明るい奴隷生活のすすめ 中編

中編

 さて皆さん、お待ちかね、中期洗脳工程のご説明です。

 おや? ………お待ちかねでは、ないですか?

 もうお腹いっぱいという表情の方もおられますね。

 でも、皆さんもご自身で期工程を修了すると、きっと晴れやかな気持ちになると思います。だって、中期洗脳工程の研修生たちに与えられる部屋には、窓があるんです。これって、何週間かの密室生活の後には、とっても嬉しいことなんですよ。

 ここで始めて、私は自分が都心からそれほど離れていない、郊外都市の雑居ビルのようなところにいるということを理解しました。それまで自分は、てっきり人里離れたコンクリート建ての大規模な施設の地下牢のようなところに監禁されているのだと、想像していたんですね。けれど、良く考えてみればわかりますよね。田舎に行けば行くほど、大規模な修繕工事や人の頻繁な搬入搬出、食料や薬品の輸送は目立ってしまうことになります。意外と都会に近い方が、こうしたことは便利にカモフラージュ出来るようですね。もっとも、元雑居ビルとは言え、防音処理やITツールの配線、電源の大型化や窓の強化マジックミラー処理などにはしっかりとお金が使われていたようですので、やはりコストの問題以上に、隠しやすさなのでしょう。

 あと、コストと言っても、お金のことばかり話していては、きっと不十分なんでしょうね。井形人格矯正教室には、沢山の専門家や機密を共有する職員さん、そして契約者の方々がお越しになります。特にVIPにとっては、1回の訪問にかける移動時間というコストが大切だったりするようです。

 そうです。VIPの中には、私たちの洗脳過程をご覧になられたいという方もいらっしゃいます。奴隷を複数名、所有したことのある契約者様に多いそうなのですが、完全に調教が完了した奴隷を愛でるよりも、小生意気な美女や美少女が、機械的な洗脳工程に抗ったり泣いたりしながら、徐々に従順で忠実な性奴隷へと生まれ変わっていく、その過程を見るのが何よりの楽しみというタイプもいらっしゃるそうで………。そうした、施設内の教官やナース、職員さん以外の、いわゆる外界の方々との接触が出てくるのも、中期工程からですね。

 私の例でお話しします。

 中期工程の初日、窓のあるお部屋に移動出来てウキウキしていた私の前に現れたのは、私が勤務していたイベント企画会社の部下、梅野一馬君でした。

「当分の間、彼がご主人様だ。彼の命令に従って、彼にご奉仕をして、ご主人様への接し方を具体的に学ぶのが、中期工程だ」

 梅野君と一緒に部屋に入って来た萩原教官は、そう仰いました。私の、………会社の部下が私のことを助け出しに来てくれたのかもしれないという、ささやかな希望は、アッサリと打ち砕かれました。気がつくと私の体は、ごく自然に跪いて、両手を絨毯に沿わせて頭を深々と下げていました。それでも、言葉は自分の考えをまとめなければ出てきません。私は、何度もつっかえて、迷いながら言いました。

 動画流しますね。

「ご…………ご主人様、…………み…………、身も‥心も…………精一杯尽くしますので、…………アキホを………………か、………可愛がって………ください」

 聴こえましたでしょうか? …………これ、ご挨拶のなかでも、かなり悪い例ですね。…………心の迷い、ボロ出しでしょ? …………途中で唇を噛んでいますね。自分の唇とはいえ、奴隷の体はご主人様の所有物ですから、勝手に傷つけるのは厳禁です。最後にご主人様を見上げてるところ、ちょっと拡大しますね。………ほら。目に涙が溜まっています。……………これ、歓喜の涙には………見えませんよね…………。萩原教官はよく見逃してくれたものです。減点50です。このご挨拶。

 アキホという名前を久しぶりに口に出したというのも、要因の1つではあります。説明していませんでしたが、初期洗脳工程では私も周りの職員さんも、私の名前は使っていませんでしたよね? 初期段階の研修生には識別番号しかありません。中期工程に移ると、下の名前だけは使わせてもらえるようになります。個体として認めてもらえるということですよね。基本的人権こそありませんが、私たち奴隷も、それぞれに違う、個体ですから、これは大切なことです。そして後期工程になると、名字も返してもらえます。もちろん、ご主人様が望めば、無個性な番号や、思いつきの名前に、即改名となりますが………。

 話を戻します。私がきちんとご挨拶出来なかったのは、中期工程での私のご主人様が、大事な仕事仲間だと思っていた、部下の梅野君だったということへのショックを、隠しきれなかったからです。彼のためを思って、厳しく育てて来た、我がチームのホープ。まだ少し頼りないけれど、2年後くらいには独り立ちして、自分の担当を持たせられると期待していた部下の梅野が、私のご主人様になる。当然、裏切られたと思いました。自分の境遇をミジメだと思いました。違法な扱いを受けている女性を助けようとしない若者に対して、叱責したい気持ちにもなりました。

 私は奴隷です。汎用型の性奴隷になると、萩原教官に教えられました。異性の性処理から身の回りのお世話、社会に出てお仕事をするなど、何でもこなすように躾けると言われてまいりました。でも、そんな奴隷にも、プライドがあります。………いえ、ありました。この時は。それが私を大きく動揺させて、このようにみっともない、ご挨拶になってしまったということですね。

 萩原教官は、当然このギコチなさに、不安を感じられたと思います。それでも私と梅野君とを、個室の中で2人きりにしてくれました。初期工程を完了していて、トラブルを起こすという研修生は、しばらくいなかったらしいので、油断してしまったのかもしれませんね。

「………えっと、志岐チーフの…………色んな目にあっている写真とか、動画を見ました。………会社の命令で、僕が当面のご主人様を担当することになりました。………仕事の合間とか、残業終わってから、ちょくちょく顔を出すようにします」

 梅野君はまだ敬語でしたね。

「………あの、………ご、ご主人様………。志岐チーフではなくて………、アキホと呼んでください………。貴方の、性奴隷ですから。私は」

 まだ喋りがたどたどしいですよね。念のために言っておきますが、私は吃音でもなければ、外国の出身でもありません。葛藤しているんです、以前は心を鬼にしてビシバシしごいていた部下を、ご主人様として扱うことに、まだ迷いや引っ掛かりがあったんです。

「…………じゃ、じゃぁ。こんなことしても、大丈夫?」

 梅野一馬君は急に私が来ている、ピンクのガウンの裾を掴んで、強引に左右に引っ張ります。腰で結ばれていた細い紐が、縫い目のところから千切れてしまいました。

「やっ!」

 反射的に、私は声を出して、はだけてしまった胸元を腕で隠そうとします。そしてその行為の意味を思い出して、手を震わせながらも、体の横に添えます。顔が真っ赤になっているのが自分でもわかりました。ピンクのガウンの下に私が身につけていたのは、カップの真ん中部分が繰りぬかれた、破廉恥なデザインのピンクのブラジャー。教室支給のものです。胸の形を美しく維持するという機能以外は、男性を興奮させるためにあるような、扇情的なものでした。何しろ、乳首も乳輪も、丸見えになってしまっているのですから。カップの脇に「D95」と油性マジックで書かれているのも、恥ずかしかったです。仕事で接してきた若い男性に、自分のオッパイの一番恥ずかしいところを見られて、サイズまで正確に知られてしまう訳ですから………。私は「気をつけ」の姿勢のまま、赤面した顔を横に背けて、梅野君と目が合わないようにしていました。

「も………もちろん。大丈夫です……………。全部、ご主人様のものですから………」

 私は口ではそう言いながらも、両目をギュッと閉じて、恥ずかしさに耐えていました。指が、私の胸にムニュっと押しつけられました。しばらく、ツンツンと突かれて、やがてベタベタ触られます。胸を守っているのだかいないのだかよくわからないブラを上にズラして、梅野君が私の胸をワシ掴みにします。最初は遠慮がちだった彼の手つきが、だんだん強引に私の胸を弄んでいきます。私は背筋を伸ばして、ずっと我慢していました。

「チーフの乳、デッカイなーって、ずっと思っていたんですよ。大きくてハリがありそうで形も良くて、………俺、チラチラ見ちゃってました」

 意外とぞんざいな口をきく子なんだな………って、失礼ながら思ってしまいました。いつもはもっと丁寧な言葉遣いが印象的だった部下なのですが、………奴隷を前にすると、こういう態度になってしまうようです。

「チーフ…………あ、アキホか………。乳首、ビンッビンに立ってますよ。エッロ………………。こんなに興奮してるんだ」

「………刷り込みのせい………。はぁああっ……………。急に触っちゃ…………」

 背筋がビンっと、跳ねるように反ります。オッパイを揉まれている途中で、急にちょっと乱暴に、乳首を摘ままれたんです。ここは前から感度は悪くなかったと思うのですが、初期工程を経た後は、誰に触られても、脳が爆発するくらい感じるようになっていました。

「………駄目なんですか? ………急に触っちゃ」

 顔を近づけて、梅野君が聞きます。仕事の相手先ではいつも腰の引けた話し方をする彼ですが、動画をたくさん見て来たせいか、ドキドキしている自分を隠しながら、私に迫ってきます。

「…………駄目ではないです。…………ご主人様のお好きなように、何でもしてください」

 あえて私にそう言わせたかったのでしょう。その後は、梅野君はさらに遠慮が無くなって、私のオッパイに吸いついて、思いっきり舐め回しました。私は乳首を舌の上で転がされると、腰が抜けたように膝から崩れてしまいます。私の腰を掴んで支えた梅野君。手にショーツの感触を得たのか、今度はオッパイを舌でイジメながら、空いた手でショーツを掴むと、少し下にズラしてきました。アンダーヘアーを指同士の腹で擦るようにして感触を楽しんだ後、手が私の大切な場所へと伸びてきます。私は一度腰を引いたのですが、これまでの勉強を思い出すように、腰を押し出して、梅野君に自由に触らせます。

