朝から不良に絡まれるなんてのは、運勢が最悪な象徴だ。
その度に、もう朝の占いなんて信じないと固く誓う。
普通の人にとっては。
不良達が静止している、奇妙な情景。
中心の少年は服についた砂をパンパンとはらっている。
「あ・・・?」
「体が・・・」
「お・・・お前!何しやがった!!」
「ただ、体を動かなくしただけ」
「ふざ・・・け・・・・・ん・・・」
バタバタバタッ
少年がつつくとドミノを倒すかの如く、簡単に倒れてしまう。
「目が覚める頃には記憶も消えてるから」
そう言いながら、瑛一は去っていった。
ついでに落ちてた財布を頂戴して。
口の端から軽く血が滲んでたまらなく痛い。
多分青くなっている気がする・・・と思っていたら案の定だった。
保健室へと授業前の寄り道をした。
「美佳センセー。怪我したー」
ガララと戸を開けると、白衣の女性がベットに寝転んでいる。
「朝田君か~。あっ・・・えっ・・・ボールが・・・あははは!!」
「ジャソプ・・・」ビリッ
「そんな・・・真っ二つに・・・・・・」
「自業自得です・・・それよりも見てくだs」
「どうせ不良に絡まれたとか転んだとかでしょ?」
「当たってるし・・・」
宍戸美佳はこの部屋の主、保健医だ。
その投げやりな雰囲気は他の教師に出せるものではない。
保健医というのは誰でもそうなのか、人を惹きつけるのは確かだった。
自然に覚えた薬棚から消毒液を出して自分で消毒していると、美佳が起き上がるのがわかった。
「じゃあ適当に戻しておいて~」
「先生・・・仕事してくださいよ」
「疲れた~」
消毒を終えた瑛一は、次の漫画に手を出した美佳を尻目に保健室を出た。
保健室というところは情報が集まる場所だ。
身体的な事はもちろん、精神面でもあの保健医を頼る学生は少なくない。
それこそいじめを受ける奴もいじめる奴もだ。
だから、なんとかして手に入れることができれば理想なのだが・・・。
「やっぱりやる気失くすな」
あのボケっぷりを目の前にするとやはりやる気が起きない。
人の毒気を抜いてしまうような人柄のせいだろう。
しかもアレだけやる気の無い人材では、下に従えるには少し難がある・・・。
廊下でブツブツ言いながら歩いていると、教室についてしまった。
「あれ、瑛一。顔が凄いことになってるよ?」
「あれか?鬼頭か?鬼頭に殴られたのか?」
「何やったんだよ」
「大丈夫?じゃないよね」
「補習どうだったの?」
「・・・うるさい」
瑛一が入ってくると、クラスメートはドキュメント番組に出ていた人間の如くお出迎えした。
確かに今まで”鬼の補習”を受けて無傷で帰ってきた者はいない。
もちろん不良に絡まれた、と真実を伝えたが・・・
「ああ、それって命令されてるのね!!」
「”この事を洩らしたら・・・わかってるよなぁ”とかなんとか!!」
ハイテンションなクラスに、もうなんか反論する気にもなれない。
奈々について誤解されるのも嫌なので、補習についてはそれなりにごまかしておいた。
放課後、日も暮れる頃。
「あ、叔母さん?今日ちょっと遅くなる・・・え?昨日も?・・・女の匂いがする?何の事ですか?」
《いえ、気のせいだったら仕方が無いんだけどね~》
「いや、ホント違・・・今度説明するから・・・」
《避妊だけはしなさいよ》
ガチャ
(・・・・・・・)
(・・・まぁ気にしても仕方ないか。ところで秘書が必要だと思うんだ)
『唐突だが・・・世界征服を忘れたわけじゃなくて良かった』
「ちゅぱ・・・むぐぅ・・・・・」
(しかし、頭が良く・・・しかも俺専属となると・・・。攫ったら不自然だし)
『せっかく俺が褒めたのにスルーか。企業から引き抜けばいいじゃないか』
(そんな事言ってもなぁ・・・今の俺には伝手は無い)
「んん・・・・む・・・・んぁ・・・ちゅぅ・・」
(大体その選別が難しいんだろうが。そこらを歩いてる女捕まえて、一人ずつ調べるなんてできねーし)
『我が力を持ってしても無理だな』
(再教育ってのは難しい・・・派遣会社の人間が欲しいな)
『派遣させる気か?』
「ちゅ・・・んぷ・・・・にちゃ・・・・んん・・・・ぷはぁ・・・ご主人様ぁ・・・・・」
(いや、むしろ俺が派遣会社に潜入して・・・)
「ご主人様・・・・」
『無理だな、童顔。どこから見ても社会人には見えん』
「うるせぇ!!!」
「ひぃっ!! も、申し訳ありません!!!」
「あ、いや、こっちの話なんだが・・・・」
体育準備室のソファーに座って、瑛一はゼリオンと今後の計画について考え込んでいた。
そして、瑛一の足元にぺたんと座り込んでいるのは体育教師の鬼頭奈々だ。
必死で瑛一の怒張を咥えていたが、もう我慢ができない、というように上目使いで瑛一を見上げる。
「ご主人様ってのは無しだな。あまり好きじゃないし」
「嫌い・・・なんですか?」
「名前を覚えられていないみたいで嫌だがらな」
「では何とお呼びすればよろしいですか?」
「瑛一様とかでいいだろ」
「了解しました」
ご主人様、なんてのはいかにも無理矢理言わせてる印象がある。
一部の喫茶では、普通に使われているようだが。
大体他から聞かれたときに対処の仕様が無い・・・まぁ様付けでも大差は無いが。
立場をはっきりさせる上では必要なのかもしれないが、今いる女は奈々一人。
