家庭教師 レクチャー

レクチャー

「涼子、いたいた」紀子は、涼子を見つけて声を掛けた。

「何、紀子」涼子は紀子に尋ねた。

「何じゃないわよ。ほんとに。昨日、家庭教師があって、一也君に聞いてきたわよ」

「ああ、御免、御免。ありがとう。で、一也君どうって?」

「OKって言っていたわよ。今度の土曜日の2時に私んちに来るって」

「そう、良かった。土曜日の2時ね。いいわ。土曜日も日曜日も今回は予定が空いているから丁度良かったわ」

「紀子も、土曜日はOKよね?」

「もちろんじゃない。私が都合悪くってどうして部屋に入れる訳?」

 紀子はちょっと意地悪に涼子に聞き返した。

「うーん、それもそうね。それじゃ、土曜日に2時ね。土曜日は講義どうだったっけ?」

「今週は、土曜日は午前中だけ。午後からは先生、学会の資料作りの追い込みとかで休講だわ」

「そう、そうだったわね・・・。それじゃ、午前中の授業が終わったら一緒に紀子のマンションに帰ろうよ」

「いいわよ。それじゃぁ、土曜日は一緒にね」

 そう言い終わると紀子は急に思い立ったように声を上げた。

「あっ、いけない。涼子、私急用を思い出しちゃって・・・。それじゃ、またね」

 そう言うと、紀子は自分のバッグを無造作に掴み駆け出した。

 言いたいことを言って去っていく、涼子のお株を奪われた様に紀子は涼子を残して立ち去った。

 次の日、紀子は、土曜日に買おうと思っていた携帯電話を買いに行っていた。

 いろんな種類の携帯電話があるが、自分が持っている携帯と同じ会社の携帯を買った。

 パソコンはそれほど詳しくはないが、携帯電話は自分も使っているので機能も良く分かっている。

 しかも、自分が普段使っている機種と同じならなお更だ。紀子は自分の持っている機種と同じ物で色違いを選んだ。紀子が持っている機種は1つ前のタイプだったので、携帯は1円だった。

 料金体系を自分の今の物と同じにして、携帯電話を購入した。

 購入し、スーパーで食料品や日用品を買い込むと紀子は自分のマンションに帰っていった。

 マンションの自分の部屋に入ると、紀子は、さっそく一也にプレゼントする予定の携帯電話を取り出した。とりあえず、自分の携帯の番号を電話帳に登録して、充電しておくことにした。

 同じ機種なので、説明書が無くても使い方は分かった。

 自分の携帯電話から、新しい携帯電話に電話して通話できるのを確認して、紀子は充電するために携帯電話のスイッチをオフにした。

 土曜日、紀子は普段通り学校に向かった。

 今日は涼子と約束している日だった。午前中特にこれと言った事がないまま、その日のお昼を迎えた。

「涼子、お昼どうする?」

 紀子は授業が終わり、片づけながら涼子に聞いた。

「そうね。学食で食べてから紀子んちに行ってもいいし、外で食べてもいいわね。別にどっちでもいいけど」

「じゃぁ、外で食べましょう。家の近所に新しくレストランがオープンしたんだ。試食がてらに行ってみない?」

 そう、紀子は涼子に声をかけ、涼子と一緒に新しくオープンしたレストランに行った。

 レストランは土曜日の昼とあって相当混み合っていた。

「お客様は何名様ですか?」店員が聞いて来たので、涼子は2本指を立てて「2名です」と言った。

「おタバコはお吸いでしょうか?」

「禁煙で」そう答えると

「お時間10分ほどお待ち願えますでしょうか?」そう言われたので、二人は待つことにした。

「お待たせしました。どうぞ」

 紀子と涼子は案内された席について注文を始めた。

 やがて、料理が運ばれて来て、二人は昼食をとった。

 昼食を食べ終わる頃には1時15分を少し過ぎた頃になっていた。

「そろそろ、帰らなきゃね。涼子、もうちょっとしたら一也君来るわよ。私達からお願いしているのに待たせちゃ悪いわよ」

「そうね。私がお願いしたんだから待たせちゃ悪いわね。紀子、今日は付き合ってもらうからここの勘定は私が持つわ」

「そんな、いいわよ。涼子」

「いいって、いいって。今回は私のお願いだから、ネ、いいわね」

 そう言って涼子は伝票をひょいと掴むとそのままレジに歩き出した。

 レジで清算を終えると、涼子と紀子は紀子のマンションに向かった。

 一方、一也は土曜日で午前中いつもの様に学校に行っていた。授業が終わり、家に帰るといつものパターンで家には誰もいなかった。一也は制服を脱いで普段着に着替えると、家の戸締まりをして駅に向かった。昼食は適当に駅前で済ませて行くつもりだった。

 駅前の牛丼屋で牛丼特盛りを平らげて紀子のマンションに向かった。

 涼子と、紀子は途中のコンビニでおかしやジュースなどを買い込んで紀子のマンションの部屋に入った。

 二人で雑談をしていると下の共通玄関からチャイムが聞こえた。

「ピンポーン」

 紀子は慌ててインターフォンに出た。

「先生、こんにちわ。一也です。開けていただけますか?」

「一也君。分かったわ。今開ける」

 そう言って紀子はインターフォンについている開閉ボタンを押した。

 僕は玄関の自動ドアが開いたので、エレベータホールに入っていった。

 エレベータで8階まで上り紀子の部屋の前でまたチャイムを鳴らした。

「ピンポーン」

「はーい」

 二人の声が聞こえた。ドアが開いて紀子が一也を出迎えた。廊下には涼子が立っていた。

「あ、こんにちわ。涼子さんも来ていたんですね。お邪魔します」

 そう言って僕は紀子の部屋に上がり、リビングに入っていった。

「一也君。コーラでいいよね」

 紀子はそう言って台所に行った。リビングのテーブルにはさっき開けたばかりのお菓子の袋が置いてあり、飲みかけのジュースも置いてあった。

「さっき、私達も戻ってきたところだったのよ。丁度良かったわね」

 涼子はそう言って、ジュースを飲んだ。

「そうですか。で、涼子さん、今日は僕に相談があるからっていう話でしたが・・・」

「そうなの、私も紀子に刺激されてパソコンでインターネットを始めようと思っているんだけど、パソコンっていろいろあるし、シロートの私達じゃどんな機種を選んだら良いか分からないし、知らないでお店に行って店員さんの言われるままに買ってもしょうがないし、ここは一つどんな物が私に向いているかを聞いてある程度知識を付けた上で買い物に行こうと思っている訳なのよ」

「なるほど、そりゃぁ、そうですね。何をしたいか分からないままお店に行くと店員のいいカモですよ。要らない物まで買わされて使いこなせないんじゃ面白くないですよね。なるほど、分かりました」