「わっ………。チーフ、もうベッタベタに濡れてますよ。………濡れやすいんだ。………ヤラシイ匂いがする」

 指を鼻に近づけてクンクンと嗅ぐ梅野君。私はまた顔を背けてしまいました。

「せ………性奴隷ですから………。すぐに男性をお迎え出来るように、体が準備してしまうんです」

「………そっか。…………アキホさんは奴隷だもんね」

「…………はい………。貴方の奴隷です」

 梅野君がふと、普段の彼のような、真面目な表情に返って、鼻から深いため息を漏らします。

「俺さ…………。チーフのこと、………ずっと憧れてました。…………最初は超美人だけど、ちょっと怖い上司っていう目で見てたけど、………あと、胸とか見てましたけど………。すっごい色々教えてくれて。仕事もバリバリ出来て、性格も潔癖なまでに真面目なとことか、ちょっと不器用かなってところも………」

 私は久しぶりに、梅野君の目をしっかり、真正面から見据えます。

「………口うるさい上司だったでしょ………」

 年齢では3歳しか違わない、女性の上司というのは、梅野一馬君にとっても、やりにくい存在だったかもしれません。

「いえ………。尊敬してたし………。好きでした。…………キスしていいっすか?」

 私は返事をするかわりに、眼を閉じて、彼に顔を近づけていきました。手のかかる部下だったけれど、もしかしたら、良いご主人様になってくれるかもしれません。私はふと、自分の胸の奥に、長く忘れていた、火がともったことを意識しました。舌を絡めあっての、長いディープキス。息苦しくなっても、彼が満足するまで、私は舌での愛撫をやめませんでした。

「ぶはっ…………。俺のものだ…………。あの、志岐明穂チーフが、俺のモノになるんだっ。この乳も………。このケツも…………。スゲッ…………。本当かよ………」

 若い梅野君が、私の体を全裸にして、思う存分貪るように、揉みまわして、舐めて、噛んで来ます。私は、慎重に慎重に、彼の耳もとで囁いたつもりでした。

「貴方たちのモノよ…………。私には、複数のご主人様が設定されるみたいだから…………。でも………、梅野君がもし、私をここから出してくれたら、私、貴方だけの女になる。お願い。私を逃がして。そうしたら………」

 ブブー。ブブブブー。

 聴こえますか? これが調教ウォッチから流れるブザーです。初期工程ではこんな機能は作動していないと思うのですが、中期からは外界と接触するために、音声解析・NGワード検出の機能がONになるそうです。

「うわっ…………何、この音………」

 焦った梅野君が私から体を離して、膝まで降りていたズボンのポケットから、ライターくらいの大きさの黒いものを取り出します。迷いながらボタンを押すと、私の調教ウォッチのブザーが止まって、かわりに女性の声でアナウンスが流れました。

「GVA19025を10秒後に無力化します。今、直ちに無力化したい場合は、点灯中のボタンを押してください」

 アナウンスを聞いて、逆上した私が、こちら。裸のままで机に駆け寄って、椅子を持ちあげたと思ったら、ほらっ。窓ガラスにぶつけましたね。12階なのですが、とっさに出来ることを、何かしたかったんだと思います。でも椅子が跳ね返って、落ちただけですよね。このガラス、マジックミラー効果だけじゃなくて、合板強化ガラスです。防弾効果もあるくらいのものですね。ここでパニックになった梅野君が、とにかくリモコンのボタンをデタラメにいくつも押して………。はい、「オネムのメロディ」が流れ、私が昏倒したところで、動画はストップさせて頂きます。この後はお見苦しいばかりです。何種類もの音楽が同時に流れていたので、私は眠ったままオナニーを始めて、オシッコを漏らします。………睡眠中なので、オネショが正確な言い方でしょうかね。あとは「眠い」というワードから思い浮かべたのか、羊の鳴き真似を延々しています。寝言でメェメェ鳴きながら、オネショをしてオナニーをしながら、職員さんたちに運び出される私。部下の梅野君との再会はここで修了です。私は初期工程のお部屋にUターンとなりました。短い窓辺の生活でしたね………。

 初期工程に逆戻りという処置は、皆さんが経験されることはほぼないと思いますので、ここで時間を使って説明する必要もありませんよね。4日後には何とか私はまた中期工程に戻ることが出来たのですが、手短に申しますと、記憶を相当数、埋め込まれてまいりました。

 教室側も突貫工事での仕事だったので、いくつかの記憶は、捏造されたものだという感覚が私の中にまだ、残っています。自然な塗りこみと継ぎ目を綺麗に補修する、仕上げ工程の時間がなかったのかもしれませんね。私が過去、残業時間中に梅野君の席へ行って、座面をベロベロ舐めながら、彼の名前を呼んでオナニーしていたという記憶。…………これは、それまでの私の行動や彼との関係から考えると、埋め込まれた人工的な記憶なのではないかと、私は考えています。それでも、記憶自体は圧倒的なリアリティを持って、今ここで起こったことのように思い出すことが出来るので、私にとっては真実とほとんど違いありません。私がオナニーに没頭しすぎて、梅野君の名前を叫んでいた時、偶然職場に戻って来た彼が、深夜のフロアで、慌てて背を向けて、見ない振りをしてくれたというシーンも、現実に起こったこととして思い出せます。

 私が酔っぱらって、自分の穿いていたショーツを梅野君の頭に無理矢理、被せようとした時のことも、仕事のストレスからパチンコと競艇にはまって、彼から10万円借りているということも、記憶としてはハッキリと思い出せるのですが、状況証拠を探そうとすると、嘘の記憶のような気もします。ただ、私にとっては、これは実際に起きたことと変わらない、リアリティをもった記憶になっていますので、当然、それらを思い出して以来、梅野君への引け目や罪悪感というのは日増しに大きくなっていきました。

 そして何より私の自信を失わせたのは、私がこれまでの会社人生で誇りとしてきた企画立案、プレゼン、報告書の多くが、実は新入社員だった梅野君を拝み倒して、下書きしてもらったものだということを思い出したことです。

 これも、ゼロから新企画を生み出すために洋書や専門書を積み上げて調査した私の記憶とは、整合性が取れません。けれど、一度「本物の記憶」として埋め込まれたそれらの記憶は、今となっては私にとって、検証する気にもならない、れっきとした事実として刻み込まれているものなのです。なので、今後どれほど逃亡のチャンスが再来したとしても、また梅野君に会った時に「私のこと、好きなんでしょ? 私が欲しかったら、ここから逃がして」などと言えた立場では、到底ない。そう思うようになりました。それよりも、これまでのいくつかの上司として有り得ない醜態をしっかり謝罪して、彼のご機嫌を取っていきたいと思うようになったのです。そして、常務の水森ちゃんへのセクハラ疑惑についても、…………私自身、とても人のことを言えた立場ではないのに、よくもまぁ、あれほど毅然と副社長に訴えられたものだ………と、思うようになりました。記憶の書き換えというのは、これほど強力なものです。自分の歩んできた人生が、自分の中で捻じ曲がっていくのですから。

 さて、手短に端折るつもりが、うっかり自分語りが長くなってしまいました。結局4日で中期工程に戻って来た私です。一馬様には次にお会いした時に、丁寧に謝罪致しました。少し不思議そうな顔をしていましたが、ご主人様は大きな心で私の謝罪を受け入れ、許してくれました。私はこの時、元部下という先入観を捨てて、このように優しくて頼もしいご主人様に、忠実な奴隷として、生まれ変わることを決心しました。

 ご主人様から命令を頂く前に、今回は私からピンクのガウンを脱いで、下着も全て脱いで、全裸になります。一馬様は生唾を飲み込んで、しばらく私の生まれたままの姿を、頭のてっぺんから足の爪先まで、何度も確かめるように見回しておられました。きっと、私と一緒にお仕事をしている間に何度も、私の裸を想像されてきたのだと思います。私はそれを、光栄なことだと思いました。ふと私は、幼少期の記憶を思い出します。まだ幼い頃、私の母は私に、「明穂ちゃんは大きくなったら、男性に求められる、素敵な女性になってね。自分の体と心を使って、男の人たちに喜んでもらえることの出来る、立派な女性になってね」と何度も私に言ったと思います。光の布に包まれたような幸せな子供時代の、大切な思い出です。記憶………そうですね。真偽はともかく………。私はその時、自分が今、両親の求めた存在に、なれているんだと思い、陶然とした気持ちになっていました。スーツ姿の一馬様。ズボンの股間が盛り上がっています。その光景だけで、私を満たされた気持ちにさせてくれます。

 急に駆け寄ってきた一馬様に抱きしめられます。私は笑顔で、ご主人様にされるがままになります。オッパイをまた、揉まれて吸いあげられます。痛いほど立ち上がって背伸びしている乳首を舌でねぶられると、私はもうすでに天国にいました。最初は弱々しい声で、喘ぎ、悶えていました。ご主人様の邪魔にならないように、気を遣っていたつもりです。それでも全身を愛撫され、脚の間まで舐められる頃には、私には何の歯止めも効かなくなっていて、部屋全体に響き渡る、オンナのよがり声をあげていました。一馬様の汗の匂い、唾液の匂いに混じって、私のメスの匂いが部屋に漂い始めます。ご主人様と私の匂いが混じり合って一つになる。それは性奴隷として、とても光栄なことだと感じました。

 私の両膝が、押し上げながら左右に開かれます。背中を絨毯につけ、天井を眺める姿勢で、私は太腿の間にある恥ずかしい部分を、全て一馬様の目の前に晒してしまいました。赤ちゃんが生まれてくる場所、オシッコの出る場所。そして最近、自分で弄ることがやめられない、お尻の穴。会社の部下、同じ企画チームの仲間に見せるべきではないところを、全て見られてしまいました。私が顔を背けても、性器が視線を感じて熱くなります。ヘアーが、彼の鼻息に当てられてそよいでいるのを感じます。それだけで、私のヴァギナ…………、清潔に閉じているべき、私の最もプライベートな割れ目が、どんどん潤って、はしたなく開いていくのが、自分でわかりました。

