花の帝国 5

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 両手で肘を抱くような姿勢でモジモジしながら出てきた沢口さん。周囲をキョロキョロ見回しながら、小さな歩幅で歩いてきました。チーフのオバサンにペコリと頭を下げると、仕事に戻りますが、猫背の姿勢のまま。僕とシゲルは、沢口マドカさんの仕事ぶりを凝視してしまいました。

「どう思う? 沢口さん。やっぱりノーブラなのかな?」

「お・・・おう、ご飯粒まみれになってたからなぁ・・・」

 シゲルと二人でコソコソ話をしながら、沢口さんを何度も見ます。僕らの視線を感じているのか、彼女は両頬を赤くしながら、真顔でお仕事をしていました。クリッとした目と綺麗な茶髪。顔が小さくて、年上なのに可愛らしいお姉さんです。

「沢口さん。こっちに来てくれますか?」

 さっきのバイトチーフのオバサンの目を盗んで、また沢口さんを呼び止めると、
「・・・はい。」

 また表情を無くしたお姉さんは、僕たちの前に来て「気をつけ」の姿勢になりました。

「僕の質問に、正直に、出来るだけ詳しく答えてくださいね。沢口さんは今、下着をつけていますか?」

「いえ・・・。上も下も、下着は今、身に着けていません。なぜかわからないけれど、ブラのカップにも、パンツにも、ご飯粒がみっちりとくっついてしまっていたので、お手洗いの清掃棚に隠してきてしまいました。」

 無表情のままだけど、沢口マドカさんは凄く丁寧に教えてくれます。僕は少しずつ、調子にのってしまいます。

「じゃあ、次から自分のことについての質問に答える時は、最初に『マドカは』ってつけてね。沢口さん。下着を着ないで仕事するのってどんな感じですか?」

「マドカは、変な感じがします。スカートの中もスースーするし、制服に乳首が擦れたりして、動きにくいです。・・・それに、男の子のお客様たちがさっきから見てるみたいなのが、気になります。」

「どう気になるの?」

「マドカは、恥ずかしい感じがします。なんだか今の私の状態を、わかっていて、からかっているみたいな、変な視線なんです。」

 僕らについての指摘。しかも図星だったので、ちょっと焦りました。女の人って凄く勘がいいんですね。でも、そのことを包み隠さずに全部、当の僕らの前で丁寧に説明してくれるマドカさんが、なんだかとても愛おしい感じがしてしまいました。まるで心の奥深くまで、僕らに曝け出して、差し出してくれるような・・・。これは琴子からも千沙からも感じられない興奮でした。

 琴子や千沙は僕の言うことは何でも聞いてくれるけど、心ではそれに若干疑問を感じたり、躊躇をしたりします。それでも僕の指示を忠実に実行してくれちゃうところが可愛く思えるんだけれど、僕には、指示する時に少しだけ、緊張感は残っています。美冬さんは心から変身しちゃってる感じだけれど、振り切れた感じの美冬さんは、僕を包み込むように指示を待っていてくれます。

 それと比べると、表情を無くした状態で、淡々と懇切丁寧に女心を説明してくれるマドカさんは、僕の指示を意識することが出来ません。僕がどんな質問をしても、捻じ曲げられていない、ストレートな女の人の心を剥き出しにしてくれるんです。この、僕を見返す視線が無い感じ。これは独特なものでした。

「沢口さんは男子に見られるのは嫌なんですか?」

「マドカは・・・、注目を集めるのは、本当は嫌いじゃありません。ちょっとエッチな目で見られるくらいなら、下品で気持ち悪い感じじゃなかったら、ドキドキするくらいです。でも、この人は嫌って一度思ったら、凄く嫌です。時々私のことを、ずっとネチっこく見てくるお客様もいますけれど・・・、笑顔で応対しながら、内心は引いてます。」

「沢口さん。・・・よく聞いてね。僕らがお店を出てから10分くらいしたら、今日は体調が悪いって言って、早退しちゃいましょう。私服に着替えたら、ノーパン・ノーブラのまんまで、お店の外に出て、角の本屋さんで僕らと待ち合わせましょうか。あ、近くにドラッグストアがあったら、それまでに買ってきて欲しいものがあるから、お願いしますね。」

 そろそろバイトチーフの厳しいチェックが入りそうだったので、僕らは場所を変えることにしました。セルウス・ドーラの効用や即効性はよくわかったのですが、沢口さんが可愛い人だったし、心の内にある秘密を淡々と説明してくれる姿に興奮させられて、もっと色々と確かめたくなってしまったんです。僕らはお会計をしてお店を出て、雑誌とミステリーの文庫本と教科書くらいしか売っていない小さな本屋さんで時間を潰していました。すると15分もしないうちに、ボーダーのシャツにグレーのジャケットを羽織った、綺麗なお姉さんが入ってきました。手にはドラッグストアのビニール袋を持っています。顔はさっきよりも赤くなっていました。

「あれ、沢口さん。バイトは終わったんですか?」

 生き生きとしていた沢口さんは、僕らに案内されるままに、お店の棚の間に引っ張り込まれて、表情を無くしたまま立ち尽くします。

「バイトは、・・・ちょっと気味が悪い出来事もあったし、早退させてもらいました。」

「買い物したの?」

「マドカは・・・。替えの下着を買ってから帰るつもりだったんですが、何故か薬屋さんに入っていて、気がついたら、コンドームと潤滑油を買っちゃっていました。薬剤師さんにチラチラ顔を見られて、恥ずかしかったです。」

「ここには、本を買いに来たの?」

「マドカは、わからないです。・・・気がついたら、ここにいました。」

「じゃ、別に本を買いたいわけじゃないんなら、僕の家に行きませんか? せっかくドラッグストアで買ったものだって、使わないともったいないし。そうでしょ? 言ってみて。」

「はい、マドカは、貴方の家に行きます。せっかく買ったコンドームと潤滑油は、使わないともったいないです。」

「す・・・凄え・・。こんなアイドルみたいに可愛いお姉ちゃんが、まるで操り人形だぜ。」

 シゲルが横で期待に震えています。本当は君もロボットなんだけどって言いかけたけれど、言わないでおいてあげました。とにかく僕の一言で、バイトを抜け出してノーパンでコンドームを買いに行ってくれた、この可愛いお人形さんと遊ばないと、勿体なさすぎると思ったんです。

