永遠に続く幸せを君に 第一話

第一話

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注意)始めにお読み下さい。

このお話は、MC分が非常に希薄なお話となっています。
直接的な暗示は無く、薬物とえちで対象者を変えていくような、広義でのMC(もどき)となっています。
その為、MCえちを求められている方には、好ましくない仕様となっていますので、先に謝罪させて頂きます。
では、もし宜しければ、お楽しみ下さいませ。
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― 1.Mitsuru’s side. ―

 僕は、内心のむかつきを表情に出さないように気を付けながら、今日も生きていく。詰まらない。詰まらない。詰まらない。呪いのように頭の片隅を回り続ける言葉を外に漏らさないように意識しながら、なんでも無いって顔をして、僕なんにも不満なんてありませんって表情で、ゆっくりと自宅への道を歩く。

「ミツル、なんか不機嫌?」

 一緒に歩いている紫が、ちょっと腰を曲げて、斜め下から見上げるような姿勢で僕の顔を窺った。もちろんだよ、なんて言えるはずも無く。

「いや、ちょっと考え事をしてただけだよ。そうだな――紫とサトシのいちゃいちゃが日々進化を続けてて、このままだと世界の危機なんじゃないか、とか考えてたんだ。お前達のイチャコラで地球がヤバい」

 紫――僕の幼馴染の高梨紫――は、一瞬で顔を赤らめて、ぷん!と頬を膨らませる。純情な反応だこと、と僕の中のむかつきがまた大きく膨らむのを自覚して――普通の微笑みを浮かべた。

「なんてね」

 からかわれたと気が付いた紫が、むっとしながら僕から視線を外す。

「もぉ!大体、『そうだな』って何よ。質問されてから答えを捏造したんでしょ」

 さすがは幼馴染。正しい解に、少しの会話で辿り着いた。でも、100点中30点だよ、それは。もっとも、100点に至る式が紫に提示されていない以上、超能力者でも無い限り、100点は無理なのさ。

「言い方を考えてただけさ。サトシと紫のいちゃつきっぷりが次元の壁を越えて魔王を呼び寄せた――なんてのよりいいかなって、さ」

 ほっぺの曲線をデフォルト値にまで戻しながら、紫は表情を変える。
 幸せそうに。
 嬉しそうに。

「まぁ、ミツルに彼女が出来れば、気持ちは判るってば。しのを紹介・・・っていうか、デートのセッティングしようか?」

 しのは、紫の親友で秋山しのという、小動物系の女の子だ。クラスは違うけど、しょっちゅう紫のところに遊びに来てる。僕にとっては、ちょっとだけ目の上のたんこぶ的存在だ。
 それはともかく、もう我が家は目の前。つまり、その隣の紫の家も目の前って事だ。そろそろ話はお終いにしないと。
 それは、嬉しくもあり、詰まらなくもあり。

「秋山は、僕の趣味じゃないんだよ。恋人はそのうち自分でなんとかするから、その話題は却下な。それより、お前らのバカップルっぷりをどうにかしてよ」

 答えは、聞く前から判ってるんだけどな。

「無理無理。だって、今は幸せの真っ最中だもん。あ、これからもずっとね。だからミツルが耐性を付けるしかないって事で。じゃ、また明日!」

 僕は、「うん、じゃあ」とか無難に返して、自分の家に入る。紫が自分の家に入るのは、僕より10秒ほど遅れる。それが幼稚園、小学校、中学校と、ずっと続いてきたお約束というヤツだった。

「あらミツル、おかえりなさい」

 ドアの開閉音を聞いたのか、母さんがキッチンから顔を出した。僕は「ただいま」と返して、右手の階段を上る。

「ホットケーキ焼いてるから、あとで下に下りてきなさいね」

 母さんは、どうも僕をまだ小学生の子供のように思っているふしがある。別に舐めているとかばかにしてるとかいうものでもないので、訂正はしないけど。

「うん、ありがと」

 僕は内心のむかつきを漏らさないよう、今日も良い子を演じてる。
 表情と心の乖離はもはや修復のしようも無いほどに断絶して。
 それはもう二重人格といってもいいぐらいで。
 でも、もう心の方が、限界で。
 溜め込んで溜め込んで溜め込んだそれは、もはや飽和状態。
 心の中を埋め尽くす勢いで、それは僕を満たしてる。
 これ以上内圧が高まれば、僕は壊れてしまう。
 それとも、もうとっくに壊れているのかも。
 だから、僕は新しい僕を始めよう。
 今日、僕は僕から僕になる。

― 2.Mitsuru’s side. ―

 今日も、紫とサトシは死ぬほどバカップルだった。どんな些細な会話も、この相手と話すのならとても楽しい、そんな幸せ胞子を回りにばら撒いて、耐性の無い僕らは危険領域から離れて息を潜める。普通、こんな二人がクラスにいたら、嫌がらせか最悪いじめにまで進展しそうなものだけど、この二人は別格という事か。
 藤宮サトシはサッカー部のエースともいえる男で、でも闘争心むき出しって感じじゃなくて、例えるなら深い森を抜けた先にある、太陽の光で輝きを放つ湖が如し。つまり、(周りが)死ぬほどの爽やかさんだ。顔もいいしね。それで勉強も出来て性格もいい、なら女子はファンクラブを作るは、男子は涙目で『もげろ』とか呪うは。もう誰も手を付けられないような存在だ。
 紫は、ちょっと気が強めとは言え、醸し出す雰囲気はお嬢様にして姫である。いや、隣の家の僕は一般庶民って知ってるんだけどさ。腰まである黒髪とか、年齢のわりに整った顔とか、さり気に自己主張する胸とか、総合的にそう見えるらしい。
 だから、こんな二人がくっつくのも、それまでの評価を良い方向にぶち壊すようなバカップルぶりも、クラスでは好意的に見られてた。

