<オカルト> 東屋蓮 高校生 その朝も、蓮は彼女の国枝清香ちゃんと一緒に登校した。例の部室に足を運ぼうと、旧サークル棟へと向かっているところで、ヒョロッとした体型の男子生徒に出会う。蓬田誠吾先輩だった。この時間帯に蓬田
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オカルトオアカルト 6話
<オカルト> 東屋蓮 高校生 「………そんな訳で、まだほとんど見学しかしてないような状況なのに、自分で新しいオマジナイかその使い方を考えて、先輩たちの前で披露しろって言われてるんだよ。………最初は冗談かと思ったけど、マジ
もっと読むオカルトオアカルト 5話
<オカルト? > 東屋蓮 高校1年生 朝、目が覚めて、自分の部屋と違う天井や壁の模様を、不思議な思いで眺める。そして、頭が少しずつハッキリしてくるなかで、自分が、自分の部屋で寝ていなかったことに気がついて、ビクッと飛び
もっと読むオカルトオアカルト 4話
<オカルト? > 服部麻帆 高校2年生 放課後、席の近い男女のクラスメイトでお喋りをしていると、教室に入ってくる2人の男子の影があった。一人は麻帆の良く知っている、ヒョロっと背の高い先輩。3年生の蓬田誠吾先輩だ。麻帆は
もっと読むオカルトオアカルト 3話
<カルト? > 園原文乃 大学3年生 まるで波打ち際で穏やかな波を見ている間に、ジワジワと自分の足元の砂がさらわれていくような感覚。気がつくと、園原文乃の意識は、自分が立っている場所の15センチくらい上へ、僅かに浮き上
もっと読むオカルトオアカルト 2話
<オカルト? > 東屋蓮 高校1年生 東屋蓮が国枝清香と付き合い始めた日。2人は下校の途中で電信柱の陰に隠れて、初めてキスをした。すでに2人で初体験を済ませてしまったあとだったので、少しだけ儀礼的なプロセスになってしま
もっと読むオカルトオアカルト 1話
<オカルト? > 東屋蓮 高校1年生 東屋蓮が、何かに呼ばれたような気がして振り返ったのは、その日の授業が全て終わって、宿題替わりに渡されたプリントをまとめ、下校の準備を終えた時のことだった。何かが彼を呼んでいる。とに
もっと読むプリマ 最終話
『若園芳乃香の、ふれあい人生ニューページ』は、3ヶ月後にリニューアルをした。若園芳乃香さんは一旦、卒業というかたちになったので、個人名が外れて、『ふれあい人生ニューページ』と番組タイトルが短くなったのだ。今は4人の新しい
もっと読むプリマ 第6話
<<フリーアナウンサーになった若園芳乃香の意外な再浮上がネットで話題沸騰>> かつて全国ネット局のホープで、夜のニュース番組のキャスターも務めた美人女子アナが、フリーになって地方ケーブル&ネット配信番組でキワドイお宝シ
もっと読むプリマ 第5話
撮影の翌日、仮編集版をロケ班スタッフ皆で確認した。キューさんのセンスは皆良く理解しているので、通常この作業はほとんど形だけの追認作業になる。けれど今回は揉めた。珍しく、一番立場が下であるADのマサキが異議を唱えたからだ
もっと読むプリマ 第4話
コン………コンコン。 マサキが若園芳乃香さんの控え部屋のドアをノックする。緊張して待っていると、1週間ぶりの芳乃香さんの顔は、少し曇っていた。AD新藤マサキの不安が増す。微妙な愛想笑いを浮かべている自分に気がついた。
もっと読むプリマ 第3話
部屋の湿度とシャンプーの匂いで、芳乃香さんがまだシャワーから出てきたばかりだということがわかる。ドアを開けたまま立ち尽くす若園アナは白いバスローブ身にまとって、まだ湿っている髪を両肩の先へ広げていた。化粧台にはヘアドラ
もっと読むプリマ 第2話
ロケバスでの移動中、マサキは限られた時間を使って、Youtubeの催眠術ショー動画を漁るように見ていた。少しでも多くの、愉快な画を撮るためのヒントが欲しかった。結局のところ、撮影が始まってしまえば、芳乃香さんの反応を見