 無表情でまっすぐ遠くを見つめているお姉さんを両脇からガードするようにして、電車に乗って家の最寄駅まで行きました。家についたら早速マドカさんの生まれたままの姿の発表会です。

「マドカさん。ここで全部脱いで、スッポンポンになってよ。服は下駄箱に入れちゃって。」

「はい、マドカは全部脱ぎます。スッポンポンになったら、服は下駄箱です。」

 まだ玄関から上がってもいないところで、マドカさんはコートか帽子でも脱ぐみたいにジャケットもシャツもスカートもスルスルと脱いでくれます。部屋で千沙や琴子を裸にするのもいいけれど、玄関先で、今日初めて家に入るお姉さんを裸にさせることは、また違ったドキドキがありました。

 パステル調の、きめの細かい肌は、いかにもサラサラ、スベスベしてそうで、指を近づけたくなります。首や手足は細いですが、胸はしっかりとボリュームがあって、お椀型のバストに、小さな乳首がツンっとしています。マドカさんのツンとした小さいお鼻とよく合っている感じで、キュートでチャーミングなオッパイでした。お尻は柔らかそうな桃色です。腰はこんなに細いのに、女の人の体って不思議だと思いました。でもここまでスタイルも顔も整っていて、完全に無表情で「気をつけ」をしていると、何だかマネキンを見ているみたいです。

「ちょっと表情というか、ヤラしい感じを足したいな。・・・マドカさん、思いっきりエッチな顔と動きで、そこの鏡を舐めてみてよ。ベロで、マドカって鏡に書いてみて。」

「はい。マドカは出来る限りエッチな顔と動きで、ここの鏡にベロで名前を書きます。」

 そこまで、直立したまま無表情で言った、裸の沢口マドカさんは、ゆっくりと左側に体重を寄せました。顔を大きく左右に振ると、両手で髪を掻き上げながら、体をよじらせていきます。

「はぁ・・・・ふぅぅ・・・・・」

 気だるそうな目で僕を見たマドカさんは自分の唇を舐めながら、僕にウインクしてみせます。そのまますがりつくように玄関脇の姿見に寄りかかったマドカさんは、初めて来た家で裸のまま鏡に両手をついて、小ぶりの可愛い口から濡れたピンクの舌を伸ばしていきます。鏡に映った自分に惚れきって、ディープキスを求めている。そんな様子で鏡に舌をつけると、「マ」の字を書くためにベロを右に引っ張っていきます。涎が鏡を垂れていく。突き上げられたお尻が左右にプリンプリンと振られていました。マドカさんが本気でエッチなお姉さんを演じると、こんなになるんだ。ついさっきまで柔らかい応対で明るく給仕してくれていたウェイトレスさんの変身ぶりに、僕は女の人の凄さを知る思いでした。もしマドカさんが正気だったら、どんなにお願いしても、こんなことはしてくれないと思いました。・・・正気だったら・・・。ふと僕は、急にマドカさんが正気に返ったら、どんな反応をするのか、知りたくて仕方がなくなりました。お尻を振り振り、オッパイまで鏡に押しつけながら、「ド」の字の点々を書くために舌をピチャピチャつけてるマドカさんに、呼びかけてみます。

「マドカさん、今から、正気に戻ることは出来る?」

「はひ・・・マロハはひょうひに・・・・・・って、・・・えっ? ・・・・何? ・・・イヤッ! ・・・何なの?」

 急に目に生気が戻ったマドカさんは、鏡に映った裸の自分を見て飛び上がります。見下ろして自分自身が全裸になっていることを確認すると、両手で体を隠して、そこからダッシュで逃げ出そうとします。

「気をつけ!」

 僕がちょっと焦って、大きめの声を出すと、玄関から飛び出しそうな様子だったマドカさんは背筋をピンッ伸ばして、軍人さんみたいな直立不動の姿勢になります。僕は、パニックになってるマドカさんをちゃんと捕まえてくれなかったシゲルを軽く睨みました。

「回れ、右」

 体育の授業みたいに、キビキビとした動きで体を反転させて僕と向き合うマドカさんは、完全に無表情。オッパイだけが反動で左右に揺れていました。柔らかそうな揺れ方。真ん中の乳首だけが、伸びた背筋に合わせるように、ツンとしています。

「休め」

 バッと右足を動かして肩幅まで足を開くと、生えそろったアンダーヘアの中から、ちょっと色の違う、割れ目の部分が見えます。

「気をつけ」

「大きく前へならえ」

「小さく前へならえ」

「バンザイ」

「シェーのポーズ」

「変顔」

 僕が一言指示を出すたびに、即座にその通り従うマドカさん。何の意志も持たずに、思い通りに動いてくれる。僕のお人形さんそのものでした。

「変顔のまま、そこにいるシゲルにビンタしてあげて。シゲルは動いちゃ駄目。」

「何でだよ、うわっち!」

 華奢なお姉さんでも、一切容赦なくビンタすると、ゴツいシゲルもさすがに痛そうです。限界まで寄り目になって、鼻の穴を広げたアヒル口のマドカさんは、シゲルに一発お見舞いすると、また僕の方を向いて、気をつけの姿勢になります。

「変顔をやめて、とっておきの可愛い笑顔になって」

 さっきのバイト先での営業スマイルも綺麗でしたが、小首を傾げて満面の笑顔になったマドカさんは、ずっと可愛らしい表情でした。意識が止まっているからか、何の屈託も照れもない。ただ心からの百点満点スマイルです。全裸で直立しながら、人ってこんなに笑顔になれるんだって、感動するほどでした。

「じゃあ笑顔のまま、自分のオッパイを両手で揉んで、気持ち良くして。・・・うん。それを続けながら僕についてきてね。」

 満面の笑みを浮かべながら、オッパイを遠慮なく揉み上げて、僕の後ろを追って階段を上がるお姉さん。僕の部屋まで呼び入れると、我慢できなくなってベッドに押し倒しちゃいました。

「最高の笑顔と、考えられる限りのスケベなテクニックで、僕を喜ばせてみて。僕のしようとしてることがわかったら、愛情たっぷりに応じて。マドカさんの全部で、僕の快感のために奉仕してよ。僕はマドカにとっての濃厚セックスサービスのお客さんだよ。」