「ねぇミツル、今日もサトシは部活だから、一緒に帰ろ?ちゃんと待っててよね」

 そして僕に突然話を振る幼馴染。一瞬クラスのみんなが違和感で静まるのももう慣れた。陰気なコイツに、どうして紫さんが――こんな感じだろう。こぽり、と、僕の中の黒いものが震えた。

「いいけどさ。サトシは気にならない訳?他の男と彼女が帰ってもさ」

 ここのところ、サトシは大会に向けて部活の強化中との事。つまり、紫と僕が一緒に帰る事が非常に多いのだ。ただ、聞く前から答えは想像がつくのだけど。

「親友のミツルだったら安心してお願いできるよ。紫とも幼馴染だし、家が隣ってとこも評価が高いよね。俺からもお願いするよ、ミツル」

 そう、なぜか初対面の時から親友扱いなのだ。心の友的な一方的搾取の別名では無く、コイツは本気でそう思ってる所が怖い。見てよあの笑顔。僕の中の何かが、輝くような笑顔の前に焼き尽くされそうだ。

「用事も無いし、いいよ。でも、あんまり部活、がんばり過ぎないようにね」

 僕は、実行ボタンを押すとそうなるとでもいうような、いつもの笑みを――どんなに内心と違っても浮かべられる笑みを――浮かべて答えた。
 笑顔のまま、思った。
 後悔、するがいいさ。

― 3.Murasaki’s side. ―

 勝手知ったるミツルの家に、「失礼しまーす」とか挨拶を投げて入り込む。幼馴染暦は年齢と同じで、日々記録を更新中なのさ。家の間取りから家具の配置まで、知らない事なんて何も無いもの。あ、ミツルは隠してるつもりだけど、えっちぃゲームや雑誌の隠し場所だって知ってる私なのだ。ふふふ、安心なさいミツル。その秘密は、私がお墓まで持って行ってあげるから。

「あら紫ちゃん、いらっしゃい。ミツルなら部屋よ」

 ミツルのお母さんは、今日も良い感じにのほほんとしてる。この年齢を感じさせない歳の取り方は、私の理想だったりする。いやいまはまだ若くてぴちぴちな私なので、将来的にって意味だから誤解無きよう。

「はい、なんか用事があるからって言われてて。お邪魔しますね」

 ミツルママンは「あらそう、何かしら」とか頬に手を当てて呟いた。いや、私も知らないんだから、ミツルママンも知らないと思うわ。

「あ、今から紫ちゃんのお母さんと水泳クラブなんだけど、その後で夕飯のおかずを買ってくるつもりなの。紫ちゃん、久し振りに夕飯をうちで食べていかない?今日は焼肉なのよー」

 別にお肉に惹かれた訳じゃない。絶対に無いのだけど、久し振りに狩谷家でお食事って事に魅力を感じて、「じゃあ、ごちそうになりますね」と返すまでたったの数秒。「ちょっと夕飯は遅めになるけど、それまでミツルの部屋で遊んでてね」というミツルママンに軽く返事を返しながら、今まで何度と無く上った階段を行く。一段上る毎に、肉・肉・肉・野菜・肉とか脳裏に浮かんだ単語の比率は秘密だ。

「ミツル、きたよー」

 ノックして、声かけて、でも返事が返ってくる前にドアを開ける。別に約束も無く来た訳で無し、私が来るって判ってて不埒な事はしてるはずが無いもの。
 いや、それはそれで見てみたいけど。だって、男の人のアレって、サトシのしか見たこと無いし。いや、別にミツルと何かしようって気は無いのよ?とか心の中の仮想サトシに言い訳めいた事を言ってみる。

「今日、晩御飯は焼肉だって。私も食べてく事になったから、宜しくね」

 あぁ、頬がにへらと崩れるのが自分でも判る。ミツルママン秘伝のたれで食す焼肉、あと数時間が待ちきれない。あ、お肉に惹かれた訳じゃないのよ、と仮想サトシに以下略。

「そうなんだ?僕にも嬉しそうに言ってたよ。確か、今日は父さんの給料日だからかな」

 食が細めなミツルは、なんてことなさそうに言う。いつも食べなれてるからミツルママンの味に対して感動が薄いんだと、ちょっとだけ悔しい。羨ましい。妬ましい。いいんだ、今日はミツルの分まで食べるから。

「で、用事って何?やっぱりしのを紹介して欲しいとか?」

 そんな事は言わないって判ってて、わざとくししししとか笑いながら聞いてみる。私はいつもの定位置的な、ベッドにすとんと腰を下ろした。疲れたら寝っ転がれる、ステキポジションなのよここ。ついでにミツルの勉強机に置いてある、ジュースのペットボトルにも手が届くという。

「ちょっと貰うね」

 蓋を開けて、くぴりと一口。ミツルが飲んだやつだけど、ここら辺は幼馴染特権で気にしなくていいと、私の中のローカルルールで定められてるの。

「いつも通りと言えばいつも通りなんだけど、僕の返事を聞かないで行動に移すのは、紫の中では常識になってるのかな?」

 なんだか満足そうな表情で、「ま、いいんだけどね」とかミツルが呟く。微妙な違和感は、私の中で言語化されずに、なんとなくスルー。

「私とミツルの仲じゃない。ミツルが本気で嫌だったら、私しないよ。でも、ミツルが私に同じ事をしたら、張っ倒すけど」

 だって私、女の子ですもの。
 オホホホホ、と笑う私を、なんとなくどよんとした目でミツルが見てるけど、気にしなーい。

「用事というかさ、最近あんまり遊んでなかったから、どうかと思ってさ」

 私がサトシと付き合い始めて、まだなのかもうなのか半年経ったのだけど、サトシがサッカー部で忙しいので、代わりに週末はサトシにべったしだったのは確か。で、それまでは週末にミツルとゲーム対戦とかしてたのが、全部この半年は無くなってた、そう言えば。ミツルが寂しい思いをしてたのかと、ちょっと反省した。恋人が全てに優先されるとは言え、ミツルとだって付き合いは長いんだから、恋人が出来たからって疎かにするなんてやっぱ悪いよね。あぁ、そんなんだから、ミツルにバカップルなんて言われてたのか、私。

