堕楽の家 第6話b

堕楽の家 第6話b

秘密のバレー特訓

 俺が明野家の主になってから2ヶ月近くが過ぎた。

 恭子おばさんや美奈を相手に毎日セックスをする生活は思っていた以上に楽しいものだった。
 それにもちろん、沙奈のやつも犯してやっていた。

 相変わらず、沙奈の心は完全に俺のものにはしていない。

 あいつの心は、あの装置を使って固定された俺への嫌悪と恐怖、そして小さい頃から抱いていた俺への淡い好意という、相反する感情に引き裂かれそうになっている。
 恭子おばさんや美奈がいやらしく乱れている姿を見て自分も欲情しているくせに、俺への嫌悪感がそれを素直に行動に移すのを邪魔している。
 どのみち、あの家の中では俺の意志に逆らうことはできないというのに。
 結局は、自分の意志とは関係なく俺の体を求め、よがり狂わされることになるだけだっていうのに。

 そんなことを重ねるうちに俺への恐怖が募っていくのか、沙奈は学校で俺と目が合っただけで怯えたように顔を伏せることもあった。
 もちろん、あいつのそんな態度は俺をむかつかせるだけだから、そんなことのあった夜はことさら乱暴にイカせまくってやるんだが。

 そうやって沙奈をいじるのもアクセントになって、今の生活はなかなか飽きるどころじゃなかった。

 そんなこんなで、一学期の期末試験の時期になった。
 まあ、試験期間に入ったからと言って、セックス三昧の日々はなかなかやめられるもんじゃない。
 とはいえ、さすがにそれも普段よりは控えめにはしていたんだが。

 だが、それも今日まで。
 期末試験が終わってから終業式までの期間なんか、言ってみればおまけみたいなもんだ。

「んっ、んん~~~っ!……おっと」

 試験の終わった開放感に伸びをひとつして教室を出た俺の手から、するりとカバンが滑り落ちた。

「よっと…………おわっ!?」

 腰をかがめてカバンを拾おうとした俺は、後ろから誰かにぶつかられて前のめりに転げそうになる。

「なんだよ。飯田じゃないの」

 チッ、と舌打ちする音に続いて聞こえた、不機嫌そうな声。

 振り向くと、うちのクラスの中西千夏(なかにし ちか)が立っていた。
 バレー部に入っていて、沙奈と同じく2年でレギュラーを張っている学年でもかなりの有名人だ。
 なんでも、エース級のアタッカーらしく身長は180cmを優に超えている。
 沙奈のやつもバレーとバスケを掛け持ちしてるくらいだから女子にしてはかなり身長がある方だが、それよりもさらに高い。
 もちろん、俺なんかとてもじゃないが及ばない。
 それが、腕を組んで文字通り俺を見下ろしていた。

「なによ、なに廊下でもたもたしてんのよ」

 苛ついたように唇を尖らせて、中西はそう吐き捨てる。
 こいつは、背は高くてもバレー部のレギュラーだけあってどちらかというと細い方だし、顔も悪くはない。
 しかし、そうやって俺を睨みつけている姿には全然可愛げがない。

「まあまあ、千夏もそのくらいにしときなさいよ」

 いきなり割って入ってきた、中西よりも少し高めの声。
 その声の主は中西のすぐ隣に立っていた。

 背の高い中西とは正反対に150cmにも満たない小柄な女は湯浅舞(ゆあさ まい)。
 中西と同じくバレー部のはずなんだけど、それにしては小さすぎないか?
 まあ、俺はバレーボールは詳しくないんで何とも言えないが。

「そもそも、飯田くんが鈍くさいのは今に始まったことじゃないんだし」

 中西よりも口調は柔らかいが、言ってることはずいぶんとトゲがある。

「だけどさぁ、こいつがぼさっとしてたからぶつかったんじゃない」
「あら、それは大変ね。飯田くんの鈍くさいのが感染っちゃうわよ」
「もうっ、舞ったら嫌なこと言わないでよ!」
「でも、わからないわよ、飯田くんの鈍いのって驚異的だから」
「もう、やめてよ。なんか本気で感染りそうな気がしてくるじゃないの!」
「ふふふっ。じゃあ、お祓いでもしてもらう?」

 ……まったく、好き勝手言いやがって。

 だいいち、こいつら体育会系の女子は、スポーツの苦手な俺をことさらに見下しているフシがある。
 他の女子みたいに俺のことを無視するだけならまだしも、こうやってあからさまに嫌がらせをしてくることだってしょっちゅうだ。

 ……て、ん?

 俺は、中西の背後に沙奈が立っていることに気がついた。

 沙奈だって決して小さくはないが、より大柄な中西の陰に隠れるようにして怯えたように俯いたまま俺の方を見ようとしない。

「もらほら、いつまでも飯田くんの相手をしてても時間の無駄よ。それよりも早く練習に行かないと」
「それもそうよね。じゃ、行こうか、沙奈」
「……う、うん」

 中西、湯浅は大声でふざけ合いながら俺の目の前を通り過ぎていく。
 そして、その後ろについていく沙奈は、黙ったまま体をかがめるようにして俺の方を決して見ようとしなかった。

 うちのクラスのバレー部3人組が揃ってということはこれから練習かよ。
 ……それにしても今のはむかついたな。

 廊下に突っ立って3人の後ろ姿を見ていると、ふつふつと怒りがこみ上げてきた。
 たしかに中西と湯浅の態度もむかついたが、一番腹が立ったのは沙奈だ。

 あの怯えた顔、卑屈な態度。

 もちろん、あいつをそういう風にさせているのは俺自身なんだけど。
 それにしても、さっきのおどおどした姿はなんだよ。

 あんな態度を見せられるとますますいじめてやりたくなるな……。

 そうだ!中西と湯浅を使って沙奈のやつを懲らしめてやるか。
 これで中西たちへの憂さも晴らせるし一石二鳥ってもんだ。
 どんな風にいたぶってやるとするかな……。

 学校から帰る途中、俺はどうやってあいつらを懲らしめてやるかだけを考えていた。

* * *

 その日の晩。

「おい、沙奈」

 俺が部屋に入ると、ベッドに座っていた沙奈が驚きと怯えの入り交じった表情でこっちを向いた。

「ちょっ、ちょっと!部屋に入るときはノックくらいしてよ!」
「おまえは俺にそんなこと言える立場じゃないだろうが」
「……っ!」

 俺の言葉に、沙奈は唇を噛んで下を向く。
 この家はもう俺のものだからこのくらいはいつものことなのに、こいつのこういうところは全く変わらない。

「それになんだ?今日のあの態度は?」
「な、なにがよ……?」
「俺が中西たちにからかわれている間、隠れたままでなにもしなかっただろうが」
「そっ、それは……」
「しけた面して中西の後ろに隠れたままでよ。おまえはいっつもそうだったよな。俺がいじめられていても知らない顔してさ」
「そんなこと言ったって、あんたが私たちにしたことを考えるとっ」
「うるさいよ。で、今日のはさすがにむかついたからな。おまえたちに罰をくれてやることにした」
「ば、罰って!?」
「いいか、夏休みになったら中西と湯浅を誘ってここに遊びに来させろ」
「ちょっと!千夏たちに何をするつもりなの!?」
「いいからおまえは黙ってあのふたりを誘えばいいんだ」
「そんなことできるわけないじゃない!」
「わかってないな?おまえは俺の命令に逆らうことはできないのは身にしみてるだろうが」
「う……」

 俺の言葉に、沙奈はまた唇を噛んで黙りこくる。

 あの装置の効果範囲内では、本人の意志がどうだろうと沙奈は俺の命令には逆らえない。
 これまでの生活でそのことは沙奈自身よくわかっているはずなのに、こういうところも相変わらずだ。

「とにかく、中西と湯浅をこの家に連れてこい。それと、ふたりが来る日が決まったら絶対俺に知らせるんだ」
「……」

 俺の言葉に、沙奈は黙ったまま答えようとしない。
 でも、俺の命令にこいつが絶対に逆らえないことはよくわかっていた。
 もちろん、沙奈自身もわかっているだろう。

 まあでも、それを改めて思い知らせてやるか。

「おい、服を脱げよ、沙奈」
「……っ!」

 俺が命令すると、沙奈は顔を引き攣らせて息を飲む。
 だが、その手はゆっくりと服のボタンを外していく。

 初めの頃は激しく嫌がっていたのに、どれだけ嫌がろうが体が勝手に俺の言うとおりになってしまうことを思い知らされたのか、今はこうやって表情を強ばらせて唇を噛んでいるだけだ。
 もちろん、あの装置の効果を使えば、俺への怯えや嫌悪をなくさせて沙奈が自分から進んで服を脱ぐようにさせることだってできるだろう。
 だけど、そんなことをするつもりはない。

「……ひっ!」

 すっかり丸見えになった胸に手を伸ばすと、沙奈は小さな悲鳴を上げて体を強ばらせる。
 沙奈の体は美奈や恭子とおばさん同様、俺に触られると快感に感じるようにさせてある。もちろん、こいつの感情とは関係なしに。
 その乳房をぎゅっと握ると、ぎゅっと目を瞑ってその体がビクッと震えた。

「やっ、やめてっ、進吾……」
「何がやめてだよ。感じてるんだろ?」
「ひうっ!んふううっ!」

 指先で摘まむようにして乳首をいじり回してやると、喘ぎ声を漏らしてその体が弾む。

「……あああっ、そこはっ、そこはだめえっ!」
「ほら、じっとしてろよ」

 穿いたままのスカートの中に手を突っ込むと逃げるようとして体を捻るが、俺がじっとしていろと言うとその動きも止まる。
 沙奈が動けなくなったところでゆっくりと確かめると、指先にぬるっとしたものが絡みついてくる。

「なんだよ、だめとか言いながらここはもうこんなに濡れてんじゃないかよ」
「ちがうのっ、それはっ!」
「何が違うんだよ」
「だってこれはあんたがっ……あふっ、くふうううううんっ!」

 有無を言わさず、ぐしょぐしょに濡れた裂け目に指を突っ込んで掻き回してやると、大きな喘ぎ声をあげて沙奈の体がベッドに倒れ込んだ。

「なんだよ、こんなに感じてるんじゃないか」
「ひうううっ!ああっ、ふあああああああああっ!」

 突っ込んだ指で中をぐちゅぐちゅとかき混ぜると、沙奈は激しく首を振りながら喘いで、こっちに股間を突き上げるようにしてその体が反り上がってきた。

「なんだよ、まさか指だけでイっちまったのかよ?そんなに俺のが欲しいのか?」
「うう……ちがうわよ……んっ……」

 アソコから指を引き抜くと、沙奈の体はベッドの上でぐったりとなる。
 今ので軽くイってしまったのは間違いないんだけど、立ち上がってズボンのベルトを外し始めた俺を力のない瞳で見つめ、大きく息をしながらも、それでもゆるゆると首を横に振る。 