 返事がくるかと思ったけれど、口を開いたマドカさんは、そのまま僕の唇に吸いついてしまいました。抱きついて僕にオッパイを押しつけたかと思うと、今度は少し体を開けて、硬くなった乳首で僕の胸回りをソワソワとなぞっていきます。ベッドで右に左にと二人で転がりながら、絡み合ってディープキスを続けました。僕の服をどんどん脱がしていくマドカさん。時々僕が手を伸ばすと、胸やお尻を突き出して、僕の揉みたいように、舐めたいようにさせてくれます。クスクスと僕に媚びるような笑みを浮かべながら、涎の糸を垂らして僕の全身を舐めまわします。僕が彼女の内膝に少し手を入れただけで、マドカさんは笑顔で頷いて両足を開いてくれました。僕が首をかがめようとすると、わざわざ立ち上がって腰を上げて、開き切った両足の付け根にある割れ目を、両手で開いて見せてくれます。角度を色々調節しながら、僕に膣の中を見せるために必死の様子です。

「お客様。見えにくかったら、急いで毛を全部剃っちゃいますが、如何しますか? ・・・それに、虫眼鏡など必要でしたら、すぐに買ってまいりますが。」

「い、いや、大丈夫。そんな小道具買に走らなくても、このままベタベタしていたいんだ。」

「ベタベタ・・・。はい。かしこまりました!」

 マドカさんが犬みたいに僕の顔をアゴからオデコまでベロベロ舐め始める。体を密着させて、クネクネ腰を動かす。確かに擦れあう股間のあたりがベタつき始めます。ウェイトレスさんのエッチな液。そう思うと、僕のモノはいっそう硬くなりました。

「失礼します」

 マドカさんがそう言って体をずらすと、僕のモノをマドカさんの温かいヴァギナが銜え込みます。濡れたアンダーヘアが僕の足の付け根をくすぐります。

「あっ、そうだ。・・・オーイ、シゲルー。コンドームとゼリー。」

 ドカドカと階段を上がる音。僕の怒りに触れることを恐れて、一階で待機していたシゲルが、ドラッグストアのビニール袋を持って部屋に入ってきました。僕とマドカさんの激しい行為を見て、目を丸くしています。

「コンドームは・・・いいや。ゼリーをマドカさんの体に塗りたくってあげて。」

「お・・・おう。珍しいな、・・・そんな命令。」

「コンドームも、買ったのに使わないのは、もったいなくないですか?」

 僕の耳元をぺロぺロ舐めながら、器用に胸をムニュムニュと押しつけて、繋がった腰を「の」の字に振っているマドカさんが、小声で僕に確認する。さっきの僕の指示が、まだうっすら残っているようでした。

「ま・・・、スタッフが後でありがたく使いましたってことでいいんじゃない? ・・・それより、マドカさん。もうイキそうだよ。」

「あ・・・、全部ご自由にお出しください。お客様のお好きなようにして頂ければ・・・それともちょっと止めて、射精を引き延ばしましょうか?」

 マドカさんが腰を止める。ちょっとSっぽい攻撃までして、僕の快感を最大限増幅させようと知恵を絞ってくれているのはわかります。でも、僕はもう我慢できませんでした。

「マドカさん、止めないでいいよ。もうイク。・・・わっ」

 僕がドクッと中で出すと、マドカさんは呼吸を合わせて下腹部に力を入れて、僕のモノをいっそう強く握りしめます。シゲルにちょっとだけゼリーをつけられた体で僕を抱きしめるマドカさん。光を放つような満面の笑顔で僕の中出しを受け入れながら、僕のこめかみに舌を這わせています。断続的な射精がようやく落ち着いてくる頃、僕の顔と体には沢口マドカさんの匂いが完全に染みついていました。

「お客様。回復されたら何度でも、お気軽に仰ってくださいね。お時間一杯まで、マドカを楽しんでくださいませ」

 蕩けるような笑顔で甘い言葉を囁いてくれるマドカさん。それでもその眼をよーく見ると、なんだか何も見ていない、ガラス玉のような気がしてしまいました。一発抜いて、気分が冷めたのでしょうか? 僕はまだ射精の気怠い感じを引きずったまま、マドカさんに命令してみました。

「マドカ、気をつけ」

 一瞬で、蕩けんばかりのスマイルが消えて、跳ね上がったマドカさんは無表情のままベッド脇で直立不動になります。股からはダラダラ、僕とマドカさんの液が垂れているのに、マドカさんは一切気にする様子もありませんでした。

「ドーラ・・・、所詮は、お人形さんか・・・。」

 わかっていたことですが、マドカさんのさっきの「愛あるセックスサービス」が余りにも迫真の演技だったから、僕は勘違いしてしまったようです。ドーラの花は指示を受けて実行している間はマドカさんの意識を遮断している。邪魔するものが何もないから、全身全霊の演技も躊躇なく実行される。それでも、それはやっぱり、本当の沢口マドカさんによる行為とは、少し違うものだと感じました。リミッターが全くないのも、良し悪しですね。

「マドカさん、寝転んで、自分の股間を舐めて掃除してみて。最高のスマイルも、またお願いね。」

 ゴロンとカーペットの上に転がったマドカさんは、シゲルと僕が見守っているのも一切気にせずに、両足を高く上げて限界まで開いて、顔を起こして股間まで舌を伸ばします。体は柔らかい方みたいだけど、それでも自分の股間に自分の舌は届かないマドカさん。舌先をプルプル震わせるけれど、僕の精液と自分の愛液との混合液は、ダラダラとお臍に垂れていきます。顔を赤くして首の筋をビンッと張りながら、満面の笑みを浮かべて懸命に舌を伸ばすマドカさん。そのお人形さんとしての健気さ、スペックの高さはよく理解出来たので、写真だけ撮らせてもらって、そろそろお開きにしようかと考えました。

「・・・あのさぁ・・・。俺は別に、どうでもいいんだけど、このすっげぇ可愛いお姉さん。明日になったら、今日のことって覚えてんのかな? 覚えてても、タカノリの言うこと聞いて、大人しくしてんの?」

