春日野さんの大胆なイメチェン 第一話

第一話

 ドイツ語の授業を終え、一息つく。

「綾ちゃん凄ーい! 先生に訳文一つも直されなかったじゃない」
「春ちゃんも、だいぶできてたじゃない。先週と違って」
「あはは、今回はちょっと予習頑張った!」

 私の名前は春日野(かすがの)綾乃(あやの)。日本のいわゆる最高学府(誤用)の学部1年女子。容姿端麗。成績優秀。ちょっと身長はあるけど、スレンダーで出てるところは出てる女らしい体型。てか圧倒的巨乳。女子にも男子にも好かれる人気者。上クラの先輩何人かに告白されたりしたけれど、よく知らない人と付き合うのはちょっと無理。同じクラスに、私としても「アリ」な感じのイケメンが何人かいるけど半分くらい彼女がいるし、どうしよっかなー、な感じ。
 私をさっき「綾ちゃん」と呼んだ春ちゃんは私と同じ語学のクラス(ドイツ語のインテンシブ。文理合わせた全科類から、本当に厳しい授業を受けてドイツ語を実用レベルで習得したい人が選択する)で仲良しの女の子。黒髪を肩まで伸ばしていつも堅っ苦しい服を着ているので、クラシカル日本美人な顔と合わせてまるで日本人形を見てるみたいな感じになることも。服に似合わず、話しているとテキトーの極みで楽しい。あと、脱ぐと意外におっぱい大きいのがギャップ萌え。

「真面目にやる気があるなら、こないだ言ってたドイツ語の勉強教える件、考えてあげてもいいよ」
「マジで!? 綾ちゃんマジ天使?」
「だからさ、またアレお願いできる?」
「もー、綾ちゃんったら、頭いいのにあっちは節操ないんだから」

 だって、朝のうちにシておく時間がなくて、授業中からムラムラしてたんだもの。

 春ちゃんが人の少ない1階裏の女子トイレへと私を連れていき、個室に二人で入る。化粧台のところに面識のない女子学生がいたが、私たちの行動をとがめる発想は浮かばない。浮かんだりするようでは安心して学内エッチできないでしょ。

 個室の中で、春ちゃんと唇を重ねる。
 当たり前のように舌を入れる。女の子とキスをしたのは高校のときがはじめてだったけど、そのときも興奮したし、今も興奮した下半身に血が集ってくるのが分かる。
 自分のブラウスのボタンを外すと、春ちゃんは私の意を汲んで、乳に胸に手をのばしてもんでくれる。胸をもんでもらうのは大学に入ってからが初体験だけど、とても好き。乳首への刺激が始まると、つい喘ぎ声を上げてしまう。
「胸だけでいいの?」
「下もお願い…」
「綾ちゃんにおねだりさせるの簡単すぎ」

 春ちゃんも慣れた手つきで私のすでに盛り上がっていたスカートの中に手を伸ばすと、私のおちんちんを取り出す。

「綾ちゃん、女の子なのに、モノが凶悪すぎるよね。この大きさにはいつもびっくりしちゃう」
「春ちゃん、そういう言い方恥ずかしい…」
「凶悪なサイズに合わず、敏感なのが可愛いんだけど」
「あん、春ちゃん、そこ、裏筋が気持ちいいの…」

 大学に入る前の自分は名前も性別も違った。女装願望のほかは平凡な男子高校生だったんだけど、女物の服は女体のほうが似合うから、大学デビューに合わせて、体は可愛い服が似合う女の子に変えた。
 大学の人は、設定した通り私を女性だと間違いなく認識してくれているし、女子もガールズトークに自然に入れてくれる。大学の友達もほとんどが女の子だ。
 膣も子宮もクリトリスも作ったけど、ペニスは嫌いじゃないので残した。ついでにギャップ萌えを狙うために長くてぶっといペニスにしたりもしたけど、クリトリスを愛撫するのに邪魔だったので、玉は引っ込めてある。