「違わないだろ。ほら、こっちに来て自分で入れるんだ」
「やっ……そんなの、欲しくないのに……やだっ!どうして、また、体が勝手に……」

 沙奈がゆっくりと体を起こすと、ベッドから立ち上がる。

「あんた……またっ、催眠術を使ってっ……」

 俺と向かい合って立ったその顔には、怯えと絶望の表情が浮かんでいた。

 沙奈たちには、あの装置のことは認識させないようにしている。
 だから、こいつは俺が催眠術をかけて自分を言いなりにさせているんだと思い込んでいるままだ。
 まあ、結果的に沙奈が俺の思い通りになってしまうことには変わりはないんだけど。

「ほら、早くしろよ」
「ねえっ、進吾!もうやめてよ、こんなの……」

 懇願を無視して、俺は黙ったまま見つめるだけだ。
 こんなのはいつものことで、いちいち相手なんかしてられない。

 そして、ベッドに腰掛けた俺の足を跨いで立った沙奈が、ゆっくりと腰を沈めていく。

「ねえったら……はうっ、くふうううううっ!」

 完全に腰を落とした沙奈のアソコに飲み込まれたチンポが暖かい感触に包まれ、縋るような沙奈の言葉が喘ぎ声へと変わった。 
 チンポを中に入れただけで体に力が入らなくなったのか、そのまま俺に体を預けて沙奈ははぁはぁと喘いでいる。

「何してるんだよ、早く動けよ」
「でっ、でもっ……あっ、ああんっ、んっ、んくうっ……」

 口ごたえしようとした沙奈の腰が動き始める。
 初めはゆっくりと、しかし、だんだん大きく激しくなっていく。
 沙奈のアソコの中はものすごく暖かくドロドロしていて、動くたびにチンポをぐっと締めつけてきていた。
 恭子おばさんほどではないけど、この2ヶ月ほどやりまくったせいか沙奈のアソコもだいぶいい感じになってきている気がする。
 もっとも、本人は嫌がっているが、そんなのは俺には関係ない。

「はんっ、あっ、ああんっ、くうんっ!」
「なんだよ、やっぱり気持ちいいんじゃねえかよ」
「あううんっ!こんなのおかしいよ!こんなに嫌なのにっ、はんっ、ああっ、気持ちいいなんて!」
「気持ちいいことには変わりないだろうが」
「だってそれは進吾が催眠術でそうさせてっ!はうっ、んっ、あああっ!」
「でも、痛いのよりは気持ちいい方がいいだろ?……くっ、いい締めつけしてるな。俺も気持ちいいぜ」
「はうっ、ああんっ!ひっ、ひどいよっ、進吾!こんなっ、こんなっ!」
「でも、俺をこんなにしたのはおまえのせいでもあるんだぜ」
「ごめんっ、ごめんっ、進吾っ!本当にごめんっ!あんっ、はうううっ!」

 俺にしがみついて激しく腰を動かしている沙奈の目からボロボロと涙がこぼれ落ちる。

 沙奈がこれだけ俺に怯え、嫌悪していながら、それでも俺のチンポでよがり狂うのはもちろんあの装置の効果でそうさせられているというのもある。
 だけど、小さい頃から俺に持っていた好意と、他のやつらと一緒になって俺を無視して俺を傷つけていたという罪悪感が最終的に俺を憎みきれないストッパーになっていた。
 だからどれだけ俺にいいようにされても、最後には俺に対する甘さが出てきてしまう。

 その証拠に……。

「本当に悪かったと思ってるんだったら、おとなしく俺の言うことを聞けよな!」
「んくううううっ!」

 俺が下から腰を突き上げてやると、沙奈はバランスを崩して大きく喘ぐ。

「おまえは俺の言うとおりにしていればいいんだよ!」
「でもっ、でもっ……今日の千夏と舞のはたしかにひどかったと思うけど!でもっ、あのふたりは大切な友達なんだよ!」
「うるさい!」
「ふあああああっ!そんなにっ、激しくしないでっ!あたまっ、クラクラしてっ、わけがわかんなくなるっ!はうんっ、あああっ!」

 俺からも腰を動かしてガンガン突いてやると、沙奈の瞳がぼんやりしてきた。
 そして、俺に抱きついたまま自分でも大きく腰を動かし続けている。

「はああんっ!からだっ、熱くてっ、腰が動くの止めらんない!やだっ、もうこれ以上気持ちよくさせないでっ!あうんっ、んくうううっ!」

 大きく腰を上下させながら俺にしがみついている沙奈の体が、ビクビクと痙攣し始めていた。
 もう、アソコはさっきからチンポを締めつけっぱなしだ。
 チンポの先がゴツゴツと当たる感触がする。

「んふうううううっ!ああっ、当たってる!奥にゴツンって当たってるううぅっ!」

 腰を捻るようにして自分から奥深くまでチンポを咥え込んで、沙奈がバサバサと首を振って喘ぐ。
 ぎゅうううっ!っとアソコ全体で締めつけられて俺の方がもう我慢できなくなってきた。

「くううっ、すごいぜっ、沙奈!もうっ、出そうだ!」
「ふあああっ!出してえええっ!……いやっ、だめっ!中はだめっ!でもっ、止まらない!止まらないの!」

 意識が朦朧としてるのか、わけのわからないことを口走りながら沙奈は腰の動きをさらに速くしていく。

「くううっ!本当に出すぞ!」
「いやああっ!だめっ、だめだけど欲しいのっ!ああっ、はうううううっ!」

 俺が腰を突き上げる動きに合わせて沙奈が思いきり腰を沈めてきて、きつく締めてくる沙奈の中全体を擦るようにしてゴツンと沙奈の奥にチンポが当たった瞬間、ビリビリと快感が走って俺は射精していた。

「んふううううううううっ!来てるっ!すっごく熱いの奥までっ、きてるううううううっ!ふああああっ!こんなの、ダメなのにっ……どうしてこんなに気持ちいいのっ!?んくううううううううっ!」

 俺の体がビクビク震えて精液を吐き出すたびに、俺にしがみついている沙奈の体もひくひくと痙攣する。

「はああああああっ!中にっ……いっぱいっ……んんんんんっ!」

 最後まで残らず中に出されて、ブルブルッと体を震わせると、沙奈はそのままぐったりとなる。
 体をこっちに預けている沙奈をベッドに寝かせると俺は立ち上がった。

「んんん……こんなのやっぱりひどいよ、進吾……」
「とにかく、さっき俺が言ったことを忘れるなよな。中西と湯浅を誘ったら必ず俺に言うんだぞ」

 ベッドの上で喘ぎながら恨みがましく見上げてくる沙奈にそう吐き捨てると俺は部屋を出て行った。

 夏休みに入って最初の練習休みの日に中西と湯浅が来ることなったと、沙奈が伏し目がちに報告してきたのはそれから4日後のことだった。

* * *

 それから中西たちが来るまでの間、あのふたりにどういうことをしてやるか計画を練り、色々と下調べしたりして過ごした。
 恭子おばさんと美奈にも計画を打ち明けて準備を手伝ってもらった。

 中西と湯浅が俺にしたことを話しただけで、美奈はあのふたりを懲らしめるのにすっかり乗り気になっていた。
 恭子おばさんには必要な道具を揃えてもらうことにした。

 そして、ふたりが来ることになっている当日。

 沙奈が言っていた時間が近づくと、俺は台所の陰に隠れてふたりが来るのを待った。

 約束の時間の少し前に、沙奈がふたりを迎えに出ていった。
 もちろん、俺のことはやつらには絶対に話さないようにさせている。
 ぎりぎりまで沙奈は渋っていたが、俺の命令に逆らえるわけがなかった。

 ほどなく、玄関のドアの開く音がした。
 続いて、おじゃましまーす、という声。
 中西と湯浅だ。

 その後も、ふたりの喋っている声が聞こえるが、沙奈の声はほとんど聞こえない。

 あのバカ……黙ってたらふたりに怪しまれるだろうが。
 俺は、やきもきしながらあいつらがくるのを待ち構えていた。

 すぐに、ダイニングルームのドアが開いて沙奈に連れられた中西と湯浅が入ってくる。

「いらっしゃい、よく来たわね」
「こんにちは、おばさん」
「おじゃまします」

 中西と湯浅が恭子おばさんに挨拶をしている横で、沙奈は硬い表情で下を向いたままだ。

 ……これは、早めに片付けておいた方がいいな。

 あのふたりに気づかれる前にこっち側に取り込んでおくにこしたことはないと、俺は陰から覗き見ながらふたりに向かって意識を集中した。

 俺は同級生の飯田進吾じゃない。バレー部のコーチだ。
 おまえたちは今日、俺に特訓を受けるためにここに来たんだ。
 だから、俺の言うことは素直に聞くんだ。

 心の中で、俺はそう念じる。

 これでもう、あいつらには俺を同じクラスの同級生だとは認識できないはずだ。
 あいつらにとって、今の俺はバレー部のコーチだ。

 俺は、素知らぬ顔で台所から出ると、わざとらしく挨拶をする。

「おう、来たか、中西、湯浅」
「あ、コーチ!」
「おはようござます、コーチ」
「ちょ、ちょっと、千夏、舞……なに言ってるのよ……」

 俺を見たふたりが、それが当然という顔で頭を下げる。
 ただ、沙奈だけが驚いたようにふたりと俺の顔を見比べていた。

「進吾!あんた、ふたりになにをしたのっ!?」
「明野、俺のことは、コーチ、と呼べ。それと、余計なおしゃべりはするな、特に、俺のことはな」
「……っ!!こっ、コーチ……!?」

 沙奈が目を見開いて俺のことを、コーチ、と呼び、唇を噛んで俯いた。
 そんな姿を見ているだけでも多少スカッとするけど、まだまだ本番はこれからだ。

「中西、湯浅、おまえら今日はなにをしに来たのかわかってるな?」
「はいっ!」
「コーチに特訓を受けるためです!」

 俺のことをコーチと思い込んでいるふたりは、直立不動で返事をしてくる。

「よし、じゃあ、特訓は明野の部屋でやるぞ。ついてこい」
「はい!」
「……おい、明野。なにをしている、おまえも来い」
「くっ……」

 愕然として中西と湯浅を見つめていた沙奈が何か言いたそうに俺を睨みつけたが、その口から言葉は出てこない。

「なにしてんの、沙奈?あんたも特訓受けるんでしょ」
「さ、早く行きましょ、沙奈」
「千夏、舞……」
「ほら、沙奈、早く行かないとダメじゃない」
「ちょ、ちょっと……母さん……」