「うん、ちょっと私、不義理を働いておりました。その分のお詫びは、晩御飯のお肉でいかがでしょうか?」

 ちょっと気取った口調で返すと、なぜかミツルが驚きに目を見張った。

「な・・・紫が肉をっ!?」

 ちょっと待ちなさいミツルそこへ直れ出来る限り速く今すぐに。

「でも考えてみたら、もともとうちのお肉だよね?」
「・・・」

 取り敢えずミツルから目を逸らして口笛を奏でてみる。私を肉大好きっ子みたいに言うなんて、なんて失礼な。でも、反論すると反撃を食らいそうだから、ちょっと空気を換えてみる。
 それからなんか暑い気がして、またもジュースを強奪してくぴり。口を湿らす程度と思ってたけど、なんか止まらずにくぴりがぐびぐびになって、気が付くと500mlを一気飲みしてました。

「・・・さすがにごめん、なんか喉が渇いてて、全部貰っちゃったよ」

 さすがにそれはないわーとか思ったけど、ミツルは別に気を悪くした様子は無くて。それどころか、ちょっと嬉しそうな表情を浮かべてる。

「別にいいんだ。紫の為に用意したものだから」

 さっきの違和感が、またちくちくと私の中で何かを刺激する。
 今日は、妙に暑いせいか、上手く考えがまとまらない。

― 4.Mitsuru’s side. ―

 紫は暑苦しそうに、少し胸元を緩めた。別に、気温が高い訳じゃない。暑いと感じるのは、紫の身体が熱くなってるからだ。
 自分でも試してあるので、紫の状況から、あと数分が頃合と判断した。
 紫の身体をおかしくしている原因。
 媚薬、だ。

 そのサイトの裏ページを見つけたのは、ほんの偶然だった。ctrl+aをたまたま押したら、そのサイトの一番下に、別ページへのリンクが反転して見つかったという。もし、マウスで範囲指定していたり、一番下にスクロールした状態でなかったりしたら、絶対に見つけられないリンクだった。表のページは普通の薬関係の情報サイトだったから、htmlをわざわざ見る人間がいるとも思えないし。
 興味を惹かれた僕がリンク先で見た情報は、アングラもいいところの情報だった。
 市販の薬から出来るドラッグとか、ドラッグの組み合わせからどんな効果があるのかとか、そんなものばかり。眉唾ではあったけど、今の僕にとってはとてつも無く魅力的な情報だった。
 紫を、犯そうと決めていたから。

 いつから僕の中はこんなにぐつぐつと煮えたぎるような悪意で満たされたんだろうかと、時々思わないでも無い。意識していないだけで、それは昔からあったのかも知れないし、もともと僕がそういう人間だったというだけなのかも知れない。
 ただ、明確に自分の中の悪意を意識したのは、サトシとの話の最中だったと思う。

「俺、とうとう紫とえっちしちゃったよ!どうしよう俺、今にも死んじゃいそうなほど幸せだよ!うあー、やばいな俺、もう残りの人生、紫しかないって思っちゃってるよ本当ーっ!」

 それは、親友(とサトシだけが思ってる)の僕に、自慢半分、報告半分で言った事だと思う。親友に隠し事はしない主義とか言ってたし。別に僕に対して悪意があって言った訳じゃないってのも理解してる。ちょっと口が軽いんじゃないか、とは思ったけど。ただ、僕がそれを聞いて、途轍もない悪意が自分の中にある事に気が付いた。ただ、それだけ。

「へぇ、付き合い始めてから4ヶ月ぐらいだっけ?ずいぶん早いんだね」

 その時の僕の表情は、親友と幼馴染を祝福する微笑みを浮かべているように見えたと思う。心の中では、むかつきで吐きそうな気分であったにもかかわらず。

「それは、やっぱり二人の相性じゃないかなぁ。付き合った時間じゃなくて、その濃度と信頼関係とか?」

 ああ、生まれた時からお隣さんでも、濃度が薄いから横から出てきたお前にあっさり食われちゃうんだぜ、って事?言ってくれるよね。楽しいな、あはは。

 そうして僕は、サトシも、紫も、この心の中の悪意が赴くがまま、傷付けようと決意した。それ以来、僕は二人と親しい間柄というスタンスを崩さずに、悪意だけを溜め込み続けた。何をしたら二人が苦しむのか、それを考える時間は酷く甘美な時間だった。そして今、僕は媚薬の存在を知り、製法を知り、悪意の方向性を決めた。
 僕は、僕自身ですら忌まわしさに嫌悪するような、悪意を纏った僕になる。

 紫の様子は、かなり出来上がっているようだった。
 発汗。意識の混濁。呼吸は荒く浅い。僕の時には、この状態では身体が異常に敏感になり、服が肌に触れる感触だけでもイってしまいそうなほどに快感を感じるようになった。

「はぁ・・・はぁ・・・ミツルぅ・・・なんか私、調子が悪い・・・みたい・・・」

 紫はそれでも帰るとは言わない。これは、まともに判断が出来なくなってる証拠だろう。どことなく切なさそうな表情で、僕を見上げている紫に、そろそろ犯しても良さそうだと判断する。

「はぁ・・・あれぇ・・・なんでミツルが、私の服を・・・脱がしてるの?・・・んっ・・・はぁ・・・」

 紫は抵抗しない。茫とした頭では、何が起こっているのかも判断出来ないようだ。上着の前ボタンを全て外して、バンザイさせて脱がせて、ブラも取って、上半身は全て脱がせた。
 下半身は取り敢えず後回しにして、スカートのホックを外すだけにとどめる。発情している紫は、ただぼんやりとした表情で、息を荒げて僕を見ている。その様子だけ見ていると、これから僕に犯されるのを期待しているような気がしてきた。でも違う。紫はサトシの事が好きで、これから起こることはレイプでしかない。変な期待や希望にすがる事無く、僕は自らがこれから為す犯罪行為を自覚する。

