魔法使いコウタ 4.

4.魔法契約の罠

「魔法契約約款?」
「姉ちゃん、僕意味わかんないんだけど。先生も、必ずお姉ちゃんに読んでもらえ、とは言ってたけど、内容までは教えてくれなかったんだ」
「それはたぶん子供は知らなくてもいい事なのよ。必要なら教えてあげるから、ちょっと読む時間を頂戴」

 その紙切れはあえて読みにくくさせて読ませないためなんじゃないかと勘繰ってしまう程小さな活字でビッシリ印刷されており、耕太には読むことすら不可能でしょう。私はあえて声に出して「まほうけいやくやっかん」と読んだのですが、耕太はチンプンカンプンな顔をしています。そりゃ私だって意味不明でしたから。どうせ大した事書いてないんだろうと思って読んでみてるとしかし、別の意味で耕太に教えたくない事が書いてあったんです。

 -魔法使用者は被検者と契約を結ぶと被験者には次のような特典が生じる  1.性感の増大と持続力の向上  2.羞恥心の増大  3.屈辱感の増大   注ー性依存症に陥る恐れがあるので、過度の魔法使用は避ける事 

 ここまででも十分鬼畜な話ですが、出鱈目ではないのはわかりました。オナニーなどした事のなかった私がすっかり上達してしまい、何度も激しくイクのを経験して、世界が変わってしまったのです。そしてここまで読んだところで、はしたなく変わった乳首とクリトリスがググッとそそり勃ってしまうのを感じました。

――これって、もう依存症に成り掛かってるんじゃ……イヤッ!

 意識して体をよじってしまうと、微妙に擦れた3つの突起に心地良い感覚が走り、私を狼狽させるのに十分でした。さらに小さな文字を読み進めると、どんどん絶望が込み上げて胸の潰れる思いになってしまいました。

 ーレベル1の魔法使用者が被験者の協力で魔法を発動させると契約成立となる。

「姉ちゃん、何て書いてあるの?」
「ええっと、魔法の使い過ぎに注意ですって」
「僕早くレベル上げたいのにな」
「多分もうやり過ぎてるみたいよ。健康にも良くないらしいから、耕太、魔法遊びはもうやめましょ。ねっ」
「嘘だっ!」
「本当にそう書いてあるんだって」
「僕、姉ちゃんとエッチしたくて大人のチンチンにしてもらったんだもん。先生に聞いて来るからね。姉ちゃんがウソついてたら」
「耕太っ! いい加減にしなさい!」
「お仕置きだぞ。魔法でキツイお仕置きだ」
「耕太っ」

 とうとう叩いてしまいました。耕太はエーンと泣きベソをかいていますが、余裕のない私は契約書約款に急いで目を通しました。

 -契約成立後、取り消しは出来ない。
 -魔法使用者が望む場合、被験者は協力して魔法を発動させなければならない。

 ここまで読んだ私は、ノートを見直して魔法の発動条件を確認しました。レベル1の手コキまではやってしまいました。2が「フェラ」、3が「ごっくん」、4が「スマタ」、5が「中出し」となっており、大きなオチンチンを口でしゃぶって精液を飲んだり、セックスして中に射精させたり、弟と絶対してはいけない行為ばかりです。絶対耕太に知られてはならないと決意すると同時に、抜けてる耕太の失策に気付いて安心しました。

ー耕太が言って来ても相手にしなけりゃいいんじゃない。なあんだ。

 レベル1の「手コキ」をさせられたのは、「いっぱいイク」と言う適当な魔法を掛けられ、欲情が際限なくぶり返して耐えられなかったからでした。今回は耕太と2人切りの時だけ掛かる魔法を約束させたから、今現在は全く何も問題ありません。私を慕う弟の願いを踏みにじる事に少し心が痛みましたが、耕太の魔法は完全に無視する事に決めて、約款を添えた「魔法ノート」を耕太に返しました。

 それから親が帰宅し、耕太も魔法の事なんか忘れた顔をしていました。次の日から2日両親の帰りは早く、耕太が私に魔法の事を持ち掛ける時間もありませんでしたが、特に変わった事もなく過ぎ一安心でした。ただ、ちょっと困った事は、私自身の問題で、毎日オナニーしてしまう悪癖が止められなくなってしまったんです。夜ベッドの中で眠ろうとすると決まってクリと乳首がムックリ目を覚まし、つい触ってしまうと素晴らしく気持ち良くて、いつしかお乳を揉みアソコを指でクチュクチュして、極めないと眠れません。