 包みを抱えた恭子おばさんに押されてようやく沙奈が動き出した。
 その後ろから、ニヤニヤしながら美奈もついてきていた。

 それを確かめると、俺は先頭に立って階段に登っていく。

* * *

「さてと……」

 沙奈の部屋の中で、俺は腕を組んで立っていた。

 俺の前には、中西と湯浅がびしっと背筋を伸ばして立っていた。
 沙奈はもちろん嫌がる素振りを見せたが、俺が命令したのでふたりと並んで立っている。
 そして、俺のすぐ後ろには恭子おばさんと美奈が控えていた。

「コーチ、ここでいったい何の特訓をするんですか?」

 さすがに、バレーボールの特訓をするには狭すぎると思ったのか、おずおずといった感じで中西が訊ねてきた。

「うん。今日やるのはバックアタックの特訓だ」

 そう、もっともらしく答えてやる。

 これは、ネットで少しバレーボールを調べていてそういう攻撃の名前があったので使っただけだ。
 もちろん、それがどんなものなのか運動音痴の俺が知るはずもないし、そもそも本物のバックアタックがどういうものなのかもどうでもいい。
 その名前が、こいつらを懲らしめるのにちょうどいいと思ったまでだ。

「バックアタックですか?」
「ああ、おまえたちにはここでたっぷりと練習してもらう」

 俺がそう言うと、湯浅が首を傾げながら手を上げた。

「あの、コーチ……私、リベロなんですけど……?」
「ん?リベロ?」

 湯浅の言っている言葉の意味が全然わからなくて首を傾げていると、恭子おばさんがそっと耳打ちしてくれた。

「リベロっていうのは、攻撃することができない守備専門のポジションですよ」
「む、そうか……」

 へぇ、そういうものがあるのか。
 どうりで湯浅のやつ、バレー部なのにこんなに小さいわけだ。
 小さくてもできることがあるんだな。
 恭子おばさんがバレーボールに詳しそうで助かった。

 なるほど……守備専門ね……。
 まあ、そっちの方が俺にはありがたいんだけど。
 そういうことなら湯浅の方を先に相手にしてやるか。

 俺の指示や命令は全部バレーの特訓のためだから、おまえたちは疑うことなく俺の言うことに従え。

 ふたりに向かって、心の中で強く念じると、中西と湯浅の目から一瞬ぼうっと光が失せた。
 湯浅にいたっては少しふらつきかけたが、すぐに我に返ったように気をつけの姿勢になる。

「もちろん、湯浅にも練習してもらう。バックアタックのレシーブの練習だ」
「レシーブの練習ですか?はい、わかりました」
「まずは、ウォーミングアップだ。服を脱げ、湯浅。そんな格好じゃ練習ができないだろうが。だいたい、なんでバレーボールの特訓するのにワンピースなんだよ」
「はいっ、コーチ!」

 いつもの、俺に対する嫌みな口調はどこへやら、元気よく返事をすると湯浅は服を脱いでいく。
 そして、下着だけになった姿を恥ずかしげもなく晒して次の指示を待っている。

 こいつ、胸でかいな……。

 服を脱ぐと、必然的にボリュームたっぷりの胸に目が行ってしまう、
 でも、今はまずウォーミングアップだ。

「よし、じゃあ今日は俺が新しいウォーミングアップのやり方を教えてやる」
「新しいウォーミングアップですか……ひゃあっ!?」

 湯浅を抱きしめてその股間に手を伸ばすと、さすがに悲鳴を上げやがった。
 しかし、びっくりはしていても、特に暴れたりはしない。
 普通なら大騒ぎになるところだが、これも特訓のためだと思ってるんだろうか。

「コッ、コーチ!これって!?……ひゃううんっ!」
「そうだ、これがウォーミングアップだ」
「はうっ、ひゃああああっ!」

 ショーツの上から裂け目をなぞってやると、湯浅はまたもや情けない悲鳴を上げて体をくねらせる。

「ちょっと!……っ!?」

 俺の行動を見て何か言おうとした沙奈に黙っていろと念じると、その言葉が途中で途切れた。
 そのまま、顔を引き攣らせて俺を睨みつけている。

「あふぅん!あんっ、コーチ!」

 一方、湯浅は俺が指でショーツを擦るたびに小さく悲鳴を上げていた。

 なんていうか……感じやすいやつだな……よし、それなら……。

 俺にここを触られると、もっと感じて体がどんどん熱くなる。

 そう念じながら、ショーツを裂け目の中に食い込ませるくらいに指を押し込む。

「はううううんっ!ああっ、んふぅうううっ!」

 湯浅の悲鳴が、完全に喘ぎ声に変わった。
 相当感じているのか、俺の腕の中でその体が小さく震えている。

 それにしても、さっきから腕に当たるこの感触。
 こいつ、体は小っちゃいくせに本当にいい胸してやがるよな。
 だったら、こっちも弄ってやるか……。

 俺は、アソコと同じように、胸を触られても強く感じるように念じて、その胸を鷲掴みにする。

「ひゃううううううん!はぁああんっ、コーチ!」

 湯浅の体が、ビクッと大きく震えた。

 ブラの上からでもわかる、そのふっくらと柔らかい感触。
 こりゃ、美奈並みだな……。
 ふたりとも背は低いのにこっちの発育はいいのな。

「どうだ、湯浅?体が温まってきただろ?」
「はっ、はぃいいいいっ!あっ、熱いくらいですうぅっ!」
「そうだろうな。下の方はもうこんなに汗をかいているもんな」
「ふええぇっ!?あっ、汗っ!?あっ、ふわぁああああああっ!」

 じっとりと湿ってきたショーツをめくると、溢れてきた愛液が指に絡みついてきた。
 アソコを直に触れると、またもや大きな喘ぎ声をあげてその体が跳ねるように震える。
 見なくても触っただけで、入れてもらうのを待っているようにアソコがひくひくと痙攣しているのがわかる。

 それにしてもこの反応……。
 ひょっとしたら経験有りなのかもな。

 命令してもいないのに勝手に腰をくねらせ始めた湯浅の姿は、どう見ても初めての女には見えない。
 まあ、そこには別にこだわってないからいいんだけど。

「あんっ、ああっ!熱いですっ、コーチっ!」
「うん、体は十分に温まったみたいだな。それでは練習に入るぞ。……まず、ベッドに手をついて、姿勢はこう……そうそう、そんな感じで」

 湯浅の小さな体を抱きかかえたままベッドの方に向かせると、そこに手をつかせて尻をこっちに突き上げる姿勢にさせる。

「じゃあ、いいか湯浅、まずは明野のお母さんに手伝ってもらう。明野の母さんにバックアタックをかけてもらうから、おまえはちゃんとレシーブするんだぞ」
「はいっ!」

 湯浅は、ベッドに手をついた姿勢のまま元気よく返事を返してくる。

「では、お願いします」
「ええ」

 俺が振り返ると、もう恭子おばさんは服を脱いで待っていた。

 そして、恭子おばさんがゾクッとくるほどにきれいな笑みを浮かべて紙包みから取り出したのは、黒光りするバナナ状にそり立った棒が前後に付いたバンド。
 双頭ディルドーってやつだ。

「んっ、んんっ、んふうぅ……!」

 悩ましげな声を上げながら、恭子おばさんがディルドーを沈めていく。
 恭子おばさんのアソコはもう濡れているのか、微かにくちゅりと湿った音を立ててスムーズにディルドーを飲み込んでいった。
 それを奥まで挿し込むとベルトで固定して、湯浅の後ろに立ってその腰を両手で掴んだ。

「湯浅さん?始めるけど、準備はいい?」
「はいっ、お願いします!」

 一声かけると、恭子おばさんは湯浅のアソコにディルドーを宛がう。
 湯浅は、すっかりバレーの練習だと信じ切っていた。

 だいたい、ボールも使わないでバレーボールの練習だなんて運動音痴の俺でもおかしいと思うのに、湯浅も中西も全く疑う様子がない。
 ベッドに手をついて腰を突き出している湯浅を見ながら、改めて俺はあの装置の威力に感心していた。

「じゃあ、いくわよ」
「はいっ……くふうっ!んくうううぅぅっ!」

 恭子おばさんが、躊躇なくディルドーを突き入れた。
 苦しそうな呻き声を上げた湯浅の膝がガクガクと震えている。

「大丈夫?痛くない?」
「はっ、はいぃ、大丈夫っ、です!痛くっ、ありませんから!」

 歯を食いしばってそう答える湯浅。
 確かに、少し苦しそうにはしているが痛がっている素振りはない。

「ほら、もっと踏ん張ってちゃんとレシーブするんだ、湯浅!足がふらついてるぞ!」
「はいぃっ!コーチ!」
「それじゃあ、もう1本行くぞ!」
「はいっ!」

 俺が合図を送ると、恭子おばさんも頷き返してくる。
 それと同時に、俺は湯浅に向かって念じていた。
 いま、中に入っているその堅いもので突かれるのを快感に感じる、と。

 そして、恭子おばさんがゆっくりと腰を引いて、また一気に奥まで突き入れた。

「あうっ、はううううぅん!」

 喘ぎ声とともに湯浅が背筋をピンと伸ばして、ビクンと体を震わる。
 ベッドに突いた手も踏ん張った足もブルブルと小刻みに震えていた。

「どうしたどうした!ほら、もう1本!」
「はいいいいぃっ!……はうっ、んふぅうううう!」
「なんだ?またふらついてるぞ、しっかりレシーブしろ!もう1本!」
「はいっ!……んふう!あふぅうううう!」

 俺の号令に合わせて恭子おばさんが腰を打ちつける。
 そのたびに、喘ぎながら湯浅の体がガクガクと震えた。

 やっぱりこいつ、初めてじゃないな……。

 もちろん、俺がそうさせているのもあるが、恭子おばさんのディルドーに突かれるのがよほど気持ちいいんだろう。
 湯浅の白いももを伝って、アソコから透明な液が滴り落ちていた。
 そこには、血のようなものはこれっぽっちも混じっていない。

 まあ、それはこの際どうでもいい。

「よし!じゃあ次は連続で行くぞ!」
「はいぃっ!……あぅっ!あひぃっ!あっ、あんっ!んんっ!んふぅうっ!」

 恭子おばさんが腰を振って、ピストンのように打ちつけていく。
 それを、わなわなと体を震わせながら、湯浅は崩れ落ちそうになるのを必死に堪えていた。

 よし、次は中西の番だな。

 湯浅は恭子おばさんに任せることにして、俺は中西と沙奈の方を向く。

「今ので要領がわかっただろう。そっちは、中西と明野で組んで練習だ。中西がアタックで明野がレシーブ、いいな?」
「はいっ、コーチ!」
「……っ!」

 素直に返事をする中西と、愕然と目を見開く沙奈。
 怒りからか、それとも恐怖からか唇が小さく震えているが、さっき俺が黙らせたから沙奈はなにも言うことができない。

「じゃあ、明野もスカートを脱いで湯浅と同じ姿勢になるんだ」
「……ぃっ!」

 嫌だと言わんばかりに沙奈は一歩後ずさる。
 しかし、この家の中で俺の命令に逆らえるわけがない。

「早くしろ!」
「……っ!」

 俺がきつい口調で命令すると、ビクッと小さく震えて沙奈の手がゆっくりと動き始めた。
 そのまま、のろのろとした動きでスカートを脱ぎ、ベッドの方を向いて湯浅と同じ姿勢になる。

