鮫島家の人々
「たっだいま~」
重厚な木製の玄関扉が勢いよく開かれ、年相応の元気を振りまきながら鮫島有紀がリビングに飛び込んできた。
「あら、おかえりなさい。今日は随分早かったのね?」
有紀の母親、加奈子はソファの上でピール瓶に舌を這わせては絹の布きれで熱心に拭い、磨いている。
「うん!今日のご主人様はね、夜のお仕事の人なんだって。だから私今日は学校休んでずっとご調教して貰っちゃった♪」
「へ~え、そうなの。良かったわね~...どんな人?」
「へっへ~、あのね、毎朝電車で私のお尻を触って下さってた人でね、いつも声を掛けようとして振り向いたら居なくなっちゃってたの。
でも今日は思い切って手をギュッて握っておまんこの中に指を押し込んじゃったんだ。へへっ」
「そう、よくやったわね、お母さん嬉しいわ。あなたが一人前の牝犬になってくれて...」
加奈子は母親らしい温かい笑みを向けながら、そっと有紀の頭を撫でる。
「うん、ありがとう、これもみ~んなお母さんとお父さんのお陰だね。あっ、そうだ、お父さんにただいまの御挨拶してなかったよ」
「あら、いけない。うふふ、お母さんは丁度今可愛がって貰った所なのよ」
「ふ~ん、いいわね夫婦仲良くって。私もいつかお父さんみたいな立派な旦那様が欲しいなぁ...」
そう言いながら加奈子の手から恭しくビール瓶を受け取ると、そっと舌を這わせる。
「お父さんただいま帰りました。でも今日はおまんこで御挨拶出来ないの。ごめんなさい」
「あら、どうしたの?」
加奈子が不思議そうに有紀に尋ねる。
有紀は得意げな顔を加奈子に向けると、大学生らしい淡い色のワンピースをすとんと落とし、その股間を覆う革製の下着を見せびらかすように突き出しながら言った。
「うん、ほらこれ...今日のご主人様に着けて頂いたのよ。いいでしょ~、へっへ~」
そう言ってソファに腰掛けると膝を持ち上げM字に脚を開く有紀。
「へ~え、良く出来てるわね~。あら、二穴同時バイブね。今も動いてるの?」
「ううん。これはね、携帯電話を改造したヤツで、ご主人様がいつでも電話一本で有紀を調教できるのよ。リモコンでお浣腸だって出来るんだって。待ち遠しいなぁ~」
「あら素敵ね~。でもリモコンでお浣腸されちゃったらどうするの?その下着じゃウンチ出来ないんでしょ?」
「お母さん、な~に言ってんのよ。それがご調教なんじゃない。あのね、お浣腸して頂いた時はご主人様が『すぐに来い』ってお知らせなのよ。だからご主人様のお家までの1時間、お腹の痛みとバイブの振動に耐えながら電車に乗って行かなきゃいけないんだから。今日は12時頃にお仕事が終わるっておっしゃってたから私それまでに宿題終わらせなくっちゃ」
「そうなの。有紀良かったわね~随分と素敵なご主人様みたいで。しっかりご奉仕しなきゃダメよ」
「はいはい、分かってますって。ところで佐織は?まだ部活やってんの?」
有紀のその言葉に加奈子は一気に肩を落とすと、大きく溜息をついた。
「はぁ~~ぁ.....それがねぇ、ちょっと聞いてくれる?佐織ったらテニス部の顧問の山崎先生にね、せっかく居残りで練習して貰ってたのに、逃げて帰って来ちゃったんだから....」
「えーーーっ!佐織ったらなんてコトを....山崎先生ってすっごく教育熱心な先生じゃないの?」
「そうなのよ...帰るなり部屋に籠もってるから、私てっきり今日のおさらいをしてるとばかり思ってたら、さっき山崎先生からお電話があったのよ。そしたら佐織ったら『アナルにラケットを入れてボールを打ち返せ』って言われただけで、泣いて帰っちゃったらしいのよ」
「はぁ~....佐織もいつまで子供のつもりなんだか...私が代わりに練習して貰いたいわよ....で、どこに居るの?私がちょっと言ってきてあげる」
「ああ、その必要は無いわ。今お庭でその練習させてる所なのよ」
「ふ~ん、どれ、ちょっくら私も稽古をつけてやるか?」
「そうね、お姉ちゃんのアナルテニスの腕前、ん?尻前かしら...は抜群だからね~。ちょっとお願いするわ。明日ちゃんと先生にお見せできるようにしてちょうだい」