「俺が…………、志岐チーフと、セックスするんだな」

 よほど、憧れと思い入れを持って頂いていたのでしょうか。一馬様はここへきて、私の充血してトロトロに潤って、物欲しげに口を開いているヴァギナに10センチほどまで顔を近づけたまま、噛み締めるように独り言をいいました。熱く、荒い呼吸が、私の大切なところに当たります。ご主人様はここで、背中を押される一言を、無意識に求めておられるのだと、感じました。

「ご主人様をセックスで喜ばせていくことが、私の生き甲斐です。…………一馬様のモノにしてください。お願いします」

 私の懇願を聞き終わらないうちに、一馬様は私に体重を乗せてきました。胸をねぶられながら、私はご主人様にインサートされました。性器同士を結合させて、ピストンされると私の膣が彼のペニスに摩擦されて、女の喜びにわななきます。彼の体重を感じていることが誇らしく感じました。身を捩ってよがり鳴きます。気持ちが良すぎると全身に鳥肌が立つのだと、自分のことを学びました。気がつくと、膝立ちになって体を半分起こしているご主人様と繋がっている腰は少し絨毯から浮いていました。私はブリッジの体勢になるように、背中でアーチを作って、肩で体を支えていました。彼の腰が打ちつけられて、モノが私の奥深くまで潜りこむたびに、私の背中のアーチはさらに反ったり、戻ったりして、生み出される快感の波を漂います。私の、波うち、くねる体を、さらに愛でるように、彼の口が全身を愛撫して、甘噛みします。私はもっと噛んで、歯形を残してくださいとお願いしました。痛みと、白い肌に残る赤いご主人様の歯形が、まるで自分がどのような存在かを永遠に刻み込んでくれる、大切な印のように感じていたのです。ご主人様の雄々しいペニスを私のヴァギナに深々と突き立てられて、腰の動きのままに踊らされて、私は舐められ、噛まれます。それはまるで、熟した果実が、自らを貪られ、食べてもらっているような恍惚の絶頂でした。

 これまでも大切なパートナーとの親密なセックスというものは経験したことはありますが、この時のように、召し上がってもらっている喜びというものは、感じたことが無かったと思います。私は性器の擦り合いによる快感を、激しく愛撫される中での痛みを、そして男性に欲望のままに蹂躙される喜びを、貪欲にむさぼりつくしていたのです。

 そして彼のモノが、私の中で、一突きするごとにさらに大きくなるのを感じると、私はご主人様のお顔を見上げます。こめかみに血管を浮き上がらせて、彼は必至の表情になっていました。射精したいのを懸命に我慢しているという表情です。ご主人様の大切な精を、私はオンナの部分で受け止めることが出来る。そう思うと、私の快感もさらに高まっていきます。私はピストンのたびに裏返る声で、うわごとのように何度も、ご主人様にオネダリをしました。そして彼の熱い精が私の奥深く、子宮近くで噴き出されたのを感じた時、私も噴水のような愉悦の放出に意識を飛ばされていました。

 しばらく、私は失神していたのだと思います。気がつくと、体を捻るようにして寝そべっていた私のオッパイとお尻を、ご主人様が暇つぶしのように揉んでいました。私は、自信の気持ちの良さに、勝手に浸って放心していた自分が恥ずかしくなって、ご主人様の前に正座します。ドロドロに濡れて下を向いているご主人様のペニスを見ると、いっそう申し訳ない気持ちになって、後始末を申し出ます。まだこの時は慣れておらず、稚拙な舌遣いではありましたが、私はご主人様のペニスを口に含んで、精一杯ご奉仕しながら、ペニスを綺麗にしました。途中でご主人様がうっかり私の頭をヨシヨシと撫でてしまったので、私は多幸感に包まれて、また放心してしまいました。そんなアクシデントによる中断もありましたが、総体的には、私は始めてのフェラチオによるご奉仕を、無事済ませることが出来たようです。体を起こした時、私の膣の中から、トロリと温かい粘液が太腿を伝って流れ出ました。私は無意識のうちに、内腿に力を入れて、割れ目から出来るだけご主人様のありがたい精液を漏らさないように、内股の姿勢になって、フェラチオを続けていました。

 お口でのご奉仕も終えて、ご主人様は私のベッドに、裸のままお座りになられました。そして私を横に座らせて、また私の体を撫で回しながら、最近の会社のこと、好きな野球チームが不振であること、ボーナスの残りでキャンプ用品を買ったのに、仲間となかなか予定が合わず、行けていないことなどをお話しくださりました。

 以前の私は、仕事中に部下がダラダラとプライベートな話を続けるのを聞くのは、好きではありませんでした。一馬様にも何度か私語が多いと注意したことがあります。それでもこの時以降は、私は一馬様のお話を、のめりこむようにして聞き入って、何度も頷いて、冗談に笑い転げました。無理にご機嫌をとろうと媚びていたのではありません。久しぶりに聞く外界のお話は、とても新鮮に感じたのだと思います。一馬様のお話を横で聞いていた私は、気がつくと彼の手を握っていました。ご主人様もそれに気がついて、私たちの握られた手をジッと見つめたあと、私と目を合わせてくださいます。そして無言のうちに顔を近づけて、眼を閉じると、私たちは長いキスをしました。

 はい、ここまで。ご主人様との初めてのセックスのお話です。長々と失礼致しました。私の性行為の話を延々聞かされるのに、ウンザリした方もいらっしゃるかもしれません。それでも、私にとって、ここには大事な学びがあったと思われるので、敢えて全容をお伝えさせて頂きました。

 皆さんはここまでの私の一連の体験のどこで、私がご主人様にかしずいて臣従する、奴隷生活への心の切り替えを完全に済ませたと思いますか?

 ご主人様が私のことを好きだったと知った時?

 いえ、あれは私が初期工程に引き戻される前のことですよね。もちろん、違います。

 ご主人様が私たち奴隷に愛を感じるかどうかということと、私たち奴隷がご主人様に絶対服従を誓い、崇敬の念を込めて日々ご奉仕するというのは、全く別のお話です。私たちにご主人様の心の動きを縛る権利は、これっぽっちもございませんよね。

 ご主人様に過去の非礼をお詫びして、お許しいただいた時? ………惜しいですね。それは私が奴隷生活への決心を固めた瞬間ではありますが、決心と言う言葉は、まだ迷いがあって、あえて心の舵を切ることを理性的に判断するという意味です。つまり、私の感情としてはまだ僅かな迷いは残しているのです。

 インサートの瞬間。同時にエクスタシーに達した時。行為の後でも愛撫してもらっていた時。口での拙い奉仕をお褒め頂いた時。ベッドで隣り合って、お話していて、ふと長いキスをした時…………。最後の回答がとても惜しいです。

 難しかったでしょうか? 私が完全に過去の自分との決別を心の底から受け入れられたのは、実はご主人様のカジュアルなお喋りを聞いていて、会社の話を聞いた時です。

 私が長期休暇を取っているので、その穴埋めは大変ではあるけれど、部長や同僚たちのサポートも得ながら、チームメンバーで何とかやっている………と聞いた時です。

 何と言いますか、こうしてお話しするのも気恥ずかしいのですが、私は初期洗脳工程中も、久しぶりに部下に会った時にも、私の会社の状態を心配していました。私は自分では企画・営業部門のエースという気概で仕事に打ち込んでまいりましたので、私がある日突然、出社しなくなったら、会社が立ちゆかなくなっているのではないかと、不安を感じていました。自信過剰? そうですね。自惚れかもしれません。「あいつはルックスで仕事を取っているんだ」とか「親会社からの出向だから、日の目を見やすい仕事をあてがわれている」とか、「どうせオンナを使って相手先のご機嫌をとっているのでは」と陰口を叩かれているのを知りつつも、それを見返すために何倍もの努力をしてきました。

 その私が、引継ぎも業務の中間まとめも、不在中の業務の割り振り、申し渡しも、関係会社様への挨拶もしないまま、忽然といなくなったのに、会社は何とか回っている。………ということはおそらく、あと一か月もすれば、平常運転になるということなのでしょう。私が、奪い取り、噛りつく思いで手にしたポジションも、取引先様と垣根を超えて一丸となって育てたプロジェクトも、経理部門を説き伏せて決済を得た新規案件も、全て後任の方と、同僚たちとが、粛々と進めていくということなのでしょう。

 当たり前すぎて、こうして共有するのもお恥ずかしいことですが、会社は命がけで私を探してはいません。私がそれまで、命がけで仕事をしてきたつもりでも………です。組織が安定して存続するためには、一個人の能力や努力に過度に依存するのは、危険なことですよね。なのに私は、会社に依存して、命がけで仕事をしていたつもりになっていたのです。

 考えてみますと、大きなお仕事を任せて頂くようになる前から、私はずっとそうしたものを追いかけてきたのかもしれません。仕事の前は勉強。受験勉強の前はヴァイオリンや水泳といった習い事。その前はお行儀良いとか、大人の言うことをきちんと聞くといった素行。全て私は、男女の隔てなく、他人の客観的な評価を受けるための能力と行動を磨くことに励んで来ました。その結果がどうでしょう? 数週間も忽然と姿を消した私を残して、会社も友人たちも、普段の活動を続けていたのです。

 それに引き換え、隣に座る私のご主人様。さんざん弄んで置きながら、まだ私の体を、懲りずに撫でさすります。やがておチンチンがムクムクと起き上がってくる。私を、まだ、もっと、求めて下さるのです。それを理解した時に、私は過去の自分との完全な決別を、驚くほど自然に受け入れることが出来ていました。

 こちらの写真をご覧ください。

 裸でポロポロと泣きながらも、笑顔でご主人様によりすがっている私です。髪はボサボサ、体中に歯形や涎の跡、酷い状態ですね。………でも、私が生まれてきて今まで、何千枚という写真を両親や友人、同僚たちや専門家の写真家さんに撮ってもらってきた中で、私が一番好きな、自分の写真です。寂しさも敗北感も、清々しさもご主人様への服従心も、そしてメスであるからの発情も、すべてここの表情にあらわれています。

 皆さんにも、こんな瞬間が訪れるんですよ。

 生まれ変わりです。

 世界中の人たちのなかで、2回生まれて、人生を送れる人が何人いますでしょうか?