 紀子は台所から空のコップを持ってきて僕にコーラをついでくれた。

「先生、ありがとう」

 僕はちょっとコーラを飲んでこう言った。

「あなたたちは僕の催眠のとりこ」二人はすぐに催眠状態になりその場に固まった。

「わたしは、あなたの催眠のとりこです」まず、紀子がそう言って、その後すぐに、涼子もこう言った。

「わたしは、あなたの催眠のとりこです」

「さぁ、二人とも、僕にご奉仕してくれるかい?」

「はい、ご主人様」紀子はそういって着ている物を脱ぎ出した。涼子もそれを見て同じように着ている物を脱いだ。紀子も涼子も僕の指示通り、やらしい下着を身に着けていた。

「ベッドルームに行こう」僕はそう行って紀子のベッドルームに行った。

「紀子、涼子の為にコンドームを持ってきてくれるかい?」

「はい、ご主人様」そう言うと紀子は、クローゼットに衣装の入った袋を取りにいった。

「失礼します。ご主人様」そう言うと涼子は僕のズボンのチャックを開けると僕のモノをとりだし、丹念に舐め出した。この前より若干上手くなっている。涼子なりに勉強したのであろう、若干の進歩が感じられた。一生懸命やりながら既に指は自分の股間に行っていた。

「紀子、涼子と変わって、涼子は紀子のオマ○コを舐めてあげなさい」

「はい、ご主人様。涼子変わろう」そう紀子が言うと、

「はい、ご主人様。紀子お姉様、どうぞ」そう言って僕のモノを紀子がしゃぶり、涼子は紀子のオマ○コをしゃぶり始めた。やがて二人の喘ぎ声がしだした。僕のモノは大きくなり、僕はまず涼子の中に入れる事にした。

「紀子、涼子の中にする事にする。コンドームを付けてくれ」

「はい、ご主人様。あああ。涼子、いい」そう喘ぎながら紀子はコンドームの袋を破ると口にはめフェラチオをしながらコンドームを被せていった。

 コンドームを嵌め終えると四つんばいになって紀子の股間に顔を埋める涼子を仰向けに寝かせ、十二分に濡れている涼子のオマ○コに挿入した。

「あん、あん、あん」涼子は僕がピストン運動をする度に喘ぎ声を出し、のけぞるように快感を感じていた。しかし、その快感の渦の中にいても紀子への奉仕は続けていた。

 僕は、涼子にちょと荒々しくすると、僕が行く前に涼子がイってしまった。

 僕は、しょうがないなと思いながら、イッテしまっている涼子をそのまま犯し続けた。

 やがて、僕も絶頂を迎え、手持ちぶたそうにしている紀子にこう言った。

「さぁ、紀子、今度は君の番だ」

「はい、ご主人様」そう紀子は言うとぱっと笑顔になり、涼子の横に寝ると自分の指でオマ○コを広げてこう言った。

「ご主人様、紀子のこのいやらしいオマ○コにご主人様のモノをお入れください。お願いします」

 僕は頷くと、紀子の中に今度は涼子と違い生で挿入した。

「ああ、ご主人様。いい、い、い、気持ちいいの。紀子の中でご主人様のオチ○チンが動いてあああ、気持ち、気持ちいいのー、ああん、あん」

 そう紀子は喘ぎ続けた。

 僕は喘ぎ続ける紀子とは対照的に無言で紀子の中で自分の物を動かしていた。

 やがて僕も徐々にエクスタシーを迎えて、「うっ」といううめき声で紀子の中で果てた。紀子も僕の精子が紀子の中で広がるのを感じると「あああ、ご、ご主人さ、ま」といって果てた。

 やはり、紀子の方が調教されているだけあり、僕がイクまで自分勝手にイクという事はしない。

 僕は涼子はお嬢様だからかな?と思いながらも、二人を見比べていた。

 僕は起き上がると、涼子に後始末をするように命じた。

「涼子、後始末をしてくれるかい?」

「はい、ご主人様。失礼します」そう言って涼子は僕のオチ○チンをしゃぶり始めた。

 しばらくして僕は涼子に言った。

「涼子、もういいよ」

「はい、ご主人様」

 涼子はそう言うと満足げにうなづいてフェラチオをやめた。

「涼子、口の方は上手くなったな。一生懸命がんばったのかい?」

 僕は涼子に尋ねた。

「はい、ご主人様。紀子お姉様に教えていただいてそれでこっそり練習していました。

 ご主人様、気に入っていただけましたか?」

 そう言うと涼子はにっこりと微笑み本当に嬉しそうに笑った。

「でも、涼子、フェラは上手くなってもセックスはまだまだだな」

「はい、ご主人様。申し訳ございません」

 そう言うとさっきまでの笑顔が急に曇り、今にも泣き出しそうな顔になってシュンとなった。

 僕は、ちょっとかわいそうになってこう言った。

「涼子、落ち込む事はないよ。まだ奴隷になって日が浅いからそのうちに上手くなれるよ。

 それまで、一生懸命やれば大丈夫だって」

「はい、ご主人様。ありがとうございます」

 涼子はぱっと明るい笑顔になった。

 僕は、二人にこう言った。

「さぁ、二人ともお風呂で僕の体をきれいにしてくれるかい?」

「はい、ご主人様。喜んでお体をきれいにさせていただきます」

 そう紀子が言うと涼子もこう言った。

「はい、ご主人様。涼子も精一杯ご奉仕させていただきます」

 僕は、二人を従えてバスルームに向かった。

「紀子、涼子、今日はお前達ふたりで僕の体を洗ってくれ。涼子は紀子の指示に従って僕の体を洗うんだ」

 そう言うと、紀子は、「はい、ご主人様。お体をお流しいたします。涼子、私の反対側からご主人様の体を挟み込むように」と言った。

 涼子は、「はい、お姉様。こうですか?」と紀子に尋ねた。

「そうよ、それで私の真似をするのよ。いいわね」

「はい、お姉様」

 それから僕は紀子と涼子に挟まれてふたりはソープ嬢ばりのテクニックで僕の体を洗い出した。

 ソープランドでいう二輪車だが、もちろん一也はそんな名前など知らなかった。

 ただ、ふたりの年上の女性にご奉仕され、その快感を味わうだけであった。

 いつもの様に僕の体を紀子は全身を使ってきれいにしてくれた。涼子はそれを見て紀子と同じように僕の体を全身を使って洗った。

 僕は二人の全身を使ってのご奉仕に満足した。

「紀子、涼子。もういい。俺は先に出るから洗ったら出ておいで、別に慌てる必要はないからね。

 涼子、体を洗い流してくれ」

 僕はそう言った。

「はい、ご主人様。お体を流させていただきます」

 そう言うと涼子はシャワーの温度を調整し、僕の体をシャワーで洗い流していった。

「ご主人様、もうよろしいですか?」

 涼子はこう僕に尋ねた。

「うん。もういい。僕は出るから二人とも後から出てきなさい。でも、この間みたいに二人で勝手に楽しんでてはいけないよ」

 そう言うと僕は笑いながら風呂から出て、体を拭いて服を着た。

 僕は、そのままベッドルームに行き、紀子のコスチュームを点検し、増えている下着や小道具なんかを確認して、これからの涼子の調教の確認を行った。

 紀子のコスチュームの確認をしていると、この間一緒に選んでいたコスチュームとかが置いてあった。

 ギャグボールももうひと揃え有ったし、ナースの衣装、アンミラ風のコスチューム、シースルーの下着や、大事な部分に穴が空いている下着、豹柄の下着、ファー付きの下着、チャイナ服、レースクイーンのコスチューム、レオタードなど、あの時に選んだ物がほとんど揃っていた。