もっと読むプリマ 第1話
その日の収録も、当初スケジュールと比べて40分近く遅れていた。ADの新藤正樹は、頭の中でこの後の予定を思い描きながら設営を手伝う。今日のロケは泊りなので、機材やバスなどの返却時間は気にしなくて良い。この後のインタビュー
もっと読むおるすばん その4
3年生のいる階に上がる。ここはアキミチさんと同学年。一緒に過ごしてきた時間が長いから、催眠暗示への反応も、グッと高くなる。かなりの無茶が効く先輩たちだ。授業中の教室に無神経に上がりこんでも、「あ、僕、透明人間です」と一
もっと読むおるすばん その3
「昨日から、アキミチさんいないんだよな………。好きにすればいいって、言われたけど………。そう言われると、かえって何にも思い浮かばなかったりして………」 笹川ケイトは、学校へ向かうバスを降りたところでも、まだ今日のスケジ
もっと読むおるすばん その2
次の日、クルミは昨日よりも迷いなく、ケイトと放課後に美術準備室で待ち合わせることに応じてくれた。 「昨日ね、家で英語の勉強してみたの。いつもの2倍とか3倍とかスラスラ読めた気がして、学校の復習どころか、次の次の単元まで
もっと読む明るい奴隷生活のすすめ 後編
後編 はい皆さん、全員とても大人しく、時間前にお席に戻ることが出来ましたね。 今年の奴隷訓練生たちはとても優秀だと思います。意外と早く到達することになるかもしれないのが、これから説明する、後期洗脳工程です。 ここま
もっと読むおるすばん その1
「じゃ、そういうことで。………色々あるかもしれないけど、基本、ケイトの思うように対処してよ。緊急でなければ、さっきのノートに書いて置いてもらえれば後で読むし。よっぽどヤバそうだったら、メールちょうだい」 アキミチさんは
もっと読む明るい奴隷生活のすすめ 中編
中編 さて皆さん、お待ちかね、中期洗脳工程のご説明です。 おや? ………お待ちかねでは、ないですか? もうお腹いっぱいという表情の方もおられますね。 でも、皆さんもご自身で期工程を修了すると、きっと晴れやかな気持
もっと読む明るい奴隷生活のすすめ 前編
皆さん、初めまして。志岐明穂と申します。 まだ頭がボンヤリしている方、考えがまとまらない方、体が重くて動けないという方、沢山いらっしゃると思います。そのまま、楽な姿勢でお聞きください。そして気分が悪くなった方は、お手
もっと読む共振 第6話
第6話 この人たち、ニューエイジ・スピリチュアルコミュニケーションなんて大げさな言い方をして、毎週会合のように集まって、現代の科学で解明しきれていない謎の力を習得して、ただヤラシイことしているだけじゃないか。 芽衣は
もっと読む共振 第5話
第5話 月曜日の青蘭学園高校、3年D組の教室には甘い雰囲気が漂う。クラス1のイケメン、白川陸都の隣に、こちらも指折りの美少女、吉住芽衣が体を預けるように寄りかかって座っている。芽衣の表情はリラックスそのものといった様子
もっと読む共振 第4話
第4話 「え………全ライド、ファーストパス使いたい状態………」 いつも温和な雰囲気の大雅マスターの表情が曇った。 「はい………。私も、他の人たちを待たせて、私たちだけ優先的に何回もっていうのは、良くないんじゃないかって
もっと読む共振 第3話
第3話 「精神干渉って、結局のところ、精神体が振動する波長は合わせながら、振幅はこちらが強めにして、共振状態を主導するっていうことで正しいですか?」 「…………まったく、その通りだと思う」 メンターは頷く。ゆっくりと微
もっと読む共振 第2話
第2話 うっかりすると、呼吸をすることを忘れてしまうくらい、気まずい時間だった。同じソファーに座って、上体を捻るようにして向かい合っている伊吹と芽衣。吉住芽衣は今、セーラー服のスカートの裾を、自分の胸元の高さまで、両手