「え・・・瑛一様・・・・あのですね・・・・」
その奈々が、なにやら顔を赤らめながら何か言いたそうにもじもじしていた。
いつもは鋭く光る目は潤み、睫毛も伏せがちになっている。
全く、いじめ甲斐がある。
「どうした?」
「あの・・・・そのぉ・・・・・」
「ほら、動物だってもっとはっきり意思表示するぞ?」
「あのぉ・・・今日はまだぁ・・・んん・・・揉んでもらえないんですかぁ・・・・」
「俺が出してないのに自分だけ揉んでもらおう、とでも?」
「だってぇ・・・・」
「駄々をこねるようなら、他の女を連れてきてお前の前で犯してもいいんだぞ?」
「・・・!!!!」
言い放った途端、奈々の顔に恐怖の色が浮かぶ。
「学年主任の九条先生なんか、結構いい胸してそうだよな」
「いやあぁっ!!! 申し訳ありませんでしたぁっ!!! だから・・・だからっ・・・」
「だから・・・何だ?」
「グス・・・・ひぐっ・・・・・その・・・・・」
「まさか、その程度で俺が動かなくちゃいけないのか?」
「・・・・続きをっ・・・グス・・・させて・・・ください・・・・・」
「よく言えました」
そう言って、瑛一は奈々の頭を撫でてやる。
「いや、でもイカせられないのが、原因なんだからね?」
「だって・・・ちゅ・・・瑛一様・・・・んぷ・・・・むぁ・・・全然イッて下さらない・・・」
「うっ!!出るッ!!出ちゃうよ!! ・・・とか言ってたほうがいいのか?」
「・・・む・・・ぷはぁ・・・それはちょっと・・・んむぅ・・・」
「でしょ?じゃあほら、出すから受け止めろよ」
「んっ・・・いきなり・・・・・・・」
余裕たっぷりに、奈々の口内へとドクドクと精液を注ぎ込む。
奈々は恐らく初めてだろうが、構うことなく飲み込んでしまった。
「飲むなんて・・・・。AVの見すぎだろ・・・・」
「瑛一様のなら・・・平気です・・・・・」
「それは漫画の読みすぎだ。一体どんなの見たんだ・・・」
ソファの横に置いてあった奈々の鞄を引き寄せ、青いレンタルの袋を見つけた。
中に入っていたのは
『”白濁遊戯” “HE口淫奴隷” “縛乳家庭教師BOEEN!!”・・・最新作ばかりだな』
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「じゃあまぁご褒美って事で。服は・・・とりあえず脱いで」
「はいっ!!」
嬉々として服を脱ぎだす奈々。
くるっと向き直り、瑛一が正面から手を伸ばそうとしたその瞬間。
ドアが、少しだけ開いていることに気付く。
そして、そこから漏れる微かな、しかし荒い息遣い。
俺に顔を向けている奈々は気付けないだろう。
隙間からのぞく長い金髪は・・・学年主任、九条優香のものだった。
彼女は、男嫌いな事で有名だった。
昔の男がどうとかこうとか・・・・憶測が憶測を呼び、レズなのではないかという噂まである。
女子に対しカリスマ性を発揮し、絶大な人気がある。
最も、男子に対しては味も素っ気も無い。
「どうしたんですか?瑛一様」
「・・・・ん、いや、このままでいいか」
「何・・・・んん・・・・んぁっ・・・あん・・・・・」
ムニュムニュと手の動きに合わせて形を変える奈々の胸。
いくら揉んでも飽きない・・・てのはこういうものか、と瑛一はしみじみ思う。
「スイッチ入れて欲しいか?」
「ん・・・入れてください・・・もう・・・その・・・・」
「我慢できないって訳か。1日で人は変わるもんだな」
『変えた張本人が何をむぐむが』
(そこは黙っててくれよ・・・)
「じゃあスイッチオンな」
「ひゃぅっ!!!」
「揉んだだけなんだけど」
「んあぁあああぁっ!!」
「つねったりすると」
「だっ・・・だめ・・・っぁあああ!!!!」
「もう何か定型文だけど、何がダメなのかな~?」
「ひぃっ・・・んやぁ・・・おっぱいがぁ・・・・・んひいいいっ!!!」
「胸を強く揉まれるのが好きなんだな」
「ひゃぁん!! そこぉっ!! 好きぃ!!」
もうその快楽を止める術を持たない奈々を、瑛一は一方的に攻めたてる。
熟れた女の発する濃密な淫気が部屋中に広がる。
それは当然、部屋の外で覗いている者にも届いているはずだ。
「乳首グリグリしてほしいだろ?」
「ああん!! してぇ!! ちくびぃ!!ぐにゅぐりゅってしてぇ!!!」
それまで掌全体で揉みこんでいたが、奈々をイカせるべく手の動きを変える。
二本の指で乳首を挟み、擦り潰すように愛撫してやる。
「・・・っああああああああああああああああ!!!!」
くてっ、と力が抜けてしまった奈々を抱えながら、瑛一はドアへと歩み寄る。
そこには金髪の教師はいなかったが、残る香りは明らかに発情した女のものだった。
「レズって噂は本当だったのか・・・・・・」
『プライド高そうな女だな。ああいうのは一回手懐ければ脆いもんだ』
奈々の呼吸か安定したところで、すかさず続きに入る。
しかし頭の中では、既に九条優香の堕とし方を考えていた。
/*中書き*/
ごめんなさい。またエロいシーン無しです。
謝るより書いたほうがいいんですが、如何せんエロが足りません。
もし期待されてる稀有な方がいらっしゃったらもう少し待ってて下さい。
世界征服、なかなか先が見えません。
< つづく >