 僕がそれらの衣装を確認していると、二人は風呂から出てきた。

「二人とも出てきたね。さぁ、まず紀子、こっちに来なさい」

「はい、ご主人様」そう言って紀子は僕の方に近づいてきた。

「紀子は、今回はナース姿がいいな。下着はこれで・・・と。それじゃ、紀子、これを着てくれるかい?」

 そう言って僕は紀子にナースの衣装、穴のあいた下着を渡した。

「はい、ご主人様。喜んで着させていただきます」

 そう言うと紀子は着替え始めた。

「さて、涼子、君はこれと、これね」

 僕は、涼子に豹柄の下着とレースクイーンのコスチュームを手渡した。

「はい、ご主人様。喜んで着させていただきます」

 涼子もそう言うと着替え始めた。

 二人とも着替え終わると僕の前にひざまづいた。

「ご主人様。着替え終わりました」

 僕はベッドから立ち上がり紀子と涼子を立ち上がらせた。

 そして、僕はふたりのそれぞれの体を触った。

 紀子も涼子もそれぞれにコスチュームが似合っていた。紀子は看護婦、白衣の天使のように見えたし涼子もモデル張りの容姿にレースクイーンのコスチュームが似合っていた。

 僕は今度は紀子から可愛がってあげることにした。

「紀子、今度は先に可愛がってあげよう。涼子はそこに座ってよーく見ていなさい」

「はい、ご主人様。ご主人様と紀子お姉様の事を見学させていただきます」

 そう言って涼子はその場に座った。

「さぁ、紀子。可愛がってあげるよ」

「はい、ご主人様。ありがとうございます」

 紀子はそう言うと眼をうるわせた。

 僕は紀子の唇に自分の唇を重ねあわせると、紀子はかすかに口を開いた。

 そのうっすら開いた唇に僕は自分の舌を入れて熱いキスをした。紀子はそのキスに答えて自分の舌を僕の舌に絡ませてきた。僕はそのまま手を使い、紀子のナースの衣装を脱がし始めた。

 キスしたまま手を紀子の体に這わせるように弄り、白衣のボタンを徐々に外していった。

 僕はキスを止め、紀子の服を脱がし始めた。

「紀子、そのまま自分の体を自分で慰めなさい」

「はい、ご主人様」

 そう言うと紀子は、僕が脱がせたままの格好でオナニーを始めた。

 僕は紀子の背後に回り込んでオナニーをしている後ろから更に紀子の体をいたぶり始めた。

 紀子は感じてきたらしく、「ああ、ああーん。ああ、ご、ご主人さま。・・・ああ・・・」

 そう喘ぎ声を出しながら自分で出した声に反応したように更に激しく自分を責め立てた。

 それを見ていた涼子もいつの間にかオナニーを始めていた。

 僕はあえて涼子に構わず、紀子をいたぶり続けた。

 オッパイを揉み、白衣の間からはみ出るオッパイや硬くなった乳首を弄びながら僕は紀子と涼子を交互に見た。紀子はオナニーと僕のじれったいばかりのいたぶりで体は快感を貪っていた。

「ああ、ご主人様、お願いです。ああ、そろそろ紀子を、紀子のやらしいオマ○コにご主人様の立派なオチ○チンを入れてください。ああ、ああっー、ご主人様・・・」

 そう言いながら手は休まずにオナニーを続けていた。僕はそのままの体勢で紀子の穴明きパンティの穴の間に僕は自分のモノを突き立てた。

「ああ、ああーん。ご主人様。ありがとうございます。ご主人様のが、淫乱な紀子のオマ○コの中に入ってきます。ああ、ああーん。いい。いい・・・」

 紀子は今までのいたぶりで相当快感が溜まっていたのか、僕のモノが挿入されると我を忘れたようによがり始めた。紀子は白衣を着たままでパンティもブラも着けたまま僕に犯されるように後ろから挿入されていた。

 僕は、紀子を抱えるようにして後ろから抱いていた。その格好のまま体位を入れ替え今度は僕がベッドに横になり、今度は紀子が僕の上に乗っかり自分で腰を上下に振り出した。

 まるで盛りのついた雌犬の様に紀子はよがりながら快感を貪っていた。その痴態を目の当たりにしている涼子はその様子を見てますます激しく指を動かしていた。

 やがて僕は絶頂を迎えると紀子の中に自分のザーメンを思いっきりぶちまけた。

「ああ、ご主人様」紀子は、そう言うとエクスタシーを迎え体を痙攣させて僕の上に倒れるように重なってきた。

 僕は紀子の体から抜け出してベッドの脇に座って一心不乱にオナニーをし続けている涼子に向かった。

「涼子、何やってるんだい?」

 僕は涼子にそう声を掛けた。涼子はビクっとして体の動きを止めた。

「はい、ご主人様。涼子はご主人様と紀子お姉様の愛し合う姿を見ていてついついオナニーをしてしまいました。涼子はいけない奴隷です。ご主人様、どうか罰を与えてください」

 そう言いながらも涼子の眼の奥にはこれから繰り広げられるであろう痴態とその期待で妖しい光を宿していた。

 涼子の身につけていた豹柄のパンティは既に涼子の愛液でぐしょぐしょに濡れていた。

 僕はその涼子の濡れているパンティを触ってねばねば纏わり付く愛液を指に付け涼子に聞いた。

「涼子、このねばねばした物は何だ?」

「はい、ご主人様。それは涼子のいやらしい愛液です。オナニーでつい出てしまったものです」

「そうか、ヤラシイな。涼子は、僕と紀子の行為を見ていなさいと言っただけでオナニーしなさいとは言わなかった筈だ。涼子、粗相をした奴隷はどうなるか、言ってみなさい」

「はい、ご主人様。粗相をした涼子にどうか罰をお与え下さい」

「涼子、良く分かっているじゃないか。粗相をしたらいけないことだと分かっているのにどうして粗相をするんだ?」

「はい、ご主人様。申し訳ございません。涼子はいやらしい奴隷です。ご主人様と紀子お姉様の愛し合われる姿を見てどうしても我慢できませんでした」

「どうして、我慢できなかったんだい、涼子?」

「はい、ご主人様。私も、涼子も紀子お姉様みたいに愛されたくて・・・。そして、つい我慢できなくって、それで・・・」

「そうか、涼子も紀子の様に愛されたかったのか・・・。分かった。でも、罰を与えなくてはならない。わかるね、涼子?」

「はい、ご主人様。涼子に罰を与えてください」

 涼子はそう言いながら期待に胸含まらせている様子で淫靡に微笑んだ。

 僕は、涼子をベッドに寝かせるとレースクイーンのコスチュームのジッパーを外し、全て脱がさないでコスチュームの間から豹柄の下着を脱がした。涼子は僕の邪魔をせず、おとなしくされるがままの状態で小さく声を殺しながら「ああ、ご主人様・・・」と喘いでいた。

