第一話 カタ……カタカタ…… 無機質なオフィスの中で、タイピングのさざめきがこだまする。ここは日本有数のコングロマリット、三月商事の子会社のオフィスである。 当たり障りのないスーツ姿の、画一的な外見の人間が行き交う
もっと読むアラカルトの作品
SAIMIN GOで遊ぼう! 最終話
最終話 「起立、礼。さよーならー」 日直の言葉とともにばらばらと生徒達が散っていく中、光莉はぽつんと自分の机の前で立ち尽くしていた。(まつり……) 光莉はちらりと茉理の席を見た。その席の主は、昼休みに入るやいなや男子
もっと読むSAIMIN GOで遊ぼう! 第4話
第四話 「くそっ、話が違うじゃねえか」 俺は頭をガリガリと掻いた。手にはスマホ。画面にはSAIMIN GOの画面が表示されている。そこに移っているボールの数、わずか2。 「おかしい、このあたりにストップがあるはず……不
もっと読むSAIMIN GOで遊ぼう! 第3話
第3話 「あーもー男子!! 遊んでんじゃない!!」 教室に茉理の声が響いた。 今は掃除の時間。一部の男子がさぼっているところを、箒をもった茉理がどやしつけたのだ。 「えー、んじゃ乳揉ませてくれたら真面目にやるわ」
もっと読むSAIMIN GOで遊ぼう! 第2話
第2話 コンコン 「失礼します」 俺は生徒会室に入る。そこには藤堂麗華が一人で書類作業を行っていた。 「……ああ、豚田くんか」 犯された時の記憶がない麗華は、俺に笑顔を向けた。たかだか数日で、少しやつれたように見え
もっと読むSAIMIN GOで遊ぼう! 第1話
第1話 「礼ッ」 日直の声と同時に、静かだった教室に活気があふれかえる。 「ひ~かりっ、帰りにスタバよってこーよ。前に気になるって話した秋新作のラテ、今日からだって!」 教科書を鞄につめる小笠原光莉(ひかり)のもとに
もっと読む