花の帝国 8

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 市沢香織が日曜の昼下がりにショッピングモールに来ていたのは、贈答品の購入のためであった。お世話になっていた着付けの先生が還暦を迎えられるということで、お祝いの品を選ぼうとしていた。そんな香織は、モール2Fの吹き抜けになっている中庭のあたりを歩いていたところから、すっぽりと記憶がない。気がつけば30分ほど時間が過ぎていて、香織は出来るだけ過激なビキニの水着を探して、贈答品売り場とは逆方向へ向かっていた。

 時節は涼しさが増す秋。水着売り場はどちらのお店でも縮小されていて、香織はキョロキョロと探す。長い黒髪を夜会巻き風にアップでまとめた上品な立ち姿と物腰は、よく日本美人的と言われる、優雅さを醸し出している。30代も半ばに近づいた妙齢の若奥様である。顔立ちや肌質などは実際の年齢よりも若く見られることが多いが、その落ち着いた様子や言葉遣いは、より大人と判断されることもある。香織自身は、このまま年相応に穏やかに年齢を重ねていければ、と考えていた。

 そんな香織にとって、若者向けのお店のマネキンが着ていた真っ赤なビキニは、挑戦的とも言えるデザインで対峙する、香織と相容れないもののように思われた。

(こんな布地の面積の少ない水着。わたくしには絶対に似合わないでしょうね・・・)

 目を逸らして立ち去ろうと思う香織だったが、妙な胸騒ぎをおぼえて立ち止まる。小さく唾を飲み込みながら、もう一度、水着を見た。

(ど・・・、どれほど似合わないものなのか・・・、後学のために一度着させてもらっては、駄目かしら・・・)

 いつもの香織であれば首を傾げて遠慮するような挑戦的な発想に、今日はなぜか突き動かされて行動してしまう。マネキンの横にある台に手を伸ばして、マネキンが着ているのと同じデザイン、同じ色のビキニを、手にとった。手にして見るとさらに、ビキニの上の部分、胸を隠す部分の布地の少なさ、そして下のハイレッグな切れ込み角度のキツさが実感できる。首を左右に振って、すぐに水着を台に戻したい。そう思った香織なのに、水着を手放すことは出来なかった。目もこの大胆で過激なビキニに釘付け。一瞬も離すことが出来ない。

(こちら、どうせわたくしには似合わないと思うけれど、・・・着させて頂きたい・・・・、絶対に)

 あまりにも深刻な表情でビキニと睨みあっている美人妻の様子に気づいた店員さんが、営業スマイルで近づいてくる。

「お客様、よろしければご試着頂けますよ。ちょうど今、試着室も空いておりますので」

 話しかけて来た店員さんは、香織よりも一回りも若い、光沢あるブラウンの髪をカールさせた、勝気そうな顔立ちのモデル系美女であった。スタイルも一見して日本人離れしている。

(こんなお嬢さんだったら、この水着も似合うでしょうけど、・・・やはり私には・・・。でも、絶対に試着させて頂きたいわ。どうしたら・・・・・そうね。)

 少しの間思案した奥様は、決意をもって店員さんに答える。

「是非、試着させて頂きたいのですが、わたくしにはこのビキニが似合うとは思えないので、おそらく購入は致しません。それなのに試着室を使わせて頂くなんて申し訳ないので・・・・、わたくし、ここで着替えさせて頂きますわ」

 店員さんの笑顔が固まる

「はい? ・・・あの、お試しだけでも結構ですので、試着室をお使いください」

「いえいえ、わたくしなんて、ここで結構でございます」

 そそくさと白いブラウスに手をかけて、ボタンを外していく香織奥様。店員さんはあせって止めに入った。

「ちょっ・・・。困ります、お客様。試着室をご利用願います。」

「お願い。ここで着替えさせて欲しいんですの。」

 女同士、揉み合いになる。上品な若奥様よりも、イケイケなモデル系店員の方が躊躇無く力を出す。香織の手から、商品のビキニが奪われそうになる。絶対に試着室の外で試着するという、考えに取り憑かれたようになっている香織も、必死でビキニを引っ張る。その瞬間、館内にピンポンパンポーンとお報せの音が響いた。時間限定セールを始めるお店が3Fにあるらしい。そんなお報せが能天気に響く中、香織が気がつくと、店員さんは力を抜いて、ビキニから手を離してくれていた。

「あ・・・あの、よろしいのですか?」

 香織が質問すると、モデル系の美人店員さんは、勝気な顔立ちにボンヤリとした表情を浮かばせて、目を丸くしていた。やがて視線が香織奥様と交わる。店員さんに表情が戻った。先ほどまでの営業スマイルよりも、屈託の無い、本心からの笑顔だった。

「あの・・・私、水城マイって言います。」

「は・・はい。わたくしは市沢かお・・・・え、あの。店員さん?」

 両手をクロスさせて薄手のセーターの裾を掴んだ店員さんは、そのままノースリーブセーターを鎖骨あたりまで捲り上げた。黒地にシルバーの刺繍が入ったゴージャスなブラを下にずらすと、豊満な胸と、やや大きめの乳輪が顔を出す。胸がブルンと揺れた。突然の展開に戸惑う香織奥様を手ぶりで制して、マイさんは店外に駆け出す。

「みんなー! 私、水城マイですーっ。よろしくねー」

 両手を大きく振りながら、バストを放り出したままでモール内を駆けて行く店員さん。買い物客たちはギョッとして立ち止まる。子供の目を隠そうとするお母さん。凝視する彼氏にビンタする彼女。携帯を取り出して追いかけようとする男子学生の集団。鷹のような目で一瞥して脳裏に焼きつける、杖をついたオジイサン。混雑するモール館内を、モーゼが海を割るようにして、オッパイ丸出しの美人店員さんが軽いノリの自己紹介をしながら駆けていった。

 香織奥様は真っ赤なビキニを握り締める。

(やるなら今しかないっ・・・・。香織、やらせて頂きますっ)