 涼子はされるがままの格好でベッドの上に横たわっていた。

 僕は、まるで涼子に夜這いをかけているような感じがした。ただ夜這いと違うのは涼子の着ている衣装と涼子が眠っているのではないということだけだった。涼子に特に動かない様に指示した訳ではなかったが、罰を与えるというということで涼子の中では叱られる。=>反省するからじっとする。=>ご主人様のやることに逆らわない。と図式が出来てされるがままの状態になっている様だった。

 僕はあえて、涼子に動いてもいいという事は言わずに涼子が自ら進んでやっているこの状況を単純に楽しんでいた。僕はレースクイーンのコスチュームをそのままにし、パンティをずり下ろすした。

 僕はコンドームを装着すると十二分に濡れている涼子のオマ○コに自分のモノを挿入した。

 涼子のオマ○コは十二分に濡れていたので僕のモノをすんなりと受け入れた。

 僕は正常位で涼子の中に入っていった。レースクイーンのコスチュームが僕を刺激して、僕はレースクイーンを犯している気分で涼子を痴情し、自分の欲求を満たしていった。

 涼子もこの状況を明らかに楽しんでいる様子で声をあげてよがり僕を求めていた。

 僕はその状況を楽しみながらこう思った。

「涼子はまだ自分の立場をわきまえないな。どうも快感の前には涼子の場合は理性より本能が勝ってしまうようで奴隷の立場がどうであるかをつい忘れてしまうようだ。今すぐどうのという問題なので特別手をうつ必要はないと思うが、このままでは調教が思いやられるな。まぁ、いい。じっくりこのじゃじゃ馬を馴らして行くとするか」

 やがて、僕は正常位から体位を変えて今度は涼子を上にして騎乗位で涼子を犯した。

 涼子のレースクイーンのコスチュームからはだけたオッパイを両手で絞るように揉むと涼子は痛みと快感で唸るようによがった。「ああ、ああ、いい、もっと、もっとしごいてください。あああ、ご主人様」

 僕は涼子のヨガリ声を無視して自分のやりたい様に涼子を犯し続けた。

 涼子もこれがお仕置きだということを忘れて快楽に溺れて奴隷という立場を忘れ、快感を貪っていた。

 僕はやがて絶頂を迎えた。涼子も僕が絶頂を迎えるとすぐにエクスタシーを迎えてその場で果てた。

 またもや僕は涼子の体から抜け出し、ベッドに横になった。心地よい倦怠感を感じしばらく横になった。

 紀子は涼子とのプレイの途中で気がついたらしく、僕が一息ついたのを見計らって声をかけてきた。

「ご主人様、後始末をいたしましょうか?」

「ああ、紀子。いや、いい。このままで、もう少ししてから涼子に言いつけるとしよう」

 僕はそう言ってしばらく休憩してから涼子に命令した。

「さぁ、涼子、後始末をしてくれるね」

「はい、ご主人様」涼子は満足げに頷き、僕のオチ○チンをしゃぶり始めた。

 フェラチオは既に合格点を付けてもいいだろう。僕は涼子にこう言った。

「涼子、フェラはもういい。それより体をきれいにしてもらおう。風呂場に行くよ」

 涼子を連れて風呂場に入りいつも紀子にやってもらっているように涼子に体をきれいにしてもらった。

 涼子は涼子なりに一生懸命やっていたので、紀子のご奉仕とはまた違った感じで涼子のご奉仕もそれなりに僕は気に入った。僕は体を使ってきれいにするのも合格点をあげてもいいと思った。

 体を洗い終えると僕は涼子に体を洗い流してもらい、涼子に自分の体を洗ってすぐに出てくるように言いつけた。そして、僕は涼子より一足早く風呂場を出てベッドルームに入った。紀子はベッドルームのベッドをきれいにして、脱ぎっぱなしにしてあったコスチュームを片づけていた。

 僕は紀子にこう言った。

「紀子、涼子が風呂から出てきたら君もお風呂で体を洗ってきなさい。僕はこれから涼子の催眠の訓練をするからベッドルームを使う。声をかけるまで紀子は部屋の片づけやなんかをして時間をつぶしてくれるかい?」

「はい、ご主人様。私は風呂場で体を洗ってから家事をして時間をつぶしておきます。お声がかかるまで待っています」

 すると涼子が風呂から上がって来た。

 紀子は「ご主人様、体をきれいにしてきます」そう言って風呂場に向かっていった。

 涼子は素っ裸のままでベッドルームに入ってきた。

「涼子、今度はこれを着なさい」そう言って僕は涼子に涼子が元々着ていた下着と服を渡した。

「はい、ご主人様」そう言うと涼子は渡された下着を着け、服を着た。

 僕は涼子の額に手を当てた。とたんに涼子は深い催眠状態に入り体の力を抜いて僕に寄りかかった。

 僕は涼子の体を抱きながらベッドに横にさせた。

「涼子、眠って、眠って・・・。ふかーい所に沈んでいく、さぁ、どんどん深い所に沈んでいく、沈んでいく。涼子さん、あなたは深い催眠状態です。今から更に深い催眠状態に成りましょう。数を1から数えて行きましょう。そうすると、数を数える毎にあなたはどんどん深い所に沈んでいき、深い催眠に落ちていきます。さぁ、涼子さん、数を数えて行きましょう。そうするとあなたは段々深い所に沈んでいき、深い深い催眠状態になります」

 涼子は、コクンと頷くと、小さな声で「1、2、3・・・」とゆっくり数を数え出した。

 やがて40を超えたあたりで、数が数えられなくなった。僕はそこで、涼子にこう言った。

「さぁ、涼子さん、あなたは今深い、深い、催眠状態です。そして、とてもゆったりした気分でとても幸せな気分です。催眠状態になると、今のように気持ちが良く、幸せな気分になります。催眠状態に成るのはとても幸せで気分が良く気持ちのいいことです。さぁ、私が3つ数を数えるとあなたはベッドから体を起こして床に立つ事ができます。1、2、3、はい」