もっと読む共振 第1話
第1話 カランコロンカラン。 Cafe Diningグラス&ウールという名のお店は、木でできたドアを開くと、赤茶けたベルが、乾いた金属音を立てる。その音はどこか、牧場で飼育されている牛の首についた鈴の音を、芽衣に思い
もっと読むカースト越えて恋 5
第5話 「サクラ………。まだ帰れなさそう?」 「あ、ケンちゃん。………ゴメンね。あと2人だから、もうちょっと………10分くらいかな?」 「わかった。じゃ、図書室に本返してくるから、それから一緒に帰ろう」 浜岡ケンジは優
もっと読むカースト越えて恋 4
第4話 スマホを持つ、横田コウダイの手は震えていた。 「こ………これ、君。住居侵入罪じゃん。犯罪だぞ! 逮捕されるぞ!」 コウダイにスマホを手渡した黒沼エリーがニッコリ微笑む。あまり笑顔が似合わないキャラのためか、そ
もっと読むカースト越えて恋 3
第3話 鳥海シュウのいる2-Cには、稜聖学園高校のスクールカーストで言うところの、Eグループに属する底辺生徒がいなかった。結果的にDグループの陰キャであるシュウが、いじられたり馬鹿にされたりしてきた。それがここ1週間で
もっと読むカースト越えて恋 2
第2話 「すごいよな。やっぱ夢じゃねぇよ。可愛い子ちゃんたちが、みんなして俺たちの言うこと聞いてくれるぜ」 ノリユキはご機嫌の様子でシュンタと肩を組んでくる。シュンタが早退したいと言い出したのを聞いて、何かを感じたマコ
もっと読むカースト越えて恋 1
第1話 「え、お前、まだ藤沢さんのこと、ワンチャンあると思ってんの?」 「いーよ、駿太。スーパーポジティブ。SPだよ。スーパー・ポジティブ、でSP」 放課後の北棟校舎裏。秋冬は冷たい風が通り抜ける階段下の、「イケてない
もっと読む想い出の催ペットたち 5
-5- 吉浜家に久しぶりに唯香さん、杏奈さん、真尋さんの3人が集まった。最近では唯香さんは企業訪問。杏奈さんはイベント会社のインターンシップのために忙しかったようだ。真尋さんも小学校の音楽教師を目指しているので、教育実
もっと読む想い出の催ペットたち 4
-4- 夜の8時を過ぎたころ、吉浜孝輔が家に帰っていく。家の窓はカーテン越しにほとんどの部屋に灯りがついている。それを見て、孝輔の足取りが少し軽くなる。 思えば父の転勤があって、両親が家を空けるようになってから、根暗
もっと読む想い出の催ペットたち 3
-3- 「あ、シュー君………。ゴメンね。勝手に上がりこんじゃってます」 吉浜秀輔が玄関のドアを開けて、靴を脱ぎながら廊下に上がろうとしていると、階段の上、孝輔の部屋から、北岡唯香が顔を出す。最近は吉浜家に入り浸りとなっ
もっと読む想い出の催ペットたち 2
-2- 「……シュー君………。………あの、………今日ってコー君………」 真っ赤な顔で吉浜家の玄関に現れた北岡唯香は、身を縮めるようにしてモジモジと立ちすくんでいた。 「一日中、外出だよ。フットサルで埼玉まで遠征って言っ
もっと読む想い出の催ペットたち 1
-1- 「……あ、唯香さん。いらっしゃい」 北岡唯香が3度目のチャイムを鳴らした時、ドアを開けてくれたのは吉浜秀輔君だった。唯香は、出迎えてくれたのが、恋人の孝輔ではなくて、その弟だったことに少しだけガッカリしつつも、
もっと読む蟲の湧く星 後編
後編 <利岡正樹のビジョン> 「こうやって調べてると、社会性昆虫って、本当に人間とあんまり変わらないよね。もちろん、六脚とか成長過程での変態とか、外骨格とか、見た目は人間と正反対というくらい違い過ぎるけど、集団の中のヒエ
もっと読む蟲の湧く星 中編
