他人史 第五話

第五話

 俺は有里の弁当を食べた後、クラスでノートを書くのが上手い奴を操作して、授業のノートをコピーさせてもらうと、さっさと下校した。家に早く帰って、週末からのゲームの景品をどうするか、考える必要があるからだ。

 別に自分の親戚じゃないといけないルールがある訳じゃないが、先輩二人が親戚や身内から景品を提供しているのに、俺がそこらの女を景品として出すのは、気が引ける。とりあえず、離婚した実の母親の方から探してみているが、さてどうなったか。

 出来たら、胸は大きい方がいいだろう。他の二人の出した景品は、胸が全く無い少女と小ぶりな少女だ。一人くらい大きい景品がないと、リキのモチベーションが上がらない。

 それで探してみた・・・と言うより探させた。実の母の他人史を作り、親類の女性の画像を添付したメールを送るように操作したのだ。

 パソコンを起動して、メールをチェック。来ている。中身は・・・うーん、年齢制限を書けばよかったな。赤ん坊の写真送られても・・・。

 写真を一枚ずつチェックする。おしい、だめ、だめ、勘弁して、また今度、もう一声。なかなか条件にあうのが居ない。いっそ、他人史で多少無理はしてでもルックスは合格点な人を巨乳に、とか考えていると条件に合いそうなのが見つかった。実母の再婚相手の妹、つまり血縁上は俺の義理の叔母に相当する女だ。

 他人史で電話をかけさせ面接したところ、年齢は三十歳で胸はEカップ。独身で、性経験はそこそこ。

 この人でいいだろう。と言うか、この人意外に景品に丁度いいのが居ない。・・・取られても思い入れが無いからそれほど悔しくないし。

「この人を景品にしたと、次のチャットで報告しよう。 後今日中にやっておくことは、有里の今日見る夢の内容だけど・・・残っている官能小説はアナル物とSM物。なら、アナル物にしておくか。シチュエーションはこの話から、それでラストはこの話から持ってこよう。その後のオナニーは、やっぱりアナルを自分で開発してもらうか」
 俺は熱心に手を動かした。

 次の日、学校でホームルームの前にクラスで双子からレポートを受け取る。そして今昨日使った空き教室でそのレポートに目を通しているところだ。まずは冬香。
『私は好きになった人には、その人のために何でも私はしますわ。フェラやセックスはもちろん、どんないやらしい格好だって・・・裸エプロンで毎日お料理を作ったり、その人が望むならお尻でだってしてあげますっ!』

 なかなかいいな。しかし、裸エプロンか・・・。エプロンは持ってきてないな。探せば家庭科室辺りにありそうだが次の機会にしよう。義母さんにさせてもいいが・・・やっぱり安定期まで待とうかな。

 で、夏美の方は・・・長いな。しかも、なんだか文章がばらばらだし。さてはあいつ、本に載っていること滅茶苦茶に書いたな。・・・とりあえず、アナルプレイやセックス、パイズリに露出プレイにSMなどアブノーマルなプレイを好きな人にならしても構わない、と言う内容だ。しかし・・・。
「多すぎて、どうまとめたらいいのか・・・とりあえず、レポート勝負は冬香の勝ちにしよう。読みやすく簡潔だしな」

 そして、このレポートを題材に今日の競技を考えるんだが・・・どうするかな。二人とも裸エプロンで料理対決にするか? いや、それじゃ視覚的には大満足だが、肉体的には不満足だ。かと言って、夏美のレポートはまとまりが無さすぎる。
「やっぱり、冬香のレポートを中心にして・・・じゃあ書き込む内容はこうして・・・よし、面白そうだ」

 二時間目の授業開始のチャイムと同時に、冬香達が教室に入ってくる。
「早速だけど、レポートは冬香の勝ちだから」
「いきなり!? あんであたし負けてんのっ!?」
「文章力」
 きっぱりと言ってやると、ちょっとは自覚があったのか、夏美は少し呻いただけで押し黙った。