 さっきゼリーを塗りたくった、両手の感触を大事に噛みしめながら、シゲルがふと、僕に質問してきました。僕は、シゲルの話を真剣に取り合うつもりはあんまりなかったのですが、ちょっと考え込んでしまいます。

「いや、さっきまでのドーラの効能を見てると、僕の指示を聞いて、実行している間は意識が無いけど、逆に意識のある間のマドカさんの行動とか考えは、僕には制御出来ないよ。」

「いや・・・俺、さっきのこのお姉さんの玄関での激しいパニック見たから、心配になったんだけど、さっきみたいに派手なセックスしておいて、家に帰ったら、普通に気づかないもん? ・・・俺があれこれ心配したって、しょうがないんだろうけどさ・・・。」

 筋肉馬鹿ヤンキーと思って、軽く見ていたシゲルだったのですが、・・・いえ、筋肉馬鹿ヤンキーは事実なんですが、たまには僕が見落としかけていたことを指摘してくれました。確かにマドカさんは正気に戻ると下着に入ったカツ丼の違和感にも気がつきましたし、玄関で我に返ったときは、僕の指示がなかったら、外に駆け出ていたかもしれません。セルウス:・ドーラは指示を実行し終えて我に返った後は、次の指示を出すまでは、普通の人として考え、行動する。そうだとすると、今日のセックスの痕跡も、怪しまれてしまうかもしれません。

「とりあえず・・・本人に聞いてみようか? ・・・それが一番正確っぽくない?」

 僕は震える声でシゲルに答えると、笑顔のまま「まんぐり返し」のポーズで舌を伸ばしているマドカさんを起こして聞いてみました。

「マドカさん。僕の質問に正直に、詳しく答えてください。今、体のあちこちや、その、アソコは、普段と違う感じはありますか?」

「はい。アソコからベタベタした液が内股を伝って踝まで垂れています。体中、涎が乾いてベタベタしています。エッチの後の匂いがします。」

「その、痛みとかは?」

「膣の中が擦れて、乾いた痛みと違和感があります。明日くらいまでは残ると思います。」

「もし・・・、このまま貴方が、家に帰って、急に我に帰ったとして、今の痛みとか違和感が残っていたら、貴方は怪しむでしょうか?」

「多分・・・そうなると思います。身に覚えが無いのに、膣や胸、お尻に変な違和感があったら、・・・誰かに薬で変なことされたんじゃないかとか、心配して病院や警察に行くかもしれません。私は、若いしそれなりに綺麗・・・いえ、相当可愛いですから、変な男性に狙われることも、一応は警戒して、普段から気をつけています。」

 意識があれば、誰に質問されても言わないような胸の内を、丁寧に垂れ流してくれます。僕は腕組みをして、頭を捻りました。そして、やっと考えがまとまると、クーラーの効いた部屋で「気をつけ」の姿勢のまま、ちょっと鳥肌を立て始めているマドカさんに、もう一度質問しました。

「マドカさん、貴方はオナニー。1人エッチってしますか?」

「はい、します。最近はそんなに多くはないけれど、月に1回くらいは・・・。特にちょっとお酒が入って帰ってきた時とか、生理前とか、部屋でベッドに入って、オナニーをします。」

「お酒・・・、じゃ。夜目が覚めた時、ワインを沢山飲んでいたら、、アソコに痛みがあっても、自分でオナニーをしていたんだって思い込む可能性はありますか?」

「・・・五分五分だと思います。そんな、痛むほど、したことはほとんどないので。」

「うーん。じゃ、こうしましょう。あなたが深夜目を覚ますと、空のワインのボトルの口を、自分のアソコに押し込んじゃっています。自分の両手がボトルに添えられていて、ベッド脇には空のグラスが倒れていて、自分の口からはワインの匂い。これなら、自分で痛くなるくらいオナニーをしたって思いませんか?」

「多分・・・思います。あと、その夜のことは思い返したり考えるのも嫌になると思います。」

「じゃ、それで行きましょう。」

。。。

「ふぇ・・・うぅん・・・・。・・・やっ、なんじゅこりゃあっ」

 沢口マドカが自室で、素っ頓狂な声を上げる。目が覚めたら自宅。パジャマにも着替えず、シャワーも浴びずに寝てしまったらしい。しかしマドカには、メイクを落としているかどうかを気にする余裕はなかった。緑色のワインの小瓶が、自分の女性として大切な部分にズッポリとはまってしまっていたのだ。

「ひ・・・ひどいっ。私・・・なんてことっ・・・・。もう、バカバカッ」

 反射的に小瓶を抜き取るマドカ。両手を口に当てて狼狽えると、自分の息からワインの強い芳香が流れ出る。記憶がないほど飲んだくれていたのだろうか? 普段ガードが堅い方であるマドカにとって、酔って記憶を無くしたり、自宅で自分を慰めるなんて、滅多にあることではなかった。それでも、これだけ状況証拠が揃っていると、マドカは自分を責めるしかない。アソコと胸がジンジンするのが恥ずかしい。誰もいないのに顔を覆ってシャワールームに飛び込んだマドカは、体を洗い流しながら心の中でママやパパに懺悔した。

 舌や首筋の腱もそれなりに痛むのだが、それ以上考えるのは止めにして、シャワーを終えたら、お肌の手入れをして良く寝ることにした。

「はぁ・・・・当分、禁酒よ。・・・私、酒乱なのかなぁ~」

 まだ頭を重くするワインの悪酔いに耐えながら、マドカが反省して床に就く。こんな醜態はとてもではないが誰にも相談できないと思った。

 2度と無いようにと願った事態は、幸いなことに数日のうちに繰り返されることはなかった。安心した沢口マドカは、短大の授業が再開されるまで、アルバイトに勤しむ。バイト先で時々、中学生の常連さんを接客していると、記憶が途切れることがあり、時々恥ずかしいトラブルに見舞われるが、体に目立った変調はない。妙に夕方から夜になるのが早いのと、時折筋肉痛になることくらいはあるが、例の夜の出来事がショッキング過ぎて、多少の珍事で騒ぐ気には、なれなかった。