 それを見届けてからさっき恭子おばさんが持っていた紙包みを拾い上げて中からもうひとつ双頭ディルドーを取り出すと、中西に手渡す。

「よし、じゃあ中西はこれを着けろ。さっき明野のお母さんが着けるのを見ていただろ。同じようにするんだ」
「はい!コーチ!」

 俺の命令になんの疑いもなく返事を返してくる中西の姿に内心おかしくてしかたがないが、ここは笑いそうになるのをぐっと堪える。

 中西は穿いていたジーパンと、ショーツも脱ぐと、自分の裂け目に黒光りする棒を押し当てた。

「くううっ、くっ!」

 歯を食いしばって呻いているわりには、なかなか入っていかない。

「どうしたんだ?中西?」
「それがっ……これ、うまく入らなくて……くうっ!」

 苦しそうな、それでいて焦っているようななんともいえない情けない顔をして、中西はディルドーを相手に悪戦苦闘している。 

 まあ、濡れてもいないところに押し込んでも滑りが悪いんだろうけど……。
 それにしても、こいつ初めてだな。なんてぎこちない動きしてやがる。
 てか、オナニーくらいしたことねーのか?どこに入れりゃいいのかもわかんねぇのかよ。

「しかたのない奴だな。ほら、ちょっと俺に見せてみろ」
「えっ?は、はい……あああっ、コーチ!」

 中西に近づいてディルドーを持った手をどかせると、指を使ってアソコを無造作に広げさせてやる。

「ん?どうした?」
「そっ、そこぉっ、なんかっ、変な感じですっ!ひゃっ、そこはっ!あううっ!」

 人差し指と中指でアソコを広げながら、親指でその上の方の粒を弾く。
 まだ勃っている感じじゃないけど、それでもクリトリスを弄られるのはそうとう堪えたらしい。
 指の動きに合わせて、俺よりもでかい中西の体が弾けるように震えていた。

「これは変な感じなんかじゃない。体が温まってきてるんだ。ウォーミングアップが足りないんだよ、おまえは」

 中西のアソコを指で弄りながら、そうされていると体が熱くなって気持ちよくなってくると念じる。

「ああんっ、ひゃああぁっ!」

 効果覿面で、中西は体をビクンッと震わせ、俺の指先にヌルヌルした感触が混じるようになってきた。

「ほら、ここだ、わかるか?」
「ひゃううううっ!そっ、そこはあぁ!?」
「ここにさっきのを入れるんだよ」
「んふうううっ!はっ、はいいいぃっ!」

 アソコの入り口付近を重点的にかき混ぜていると、奥から滲み出てきた汁で指先に絡むヌルヌルが増してくる。
 よほど感じているのか、派手に喘ぐ中西の腹と腰がビクッ、ビクッと痙攣していた。

 さてと、これだけサービスしてやったんだから十分だろう。
 後はゆっくり見物といくか。

「ウォーミングアップはこれで十分だろう。さあ、もう一度やってみるんだ」
「ん……ふぁいぃ」

 俺が指を離すと、中西はふにゃっと蕩けた顔で返事を返してきた。

 なんだ、こいつ、そんな顔できるんじゃねぇか。

 その、いつも俺を見るときの人をバカにしたようなにやついた顔とはあまりにも違っていて、ついつい、かわいいじゃないかとか思ってしまった。

「んっ、んんんっ!」

 中西はもう一度ディルドーをアソコに当てると、ゆっくりと体の中に埋めていく。
 そこはもう十分に湿っている分、さっきよりも確実に沈み込んでいった。

「んぐぐぐっ……くうっ!……つうっ!痛っ!」

 歯を食いしばっている中西が腕に力を込めると、ずぶぶぶっ、と奥までディルドーが入り込んでその顔が苦痛に歪んだ。

「痛たたたっ!くっ、つうううっ!」

 顔を顰めながら、中西は必死に痛みを堪えている様子だ。

 ……バカだ、こいつ!
 あんなもんで、しかも自分の手で処女膜を破りやがった!

 奥深くまで太いディルドーを飲み込んだ中西のアソコから、血の混じった愛液がももを滴り落ちていく。
 そんな中西の姿に、多少溜飲が下がった思いがする。
 もちろん、だからといって、こんなところで止めるつもりはない。
 むしろ、お楽しみはこれからなんだから。

「ほら、ちゃんとベルトを締めて明野の後ろに立つんだ」
「は、はいっ!……くうっ、んくうううっ!」

 双頭ディルドーのベルトを締めて沙奈の方に一歩踏み出したとたんに、中西の顔がまた歪む。

「何をしているんだ、中西?」
「はいっ、すみません!……んんっ、くふううっ!」

 少し足下をふらつかせながら、中西はなんとか沙奈の後ろに立つ。
 俺にはわからないけど、あんなでかい物を入れたままで歩くのはそうとうきついんだろう。
 それを考えると、アレを入れたままで平然と動いていた恭子おばさんってやっぱりすごいと思う。

「いいか、中西。初めてだろうから入れる場所は俺が教えてやる。……ここだ」
「……っ!」
「はいっ、コーチ!」
「……ひぐっ!?」

 俺が沙奈の裂け目を開いてやると、沙奈が声にならない悲鳴を上げた。
 そこに中西がディルドーの先を押し当てたものだから、沙奈はぎゅっと目を瞑って体を強ばらせる。

「よし、じゃあ、思い切りやれよ、中西。明野の母さんを手本にしてな」
「はいっ!くっ、くううううううっ!」
「ぐっ!?ぐむむむむぅーっ!」

 中西が歯を食いしばりながら腰を打ちつけると、黒光りする棒がゆっくりと沙奈の中に入っていく。
 まるで、軋むように時々引っかかるような感じで、全然スムーズな動きじゃない。

 濡れてもいないところに無理矢理挿入された沙奈の方はというと、大きく目を見開いて声も出さずに呻いていた。

「どうした中西?もう1本いけ!」
「はいっ!くっ、くううううっ!」
「ひぐっ!んぐうううっ!」
「もう1本!」
「はいっ!くあああっ!」
「ぐむっ!いぐううううっ!」

 俺の号令に合わせて腰を動かす中西は、まだ痛みが響くのか顔を歪めたままだし、苦しそうに呻く沙奈の目にも大粒の涙が浮かんでいた。

「よしっ!中西はその調子で続けろ!」
「はいっ!」
「どうした明野?声を出してもいいんだぞ」
「ひぐうっ!いっ、痛い!そんな乱暴にするとっ、痛いいいいいっ!」

 俺に言われて、ようやく声が出せるようになった沙奈が、首を激しくふりながら痛がる。
 沙奈自身のそこが湿っていない上に、ディルドーも全く湿ってないからかなり痛いんだろう。

 だが、俺は沙奈の耳許に口を近づけると、他のやつらに聞こえないようにそっと囁く。

「そんなことはないだろう、沙奈。それを入れられてると、俺とやってるのと同じくらい気持ちよくなるだろ」
「……えっ?やっ、そんなっ!?あっ、ひぁああああっ!」

 俺にそう言われたとたんに沙奈の表情に怯えが走り、次の瞬間、呻き声が喘ぎ声に変わった。
 次に俺は、中西に向かって、そうやっていると痛みが消えてどんどん気持ちよくなってくる、と念じてやる。
 と、それまで歯を食いしばっていた中西の様子が変わった。

「くはあああっ!んくうっ、ああっ、はああんっ!」
「やっ、千夏!そんなにされたら私!はうっ、あうぅううん!」
「んはぁあああっ!ああっ、これっ、なんだかすごいよっ、沙奈!あたしっ、クセになりそうっ!」
「ひぁああああん!やっ、千夏っ、激しいっ!あんっ、んはぁあああ!」

 はぁはぁと息を荒くしながら、中西は激しく腰を振り続けていた。
 さっきまで顰めていた顔はすっかり緩んで、だらしなく開いた口からは涎を垂らしていた。

「ふふふっ、これじゃあ、バックアタックじゃなくてバックからアタックだよね?」

 いつの間にか、美奈が俺の傍らに立ってふたりの様子におかしそうに眺めていた。

「おまえもやりたいか?」
「ちょっとはね。それはもちろん進吾お兄ちゃんにしてもらうのが一番だけど……なんか、これも楽しそうだし」
「まあ、もうちょっと待ってろ。おまえにもやらせてやる」
「うん!」

 中西と沙奈の様子に満足して、俺は湯浅の方を窺う。

「ひぃいいいいっ!ああっ、あんっ、ふぁあああああっ!」
「あんっ、いいわよっ、湯浅さん!こうしてるとっ、私にもズンズン響くのっ!」

 こっちでも、相変わらず恭子おばさんが何度も腰を振って湯浅を責め立てていた。
 湯浅はというと、ベッドに突いていた手が崩れて、上半身全体でなんとか体を支えながらそれでも腰だけを突き上げている状態だった。
 ふたりとも、溢れてくる愛液でふとももから下はドロドロになっているし、アソコのすぐ上のあたりの筋肉がひくひくと痙攣していて、絶頂が近いのがわかる。

 俺は、恭子おばさんの背後に立つと小声で囁いた。

「おつかれさま、恭子。もうイッていいよ」
「はいいぃ!じゃあっ、湯浅さんっ、思いきりいくわよっ!んふぅんっ、はぁんっ、んんんっ!」
「ひぃぁああああっ!あふっ、それっ、はげしっ、すぎですっ!あああっ!」

 すっかり淫らに蕩けた顔を俺に向けて微笑むと、恭子おばさんは腰の動きをさらに加速していく。
 グチュッ、グチュッと湿った音がこっちに聞こえてくるほどに力強く腰を打ちつけ合って、飛沫のように愛液が飛び散る。
 ベッドに顔を埋めたままで、湯浅は左右に大きく頭を振り、髪をバサバサと乱して喘ぐばかりだった。
 恭子おばさんのひと突きごとに、その踏ん張った足がよろめいている。
 そのまま、加速度をつけてふたりは絶頂へと登り詰めていく。

「だめっ、もうそれだめぇ!ぁうっ、ひぐぅううううううう!」
「私もっ、ああっ、もうっ、イクぅううううううううう!」

 いきなり、突き上げていた湯浅の腰がガクンと落ちたかと思うと、その背筋がピンと伸びた。
 同時に、恭子おばさんも腰を突き出すような格好で体をぐっと弓なりに反らせた。