「これでまた私の一点リードですわね。それで、今日の競技は何ですの?」
 余裕をにじませている冬香に向けて、競技を発表してやる
「腰の上下運動。ただし・・・」
 ごろりと、仰向けになって横になると、チャックを下ろして一物を取り出す。

「これを肛門に入れてやってもらう。まあ、騎上位のアナルセックスだな。腰を上下できた回数で、勝ち負けを決めることにする。OK?」

「いい訳ありませんわっ!」
「OKに決まってるじゃないっ!」
 双子が全く逆の返事を返す。もちろんこれは俺が他人史で二人を操作した結果だ。この他に、姉貴達の時のように肛門でも若干快楽を得られるように書いてある。締まりの方は、無操作だ。競技はとりあえず公平に進めるつもりなので。

「何を言っているんですかっ。お尻の穴の処女は、本当に好きな人に捧げるものなんですわよっ! いくら競技でもそんなこと出来ませんっ!」
「何言ってんのよ。お尻の穴でセックスした相手じゃないと、好きになっちゃいけないのよ。あたし達御堂のこと好きだったから、この競技は丁度良いじゃない」
 と言う内容の記述を、二人の過去に書き込んである。

「夏美さん、御堂さんが好きだったんですの!? と言うより、私が何で御堂さんを好きなんですかっ!?」
「またまたー、強がっちゃって。いいじゃない、正直になっても」
 夏美には、冬香が俺を好きなことが照れのために表に出せないと過去に書いてあるため、冬香がいくら俺が好きではないと言っても、夏美にとってはまさに嫌よ嫌よも好きの内。照れなくていいのよと、暖かく見守られるのがオチだ。

 冬香に対しても、夏美とは内容は異なるが俺が好きになるように記述を書いてある。未来にだが。

 それではそろそろ競技を進めよう。このまま二人に平行線のままの論議をさせていても、その内俺は飽きてしまいそうだ。
「競技を始めるぞ、まずは冬香から。まずは服を脱いで」
「嫌だと言っているじゃ・・・え、どうして・・・?」
 呆然とした顔で、冬香がスルスルと服を脱いでいく。冬香は口で言っている通り、この競技種目に参加するつもりは無いというのに。

 仕掛けは単純だ。ただ冬香の他人史の未来に『競技を始めるぞといった人物の男性器が、肛門に根元まで入りきるまでその命令に従う』と書いた。さらに、そのままではただのレイプなので『肛門に根元まで男性器が入りきったその時、幸福感に包まれ、男性器の持ち主が愛おしくてたまらなくなる』と書いた。
 冬香は、肛門の処女を喪失すると同時に、俺が好きになると言う訳だ。

「夏美、冬香の肛門にローションを塗りこんでやってくれ。冬香は夏美がローションを塗り終わるまで、じっとしてろよ」
 姉貴達の時のようにしてもいいのだが、二人に体力の続く限り動かれたらたまらないので、快感だけ感じやすくしておいた。
「ローションって・・・ああこれ」
 夏美は俺の鞄からローションを取り出し、手に(やや多めに)出す。

「ななななななな、何を何所に塗るつもりなんですかっ」
 歯の根が合っていない様子の冬香に、説明してやろう。
「お前の肛門にローションを塗らせるつもりだ」
「だ、断固拒否しますわっ!」
 その場を動かない身体で、どうにか服を着ようと身をよじりつつ冬香が言う。

 別に拒否されても、夏美は照れ隠しとしか解釈しないし、このまま黙っていてもいいのだが・・・。
「つまりそれは・・・潤滑油を使わずに、肛門がズタズタになり血まみれになった上、しばらくオムツで暮らすことになってもいいと言う事だな」
「えっ、それは・・・って、そうじゃありませんっ! あなたとお尻でセックスしたくないと、私は言っているんですっ!」
 あ、引っかからなかったか。すり替えの二択。

 と、俺が夏美をからかっている内に夏美は準備が終わったらしい。
「冬香、夏美がローションを塗りやすいように、尻たぶを広げろ」
「誰がっ・・・って何で身体が勝手に――っ!」
 懸命に俺の命令に逆らおうとするが、それが出来るようなら真紀も姉貴も俺の物にはならなかった。床に寝ている俺には見えないが、夏美からは冬香の肛門が丸見えになっているだろう。