 私たちは、誰かに求められたから、ここに連れてこられたんです。私たちを奪って、一生自分のものにしたいと願って、大金を払い、法的な危険を負ってまで、私たちを求めた人がいるから、この場にいるのです。そのことへの感謝を持って、一生を捧げようと思える日が、皆さん、全員に訪れるのですよ。あと2週間ちょっとで、です。

 それを皆さんに伝えたくて、皆さんにお伝え出来ることが嬉しくて、誇らしくて…………。つい、長話になってしまいました。

 さて、次の日からの中期洗脳工程も、楽な日々ではありませんでした。それでも、私はなんだか、とても晴れやかでスッキリとした気持ちで、毎朝、新しい一日を迎えることが出来るようになっていました。

 服装を選べるようになったのも、嬉しいことでしたね。入学した日から初期工程の間、私には裸か、体型を維持するための補正下着のようなものか、ピンクの入院服のようなガウンしか、身につけることが許されていませんでした。………あ、拘束具や性具は除いてですよ………。それが中期洗脳工程からは、ランジェリーや上着を、自分で選ぶことが出来るようになります。もっとも、教官やご主人様がその日の課程にそぐわないと感じた服だった場合はその場で急遽お着換えとなります。それでも、朝起きて、クローゼットの中から、その日のお洋服というものを選べるというのは、とても恵まれたポジションでした。

 そして内面的な変化も、要因だったと思います。私が本当の意味で奴隷としての人生を受け入れてから、私は本当に驚くほど自分の心が軽やかになっていることを感じました。その日まで私は意識することもなく、取り組んでいる仕事の進捗のこと、自分のキャリアのこと、人生設計のこと、何歳くらいで結婚するかということ、自分の両親は自分に何歳で結婚して、何歳で出産するのを期待しているのかということ、果ては自分の子供にどんな教育を受けさせるのか、そのためにいくら貯蓄が必要になるのかなど、見えない未来のことにあれこれと思い悩んで生きていました。こうした疑問は、ステディなパートナーがいない時期にも、心の片隅に置かれ、重しのように私の魂に常に引っ掛かっていました。

 それが性奴隷になってみたら、どうでしょうか。私はこれらのこと一切を忘れて、ただ今日一日の、ご主人様のご満足のことを考えていれば良いと知りました。それは気づかぬうちに、スキューバダイビングのボンベを背負い、陸を歩き、マウスピースを咥えたまま生活していたことに気づいた人のような、驚きでした。思いタンクを背中から降ろして、マウスピースを外して自然に呼吸をしてみた時の、軽やかさ、自由さ。振り返ってみた時の奴隷でない生き方の重苦しさといったら…………。これは皆さんも、ご自分で経験される人生観の変化だと思うので、楽しみにしておいてください。

 今の皆さんは、洗脳っていう言葉を耳にするだけで、背筋が寒くなると思います。………でも、「洗」っていう字のつく、他の言葉を思い浮かべてみてください。…………洗濯、洗浄、洗面、洗顔、………洗車? それほど嫌な言葉って、ないですよね? …………みんな、自分の脳だけ、洗われることをすっごく怖がってる………。私の目から見ますと、今の貴方たちって、お気に入りのシーツやヌイグルミが染みだらけ、汚れだらけになっているのを、まだ大事に手放したがらないでいる、幼児のようです。………一度、洗って、綺麗にしてもらったらいいんです。とってもサッパリするんです。………大体、その染みは、貴方が選んでつけて来たものですか?

 ゴメンなさい。話が横道に逸れましたね。こうして中期洗脳工程は、人との関わりの中で学び、奴隷として成長しながら進められます。

 仕事の合間に私の元に出向いてくれる梅野一馬様が、スーツを脱ぐのをお手伝いして、シャツを脱がさせて頂いて、肌シャツ、ズボン、靴下、トランクスと、丁寧に畳んで私の机の上に置きます。ご主人様のお許しを頂いて、脇や足の指など、汗をかきやすい部分に私の顔をつけて、クンクンと匂いを嗅がさせて頂いて、舌を伸ばしてペロペロ舐めさせて頂きます。始めのうちは戸惑うこともあるかと思いますが、こうした行為が習慣になると、言葉を交わさなくても、その日のご主人様のお仕事がどのようなものだったか、自然にわかるようになってきます。

 現場に足を運んで、よく体を動かした日。オフィスワークで頭を使い、ジットリとストレスの汗をかいた日。欲求不満を抱え込み、性奴隷をヒイヒイ泣かせて解消したいと思っておられる日………。ご主人様の体内から分泌される汗や油を、嗅覚や味覚を駆使して確かめようとしていくうちに、だんだんと奴隷の感覚は鋭敏になってまいります。ご主人様が催されたら、オシッコも私の口に出してくださいとお願いします。こちらもご主人様のストレスレベルや体調、飲んだり食べたりしてきたものによって、味が変化します。私にとってはとてもありがたい、貴重な情報源です。こうした行為から、言葉を介さずにもご主人様がその日にお求めになることを察することが出来るようになるまで、1週間ほどかかりましたでしょうか? ちなみに私の場合、ご主人様のオシッコは口には含みますが、飲み込むことは致しません。私の識別番号を覚えていますか? 私は複数のご主人様、グループでの所有を前提として調教されていますので、特定の方の排泄物を飲み込んで胃に収めることは、避けるように言われておりました。こうした過程が、契約形態の差によって変わってくるのですね。

 こうして言葉を介さず、ご主人様の思いを汲み取ることが出来るようになるための1週間。ご主人様とお会い出来るのは1時間弱くらいでしょうか。残りの時間はどのように過ごしていたのでしょう? 私は、萩原教官から頂いた原稿用紙を使って、ご主人様のちょっとした仕草と、求めておられることの繋がりについて、自分の中でのシミュレーションをして、必死に書き溜めました。その日の、ご主人様とご一緒できる、僅か1時間足らずの大事な時間。その間にご主人様が何を求められて、私をどう責められるか、可愛がって頂けるか、あるいは、至らぬ私にどう愛の鞭を振るって頂くのだろうか、私は懸命に想定をします。

 そして短い休憩時間のあと、私は自分で書き綴った想定を、冷静な第三者の視点で、一つずつ見直して、訂正を赤鉛筆で記入していきます。今日のご主人様はこんなことをお求めにならない。また私のお尻をペチペチと長時間、撫でたりはたいたりし続けるという予測は、前回のご主人様の余興のことを引きずりすぎて、心配りがおざなりになっている………。いえ、結局はご主人様ご本人とは違う、奴隷の一方的な推測に過ぎないのですが、それでも一文一文、厳しい視点で添削していきます。そしてまっさらな原稿用紙に、また一字一字、新たに修正、改良された、私のシナリオを書いていくのです。この工程を3回か4回繰り返すうちに、本物のご主人様がお越しになります。

 こうやって、一日中、想像の中のご主人様にご奉仕をして、ご命令に従って、またその自分の想像を自分で否定して、修正して、ということを繰り返していると、答えがないものですから、精神的にはなかなか消耗します。考えているだけでグッタリしてしまうときもあります。ご主人様が出張のために来れなかった日もありました。地獄とは言い過ぎですが、ちょっとした煉獄ですね。自分の頭の中でシミュレーションとその否定をただただ繰り返す時間が延々と続くわけです。

 そうした自問自答の時間と比べて、本物のご主人様にお仕えする1時間というのは、なんと彩り豊かで、凝縮された、ありがたくも貴重な時間なのでしょうか。そこで見聞きするご主人様のお言葉、仕草、反応は全て、正解な訳です。疑うべくもない、本物のご主人様のご命令。私にとっては空から降り注ぐ、天啓のようにありがたい、言葉に聞こえます。私は全身全霊で付き従い、明日からのシミュレーションがより精度高いものになるように、身も心も一つの大きな耳になったつもりで、その一挙手一投足を観察しながらご奉仕します。ご主人様は常に正解をくださる。ご主人様といる間は、私に一切の悩みも逡巡も無くなる。それがストレートに欲望を充足するための強引な愛撫だったり、ストレスを解消するためだけの意地悪な折檻だったり、あるいは私の必要性を否定するような無視だったりしても、全ては正解であり、なおかつ私の今後の見立ての精度を上げてくれる、ありがたい手掛かりなのです。むしろ、ご主人様には、一切遠慮なんかせずに、心の赴くままに振舞って頂きたいと思うようになりました。私のことを気兼ねしているうちは、ご主人様の剥き出しの本音に迫ることが出来ないのですから。

 ご主人様との関係性が安定してきたという評価を受けると、中期工程2週目から、私はさらに外界からの専門家の先生方と接することが増えました。これまでもお医者様は丁寧に私の体の診察をしてくれましたが、これに、マッサージ師さんやヘアメイクさん、エステティシャンさんなどもお越しになって、時々ご主人様に酷使される、私の体のメンテナンスをしてくれるようになります。

 私の同期の研修生である学生さんは、集合教育の際に、自分の複雑な気持ちを吐露してくれました。この施設にいる間、特に初期工程ではある意味、人間らしい扱いを受けなかったと感じていました。それが中期工程のバックアップサービスは、健康管理から美肌ケア、ネイルのメンテまで、至れる尽くせりで、以前の生活よりも自分自身が磨かれていく………。彼女は今の自分の生活をどう評価していいのか、困っているようでした。私たちは話し合った結果、自分たちは何も評価なんてせず、ただ立派な性奴隷になるための努力を積み上げていこうという結論に至って、お互いを励まし合いました。