 まあ、そういう事情はどうでもいい。今重要なのは春ちゃんの手コキが気持ちよくて、もう出しちゃいそうなこと。

「もう、出そうっ」
 言っちゃった。
「そのまま出しちゃっていいよ」
「んっ、イくっ」

 私は春ちゃんに抱きつきながら、春ちゃんが準備してくれたティッシュの上に精液を吐き出す。

「ちょっと付いちゃったね」

 精液が少しおちんちんに付いていたようで、春ちゃんはトイレに座ると私のおちんちんの先を軽く口でお掃除してくれる。くすぐったい。これ、本気でされるとすぐ勃っちゃって二回戦になっちゃうんだけど、春ちゃんは勃っちゃう前に素早く終わらせてくれる。まじテクニシャン。

 個室を出るといつもは空いているトイレにちょっと行列ができていた。すみませーん、と軽く声をかけながら頭を下げてトイレを出る。

「綾ちゃんとだったら、別にどこでやっても怒られないんだよね?」
「まあ、学内くらいならね」
「じゃあ、別にトイレでする必要もなくない? 綾ちゃんが悶えているところなら、男子でも女子でもサービスシーンだよ」
「わ、私、別に人に見られたい訳じゃないし、デリカシーとかもあるんだから。恥ずかしいよ」
「でも、男子トイレではいつも男子にペニス見せてるんでしょ? それは恥ずかしくないの?」
「それは恥ずかしくないけど、それとこれとは別だよ」

 男の子たちも私を女の子として扱ってくれるけど、ペニスがついているから、男子トイレの小便器も使わせてくれる。小便器使うと、女の子のペニスは珍しいからやっぱりガン見されちゃうけど、だいたい私の方がずっと大きいから、ちょっとショック受けるみたい。女の子にペニスの大きさで負けるくらいでクヨクヨするような男子なんてはじめから最初からお呼びじゃないけどね!

 善は急げとばかりに、その晩はドイツ語の勉強を名目に、春ちゃんをマンションに連れ込んだ。
 ちょっと勉強したらイチャイチャをはじめちゃったし、ピザを頼んで、洋画劇場見てまたイチャイチャしてそろそろ舐め合いっこする? みたいな流れになってそのまま69してしまった。
 私も春ちゃんを先にイかせようと頑張ったんだけど春ちゃんは私のクリトリスを舐めながらおちんちんをシゴけるのに、私はクリトリスしか責められない。この圧倒的不利はいかんともしがたく、おちんちんとクリちゃんを同時にイかされてしまった。ここまで私の絶頂をコントロールできる春ちゃんは親友兼セフレとして大切にしたい。

 大切にしたいけど…… そろそろヒイヒイ言わせたくもある。

「ねっ、ベッド行こう♪」
「もっとイかされたいの?」
「それもだけどね、他にもね」

 春ちゃんをベッドに寝かせた後に、

「ちょっと待ってね」
「えぇー! ぶぅー!」

 春ちゃんを残してパソコンの前に座ると、興ざめなことをするなと抗議される。

 編集ソフトを立ち上げ、春ちゃんの設定を呼び出す。透明なベッドにつまらないベージュのブラだけをつけた姿で寝そべり、ベッドのほど近くを頬をふくらませながら――しかし、同時に期待に目を輝かせながら――見つめている姿がリアルタイムで描画されている。

 とりあえず【仰向けで眠る】と打ち込んでEnter。3秒ほどのタイムラグの後、春ちゃんはあくびをするとそのまま寝こんでしまう。よしよし、このままゆっくり改造させてもらおう。

 そもそも、春ちゃんのブラのセンスは可愛くない。今のブラもダサいベージュでおばさんくさい。せっかく女の子らしい胸をしているのに、あんなにださいブラで隠すのは罪だと思う。
 【起きたら、かわいい下着やエッチな下着に興味が出てくる。綾乃に見せるために色々買ってみようと思う。今後は綾乃が見たときに「かわいい」とか「エッチ」だと褒めてくれそうな下着しか身につけない】