 狭い店内では迷惑になる。そう判断した香織奥様はブラウスをはだけながら店の前に出る。はす向かいに休憩用のベンチがあったので、はしたないとは思ったがベンチに脚をかけ、上に立たせてもらった。ブラウスを落すと、白い、光沢と清潔感のあるスリップが現れる。紺のロングスカートのファスナーを下して、スカートの落ちるにまかせると、スリップにインナーという下着姿を披露してしまう。既にベンチの前には男性陣の人だかりが出来ているが、若奥様は試着が終るまではそんなことを気にしていられない。それに、人目につくところで試着出来ていることは、なぜかしら自分を満足させる。何かが上手くいっているとすら思えた。

 スリップの裾をまくって、膝から白い太腿を露にさせると、オジサマたちが低い声を出す。拍手をする人もいた。構わずにスリップを捲り上げる。適度に肉のついた白い腹。ベージュのブラジャーに包まれたふくよかな乳房、ほっそりとした肩が空気に触れる。頭もスリップから抜くと、髪を解いてみた。ベージュの下着上下を外していく。本来であればショーツは身につけたままで水着の試着を行うべきだが、ここは試着室でもないし、出来るだけ本格的に試着してみたいと思った結果、香織は一糸纏わぬ裸になってベンチの上で背筋を伸ばしていた。これからいよいよ、ビキニの試着に入る。香織は両手で真紅の水着を掲げて、息を飲んで頷いた。ギャラリーのオジサマたちはさらに深く息を飲んで、何度も頷いていた。

 片足を上げて、ビキニに綺麗な脚を通す。腰まで引き上げると、切れ込みが急角度過ぎて、香織の黒々としたアンダーヘアーが両脇からはみ出てしまう。何度かヘアーを布の中に押し込もうとしたが、完全に隠し切ることは諦めて、トップスを身につける。こちらも香織の柔らかい乳房の真ん中にある乳首や乳輪は隠すが、下乳や横乳ははみ出してしまうほどの小さな布地。それでも色の白い香織の女体に食い込むように縛られた真紅の布地は、強烈なアクセントになっていた。不安そうに体勢を色々と変えて、ビキニの収まり具合を確かめる香織。奥様がポーズを取るたびに、オジサマたちが拍手をしていた。

(試着してるだけなのに・・・こんなに殿方が・・・。困ったわ。かといって、試着は中途半端に終らせられないし・・・)

 香織が顔や首元を赤くして、拍手と注目に戸惑いながらも、水着を様々な角度、体勢で確認するためにポージングを続ける。徐々に、緊張が妙な疼きへと変わっていく。脳天に痺れるような甘い快感が高まり始めていた。

「あー、ここだここだ。・・・あれっ? さっきの若奥様。たまたまこの子のお店にいたのかな?」

 中学生くらいの男の子が、才女といった顔つきの美少女を伴って歩いてくる。利発そうなその美少女は、モデル系美女の店員さんのセーターの首を掴んで引っ張って来ていた。店員さんはウットリと遠い目をして、女の子にされるがままに引っ張られて付いてくる。セーターは「一応」といった様子で下げられていたが、立派なバストの尖端が引っかかって、まだ乳首や下乳、エクササイズの行き届いたお腹は晒されっぱなしになっている。それでも店員さんは人目も気にせずボンヤリと中学生カップルに引っ張られて歩いていた。

「一見して目立つタイプではないけれど、なんかこの奥さんもなかなか色っぽくない? 内気そうな日本美人と過激な水着とのギャップなんか、ご主人様の男心もくすぐると思うんだけど。」

「ホントだね。この人も僕の遊び相手に加わってもらおっかな?」

「それに・・・、見て。この人。トランシアの種を撒きそうっ。ほらっ、ご主人様。もっとなんか、追い込んだり辱めたりしなさいよっ。」

「わっ・・・わかった。若奥様。よく見てみましょう。ギャラリーの中には、あなたの家族や親戚一同、昔お世話になった人などが沢山いますよ。」

 中学生くらいの男の子の声が、不思議な反響をしながら香織の頭の中で鳴り響く。気がつくと香織は、ドギツイ水着を身に着けたままで、家族や親戚、友人、知人に囲まれていた。皆、好奇の目や軽蔑の眼差しで、ほとんど裸とも言える香織の姿を見つめている。

「いっ・・・いやっ。見ないでくださいっ。これは・・・その。試着しただけなの。買うつもりもないんです。」

「ただの試着ではありませんよ。これはグラビア撮影会。どんなにギャラリーの視線が気になっても、貴方はカメラマンの指示通りに、挑発的なポーズを取り続けなければいけません。貴方はお下劣エロ雑誌の巻頭を飾る、ポルノグラビアモデルなんですから。でも撮られるのってゾクゾクするような快感ですよ。」

 ベンチの近くまで来て、知的そうな女の子が随分なセリフを口にする。家族や知人たちに囲まれて身を縮めていた香織の目が遠くを彷徨う。女の子の顔を見返そうとするのだが、その方向にはカメラアシスタントが掲げる反射板が光を放っていたので、女の子を直視することは出来なかった。視線をずらすと、大きな機材がセッティングされており、カメラマンの準備も済んでいる様子。今更、家族の前だからポージング出来ないなんて言えない・・・。すでに撮影のスタンバイは済んでおり、あとは香織の大胆で扇情的、恥ずかしくてイヤラシイ姿を激写するばかりなのだ。仕方なく、香織はベンチの上に再び立ち上がって、体を「くの字」に折り曲げ、両手を重ねて膝に置く。胸の谷間がギュッと強調されるポーズに、ギャラリーは沸き立つ。みんな香織の知り合いばかり。恥ずかしさに脳天がギュンギュンと絞られるような感覚になる。