 様々なインストラクターさんがお越しになりました。モデルさんを教えておられるという先生はウォーキングやポージング。自分の体を美しく保つためのエクササイズも教えてくれました。マナー教室の先生は、食事やパーティーでの所作から、正統派のメイドさんの立ち振る舞いまで教えてくれます。キャリアウーマンだった奴隷研修生たちは家事を基礎から叩きこまれ、学生さんや専業主婦だった研修生たちは社会のマナーや秘書業務の初歩を教わったりしていました。授業の選択は、教官さんや監査官様、そしてもちろん、契約者であるご主人様が行います。私たちは、提供される教育を、ただただ感謝の気持ちで精一杯吸収しました。

 ここで教えて頂いたインストラクターさんたち、専門スタッフさんたちの多くは、年配か妙齢と言える女性の方々、皆さん、私たちの境遇やこれから歩む人生について、よく心得ておられるようでした。お年と比較して皆さん美しく、その優しい目は全てを受け入れてくれるような包容力に満ちていて、なおかつ自分自身には厳しくストイックな面もお持ちになる、素敵な方々でした。このような方々に導いて頂いて、勉強や修行が出来たのは、とても嬉しいことでした。

 もちろん、一筋縄ではいかなかった授業もあります。一般教養ではなくて、性奴隷としての専門授業の多くは、私にとって、初めて学ぶことも多く、正直に申しますと戸惑いもありました。フェラチオ、パイ擦り、手コキ、マットプレイからSMプレイ、花びら大回転まで、現代の風俗産業で提供されるようなサービスは一通り叩きこまれました。私たち研修生の多くは、こうした性技やご奉仕というものに縁の遠い生活を、以前の人生では送ってきてしまったようです。男性経験はそれなりにあっても、多くの場合、自分から能動的に相手を楽しませるためのプレイをする、練習をするということを、怠ってきた研修生が多かったです。私たちは性的サービスの提供者としては、知識も少なく勘も鈍い、劣等生でした。当然、キャッチアップのため、授業は熱がこもりました。集合教育の時には他の研修生たちの前で先生の使命を受けた者が、男性を模した人形や、時には職員さんに、学んだサービスを見せ、先生や他の研修生たちから、問題点の指摘を受けます。女性としてはこれまでの人生でチヤホヤされ続けてきた研修生も多いものですから、互いの駄目出しの応酬から、ここで泣き出してしまう子もいました。

 そう、人間のプライドって、本当にシブトイものですね。私たちは中期工程も中盤まで来ていて、ご主人様の前では、もはや下僕にもペットにもなって、喜び勇んでご命令に従う存在になっています。それなのに、同性同士、そして同じ立場と思える研修生同士に対しては、まだ僅かなプライドを守ってしまっていたのです。この期に及んでも………です。

 男性の教官と違って、女性の性技担当の先生は、こうした私たちの僅かな、秘かなプライドに対しても敏感でした。そしてまだ自分を捨てきれていない研修生を見ると、容赦しませんでした。これまで従順に、優等生的に各課程を修了してきたはずの、深窓の令嬢が、同性に対しては妙にプライドを捨てることに抵抗を示したりします。すると先生は各コマの最後に、そうした子たちに恥ずかしい罰ゲームを与えます。時にはその子の調教ウォッチのリモコンを、他の研修生に貸し与えることまでしました。ある時、一人の研修生がリモコンを手渡されて、ボタンの機能も良く理解しないままに、操作をしてしまい、トラブルが起きたことがあります。お嬢様の手首のウォッチから流れた音楽は、個人限定のメロディではなくて、研修生全員に指定されている共通メロディだったのです。その場にいた研修生全員、ボタンを押した子も含めて、全員が、そのことに気がつくと同時に、その場でオモラシをしていました。失敗に気がついた子が、慌てて停止のボタンを押そうとします。私は止めようとしました。リモコンのボタンは違いが分かりにくく、小型化のために密集した配置になっているので、慣れない操作者が慌てて押すと、さらに間違いが…………。

 一度自分で体験したことだったので、私は声を出して止めたつもりだったのですが、間に合いませんでした。私にとってはリモコンのアクシデントはこれで2度目です。そこにいた研修生全員が、発情とモノマネのメロディを聞いてしまいました。最初に「ブー」と鳴いたのは、問題視された深窓のご令嬢でしたでしょうか? 私たちが正気に戻ったのは15分後。発情したブタになりきって、何人もの研修生のお尻とアソコを舌と鼻先とで責め合い、互いを絶頂に導き合ったあとのことでした。

 アクシデントの話が多くて恐縮です。なぜお伝えしているかというと、この出来事には思わぬ効果があったのです。19年の同期には忘れられない「発情ブタ集団発生事件」の後、同性に対してプライドや恥じらいを捨てきれていなかった子たちが、一気に吹っ切れたのです。もうお屋敷のお嬢様も、学園一の美人教師も、デビュー間近だったアイドルも、性技実習の場で躊躇いを見せたり、研修生同士の駄目出しに涙を浮かべたりすることは一切無くなりました。災い転じてなんとか言いますが、こうしたこともあるんですね。

 脱線が多いと思われますでしょうか? ………私にとっては、同性に対してのプライド撤去というのは、大事なポイントです。

「独占多頭飼い」というカテゴリーがあります。ご主人様の一類型であり、契約形態を呼ぶ時もあります。「ハーレム」と言った方が、一般的にも通りが良いかもしれませんね。一人のご主人様が、複数の性奴隷を囲うというものです。こうした場合、ご主人様は気の向くままに、その日に弄ぶ奴隷を決めます。全員に飽きたら、新しい奴隷を求めるかもしれません。奴隷の立場から考えると、一人のご主人様のご寵愛を、多くのライバル奴隷で奪い合うような状況になる訳ですね。こうした「ファミリー」を長く円滑に維持しようとすると、性奴隷同士の関係構築が必要です。

 けれど、多くの洗脳施設では、旧来の定型にのっとってか、奴隷の調教はいまだに、「男性のご主人様に対して、女性の奴隷がどう服従するか」ということがメインになっています。この場を見ても、………3人は男性の研修生がいらっしゃいますね。今や、性奴隷は女性といった決めつけが通用しない時代になりつつあるにも関わらず、洗脳施設はいまだに女性奴隷の男性への服従だけ調教しているというのが、現状だと思います。「独占多頭飼い」タイプのご主人様に長く尽くす、あるいは女性のご主人様にお仕えする。そういった可能性を考えると、私たち研修生には、同性に対しても早期にプライドを撤去するという発想が必要です。井形人格矯正教室にお越しになった先生は、そのことを見抜いておられたのだと思います。中期工程でこうした経験を得られる、私たちはとても幸せだと思います。

 あと皆さんはさらに幸せだと思います。20年版から、調教ウォッチのリモコンはボタンの配列が改良されて、扱いなれていない人でも、誤操作が格段に減ったそうですから。

 さて、先ほどの話が、私にとっても現実のものとなったのが、中期工程の仕上げに近い段階ですね。私はいつものように土下座をして、一馬様のお越しをお待ちしておりました。しかし私の個室のドアを開けたのは、一馬様ではありませんでした。

 水森悠乃ちゃんだったのです。イベント企画会社での私のチームに新人として配属された、私の大切な部下です。彼女をオリエンテーションの場で見て以来、ずっと私は彼女の安全を気に掛けていました。ところが初期工程の集合教育の場でも、中期工程のこれまでも、私が彼女の姿を見ることはありませんでした。

 水森ちゃんはどうなったのだろう? 私が身の危険も気にせず、教官さんや職員さんに何度か質問しても、答えは教えてもらえませんでした。もしかしたら、洗脳の課程で予期せぬ事態が起きて、彼女は健康を害してしまったのではないか。あるいはもしかして、彼女は体質的に洗脳が合致しないことが分かり、解放されたのではないか? ひょっとして、私を奴隷に堕とそうとした会社の上層部が、水森ちゃんは許すと、心変わりしたのではないか?

 水森ちゃんが健康に解放されているという想像が、私の残された、数少ない希望でした。今、皆さんにはお伝えしますが、私は中期工程の始めの段階でもまだ、ほんの僅かな期待を持っていたのです。………私が優秀な性奴隷になれば、水森悠乃ちゃんまでは不要と、会社に判断してもらえるのではないか………と。

 ところが彼女は3歩近づいて、私を見下ろすと、手を差し出しました。そして手首の調教ウォッチの表示画面を私に向けました。

「I0-GVA19026-後12」

 識別番号にはそう書いてありました。途中までは私と全く同じ番号です。つまり会社に所有の奴隷となるために、現在休暇を取っていることになっている、2019年に入学した奴隷研修生。そして3桁番号は私の1つ後の26。そこまでは私も想定していたことでした。私が驚いたのは、彼女が後期洗脳工程の12課程まで進んでいた、ということです。

 私はこの井形人格矯正教室において、問題児で、劣等生でした。初期洗脳工程を修了したのも、標準よりも5日も遅かったですし、中期に進んでから、一度逆戻りまでしました。その間、優等生たちは、どんどん先の工程へ進んでいたのです。集合教育は前後計10コマ分の進捗差異に収まるまでの研修生たちをまとめて教えます。標準よりも優等生だった悠乃は、劣等生だった私と、一度も同じ集合教育に参加することも無いほど、先を進んでいたのです。そして今、彼女は後期洗脳工程まで行っていました。