「まっかしといて...あ、でも私はアナル出せないわよ」
「ああ、そうね...じゃ、ちょっと私、やってみようかな....」
「え~っ!お母さんが?やめなよ。アナルがおっきくなったらお父さんに叱られるよ」
「ん~、それもそうね。じゃぁ有紀、手でも口でもいいからちょっとお願い」
加奈子の依頼を受けた有紀は押入から出した懐かしい自前のラケットを手に楽しそうに庭へのドアを開いた。
「はぁはぁはぁ...さ、さんじゅうなな......んぐっ...さ、さんじゅうはち.....はぁはぁはぁ...」
そこでは、首輪を庭の大木に繋がれ、籠一杯のテニスボールを取り出してはアナルに突き刺さったラケットで一心に繁みの向こうに打ち返している佐織が居た。
「おっ、スポーツ少女、がんばってるな?」
「お、おねえちゃん...お願い、もう許して...お尻が、痛いの....もう、裂けちゃう....」
「な~に言ってんのよ。しっかりお尻を締めないから痛いんじゃないの。これでちゃんとスマッシュが打てるようになったらご主人様のおちんぽも気持ちよくなるんだから、ほら、そんなヒョロヒョロ玉じゃ練習になんないでしょ」
俯き、諦めの表情で仕方なくもう一つボールを取り出すとそれをヒョイッと放り上げ、突きだした尻を振り回した。しかし気の抜けたその振りは虚しく空をきる。
「さんじゅうきゅ...あっ」
「ったく....」
呆れた顔の有紀が佐織に近寄ると、その小さな尻を抱え込み、ラケットをグイッと深く入れ直した。
「い、痛っ!痛いよ、おねえちゃん....」
「ダ~メッ。ほらグリップはちゃんと根本まで、そんでこうするともっとしっかり締まるんだよ」
そう言いながら空いているおまんこに極太バイブを突き入れ、乳首には洗濯ハサミを取り付ける。
「あんっ、ん~....あ、はぁぁぁぁん....ああっ、お姉ちゃん、ダメだよ、そんなの...気持ち良すぎて...力が、入らない」
「あんたねぇ、これがご主人様のおちんぽだったらどうすんのよ。こんなユルユルじゃすぐに捨てられちゃうんだからね。ほらもっと締めたら飼って貰えると思ってがんばんな」
「で、でも...わたし、まだ飼って貰ったコト、無いし...」
「だ~か~らがんばれって言ってんでしょっ!ほら、山崎先生のコト思い出してごらんよ。いつも可愛がって貰ってるんでしょ?」
「う、うん...でも先生はご主人様じゃないし、それにあの先生少し...怖くて」
「はぁぁぁぁっ....佐織っ!!いつまで甘えてんの!いい加減にしないとお仕置きだからねっ!」
「い、いや...嫌よ...鞭は痛いから嫌....」
「あったりまえでしょ、痛いからお仕置きなんじゃないの。でもそれも愛するご主人様だったら嬉しくもなるんだから。あんたそのままだったらホントに野良犬になっちゃうよ。お姉ちゃんそんなの嫌だからね。恥ずかしいし...そんな可哀想な佐織、見たくないし...」
少し俯き哀しそうな表情の姉の姿にジーンとこみ上げる物を感じた佐織は、口元、と同時にアナルも引き締めた。
垂れ下がっていたラケットがピョコンと上を向く。
「お姉ちゃん、あたし...頑張るから...お姉ちゃんにそんな思い、させないっ!」
「クスン...ん...そうね...ごめん、なんか勝手にそんな佐織、想像しちゃって。そうよね、佐織みたいに可愛い牝犬はそうそう居ないって。大丈夫、お姉ちゃんがついてるから..一緒にがんばろ?」
「うんっ!よ~し.....さんじゅうきゅっ!」
パコーンッ!
繁みの奥、高くそびえ立つ塀にまで直接当たったボールが跳ね返り、有紀の元にまで転がってきた。
「さ、佐織....やったね....やれば..できるじゃない....」
「う、うん!ありがとう...よ~しっ、あとろくじゅういっ球だっ!」
片手でバイブのリモコンを微妙に操作しながらもう一方の手でトスを上げる姉、それを汗だくになりながらも必死の形相で打ち返す妹。
そんな健気で美しい姉妹愛を振りまきながら、夜の庭園にボールを撃つ音が響き渡る。
「ひゃぁぁぁぁくっ!」
パコーンッ!!