 そう言って涼子をベッドの上に座らせ、そして手を引いて床に立たせた。涼子は眼を閉じたまま床に立っていた。

「さぁ、涼子さん、私について来てください。あなたは眼を閉じていますが、私がちゃんと手を引いて誘導しますから安心してついて来てください」

 僕はそう言って涼子の手を引きながら涼子の後ろに回り、涼子を支えるようにしながらリビングに連れていった。リビングに連れていくと、僕は紀子に声を掛けた。

「紀子、ちょっとこっちに来てくれるかい?」

「はい、ご主人様」そう言うと紀子は手を止めて僕の横に来た。

「はい、ご主人様。お呼びでしょうか?」

「うん、紀子。これから涼子の催眠暗示を強化するために覚醒法を反復して催眠深化をする。これから紀子にもマスターしてもらって今後の為に良く見ておいて欲しいんだ。いいね?」

「はい、ご主人様。ご主人様のやり方をマスターできるように良く見ておきます」

「よし、それじゃ涼子を覚醒したりするけれども覚醒した涼子には紀子が僕の奴隷に成っていることなんかはばれない様に気をつけるんだよ。分かっているね?」

「はい、ご主人様。ばれない様に気をつけます」

「よろしい」

 僕は涼子の方を向いて涼子にこう言った。

「涼子さん、これから3つ数を数えるとあなたは催眠から解けて眼を覚まします。でも、眼が覚めて催眠が解けた後でも、僕の眼を見て僕の眼から眼を逸らすことはできません。そして僕の眼を見ていると段々僕の眼に吸い込まれていくように瞼が重くなって再び深い催眠状態に陥ってしまいます。催眠から覚めて僕の眼から眼をそらす事ができなくなり、ずっと見ていると瞼を閉じて再び深い催眠状態になります。さぁ、涼子さん、今から3つ数を数えます。1、2、3、はい」

 そう言うと涼子は瞼をぱちぱちと瞬いてしばらくぼーとしている様子だった。1、2秒ぼーっとしてから僕の方をじっと見つめた。そして僕の眼をじっと見つめてしばらくすると段々瞼が閉じてきた。

 2、3度まばたきをした後、また瞼を閉じてその場に崩れるように体の力を抜いてソファーにもたれた。

「さぁ、涼子さん、あなたはまた深い催眠状態に成りました。今とても幸せで気分がいい。さぁ、またあなたは、数を1から数えて行きます。そうすると、数を数えるたびにあなたはどんどん深い所に沈んでいき、深い催眠に落ちていきます。さぁ、涼子さん、数を数えて行きましょう。そうするとあなたは段々深い所に沈んでいき、深い深い催眠状態になります」

 涼子は、コクンと頷くと、小さな声で「1、2、3・・・」とゆっくり数を数え出した。

 今度は30を超えたあたりで、数が数えられなくなった。僕はそこで、涼子にこう言った。

「涼子さん、これから3つ数を数えるとまたあなたは催眠が解けて眼を覚まします。でも、眼が覚めて催眠が解けた後でも、僕の眼を見て僕の眼から眼を逸らすことはできません。そして僕の眼を見ていると段々僕の眼に吸い込まれていくように感じてしまい自然と瞼が重くなって再びさっきよりもっともっと深い催眠状態に陥ってしまいます。さぁ、涼子さん、今から3つ数を数えます。1、2、3、はい」

 そう言うとまた涼子は瞼をぱちぱちと瞬いてしばらくぼーとしている様子だった。今度も1、2秒ぼーっとしてから僕の方をじっと見つめた。そして僕の眼をじっと見つめてしばらくすると段々瞼が閉じてきた。

 2、3度まばたきをした後、また瞼を閉じてその場に崩れるように体の力を抜いてソファーにもたれた。

 僕はこの一連の催眠と覚醒を反復した。やがて5回ほど繰り返すと、覚醒から再度催眠状態に成るまでの時間が短くなり、催眠深化の際の数も10まで数えるまで続けることが出来なくなっていた。

 涼子は以前に僕が施していた自己暗示による被暗示性の向上と今回の覚醒法の繰り返しによって僕の催眠に対する抵抗力が徐々に薄れていき、被暗示性の高さを更に高める様になり、僕の催眠は確実に強化されて行った。

「涼子さん、これから3つ数を数えるとまたあなたは催眠が解けて眼を覚まします。今度は眼が覚めても僕の眼を見て催眠状態に陥ることはありません。でも、僕が『涼子は僕の催眠のとりこ』と言うとあなたはすぐにいつもの様に奴隷の涼子に成ります。でも、今回だけは今の催眠状態より深い催眠状態で奴隷の涼子に成ってしまいます。そして、あなたはいつもの様に『わたしは、あなたの催眠のとりこです。』と言うことができます。さぁ、涼子さん、今から3つ数を数えます。1、2、3、はい」

 そう言うとまた涼子は瞼をぱちぱちと瞬いてしばらくぼーとしている様子だった。

「涼子さん、大丈夫ですか?」

「え、あ、ごめんなさい。何か私ぼーっとして、あれ?私、何でボーッとしてたんだろう」

 涼子は不思議そうな表情をして、何かを思い出そうとしていた。

「ほんとに大丈夫ですか?涼子さん?」

「ああ、一也君、大丈夫、大丈夫。何ともないから」

「そうですか、それならいいんですけど、ところで、涼子さん、『涼子は僕の催眠のとりこ』」

 涼子は、はっとした表情を一瞬見せてすぐにうつむいてこう言った。

「わたしは、あなたの催眠のとりこです」

「さぁ。涼子、君は今僕の奴隷だが、ものすごく深い催眠状態になっています。

 今から君に言うことはいつもの様に覚えておくんだいいね?」

「はい、ご主人様。私はこれからご主人様がおっしゃることをいつもの様に心の奥底の無意識のうちに覚えておいて普段は忘れてしまいます」

「よろしい。涼子、君は僕の奴隷であることに幸せを感じるし、それが快感でもある。でも、たまに君は自分の快楽の方がご主人様に対しての奉仕より優先してしまうことが有るようだ。でも、私がこれから数を3つ数えると、肉体の快楽以上にご主人様に対する奉仕が快楽として感じられるようになる。ご主人様に仕えることが肉体に感じる快楽より数倍気持ちがいい。そしてその気持ちの良さは奴隷でいる限り永遠に感じることができる。それじゃ、今から数を3つ数えます。そうするとあなたは今私が言ったようになります。1、2、3、はい」

 涼子はそう言うと身震いしてまた体の力を抜いて元と変わらない様に落ち着いていた。

 涼子の外面は変化はないが涼子の内面は既に変化している筈だった。

 僕は、涼子の変化を確かめるのは又の機会に回し、ふたりの記憶を操作して催眠状態から目覚めさせるようにした。

 時間は夕方の5時を過ぎようとしていた。

 僕は、二人を今日の催眠に掛ける前の元の状態にして、催眠状態を解くことにした。

「さぁ、ふたりとも良く聞くんだ。今まで僕はふたりにパソコンの説明をしていた。でも、パソコンの説明をしているより雑談の方が多くなってしまって、涼子は今日聞きたかったことがほとんど聞くことが出来なかった。それで、また明日の日曜日に再度、紀子のマンションに集まって今日の続きをすると決まった。