中編 <利岡正樹のビジョン> 聖果ちゃんと付き合い始めて、3日がたった。始めは、毎朝学校に一緒に行くために、正樹の家まで迎えに来てくれる稲生聖果の献身的なルーティーンに少し戸惑った。聖果の家から学校に行く通学路からは大
もっと読む蟲の湧く星 前編
前編 <船持久実のビジョン> (学校サボっても、タモツもリツもキョーヤも遊べないんだったら、することないじゃん。リオたちも結局授業出ちゃうし………。使えない………。) 不機嫌を隠そうともせずに、久実は頬杖をついたもう片
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―下― ≪≪【催眠】 MC操られるモノの実話スレッド 【洗脳】 53≫≫ 1 ミドリ 2018年10月11日 23:07 新スレ立てますねー。 とりあえず、いつもの説明文。 このスレッドは実際にMC(他人の心を支配
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―上― ≪≪【催眠】 MC操るモノの実話スレッド 【洗脳】 87≫≫ 1 匿名 2018年8月2日 23:07 新スレ立てるよー。 とりあえず、いつもの説明文。 このスレッドは実際にMC(他人の心を支配する)行為を
もっと読むレタッチ 後編
後編 「貴方が槙村航太君ね。陸上部は今、貴方の噂でもちきりよ」 航太と澄華の前に立っているのは、陸上部のキャプテンで3年生の姉川ツカサ先輩。アスリートとしての能力、キャプテンを任される人格もさることながら、抜群のプロポ
もっと読むレタッチ 中編
中編 タブレットに入っている、「レタッチ」というアプリは、基本的には直感的な操作を繰り返しながら、使い方を覚えることが出来る。メニューには一般的な操作法説明のリストはあったが、それほど懇切丁寧に使い方を教えてくれている
もっと読むレタッチ 前編
前編 「ゴン………ゴンゴン」 航太の部屋の壁を叩く音がする。 「ほーい」 「ゴン、ゴンゴン」 航太がデスクトップから目を離さないまま、気の無い返事をしていると、また壁が叩かれる。槙村航太の部屋は2階にある。そして音は
もっと読む若奥様と予備校生 後編
後編 (それじゃ、そろそろ締めに持ってくかな?その前に、メンテナンスも兼ねて、もうちょっとだけ、催眠状態を深めておくとしますか。) 小林礼二は、嬉しそうに鼻歌を歌いながら、裸にエプロン一枚で料理にいそしんでいる若奥様、
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中編 「はーい、それじゃー、きゅうり、入りまーす」 軽いノリで礼二が言うと、遥は美貌を不安で曇らせながらも、息を飲んで頷いた。 「はい………。お願いします」 至近距離で礼二と目が合うと、恥かしさに思わず顔を背けてしま
もっと読む若奥様と予備校生 前編
前編 火曜日の9時、一旦掃除機を止めると、同じ階のどこかの部屋でつけっぱなしになっている、ワイドショーの音がかすかに聞こえてくる。それをかき消すように、好きな歌のさびをハミングすると、遥の気分はさらによくなる。今日もい
もっと読むブラック企業はやめられない エピローグ
エピローグ 営業3課の親睦会を開くことにする。週に一度の親睦ランチではない。昼の懇親混浴会とも違う。お酒の入る、夜の宴会だ。週休3日制に変えたり、有給休暇をぐっと取りやすくしたせいで、3課の全員が一堂に会することは珍し
もっと読むブラック企業はやめられない 後編
後編 「あの、深見君、……ちょっといいかな?」 従業員通用口を23:30に出ようとした時、守衛の高原さんに呼び止められる。夜勤を担当している、ヨボヨボのオジイサンだ。いつもは「お疲れ様です」としか言わない高原さんが、今
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