「これから紫を、いっぱい犯すよ。媚薬の効果は1時間程度しかもたないけど、それまでに徹底的にやるから」

 僕は格好悪く震える声で、それだけ宣言した。多分紫は理解できないだろうけど、それでも自分は悪人なのだと言っておきたかった。甘い愛の言葉なんて、言う資格なんてありはしないのだから。
 僕は紫をゆっくりベッドに押し倒すと、スカートとパンティを脱がした。パンティのボトムは、薬の効果で凄く濡れていた。
 全裸を晒したまま、しどけなく僕のベッドに横たわる紫は、汗で濡れた肌が赤みを増していて、とても綺麗だった。匂い立つ、という言葉が脳裏に浮かぶ。

「さて・・・知ってると思うけど、僕は徹底的にやる主義なんだよ」

 反応が返って来ないのは判っていたけど、それでも僕は紫に話し続けた。もし黙っていたら、興奮で押し潰されそうだと思ったからだ。なにしろ、ベッドの上の紫は、いまだに興奮の中にあって、荒い息を繰り返している。喘ぎ声でなくてもこんなに興奮するのなら、紫を犯したら僕は死んでしまうかも知れない。
 僕はベッドが良く見える角度に設置した二つのCCDカメラと、それを接続したPCを起動する。それと念の為に、デジカメで紫の顔が判るようなアングルで、何枚かいやらしい写真を撮っておく。趣味もあるけど、脅迫用でもある。

「もうこれで、紫は僕から逃げられないよ」

 僕は自分も服を脱ぐと、紫の身体に圧し掛かるようにして、そう口にした。紫は僕の顔を見上げて、ふと嬉しそうな笑みを浮かべた。どうしてかは判らない。でも、紫は両手を僕の背中に回して、ぎゅっと引き寄せて・・・僕を抱き締めた。

― 5.Murasaki’s side. ―

 あたま、こっとんが一杯でふわふわしてる。
 からだ、服をきてないのに、あつくてじんじんしてる。
 とくに、おっぱいとかおま○ことかは、すごくじんじんしてせつない。
 なんで、こんなになっちゃってるんだっけ?
 みえるものもぜんぶ、ぽわぽわしてて良くわからないんだけど。

「も・・れで、紫・・・ら・・・れ・いよ」

 何をいってるのかわからないけど、めのまえいっぱいに見えるのは、ミツルのかおだ。それだけで、あったかいのが胸のおくにひろがって。えへへ。
 あー、ミツルがいっしょだったら、なぁんにもこわくないや。もっとちかくにいて。はなれないで。
 そしたら、ミツルがきす、してきた。
 なんだか、いつもと違うかんじがする。いつもはもっと・・・なんだっけ。
 あ、した・・・はいってきた。口のなかのあっちこっちなめられて。つばもはいってきて。なんかなまぐさいかんじ。でも、あたまがぼぉっとして、なんだかきもちいい。わたしもした、からませたら、もっときもちいいかなぁ。
 ちゅぴちゅぴとか、くちゅくちゅとか、はぁはぁとか、えっちなおとがみみのちかくできこえて・・・ううん、じぶんの中で聞こえてるんだ。こんなにあたまにちかいところで。このおとをきいてると、えっちな気分になっちゃう。いきがくるしくても、くちびるをはなすのがもったいなくて、またすぐにきすしちゃう。
 れるんって、ミツルの舌がわたしの舌の付け根を舐めてきて、とろとろにとろけるみたいにきもちいい。わたしの舌もミツルのなかにいれて、いっぱいなめちゃう。ミツルもきもちいいのかな。わたし、舐めるのも舐められるのもきもちいい、よ。

「み、つるぅ・・・」

 さわってほしい。からだじゅうぜんぶ。わたしのからだ、ほしくてほしくておかしくなっちゃってる。

「ひゃぁんっ!な、なにこれぇ!」

 ミツルのゆびが、おま○こにはいってくる。ふれてるところが、すごくきもちいい。ちょっとしかはいってきてないのに、きもちよくて、へんな声がとまらないの。

「き、きもちいいよぉ、んくっ、あ、はあっ、いいのぉ、みつるぅ」

 こんなにきもちいいの、はじめて。ミツルのゆびで、おま○ことろけちゃう。とろとろになって、もうぜんぶおま○こになっちゃう。
 ミツルのゆびが、いつのまにか2ほんになって、わたしのなかをこりこりとこすってる。わたしはそのたびに、きもちよすぎて、わけがわからなくなって。

「あー!それ、だめぇ!だめっ、だめっんぅああああーっ!」

 すごいのきた!あたままっしろで、もうおかしくなっちゃう!
 イク!イってる!イクのとまんないっ!
 こんなの、すごすぎるよぉ。
 ぎゅっとだきしめたミツルのからだが、ばらばらになりそうなわたしをつなぎとめてて、あぁ、きもち・・・いぃ・・・。

― 6.Murasaki’s side. ―

 熱い・・・。
 どうも私、寝てたみたいで、記憶がなんだか曖昧な感じ。身体もだるいし。なにしてたんだっけ。目を閉じたまま、「んー」と伸びをする。

「起きた?」

 なんか凄い近いところから聞こえる、ミツルの声。それで、さっきまでの事を思い出して、えええええー!

「み、ミツル、あんたねぇっ!」

 慌てて起き上がると、自分が全裸って事に気が付いてぎゃーって悲鳴を上げる。でも、近くには身体を隠せるようなのは何も無くて、かわりに全裸のミツルの姿が。

「大丈夫、本格的に犯すのはこれからだから。まだ、キスしてアソコを触ったぐらいだよ」

 にこにこといつもの笑顔で、ミツルがそんな事を言う。それは、この程度で終わらせないという意味で。

「なんで、そんな酷い事を笑顔で言えるの?ミツル、いま私とサトシの二人とも裏切ってるんだよ?」

 私は手で身体を隠しながら、ミツルをにらみつける。でも、ミツルの笑顔は変わらないままで。・・・違う、目が、ミツルの目は、笑ってない。いつから?なんでそんな目で私を見てるの?