。。。

≪≪ガーデナーさんからのアドバイス≫≫

 孝典君、ドーラも何とか使いこなせているようで、何よりです。指示を受けるところから実行するまでを、無意識に行う種というのは、なかなか特殊な扱いが必要だと思いますが、その促成栽培ぶりはなかなか魅力的ですよね。孝典君も、植えた15分後には育っていくドーラの成長のスピードに驚いたことと思います。セルウスやディシプレ、ロボタの場合は、屈服させられるとは言っても、相手の意識ははっきり残っている訳だから、ご主人様によってはどうしても遠慮を隠せない人もいる。ドーラはその点、意識を飛ばして忠実に行動したり、全てを躊躇なく曝け出してくれるから、気兼ねせずに遊ぶことが出来ると、一部の客層には評判です。もっとも、相手の逡巡が見えないところが、「粋でない」と評価されることもあるから、人の好みは難しいね。

 孝典君も多様な種の、多様な楽しみ方を開発してください。もちろん、それぞれの気をつけるべき扱いも重要です。ドーラの難点にはよくシゲル君が気がついたね。ドーラの分泌する成分は体の新陳代謝や治癒能力も強化するし、気持ちも安定させるから、1週間のうちに、それほど取り扱いに注意する必要はなくなると思うけれど、初期には油断は禁物です。一人で全てをコントロールしようとしていると、思わぬこと頃に見落としを作って、そこから足元を救われることがあります。君の協力者を大切にして、うまく使いこなしながら立派な庭園を造ってください。

 PS。協力者と言えば、ディシプレの香村千沙さんは順調かな? 一度、進捗を確認してあげてください。

。。。

 8月15日(金)

 アルバイト先で、無意識のうちに商品を摘み食いしちゃっていたり、スカートの裾を団扇みたいにバタバタ煽いでいる自分に気がついては赤面しているマドカさんをからかったり、夕方うちのお風呂にきてもらってソープ嬢ばりの特別サービスに精を出してもらっているうちに、千沙や琴子に頼んでいたピュプレの種のことを忘れていました。

 植村さんからのアドバイスで思い出して、女子バスケ部の合宿に足を伸ばすことにしました。夏の学校に行ってみると、僕の思ったよりも校庭やプール、校舎の中は色んな部活動で賑わっているようでした。帰宅部の僕には、ちょっと想像もつかない青春の雰囲気。・・・いえ、僕も今は「園芸部」として青春を謳歌しているようなものですよね。気を取り直して、吹奏楽部やサッカー部の笛が響く校内を横切って、体育館に行きました。

 バレー部や他の部と時間の調整をしているようで、体育館には女子バスケ部だけでした。半円を作って体育座りで、顧問の稲尾志穂先生から指導を受けている部員たち。隅の方で、マネージャーみたいにストップウォッチとノートを片手に話を聞いているのは香村千沙でした。

 最初に僕のことに気がついたのは、体育座りをしていた穂波琴子。ちょっとギョッとした様子でしたけれど、僕に小さく手を振りました。琴子と、千沙。2人に合図をして、ちょっと来てもらうように手招きします。琴子が挙手して、稲尾先生に何か言います。もどかしそうにあれこれ言っている琴子を、千沙が助けて、何か言います。夏の体操服に下はジャージのズボンという姿のスパルタ稲尾先生も、最後は頷いて2人を解放したようです。2人が体育館入口付近で顔を出している僕のもとに、近づいて来ました。琴子は少しだけ、プリプリしています。

「もう、何? 来るなら先に言ってよ。ご主人様。私、サボってるみたいに、志穂先生に思われてるじゃん」

「何かあったの? ご主人様。しばらくお召しがなかったから、ドーラの種をどこかの綺麗どころにでも試してるのかと思っていたんだけど。」

 ちょっと怒り気味の幼馴染、琴子。冷静に僕を分析しつくしてる、優等生の千沙。2人とも僕のことをちゃんと、ご主人様って認識していてくれました。僕は、時々は命令を与えないと、セルウスの花も萎れてしまうということを思い出しました。

「琴子、千沙。苦情は後から聞くし、弁解はいくらでもするから、まずは部のみんなから見えないところまで来て、正座して。」

「うん。正座ね。」

「もちろんです。」

 当たり前のように、立っている僕の前で、コンクリートの上に正座する琴子と千沙。僕は満足そうに足を上げると、右足の靴紐を解いて足を下しました。

「ほら、紐が解けちゃった・・・。2人で協力して、靴紐結び直してくれる? 口でやってみてよ。」

「もうっ・・・世話がやけるなぁ・・・ご主人様は。」

「今、わざと解いたでしょ? ・・・こんな、人目につきやすいところでやらせるのね・・・やりますけど。」

 2人とも、悪ガキの面倒を見るお母さんみたいに溜息をついた後で、僕の足元に這いつくばって、2本の靴紐を齧ってくれます。簡単な結び方をしようとするのですが、なかなか2人の息が合わないと口で紐は結べないので、苦労しています。途中、口で紐を交換しないといけないところは、レズのキッスみたいで見ていてドキドキします。

「うん、頑張れ頑張れ、全然結べてないけど、努力する姿はいいよ。お利口さん。」

「んふっ」

「んっ」

 ちょっと褒めると、2人が甘えたような、くぐもった声を漏らします。脳天にはちゃんとセルウスとセルウス・ディシプレの花が煌めいています。やっぱりお花は、こうして愛情を持ってたまに目をかけてあげないといけないですね。

「2人とも、紐結びながらでいいから聞いてね。ドーラの種はすぐに花が咲いたよ。僕が今日来たのは、千沙に渡したピュピレとかの種がどうなってるか知りたかったんだ。部活に精を出すのもいいけど、僕の花の方の進捗はどう?」

「うふふっ」

 琴子が嬉しそうに、四つん這いで靴紐を噛んだまま、千沙を見た。千沙は口から一度、紐を離す。

「進捗も何も、もう完了してるわよ。それどころか、第2世代まで育ち始めてるんだから。ご主人様が来週まで来なかったら、他の部活にも手を伸ばすところだったのよ。」

「えっ・・・。こんなに早く?」

 呆然とする僕の足元で、千沙と琴子が悪戯っぽい笑みを浮かべて目配せします。千沙がポケットに手を入れると、プラスチックの笛を取り出しました。

「せーのっ」

 ビーィィィイイイイッ!