 指先まで真っ赤になりながら、香織はフラッシュを浴びる。そのたびに、下半身が痺れるように疼いてきた。さっきの女の子の言うとおり、撮られるのって、ゾクゾクする。ボンヤリ考えて周りを見回したが、ここは撮影用のセット。未成年は立ち入りを許されていなかった。いるのは香織と彼女の事務所関係者。そしてカメラマンのグループと、全員が香織のことをよく知っている親族、友人のギャラリーだけだった。カメラマンの指示に従って、ポーズを変えていく香織。後ろ向きに四つん這いになって、ヒップを突き上げながら振り返る女豹のポーズ。体を捻りながら「Sの字」を作ってクビレを強調するポーズ。ポージングのたびにギャラリーは歓声を上げる。特に市沢家のお義父様の視線がネットリと嫁である香織に絡みついてくるように感じるのは、気のせいだろうか。そしてあろうことか、そうした視線を感じるたびに、香織は声を出して喘ぎ始める。さっきからゾクゾクが止まらないのだ。わたくしは、変態になってしまったのかもしれない・・・。不安げに思う香織を、納得させるもう一人の自分がいる。こんなお下劣なポルノ雑誌の巻頭グラビアを飾るモデルなんだから、きっとわたくし自身も変態でも仕方がないの。カメラマンのリクエストを先取りして、香織はただでさえアンダーヘアーがはみ出し気味だったビキニのボトムをさらに腰骨の部分から引っ張り上げて、股間に食い込ませる。すでにヘアーは左右にしっかり顔を出して、紐のように細くなった布地は土手と割れ目の形をくっきりと強調させる。婚儀の際にお世話になった仲人夫妻や、女子大時代の恩師たちが間近まで近寄って凝視していた。まるで香織の人生で関わってきた人たち全てが、香織と一緒に変態の世界に堕ちていくような気分。香織はそれを楽しんだ。ビキニのトップも外して、紐のようになったボトムも剥ぎ取って足を突き上げる。脳天がさらに絞られて、快感が溢れ出る。同時に何か、頭から押し出されるような感覚があった。

「やった。トランシアの綿毛がこんもり取れた・・・。これで何とか、ご主人様のヘマも、元が取れたってところね。」

「よっしゃあ。綺麗どころも10人以上お持ち帰りさせてもらえそうだし、十分元が取れたんじゃない?」

「いや・・・。やっぱり、この状況。・・・何事もなかったようにリカバーするには、今、取れたこの綿毛を使い切るくらいトランシアが必要かも。やっぱ、今日はご主人様の失点よ。元なんか取れてないわ。」

 撮影現場には似つかわしくないが、館内放送の、ベルのような電子音が鳴って、駐車場でハザードランプが点いたままになっているというクルマの情報が流れた。同時に、自己紹介をしながら駆けていく若い女性の声も聞こえる。香織の頭は朦朧としていたが、とりあえず全裸のままで次々と体勢を変えては、カメラの向こう側にいる男性読者たちに媚びた姿態を提供し続けた。やがて暴力的なほど激しい、オルガスムが訪れた。

。。。

 10月16日(木)

 植村さん。先日お伝えしましたとおり、僕は最近もう一度、セルウスやピュピレの値付けと種採取を地道に進めています。トランシアを使って僕の支配下に入ってもらった人たちにも、3日後にはピュピレの種を植えさせてもらうというのが、僕の王国を安定化させるように思えてきました。女子バスケ部が主な生産地だったピュピレの種も、次第に拡大してきます。ピュピレを生やした人が増えるにつれて、採れる種も多くなるから、加速度的に供給は拡大出来ています。

 あと一つ、千沙が気づいたんですが、これまでに複数の種類の花が育った土壌というのは、変種を生み出す確率が上がるということはあるのでしょうか? トランシアを3日咲かせた後でピュピレやロボタを生えさせると、その人が変種っぽい種を出すことが、確かに増えているような気がします。教えてください。ちなみに、今回お送りするのは、師井佳世ちゃん先生のロボタ=ペルベルタと、新たに僕の花園に加わった若奥様、市沢香織さんという和風美人とのレズビアンショーの途中で掛け合わされて出てきた種です。一見すると大きさはトランシアの種くらいなのですが、綿毛じゃなくて、オナモミみたいなトゲトゲに覆われているので、ちょっと見た目がグロいですが、ご確認願います。ちなみに花の生息域拡大は順調過ぎて怖いほどです。千沙がしっかり管理して、琴子が女の子たちを指揮しながら、学園内の支配領域がどんどん拡張されていきます。学園支配が完結して、校舎を出て学区内にまで僕の花園が広がったら、これはもはや、王国というよりも、帝国って呼べるようなものになってしまうかもしれません。

。。。

≪≪ガーデナーさんからのアドバイス≫≫

 孝典君、だいぶん涼しくなってきましたが、相変わらず花園の拡大と進化は順調のようで、喜ばしいことです。特に、先日送ってもらった種には、私も年甲斐もなく興奮してしまいました。「ロボタ・エミサリア」という希少な種です。効用の原理自体が通常の人体報酬系への働きかけに留まらないものなので、研究価値も高いです。もちろん、魔道植物のマーケットでも高額で取引されるものです。これがまとまった数で入手出来るようでしたら、新たな販路も開拓出来ると思いますので、是非ご相談ください。

 効能の説明が遅くなってしまいましたね。これは2段階の成長をするという、面白い種です。種としての宿主、花としての宿主に、それぞれ違った働きかけをするんです。まず、今の突起物が沢山ついた種の状態で誰かにくっつけると、エミサリアは種のままで、その相手の持つ特殊技能や技術、知識を吸い上げて種の中に写しこみます。その時点で突起物は枯れて、種だけが落ちますから、拾い上げた種をまた別の誰かに植える。そこでエミサリアが芽吹くと、2番目に種を植えられた人は、1番目の人が持つ技能や技術、知識を受け取ることになります。ただし、「ロボタ・エミサリア」の種ですから、相手がその技能・技術を活用出来るのはマザリアやディシプレ、あるいは種を植え付けた人の指示を受けた時だけです。相手は命令を遂行する中で、自分でも説明は出来ないけれど、新たに与えられた能力を駆使することになります。

 1番目の土壌が様々な技術、ノウハウを持っている場合、1番目の土壌に投げる前か2番目の土壌に植える前に、マザリアかディシプレが種に囁いて伝えれば、コピーやペーストする能力を取捨選択、指定することも出来ます。優秀な技術の移転や医師の増加など、世界の様々な分野で活用出来うる、とても珍しい種ですので、是非とも安定供給を試みてください。よろしくお願いします。

 なお、エミサリアの特徴はもう1つ。すでに別の花を咲かせている土壌にも、一種寄生植物的に同居することが可能です(この場合、エミサリアの寿命はトランシア並みに短くなります。普通のロボタ・エミサリアは数シーズンは生きるのですが・・・)。ご参考まで。