「そんな事、どうでもいいよ。それよりも、まだ身体が疼いてるでしょ?意識は明瞭になったと思うけど、身体はまだまだ凄い事になってると思うよ?」

 ミツルが茫然としてる私に手を伸ばして、裸の胸をぎゅっと揉んだ瞬間。

「ああっ!」

 信じられないほどの快感に、私は一瞬目の前がちかちかとして・・・イっちゃったの?これだけで?
 ただ痛いだけの力任せの揉み方のはずなのに、痛みが全部快感になったみたい。
 信じられない・・・。でも、イった直後の全身が蕩けるような気持ち良さが、じわっと残ってる。やだ、凄い・・・。
 乳首だけじゃなくて、触れられてる胸全体がじんじんって疼いて、手を撥ね退けようって気にならない。それどころか、もっとして欲しいって思ってる。こんなに感じるなんて怖いのに。

「まだまだ、だよ。たくさんイカせて、身体にこの気持ち良さを忘れられなくさせてあげるよ」

 本当にそうなってしまいそうで、私は怖くなった。でも、身体はさっきの絶頂で力が入らなくなってて、逃げるなんてできそうにないし。
 ううん、一番怖いのは、私自身。ミツルにたくさんイカせるって言われて、ドキドキしてる私。自分からサトシを裏切っちゃいそうで、自分の立ってる場所があやふやになりそうで怖い。
 いまはただ胸に触れてるだけのミツルの手が、私の意識のほとんどを占めてて。気を抜くと、自分から胸を押し付けちゃいそうだった。そんなの、サトシを裏切る行為なのに。それなのに、胸から生まれた気持ちよさが、身体中に広がっていって、もっとして欲しくて・・・どうしよう・・・。

「しょうがないよ。紫は媚薬を使われて、強制的にえっちがしたくさせられてるんだから。気持ち良くなるのも、イキまくるのも、全部しょうがない事なんだよ」

 ミツルが私の耳元に口を寄せて、耳に息を吹き込むようにしてそう言った。それだけで、ぞくぞくとする気持ち良さが耳から全身に広がる。私は思わず目をぎゅっと閉じてしまった。そうすると、余計に耳に神経が集中して、気持ち良さがたまらないほどになった。

「しょうがない・・・?」

 そうだよ。こんなに身体中が疼くのも、えっちな気分になっちゃったのも、全部ミツルが――ミツルと、媚薬が悪いんだもの。

「しょ・・・しょうがないん・・・だよね?」

 だから、ついそんな事をミツルに聞いてしまったの。自分でも、そんなの言い訳だって判ってるのに。でも身体はもうどうしようも無く昂ぶってて、押さえ切れないぐらいだし。して欲しくて、あたまがおかしくなりそうだし。

「そうだよ。これからどんなえっちな事をしても、それは全部媚薬のせいなんだ。紫がどんなに気持ちよくなったって、それは媚薬のせいなんだよ」

 ミツルはそうして私が欲しがってた免罪符をくれた。私は頷いてベッドに身体を横たえた。足も自分から開いて、ミツルに私の全部を見せる。心の中でサトルに謝ったけど、それにどんな価値があるのか、自分でも判らない。
 私のあそこはもう、こんなに濡れた事無いってほどにぐちゃぐちゃで、怖いぐらい疼いてる。早く弄って欲しい。早く入れて欲しい。そうで無いと、おかしくなっちゃう。
 でも、ミツルは私と逆向きになって、私の上に覆い被さった。正直、直ぐにでも挿入するものだと思い込んでて、ちょっと驚いた。それともう一つ。
 ・・・おっきい。
 私はサトシのしか見た事無くて、いやそれどころかこんな間近で見た事も無くて、頼まれて握ってあげた事くらいしか経験が無いんだけど、それでもやっぱりこれはおおきいよ。
 こんなの入れたら、ただでさえ媚薬でおかしくなってる私の身体、どうなっちゃうんだろ。そう考えると怖くて・・・なのに、目の前にあるコレから目が離せない。
 そんなふうにドキドキが高まって。
 ぺちゃ。

「ひんっ!や、あはぁっ!」

 ミツルが、私のアソコを、舌を伸ばして舐めてた。サトシにも舐められた事はあるけど、その時とはまったく違くて。
 すごいっ!アソコが、神経剥き出しになったみたい!ちょっと舐められただけで、こんなに気持ちいいなんて、しんじられない!恥ずかしいのに、もっとして欲しくなっちゃってる!
 あん、勝手に腰が動いて、ミツルの舌を追いかけちゃう。恥ずかしいことなのに、一回でもあの気持ち良さを知っちゃったから、欲しくて、もっと欲しくてたまらないの!

「僕のも、舐めてよ」

 気持ちよくてぼぉっとしてるせいで、私はそんなに嫌な気がしなくて、口を大きく開いた。サトシのじゃないのに、舐めたことないのに、こんなにおっきいのに。
 でも、すごくドキドキして。
 なんだか楽しい気分にすらなって。
 気持ちよくしてもらった事の、お返しだから、しなきゃだめだよね?
 気持ちよくしてあげなきゃ、だめなんだよね?
 気持ちよくしてあげなきゃ、続き、してくれないんだよね?
 だから、わたしはできるだけ口をおっきく開いて、ミツルのおちん○んをくわえた。
 へんな匂い、やけどしそうな熱さ、口を押し開こうとするみたいなかたさ、ぜんぶがはじめての感覚。でも、なんだろう、きらいじゃない。舌でかたちをたしかめるみたいに舐めてみると、びくっとかするのもかわいいし。

「んぅっ!!」

 また、ミツルがアソコを舐めて、すごくびりっとした。まるでむき出しの神経を舐められたみたいな、かってに身体があばれちゃいそうな、そんなすごい快感。たまらないよぉ。もっと、もっとしてほしい!もっと舐めてよ、ミツルぅ!