 僕がたまらずに両手で耳を押さえる。ドカドカと音を立てて、女子バスケ部全員と顧問の稲尾先生が入口まで駆け寄ってきた。全員鍛えられた俊足で千沙と琴子の後ろに整列して正座する。

「バスケ部の皆さん。この人が、私の話してきた・・・皆さん全員のご主人様です。今日は練習の成果を見せる時ですよ。皆でご主人様をびっくりさせるくらいの活躍をしましょう。」

 千沙が言うと、全員土下座で平伏しているなか、稲尾志穂先生が頭を上げます。

「ご主人様。皆、今日のこの日のために、夏の暑い日々に耐えて、特訓してきました。私たち頑張りをどうぞご覧ください。」

「よろしくお願いします!」

 全員が声を揃えて、もう一度おでこを体育館の床にこすりつけます。さすがは体育会系・・・。僕が圧倒される、一糸乱れぬ団体行動でした。

 ハーフコートを使って、スリー・オン・スリーをやってる女の子たちは上級生。ゴールを決められるたびに、ちょっと苦しそうに内股に屈みます。

「あの子たち、何かなってるの?」

「ピュピレを咲かせてる子たちに、私やご主人様の指示がどう作用するのか、実験してたの。他のセルウス科と違って、この子たちは感覚や思考も、私たちの指示を受け入れてくれるみたい。ほら、もう1ゴール。よく見てて」

 千紗の説明を聞きながら上級生たちのゲームを見学させてもらっています。3ポイントシュートが綺麗に決まると、決めたチームの3人の先輩たちはすっごく嬉しそうにハイタッチしてる。決められたチームの先輩たちは、また眉をひそめて内股に屈んで、顔を赤くしています。

「自分のチームがゴール決めたら、性的に興奮するのよって教えてあげたの。逆に、自分のチームのゴールリングは自分たちの尿道と感覚が連動するのって指示したわ。彼女たち、ゴール決められて、ボールがリングをくぐるたびに、ちょっとだけオシッコ漏れちゃってるわね。っこうするとお年頃の女の子だもん。皆、必死で練習するでしょ。ここ3日くらいでぐっとシュートの正確さも、阻止率も上がったんだから。」

 千沙が淡々と、結構酷いことを説明してくれます。琴子はちょっと複雑そうな顔をしています。信頼する部活の仲間や先輩たちが、千沙の実験で弄ばれる悔しさと、罪悪感。それに僕の指示を千沙と一緒に実行出来ている嬉しさが入り混じった気持ちだそうです。

「コートの周りを列作って走っているのは、1年生と2年生。みんな、走り続けるのが辛くなってきたら、ユニフォームを脱いで体を身軽にするように命じてあるから、そろそろ、体力無い子から、脱ぎ始めると思うよ。さすがに30分も走ってもらうと、全員ストリーキング集団になっちゃうけどね。」

 あくまでも冷静に、僕に実験経過を報告してくれる千沙。僕を喜ばせるようなやり方で、ピュピレの種の効用を色々と確かめてくれています。このあたりはさすがディシプレの花の持ち主。命令即実行の琴子よりも、一捻り、考えてくれる自主性があります。もっとも、その自主性の軸は、僕にずいぶん捻じ曲げられちゃったみたいですが・・・。

 見学しているうちに、ランニング集団の露出がちょっとずつ増えてきます。息が上がっている女の子から、ユニフォームのランニングシャツを捲り上げて、放り投げちゃう。ちょっと集団から遅れをとった子が、おもむろにハーツパンツをズリ降ろして蹴り捨てると、ダッシュで皆に追いつきます。皆、ちょっと恥ずかしそうにしながらも、部活のルールだからと、当たり前のように肌を見せてくれます。でも、なかには何人か、動きがすごくぎこちない部員もいるみたいです。

「あの子と、あの子。他の子たちに比べて、すっごい困った感じで体隠しながら走ってるけど、どうかしたのかな?」

「ご主人様にもらった種、ピュピレだけじゃなかったでしょ。セルウスを生やしてる子もいるの。その子たちは、これが異常なルールってわかっていながら、抵抗できずに従ってるから、あんな感じなのよね。他の、納得して脱いでる子たちとは、ちょっと違うでしょ?」

 女生徒たちの夏の練習。掛け声をかけあいながら、ユニフォームから一枚一枚脱ぎ捨てて、生まれたままの姿になってランニングを見せてくれます。そんな清々しい運動少女たちの中で、2人くらい、真っ赤になって体を隠しながら、それでもスポーツブラやショーツを脱ぎつつ走っている女の子が混ざっているのは、面白い光景でした。

「色々試したし、彼女たちから感想聞き取ってるから、ピュピレの花の効用はしっかり分析出来たわよ。この花、植えつけた私と、多分、おおもとのマザリアであるご主人様。2人の言葉を受けると、脳の学習を司る部分とか感覚を認知する部分に働きかけるの。小学校低学年の子が先生から指導を受けて道徳や常識を学んでいくみたいに、私たちの言うことを、当然のルールとして受け入れてくれる。それを担保しているのが、感覚の変化ね。よく、虫とか掴むの生理的に有り得ないって言ってる人がいるけど、そんな人も、子供の頃は虫取りとか平気だったりするでしょ。一見生来のものに思える感覚っていうのも、実は学習で変わっていくのよね。それを強力に推進するのが、ピュピレの花なんだと思う。」

 千沙の話は少し僕には難しくて、一度聞いただけでは完全に理解出来ない。それに僕は、裸でグルグルとコート周りを走ってる女の子たちや、ハーフパンツに染みを作りながらコートでスリー・オン・スリーをやってる先輩たちの姿に釘づけでした。話半分にあいづちだけ打っていると、千沙がちょっと話をやめて、溜息をつきます。