「あっ、あふっ、あうんっ、ひぁあっ、ああっ、ふぁああああああっ!」
「んふぅっ!んんっ、あふぅん、んんんっ、んふぅうううううう!」

 絶頂に固まったふたりの体が、ビクッ、ビクビクッと小刻みに震える。

「んっ、んんんんっ!ああっ……んはあぁぁぁ……」

 すぐに、湯浅の体ががっくりと落ちて床に膝をついた。
 そのまま、ベッドに寄りかかって肩で息をしている。

「大丈夫か、恭子?」
「ええ、私は。……たまにはこういうのも刺激的ですね。興奮して思わず力が入ってしまって……」
「うん、ちょっとそっちで休んでなよ」
「はい」

 これまた息を弾ませている恭子おばさんを沙奈の勉強机の椅子に腰掛けさせて、俺は湯浅の方に歩み寄る。
 いよいよ次は俺の番だ。

「おい、いつまで休んでるつもりだ、湯浅?」
「でっ……でも、コーチ……」
「でももなにもあるか。このくらいのレシーブ練習で音を上げてどうするんだ。ほら、立て」
「は……はいぃ……」

 へたり込んで大きく息をしている湯浅を強引に立たせると、最初と同じようにベッドに両手をついた姿勢で俺の方に腰を突き出させる。

「今度は、俺が打ち込んでやるから、しっかりレシーブするんだぞ!」
「……は、はい」
「どうした?声が小さいぞ!?」
「はいっ!」

 まだしんどそうに息をしながら、どうにか湯浅は大きな声で返事を返してきた。

 なんかこの感じ、ちょっとスポ根ものっぽくねぇか?
 まあ、さっきの恭子おばさんと湯浅のを見ていた俺の股間のものがギンギンに突き立っているところが全然爽やかじゃないけど。

 俺のこれを入れられると、さっきの何倍も快感に感じて、すぐに体が熱くなる。

 そう、湯浅に向かって念じると、俺は堅くなったチンポをその裂け目の入り口に当てた。
 湯浅のそこは、さっきのあれでもうぐしょぐしょになっていて、一度イッたせいかチンポの先が当たったところがヒクヒクしているのがわかる。

「それじゃあ、行くぞ!」
「はいっ、コーチ!……くふぅうううっ!ふぁあああああっ!」

 湯浅のアソコにチンポを押し当ててぐいっと腰を打ちつけると、ずぶぶぶっ、と濡れそぼった奥までスムーズに入っていき、その背筋がきゅっと反り返った。
 ピンと突っ張った湯浅の両手は早くもわなわなと震え、膝もカクカクと笑っている。

「どうしたどうした!たった1本でもうふらついてんのか!?しっかりレシーブしろ!」
「くふうぅぅ!は……はいぃ!」
「ほらほら、もう1本!」
「は、はいっ……ああっ、んふぅうううううう!」
「なにやってんだ!そらっ、もう一丁!」
「はいっ!……ふあぁっ、ひぃああああああっ!」

 よほど堪えるのか、ズンッと腰を打ちつけるたびに湯浅の足がよろめく。
 体は小さいけど、その中は美奈ほどきつくはない。
 もちろん、ゆるゆるってわけでもないけど。
 ドロドロに熱くなっていて、一度恭子おばさんにイカされたせいか、まるで吸いつくようにチンポに絡みつき、ヒクヒクと小刻みに締めつけてくる。
 腰を引くときなんか、こっちの方が引っ張られそうなくらいだ。
 きっと、それだけ感じてるんだろう。

「ほら!もっと踏ん張れ!」
「ひ……はいいぃ!ああっ、ふぁあああああああっ!」

 落ちそうになる湯浅の腰を掴んで、もう一発力強くぶち込むと、軽くイッたのか湯浅の背筋がきゅっと反り返った。
 と、次の瞬間、上半身を支えていた両腕から力が抜けて、胸からベッドの上に崩れ落ちる。

 そろそろ頃合いと見て、俺は次の作戦に取りかかることにした。

 このバレー特訓のことは忘れろ。
 おまえは今、同級生の飯田進吾とセックスして感じまくっている。
 俺のチンポで突かれれば突かれるほど、どんどん気持ちよくなっていく。

 腰をピストンさせながら、湯浅だけに向かってそう念じる。

「ふぇえええええ!?わっ、わたしっ?んはぁあああああっ!ああっ?いっ、飯田くん!?」

 俺が念じたのに合わせて、湯浅の喘ぎ声に戸惑いが混じった。
 よろめく腕で上体をわずかに持ち上げて、驚いた顔を俺の方に向けた。

「やだっ、なんでわたしこんなっ?ああっ、ひぃいいいい!」
「なんでって、沙奈の部屋で乱交パーティーの真っ最中だからに決まってるだろ」
「乱交パーティーって、そんなっ!?あんっ、だめっ、やめてえええっ!」
「なにがダメなんだよ?ほら、あっちを見てみろよ。中西だってあんなに楽しそうじゃねぇか」

 俺が顎をしゃくった先では、中西が半笑いになって涎を垂らしながら沙奈に向かって腰を打ちつけていた。

「……ちょっと、千夏、なにやってんのよ!?」
「なにって?バックアタックの練習に決まってるじゃないの!」
「バックアタックの練習?……千夏ったらなに言ってんのよ?」

 茫然として、湯浅は中西と沙奈のしていることを見つめている。
 そんな湯浅をちらりと見た中西の表情は、完全に蕩けきっていた。

「ははははっ!舞っ、これ、最高だよっ!すっごく気持ちよくてさっ、あたしっ、もう止めらんないの!」
「ひぐぅううううっ!ああっ、そんなに激しくしないでっ、千夏っ!」
「なに言ってんのよ、沙奈?激しくしないと練習になんないでしょ。ほら、ちゃんとレシーブしなよ!」
「んくうううううううっ!やっ、そこ、だめえぇっ!ああっ、千夏っ、んふうううううっ!」
「そんな……千夏…………はうっ、いやぁああああああっ!」

 ショックを隠せずに茫然としている湯浅の奥まで、思いきり突き入れてやる。
 すると、湯浅は悲鳴を上げて上体をベッドに突っ伏し、激しく体をよじった。

「なにが嫌なんだよ?こうされるのがいいんだろ?」
「そんなっ、わけがないでしょっ!ああっ、ふああああっ!」
「いいや、違うね。おまえは俺にこうされるのが気持ちよくて、ものすごく感じてしまうんだ」
「そんなバカなことがっ!はうんっ、んふぅううううっ!」
「ほらほら、素直になれよ。突かれれば突かれるほど、どんどん気持ちよくなるだろうが」
「そんなっ……はうっ、ひぅううううううっ!ちっ、ちがうっ……私がっ、あなたなんかに犯されてっ、気持ちよく感じるはずなんてっ、ないのにっ!……やだ!?ど、どうしてっ?」
「やっぱり気持ちいいんだろ?」
「だからそんなっ!……くふぅううううううっ!やあっ、だめっ、胸っ、触らないでっ!そこっ、弱いのっ!あふぅうううううんっ!」

 腕を伸ばしてベッドと湯浅の体の隙間に滑り込ませてその胸を掴むと、ビクッとその体が震えた。
 そうしていると、ますます締めつけが良くなってきたような気がする。

「ふーん、胸が感じるのか?じゃあ、触らないわけにはいかないよなぁ」
「はううっ!いやっ、だめえっ!そんなに弄んないで!」

 湯浅自身の重さで、俺の手の上でつぶれそうになっているそのでかくて柔らかい胸を手のひらでむにゅっと揉むと、湯浅は体を悶えさえて喘ぎ、アソコはチンポに食いつくくらいに締めつけてきた。

「それにしてもでかいよな、おまえのおっぱい。それに、こんなにびんびんに乳首が立ってらぁ」
「んふぅううううう!乳首っ、だめえええええっ!」
「でも、こうしてると、どんどんチンポを締めつけてくるぜ」
「ちがううううっ、そっ、そんなはずっ……あふぅっ、んふううんっ!」
「なんだよ、はっきり言えよ。気持ちいいんだろ?言えばすっきりするぜ」
「あんっ、ああっ!こんなのっ、おかしいのにっ、でもっ……気持ちいいいいいいいぃ!」

 身をよじらせながら、快感を認める湯浅の絶叫が響いた。
 ビクッ、ビクッと痙攣する体の震えが、俺のチンポにも伝わってくる。
 バサバサと派手に頭を振り乱して、よがっているようにも見えるし、嫌がっているように見えないこともない。

「あんっ、やだっ、どうしてっ!?こんなはずないのにっ、飯田くんなんて大嫌いなはずなのにっ!おちんちんでアソコ突かれてっ、ふああっ、気持ちいいいいっ!」
「ふうん、湯浅って、嫌いな男のチンポでまんこ突かれて気持ちよくなるような奴だったんだな」
「やだっ、そんなこと言わないで!あふぅっ、でもっ、なんでっ!?なんで気持ちいいのっ!?こんなのおかしいのにっ、ああああっ!」
「だったら、おかしくないようにしてやるよ」
「えっ?ふぇええっ?」

 俺の言葉に、快感に喘いでいる湯浅が怪訝そうな声を上げた。

 すかさず俺は新たに念じる。

 俺のチンポに突かれて気持ちよくなればなるだけ、どんどん俺のことを好きになってしまう。

「ほら、こうされてるとおまえは俺のことをどんどん好きになってくるぜ」
「そっ、そんなバカなことがっ!ああんっ、ふあああああっ!」
「でも、気持ちいいんだろう?おまえが気持ちよくなればなるほど俺のことを好きになるんだよ」
「そっ、そんなことがっ!……ふぇえええっ!?やっ、な、なにこれっ!?あんっ、んふうううううんっ!」
「どうした、湯浅?」
「なんで?もっとして欲しいってっ……?そ、そんな……はうぅううっ!」

 湯浅の声は、少し震えているようだった。
 バックから突いてるからその表情はわからないけど、きっと、自分の中に生まれた気持ちに驚いてるんだろうな。

 俺は、もう一押しとばかりに腰を動かして湯浅を突きまくる。

「そうだろ?もう、おまえは俺の思いのままなんだよ」
「そんなっ?ひぃああああああっ!だめっ、もうこれ以上気持ちよくさせないでっ!あふぅううん!」
「何でだよ?気持ちいいんだろ?ほらほら、もっと気持ちよくさせてやるよ!」
「いやっ!これ以上されたらっ、私っ、おかしくなるっ!」
「いいじゃねぇか、おかしくなっちまえば」
「そんなっ……ああっ!やあっ、もうそれ以上はだめええええぇ!私が……私でっ……なくなっちゃううううううっ!」