「むんぅ、んちゅ、んぷっ、ちゅるっ、んふっ」

 あたまを動かして、ミツルのおちん○んを舐める。なんかしてないと、気持ちよすぎてまたイっちゃいそうだったし。あれ、イっちゃってもいいんだっけ?でも、ミツルが舐めてって言ったんだし。なんかもぉ、あたまぐちゃぐちゃ。
 あぁ、舐めるのも、舐められるのも、きもちいいよぉ。
 気持ちいいっ!気持ちいいのっ!!

― 7.Mitsuru’s side. ―

 とろとろと、紫のアソコから白濁した愛液が漏れてる。
 女性が本気で感じてる時の、いわゆる『本気汁』ってやつだと思う。
 それはつまり、薬のせいとは言え、僕に弄られて感じているという事。
 紫を本当に僕の――僕だけのものにしたみたいで、酷く興奮する。それが紛い物だと判っているのに。
 僕のモノを、紫が必死に咥えてるのもそう。本気で嫌なら、そんな事するはずが無い。例えそれが薬による異常な興奮状態のせいだとしても。
 ああ、そうだった。僕が今楽しんだとしても、それは刹那の快楽。本当の意味で満足する為には、こんな事で満足なんてしてられない。
 だから、僕は身体を起こした。紫のアソコをもっと弄っていたかったけど。

「あんっ、あっ」

 僕が紫の唇からモノを引き抜くと、紫の口から大切なおもちゃを奪われた子供のような不満げな声が漏れた。抜く方向に紫の顔が付いていこうとしているのを見て、僕は紫の頭をそっと押さえる。

「なに?そんなに僕のを舐めたいの?美味しかった?興奮した?でもさ、それってサトシに悪いと思わないの?」

 それまで欲情に蕩けてた紫の顔が、罪悪感に歪むのを確認する。さっきまでと違って、やっぱり多少の理性は戻ってるみたいだ。そうでなきゃ、苛め甲斐が無い。

「それとも、サトシのより僕の方を、もっと舐めたいの?紫は僕と浮気、したいのかな?」

 僕が言葉で紫を嬲る間、紫の表情は罪悪感と欲情の間で、ふらふらと揺れ動いてた。僕のモノを魅入って、はっと目を逸らして、また視線が吸い寄せられる。紫は今、確実に遠くにいるサトシより、近くにいる僕のモノを求めてる。

「わからないよ。私、サトシの・・・舐めた事無いんだもの」

 ぞくん、と。僕の心が暗い悦びに震えた。
 単純だと思うし、馬鹿だとも思う。でも、サトシが紫にしていない事を、僕が最初にした・・・それがこんなにも嬉しい。

「そうなんだ?でも、誰のちん○んでも良かったって事?僕は確かに舐めてって言ったけど、今は紫が進んで舐めたがってたよね?」

 言葉で嬲る。でも、逃げ道は用意しておこう。紫の心を壊さないように。それと、紫がその逃げ道でなら、僕と何をしてもいいんだって、思えるように。
 言葉を失くして俯く紫に、僕は言葉を重ねる。

「いいんだよ、紫。今は、媚薬で興奮してるから、いやらしい事がしたいだけなんだ。媚薬のせいだから、いやらしい事をしてもいいんだ」

 媚薬――それが、紫にとっての逃げ道。
 サトシを裏切っても仕方が無いのだと、自分をどこまでも許してしまう、そんな逃げ道。でもその逃げ道は、僕から逃げる事は出来なくなる罠でもあるんだ。
 そして僕は、紫の右手を手にとって、僕のモノを握らせる。一瞬だけビクッ!と震えてから、最初はおずおずと、次第に熱を持って、紫は僕のちん○んを扱き始める。

「これからこれが、紫の中に入るんだよ。色んな場所を擦って突いて・・・どんなに気持ちよくなるのか、想像できる?」

 ごくり、と。紫が喉を鳴らすのが判った。本人は無意識のうちだろうけど、もじもじと太ももを擦り合わせて、目は僕のモノから離せなくなってる。赤い顔で、目をとろんとさせて、呼吸を荒げてる紫は、とてもいやらしくて、凄く可愛い。

「入れて欲しい?」

 一瞬躊躇う紫に、僕は最後の一押しをする。「仕方が無いよね。媚薬のせいなんだから、さ」と。
 紫は僕に縋るような視線を向けて、それからこくりと頷いた。

― 8.Murasaki’s side. ―

 私は、自分の足の間にミツルが移動するのを、複雑な気持ちで見る。
 もうこうなったら、お互いに満足するまで行為を続けるしか無いって判ってる。ミツルはもう完全にその気だし、私も媚薬のせいで体中がじんじんしてて、このままだと我慢出来ずにミツルの前でオナニーだってしちゃいそうだし。
 だから、ミツルから言ってくれて、実はちょっと感謝してる。
 これからミツルとえっちするのは、浮気じゃなくて媚薬のせいだって言ってくれたから。
 うん。だからこれは浮気じゃなくて。
 媚薬のせいで、仕方が無かっただけ。
 別に、したくてしてるんじゃないの。
 ・・・ごめんね、サトシ。

「あ・・・っ」

 くちゅりと音を立てて、ミツルのおちん○んが私のあそこに触れる。それだけでぞくっと電気のような快感が背筋を走る。
 やだ、こわい。
 こわいよ、ミツル。
 触れただけでこんなにも気持ち良くて。
 もし入ってきたら、私どうなっちゃうんだろ。
 さっき手で握らされて、ミツルのがおっきいって実感させられて。
 サトシのよりも、ずっとおっきいって、意識させられて。
 本当に、あんなのが入っちゃうの?
 はいったら、私どうなっちゃうの?
 こわい。こわいよ、ミツル。こわいのに、わたしドキドキしてる。ドキドキしてる、わたしがこわいよ。

「あん、あっ」

 いまも、ミツルが焦らすみたいに入り口を擦り続けてて、気持ちいいのに、切なくて。
 入れて欲しくて、たまらなくなってる。
 自分でも腰をうごかして、ミツルのをいれようとしてるのに。
 ちょっとだけでも入りそうになったとたん、また逃げていく。
 ひどいよ、ミツル。
 わたし、おかしくなっちゃう。
 だから。