――私って、こんなエッチな子だったんだ。でも、オッパイもお尻もこんな大きいんだし、きっとこれまで我慢してただけなのかも。ああ、気持ちいいよお……

 あの日から3日連続で指を使ってしまい、言い訳を考えながらイケないアクメで下着を汚してしまう私でした。そして、両親が遅くなる日。耕太のために夕食の買い物をして帰宅すると、玄関でいきなり抱き着かれました。

「姉ちゃん、お帰りっ!」
「もう、何よ」
「僕待ってたんだ。エヘヘ……」

 耕太がさっそくズボンをだらしなくずり下します。何だ、まだ諦めてなかったのか。でも、ごめんね。お姉ちゃん、もうアンタの遊びには付き合えないの。だからそこ通してよ。制服着替えたいんだから。などと言う私の思惑も知らず、耕太は例の分不相応に発達したオチンチンを取り出して見せました。そしてその生白い肉塊が見えた瞬間、私はカバンと買い物袋を放り投げてスカートの上から股間を手で押さえると、耕太をはねのけていました。

「耕太どいてっ!」
「姉ちゃん、何慌ててるんだよ」
「トイレよっ!」

 ドタバタと駆け込んだトイレの中で、便座に腰を下ろした私はハーフパンツとその下にはいてた下着を乱暴にずり下し、女の子の部分を手指で慰めます。そしてほとんど無意識にパンパンに張ったお乳をもう片手でギュッと掴むと、狂ったようにオナニーをしていました。するとこんな力ずくでは痛いだけな筈なのに、最高の感激に襲われた私は激しく極め、同時にシャーッと吹き上げたオシッコをまき散らしていました。

 猛烈なアクメの余韻でジーンと痺れ切った体を動かすのも億劫でしたが、手が勝手に次のオナニーに掛かろうとするので、心中悲鳴を上げた私はなぜか自然に悟っていました。耕太が望む以上、契約を結んだ私は彼に協力して魔法を発動させねばならないのです。さっき目に焼き付いた立派なペニスの姿が頭に浮かび、小学生の弟をシコシコと射精させてあげる事を考えると、狂った私の手は落ち着きを取り戻し、床に飛散したオシッコを拭き取って服を元に戻す事が出来たのです。パンツに散った液体はどうしようもなかったので、ハーフパンツの下が濡れて気持ち悪かったですけど。

「姉ちゃん、オシッコ洩れなかった?」
「大丈夫よ。おちんちんブラブラさせて、イケない子ね、耕太は」

 覚悟を決めるとスッキリした気分になり、トイレの個室から出ると、耕太がズボンからペニスを出しただらしない恰好のままやって来ていました。優しい気持ちになった私が彼の前にしゃがみ込んで、膨らみ掛けたオチンチンに手を掛けると、途端に芯が入ったように硬度が増していき、なぜかとても嬉しくなりました。そして包茎の皮を被ったままのチンポをスムーズにしごいて耕太が気持ち良さそうなのに満足感を覚えると共に、彼の視線に入る内部が汚れたハーフパンツが気になりました。

――生パンツなら耕太喜んでいっぱい出してくれたかな? 脱いじゃおうか……

 しかし程なく耕太が出してしまったので、アソコを見せ付ける試みは頓挫します。トイレの前なので、中から取って来たチリ紙で精液を拭き取ってやりながら、次はハーフパンツをはかないで手コキしてあげようと決意する私でした。男の子にとっては素敵なアングルですからね。

――私何でこんな事考えてしまうんだろう

 もしかすると耕太の魔法は私の心まで変えてしまうのかも知れません。射精の後始末を終えた耕太はニヤニヤしながら、ランドセルから魔法ノートと何かを取り出して持って来ました。

「先生が、姉ちゃんにプレゼントだって。面白い魔法も教えてくれたよ」

 それはピンクで小さな卵型の道具が3つ、コードで繋げられた物体でした。

< 続く >

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