 悲鳴を上げた湯浅の、ベッドに突っ伏した上半身からクタッと力が抜けて、一瞬、チンポへの締めつけが緩んだような気がした。

 しかし、次の瞬間、さっきよりもずっときつく締めつけてきた。

「あぁんっ!あっ、はぁあんっ!イイッ、イイのっ!飯田くんのおちんちんっ、堅くて熱くてっ!ふぁああんっ、ああっ、素敵いいいぃ!」

 湯浅の喘ぎ声の調子が、がらりと変わった。
 さっきまでの嫌がる感じは消え、戸惑いや驚きの響きも全くなくなっていた。

 それどころか、動きは鈍いけど、ゆさゆさと自分からも腰を動かし始めているじゃないか。

「んっ、ふぁあんっ!もっと!もっと奥まで突いてっ!はぅんっ!ああっ、そこっ、そこがイイのっ!」
「なんだ?ずいぶん積極的だな、おい?」
「だって!飯田くんのおちんちん気持ちいいんだもの!その堅くて熱いので、もっと奥まで突いて、もっとアソコの中、擦って欲しいって思ってしまうの!」
「おまえ、俺のことが嫌いじゃなかったのか?」
「ううんっ、好きよ!大っきなおちんちんでいっぱい気持ちよくしてくれる飯田くんが大好きっ!あはぁん、だからっ、もっと突いてっ!もっとおっぱい揉んで!私をもっと気持ちよくしてえっ!ああっ、ふわぁああああああっ!」

 もう、湯浅は自分から激しく腰を揺すっていた。
 それと同時に胸を俺の手に押しつけてくる。

 手の中の柔らかいそれをぎゅっと揉むと、背中を反らせてその体がビクビクと震え、アソコがチンポにぎゅうっと食いついてくる。

「俺も気持ちいいぜ、湯浅。あんまり気持ちいいから、このまま中に出しちまおうかな?」
「ふぇええ?な、なかに……」

 中に出す、と言われて、さすがに湯浅の動きが止まった。

「どうした?嫌なのか?」
「え……と……中はやっぱり……」
「そうか、残念だなぁ。中に出されるともっと気持ちよくなれるんだけどな」
「えっ?そうなの?」
「なんだ、知らないのか?初めてじゃないんだろ、おまえ?」
「だって、初めてのときはすごく痛くて、こんなに気持ちよく思わなかったもの。それに、普通、男の子はゴムを着けるわよ……」
「そりゃもったいないことしたよな。中に出されるのは本当に気持ちいいらしいしな。それに、せっかく俺のものになれるチャンスだってのに」
「飯田くんのものに?私が?」
「そりゃそうさ。中出しされるんだから、おまえは俺のものになるしかないじゃないか。でも、そうなれば、おまえはこれからもこうやって俺に気持ちよくしてもらえるんだぜ」
「私が……飯田くんのものに……。これからも……飯田くんに気持ちよくしてもらえる……」

 俺の言ったことを噛みしめるように、湯浅はボソボソ呟いている。

「まあでも、湯浅が嫌だって言うんならしょうがないよな」
「……して」
「ん?どうした?」
「……中に出して」
「なんだ?中に出されるのは嫌じゃなかったのか?」
「ううん、いいの!中に出して……お願い……私を、飯田くんのものにして!」

 そう叫んでこっちに向けた湯浅の顔は、必死に縋るような表情を浮かべていた。

「ねえっ、お願い!私を飯田くんのものにして!私をもっともっと気持ちよくさせて欲しいの!」
「そこまで言われたら、やらないわけにはいかないよな。いいぜ」
「ひゃうん!……はうっ!?ふぁああっぁぁあっ!」

 湯浅のおっぱいの下から両手を引き抜くと、そのまま湯浅の両腕を掴んでチンポを奥までぶちこんだ。
 腕を引っ張られて仰け反った湯浅の上半身が、ビクビクと震える。

「んはぁあああん!これっ、すごいのっ!奥にっ、ごつごつって当たってるのおおおおっ!」

 腰を打ちつけるたびに、頭を振って湯浅が喘ぐ。
 湯浅に言われなくても、そんなことは俺にもわかった。
 同じバックからでも、腕を引っ張るこの体勢の方がずっと奥深くまで入っていく。
 さっきからチンポの先が奥にゴツンと当たり、そのたびに湯浅の中全体がきゅっと締まる。
 まるで、早く射精しろと言っているみたいだった。
 そうでなくても、さっき動きを止めていた間も湯浅の中はぐにぐにとうねってチンポに絡みついてきて、けっこうな圧力で刺激していたものだから、チンポはもう爆発寸前だった。

「よしっ、出すぞっ、湯浅!」
「うんっ、早くっ、出してっ!私を飯田くんのものにしてっ!あぅっ、はっ、はぁっ、あぁぁんっ!!」

 湯浅の腕を掴んだままで、俺は腰を振るのを一気に速くしていく。
 後ろに体を引っ張られて、湯浅は俺のなすがままにガクガクと体を揺らしている。

「んふぅぅううん!私っ、もうイクっ!はうっ、ふぁあああっ!」
「くうぅっ、俺も出すぞっ!」

 湯浅の体がビクビクっと痙攣して、がむしゃらに腰を動かす俺のチンポをきつく締めつけてきた次の瞬間、俺はその中に盛大にぶちまけていた。

「ふわぁああああああっ!出てるっ、いっぱい出てるううっ!飯田くんに中に出されて、私っ、イクのおおおおおおおっ!」

 いっぱいに俺の精液を受けて、湯浅は弓なりに体を反らせて絶頂した。
 チンポからビュッと射精するたびに、湯浅の腰がヒクヒクと痙攣している。

「ぁぁあん……んっ、んふぅぅ……はああぁ……」

 掴んでいた腕を放すと、湯浅はベッドに突っ伏した。
 踏ん張っていた足からも力が抜けてへたり込み、ずるっとチンポが抜け落ちていく。

「おい、湯浅、こっちを見ろよ」
「んん……ふぁぁ?」

 俺の声に反応して、湯浅がこっちを振り向く。
 その顔はすっかり蕩けて、潤んだ瞳はぼんやりとしてどことなく焦点が合っていなかった。

「ほら、見ろよ。俺のチンポ、こんなに汚れちまったぜ」
「あ……ああぁ……」

 湯浅の視線が、俺の股間を捉える。
 俺のチンポからは、まだ精液と湯浅の愛液の混じった滴がぽたぽたと滴り落ちていた。
 それを、湯浅は顔を背けもせずに見つめている。
 それどころか、ほんのりと頬を染めてうっとりとした表情すら浮かべていた。

「さあ、おまえの口でこれをきれいにしろよ」
「うん……。れろ、ちゅる……」

 俺の命令を拒むことなく、素直に頷くと湯浅はチンポに向かって舌を伸ばしてきた。

「ぺろろ、じゅっ、ん、えろ……ん、あむ、はむ……」

 チンポに付いているドロドロを舌で舐めとると、その先をはむっと口に含んだ。
 温かく滑った感触にチンポが包まれ、さっきよりもずっと鈍い快感が走る。
 恭子おばさんや美奈に比べるとずっとぎこちないけど、うっとりと目を瞑って舌を絡めてチンポを刺激してくる。

 ……こっちはこんなもんか。
 次は、中西の番だな。

「ほらっ、沙奈っ!しっかりレシーブしろよ!ほらっ、あはぁあん!」
「んっ、ひぐっ……あぐっ、あ゛あ゛っ……」

 中西と沙奈の方に目を向けると、相変わらず蕩けた表情でガクガクと腰を振り続けている中西の姿が目に飛び込んできた。

「ほらほらっ、どうしたんだよっ、沙奈!はあっ、はんっ!」
「あぐっ、うあ゛っ……あ゛っ、あ゛あ゛っ……」

 俺が湯浅とやっている間に何度もイッたのか、沙奈の体は完全にベッドの上に落ちて、中西の動きに鈍い喘ぎ声を上げるだけになっていた。
 もしかしたら、もうほとんど意識がないのかもしれない。
 だいいち、中西の方も膝が笑っていて、足下がかなり怪しくなっている。
 そりゃそうだろう、沙奈があれだけイッてるんだから、中西の方もそうとう感じてなきゃおかしい。

「……くっ!?」

 不意に、股間に強烈な快感が走った。

 見ると、いつの間にか湯浅がチンポを深く咥え込んで口をすぼめ、締めつけるようにして扱いていた。

「おい、湯浅?」
「ん、んむ、はふ、あむ、じゅるるっ……んふぅ……んふ、飯田くんのおちんちん、またこんなに大きくなったわよ」

 俺がその頭に手を置くと、いったんチンポから口を離して手で握り、湯浅は緩みきった笑みを浮かべた。

「ああ、とりあえずそれくらいにしておこうか」
「……え?」
「うん、また後で相手してやるから、ちょっと離してくれないか」
「うん、わかったわ……」

 少し残念そうな様子ながらも、湯浅は俺の命令に素直に従う。

「ちょっと片付けることがあるからな、ちょっと待っててくれ」
「……うん」
「じゃあっ、その間、私がお姉ちゃんの相手をしてあげるよ!」
「えっ?えええっ!?」

 いきなり美奈に押し倒されて、湯浅が驚きの声を上げた。

 美奈はというと、いつの間にかすっかり服を脱いで、しっかり双頭ディルドーも身に着けていた。

「うわー、お姉ちゃんのここ、すっごいドロドロだよ。これなら、一気に入れても大丈夫だよね?」
「ちょっ、ちょっと!……あああっ、んふぅうううううっ!」

 湯浅の股間を見て歓声を上げた美奈が、のしかかるようにしてディルドーを押し当ててそのまま挿入していく。
 すると、湯浅が大きく喘いで顎を反らせた。

「んっ、くふぅんっ!すごいっ、これっ、こっちも結構くるんだねっ、あっ、んんんっ!」
「あっ、やっ、いきなり激しすぎっ、あうっ!」

 湯浅の中に挿入した瞬間に、自分も感じた刺激に美奈は目を丸くする。
 しかし、すぐにいやらしい笑みを浮かべて腰を動かし始めた。

「あんっ、これっ、気持ちいいよっ!ねえっ、お姉ちゃんも気持ちいいっ?」
「あふんっ、うんっ、気持ちいいけどっ、ちょっと激しいよっ、ああああっ!」
「もうっ、激しいからいいんじゃないっ!」
「あうっ、はうううううんっ!」

 美奈のやつ、かなり溜まってたんだな……。
 ま、いいか。こっちは美奈に任せておこう。

 嬌声を上げ始めた美奈と湯浅はそのまま放置しておくことにして、俺は中西に近づく。

「ほらっ、どうしたの、沙奈!?しっかりしなよ!」
「中西、もうそのくらいにしておけ」
「えっ、コーチ?」
「明野もかなりバテてるみたいだしな」
「え……はい……」