「おねがい、ミツル。いれて・・・ミツルの、いれてよぉっ」

 言ったよ。はずかしいこと、言ったよ。これでいれてくれるよね?
 あぁ、はずかしいこと言うと、あたまがおかしくなりそう。
 わたし、またさっきみたいに、へんになっちゃってる。

「僕の・・・何を?」

 ミツルが、言葉をくぎるみたいに、言う。
 まるで言葉で耳の中を触られてるみたいに、きもちいい。
 あたま、ばかになったみたいに、なんにもわからなくなる。
 ミツルの言葉で、いっぱいになる。

「ミツルの・・・お、ちん○んだよ。おっきくて、あつくて、かたい・・・ミツルの、すごいおちん○ん」

 さっきの口に入れたときの感覚とか、手で握ったときのかんじとか。
 思い出して、たまらなくなる。

「僕のちん○ん、凄いの?」

 ミツルの声に、おもわず「あんっ」って喘ぎがもれちゃう。ささやかれるの、きもちいいよぉ。みみ、きもちいいよぉ。
 ミツル、なんて言ったんだっけ。
 おちん○んのこと?
 わたし、いままでサトシのおちん○んしか知らなかったのに、それとくらべればいいの?いったら、入れてくれる?なら言うよ?いっぱい、いうよ?

「すごいよぉ・・・サトシのより、おっきくて、かたくて、おかしくなっちゃいそうなの・・・」

 あぁ、はやく、欲しいよ。ミツルのおちん○ん、ほしいよ。
 せつなくて、こしをうごかしても、ミツルはおちん○んをいれてくれない。
 ミツル、いじわるだ。

「嬉しい事、言ってくれるね。じゃあ、紫のどこに入れて欲しいの?」

 ミツルの声に、また身体がふるえる。きもちいいのに、もっときもちよくなりたくて、おかしくなりそう。

「おま○こだよっ!わたしのおま○こ!!ね、はやくいれてっ!おかしくなっちゃう!」

 なきそうになりながら言うと、ミツルがあたまをなでてくれた。あ、やさしいミツルだ。うれしいよ。ミツル、だいすき!はやくきて!はやくしてっ!

「おまたせ。いま、入れるから・・・んくっ」

 あ、はいってくる!おっきいの、はいってくるよ!
 すごい、なかが押し広げられて、くるしいのにきもちいい!わたしのあそこ、切れちゃうんじゃないかってこわいけど、でも、ゆっくりはいってくるおちん○んが、たまらなくうれしいの!なかがぜんぶいっぺんにこすられて、ゆっくりはいってくるからよけいにそれが感じられて、あたま、まっしろになるほどきもちいいっ!!

「あ゛、あああっ!すご、や、ミツル、すごいのっ!これ、こすれるっ!ぜんぶ、こすれちゃ、うあ゛ああっ!!」

 おなか、きゅうきゅうしてる!ごりごりって入ってきて、ぴっちりつまって、くるしいけど、すごくきもちいっ!あぁ、なにこれ、こんなきもちよくなったこと、ないよぉ!あん、こわい、こわいよ、ミツル。こんなの知っちゃったら、わたしおかしくなる、もどれなくなっちゃうっ!

「んぅう゛っ、あ゛、ああっ!」

 き、きもちいいっ!きもちいいの、とまらないっ。おかしくなる、わたし、おかしくなるっ!!やめっ、ミツル、だめなの、これいじょう、だめっ!でもいいっ、きもちいいの、もっと、もっとしてっ!!
 あぁ!もうぐちゃぐちゃで、わからないようっ!!

― 9.Mitsuru’s side. ―

 はぁっ、はぁっ、あぁっ!
 なんだこれなんだこれなんだこれっ!?
 紫の中、熱くて、きつくて、うねうねして、まるで媚薬が逆に流し込まれたみたいに気持ちいい!
 本当はもっと胸を触ったりクリトリスを弄ったりとか考えてたのに、そんな事をする余裕なんてない!ちょっとでも気を抜いたら、射精して終わっちゃいそう!
 紫の中がこんなにいいだなんて、想像も出来なかった。自分で媚薬を試した時なんて、めじゃないくらいに気持ちいい。動いたら出しちゃいそうなのに、腰が動くのを自分で止められない!

「ひぁっ!や、あはっ!いいっ!すご、あんっ!ミツルのおちん○ん、すごくいいっ!おくっ、おくまできてっ、しきゅう、こわれちゃうっ!」

 あぁ、感触が違うのは何かと思ってたんだけど、これが子宮の感触かぁ。紫、ここを突かれるの、好きなんだ・・・。
 僕は、一番奥の子宮を押し潰すみたいに腰を密着させて、ぐりぐりと動かした。摩擦感は無いけど、ぬるぬるした肉の壁にちん○んを押し付けるような、不思議な圧迫感を感じる。それが紫には凄い快感になったようで、悲鳴を上げながら仰け反った。

「あぎぃぃぃっ!しきゅぅ、おかしくなるっ!だめっ、それだめぇっ!!」

 おかしくしたいんだよ、紫。
 もう、サトシとセックスなんて、出来ないくらいに。
 もう、僕以外とはセックスなんて出来ないくらいに。
 紫を壊したい。
 あぁ、僕までおかしくなる。気持ちよくて。
 セックス以外・・・この快感以外、もう何も欲しくない。
 もうどうなってもいいや。

「いい゛っ!なんどもイってるのにっ!イクの、止まらないっ!!ミツっ、ルぅっ!ミツルぅッ!!」

 紫の中が、めちゃくちゃに締まって。うねって。
 僕の精液を、搾り取ろうとしてるんだって判る。
 出すよ。
 本当だったら、もうずっと前に出してても、おかしくはなかったんだ。
 紫の中は、こんなにも気持ち良かったんだから。
 でも、もう、我慢しなくて、いいんだ。