「ご主人様! ちゃんと千沙の話を聞きなさいよ。真面目な話なんだから。」

 琴子に腕をツネられました。

「う・・・、うん。話は聞くけど、後からでもいいかな? ・・・そろそろ、僕、我慢できないんだけど・・。」

 千沙が頭に手を当てて、もう一度溜息をつくと、僕をツネる琴子を制してくれます。

「琴子。私たちのご主人様、ちょっと変態入ってる男子だから、しょうがないよ。いったん、満足するまで色々やらせてみよっか。」

「・・・もうっ。バカエロご主人様持つと、ほんっと苦労するよねっ。」

 琴子も諦めて、僕を解放してくれます。千沙はこうなることを予想しいたみたいに、全員に集合をかけて、次の練習の指示出しをしてくれました。スリー・オン・スリーをやってた先輩たちも、服を脱いで全裸になってもらって、全員で壁から壁までサイドステップ10セット。タンタンターン、タンタンターンってリズムに乗って、体をターン。ちゃんとバスケの練習になってると思うんだけど、さっきよりも皆の体をじっくり見て楽しむのに適した動きです。何といっても、さっきまでスリー・オン・スリーの審判をしてた、稲尾志穂先生のオッパイの弾み具合が凄い。普段のジャージ姿からは良くわからなかったけれど、着痩せするタイプなのか胸の大きさを隠すタイプの下着を付けてたのか、ステップのたびに痛そうなぐらい、上下左右にボヨンボヨンと暴れまくっちゃってます。全員真顔でやっているけれど、足の長さやスピードの違いで、横から見ていてもだんだん体がずれてきて、女子バスケ部全員の成長度合いをじっくり観察させてもらうことが出来ました。3年生には、先生に負けずにボヨンボヨンいわせてる子もいるけれど、全然揺れない、貧乳ちゃんたちもそこそこな数でいます。みんな、女同士でもここまであからさまに胸の発育度合いを品評されると恥ずかしいだろうけれど、部のルールだから仕方が無いって思って、僕の前で一切隠さずに裸を披露してくれています。

 こうして見ると、女子バスケ部って意外と粒揃いというか、スポーツ美少女が結構いるんですね。みんな汗を飛ばしながら、僕の前でサイドステップ&ターン。髪と汗を振り乱しながら華麗に跳ねてくれています。なかであからさまにぎこちなく、ガチガチの動きで赤面しながらついてくるのが、3年の牧村瑞恵先輩と、1年の須賀島聖香ちゃん。2人はセルウスの花に支配されながら、「みんなの動きに従って」っていう千沙の指示を受けているらしく、他のみんなよりも恥じらいの色が明らかに濃いです。でも、イヤイヤ僕に裸を見せながらサイドステップ踏んでる2人。これはこれでいいアクセントです。千沙は、このへん、わかってやっているのかな・・・。末恐ろしいというか何というか、非常にクレバーです。

 結構可愛い子が揃ってるけれど、さすがに沢口マドカさんみたいなキュートなお姉さんは・・・。いや、あの子とあの子はいい勝負するかな? 脳裏にマドカさんの姿が浮かぶと、僕はふと、素朴な疑問を持ちました。マドカさんみたいな清楚なお姉さんも、オナニーはするって言ってたけど、ここにいる子たち、みんなするのかな? 疑問が浮かんだら、即、千沙先生に質問です。

「千沙、ここにいる皆。家で一人の時とか、オナニーとかすると思う?」

「・・・試してみる?」

 千沙がすぐに全員を集めてくれます。裸の美少女たちが僕らの目の前に集合すると、今度はこっちが目のやりどころに困って、俯いちゃいました。

「はい、両手が当たらないくらいに距離を開けて、今から1分間、家で1人の時にやるのと同じようにオナニーしましょう。これも練習だからね。イキきそうになったら、両手をバンザイして、落ち着くまでお預け。はい、まずは1セット、始め。ピーィィィィイイイッ。」

 千沙が笛を鳴らすと、先生も含めてそれぞれリラックスしたポーズになって、モゾモゾ手を動かし始めます。片手で胸を触っている子、両手を股間にやっている子。うつぶせになって腰をムズムズさせている子。みんな一心不乱に黙々と、作業みたいに自分を慰めています。意外と人それぞれ、色んなやり方があるんだ・・・。僕は興味深い思いで、女の子たちの秘密の行為を、巡回しながら1人ずつ、間近で観察させてもらえました。

「面白いけど・・・、慣れてくると、意外と地味な作業ではあるよね。」

「・・・じゃ、皆、ご主人様が退屈されてるわよ。練習は何でもメリハリが大事だから、私が笛を吹いたら、今度の1分は、出来るだけアクロバティックに、派手なポーズで激しいオナニーしてね。ほら、ピーィィィィイイイッ。」

 普通オナニーでも息が上がってた1年生や奥手な子には、ちょっと可哀想だけど。笛が鳴ると全員一斉に、思い思いのアクロバティックなポーズを取って、指の動きもアグレッシブになります。足をピンッと天井に向けて突き上げて指で大事なところにピストン運動してる子。立ったまま脚を大きく開いて、前と後ろからゴシゴシ股を責めてる子。胸をムギュムギュ掴み上げながら、舌で乳首をベロンベロン舐めてる子。全員、さっきまでの秘密の行為から一転、ハードなオナニータイムに突入していました。さっき、セルウスを生やしているから、正気を残して従ってるってことで注目していた牧村先輩と聖香ちゃんも探して見ます。・・・いました。牧村先輩は両足をマングリ返しみたいに広げて両手の人差し指をグリグリ回転させながら、大事なところに出し入れしています。首はブンブンと左右に振りながら、真っ赤になってます。僕の視線を感じると、泣きそうになっていました。聖香ちゃんは、という頭と両足とで器用にブリッジしながら、両手でアソコを弄くっていて、エッチな液をビュッ、ビュと撒き散らしています。こっちは、僕が近づいても、もう気がつかないほどに没頭しちゃっていました。

「ピーィィイイイッ」

 笛がもう一度鳴ると、みんな自然な姿勢に戻って、おずおずとプライベート・オナニーの再現に戻ります。粛々と優しく自分を慰めるスポーツ少女たち。2名を除いて、これが真面目なバスケの練習だって信じこんでるみたいです。

「はいっ」

「? ・・・ご主人様?」

 僕が、琴子と千沙の前に戻ってきて、手のひらを上に向けて千沙に差し出すと、2人は不思議な顔をして、首をかしげています。僕の意図をはかりかねているみたいでした。

「笛。僕が代ってあげるよ。君たちも練習不足になると、可哀想だし。」

 千沙の顔がとっさに凍りつきます。ゆっくりと、琴子の顔も強張ってきました。

「ご・・ご主人様。私たちは、ピュピレを育てる役目があるでしょ?」

「そうよ。まさか私たちまで・・・、それは話が違うよね?」

 千紗と琴子の、媚びるような笑顔。僕もニッコリ笑って見せます。

「君たち含めて、みんな僕の召使いなんだから、平等だよ。これがチームワーク。・・・さ、はやくみんなの練習に加わって、おんなじようにプライベートとアクロバチックオナニーのミックスセット。いってみよう。・・・それとも、僕の命令に従えないの?」