。。。

 10月21日(火)

 植村さん、アドバイスありがとうございます。確かに、エミサリアの効果って他の種とは少し素性が違う感じで、面白いですね。あの琴子が、テストで千沙なみの点数を取ったので、びっくりしています(その知識は3日で消えてしまったので、テスト結果が返ってくる頃には、カンニングを疑われていましたが・・・)。

 千沙の提案で、高等部の男の先輩のなかでも、ガタイの良い、大人っぽい先輩を選んでロボタにして、風俗に行ってもらいました。そこでお相手してもらったベテランっぽい風俗嬢さんにエミサリアを投げて、熟練の性技をコピーさせてもらった後でその種を、中等部1年の沢井華ちゃんという、一番幼い感じの女の子に植えてみたんです。ハナちゃんはちょっと発育が遅い感じで、傍から見ると小学生にも見間違えそうな感じですが、あどけなさも含めて、ロリっぽい魅力の女の子です。この子がロボタ・エミサリオを咲かせてからは、僕が一言指示すると、手コキから素股、性感マッサージにマットプレイと、熟練っぽい技を見せてくれるようになりました。ハナちゃんは当然まだヴァージンで、男の人とデートをしたこともないって言っていましたが、一足先に、バキュームフェラや花ビラ大回転を習得してしまっています。「なんでこんなことしちゃうのか、出来ちゃうのかわからないです」って目に涙をためながら、見事な竿扱いを見せるハナちゃんは、僕のお気に入りの遊び相手の1人になりました。しかし、こんなことを思いつく、千沙も千沙ですよね・・・。

 これからエミサリアも、もっと採取したいと思っています。確か、佳世ちゃん先生をネコにして、香織奥様がタチの状態で、「奥様は酸いも甘いも知り尽くした、ヤリ手のエロ事師です。どんな手を使ってでも、この生意気な女教師をヒーヒー泣かすんです」って暗示かけた時に、出た種なんです。その時、佳世ちゃん先生はお尻の穴に香織さんのベロを突っ込まれてたかな? ・・・前の状況を何とか思い出して、また再現してみたいと思います。引き続きアドバイスよろしくお願いします。

 あと、僕の学園支配ですが、もうすぐ完了する見通しです。でも、学園内で好き勝手しようとすると、どうしても生徒たちの保護者の人たちも押さえないといけないですね。そんな感じで、なし崩し的に、僕の帝国が拡大していきそうな様子です。ここらへんは、別途改めて報告させてください。

。。。

 三室萌香がブローを終えて、なんとか食卓に着くと、すでにパパと弟の保は朝食を食べていた。テーブルにはトーストとサラダボウル。いつもの慌ただしい朝食である。

「もうっ。寒くなってくると、目覚ましが鳴っても、なかなか起きられないよ~。髪のセットにも、時間かかるし・・・。タモツは顔洗うだけでいいんだから、楽よね。」

 サラダボウルから自分の皿に野菜を取り分け、ドレッシングをかける。ついでに野菜嫌いの弟の皿にも、生野菜をしっかり取り分けてあげる。

「俺だって、模試の前は色々忙しいんだよ。中学受験を控えた可愛い弟に、デリカシーの無いこと言うなよ。今日だって早朝特訓なんだよ。・・・ったく、お姉はいいよな。性奴隷って仕事がもうちゃんと確定してて。学校生活もさぞ、気楽なものでしょ。」

 萌香の可愛らしい顔も、頬が膨らむとムッとしているのがわかる。弟は小学校高学年になってから、生意気さが増してきた。萌香はお姉さんとして弟の健康を気遣い、タモツが嫌いなタマネギをしっかり取り分けてあげる。

「ゲッ、俺そんなに、タマネギいらないってば」

「アンタねぇ・・。誰がデリカシー無いっていうのよ。朝からお姉ちゃんのこと、性奴隷だなんて。アンタまだ、小学生でしょ? 10年早いわよっ。」

 キッチンから、スープをママが持ってきてくれる。

「タモツ。お姉ちゃんの言うことをちゃんと聞きなさい。貴方も中学受験大変だけど、性奴隷のお仕事だって、色々と大変なんだから。ねぇ? お姉ちゃん。」

 聞き分けの良さそうなママ。弟をたしなめながら萌香をフォローするが、萌香は無言でトーストの端を齧った。

「でも、性奴隷って言っても、いっぱいいるんでしょ? 姉ちゃん毎日、陛下とセックスさせてもらえてんの?」

 ママの注意も聞かずに、なおあれこれ詮索してくる弟の頭を、無言で軽くコヅく。朝刊を広げて読んでいたパパが、一つ咳払いをする。

「萌香。さっきから支度にバタバタしているみたいだけど、ヴァギナの方はちゃんと洗ったのかい? 陛下にご覧いただくんだから、ちゃんと手入れをしないと駄目だろう。もし気になるようだったら、お父さんがチェックしてあげようか。」

「おうっ、俺もお姉のヴァギナチェック、手伝うよ。」

 パパにもタモツにも答えずに、萌香は顔を真っ赤にして、両手をテーブルにドンっと叩きつけた。朝っぱらから、うちの家族はデリカシーがない。朝食もそこそこに、萌香は家を出ることにした。

 典型的な中流家庭に育って、萌香と保はごく一般的に仲の良い姉弟だったと思う。最近色気づいてきた弟は、姉が孝典陛下の性奴隷を拝命したことが、誇らしくもあり、また妬ましくもあるのかもしれない。

 青梅台の孝典帝国にあって、陛下の性奴隷になるということは名誉でもあるが、家族総出の役務もある。陛下に献上する女性器が常に良い状態に保たれているために、本人や母親によるお手入れはもちろん、男性である家族メンバーも定期的に、異性の視点からチェックをすることが求められていた。当然、陛下の所有物なので手で触ることは許されていない。目視して、毛の手入れや内部の状態などに男性目線でアドバイスを送るだけである。萌香も、この年になってパパにアソコを調べられたり、ティーンエイジャーの弟にアンダーヘアーの長さや濃さをチェックしてもらうのは毎回頭が沸騰するほど恥ずかしいことだが、こうした役務を家族で負っているのだから、多少は弟の気持ちにも配慮してあげなければならないかもしれない。