 そして、どうせブラを買い換えるなら、春ちゃんのおっぱいはもっと大きくてもいい。「アンダーのサイズは維持する」のチェックボックスをクリックしてからおっぱいスライダーを動かして胸のボリュームをDカップからFカップに増やす。
 【胸のサイズが大きくなったことは気にはなるが、一番気になるのは綾乃がどう思うかどうか。綾乃が大きくなった胸を気に入ってくれれば、変化を前向きに受け入れるし、自分の変化を受け入れてくれた綾乃がさらに好きになる】
 【送信】してから春ちゃんを見ると、指示したとおりに胸のサイズがぐんぐんと増えて、ブラからこぼれそうになる。あれはちょっと痛いんじゃないかと思うけど、ソフトで指示した睡眠をキャンセルするほどじゃないみたい。

 初挿入まで持っていくのは、編集ソフトで指示しなくてもできそうなので、次は挿入後について手当する。
 【綾乃に挿入されると、破瓜の痛みは5分の1に減る。減った分の痛みは、大きなペニスで膣を満たされて、ガンガン突かれることによる性的興奮に変換される】

 「【送信】っと。いっぱい仕事したなぁ~」

 自分もベッドに戻ると、春ちゃんをゆっくりと揺すって起こす。

 「ねむっちゃった?」
 「あ、うん、ごめん。でも、待たせる綾ちゃんがわる…… なんかブラ痛い!」
 「確かにキツそうだね。私が脱がせてあげる」
 脱がせると、2カップも大きくなった春ちゃんのおっぱいがポロンところびでて、春ちゃんがあわてて腕で隠す。
 「なんで隠しちゃうの?」
 「な、なんかいきなり大きくなってるし」
 「大きくなってるからどうしたの?」
 「ほ、ほらこないだ綾ちゃん私のちょうどいい大きさでキレイっていってたじゃん。それなのにこんなに大きくなっちゃったら……」

 良くそんなの覚えてたね。そんなこと言ったなんて、言われるまですっかり忘れていたよ。

 「大きくなってるっていったって、私よりはだいぶ小さいじゃない」
 「そ、それはそうだけど」

 自分の胸は自分の趣味丸出しでIカップの爆乳にしている。どんな服着ても胸のでかさが自己主張する感じで、気に入っている。巨乳は着れる服が限られるとか言う人もいるけど、そんなことない。単にどんな服着てもエロくなっちゃうだけで、私はそういう自分が好きだから問題ない。