「アキホ。後期工程の研修生は、貴方にとって、ご主人様や職員さんたちに準じた、服従の対象。そうよね」

「は………はい。アキホは、悠乃様の奴隷も同然の存在です」

 私は、授業中に萩原教官に言われた通りに、悠乃先輩にお伝えしました。けれど教わっていた時には、あまり現実感を持っていませんでした。この時になってやっと、劣等生のミジメさを少し理解したのです。

 私は、悠乃ちゃんを助けるため、悠乃ちゃんに、勤めている会社という組織に対して幻滅されないために、身を挺して常務と戦おうとしたのよ。…………私は、貴方の…………恩人なのに………。

 そういう思いが目に映っていたのでしょう。悠乃ちゃんはしゃがむと、私に突き出して見せていた手首を少し引いて、手のひらを上に向け、指を広げました。

「アキホ、…………お手」

 私は土下座の姿勢から、四つん這いに体勢を変えて、左手を悠乃ちゃんの手のひらの上に乗せました。上目遣いで悠乃ちゃんを見上げながら、私は犬に躾けられる「お手」の姿勢を取ったまま、まだ彼女に無言で伝えようとしていました。

 悠乃ちゃん。貴方無事だった? とっても心配していたのよ。私がこうして奴隷として調教を受けているのも、貴方を守るために行動を起こしたからなのよ。だって貴方は、私が新入社員の時から、社会人としてのイロハを教え込んできた、大切な部下だから。そして5歳年下の貴方は、私にとって、妹も同然のそんざ………。

「アキホ、チンチン」

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ………」

 即座に膝立ちになった私は、舌を突き出し、両手をワンワンの前足を真似るように握りしめ肘を曲げて顔の前に揃えて、腹式呼吸をします。悠乃ちゃんも私も奴隷研修生ですから、指示の意味はすぐに伝わります。

「3回まわって、ワン」

 悠乃ちゃんに言われると、私は大急ぎでまた四つん這いになって、その場でグルグルと回ります。

「いい気なものよね。………まだ私の保護者気分でいるんじゃない? ………明穂」

「ワンッ」

 私は元気よく犬の鳴き真似をしたのですが、タイミングが悪かったかもしれません。悠乃先輩の質問に、YESと答えたように聞こえてしまったかもしれません。私はベロを出したまま、首を左右に振りました。人格矯正教室で、先輩に失礼な態度を取ったり、機嫌を損ねたりするのは、良くないことだとわかっていますから。

「アンタが強引な手段に出たせいで、私まで性奴隷にされちゃったって、わかってない顔だよね」

 悠乃ちゃんのその言葉を聞いて、私の頭から血の気が引いていくのがわかりました。本当に体温がさがるくらい、血圧がさがっていくのです。頭の芯が冷え冷えと硬くなりました。

「30回まわって、ワン」

 体育会のシゴキのような命令が来ました。私は何とか悠乃ちゃんに弁解するチャンスをお願いしたかったのですが、ご命令は絶対です。その場で四つん這いでグルグルグルグルと回り続けました。20回に到達したあたりで、眩暈が酷すぎて絨毯の上に崩れ落ちてしまいました。でもまだあと10回転。私は必死の形相で起き上がります。

 あと8回、7回、6、5、4、3、2、1……。

「ワンッ」

「もっと精一杯の遠吠え」

「アオーーーーーーォォォォン、アオッ、ワオーーーーーーーーーォォォォォン」

 私は四つん這いのまま背中を大きく反って、天井を見上げるほど顔を上げて吠えたてました。30回まわって、息も絶え絶えだった私は、遠吠えを響き渡らせたあとは、グッタリと倒れ込んでしまいました。お腹を出したり引っ込めたりしながら、肩で息をする私。クスリと笑った悠乃ちゃんが、そんな私の背中をゆっくりと撫でました。

「ウフフ………。志岐チーフ………。私が本当に、貴方のこと、恨んでるって思いました? …………ちょっと、目が潤んじゃってますよ。…………制作現場のオジサンたちにも怯まない、バリバリのキャリアウーマンだった、志岐さんらしくないなぁ………」

「水森ちゃん、これはあの………。私は貴方に………」

「とっても可愛いですけどね」

 悠乃ちゃんはそう言ってニッコリ笑いながら、私の頭を撫でました。私は、先ほどからお伝えしています通り、頭をナデナデされると、恍惚の天国に飛んでしまって、何も考えられなくなります。

「ふぁ……………ぁ……………」

「ほらぁ………。こんな表情も、見たことないなぁ………。私の、ちょっと怖いけどパーフェクトな美人で、憧れの上司。5歳しか違わないなんて、今でも信じられないですよね。でも、こんな顔もするんだ」

「あうっ…………ひっ…………あんっ」

 サマードレスの胸元に手を入れられて、オッパイをまさぐられると、私ははしたなく喘いでしまいます。彼女の指が私の乳首を探り当てて摘まんだり弾いたりすると、私は目を白黒させて、よがり狂いました。これまで仕事のルールを1から教えて来た私の立場は、砂で作った階段のようにサラサラと崩れて無くなっていきます。私は今、5歳年下の同性の部下に、乳首を弄られて発情しているのです。私の体には至るところにこうした、自分では制御出来ないスイッチが仕込まれてきたのです。

「先輩奴隷は申請すると後輩奴隷の教育記録を見せてもらえるんですよ。………だから、志岐チーフのここの秘密も、………知っちゃった。………どうしよう。悠乃、悪い子ですね」

 腰を撫でられたあとで、お尻の谷間に悠乃ちゃんの指が入ります。私は先輩に忠実で従順な後輩ですから、お尻の割れ目に手を入れられても、抵抗することは出来ません。でも、そこには………。私の恥ずかしい恥ずかしい秘密が………。そう思っているだけで、実は私のオンナの場所はもうベットリ濡れてしまっていました。そして悠乃ちゃんの指が私のお尻の穴のすぼまりをなぞった瞬間。私は全身総毛だって、快感に身震いするのを隠せませんでした。

「ほとんぼ毎日、お尻の穴、自分で弄ってオナニーに狂ってるんだって? …………志岐チーフも変態ですねっ。………ほら、欲しいの?」

 悠乃ちゃんがちょっと触っただけで、あとは指を離して焦らすので、私は我慢できなくなって、また四つん這い。お尻を突き出して少しでも触れてもらおうと、お尻の穴の方から、悠乃ちゃんの指を迎えにいこうとします。その仕草が余りにも滑稽だったようで、悠乃ちゃんは私のお尻の横のお肉をパチンパチンと叩きながら、爆笑していました。

「明穂ちゃん、キャラ変わった―。………すっごい面白いじゃん。…………でも、お尻イジメて欲しかったら、裸にならないと駄目かもね~」

 そう言われた瞬間、私は乱暴に自分の身につけていたサマードレス、ブラジャー、ショーツを剥ぎ取っていました。こんなに大慌てで服を脱いだことは、それまでの人生で無かったかもしれません。でも、私には、そうするしかないのです。私はお尻から火がついています。自分ではどうにもならない劣情、欲望の火。これが指を奥まで入れてズボズボと出し入れして、口から泡を吹くほどの絶頂を迎えるまでは治まらないものだということを、日課のオナニーの経験上、よくよくわかっています。この期に及んで、恥じらいも知性も年長女性としての尊厳も関係ありません。私は顔を赤くしたまま涎が垂れるのもそのままに、必死で悠乃ちゃんの指をオネダリしました。本当は彼女の舌も、そして準備があるならペニスバンドなどもウェルカムだったのですが、とりあえず、何はともあれ、彼女の指です。私の恥ずかしいお尻の穴に、突き立ててもらわなければ、どうにかなってしまいます。

 私が腰を突き出して、指を咥えこんでしまおうとお尻の穴をパクパクさせるのを見ながら、悠乃ちゃんは涙を流して笑い転げています。彼女はきっと洗脳過程で優等生だったので、途中で余分な性癖の埋め込みなどもされてこなかったのでしょう。心ゆくまで笑ったあとの彼女の表情は、少し柔らかいものになっていたような気がしました。

「はー、面白い………。あの明穂さんがこんなになっちゃうんだ………。ホント、凄いよね~。洗脳って。…………私が変わっちゃっうのなんか、当たり前だね。なんか、元気出たよ。チーフ」

 背中を撫でてて、私を褒めてくれていると思われる、悠乃ちゃん。それでも、私はまだ、煮えたぎりるアナルの刺激への渇望を治められません。悠乃ちゃんにお尻を向けながらの変な体勢なのですが、土下座をしてオデコをグリグリと絨毯に擦りつけてお願いしました。

「どうでもいいから、早くぅぅうっ。私のここ、ホジって、お願いっ。悠乃ちゃんが私のここ、起こしちゃったんだから、悠乃ちゃんじゃないと、駄目なのっ」

 目に浮かべた涙を指で拭いながら、悠乃ちゃんが言いました。

「………そんなルールまであるんだ………。でもね、ゴメン。アキホちゃん。貴方のお尻の穴を今日イジメてくれるのは、私じゃないの。…………こちらの方です」

 悠乃ちゃんに背中をペチペチと叩かれた私は、仕方がなく、四つん這いでお尻を突き上げた姿勢のまま、振り返ります。それと同時に聞こえた、ドアが開く音。現れたのは、私の会社の役員。守口常務でした。慌てて足を閉じようとする私に、悠乃ちゃんが、「そのまま」と一声かけます。先輩の言葉を聞いた私は、身動きとれなくなってしまいました。私が、セクハラで糾弾しようとしていた役員の前で、全裸でお尻を突き出して四つん這いになっている自分。大きく開かれた脚の間から、お尻の穴も、アンダーヘアーも、性器も、全て丸見えになっていたと思います。私の体から、欲情の熱が少しだけ冷めました。

「お取込み中かな? 失礼するね。………なんでも、私をセクハラで訴えると息巻いていた我が社のホープである美人課長が、急に反省して、今度は私にセックスしてもらいたがっているとか聞いたものでね」