 あれこれ考えながら登校していると、学校が近づくにつれ、様々な制服の先輩や後輩が目につくようになる。そう言えば、今日は中等部3年生が特別制服の日だった。3―1はシースルーのセーラー服。上はおヘソが出ていて、下はきわどいミニスカートをヒラヒラさせている。2組はボディストッキング。網目模様は胸元やお尻のあたりが荒くなっているようで、オッパイやお尻がほとんど剥き出しになっているが、みんなお喋りをしながら校門へ向けて歩いている。3組の制服は赤ちゃんスタイル。オムツに涎掛け、赤ちゃんがかぶる頭巾のようなフリフリの帽子で男女ともに登校する。真面目な生徒は右手に哺乳瓶を持って、左手には参考書を開いて読みながら歩いている。4組はパッツパツのスクール水着と水泳帽をかぶって、一輪車に乗ってくる。友達同士手をつないで、列を作って進んでくるからなかなか迫力がある。皆、活気あふれる青梅台学園の仲間で、孝典帝国の臣民だ。かつてはお坊ちゃん、お嬢ちゃんが多くて大人しめの学校という評価が多かったが、最近のこの学園はなかなかパンチの利いた登校スタイルを披露していると思う。

「あっ・・・萌香ちゃ~ん」

 鼻の下が伸びきったような、間延びした声を出しているのは、三室萌香を遠くから呼びつける、平賀孝典陛下だ。萌香は大事な鞄も投げ打って、急いで彼女の持ち主であるご主人様の許へと駆けつける。

「おはようございます。お呼びでございますか? ご主人様。」

 スカートの裾を広げながら足をクロス。笑顔をかしげて萌香はご挨拶する。孝典陛下の前には、秋空の下で上半身裸になっている中等部の女の子がいた。まだ華奢で、花の蕾のような、女性になりかけの体をしている。

「おはよう、萌香ちゃん。いま、琴子や千沙と、この中等部1年の桜子ちゃんが最近、オッパイ大きくなってるんじゃないかって話してたんだ。モノサシ、いいかな?」

「はいっ。もちろんです、ご主人様っ。」

 萌香は笑顔で返事しながらも、耳まで赤くしながら制服をめくって胸元を晒す。白いブラジャーも下にずらすと、2つの丸い膨らみがこぼれ出た。秋風にさらされて、わずかにオッパイの上に鳥肌が立つ。

 萌香に与えて頂いている役割の一つは「オッパイモノサシ」。形が良く、標準的で健康的な大きさをしていると評価を受けた三室萌香がオッパイを曝け出して、今から評価を受ける子の脇に立つ。萌香と見比べることで、孝典陛下が目をつけた女の子のオッパイの大きさや形が、差異でもって語られるのだ。路上でこうしてオッパイを晒していると、当然のように登校中の生徒たちからは凝視される。萌香は笑顔こそ崩さないが、指先まで赤くなっていた。学園公認の陛下専用性奴隷である以上、性具として扱われることは当然のように受け止めているが、モノサシとしての扱いはまだ恥ずかしさが抜けない。

 自分のオッパイが求められているというよりも、陛下が興味を持っている隣のオッパイを、より良く理解するための、指標でしかない。そう思うと、少しだけ自分のオッパイが可哀想にも思える。性奴隷の中でも、陛下の欲望の対象というよりも、陛下の欲望の解放や拡張をお手伝いする、お酒のチェイサーのような役割。ここから本当のお酒となって、陛下に酔っていただくためには、萌香はもっと精進して女を磨いて、陛下のご寵愛を賜ることが必要なようだ。

「ま・・・言われてみれば、ちょっと先々週よりも大きくなっていますね。これはセルウスのおかげというよりも、自然な発育かもしれません。」

 琴子将軍がノートを取る。孝典陛下の親衛隊、近衛師団を率いる将軍様だ。萌香が属する性奴隷隊「孝典喜び組」も、琴子様の指揮下にある。年齢的には陛下も将軍閣下も萌香よりも2歳年下だが、萌香の行動、信条や将来は全てこれらの方々が握っている。だから萌香はこの方々から指示を頂けば、女を捨ててでも、人間を放棄してでも従うと決めている。萌香に限らず、帝国臣民だったら、皆そうするはずだ。

「あっ・・・でも、ちょっとやっぱり膨らんでるかな? 乳首付近が前よりコンモリと・・・。ちょっと貴方、乳首起こしてくれる?」

「はっ・・・はい。」

 桜子ちゃんと呼ばれている女の子は、陛下にかしずくもう1人の女子の指示を受けて、急いで乳首をつまみ、こすり上げる。同級生も凝視していくなか、恥ずかしそうに指に唾をつけて乳首をしげきしていた。萌香も当然のように、自分の乳首を立てる。モノサシなんだから、評価対象の子と同様のオッパイ状態になっていなければならない。当然のことだ。もっとも、萌香ほど慣れてくると、指で軽く弾くだけで、ピンクの乳首はピクンッと立ってくれる。その様子を、チラッと見た陛下が、微笑んでくれたような気がする。そう思った瞬間、萌香の乳首は、意図した以上に上を向いて大きく起き上がっていた。

「やはり、通常の成長曲線を超えて、発育しているみたいね。多少セルウスの性ホルモン分泌効果が認められます。琴子、この子は継続チェックにしましょ。」

「オッケー。」

 将軍様と気軽に会話する、この秀才っぽい見た目の美少女こそ、孝典帝国の宰相。香村千沙大臣閣下だった。孝典帝国は、皇帝である平賀孝典陛下はもっぱら女の子と遊ぶことに専念して、実質的な国土の拡大や富国強兵政策、国家運営はこの宰相様が行われていると言われている。その方が、帝国が安定する。『皇帝は射精すれども統治せず』というのがこの国の国是であり、不文律であるそうだ。三室萌香も、つい先週、公民の授業で習ったところだった。