「ああああ、そんな所触らないで、汚い・・・」
「えっ? 冬香のお尻って汚いの?」
「そ、そんなわけ無いでしょうっ、ちゃんときれいにしていますわっ」
「じゃ、問題ないじゃない」
 と、夏美は俺の思った通り受け付けない。

 そろそろ準備はいいな。
「冬香、俺の腰をまたいで腰をゆっくり落とせ」
「やめてっ、命令しないでっ!」
 因果関係はともかく、俺の命令に自分が逆らえない事に気がついて冬香がそう言うが、俺がその命令に従う理由は無い。

 ゆっくりと、冬香の腰が俺の一物に向かって降りてくる。俺は狙いが外れないように、一物が動かないよう手で固定する。ピトリと、亀頭の部分がローションに濡れた肛門に触れた。
「当たってる、当たってますからっ、入っちゃうっ、おちんちん私のお尻に―――」

 ズプリと、亀頭が冬香の肛門に潜り込む。
「あああああ―――っ、入ってきますぅ、硬いのが入ってきますぅぅぅぅぅうっ! いやぁぁぁぁぁあぁぁあっ!」
 絶望と悲哀、そして痛みがふんだんにブレンドされた悲鳴が、冬香の口からほとばしる。ローションのおかげで肛門が切れることはなさそうだが。

 そのまま、冬香の腰はズププと俺の一物を飲み込み続け、ついに根元まで飲み込みきった。熱くビクビクと動く肉に包まれ、俺は幸せな感じだが・・・。
「冬香、俺にアナルヴァージンを奪われた感想は?」
 その質問に、冬香は俯いていた顔を上げた。

 瞳は潤み、頬は桜色染まっている。少なくとも絶望や悲哀とはかけ離れた表情だ。
「はい・・・幸せですぅ、御堂様に私のお尻の処女を捧げられて」
 とろんとした瞳の冬香の後ろでは、夏美がやっと正直になったと頷いている。

「さ、競技を再開させるぞ。俺の亀頭が抜けるギリギリまで腰を上げて、根元まで入るまで落とす。これで一回だ。解ったな?」
「は・・・いっ! うぐぅぅぅ」
 ゆっくりと、自力で腰を上げていく。ローションのおかげで楽になっている、快楽も感じているはずだが、今まで見使用の肛門ではつらいだろう。

「腰を上げるときは、少し肛門に力を入れろ。そうすると直腸が引っ張られるような痛みは、軽くなる。ただし、降ろすときは力を抜け」
「あぎぃぃぃいっ! うぎっ、あぐうっ」
 俺のアドバイスが耳に届いているか解らないが、無事三回目を冬香はクリアーした。そして四回目。

「あ、あぐうう、もう・・・だめ・・・」
 俺の一物に肛門を深く串刺しにされたまま、冬香は腰が上げられなくなってしまったようだ。
「これで四回か。冬香の記録はここまでとして・・・夏美、ちょっと手伝って」
「冬香をどかすのを?」
「いや、体制を変えるのを」

 夏美に手伝ってもらって、冬香と繋がったまま体制を騎上位から後背位に変える。
「それでどうするの? 御堂が動くのはルール違反でしょ」
「ああ、だからここからは回数に数えない。冬香、それでも俺に犯して欲しいか?」

 冬香は、荒い息で一拍置いてから答えた。
「私のお尻、御堂様の・・・好きに使って・・・ください。お尻で気持ちよく・・・なってほしい・・・です」
 よし。思っていた通り、冬香は好きになった相手には尽くすタイプだ。

 亀頭が引っかかるまで抜いて、尻たぶがたわむ程の力で押し込む。
「あっあっあっあっあっあっあ!」
「どうだ? 俺に犯されている感想は?」
 自分で言っておいてなんだが、まるで悪役のような台詞回しだ。

