしくなっちゃって」
ガードがゲルバの胸元に潜り込み、首筋を舐める。
「ん、ちゅっ。・・・ゲルバ様、わたしもなんだか興奮してきてしまいました」
「ひひひ、今回はオマエも役に立ったからのう。―――よかろう、褒美にたっぷりとワシの精を注ぎ込んでやるわい」
「ああっ・・・うれしい!」
ガードはいそいそとローブをたくし上げてペ○スを取り出すと、その上にまたがって腰を落とす。
もう幾度となく男根を受け入れたためか、ガードの膣は易々とゲルバのモノを飲み込んだ。
「おお・・・あいかわらずいい締まり具合じゃ」
「あ、ああああん!ゲルバ様、素敵ぃ!」
二人はランサーたちに負けるとも劣らない勢いで腰をぶつけ合う。
淫らな宴は、たった今始まったばかりなのだった―――。
< 続く >