 陛下の検分が終わったあとで、桜子ちゃんは解放されて、お辞儀のあとは友達と一緒に学校へ向かう。萌香は陛下たちの一行に加わって、一緒に校門をくぐる。校門で朝の挨拶をしている、生活指導の師井佳世先生は、指導が厳しいことで有名な美人教諭だが、生徒たちの挨拶に対しては、返す声がくぐもっている。ギャグボールというのを口に咥えて、涎を垂らしながら挨拶しているからだ。生徒たちは校門をくぐる時に1人ずつ、師井先生のお尻をペチッとスパンキングして校内に入る。始業前には師井先生は足腰も立たなくなって、何粒か新しい種を出してくれるらしい。帝国の伸張にとって重要な原料だと、宰相様も言っておられた。

 高校1年の萌香も、当たり前のように中等部の校舎に入る。2年の階に上がって、孝典陛下の教室につくと、そこにはすでに、性奴隷たちが床に正座をして並んでいた。一番奥に正座している、教室唯一の男子、川島シゲルは性奴隷ではない。彼はただの使いっパシリであった。本当は萌香も、この土下座の列に並んでいるべきだったので、あわてて下座に跪いて床にオデコをつける。

「おはようございます、ご主人様。今日も私たち、忠実な臣民を可愛がってくださいませ。」

 みんな同時に声を揃えるのが習わしだが、どうしても自信や席次の差が声の大きさや張り、若干のスピードの差になって表れてしまう。綺麗な姿勢でお辞儀をしたのは高等部2年生の中でもピカ1の人気を誇った進藤成美先輩。そして中等部の生徒会長を務める里原ミチルちゃんであった。青梅台学園の中で選りすぐりの美少女たちが並ぶ中で、水城さんという社会人の方や市沢さんという人妻さんも性奴隷として一緒に授業を受ける。姉川先生まで生徒に加わっている。みんなこの学区内で厳しい選抜を(本人の意思とは無関係に)潜り抜けた美人の中の美人。美少女のエリートたちである。ここの末席に加わるというのは萌香にとっては少し荷が重いように思われた。

「皆さん。おはよう。今日もいい天気だね。」

「じゃ、陛下の身繕いを始めましょう。」

 琴子将軍が声をかけると、喜び組のクラスメイトたちは全員で隊形を整える。全員そそくさと制服や下着を脱いで裸を見てもらう。長身でスタイルのいい水城さんや体格のいい女子バスケ部キャプテンの奥平さんが四つん這いになって、陛下の椅子となった。その後ろには巨乳の高等部女子や女子大生のお姉さんがオッパイを押し上げながら体を重ねるように折り重なって立って、背もたれや腕起き、ヘッドレストになる。そして遅れてフラフラと教室に入ってきた師井先生と姉川先生の2人が「人間椅子」の前に土下座して、オットマンの出来上がり。孝典陛下は2人の美人教師がひれ伏する後頭部のウナジの部分に足を置いて「椅子」に寝そべってリラックス。椅子が完成したあとで、成美やミチル、萌香たち奉仕組がお側に上がる。奉仕組は「右方」と「左方」に便宜的に分かれていて、右方筆頭はミチルちゃん、左方筆頭は成美先輩が務めている。千沙大臣閣下の美意識なのか、右方と左方が左右対称に、綺麗に動きを合わせながら陛下にお近づきすることが定められている。

 右方に属する萌香は、左方で同じ部位を担当する、カウンターパートナー、柴宮佐代子さんとタイミングを合わせながら、陛下の足先に顔を寄せて、足の指を一本ずつ口に含んで清めていく。耳たぶを甘噛みする担当、唇を左右から湿らせる担当、肩を揉む担当、乳首を舌先で楽しませる担当、手の指をしゃぶる担当、脇の汗を舐めとる担当。そして陛下の神聖な男性器に手や舌を伸ばして楽しませる担当。もちろん最後の担当は左右方筆頭の美女、美少女が勤める、栄えあるお役目。萌香は懸命に足の指と指の間の股の部分を舌で掃除することに専念する。頑張って良い仕事をすれば、もっと上の役目へ格上げしてもらえる。そうしてランクアップを進めていけば、いずれは萌香もモノサシではなくて、自分のオッパイ自体を陛下の欲望の対象にしてもらえるかもしれない。その日を夢見て、萌香は懸命に足の指をしゃぶる。もちろん、国土が拡大すれば、美女もより多くやってきて、ライバルは増える。萌香のママも言っていたように、性奴隷のお仕事も、決して楽ではないのだ。

「あ・・・、君。僕の右足担当してるのって、萌香ちゃんだよね? 今朝もモノサシやってくれた・・・」

 少し退屈そうな声で、陛下が声をかけてくる。萌香は緊張の笑顔で、正座しなおして答えた。

「あっ。はい。高等部1年2組の三室萌香です。4世代目のセルウス・ピュピレを頂いております。」

 後半の自己紹介は、何の意味か萌香自身も良くわかっていないのだが、こう答えるようにと将軍様に言われている。萌香が媚びるように上目遣いで陛下を見上げると、孝典は告げた。

「さっきも改めて思ったんだけど、萌香ちゃんってやっぱり顔も可愛いし、オッパイも綺麗な形してるよね。ちょっと立ってみてよ。・・・感度も良さそうじゃない?」

 慌てて直立して「気をつけ」の姿勢になる三室萌香。孝典は他の女子たちから全身に奉仕を受けながら、千沙大臣閣下に話しかけていた。

「ルックスは抜群だと思います。胸の大きさは標準を少し上回っている程度で、以前は感度とエッチの時の反応が割と普通だったので、性奴隷の中では、比較的低位に格付けしました。」

 千沙が冷静に萌香を評価する。

「感度・・・普通かな?」

 部下である喜び組の立場に立って、琴子将軍が千沙に返答する。陛下、宰相閣下、将軍閣下の目が萌香に集まると、萌香も下を見て思わず赤面した。美乳の先端でピンクの乳首が真っ赤になるほど固く隆起して上を向いている。股間もヘアーが濡れそぼっているのが明らかだった。恥ずかしいけれど、気をつけの姿勢は崩してはならない。萌香はモジモジしながら、許しを乞うように三人の帝国指導者を見た。