 「さっきチラ見した感じ、春ちゃんのおっぱいは大きくなってもすごくキレイな感じだったけどなぁ」
 「うぅ……」
 「隠してないで見せて」

 お人形さんみたいな美人の春ちゃんに育ったFカップのおっぱいは変わらずキレイで、桜色の乳首もかわいく、でかさはギャップで、端的にいって最高だった。

 「とてもきれいだよ」

 私は、春ちゃんの左胸を右手でつかむと、そのまま小さな乳首に唇を寄せて、愛撫をはじめる。

 「ん、綾ちゃん、ね、私のおっぱい…… 好き?」
 「大好き~」
 「よかった~」

 春ちゃんの顔をのぞいてみると、安堵したのか本当に嬉しそう。かわいすぎる。

 胸の愛撫をちょっとやめて、春ちゃんの鼻からはじめて、春ちゃんの顔をチュッチュしていく。

 「綾ちゃん~ くすぐったいよ!」
 「あのね、春ちゃん」

 声を一段シリアスにして、春ちゃんの目を見つめる。

 「ど、どうしたの?」
 「私以外におっぱいもまれたことある?」
 「な、ないよ」
 「吸われたことは?」
 「ない」
 「こっちを舐められたことは?」

 春ちゃんのあっちをなでながら、きいてみる。

 「ないってば~」
 「おちんちん入れたことは」
 「な、ないに決まってるじゃん……」

 質問が核心に近づくと春ちゃんの目がおどおどしてくる。

 「綾も、まだ入れたことないんだけど、はじめては春ちゃんがいいと思っていて、今むっちゃ春ちゃんに入れたい。だめかな?」

 春ちゃんはブンブンと顔を振るけど、拒絶に見えるかもしれないと気づいたのか、私の目を見てしっかりとうなずいた。

 「ありがと。春ちゃんのこっち、とってもぬれてるし、私も優しくするから大丈夫だよ」

 春ちゃんはこくりと頷いたけど、手はぎゅっとベッドのシーツをつかんでいる。
 ちゃんと気持ちよくなるように修正してあげているから安心していいのに。

 私は自分の体を持ちあげて、春ちゃんのあっちを改めてマジマジとみる。「あんまり見ないで」とか言われるかと思ったけど、春ちゃんは目を閉じてたので特に反応はなかった。
 私は自分のペニスに手をそえて、ゆっくりと春ちゃんに入れていく。春ちゃんは苦しそうな表情を見せたけど(ちなみに苦しそうな春ちゃんもかわいい)3分の1くらい入れると「ぅん…… ぁあん」となまめかしい声を上げて薄く目をあける。
 「大丈夫? 痛くない?」
 「ちょっと痛いけど、それよりも……」
 「それよりも?」
 「きもちぃい……」
 「春ちゃんの中も暖かくてヌメヌメしてて気持ちいいよ」
 「ジンジンするぅ」

 春ちゃんの顔がにやけているのを見て、私は「大丈夫そうだね」と判断して、腰を進める。ほっそい膣をゴリゴリ広げていくのは征服感ある。

 「あはぁっ!」

 気持ちよさそうなので、遠慮なく進めていくと、

 「なにこれ、変だよ。綾ちゃん入ってきて、痛いのに、それより、きもちぃい……」

 まあ、おちんちんはインパクト重視でやたら大きくしちゃったし(薬局で売ってた一番大きいコンドームを基準にした)、血も出てるし、本来は相当痛いんだろな。初体験は気持ちよくあって欲しいから、ちゃんと修正しておいて良かった。

 「全部はいっちゃった。春ちゃんあのね…」
 「んぉっ、マジでこれやばいよ、奥やばいって」

 快楽に貪欲で正直なのは春ちゃんのいいところだけど、わたしのセリフを邪魔しないで欲しかった。

 「あのね春ちゃん」唇を軽くキスしていったん黙らせる。
 「入学式にあったときから、ずっとこうしたかった」
 「わっ、私も綾ちゃんに見せてもらったときから、入れたらどうなんだろうってずっと思ってた。思ってたけど、こんなに気持ちよくて幸せだとは全然……」
 「二人でもっと幸せになろうね」
 そのままゆっくり引いて、ゆっくり入れる。血が混じったのが出てるけど、愛液の方が多いから大丈夫だろう。
 突き入れるのはもう少し早くして、欲望のままペースを上げる。
 長く勃起したペニスの全体を締め上げられて、あまり持ちそうになかったけど、それは春ちゃんも同じで、春ちゃんが歓喜の叫びを上げるのに合わせて、私もびっくりするほどたくさんの精液を春ちゃんのなかにぶちまけた。

 初体験以外では痛みはいらないから、またプログラムで修正して、膣の傷は全部治してあげた。
 お風呂の中での3回戦目は中イキまではさせられなかったけど、後半はかなりなじんできて、春ちゃんを順調に開発していけそうだ。
 問題は、

 「脱処女どうしよう」

 折角大学デビューには成功したんだから、夏くらいまでには素敵な彼氏を作って初体験をしてみたい。クリトリスが気持ちいいのは分かっているので、春ちゃんみたいに中イキを体験したい。
 あれか、女の子達にインタビューして中イキさせてくれている男子をリストアップしてみればいいのかな。

< 続く >

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