 ようやく中西が動きを止め、沙奈からディルドーを引き抜く。
 沙奈は、ベッドの上に突っ伏したまま、ヒクヒクと体を痙攣させているだけで起き上がる気配はまったくない。

「じゃあ、今度はおまえがレシーブの練習をする番だ」
「えっ!?で、でも……」
「ん?どうした?」
「あたしはアタッカーだし、レシーブ練習は……」
「なんだ?アタッカーはレシーブしなくてもいいって言うのか?」
「あ、いえ……そんなことは……。ただ、あたし、レシーブは苦手で……」
「苦手だからこそ練習するんだろうが。ほら、つべこべ言ってないでそいつを外してレシーブの体勢になれ。俺が直々に相手をしてやる」
「わかりました」

 俺のことをコーチと思っている中西は、渋々ながらも命令に従ってディルドーを外してベッドに手を突き、こっちに向かって尻を突き出した。

「……んっ、ひゃうううっ!」

 その股間の裂け目に指を突っ込むと、中西は驚いて悲鳴を上げた。
 ずっと沙奈とやっていただけあって、そこはドロドロに熱くなっていた。
 よほど愛液を溢れさせていたのか、そこにはもう処女を失くした血の跡すら残っていなかった。

 俺のチンポに突かれると、さっきよりもはるかに気持ちよく感じてしまう。

 そう、中西に向かって念じると、濡れまくった裂け目にチンポを押し当てた。

「よし、じゃあ、いくぞ、中西」
「はいっ!……んんっ、くぁあああああああっ!」

 一気に奥まで突くと、それだけで中西の腰が落ちそうになった。

「どうしたどうした!?たった1本で音を上げるつもりか?」
「すっ、すみません!」
「ほら、もう1本いくぞ!」
「あうっ、うぁああああああっ!」
「どうした?もう1本!」
「はいいぃっ!はうぅううううん!」
「そら、もう1本!」
「はっ……はううううううっ!」

 俺が強く腰を打ちつけるたびに、中西が背中を仰け反らせる。
 さすがにさっきまで処女だっただけあって、がたいがでかいわりには中西の中はかなりきつめだった。

「どうした?膝が笑ってるぞ!もっと踏ん張れ!」
「はいぃ!んっふぅぅううううう!」
「もう1本行くぞ!」
「ひぁう!はうっ、はひぃいいいいいいいいいい!」
「おわっ?」

 たった6回突いただけでもうイッてしまったのか、中西の体が大きく跳ねた。
 俺よりでかい中西に暴れられて、あぶなく弾かれるところだった。

 だが、次の瞬間にはその腰ががくりと落ちて、中西は上半身をベッドの上に投げ出した。

「なんだ?それでレシーブのつもりか?ほらほらっ!」
「うはぁああっ!あああああっ!」

 突っ伏した中西に覆い被さるようにして、俺はなおもチンポを突き上げる。

「まだまだいくぞっ!」
「あうっ、ああっ、あっ、はうっ、あんっ、はっ、はうっ!うあああああああああっ!」

 挿入のスピードをどんどん上げていくと、苦しそうにその息が乱れていく。
 そして、またイッてしまったのか大きく喘いでまたもやその体が跳ねた。

 しかし、もう体に力が入らないのかさっきほどの勢いはない。

 そろそろ大丈夫かな?

 ぐったりしているのを見計らって、俺は中西に向かって念じる。

 おまえは、同級生の飯田進吾とセックスして感じまくっている。
 嫌いなはずの飯田のチンポに突かれているのに、気持ちよくてしかたがない。

「はぁ、はあああぁ……え?あたし……えええっ!?飯田?」

 肩で大きく息をしていた中西が、我に返った声を上げると、驚いて俺の方を向いた。

「よお、どうした、中西?」
「なんでっ、いったいなにしてるのよっ!?」
「こんな格好でなにしてるもへったくれもないだろ?セックスしてるに決まってんじゃんか」
「だからなんでっ!?」
「でも、こうされるのが気持ちいいんだろ?」
「そんなわけが……ああっ、ふああああああああっ!?」

 俺がひと突きすると、起き上がろうとしていた体がまたベッドに崩れ落ちた。

「いい声出すじゃないか。そんなに気持ちいいか?」
「あふうううっ!やっ、そんな!はあああああんっ!」
「そうかそうか、気持ちいいか」
「誰があんたなんかと!?……はううううっ、だめえええっ!ぁんっ!いやっ、体にっ、力が入らないいいっ!?」

 中西は体を起こそうとしたが、腕が途中で折れてまたベッドに突っ伏す。

「そりゃそうだろうなぁ。もう何度もイッてるもんなぁ」
「そっ、そんなはず……。それにっ、いったいどうしてこんなことにっ?……くっ、なんで初めてがあんたなのよっ!」
「そりゃ違うぜ。おまえの初めては自分で破ったんだろうが。ディルドーでよ。それに、おまえの最初の相手は俺じゃなくて沙奈だしな」
「……えっ?ええっ!?」

 俺の言っていることがわかっていない様子の中西に、さっきのことを思い出させてやる。

 今さっき自分が沙奈にやっていたことを思い出せ。

 そう念じると、明らかに中西の表情が変わった。

「やっ……なにっ、これっ、どういうこと?バックアタックの練習って……?あたし……あたし……」

 頭の中に浮かんできた、異様な記憶を振り払おうとするように中西は頭を横に振る。
 俺は、そこへさらに追い打ちをかけていく。

「ほら、沙奈を見てみろよ」
「……え?」

 促されて中西が向けた視線の先には、ベッドに突っ伏したままの沙奈の姿があった。
 目を開けたまま気を失っているのか、こっちを向いているその瞳は虚ろで、俺たちの姿に何の反応も見せない。
 口もだらしなく開いて、その顔は涙と涎でグチョグチョになっていた。
 時折体がビクンと震えているのは、何度もイッたせいなのか、それとも、まだイクのが止まっていないからなのか。

「沙奈……」
「かわいそうに、あんなになるまでやりやがってよ」
「違う……あたしじゃない……」
「おまえのせいだよ。たった今までやっていたことなのにもう忘れちまったのか?」
「だって……こんなのおかしいよ……。あたしがこんな……?バックアタックの練習って……どういうことなの……?」

 すっかり混乱している様子で、中西は俺のチンポをアソコに入れられたままだというのに抵抗する素振りも見せない。
 もっと追い込んでやろうと、俺は畳みかけていく。

「おまえって、本当にいやらしい変態だよな。友達をあんなになるまで犯しまくって、今度は嫌いな男にチンポ入れられてよがりまくるなんてな」
「違うっ!あたしはそんな……!」
「千夏ったら、なにが違うのよ」

 と、いきなり湯浅が会話に割り込んできた。

「……舞?」

 驚いた中西がそっちを向くと、そこでは湯浅が美奈と体を絡め合っていた。

「さっきまであんなに気持ちよさそうに沙奈とエッチなことしてたじゃないの。それに、本当は私だって飯田くんのおちんちんを入れて欲しいんだからね。それをしかたなく千夏に譲ってあげてるんだから」
「ちょっと……舞?」
「千夏も素直になったらどうなの?飯田くんの堅くて熱いの入れてもらって気持ちいいんでしょ」
「そんなこと……」

 愕然として湯浅を見つめる中西。
 このわずかな間に、何があったのか全く理解できていないといった顔だ。

「もう~、お姉ちゃんったら早く続きをしようよ~」
「あっ、ごめんごめん」
「それに、今、しかたなく、って言ったよね?私とするのがしかたなくなの?」
「あっ、いや、そういうわけじゃなくて!」
「もうっ、私、傷ついちゃったもん!」
「ごめん、ごめんね」
「じゃあ、今度はお姉ちゃんがリードして。美奈をいっぱい気持ちよくさせて」
「わかったわ。ん……んんんっ!んっ、はぁんっ!」
「んあああっ!そっ、それっ、すごくいいの!あんっ、はぅうううう!」

 拗ねたように唇を尖らせる美奈に急かされて、湯浅は密着させた腰をくねらせ始める。
 すると、敏感な部分に突き刺さった双頭のディルドーが互いを刺激していく。

「もうっ、美奈ちゃんたら、逃げちゃダメよ」
「にっ、逃げてないよ。タイミングが難しくて。こ、こうっと……あぁんっ!んふうううううううっ!」
「やっ、そこぉおおおおおおおおおお!」

 両方から弓なりになるほど腰をぶつけ合って、激しく悶えている湯浅と美奈。

「そんな……?どうしたっていうのよ、舞……?」

 そんなふたりの姿を、中西は放心状態で見つめることしかできなかった。
 すっかり様子の変わってしまった湯浅の姿と、気絶している沙奈の姿、そして沙奈を犯した記憶がかなりショックなんだろう。

「ほら、おまえも素直になれよ」
「ふえっ!?くふううううううううううっ!」

 動揺しているうちにもう少しいたぶってやろうと、俺はまた中西の中を思いきり突き上げる。
 不意を突かれて、中西はシーツを堅く握って体をよじらせた。

「認めちまえよ、自分がいやらしい変態だって」
「ちがううううっ!あたしはっ、いやらしくもないしっ、変態でもっ!あぅっ!んくぅうううううっ!」
「でも、こうされるのが気持ちいいんだろ?」
「あふぅうううううっ!違うっ、こんなの嘘よおおっ!」
「何が嘘なんだよ?本当に素直じゃないな。ほら、こんなのはどうだ?」
「ひぅううううううううっ!あふっ、そっ、それだめえええええっ!」

 腰に捻りを加えるようにしてぶち込むと、中を思いきり擦る刺激が強すぎて、思わずチンポが震えちまった。

「ほらほら、こんなに締めつけてくるじゃねぇか。感じてるんだろ?」
「嫌っ!こんなのいやぁああああ!こんなっ、飯田なんかのチンポで感じるなんてえええええっ!」
「じゃあ、嫌じゃなくなるいい方法を教えてやるぜ」
「……ええっ!?」
「俺のことを好きになればいいんだよ。そうすれば嫌じゃなくなるだろ?」
「なっ、なにバカなこと言ってんのよっ!あんたを好きになるなんてっ、そんなことあるわけないでしょっ!」
「しかたねぇな。じゃあ、俺が手伝ってやるよ」
「な……なに言ってんのよ?待って……何するつもりなの?ああっ、んふうううううっ!」

 俺の余裕綽々の態度に、中西が怯えた声を上げる。

 そうそう。そういうのを待ってたんだよ。
 いままで俺に嫌がらせをしていたツケだ。
 堕ちる前にせいぜい恐がりな。

「おまえは俺に突かれるたびに、俺を嫌う気持ちがどんどん快感に変わっていく」
「ちょっと……なによ、それっ?」
「そして、これから俺に10回突かれると完全に俺のことを好きになってしまう」
「ほ、本気で言ってるの、それ?そんなこと、あるはずが……」
「まず1回目」
「ふええっ!?くああああああああっ!」