 さぁ、この事は催眠から目覚めた後、ふたりの記憶として残っている。詳細はあいまいで良く覚えていないが、記憶の細かい点などが矛盾していてもそんな事は気にならないし気にしない。それから紀子、催眠から目覚めると君は僕に渡す携帯電話の事を思い出す。それじゃぁ、ふたりとも今から3つ数を数えます。3つ数えるとあなたたちは催眠から覚めて普段のあなた達に戻ります。1、2、3、はい」

 僕は、テーブルの上にさっき置いた新しいコーラを飲んだ。

「で、涼子さん、どうします。明日この続きをするのに何時がいいですか?」

「そうね。紀子は何時がいい?」

「私は何時でも構わないわよ。涼子と一也君のいい時間で構わないわ」

「私は何時でもいいけど、一也君、君は?」

「そうですね。それじゃぁ10時ごろにしましょうか?」

「いいわ。10時ね。紀子、それじゃぁ10時にお邪魔するけど、構わない?」

「いいわよ。それじゃぁ10時に待っているわ。ああ、一也君、ちょっと待ってて」

 そう言うと紀子は書斎の部屋に行き、何やら紙袋を持ってきた。

「一也君、気に入るかどうか分からないけど、これプレゼント」

「何。何? ひょっとして携帯?」涼子は紀子と一也を見比べてそう言った。

「そう、ピンポン。一也君にいろいろお世話になったし、だからそのお礼を兼ねて」

「わー。ありがとうございます。先生、本当にいいんですか?」

「構わないって、高い物じゃないし。でも、通話料金と月々の支払いは自分持ちだよ」

「えー、高いんじゃないですか?」

「そんなことないって。月々3000円ほどだって、通話しなければもっと安いよ」

「そうですか、分かりました。ありがとうございます」

 僕はそこで話を切り上げて暗示のキーワードをふたりに言った。

「あなたたちは僕の催眠のとりこ」二人はすぐに催眠状態になりその場に固まった。

「わたしは、あなたの催眠のとりこです」まず、紀子がそう言って、その後すぐに、涼子もこう言った。

「わたしは、あなたの催眠のとりこです」

「さぁ、涼子、今回、君は紀子にいろいろなコスチュームを買ってあげたね。その代金の支払いはどうなったんだい?」

「はい、ご主人様。紀子お姉様に請求書が届いていると思いますのでそのお金は後で紀子お姉様に渡そうと思っていました」

「そうか、分かった。紀子、請求書が届いているか?」

「はい、ご主人様。商品と振り込み用紙が付いていました。ちょっと待っていてください」

 そう言うと紀子は席を立ち、リビングから出て行き紙袋と一緒に書類を持ってきた。

「ご主人様、これです」

 そう言って紀子は、振り込み用紙を僕に見せた。全部で4万円を超えていた。

 僕は、涼子にこう言った。

「涼子、今回の分はいろいろ合わせて4万5千円ほどになる。それで、涼子、君は紀子に4万5千円を渡しなさい。そのお金で紀子はその支払いをしておきなさい。いいね。その支払いは普段は忘れていて構わない。でも、月曜日の朝には思い出して、必ず支払いの処理を済ませておくんだ。この事はいつものように覚えておくんだ。いいね?」

「はい、ご主人様。私は月曜日にこの支払いの処理をします。この事はいつもの様に心の奥底の無意識のうちに覚えておいて普段は忘れてしまいます」

 そう紀子は言った。

「紀子お姉様、これ4万5千円です」

 涼子は自分のバッグから財布を取り出すと4万5千円を紀子に手渡した。

「ありがとう、涼子。確かに受け取ったわ」そう紀子は言うとまた普段と別の財布にしまった。

「それから、涼子、僕の携帯の料金は当然奴隷である涼子が支払うんだよね。紀子、請求はどこに来るようになっている?」

「はい、ご主人様。請求は私の所に送られるようになっています」

「分かった。それじゃぁ、涼子、紀子が君に携帯の電話代を請求したら喜んで支払うんだ。いいね?」

「はい、ご主人様。ご主人様の携帯のお金を払うのは奴隷である私の役目です。喜んで紀子お姉様にお金をお渡しいたします」

「紀子、携帯の請求書が来たら君はいつもの様に催眠状態になって奴隷の紀子になり、その請求の処理をするんだ。いいね?」

「はい、ご主人様。私は、ご主人様の携帯の請求が届いたら今のように催眠状態になって奴隷の紀子になって請求の処理をいたします。そして涼子からお金を受け取って支払います」

「よろしい。紀子、涼子からお金を受け取る時は必ず涼子を催眠状態にして受け取るんだ。そしてその事は他の人にばれない様にするんだ。この事もいつもの様に覚えておくんだ。いいね?」

「はい、ご主人様。私は涼子からお金を受け取る際には必ず涼子を催眠状態にしてお金を受け取ります。

 そしてその事は他人には決してばれない様にします。この事はいつもの様に心の奥底の無意識のうちに覚えておいて普段は忘れてしまいます」

「よろしい、涼子もいいね」

「はい、ご主人様。紀子お姉様に催眠状態にしていただいてご主人様の携帯の代金を紀子お姉様にお渡しします。この事はいつもの様に心の奥底の無意識のうちに覚えておいて普段は忘れてしまいます」

「涼子、いいかい、君は支払ったお金は初めから持っていなかった。何に使ったか覚えていないけど、お金は持っていなかった。いいね、涼子」

「はい、ご主人様。私は紀子お姉様に支払ったお金は初めから持っていませんでした。何に使ったか覚えていません」そう涼子は言った。

「紀子も、涼子から受け取ったお金は忘れてしまって、月曜日の朝思い出して支払いの処理を済ませるとまた忘れるんだ、いいね?」

「はい、ご主人様。涼子から受け取ったお金の事は忘れてしまいます。月曜日の朝に思い出して支払処理をしたらまた忘れてしまいます。あの、ご主人様、今涼子から預かっているお金とかは別の普段私が使わないお財布に入れているんで大丈夫だと思うんですが、携帯電話の請求書や領収書もそれと一緒にしておいてよろしいでしょうか?」

「ああ、紀子、財布を分けているのか。そうだな、いい考えだ。携帯の方もそっちに入れておいて問題ないよ。ああ、そうだ紀子。僕にくれた携帯電話の連絡先や請求先はどうなっているんだい?」

「はい、ご主人様。携帯電話を買うのに身分証明書がいるので、私の名義で私の運転免許書を使って購入しました。ですから当然、連絡先も請求書の送付先も私の家になっています」