「もうっ、やります。やりますってば!」

「ご主人様の変態っ!」

 1人が声を上げ始めると、みんな結構大きな声で喘いじゃいます。集団心理っていうものでしょうか? 体育館の中は声が響きやすいから、女子バスケット部の喘ぎ声大合唱は、十数人だけのものとは思えないくらい反響します。笛を吹いて、アクロバチック・オナニーからプライベートな方に変更。みんなが笛を聞いて即座に体勢を変えます。さっき慌てて服をポンポン放り投げて、集団行動に加わった、千沙と琴子の前を巡回してみます。千沙は中腰で屈みながら、両手を宙に浮かして何かの仕種をしています。

「? ・・・千沙。今、何してるの? 説明して。」

 唇を噛んで秘密を守ろうとした千沙は、僕の命令には逆らえずに、すぐに諦めて口を開きます。

「ちょ・・・ちょっと最近、道具を買って、試してみてるの・・・。ほら、私、みんなの教育係だから、色んな責め方とか研究しなきゃいけないから。・・・あくまで、ご主人様の命令を遂行するためだよ。・・・変な想像しないでね・・・。」

 あっ・・・この、何か掴んでるみたいな手つきは、大人の玩具なんだ。どうやって手に入れたのかはわからないけど、さすが勉強熱心な千沙は、こっちの分野も指示一本でずいぶん積極的に調査してくれてるみたいです。隣の琴子は、僕が近づいてくる気配を感じて、もう首を左右に振りながら口をパクパクさせていました。

「普段通りのオナニーだよ。琴子。何か喋ってるんなら、音量もちゃんと再現しなきゃ駄目だよね。」

「・・・・うぅ・・・・孝典・・・。ご主人様・・・・。あっ・・・・孝典ぃ・・・・。」

 ものすごくスタンダードな姿勢で、ベッドに転がるみたいにして自分を慰めている琴子は、僕に言われて音量を上げると、なんと僕の名前を口にしながら悶えています。

「誤解しないで・・・よ・・・。私・・・、経験・・・少なくて・・・アンタとくらいしか、知らないから・・・。想像に・・・使ってるだけで・・・。好きとかじゃ・・・・あ、あぁん、孝典さまぁあああん、もっと・・・」

 僕の目の前で、僕の名前を出しながら切なそうに自分の体を弄っている琴子。意外やら面白いやら恥ずかしいやらで、僕まで何だか変な気持ちになってしまいました。そのまま見てるのも何だか照れくさいので、ちょっと早めに笛を吹いてみました。みんなが慌てて逆立ち、ブリッジ、脚上げ、大股開きといった派手なポーズを取って、アグレッシブなオナニーを始めます。すぐにまた笛を吹いてみると、急いでさっきの姿勢に戻って、モジモジした女の子の行為。また笛が鳴ると、大慌てで過激なポーズ。みんな、汗を振り乱して、ヘトヘトになりながら、笛に従って、心も体も隅々まで曝け出してくれました。

「2年の柴山みどりです。お願いしまーす! ・・・ヘイッ・・・ヘイッ!」

「キャプテンの奥平恵美里ですっ。お願いしまーす! ・・・・うっ・・・ヘイッ! ・・・ヘイッ!」

 僕はマットの上で両腕を組んで頭の下に置いて、ゴロンと横にならせてもらっています。列を作っているのはバージンの部員たち。さっきの延長でオナニーしながらマットの前で並んでいます。自分の番が来ると、名乗ってから僕に跨って、自分から処女喪失。体育会系らしく元気良く掛け声をかけながら、腰を上下して初めての体内で僕のモノを咥えこみます。自分のターンが終ると、横にずれて、琴子に血を軽く拭いてもらう。さらに左にずれて、千沙の前に後ろ向きに立つと、両足広げて、股の間から顔を出して記念撮影。千沙からの指示通り、一連の流れをスムーズに進めてくれます。僕が印象的だった子、興味のある子の名前を覚えておいて、寝ながらコメントすると、名簿を持った稲尾先生が、リストにチェックを入れてくれます。痛みに耐えて、僕の上でオンナになった部員たちは、内股で歩きながら、他の子達とハイタッチ。みんな見事なチームワーク。青春っぽい雰囲気で夏の特訓を盛り上げてくれます。みんなのテンポを盛り上げるために、体育館には軽快な運動会の曲をBGMとしてかけてもらっています。多くの女子バスケ部員の子たちには、処女喪失の思い出の曲になりそうです。僕の夏の思い出も、しっかり彩ってもらいました。

 この調子でいけば、2学期は、きっと素敵な学校生活になりそうな予感がします。

< つづく >

1件のコメント

  1. 『笛。僕が代ってあげるよ。君たちも練習不足になると、可哀想だし。』

    琴子先輩と千紗先輩のささやかな抵抗。
    それは絶対服従を完全に受け入れた上での開き直りの「生意気な態度」
    そんなお二人の様子を楽しみながらも
    時には要所を締めて絶対服従を再確認させる孝典先輩。
    さすがです。
    しかし、この孝典先輩の行為には、召使い達の女主人の役割を与えられたお二人の暴走を抑止する効果もありますね。
    孝典先輩の命令一つで、自分達が他の女の子達に施した躾や調教が自らに適用されると認識すれば、孝典先輩の知らない所で度を超えた行為が行われることは防止できそうです。
    勉強になります。

    ※※※※※※※※
    上記の文章は永慶氏の創作に刺激を受けた私が
    「花の帝国」のラストに登場した「加藤ツトム」君に扮して文章を書いたものです。シチュエーションとしては加藤君を育てようとしている孝典君がこれまでの植村さんとのやり取りを加藤君に示した上で、その感想を述べるように課題を出したとものとして、その課題に加藤君が答えたという状況を想定しています。
    永慶氏ご本人とは一切関わりのない二次創作です。

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