「しあわせぇ、しあわせですぅっ、御堂様のおちんちんお尻に入れられると、しあわせですぅぅぅっ!」
 半分蕩けたような口調で、冬香が感想を言う。おそらく、未来のあの記述がまだ生きているのだろう。今の冬香は直腸の奥にある幸せスイッチを、俺の一物で連続ノックされている状態だ。今日はまだ、触ってもいないはずの女性器が、だらだらとよだれを垂らしている様子からも、それが解ると言うものだ。

「おちんちんお尻に突っ込んでぇっ! おちんちんで串刺しにしてくださいぃぃぃっ!」
 一際大きく冬香が叫ぶ。それが引き金になったように、俺は冬香の直腸深くにドクドクと腸内射精した。
「はあぁぁぁぁぁぁ・・・しあわへぇぇぇぇぇ」
 蕩けたようなではなく、完全に蕩けた冬香は、そう言ってぐったりと全身の力を抜いた。

「さて、次は夏美だが・・・冬香、夏美にローション塗れるか?」
 ぱっと見たところ、そんな余力が残っているようには見えないんだが・・・。
「い、いいよ、自分で塗るから。ほら、冬香も疲れてるし―――」
「そんなことありませんわぁぁぁ」
 ゆらりと、まるでホラームービーの幽霊のように、冬香が身を起こした。

「さ、夏美さん。私が、たっぷりとローションをあなたの肛門に塗りたくってほぐしてあげますわぁぁぁ」
「と、冬香、なんだか怖いんだけど・・・」
 「ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、そんなことありませんわ。あなたにローションを塗られたことなんて、ちぃぃぃっとも根に持っていませんわ」
「持ってる、絶対根に持ってるでしょっ!?」

 怖いなー、恨みは。俺は二人が俺から視界をはずしている間に、夏美の他人史を操作しておく。明日の競技の前にバランスを取っておきたい。とりあえず、四回より多く夏美が動けるようにすればいいのだから・・・肛門で快感を感じられるようにした記述に『とても』と書き足せばいいかな?・・・だめな時のために、俺が他人史を書いていても気にしないように、二人に記述を書き足しておこう。

「ちょ・・・冬香、指は入ってるてぇ、変な感じがするよぉ」
「よーく、ほぐしてをかないと、あなたのバカ力で御堂さまのおちんちんを折られてしまったら、大変ですもの」
「誰がバカ力・・・んあぁぁぁっ、ぐりぐりするなぁ」
「ほーら、もう指がこんなに入っていますわよぉ、夏美さんのお尻は食いしん坊ですわねぇ」

 ・・・締め付けの方は、操作しなくてもよさそうだ。しかし、このままだと俺ではなく、冬香に調教されてしまうので、そろそろ止めるか。
「そろそろ始めるぞ」

「さ、出番ですわよっと」
 ニュジュリと、音を立てて冬香が指を夏美の肛門から指を引き抜く。
「あうっ!」
 冬香の指で、もう充分肛門を刺激された夏美は、おぼつかない足取りで俺にまたがった。瞳は期待に揺れ、女性器はローション以外の粘性の液体で湿っている。
 競技の事忘れてないだろうな? 俺が覚えていればいんだが。

「あはぁぁぁぁぁぁ、熱いの入れてるぅ、あたしが自分で御堂のおちんちんお尻に入れてるよぉ」
 ゆっくりと腰を降ろす夏美。冬香の時のように、その声には痛みは含まれてはいない。よくほぐされ、ローションを塗り込められた肛門は、スムーズに俺の一物を飲み込んでいく。が・・・。

「き、きっつう、何だこの締りはっ!?」
 夏美の肛門の締まりは、満点どころか、それを通り越して万力で締め上げられているようだった。冬香の言葉はただの冗談ではなかったらしい。
 これではすぐに夏美の腸内に出してしまうだろう。まあ、有里の処女は明日奪うつもりだから、ちょっとぐらいやりすぎてもいいんだが。

「えぐってるぅ、御堂のおちんちんがあたしのお尻えぐってるよぉ、お尻の穴蕩けちゃうよぉぉぉっ!」
 ズプリズチャリと、ローションが卑猥な音を立てる。他人史は効きすぎたようで、もうすでに俺は二回夏美に腸内射精している。もちろん冬香の記録は抜いている。