「イクよ!むらさきっ!」

 また、紫の中を突き始める。子宮に打ち付けるように。中を大きく擦り上げるように。紫の悲鳴が凄い事になってるけど、僕は止めない。もう止まらない。

「みつるっ!キてっ!きて、きてぇっ!!」

 紫の足が、僕の腰に回される。それは、僕の精液を一番奥で受け止めようとする、本能のしぐさだ。紫の本能は、僕を認めてる。僕を、求めてる!もう紫は、僕のモノだ!
 僕は、最後に強く深く挿入して、紫の中に精液をぶちまけた。2度、3度と射精する感覚に、腰が壊れたみたいにがくがくと震えて、信じられないほどの気持ちよさを感じた。こんなの、媚薬を飲んでオナニーした時の快感なんて、比べ物にならないと思った。

「はっ、ああっ!あつっ、うぁっ!ああああっ!!」

 紫が僕に抱きついて、絶頂に達した。この快感を身体に刻み込んで、サトシでは味わえない快感を覚えて、紫はもう戻れない。いや、僕が手放さない。どんな事をしても。どんな酷い事をしても。
 絶対。

― Epilogue.Murasaki’s side. ―

 放課後、私はミツルの待つ旧校舎の2階へ向かった。ここは老朽化が進んでいて、一般生徒の立ち入りは禁止されてるんだけど、壊れた壁から入れるようになってる事は、実は私とミツルだけの入学当初からの秘密だ。
 部活のオリエンテーリングで、二人で学校中をうろうろしてて、偶然見つけた入り口。あの頃は、まだ、サトシとは話した事さえなかったなぁ。
 この旧校舎も来年春には取り壊す予定で、それが何かの符号のように思えて、ちょっとだけアンニュイ。で、旧校舎に入り込む前にふと右に目を向けると、遠くにグラウンドが見えた。木々の合間を抜けての視界だから、あまり良くは見えないのだけど。
 でも――サトシがあそこで部活をがんばってる。なのに、私は一体何をしてるのかなって、つい考えてしまう。
 ごめんね、サトシ。
 これから、ミツルと二人だけで会うんだ。
 私が何をしたいのか、自分でも判らないんだけど。
 ミツルが何をしたいのか、全然判らないんだけど。
 それでも――。

 ・
 ・
 ・

「待ってたよ、紫」

 私が行くと、ミツルは窓の外から私へと視線を向けた。
 いつものように、柔らかい笑顔で。
 でも、その笑顔が本物じゃないって、私はもう知ってる。
 それについては、昨日からずっと悩んでた。
 いつからミツルは笑顔の裏で、あんな悪意を育ててたんだろうって。
 私がサトシと付き合ってから?
 それとも、もっと前から?
 もしかして――最初、から?
 私が知ってると思ってたミツルの全部は、本当はニセモノだったの?
 ・・・怖くて、聞けない。聞ける訳が無い、そんな事。

「ここに呼び出して、どうするの?」

 せめて気丈に。隙は見せないように。
 自分でも理由の判らない、この胸のドキドキを悟られないように。

「どうするっていうか・・・紫に、これを見せたくてね」

 そう言いながらミツルが取り出したのは、何かの錠剤。
 多分、私に飲ませた媚薬と同じもの。
 お腹の下の方で、ずくん、と何かが疼くのを感じた。

「べ・・・べつに、欲しくなんかないわよ。それに昨日みたいな事、もうしないからね!私は、サトシの恋人なんだから!」

 でも、目が離せない。
 もう、飲んだらだめなのに。
 昨日のこと、だめだって意識すればするほど、頭に浮かんでくる。
 頭がおかしくなるんじゃないかってほど、気持ち良かった事。
 サトシじゃない、ミツルとえっちした事。
 なんかここ、暑い。頭がぼうっとする。

「別にそれでもいいけど・・・でも、昨日の事、サトシに知られたくないでしょ?写真も、動画も、たっぷりあるんだけど?」

 そんな事、する訳が無い。
 ミツルがそんな酷い事、する訳が無い。
 でも、する訳が無いって事なら、昨日私が犯された事だって、ミツルがするはずが無かったんだ。
 ミツルの言葉を、どこまで信じたらいいんだろう。
 ミツルの言葉は、どこまで信じられるんだろう。
 まさか。
 もしかしたら、本当にサトシに見せるの?
 記憶が快感のせいで曖昧だけど、私、いっぱいおねだりしたような気もするし。
 ミツルにいろいろ、えっちな事を言わさせられた気もする。
 もしかしたら、自分から言ってたかも。
 そんなのサトシが見たら・・・。

「・・・飲めば・・・いいの?」

 私の言葉に、ミツルはにこりと笑みを深くした。
 もう、どう受け取っていいのか判らなくなった、いつもの笑みを。

「じゃあ・・・」

 私がミツルに錠剤を受け取ろうとして手を伸ばすと、ミツルは手にした錠剤を、自分の口に放り込んでボリボリと噛み砕いた。え?とか茫然としたら、ミツルが私を誘うように、指で自分の唇を指し示した。
 まだ、ミツルは飲み込んでない。
 媚薬は、ミツルの口の中にある。
 ごくり、と。私がつばを飲み込む音が、大きく響いた気がした。

「あ・・・」

 身体が、熱い。
 熱に浮かされたみたいな茫っとした頭で、私はミツルに近付いて、ミツルに抱きついて、私からキスをした。
 これは浮気じゃない。
 媚薬とその快楽が欲しいんじゃなくて。
 これは、脅されたから仕方無く、してるだけ。
 ごめんね、サトシ。
 私は舌を自分からミツルの口の中に差し込んで。
 媚薬の欠片を舌で探って。
 ミツルの唾液を啜って。
 ぺちゃぺちゃという音でたまらなく興奮しながら。
 私は、恋人じゃないのに、ミツルとキスを続けた。
 ミツルの唾液と混ざった媚薬は、私の身体を蕩かすような、凄く甘い味がした。

< 続く >

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