3種の神器 第36章

第36章 旭さんの奇襲

 大量のジャンクフードで満腹の俺は迎えを頼まずに駅から歩いて帰宅した。
 帰省する和夏と名残を惜しんだらぶらぶなエッチ、そしてジャンクフードを食べながら店の中の客たちに魅了の魔力のアレンジでスカートをまくらせたり、ブラを外させたのを思い出しながら炎天下の道をのんびりと歩いた。
 屋敷に帰ったらアイスティーを飲もう、ちょうどおやつ時なのでみんなで午後のお茶を楽しんでいるはずだ。お洒落な雰囲気が大好きな公子さんが屋敷を切り回しているので午後のお茶は俺がいなくてもやっているはずだ。
 美人だったり、可愛かったり、巨乳だったりする僕たちにちやほやされながらお茶をするのは楽しい。どちらかというとコーヒーが好きな俺だがマリさん特製のスコーンと濃い目に淹れたアッサムの組み合わせは絶品だ。

「ただいまー」
「あら遅かったわね」

 元気よく食堂に入った俺を迎えたのは、このくそ暑い中緋色のカクテルドレスに身を包んで優雅に紅茶を飲んでいる旭さん。そして旭さんの後ろに控えるようにして夏らしく麻の生成りのワンピースに身を包んだ絵里。

「!?」
「お久しぶりね。坊や」

 あほ面を晒して口をパクパクさせる俺にティーカップについた口紅を優雅な仕草で拭き取った旭さんが笑いかけた。
 絵里は旭さんの後ろで直立不動の姿勢を崩さない。少し痩せた絵里を見つめるが見えていないかのように反応が返ってこない。
 そして・・・絵里の様子に気を取られた俺は簡単に旭さんの魔力の虜になった。

「相変わらず間抜けね」

 くすっと笑った旭さんに操られて体が動かない。

「坊やのことすっかり忘れてたんだけど、この娘が来て思い出したわ」

 旭さんが操っていない視線を動かすと旭さんの足元に髪の長い女性が蹲っていた。
 いくら夏とはいえ、水着に近いほど露出の多いタンクトップにマイクロミニ。腰に届こうかというくらい長い黒髪に白い肌。首のところで髪をまとめている臙脂のリボンに見覚えがある。

(紫さん!)

 旭さんの魔力に操られて声は出ない。1ヶ月前に屋敷から姿を消した紫さんが旭さんや絵里と一緒に屋敷に現れた事に驚いた。

「さあ、坊やも帰ってきたし、お茶も美味しく頂いたし、遊びましょうね」

 立ち上がった旭さんが女王のように絵里を従えて俺のほうにやってきた。俺も操られて絵里と並ぶようにして旭さんに従った。
 食堂に入ってすぐに旭さんと絵里に気を取られて気づかなかったが、屋敷の僕たちが勢ぞろいして気を付けの姿勢で立っていた。

 自分だけではなく、屋敷の僕たちも旭さんの魔力に操られている!

 いつから屋敷を乗っ取ったのか、僕たちは脚をがくがくと震わせながら立っていた。

「坊やったらすごいわねー、一、二・・・九人も。全員としちゃったの?

 公子さん、未帆さん、望ちゃん、紫さん、深雪さん、マリさん、彩さん、皐月さん、七瀬さん。改めて数えると屋敷だけで9人、そしてここにいる絵里も加えれば10人を僕にしていた。

「絵里と紫も入れちゃいましょう」

 楽しそうに旭さんが絵里と紫さんを僕たちの列に加えて遊び始めた。旭さんの後頭部を睨みつけながら焦るが何もできない。視線だけは自由に動かせるので魅了の魔力を使えるのだが、振り帰らない旭さんには使えない。
 歯軋りすらできずに俺の僕たちで遊ぶ朝日さんの後頭部と僕たちを見つめる事しかできない。