 私は歯がガチガチなるほど、震えていました。この震えが、怒りから来るものだったのか、怖さから来るものだったのかは、今はわかりません。とにかく私は、全裸で、指先一本動かせない状態で、無防備で不格好な姿勢を、「女の敵」に対して晒していたのでした。

「そうなんですよ、ご主人様。この志岐明穂チーフは、ご主人様に楯突こうとしたことを反省して、ご主人様に体を捧げたいそうなんです。そして、ご主人様にご満足頂けるように、今日まで頑張って色んな修行をしてきたみたいですよ。ほら、反省とお詫びの言葉があるから、まずは聞いてあげてください」

 そう語った悠乃ちゃん。私が気がつくと、もう彼女は裸になっていました。さっきまで来ていた清純そうなワンピースは音もなく、絨毯に落ちていました。この手際の良さが、優等生たる所以でしょうか? 彼女の体は健康的な張りがあって、胸の形も良くて、メリハリがあって、何より全身から若いエネルギーが発散されていました。アシスタント枠での採用なので、短大卒。21歳の体は、その時26だった私の体とはまた少し違う張りを持っているということが、触れずにも伝わってきました。

「ほら、アキホ。常務に生意気なことをしたお詫びを、心をこめてお伝えしなさい」

 悠乃ちゃんの言葉。その言葉は私の脳裏の萩原教官の言葉とぶつかり合って響きます。

「先輩の言葉はご主人様や職員の言葉に準じるものだから、逆らってはいけない」

 膝の向きを変えて揃えた私は、常務の前に膝間づいて、両手を揃えて綺麗な土下座をしていました。

「…………わ………私、…………アキホは…………。生意気にも…………、守口常務に‥・逆らって………、副社長に訴え出ました。…………常務の左遷が………聞き入れられないなら………、公的な機関に‥‥訴え出ると、………言いました。…………困って相談に来た、悠乃ちゃんに………、毅然とした行動を呼びかけたのも…………私です。……………自分の無力を………知る前のことでしたので…………。あんなことを……してしまいました。間違っておりました。…………お許しください」

 泣くつもりはありませんでした。むしろ、本当は絶対に涙を見せたくなかったのに、私はボロボロと泣きじゃくっていました。敗北感からでしょうか。以前の自分への自責の念でしょうか。多分、両方だったと思います。

「ほら、アキホちゃん。お尻の穴を誰かにグリグリしてもらいたいんでしょ。ご主人様に丁寧にオネダリして」

「先輩………………。……は……………はい………。……………ご主人様、アキホは…………お尻の穴が…………、疼いて………疼いて………、苦しいんです。お願いします。……………お詫びのしるしではありませんが………、どうか私の体を、ご自由にしてください…………そして出来れば…………お尻の穴に…………。お願いします」

 常務は私の体を舐め回すように凝視しています。それでもわざとらしく腕を組んで悩む仕草を見せます。

「うーん。最近はちょっとした行き違いでセクハラ疑惑とかもたれるからなぁ。はっきりきちんと、誤解のないように言ってもらわんと、私も困るなぁ。我が社きっての美人キャリアウーマンは、自分のお尻の穴に、何をお願いしているのかな?」

 私の涙が止まらなくて、頬を伝ってアゴから絨毯へとポトポトと落ちていきます。私は体の疼きに屈して、恥ずかしいおねだりを、数か月前までの憎き上司に伝えました。

「私の、お尻の穴に、守口常務のおチンチンを突っ込んでください。………私が何も考えられないくらい、突きまくって欲しいんです。私が…壊れても…構いませんから…………。お願いしますっ」

 私の全身をねめつけるようにしながら後ろへ回った常務は、脇から私の胸を、両手で鷲掴みにします。オッパイが変形するくらい、ギューッと握りしめられました。浮き上がった腰に、常務の腰が押しつけられます。その常務のズボンのベルトを外して、ズルズルと降ろしていくのは、悠乃ちゃんの手でした。

 女性のお尻の穴に自分のペニスを入れようとする時、普通の男性だったら、少し戸惑うのでは、無いでしょうか? それが、常務のモノは、まったく萎える様子もなく、激しく勃起したままの状態で、私のお尻の穴を突きます。私はそれを体で喜びつつ、少し疑問に思いました。

「アキホちゃん。いよいよだね」

 優しく語りかけながら、悠乃ちゃんが今度は私の体に触れます。お尻の穴の襞に、ローションを垂らします。ヒヤッとしたローションは、それでも私の下半身の温度にすぐに温められていきます。

「毎日、毎日、忙しい日も疲れた日も、お尻の穴を開発して、休まずにオナニーして、太いものも受け入れられるように、自分の体を改造してきたんだよね。………全部、守口常務にお尻から犯してもらうためだもんね~」

 まず私は、悠乃ちゃんの言葉を聞いて、自分の耳を疑いました。そして少しずつ、これまでの施設での日々のことを思い出して、鳥肌が立つ思いをしました。

 私がアナルへの偏愛と執着を刷り込まれたのは、私があまりにも反抗的だったから………。私が毎晩、お尻の穴を弄って自分を慰めてきたのは、調教生活のストレスや、私の体を発情させる、施設の処理によるものだと信じ込んできました。恥ずかしくて、とても他人様に見せられたものではないけれど、それゆえに私一人の秘かな楽しみになっていた、毎晩のアナルオナニー。それすらも、私をこの施設に堕とした人たち、そして旧敵の守口常務の望んだことだとしたら、私はなんて都合の良い、カスタマイズ自在な玩具だったんでしょう。

 お尻の穴が広げられて、グリグリと私の排泄口が逆方向から侵されます。痛みと苦しみ、それを上回る歓喜の洪水が私の身も心も洗い流していきます。でもなぜか、この太さを、下半身が覚えています。先々週から、施設に供与されて、私が毎晩挑戦してきたアナルディルドーと同じ太さ、同じ形状。同じ曲がり方なんです。あれは確か、私がアナルオナニーに目覚めさせられてから、手にした4本目のディルドーでした。その時点での私が受け入れられる太さと長さの限界。つまり快楽と苦痛の臨界点。それが丁度、常務のペニスの大きさ、形状に合致するように調整されてしまっていたということです。私は初めて常務にお尻を犯されて、まるで丁度これを待ち侘びていたかのように、括約筋を緩めて咥えこみ、直腸で歓迎しています。様々なストレスや同様に晒された日々の中で、私に与えられていたはずの、ほんの僅かな休息時間。その時間をずっと費やして、私は一番憎らしい男のペニスにベストフィットするために、せっせと自分の下半身を改造しながら愉悦に浸ってきたということでした。

「………よぅし、根元まで入った」

「うぁあああああぁぁぁぁ…………ぁぁぁぁぁ………………」

 お腹の奥まで貫かれた私は、獣のような声を出してしまいます。でもそれは少しだけスッキリしました。後ろから、2回、3回と常務のペニスを突き立てられるたびに、私はお腹の中のもの、自分に溜まったものを口から吐き出すように、思いっきり叫びました。

「それっ、それっ、もっとかっ…………これでもかっ」

「おおおおっぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおっ、ぅおおおっ……………うおおおおっ」

「どうだっ、志岐っ。俺に、逆らうと、………こうだっ」

「くぁあああっ………………く…………、ぁああああああっ」

「本当はな………、もうずっと前に、君を許しているよ、俺は。………俺は別に、アナル一辺倒のフェチじゃない。ただ、生意気でクソ真面目な美女が、ケツの穴イジリにハマりこんで、俺のチ〇コを受け入れる準備をしてくれていたら、面白いな、と副社長にポロっと言っただけだよ」

「ひぁああああっ……………ぐっ…………くはぁぁああああぁぁっ」

「君が毎晩、羞恥と自己嫌悪と発情と快楽にまみれて、自分のケツの穴を広げて悶絶しているのを、動画で見せてもらってきたよ。晩酌の良いアテになった。何にも知らずに、自分から俺のチ〇コを迎え入れる準備に精を出している君の、哀れな姿を見ていると、もう恨みもどこかに失せたよ。見ろ、俺のモノと君のケツの穴。新調された鍵と錠みたいに、ピッタリはまってるじゃないか」

「うぅぅぅううううううう、ぅぉおおおおおおおおおっ」

「あ………、今、アキホちゃん、イッたね」

 ………はい、ここで一度、動画を止めましょうか。………目を背けている方も多いようですから、これ以上、流しても、皆さんを怖がらせるばかりですね。はい。………だいたいこれが中期洗脳工程のクライマックスでしたね。私が動画を見てカウントすると、常務が射精する4分後までに、私は合計で5回、イっています。終わった後はもう、ボロ雑巾のような状態でしたね(笑い)。その日はもう、イキ過ぎて意識も朦朧としていまして、医務室に直行となったのですが、しばらくはお馬鹿ちゃんの状態でした。自分の口もお尻の穴もポッカリ開けたまま、就寝時間を迎えましたよ。

 翌日、またお越しになった常務に、きちんと昨日の御礼と、改めてこれまでの生意気の数々に対するお詫び。そして会社の性奴隷として人生を捧げるので、部下として奴隷として、これからもご指導くださいというお願いをさせて頂きました。

 どうやら、事前に催眠暗示も刷り込まれていたようです。常務にお尻を突かれるたびに、私の頭から、最後の倫理観や自我が押し出されて、弾き出される。トコロテンのように、私の頭は空っぽになる。その後で読み返した「明るい奴隷生活のすすめ」は、まるでスポンジが水を吸い込むように、何の抵抗もなく、空っぽの頭の奥深くへ染み込んで、消えなくなる…………。その通りのことが、起きたんです。

 梅野一馬様、守口銀平様、そして水森悠乃ちゃんと、複数のご主人様や先輩に対して、それぞれの好みやご要望を敏感に察知し、適切なご奉仕が出来るようになったところで、私の中期洗脳工程は無事、修了となりました。