最後の一球は数メートルはあるコンクリートの塀を飛び越え、表の道路にまで飛んでいった。
「やった、やったね佐織っ!全部終わったよ!」
ふらふらとした足取りで倒れ込む妹を受け止めた有紀がその頭に頬を擦りつけながら愛おしそうに抱きしめた。
「おねえちゃん、おねえちゃん、ありがとう....私、やればできるんだね?」
「そう、そうよ、佐織は本当はなんでも出来る娘なんだから。よくやったね....クスン」
仲睦まじく抱き合う二人がふと振り返ると、テラスで涙を流しながら二人を見つめている、優しい母が居た。
「佐織....よく、よく頑張ったね...お母さん嬉しい....」
「お母さん、お姉ちゃん、ごめんね、心配掛けてごめんね...あたし、明日学校に行ったら先生にご報告するよ。こんなに締まるようになりましたって、先生のおちんぽ一杯挿れて貰うんだっ...クスン」
「そうね、先生もきっと喜んで下さるわ...さ、二人共、ご飯の用意が出来てますよ、一緒に食べましょう」
「うん、お腹ペッコペコだよ」
「あら、佐織ったら...さっきまで死にそうな顔してたクセに...」
「えへっ、今日のお昼休み先生にお浣腸して貰ったからなんかお腹すいちゃって...」
「あ、そう言えば私もだったわ。お母さん早く早く」
「はいはい、もう出来てますよ。あ、佐織、悪いけど”あれ”に餌を運んでくれない?」
「えーーっ!?私昨日も行ったんだよ。今日はお姉ちゃん行ってよ」
「えっ、そ、そんなの私だってヤだよ。お母さん、昔はお母さんのだったんだから行って来てよ」
「もう、しょうがないわねぇ...まぁ一日位食事抜いたって死にやしないから放っときましょうか?」
「うんっ、そうしよう!”あれ”の顔を見るとご飯が不味くなるから嫌なのよ」
「そうね、今度からは”あれ”には外で食べさせましょうか。ご主人様からは『食事はさせろ』って言われてるけど『何処で』とは言われてないからね....さ、あなた達は早く中に入らないと身体が冷えちゃうわよ」
「は~い」
可愛く元気のいい声がハモり、みんなが中に入った後、佐織が尻で揺れているラケットでガラガラッと引戸を閉めた。
「お母さん、卵ちょうだい」
「ん、ちょっと待って...」
ダイニングの床に並べられたアルミ製の皿の上に跨った加奈子が「うんっ」といきむと、湯気の立ったゆで卵が二つ、そのおまんこからポンッと生まれた。
「佐織ちょっと塩振ってよ」
「は~い」
可愛く返事した佐織がその卵に跨り、白く小さな尻をユサユサッと振るとアナルから少しだけ頭を覗かせている小瓶から塩がパラパラッと撒かれる。
「今日は有紀の穴が使えないから不便ねぇ。ケチャップが無いとハンバーグが美味しくないわぁ」
「ごめんね~。これ、勝手に外すとご主人様に叱られちゃうから...」
「あ、でもお母さん、お醤油だったら私がつけてあげる」
そう言って佐織が腰を突き出し少しだけ眉を寄せるとおまんこから出ている細い管からピュッと黒い物が飛び出した。
「ちょ、ちょっと佐織、ハンバーグにお醤油はやめてよ」
「あ、ごめんごめん、そういえばそうよね~」
「佐織ったら...うふふっ」
そんな家族団欒の食事風景を部屋の隅からじっと見つめる影があった。
「きゃっ、いやぁぁぁぁぁぁっ!お母さんお母さん!ほら”あれ”が、こっち見てるよ。どうしよう、私、おまんこ見られちゃったよ~....え~ん....」
三人が戦慄の表情で見やるそこには、元高級官僚、鮫島信昭が居た。
「かなこ~....腹が減ったよ~...喉が渇いたよ~....」
二人の愛娘を抱きかかえながら、加奈子は必死の形相で傍にあった瀬戸物製の置物を投げつけた。
ガシャーーンッ!
置物は鮫島の額から血を滴らせながら粉々に砕け散り、そこへ駆け寄った加奈子が薄い髪の毛を掴むと部屋の外へと引きずり出す。
バタンッ!