 それで、これで三度目だ。
「あひぃぃぃぃぃぃっ、また熱いのでてるよぉぉぉぉぉっ!」
 ビクビクと痙攣する夏美。夏美も三回目の絶頂だ。それでようやく夏美は、ぐったりと脱力した。

「これで二勝二敗一引き分けだな。明日最後の競技を始めるから、そのつもりで」
 で、二人はそれを聞いてからもじもじと、言いたい事があるのに言いにくそうにしてから、冬香がやっと切り出した。

「あのう、私達が御堂様を好きな事はもうご存知の通りですけど・・・私達を、御堂様の奴隷にしてくださいっ!」
「お願いっ、なんでもするからっ!」
 冬香が遅れてそう懇願する。何故恋人ではなく奴隷なのかと言うと、二人の他人史の過去に『御堂誠二とは自分達が奴隷になるか、ただの他人かの二択の関係しか無いので、自分達は奴隷になりたい』と、ついさっき書いておいたからだ。
「いいよ。では競技は『どちらが女として優れているか』じゃなくて、『どちらが奴隷として優れているか』にテーマを変えて続けよう」

 俺の言葉に、やったーと手を叩き合う二人。有里がこの教室のドアを開けたのは、丁度その時だった。

 有里が昼前にここに来たのは、別に俺のミスではない。予定通りの出来事だ。
 今教室には俺と双子がいるが、双子は一糸纏わぬ姿だし、俺は下半身の一物が出たままだ。・・・自分でもやや情けないと思ってる。
 こんなところに有里が出くわそうものなら大騒ぎになりそうだが、出くわした有里も見られた双子も平然としている。

「あんた達、よくもこんなに汚したものね。まったく、人の仕事を増やして」
「あら、仕事があるのは良い事ですわよ」
「そうそう、それより早く始めないと、昼ご飯食べる時間も無くなっちゃうわよ」
「解ってるわよ、言われなくても」
 といって、制服を脱ぎだす有里。今日の有里の仕事は、食事係では無いのだ。では何係なのかというと、それは見ていれば解る。

 服を全て脱ぎ捨てた有里は、犬のように床に手をつくと、なんと床の上に飛び散った双子の愛液や俺の精液を、ピチャピチャと舌で舐め出したのだ。
「有里、お前の仕事ってなんだっけ?」
「何って・・・掃除係の仕事に決まってるじゃない。こうやって、舌でザーメンや愛液を舐め取って綺麗にするのが仕事よ」
 と言う係りに今日は有里を任命した。それは双子の他人史にも書いてあるので、それが当然のように受け止めているのだ。

 ピチャピチャと、床にたれた精液を舐めている有里。その頬は赤く染まり、もじもじと腿を擦り合わせている。俺が有里の他人史の未来の部分に『係りの仕事をすると、性的に興奮する』と書いておいたからだ。他には、昨日と同じように俺の質問には、素直に答えるようにしてある。

「有里さん、なんだか顔が赤いみたいですけれど、大丈夫ですの?」
「お尻もなんだか変な動きしてるし、おなかが痛いんだったら我慢しなくていいわよ」
 と思ったら、双子に先を越された。
「大丈夫よ。別に体調が悪いわけじゃないわ」
 そう答えても、有里の興奮は収まるどころか高まる一方のように見える。

「有里、昨日はどんな夢を見たんだ?」
 突然俺がこんな質問をしたもんだから、双子はきょとんとした顔をする。が、有里は言いよどむ事無く、素直に俺の質問に答えた。
「昨日は、あんたにお尻の穴を弄られる夢だったわ。あたしが学校のトイレの中でオナニーをしてると、突然あんたが入ってきて、『そんなに欲求不満なら、俺が手伝ってやるよ』って言って、あたしを押さえつけると、あたしのあそこで指を濡らして、あたしのお尻の穴を弄り始めるの」