 また、腰を捻りながらチンポを突き入れる。
 こうされるとよほど感じるのか、派手に喘ぐ中西の背筋がピンと伸びてアソコが締まる。

「はい2回目」
「ひぅっ!んふぅううううううっ!」
「3回目」
「あぅぅっ!やっ!?こっ、こんなことってえええええっ!?」
「ん?どうした?ほら、4回目」
「はううううっ!こっ、こんな!?飯田のチンポなのにっ、気持ちいいなんてええっ!」
「だろ?もうおまえは俺の言うとおりになっちまうんだよ。さあ、5回目」
「んんんんんんっ!そっ、そんなぁああああああっ!」
「これが10回数えたらおまえは俺のことを好きになってるんだよ。6回目!」
「いやああああああっ!そんなのっ、いやあっ!でっ、でもっ、イイッ、チンポッ、気持ちいいのっ!」
「おっ、少しは素直になってきたみたいだな。じゃあ俺も頑張らないとな。7回目」
「くふぅうううううううっ!イイッ、気持ちいいけどっ、いやあああっ!あんたのことなんて好きになりたくないっ!」
「ふうん、そんなによがっててまだそんなことが言えるんだ。じゃあ、残念だけど、8、9、10!」
「ひぁああっ!はううううっ!いやあああああああっ!」

 最後の3回を立て続けにぶち込むと、中西の体が大きく弓なりになる。

 と、次の瞬間、チンポを咥え込んだその締めつけがさらにきつくなった。

「ふぁあああああっ!イイッ、飯田のチンポすごくいいのっ!あうんっ、もっとっ、もっと突いてえええっ!」

 よろめく足を踏ん張って腰を持ち上げると、中西は俺にぶつけてくるみたいに自分から腰を振り始めた。
 それに、喘ぐ声もさっきよりずっと甘い感じなっている。

「あんっ、イイのっ!飯田のチンポっ、熱くて堅くてっ、中にズンズン響くのっ!あっ、はぁあん!」
「おまえ、俺のこと嫌いとか言ってなかったか?」
「ごめん!あれは間違い!本当は大好き!あんたのこと大好きだからっ!」
「それに、今まで俺にさんざん嫌がらせしてくれたよな、おまえ」
「ごめんなさい!それも謝るからっ、本当にあたしが悪かったわっ!もう、あんたの言うことならなんでもするからっ!だからもっと気持ちよくしてっ!もっと奥まで突いてえええええっ!」

 もう、中西は恥も外聞もなく平謝りしながら腰を揺すっていた。

「なんでもする?じゃあ、これからおまえの中に出すけどいいんだな?」
「ふえええっ!?中に!?」

 そう言ったときの反応は、こいつも湯浅と同じだった。
 腰の動きを止めて、不安と欲情の入り交じった視線を俺に向けてくる。

「でもな、俺に中出しされるのが、これからも俺に気持ちよくしてもらえるための条件なんだぜ」
「そ、そうなの……?」
「ああ、だから湯浅も中出ししてくださいって自分からお願いしてきたんだからな」
「うそ……舞が?」
「本当だぜ。俺に中出しされるとすごく気持ちよくなれるし、俺としても、これからもおまえを気持ちよくしてやれるんだけど、ま、おまえが嫌ならしかたないよな」
「いやっ、そんなの絶対に嫌!」
「やっぱり嫌なのか?」
「違う!そっちじゃなくてっ、飯田に気持ちよくしてもらえなくなるのが嫌なの!」
「じゃあ、俺に……」
「出して!いいから、あたしの中にいっぱい出して!」

 涙目になってそう訴えてくる中西。

 やべえ、またかわいいとか思っちまったじゃないか。
 今までの態度と全然違うじゃんかよ。

「しかたないな。おまえがそこまで言うんなら出してやるよ。そら、いくぞっ」
「うんっ!……あうっ、あっ、あんっ、やっ、ふああああっ!はっ、激しいっ!」

 息もつかせないペースで腰を突き始めると、中西も体をガクガクさせて喘ぎ始めた。

「どうした?嫌なのか?」
「やっ、そうじゃなくてっ!あんっ、これっ、すごくイイのっ!激しくてっ、熱くてっ、あああっ、あたしっ、もうイキそうっ!」

 激しく突かれまくって、中西は頭を振って悶える。
 もう、俺が腰を抱えて支えてやらないと足の踏ん張りが効かないみたいだった。

「くううっ!俺もイキそうだ、中西!」
「いいよっ、イッて!あたしの中にいっぱい出して!ああっ、あたしもっ、イクイクイクうううううう!」

 俺のチンポをきつく締めつけて、中西の体全体が痙攣し始めた。
 ただでさえ処女を喪失したばかりのきつきつマンコだったってのに、それがとどめになって俺は中西の中にいっぱいに射精した。

「中西っ!俺に中出しされてイケっ!そして、俺のものになるんだ!」
「ふぁあああああああっ!出てるっ、熱いのいっぱい出てるっ!すごいっ、こんなのっ、やああああっ!気持ちよくてっ、またっ、イックぅううううううう!」

 射精の止まらないチンポを締めつけながら体を震わせて、中西はまたイッてしまう。

「すごいいいいぃ……飯田の精液、いっぱい出してもらって……いっぱいイッて……ふあああぁ……気持ち、いいいぃ……」

 さんざん精液を搾り取った後で、幸せそうな吐息を吐いて中西の体はぐったりとなった。

* * *

「ん……んんん……」
「よお、目が覚めたか、沙奈?」
「……進吾?……ええっ?……千夏?舞?」

 ずっと気を失ったままだった沙奈が、俺の方を見て、そして言葉を失った。 

 それというのも……。

「はんっ、あぁんっ!飯田くんのおちんちん、堅くて本当に素敵……あっ、ひぅううん!」
「ちょっとぉ、舞の方が時間が長いんじゃないの?」
「んっ……もうっ、千夏ったらせっかちなんだから。もう少し待ってよね……あぅんっ、んっ、はんんっ!」
「まあ、次はおまえに入れてやるからもう少し待てよ」
「うん……飯田がそう言うなら待つよ、あたし」
「ねえっ、お兄ちゃん、私はぁ?」
「おまえは別に今日じゃなくてもいつでも相手してやるから」
「もうっ……」

 俺に抱きついて大きく股を広げ、根元まで俺のチンポをアソコで咥えて腰を揺すっている湯浅と、裸になって俺に体を絡めてくる中西と美奈、恭子おばさんの姿。
 みんな、同じようにいやらしい笑みを浮かべていた。

「ちょっと、千夏……舞……」
「あら?やっと起きたの、沙奈?……あんっ、そこおっ!奥に当たってっ、はんんんっ!」
「まったく、沙奈ったらホントにズルいんだから」
「……えっ?」
「今までずっと飯田のチンポを独り占めにしてたなんて、ひどいじゃないの」
「そうよっ……んんっ、こんなにっ、気持ちのいいこと、私たちに黙ってたなんてっ……はぅううん!」
「そ、そんな……千夏……舞……」

 すっかり蕩けた表情を浮かべる中西と湯浅の姿に、沙奈は何も言えず茫然と見つめるしかできない様子だった。

 そして、その後はシャワーを浴びてドロドロになった体をきれいに流した。
 もちろん、みんな一緒に。

 全員でシャワーを浴びるには少し風呂場が狭かったけど、それをいいことに中西と湯浅は嬉しそうに体を俺に押しつけていたけど。
 ただひとり、沙奈を除いてみんな楽しそうだった。

 そして、シャワーの後、服を着たふたりの帰り際。

「ちょっとおまえらに言っておくことがあるんだけどな」
「え?なに?」
「学校が始まったらな、俺のことはできるだけ無視していてくれ」
「……え?」
「なんで?」
「だって、俺たちのこと、あんまり気づかれたくないだろ。それとも、おまえらは俺とあんなにいやらしいことしてるってみんなに知られたいのか?」
「……あっ、そうか」
「それは……ちょっと嫌よねぇ」

 俺の言葉に中西はポンと手を叩き、湯浅は顔を赤くする。

「だから、みんなに気づかれないように、学校ではなるべく俺のことは無視してくれ」
「うん、飯田くんがそう言うなら私はいいよ」
「あたしだって、別にかまわないけど」
「俺としては、前みたいに嫌がらせさえしなかったらそれでいいから」
「ちょっ、なに言ってんのよ、そんなこともうするわけないじゃないの!」
「そうよ。私たち、飯田くんに嫌われたくないもの」
「よしよし、おまえらが俺の言うことを守ってくれたら、また相手をしてやるからな」
「やった!」
「ねえ、そのことなんだけど、夏休みの間、練習が休みの日はまた遊びに来てもいい?」
「ああ、いいぜ」
「よしっ!じゃあ、バスケ部の練習がある日にしよう!そうしたら沙奈がいなくてあたしらの分が増えるから」
「ちょっと千夏、そんな大きな声で言うと沙奈に聞こえるわよ」
「いいじゃない。だって沙奈は飯田と一緒に暮らしてるんだから。そっちの方がズルいじゃないの」
「……っ!」

 俺たちの会話を聞きながら、さっきから沙奈は暗い顔をして下を向いたままだった。

「じゃあ、私たち、今日はこれで帰るわね」
「ああ」
「今日はすごく楽しかったわ。またあたしたちの相手をしてよね」
「ああ。じゃあ、またな」
「バイバイ!」

 沙奈とは対照的に、にこやかに手を振って帰って行く中西と湯浅。

「さてと、そろそろ晩ご飯の準備を始めないとね」
「あっ、私も手伝うね!」

 ふたりを見送ると、恭子おばさんと美奈が奥へと入っていく。
 しかし、沙奈は辛気くさい面をして俯いたままだった。

 と、喉の奥から声を絞り出すようにして口を開いた。

「……どうしてよ、進吾?」
「ああ?なにが?」
「なんで千夏と舞にまであんな……」
「なに言ってんだよ。ふたりともあんなに嬉しそうだったじゃないか」
「そういう問題じゃないでしょ!あんな……あんなひどいこと……」
「全部おまえのせいだからな」
「……えっ?」

 その言葉に、沙奈はハッとして俺の顔を見つめてきた。

「今まであいつらが俺にどんな嫌がらせをしてきたか、おまえだって知ってるだろ?それに対しておまえはなにもしてこなかった。あいつらを止めることもできなかった。だから、俺は自分でなんとかしたんだよ」
「そ、そんな……」
「俺がそのことでどれだけ傷ついてきたのか、前にも言ったはずだよな。それに対しておまえはあの時謝ったけど、結局なにひとつ変わっちゃいないじゃないか。だから俺が自分で変えることにしたんだよ」
「そんな……全部……私の、せいなの……?」

 茫然と見開いた沙奈の目から、ボロボロと大粒の涙が溢れてくる。

 それを見て、ふん、と鼻で笑うと俺はリビングの方へと引っ込む。

「ごめん……ごめんね、千夏……本当にごめん、舞……」

 俺の背後から、沙奈の泣きじゃくる声が延々と聞こえ続けていた。

< 続く >

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