「そうか、分かった。それでいいよ。形の上では紀子の携帯を僕が借りて使っているって事になるな。それで問題ない。そのままにしておいてくれるかい、紀子?」

「はい、ご主人様。このままにしておきます」

「紀子、携帯の請求処理はさっき言った通りだが、携帯を僕に渡してあることや請求の処理のことは普段の紀子は、気にしてはだめだよ。例え他の人から聞かれても、携帯を僕に渡したけど、料金は僕が払っていると思っているんだ。いいね」

「はい、ご主人様。携帯の事は普段の私は気にしません。もし他人に聞かれても携帯はご主人様に渡したけれども料金はご主人様が払っていますと答えますし、私もそう思っています」

「よし、いいよ。紀子」

 請求書の処理に関して一通り指示と暗示を与えると僕は今後の為に二人をテストすることにした。

 催眠を解いて請求書が届いたとして二人の反応をテストするのだ。

「それじゃぁ、ふたりとも、僕がいつもの様に覚えておくように言ったことは心の奥底の無意識のうちに覚えておくようにするんだ。僕が涼子や紀子に言った代金の支払いの件は忘れてしまうだ。いいね、紀子」

「はい、ご主人様。私はご主人様がいつもの様に覚えておくように言われたこと以外の支払いの件は忘れてしまいます」そう紀子は言った。

「涼子もいいね?」

「はい、ご主人様。私もご主人様がいつもの様に覚えておくように言われたこと以外の支払いの件は忘れてしまいます」そう涼子も言った。

 僕はメモ用紙に請求書と手書きで書いて金額4000円と書いた。

 それを紀子に手渡して、そして、ふたりに言った。

「それじゃぁ、ふたりとも、これから3つ数を数えると君たちは催眠から目覚めるけど、僕の姿は見えない。ふたりとも僕がいることに全く気が付かない。僕が声を掛けて君達の暗示を解かない限り僕の事は見えないんだ。それに、この紙が携帯電話の請求書に見える。それじゃぁ、3つ数を数えると君達は催眠から覚めて普段の君達に戻ります。1、2、3、はい」

 僕は黙って二人の様子を観察した。紀子は、ふと手に持っている紙を見つめた。

 紀子はその紙から目が離せない様子でじっと見つめていた。一瞬紀子の眼は生気を失い眼を2、3回瞬いた。

 やがて、涼子が紀子の様子に気が付いた様子だった。

「紀子、何ぼーっと見てるのよ」

「え、何でもないわよ。ところで涼子、『涼子は僕の催眠のとりこ』」

 紀子は涼子にそう話し掛けた。

 涼子は一瞬びくっとしてすぐに「わたしは、あなたの催眠のとりこです」と言った。

 紀子はほっとした様子をしてこう言った。

「涼子、ご主人様の請求書が届いたわ。4000円って書いてあるから、そのお金を私に渡して頂戴。私が支払処理をしておくから」

「はい、紀子お姉様。4000円ですね。ちょっと待って下さい」

 涼子はそう言うと財布から4000円を取り出し紀子に手渡した。紀子は4000円を財布の中にしまうとこう言った。

「涼子、財布をしまって」

「はい、紀子お姉様。ちょっと待ってください。はい、しまいました」

「涼子、さっきの代金の支払いの件は忘れてしまいなさい。いいわね、涼子」

「はい、紀子お姉様。さっきのご主人様の携帯の代金のことは忘れます」

「それじゃ、3つ数を数えるわ。すると涼子と私は催眠から目覚めます。1、2、3、はい」

 二人はしばらく眼をぱちぱちさせると、パソコンをやっていたことを思い出した。

「あれ、一也君がいない」紀子がそう言った。

「あ、本当、一也君がいないわ。急にいなくなるなんて・・・」

 僕は慌ててこう言った。

「あなたたちは僕の催眠のとりこ」二人はすぐに催眠状態になりその場に固まった。

「わたしは、あなたの催眠のとりこです」まず、紀子がそう言って、その後すぐに、涼子もこう言った。

「わたしは、あなたの催眠のとりこです」

「3つ数えるとあなたたちは僕の姿が見えるようになります。1、2、3、はい」

「ああ、見えます。ご主人様」紀子がそうつぶやいた。

「ご主人様」涼子もそう言った。

「さぁ、紀子、僕がさっきふたりを催眠から目覚めさせてから今までの事を順番にしゃべってくれるかい?」

「はい、ご主人様。催眠から覚めてご主人様の携帯電話の請求書を見て、それを見ているとボーとして段々瞼が重くなって自然と催眠状態に成りました。そしてご主人様がおっしゃられていたことを思い出して、涼子を催眠状態にして涼子からご主人様の携帯の料金を受け取って財布にしまって、それから涼子のその記憶を消してから私と涼子の催眠を解きました。そして、普段の私に戻るとご主人様の姿がなくって、それからどこからかご主人様の声が聞こえてきました。その声を聞くと今の様に催眠状態になってしまいました」

「さぁ、今度は涼子、君が僕がさっきふたりを催眠から目覚めさせてから今までの事を順番にしゃべってくれるかい?」

「はい、ご主人様。催眠から覚めてしばらくすると紀子お姉様がボーとしているのに気が付いて声を掛けました。すると紀子お姉様は私に、『涼子は僕の催眠のとりこ』と言われました。それを聞いた私はすぐに今のように催眠状態に成りました。そして紀子お姉様の指示通りご主人様の携帯の料金を渡しました。それから私は財布をしまって、紀子お姉様の指示で私は私自身のその記憶を消してから催眠から目覚めさせてもらいました。その後、ご主人様がいなくなられたのに気が付いて紀子お姉様と同じでどこからかご主人様の声が聞こえてきて、その声を聞くと今の様に催眠状態になってしまいました」

 それを聞くと僕は、こう言った。

「さぁ、ふたりとも、僕がさっきふたりを催眠から目覚めさせてから今までの事は全て忘れていいよ。忘れてしまいなさい。紀子、いいかい?」

「はい、ご主人様。忘れてしまいました」そう紀子が答えた。

「涼子はどうだい?」

「はい、ご主人様。忘れてしまいました」涼子もそう答えた。

 とりあえず、これで商品の支払いの処理の暗示は有効に働くことがテストできた。

 とりあえず、今日の目的はほぼ完了した。

 時間はあれから30分ほど経っていた。

 僕は、二人の額に手をあてた。すると二人はその場に力を抜いてもたれかかった。

「さぁ、さっき二人と一緒に明日の日曜日にまた紀子のマンションに来ると言う話をしていた時に記憶が戻るよ。そうだ。たった今までその話をしていたんだ。そして僕は紀子から携帯を貰った。そうだ、ふたりとも段々思い出してきたね。そして、二人とも時間の経つのを忘れていた。気が付いたら今の時間になっていた。いいね。その間の記憶がないのはおしゃべりに熱中していたからだ。それに、そんな事は二人とも気にならないし別に変とも思わない。さぁ、数を3つ数えるとあなた達は催眠から覚めて普段のあなた達に戻ります。そして、催眠から目覚めた後はさっき僕が言った記憶が蘇ります。さぁ、3つ数えます。1、2、3、はい」