 有里の夢の内容に、驚いて聞き入る双子。真面目な有里が肛門を弄られる夢を見るなんて、クラスの誰も夢にも思わないだろう。
「最初は指のおなかで優しくマッサージしてくれるんだけど、すぐに指を入れてズブズブ出し入れしたりして、あたしがもっと優しくしてって言っても全然聞いてくれなくて・・・。でも結局イッちゃったんだけど。
 その後、指じゃなくておちんちんの番だと思ったんだけど、あんたは『入れて欲しければお願いしてみな』ってチンピラみたいなこと言って入れてくれないのよ」
 ・・・丸写しはやっぱり良くないよな。アレンジぐらいはするべきだったか。

「それで、『あたしのケツの穴にチンポ突っ込んでくださいっ!』って、お願いした所で目が覚めちゃったの」
「有里さん・・・我慢するにも程があると思いますわ」
「欲求不満は・・・夢の中の御堂じゃないけど、身体に悪いよ」
「う、うるさいっ! そもそも真昼間から学校でお尻から精液垂らしてるあんたらに、そんなこと言われたくないわっ!」
 たしかにその通りだ。

「そうだぞ二人とも、有里は夢を見た後はちゃんとオナニーしてるから、我慢はしてない。なあ?」
「ええ。夢と同じようにしたら、ちょっと痛かったけれどクリクトスと一緒に弄ったら、すぐに気持ちよくなったわ・・・って、何訊いてんのよっ!」
 赤くなって怒り出す有里。まっ、当然だな。

「あたしの話はもういいから、あんた達さっさとお尻をこっち向けて屈みなさいっ! 掃除しにくいでしょっ!」
「って、お尻も舐めるのっ!」
「係りの仕事なんだから当たり前でしょっ! それともあんた達、精液垂らしたまま帰るの?」
「そ、それは嫌ですわね」

 有里に言われて、しぶしぶ双子は有里に尻を突き出して屈んだ。冬香の小ぶりな尻と、夏美の肉付きのいい尻が横に並ぶ。
 夏美はついさっき、しかも三ラウンド続けてアナルセックスをしたので、まだ肛門が閉まりきっておらず垂れている精液も多い。なので、先に夏美の肛門を綺麗にする事に有里はしたようだ。また床に垂れたら、二度手間だからだろう。

 尻の谷間を両手で開いて、肛門に有里が口をつける。チュブッ、ジュジュジュッと、有里が俺の精液と夏美の腸液の混合液を、音を立ててすする。
「あひぃっ、そんなに、強く吸わないでよっ」
「しかたチュッ、無いでしょ。ジュジュルッ、量が多いんだから。文句は、出した御堂に言いなさいよ」
 敏感な肛門を吸われて夏美が悶え、夏美の肛門を吸い仕事をしている有里が性的興奮を高めている。

 それは、横から眺めていると良くわかる。時々見える有里の舌からは涎が精子が糸を引き、乳首は起っている。ここからは見えないが、女性器はしっとりと濡れていることだろう。
 確認のつもりで有里の後ろに回ってみると、愛液で濡れているのは見えなかったが、横で見ているよりもいい眺めだった。フリフリといやらしく動く尻の谷間から、ピクピクと動く肛門が見える。・・・今日の内に、後ろの処女だけでももらっておこうか? それとも明日両穴一度にもらうか。悩むなぁ。

 やっぱり明日一度にもらうことにしよう。それはそれとして、有里には係りの仕事を頑張ってもらおう。
「有里、お前のあそこから愛液が垂れてるぞ。掃除係が自分で汚したら、まずいんじゃないか?」
 俺の半分は嘘の一言に、ぎょっとして夏美の肛門から口を離して顔を上げる。
「ええっ!? どうしよう、あたし自分のを舐められないし」
 だろうな。ヨガをやっているなんて俺は聞いた事が無いからな。
「冬香、手伝ってやったらどうだ?」
「そうですわね、有里さんも大変そうですし」

 有里の係りの仕事の内容は、双子の他人史にも書いてあるために、冬香にとって有里をクンニする事もただの係りの仕事の手伝いに過ぎない。やっぱり手間はかけるものだ。
「有里さん、脚を開いてくださいな。閉じていては舐められませんわ」
「うん、そうね。お願いするわ」
 有里が脚を開くと、その間に冬香が仰向けに頭を入れ両手で有里の尻を掴んで、舌でペロペロと舐め始める。