「そうね、最初は背の高い順番から並んでみて」

 未帆さん、皐月さんと並んで最後は望ちゃん。続いて体重と年齢順に並び替えた。

「表情がないとつまらないわね。次はおっぱいの大きい順で」

 人形のようだった俺の僕たちに表情が戻った。怒りや驚き、疲れ、そして羞恥に顔を赤くしながら並んでいった。胸の大きい未帆さんは一番左に動いたが残りのメンバーが動けない。

「服を着てるとよくわからないわね、脱ぎなさい」」

 テーブルの上のバスケットからクッキーをつまんだ旭さんがさらりと告げると僕たちが服を脱いで胸を晒していった。僕たちはお互いの胸の大きさを比べて並んでいった。未帆さん、深雪さん、皐月さんと続いて最後は公子さん。
 俺を従えた旭さんが順番に僕たちの胸を品定めしていく。

「まあー、大きいわね」

 未帆さんの巨乳に感心し、順番に触りながら最後の公子さんをいたぶった。

「くすっ、子供みたいなおっぱいね」

 公子さんの胸を執拗に弄び、からかう旭さん。俺に見られながら同性の旭さんに胸の小ささをからかわれた公子さんの目から涙がこぼれた。じっくりと胸を弄ばれて公子さんの乳首が硬く尖ってくると、再び逆の順番に僕たちの胸を弄んで乳首を立たせていった。

「今度はウエストの順番にしようかしら」

 操られた僕たちは赤くなったり、涙ぐんだりしながらてきぱきと上半身の服を脱ぎ捨てた。深雪さん、皐月さんと並んで最後がやはり公子さん。
 一番ウエストの太い深雪さんを言葉でいたぶり、まだ子供っぽい望ちゃんをからかう。

「坊や。見納めかもしれないから良く見ておきなさい」

 意地悪そうに俺に告げた旭さんがズボンの上からでもはっきりとわかるほど膨らんだ股間に気づいた。どのおっぱいも存分に見て、触って、舐めて楽しんだのだが、20個のおっぱいが並ぶと壮観だ。『見納め』という旭さんの言葉に不安は募るがペニスは最大限に勃起してしまった。

「坊やに見せるのはこれが最後だから、お尻も見せてあげなさい」

 僕たちがそれぞれスカートやズボンを脱ぎ、下着も下ろしてサイズの順番に並んだ。
 深雪さん、皐月さん、マリさんと並んだ僕たちに後ろを向かせて順番に触っていく旭さん。最後の公子さんのお尻を触ると前を向かせた。

「あら?生えて・・・剃ってるのね」

 俺だけのために毎日剃っている公子さんをからかい、指でお○○こを開いていった。胸の小ささをからかわれた時にはわずかにこぼれただけだった涙が一気に溢れてきた。

「へー、体つきは幼いけど20代半ばって感じなのにね。可哀想」

 可哀想と言いながらも旭さんは指で開いたお○○こをじっくりと観察し、指を二本入れていった。

「坊やより気持ちよくさせてあげる」

 後ろから観察していると旭さんが魔力を使うのがわかった。疲れきった脚を広げさせられた公子さんの股間から愛液が滴り、いやらしい音が聞こえるとあっと言う間に公子さんがイッた。
 崩れ落ちた公子さんを冷たい目で見下ろした旭さんが再び公子さんを立たせた。

「気持ちよかった?でもイく時の声を聞くのを忘れちゃった」

 膝をがくがくさせながら立ち上がり、脚を開いた公子さんのお○○こに旭さんの指が入っていった。

「ひっ、ひっ、成樹様!」

 涙を流し、俺の名前を呼びながら公子さんが激しくイッた。

「あら坊やの名前を呼びながらイくなんて、可愛いのね」

 公子さんの愛液でぐっしょりと塗れた手を抜き取ると公子さんが座り込んだ。俺の体が勝手に動き、テーブルにあった銀のボウルを取り旭さんに捧げるように差し出した。
 屈辱感にまみれるが、体を震わせることも、歯を食いしばることもできない。