「ご・・・ごめんなさい。ご奉仕する側なのに・・・こんなに・・・。あの・・・、いつも、私はモノサシになる側ですから、私だけが、見られてると思うと、・・つい・・・もうっ・・・・」

 真っ赤になって、かすかに膝をこすり合わせながら、恥ずかしさと興奮に耐えようとする萌香。ここ2週間ほどの間に、ずいぶんと性的に敏感になってしまっていたようだった。孝典の琴線に触れる。

「今日の、教室一番目のお相手は、この萌香ちゃんにしようかな?」

「今日一番って、今朝自宅で琴子2回も抱いたでしょ?」

「だから、教室で一番目って言ったじゃん。」

 多少トゲのある言い方をする宰相閣下に陛下が答える。将軍閣下は萌香にも負けないくらい赤面して俯いた。

「じゃ、萌香ちゃん。おいで、ここに乗っかってよ。」

 人間椅子に寝そべったままで、孝典陛下が股間あたりを指さす。成美先輩とミチルちゃんがすぐに頭をどかした。ミチルちゃんは少しだけ、嫉妬の混じった目で萌香を見る。女の子たちで出来ている椅子と背もたれ。その上に座る陛下の、さらに上に乗るというのは、萌香には躊躇われた。しかし、陛下の側近のお2人、琴子将軍と千沙宰相を見ると、どちらも頷く。宰相閣下に至っては、グズグズしているとお仕置きを下してきそうな表情であった。

「し・・失礼します」

 萌香がまわりにペコペコと頭を下げながら、右足を上げ、股間を手で隠しながらも陛下にまたがる。人間椅子が重みで少し沈んだ。

「手で隠しちゃったら駄目だよ。んーとね・・・、両手は腰に当てて「前へならえ」の先頭の人みたいに。」

「はっはい。こうですか?」

 威張るようなポーズで両手を腰につけて、ゆっくりと腰を下ろす。陛下のモノは成美さんたちの心のこもった奉仕のおかげか、朝から元気で、萌香のまだ経験の浅い割れ目を押し開けて入ってきた。すでに萌香の内部はしっかり潤っていて、ご主人様のありがたいイチモツをちゃっかりと銜え込んでいる。自分のはしたない下半身が情けなかったが、きっと帝国臣民の女なら、誰でもこんな反応になってしまうだろう。

「うーん。じっとりと温かくしめってて、ヤラシイおマ○コだね。ピュピレの花っていうことは、萌香ちゃんはこうなるのが当たり前って信じ込んでいるだけで、性欲や性感自体は操作されていないはずだから、このアソコの反応は君自身の、自然な反応なんだよ。ただ性欲や性感にストッパーが邪魔してないだけ。このエッチな汁は君自身から湧き出る、天然モノ。わかる?」

「わ・・・からるような・・・・、ご、ごめんなさい。やっぱり、わかりません。萌香はただ陛下の体を喜ばせることだけを考えている、無知で純朴な性奴隷です。」

 昼礼の時に集まって唱和する言葉が、今朝はスラスラと口をついた。将軍様も宰相様も、そのことには満足そうだ。

「じゃあ、ピストン運動始めようか。萌香ちゃんは動かなくていいから、両手を腰から離さないように持っててね。はい、力自慢部隊、お願いします。」

 結合したまま、胸を張って両腕を腰に当てている萌香の両脇に、比較的体格のいい女性たちと、教室の端で正座していた川島シゲルが近づいてくる。左側はシゲル1人。右側は女の子3人で萌香の腕の輪に腕を通して、グッと上に持ち上げる。ゆっくり降ろすと、萌香のナカにまた、孝典のおチン○ンが深く突き上がって、萌香は声を出してしまう。萌香を持ち上げる人たちは、彼女の体を降ろしきらないので、ピストン運動の間も孝典やその下の女の子たちには体重がかからない。

「そーれ、ペッタン、ペッタン、ペッタンコ」

 餅つきのような掛け声とともに、左右の男女が萌香の体を持ち上げたり降ろしたりと繰り返す。そのたびに萌香のなかを、孝典陛下のイチモツがグリグリと子宮付近まで奥へと入ったり、膣口あたりまで戻ったり。膣壁が擦れるたびに、萌香はよがり鳴く。

「あー・・・。温泉みたいにあったかい。締りもいいし。この子、結構いい具合だよ。」

「じゃあ、格上げでしょうか?」

「その前に、横の回転も入れてみたらどう? より真価がわかるかも」

 研究熱心な宰相様が指摘すると、力自慢部隊は萌香の体を回転させながら持ち上げたり、降ろしたりを始める。萌香はさらに増した摩擦の快感と、少し目が回ってきたせいで、さらに激しく喘ぎ、悶える。陛下にお楽しみ頂いているのであれば仕方がないが、何だか自分が少年たちの公園の遊具にでもなったような気分だった。

「あぁああああんっ・・・・もうすぐっ・・・・もうっ・・・・駄目です・・・・。萌香っ・・・・いっくぅうううううううっ」

 陛下の先に気を許してしまうなんて、喜び組として失格だ。そう思って懸命に耐えていた萌香だったが、横回転。そして時々逆回転させられながらのピストン運動には我慢が出来ない。陛下に裸をマジマジ見てもらえていると思っただけで雌の反応を見せてしまったような敏感な体は、アクロバチックな朝のセックスに、脆くも大絶頂を迎えてしまった。整った清楚な顔立ちを大きく歪めて泣きじゃくり、涙も鼻水も涎も垂らしながら愛液をビュンビュン放つ、高校1年生の三室萌香。他の喜び組の先輩たちは少々呆れていたようだったが、孝典陛下は笑いながら萌香の中に熱い粘液を何回も放出してくれた。子宮にビシャっと精液が当たったような感触すら味わった。

「わぁ~。気持ちよかった。萌香ちゃん。すごく良かったよ。君の乱れっぷりも可愛いな。明日また、お願いするかも。」

 大気圏外まで飛んでしまったような意識の破片を寄せ集めながら、荒い息と飛んだ目を落ち着けつつ萌香が感謝の土下座をする。

「ちょっとルール外の反応が多かったけど、それも新鮮に感じてもらえたみたいね。お疲れ様。」

 千沙宰相閣下が褒めてくれる。琴子将軍閣下はバスタオルをかけてくれた。

「萌香先輩とのエッチ。ご主人様は私との目覚めのエッチより楽しんでるみたいだったな。ちょっと嫉妬しちゃった。」

「はい、休憩済んだら、さっさと持ち場に戻って奉仕を続けてね。」

 琴子将軍が優しい声をかけてくれると、対照的に千沙宰相の声は冷徹になる。千沙宰相閣下はどうも、陛下と琴子将軍とのエッチに関してだけは、冷静でいられないような様子であった。