「ちょっと、お尻を広げないでよっ!」
「あなたがくねくねと動かすからですっ!」
「あんただって、あたしのお尻広げて、お尻の穴吸ってるじゃないっ!」
 俺はそれを見ながら、冬香と夏美の他人史にも掃除係の仕事を手伝っていると性的に興奮すると書く。さらに冬香には、係りの仕事をしている間両脚を大きく開くと書き足す。今から二分後の未来に時間を設定して。

 後ろから見ていると、冬香が有里の尻を掴んで押さえているので俺から肛門が丸見えになってしまった。このまま見ていると、明日まで我慢できなくなるので、有里の前に回る。
「もうそろそろ綺麗になったんじゃないか、夏美の肛門」
「そ、そうね。あぁん、あたしの、あそこは綺麗になった?」
「全然ですわ。だって、いくら舐めても、チュゥゥゥッ! 垂れてくるんですもの」
「や、やっと終わった。有里って容赦ないんだから」

 脱力する夏美、喘ぐ有里に必死に舐める冬香。
「それじゃあ、今度は俺のを綺麗にしてくれ」
 さっきから起ちっぱなしの一物を、有里の顔の前に出す。
「そうね、冬香には手伝ってもらわないといけないし」
 そう言うって、有里は俺の一物に舌を這わせ、係りの仕事を再開する。一旦は収まりかけた他人史による性的興奮は、また高まっていく。

 さらに、もうそろそろ二分たつ。
 冬香はそれを知らせるように、大きく脚を開いた。途端、冬香の女性器は直接愛撫を受けているように、愛液で濡れ始める。
「夏美、冬香のあそこも濡れ始めているみたいだから、お前が舐めて綺麗にしてやったらどうだ?」
「あっ、本当。まったく、手伝ってるのに仕事増やしてどうするのよ」
 いそいそと双子の姉の性器に口をつけ、愛液を舐め取り始める夏美。これで俺と有里と双子は、フェラとクンニで四人一直線に繋がった。・・・俺が夏美に何かしてやれば、輪になって完璧なんだが、それには俺が舌か腕をゴムのように伸ばさないと不可能だ。間に何人か入れれば、そんな人外に挑戦しなくても出来そうだが。

 舌だけを使った、有里のぬるいフェラを受けながら、次はどうしようかなと考えていると、冬香が小さく喘いで腰をピクピクと上下させる。軽くイッたようだ。
 ・・・絶頂、つまりオーガニズムも精神的な要因が大きいとはいえ、身体の状態とも言えなくも無い。そう言えば、他人史で直接他人のオーガニズムを操ろうとした事はこれまで無かった。いい機会だから、この三人で試してみようか。

 まずシンプルに、時間を指定して絶頂に達するとだけ書いてみよう。あっ、後秒刻みで書いたことも無かったな。
 これは時計の秒針が性格かどうか、いまいち信用できなかったからやらなかったんだが、時間短縮のために一緒に試してみよう。

 有里の他人史に、今から一分後絶頂に達すると書き込む。冬香はその十秒後、夏美は冬香の五秒後だ。
 ・・・立ったままだと書きにくいな。これからは、クリップボードも持ち歩こう。

 書き終わって俺が結果を楽しみに待っていると、結果が出るよりも早く有里が俺の一物から口を離した。
「もう綺麗になったわね。次はあああぁぁぁぁぁぁ!?」
 話している途中で時間になったようだ。ビクビクと腰を大きく痙攣させて、大きな喘ぎ声を上げる。
「うぶっ? うむうぅぅぅぅぅっ!?」
「んあぁぁぁぁぁぁぁ!?」
 突然分泌量が増えた愛液に驚いた冬香が、その驚きから立ち直るより早く自分も絶頂に達し、夏美が驚いた次の瞬間に同じように達する。

 これで他人の絶頂を操る事と、秒単位での書き込みが有効だと判った。そうなると、遊んでみたくなるのが人情というものだろう。
 明日に響かない程度に歯止めをかけられるといいんだが。

< つづく >

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