「あらいけない。忘れてたわ」

 舌なめずりした旭さんが尚も公子さんを立たせた。力の入らない公子さんは無様に蟹股になってようやく姿勢を保った。

「ここの毛の濃さでも並んでみないと」

 僕たちがお互いの股間を見比べては並んでいった。俺に見られるときよりも恥ずかしいのだろう、普段はお気楽な望ちゃんですら涙ぐみながら赤くなっていた。

「坊やもお姉さまたちがイくの合わせてイきなさい」

 一番恥毛の濃いマリさんの股間に手を伸ばした旭さんが振り返らずに俺に告げた。
 マリさんの釣鐘型のおっぱいの先の乳首を咥え、重力に逆らうように引っ張りあげながら激しくお○○こに入れた指を使った。

「あ、あなた!ごめんなさい」

 ご主人に謝りながらマリさんがイッた。同時に俺もズボンを履いたまま射精した。前回旭さんに操られた時と同じように頭の中が真っ白になるくらいの快感に包まれて大量の精液をトランクスの中に撒き散らした。
 ずっと捧げ持っていた大きな銀のボウルが揺れ、足がふらついた。体中のスタミナが全部ペニスに集まり、それが射精とともに出て行ったような虚脱感に包まれた。

「はい、次よ」

 腕も足もだるくてたまらないのに体は旭さんに従って次の彩さんの前に移動した。歩くたびにあれだけ射精したのに勃起したままのペニスが邪魔だし、太ももを伝って落ちる大量の精液が気持ち悪い。

「イ、イく! ヨシユキ」

 恋人の名を呼びながら旭さんにイかされた彩さん。同時に射精して快感に震える俺が捧げるボウルで手を洗う旭さん。

 次々と俺の僕たちをイかせる旭さん。絵里は俺の名前ではなく『お姉さま』と言いながらイき、望ちゃんと七瀬は俺の名前を連呼してイッた。
 なぜか紫さんをパスした旭さんは公子さんを3回目の絶頂に導くと紫さんを呼び寄せた。

「紫だけは特別にしてあげる」

 操られた紫さんは椅子に腰掛けると肘掛に太ももを乗せて大きく脚を開いた。能面のように表情を消してはいるがM字開脚してぱっくりと開いたお○○こからはぐっしょりと濡れていた。

「ねえ、紫。あなたの力って何なの?」
「正直に言う気になるまで、何回でもイかせてあげる」
「紫もだけど、坊やは大丈夫かしら?」

 話しながら魔力を高めていった旭さんが紫さんの身体に触れていった。旭さんの指先が触れると紫さんの身体がピンクに染まり汗を噴き出した。
 太ももの内側が痙攣し、真っ赤に充血した股間からじゅくじゅくと愛液が溢れて椅子を濡らし、床に滴っていった。

「ねえ紫。気持ちいでしょ、イきそうなくらい。でもまだイかせてあげない」

 旭さんにイかされた僕たちも快感に悶える紫さんをぼーっと眺めていた。俺も疲れきった腕でボウルを支えながら紫さんの痴態を見つめた。
 淡いピンクだった紫さんの乳首は赤黒く勃起して大きく膨らみ、同じように赤黒くなるまで充血した性器からは白っぽい愛液が絶え間なく溢れた。

「とりあえず、1回イかせてあげる」

 旭さんの指が膨らんだ乳首を摘むと紫さんの股間から愛液が勢い良く飛び出した。唇をかみ締めて声を殺した紫さんが激しくイき、形のよい胸が大きく上下した。
 俺もペニスから脊髄を走る快感に10回目の精液をトランクスの中に吐き出した。

「あら、紫の可愛い声を聞かせてよ」

 旭さんがもう片方の乳首を摘むと紫さんが絶叫してイッた。俺もさっきの射精が終わらないまま次の射精をして快感と疲労に意識を失った。
 倒れながらボウルの水をかぶって意識を取り戻すが、連続する快感に身体が動かない。

「あら、坊や。だらしないわね」

 俺が倒れた音に振り向いた旭さんが俺を操った。間歇的に続く射精を続けながら這いずって紫さんの股間に座り込んだ。目の前にグロテスクに感じるほど発情した紫さんの性器が近づき、紫さんの匂いに包まれた。