 さて、簡単に中期工程のおさらいをしましょうか。まず研修生たちは、窓のある部屋に移り、外界との接触を部分的に与えられるようになりました。下の名前を使えるようになって、お洋服も選べて、外界でも活用できる知識やスキルを教わることが出来ます。そのようにして、将来の奴隷生活に円滑に入る準備をさせてもらっている訳ですね。その中でご主人様ご本人や、複数いるご主人様の代表、あるいは奴隷によってはご主人様の代理人と、コンタクトを始めます。そこで、個々のご主人様へのご奉仕の仕方について学んでいく訳ですね。

 そして、中期工程の後半では、後期洗脳工程に進む前に、各研修生の課題や懸案事項を解消します。私の場合、施設に入る過程で巻き込む形になっていた部下への思い。以前の人生で嫌悪感を抱いて対立していた人物にお仕えする際に残っているわだかまり。そしてあさましくも洗脳工程の進捗が遅かったことを、自分の強い意志で抵抗してきたんだと、まるで勲章のようにとらえていたこと。それによって新たなプライドを育てようとしていた点が懸念として観測され、それらを解消する小工程が組まれました。自分がただ設計図通りに正確に機能している玩具であることをきちんと認識しなおしたことで、中期工程修了となりました。

 後期洗脳工程は、いよいよ外界に出たり、元の生活に戻っての、実地教育となりますから、その前に、あらゆる懸念を排除するというのが、中期工程の大事なポイントなんですね。なので、こうした懸念がほとんど見つからない人は、相当アッサリ、中期工程を終えることになります。私にも集合教育で何回かしか見なかった同期が沢山います。彼女たちは、ドロップアウトした訳ではなくて、一足飛びに課程を進んでいたんですね。

 これはちょっとしたアドバイスです。調教って、当たり前ですが、なかなかストレスの掛かるものだし、自我が揺るがされるものです。なので、同じ境遇の研修生たちが集合教育などで集まった時、お互いを慰め合ったり、励ましあったりするのなら良いのですが、残念ながら諍いも起きやすいです。皆と仲良く出来るのが一番ですが、自分が投げ込まれた状況が状況ですから、パーフェクトな仲良し学級は望めませんよね。でもこの時、貴方とどうしても合わない、互いに嫌い合うようなライバルが出来てしまったら、貴方は頑張って優等生になって、いち早く課程を修了してください。ライバルを出し抜かなくても良いですので、相手に先の大工程に進ませてしまって、先輩にしてしまうと、そこからが怖いですよ。

 さて、休憩に入る前に、いくつか質問を受け付けましょうか?

 はい。

 中期工程で一番辛かった授業ですか…………。これも個人差あると思います。皆様のご主人様のお求めによって、受ける授業の種類やコマ数も変わりますから…………。でも、私の場合、意外に思われるかもしれませんが、肉体的・精神的、どちらもハイレベルでキツかったのは、「人間家具」の授業ですね。椅子やテーブル、花瓶や帽子掛けになりきって、同じ姿勢を何時間も維持しなければなりません。調教ウォッチの音楽や、その他、色んな手段で、私たちを全身硬直させて、意識を失わせたら、もっと長時間動かない、家具になると思うのに、わざわざ意識を残して、同じ姿勢を我慢させる…………。そうとうヒネくれたご主人様に対応する授業ですよね。私は帽子掛けの役を頂いたので、片足で立って、頭と両手を左足に帽子を引っ掛けられたまま、裸で半日フリーズです。一過性の、痛いものとか辛いものは他にもありましたけど、私の性格的に、この、何もしないで固まっているという授業が実は地味にキツかったですね。

 他には?

 はい…………。あぁ、はいはい。

 とても良い質問ですね。

 調教に耐えて、奴隷として出荷されて、ご主人様にお仕えして、その後、私たちがどうなるか。………確かに皆さん、気になると思います。特に性奴隷となると、年齢を重ねていけば、養って頂くにも限度がありますよね。私が一生お仕えしますとか人生を捧げますとか、軽々しく言っているようですが、女性の平均寿命が80歳を優に超える中で、70歳の性奴隷なんて、どなたに求めて頂けるのでしょうか?

 実際のところ、熟女好き、愛着が湧いたので添い遂げたいなど、一部の事情のあるご主人様を除くと、性奴隷は平均して35歳くらいで、調教施設か仲介業者が、引き取るという流れが主流になっております。良心的な組織は、32歳くらいまでの性奴隷を、状態次第で数百万円の下取り価格で引き取ることもあるようですね。昨今の美容技術や医学の進歩は目覚ましいものがありますから、まだ子供を産める年齢で引き取られた元性奴隷は、婚活市場でスムーズに相手を見つけて、なんと幸せな奥様になって家族に囲まれてくらしていく、というケースも多いようです。

 現代の日本では収入格差が固定化されつつあるという状況もあって、洗脳・調教施設は一度捕まえた若い資産家とは長くビジネスしたいと思っています。なので性奴隷が30歳になる年に、1千万円ほどのバーゲン価格で、より若い性奴隷とスワップするという、リース契約なども出回っているそうです。そうなるともう、奴隷が囲われているのか、ご主人様が囲われているのか、よくわからななくなってきますね(笑)。そうした場合、性奴隷は30歳で社会復帰するか、次のご主人様の元へ出荷されます。そういうセカンドハンドのオークションもあるそうですよ。

 そしてそして、これまで私が説明してきた、井形人格矯正教室のナースさん、職員さん、先生方………。これまで何度か「年配の女性」、「妙齢の女性」と言及してきましたが、お気づきになりましたでしょうか? ………そうです。彼女たちの多くは、元奴隷さんだそうです。十年前後かそれ以上の奴隷生活の後、一市民として新生活を構築することを望まない元奴隷さんと、機密保持の観点からもインサイダーばかりで運営を回し続けたい組織の都合が合致すると、このルートでの採用が多くなるみたいですね。

 他に質問は?

 ………悠乃さんとの関係ですか?

 うふふ。気になります? ……………実は今日も、あちらにお見えです。私のプレゼンを応援しに来てくれています。

 ちょっと、先輩。ここではやめてくださいっ…………。

 今の、私のスマホの音楽を操作出来る、リモコンですよ。…………相変わらず、イジワルな先輩ですよね。私はいっつも、こうやって、可愛がりを受けちゃってます。

 私たちは、お婆ちゃんになって性奴隷をお払い箱になったら、2人一緒に暮らすんですよねっ。

 …………うふふ………。多分、一生コキ使われちゃうんだろうなぁ…………。

 さて、5分休憩して、最後のパートに入りましょうか?

 拘束ベルトが外れます。大丈夫ですよ。皆さんがお飲みのミネラルウォーター、僅かですが鎮静剤が混ぜられています。不思議と騒ぎ立てたりするつもりにはなれないでしょ?

 皆さんもずっと座ったままですと、腰が痛くなると思いますので、これまで立っていなかった方は、ちょっとだけでもストレッチなどしましょうね。それでは休憩に入りましょう。休憩後には最後の後期洗脳工程のご説明です。もうちょっとですから、頑張りましょうね。

<後編につづく>

3件のコメント

  1. おおお!
    こう、一つ一つの描写からリアリティが伝わってくるのが最高ですね!
    性奴隷調教もので、ここまでしっかりと体系として完成したものって、初めて見た気がします。
    飴と鞭というか、同じ奴隷の中でも立場の違いを設けることで、積極的に洗脳されるためのインセンティブを与えるのはいい仕組みですね。
    実際、抵抗しても無駄だと分からされた上で、洗脳を受け入れさえすればそこまで悪くない待遇になれる(かどうかは、ご主人様次第ではあるのですが)となれば、大抵の人間は楽な道を選びますからね。
    さて、後期ではいよいよ社会生活に戻されるのですが、恐らくは周囲から見てあまり不自然に思われないように、かつ組織やご主人様の意に添うように……というかなりハイレベルな行動が求められそうです。
    その中で明穂さんがどんな目に遭わされるのか、楽しみにしています。

  2. あけましておめでとうございますでよ。
    色々と忙しくて読むのが結局年明けになってしまったのでぅw
    っていうか、あと2つも今日中に読めるとは限らないというね。
    なんとか次の更新までには読んでおきたいところでぅ。

    とまあ、それはそれとして中編も大ボリュームでぅね。
    内容もほぼ洗脳状況の説明だけだった前編とは違いエロも混ぜてどんどん洗脳されていく秋穂さんがいい感じなのでぅ。
    水森ちゃんも落とされてしかも洗脳状況が秋穂さんより先に進んでるという奴隷目線で言えば優等生というかちょろい状況で秋穂さんに絶対服従な命令を出すとか素晴らしかったのでぅ。

    後期になると外に出されるらしいのでそこで会社に戻されるということでぅかね。
    乗務や梅野くんを始めとして、色んな人に食われる未来が目に見えるw
    会社の所有物になるから仕方ないんでぅけどね。

    であ、次回も楽しみにしていますでよ~。

  3. >ティーカさん

    毎度感謝です!きもいリアリティを積み上げつつ、3話目はリアリティラインを変えて、
    洗脳後に見る今までとは微妙に違う世界を書きたいと思っておりますが、
    急にトーンが違う話になっていたらゴメンなさい(笑)。
    教室なので、ライバル関係は必須だと思うのですが、自分で書いてて「こいつイジワルだなっ」とも思っておりました。
    3話目で完結します。楽しんで頂ければ嬉しいです。

    >みゃふさん

    お忙しいところ、長い中編を読んで頂いて、恐縮です。
    いやー、自分で書いてて、投稿順に迷ったんですが、システマチックな洗脳行為を被害者視点で書いた話を、
    クリスマスとか正月とかに読まされる側はたまったものではないかもって(笑)。
    あくまでダークでソリッドな空想として、冬の夜のお供にして頂ければ、とっても嬉しいです。

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