 紀子と涼子は眼をぱちぱちさせると、会話を続けた。

「ああ、一也君。紀子から貰った携帯の番号教えてくれる?」

「はい。いいですよ。ちょっと待って下さい。これ自分の電話番号どうやって出すんですか?」

「ああ、一也君。とりあえず一通り使い方を教えてあげるわ。とりあえず、自分の番号はここを押してそれからここでほら、出た。涼子、これが一也君の番号よ」

「あ、サンキュー。090-xxxx-xxxxね。ちょっと待ってね。これでよしと」

 すると僕の携帯の電話がなった。

「私がかけたんだ。取らなくっていいからね」涼子がそういった。

「紀子、私の携帯の番号を一也君の携帯に覚えさせてあげといて」

「なるほど、ちょっと待ってね。えーっと、これをこうして涼子と・・・。これでいいわ」

「それじゃ、私の携帯にかかるかやってみて、一也君」

「分かりました。えーっと、これをこうしてこれで選択で、えい」

 涼子の携帯の着信音が鳴った。

「OKよ。一也君。これで分からないことがあったらいつでも聞けるね。うふふ・・・」

「えー、夜中とかに電話してきて聞くんじゃないでしょうね、涼子さん」

「さぁ、どうかな?・・・ってうそよ。大丈夫、それほど非常識じゃないわよ」

「さぁ、今度は紀子の携帯に掛けてみれば」

「へへへ、実はもう一也君の携帯には私の番号は登録済みで、私の方にもちゃんと登録してあるんだなこれが」「ああ、そうか、買った人の特権だわね。ちゃっかりしてるわね。紀子は」そう茶化すように涼子が言った。

「そんなんじゃないって」紀子は顔を真っ赤にして大きな声で言った。

「家庭教師とかで連絡が必要になるかも知れないから入れといただけで別に深い意味なんてないわよ」

「はいはい。そんなにむきに成らなくてもいいわよ。冗談って冗談。紀子はすぐ本気にするんだから」

 二人の会話を尻目に僕は自分の携帯をいじってある程度の使い方を把握した。

 詳しくはマニュアルを読まないと分からないけれども、使い方はパソコンの設定と同じ感じで選択肢の中から目的の物を選んで決定。基本的にはそれの繰り返しだ。僕は、マニュアルの入った箱を自分の鞄にしまいこんだ。

「あ、もう6時だ」僕は時計を見てそう言った。

「あらほんと、いけない。今日は早く帰るって言ってあったのよ。紀子、ごめんね。私もう帰らなきゃ」

 そう言うと涼子は自分のハンドバッグを持って慌てて玄関の方に向かった。

 涼子は玄関で靴をはきながら、「じゃあ、紀子、ばいばい。一也君また明日ね。お先するね」そう言うとこちらの挨拶も聞かずにドアから出ていった。

 僕と紀子はなかばあっけにとられていた。

 僕はリビングに戻って紀子に話し掛けた。

「僕ももう少ししたら帰ります。携帯電話ありがとうございました。一応、先生の携帯に掛けてみてもいいですか?」

「いいわよ。さっきの涼子に掛けたのと同じで・・・。そう、それでいいわ」

 すると紀子の携帯が鳴った。

「ふふふ、涼子には言わなかったけど、一也君の着メロだけ他とは違うんだ」

「そうなんですか、でも、どうしてです、先生?」

「だって一也君からの電話だって一発でわかるじゃない。それに・・・。英語とかで分からないことがあったらいつでも掛けてきていいわよ」

「はい。ありがとうございます。先生。それじゃ、『紀子は僕の催眠のとりこ』」

 僕はそう言うと紀子は、すぐに眼を閉じて「わたしは、あなたの催眠のとりこです。」と言った。

「紀子、携帯の着メロは本当に僕のだけそのメロディなんだな」

「はい、ご主人様。ご主人様の携帯からかかってくるとこの着メロが流れるように成っています」

「そうか、それじゃこれから言うことをいつもの様に覚えておくんだ。この着メロはこのままにしておきなさい。そして他の電話には決してこの着メロを使わない様にしなさい。この着メロは僕専用の着メロだ。いいね?」

「はい、ご主人様。この着メロはご主人様専用の着メロなので他の電話には決してこの着メロは使わない様にします。この事は、いつもの様に心の奥底の無意識のうちに覚えておいて普段は忘れてしまいます」

「そうだ、紀子。普段は忘れていてもこの着メロは絶対に他では使わないよ。何故か使おうと言う気がしない。わかったね」

「はい、ご主人様。普段でも忘れていますが、この着メロは何故か他で使おうと言う気がしないので使いません」

「よろしい。紀子。そして、これもいつもの様に覚えておくんだ。紀子の携帯の僕専用の着メロがなったら周りに絶対に気が付かれない様に今のように深い催眠状態になって奴隷の紀子になれる。そして、僕が今いいですか?とか聞くと周りに誰かいるかとか、今電話するとまずいとか答えるんだ。そして、電話を切ると自然と催眠状態から目覚めるんだ。でも、決して周りの人たちから分からない様にしなければいけないよ。いいかい?」

「はい、ご主人様。携帯のご主人様専用の着メロがなったら私は今の様に催眠状態になって奴隷の紀子になり、周りに気づかれない様にします。それで状況に応じて対応します。携帯電話をきると私は自然に催眠状態から目覚めます。この事は、いつもの様に心の奥底の無意識のうちに覚えておいて普段は忘れてしまいます」

「よろしい。3つ数を数えると紀子、君は催眠から目覚めて、いつもの紀子に戻るんだ。1、2、3、はい」

 紀子は眼をぱちぱちさせた。それを見ながら僕は会話を続けた。

「僕はこの辺で帰ります。また先生明日」そう言って携帯を片手で操作して紀子の携帯に電話をした。

 紀子の携帯が僕専用の着メロを鳴らし始めると、紀子はボーッとして1、2度瞼をパチパチして電話に出た。

「もしもし」

 僕は電話越しに紀子にしゃべった。「もしもし、紀子先生。今大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です。今私はマンションで一人でいます」

「よろしい、紀子。じゃぁ」僕はそう言って携帯の通話を切った。

 しばらく紀子はボーッとしていたがやがて眼をはちぱちさせてこう言った。

「そうね、一也君、それじゃ明日朝10時ね。待っているわね」

 そう言うと僕と紀子は玄関に向かった。そして玄関のドアを開け、「それじゃ先生、さようなら」

 そう言うと僕は紀子のマンションを後にした。

< 続く >

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