「きれいな顔をして強情な子ね」

 紫さんのクリちゃんを旭さんの指が摘まみ、再び紫さんと俺はイッた。顔に紫さんの愛液を浴びながら射精した俺はまたしても気を失った。

 ガツッ

 俺は顎を椅子の縁に当てて意識を取り戻した。後ろではなく前に倒れたらしい。顔を紫さんの股間に押し付けたまま痛みを堪えた。

「あら、ちょうどいいわ」

 俺の舌が勝手に動き、紫さんのお○○こを舐め回す。だるくてたまらない腕があがり、紫さんの胸を優しく揉み解しながら乳首を摘んだ。

「ん、んっ」

 必死に声を堪える紫さんの股間から溢れた愛液が俺の唇を濡らし続けた。紫さんにクンニをしながら旭さんの姿を探すと、にじり寄った絵里が旭さんのカクテルドレスに頭を突っ込んでいた。

「ああ、絵里。上手よ」

 むっちりとした旭さんの太ももを掴んだ絵里が旭さんの股間に顔を埋めているのが見えた。俺に胸を揉まれ、クンニを受けて悶えていた紫さんの身体が大きく悶えた。

「成樹!成樹!」

 俺の名前を呼び捨てにしていいのは和夏だけだ。イき続ける紫さんを操って思い切り性感をあげて失神させた。

「あらイかせちゃだめじゃない。失神しちゃったわよ」

 股間に顔を埋める絵里の頭を撫でながら旭さんが俺を叱りつけた。体は旭さんに操られているが、魔力は自由に使えるらしい。まともに旭さんと魔力勝負をしても勝てそうもないが。
 紫さんが失神して俺も射精して快感に体を震わせたが、やっと勃起が収まった。
 俺は失神した紫さんの股間に顔を埋めたままぐったりとした。紫さんの身体が、お○○こがぴくぴくと蠢くが俺のペニスはぴくりともしない。

 ぴちゃぴちゃ

 旭さんと絵里が立てる淫靡な水音を聞きながらぼーっとする。紫さんの痙攣も治まったようだ。だらんと垂れていた紫さんの手が上がっていった。

 突然紫さんの身体に力が漲った。髪を束ねていた臙脂のリボンを解き神器を取り出して握り締めて魔力を高めていく。紫さんのオーラが俺も包み込んでいった。

「!!」

 無言の気合を込めた紫さんの魔力が旭さんに殺到した。俺の魔力も勝手に紫さんの魔力とシンクロしたかのように旭さんに叩きつけられた。

「くっ」

 絵里を突き飛ばした旭さんも魔力で応戦したが、虚を突かれた分守りに入っていた。

「私は負けない」

 素っ裸でM時開脚、そして股間には俺が顔を埋めている。そんな状態ですら神々しく紫さんのオーラが光り輝いた。神々しい紫さんの姿に惚れ直した俺は思わず紫さんのお○○こにキスをした。

「あ、馬鹿」
「もらった!」

 俺のキスで快感に悶えた紫さんのオーラが弱まり、旭さんの魔力が圧倒した。俺も紫さんも旭さんの魔力に閉じ込められ、金縛りになった。

「ふう、危なかった」

 突き飛ばされた絵里が再び旭さんににじり寄るが、邪険に振り解いた旭さんは俺と紫さんのそばにやってきた。
 そして紫さんが握り締めていた神器を奪い取った。

「これか紫の力の正体ね」

 旭さんが紫さんの神器をうっとりと眺め、神器の魔力を取り込んでいった。

「素敵、力が満ち溢れてくる」
「どんどん力が流れ込んでくるわ」

 俺の第六感も旭さんの言葉が真実だと告げた。紫さんの神器を手に入れた旭さんの魔力が増大し、俺を圧倒した。
 勝ち誇る旭さんの意識が直接頭に飛び込んできた。

『坊やの魔力も奪ってあげるから寝てなさい』

 紫さんの股間から顔が離れ、勢いよく床に頭をぶつけながら俺の意識は途切れた。

< つづく >

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