急いでドアを締め、鍵を掛けると加奈子は再び娘達の所へ駆け寄り抱きしめた。
「ごめん、ごめんね。お母さんが鍵を締め忘れたから、佐織の大事なおまんこ見られちゃって...でももう大丈夫よ、もう二度とこっちへは来させないからね、ごめんね」
「クスン、お母さん、私、ご主人様に飼われる時、もし知られたらどうしよう。ご主人様のおまんこ”あれ”に見られてたなんてバレたら....」
「大丈夫、大丈夫よ。そうだ、佐織のおまんこ、お父様にお清めして貰いましょう」
「えっ、いいの?お父さん挿れて貰っていいの?」
「ええ、いいわ。今日は佐織もすっごく頑張ったし、お父様もきっと可愛がってくださるわ」
「良かったね~佐織、今日は私のおまんこ使えないからその分一杯可愛がって貰うといいよ。ね、お母さん?」
「そうね、今日は佐織、お父さんと一緒に寝るといいわ。朝まで挿れて貰えばきっと”あれ”の毒は無くなっちゃうわよ。私はちょっと寂しいけどね...」
「えーーっ!ホントッ?やたっ!おとうさ~ん」
そう言って床の間に飾られていたビール瓶を取りに行くと、その場でズブリッと股間に刺し入れ「あんあん」と叫び始めた。
「ホントに佐織はいつまでも甘えん坊で困るわねぇ」
「お母さん、たまにはいいじゃない?私もちょっと最近佐織に厳し過ぎたかなぁって思うの。佐織、あれで結構がんばり屋だから、もっと甘えたい年頃なのに我慢してるんじゃないかなって...」
「うふふ、有紀こそ、大人ぶっちゃって。甘えたいんじゃないの?」
「えっ、あ、私は、その...ほら...あっ、ご主人様が居るから。私はもう飼い犬なんですからね!」
「はいはい。今日飼って貰ったばかりなのにもう一人前のつもりなんだから。そんなコト言って、電車の中でお漏らしなんてするんじゃありませんよ?」
「あーーっ!ひっど~い、お母さん。娘を信用してないなー?」
「うふふふふ...そんなワケ無いじゃない。有紀は私の自慢の娘なんですからね」
「えへっ、お母さんのお陰だよ」
「あら、お父様も忘れちゃダメよ。それとなんと言ってもこんな幸福を私達に下さった”ご主人様”の事もね?」
「うん、もちろんっ!いいなぁお母さん”ご主人様”のおちんぽしゃぶった事有るんでしょ?又家に来て下さらないかなぁ....それでこんなに立派になった有紀の体、見て貰いたいなぁ」
「そうねぇ...私ももう一度お会いしたいんだけど、年だから...出来れば有紀か佐織がもっと立派な牝犬になってご主人様にお仕えしてくれればこんなに嬉しい事は無いんだけどねぇ.....」
鮫島家にしみじみとした雰囲気が流れ、加奈子の肩にそっと手を置いた有紀がつぶやいた。
「お母さん、私達がんばるからね...きっともう一度お母さんを”あの方”に会わせてあげる。私ね、最近ちょっと感じてるの。佐織ってさ、私達なんかよりずっと才能が有ると思うんだ。あの娘、まだ誰にも飼って貰った事が無いからちょっと甘えてるけどそれなりのご主人様に出会えたらきっと立派な牝犬になるよ」
「そうねぇ、それは私もちょっと感じてはいるんだけど...まだまだアレじゃぁねぇ....」
そう言ってチラと流した視線の先では、今も放心したような表情で父親と戯れる佐織が居た。
「でも今日はすっごくがんばってたんだよ。最後のスマッシュなんて私にも出来ないくらい......?んっ!!きゃん!ん、んんん...あ、あ、あ、あ、あ、あああああ、あぁぁぁぁぁん.....」
「ど、どうしたの?有紀...」
「あうっ..んむっ....はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ.....えへっ、うふふふふっ、へっへ~...ご主人様からのお呼びだっ!」
有紀が撫でさする下腹部を見て全てを理解した加奈子が満足そうな笑顔を浮かべると、そっと立ち上がる。
「そう、良かったねぇ、がんばって来なさい。お腹、大丈夫?」
「うん!ちゃぁんとリモコンで栓をおっきくして下さってるから漏れないよ。それより途中でイっちゃわないか、その方が心配だよ」
「あなたちょっと快感に弱いからねぇ。辛いご調教は得意なのに....」
「ま、だいじょぶよ、多分。じゃ私、行ってくるね!」
そう言って有紀は壁に掛かっているワンピースだけを頭からかぶると、背中のファスナーを上げながら足早に玄関へ向かった。
「行ってらっしゃい!気を付けてねぇ」
その母の声を聞いた佐織もビール瓶を股間にぶら下げたまま玄関に駆け寄って来る。
「あ、お姉ちゃ~ん、行ってらっしゃい!がんばってね」
温かな笑みを向けながら見送ってくれる優しい家族に、こちらも精一杯の元気で大きく手を振りながら有紀はふらつく足で夜の街へと駆けだしていった。
そんないつもと変わらない日常の中、鮫島家の夜は更けてゆく.....。
< 終 >