。。。

 11月2日(日)

 植村さん、だいぶ肌寒くなってきましたが、お体の調子は如何でしょうか? 今年は暖冬という予報から一転して、ずいぶん寒くなるらしいですから、気をつけてください。僕の帝国の拡大は質・量ともに順調に進んでいます。毎朝、僕の部屋か教室、時には校長室や体育館で御前会議を開いて、大臣である千沙から報告を受けるんです。僕がよく知らないうちに、僕の花の生息域は市内全域にまで拡大しつつあるようです。千沙は領域拡大と同時に種の大量供給を、車の両輪のように進めなければならないので、なかなか大変そうです。何しろトランシアは一度に沢山の種が綿毛と一緒に採れるけれど、それで一気に獲得できる土壌は3日の命です。その間に、新たなトランシアを植えるか、頑張ってピュピレやセルウス、ロボタやペルベルタまで動員して、他の種を生産しています。トランシアが沢山採れた分はご存じのようにそちらにも回していますし、たまに師井佳世先生と香織奥様がコラボで出してくれるロボタ・エミサリアも半分くらいはそちらに回すようにしています。植村さんのビジネスの助けになれば幸いです。

 ただ、トランシアの花は、咲かせている人を究極のトランス状態に持っていけば種を出してくれますが、セルウスやピュピレ、ロボタは相手をそれなりに追い込んで、「従僕としての喜び」に昇華されなければ、種が得られないので、一工夫が必要です。羞恥責めのアイディアは千沙が一生懸命捻りだしてくれていまして、僕の学園の女の子たちは、授業参観で親の前で僕に犯されたり、商店街でストリーキングマラソンをしたり、秋のプールでフンドシ一つで寒中水泳、乾布摩擦に取り組んだりと、みんな体を張って種を出してくれてはいます。交通安全指導ということで、先日青梅台警察署から婦警さんが何人も学校に来たのですが、その婦警さんたちにもロボタを生やしてもらって、師井先生との「アナル綱引き対決」に参加してもらいました。これは紐の両端に括り付けたゴムボールをお尻の穴に入れてもらって、それぞれ四つん這いになって引っ張り合って、先にボールをお尻から出してしまった方が負け、という競技です。体育館の舞台で順番に対決してもらったところ、一番美人だった婦警さんと市沢香織さんが、意外な括約筋の強さを見せつけてくれました。この時に佳世ちゃん先生が放った種は、また変わった変種のように見えますので、こちらも送付させて頂きます。

 お尻の穴への攻撃が絡むと、師井先生はかなりの確率でロボタ=ペルベルタやロボタ・エミサリアを生み出してくれます。僕らはエミサリアを使って、婦警さんたちやお巡りさんから格闘技や刑法の知識、あと初歩的な射撃の技能なんかもコピペさせてもらうことが出来ました(これはただの遊びです。別に射撃の技能を本当に身に付けたがっている訳ではありません)。お礼に婦警さんたちには下駄屋のオヤジが持っていた、裸踊りと腹踊りの技能を伝授してあげました。エミサリアの寿命が来る前には、人の集まる場で披露するように指示もしておきました。

 一方で御前会議の場では、時々僕は、「このまま拡大続けちゃって大丈夫なのかな?」という疑問を出すことがあります。確かにエミサリアの花を上手く使えばうちの学園は大学受験の心配もなさそうですし、用心棒役の男子たちも武芸百般を身につけて僕を守ってくれます。街のお金持ちはピュピレの花を咲かせながら慈善事業の合間に僕らにお小遣いをくれますし、僕らがその気になれば相当な産業を興すことだって出来そうです。先日警察官まで僕のロボットになったんだって思った時、ちょっと僕は気が遠くなるというか、逆に不安になってしまいました。僕はこのまま突き進んでしまって良いものでしょうか? そして僕は、どこまで行ったらこの花の帝国の進軍を止めるべきなんでしょうか?

。。。

≪≪ガーデナーさんからのアドバイス≫≫

 孝典君。いや、孝典帝国皇帝陛下とお呼びした方が良いでしょうか(笑)。貴方の花園は非常に興味深いペースで拡大、多様化を続けてくれていると思います。環境と貴方がうまく合ったのか、近年私が観察した中でも、特筆すべきペースで希少種を届けてくれています。今回あなたが送ってくれた種は、ペルベルタ・ヴィゴラです。師井先生のロボタにはペルベルタの成分がいくらか入っているとは分析していましたが、ペルベルタのさらに派生形を生み出すとは予想しませんでした。ヴィゴラも非常に需要が高いです。これは人を健康にし、活力を与える種。強精剤としても特筆すべき効果があります。怪我人、病人を快癒させる、夢のような種です。是非もっと生み出させてください。ちなみに、なぜ活力を生む花がペルベルタ科に属するか。それは過度に健康志向の体育会系、肉食系の人は、すでにそれ自体が変態性を含むからです。

 しかしヴィゴラの種。ロボタとペルベルタの変種から生まれるとは思いませんでした。トランシアの影響を受けた香織さんと、複数の心身健康な女性警察官とが交わって師井先生と絡んだことで、こんな希少な種の採取に成功したんですね。私としても勉強になります。

 孝典君。貴方の花園は今、非常に興味深い進化を遂げています。ここで留まるなんてとんでもない、魔道植物業界全体の損失になってしまうかもしれない。いや、マーケットの側が、それを許さないかもしれないですよ。

 多少興奮してしまいましたが、とにかくそれほどまでに、貴方の進捗は素晴らしいものです。是非このまま、花園の進化・拡大を続けていってください。それから、希少種の提供と新種・変種のサンプル送付はお忘れなく。今後ともよろしくお願い致します。

< つづく >

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