小噺・星空奇譚 その1

その1

 自他共に認めるヘッポコ警官の安久津慎介は深夜の寒空の下、自転車に乗って歓楽街の路地裏を警邏中に『すんごい錬金術師』だと自称する泥酔した怪しい老人を成り行きから介抱する。

 その老人は介抱してくれた礼にと安久津慎介へ嬉しそうにガラクタ同然の不思議な道具を幾つか押し付けると、一通り使い方を説明しながら目の前から霞の様に消滅していった。

「おいおいおい…爺さん…もしかして、本物?」

 背は低いものの厳ついガテン系な体躯をしたヘッポコ警官の手に残った不思議な存在感を宿らせた数点のガラクタ。

 まぁ、物は試しなんて言うけども…

 どうしたものかと安久津慎介は愚考した挙句、先日転属してきたばかりの麗しくも高慢ちきな若手エリート婦警を実験台にして色々と試すことを思い付く。

「あの生意気で澄ました小娘、世間では有能で通ってるんだろうが無自覚に高慢ちきだからな。まぁ性格はキツイが見栄えだけは特上だし、実験台として弄ぶのには丁度良いか…」

 安久津慎介は手にした不思議なガラクタを防寒コートのポケットに納めると、街路樹に立て掛けといた官憲御用達の白い実用型自転車に跨りペダルを踏みしめ深夜の歓楽街の巡回を再開する。

「さてと。歓楽街の巡回は残り半分か…」

 キィ~コ~キィ~コ~…

 雲一つ無い星空が綺麗な新月の晩の出来事だった。 

 翌朝の10時過ぎ。夜勤の明けたヘッポコ警官は行動に移る。

 最初に取り出したのは『徴発命令書』とか言う動物の皮から作られたっぽい古めかしい薄汚れた小さな書類だ。

 え~と、確か、使い方は…っと…

 使い方は老人の話だと刃物で指先を傷つけ血の滲んだ指先で、徴発したい相手の名前と徴発目的や強要する付帯事項を書類に書き込んだら、後は対象者に自ら手渡すだけで効果を発効するらしい。

「…ここなら誰にも見咎められないってね♪」

 安久津慎介は無人の書類保管室の最奥に設えられた事務机に陣取ると、古めかしい羊皮紙を机に広げ用意しておいた安全ピンを取り出した。

「しかし血文字が必要ってのが何か儀式っぽいよな…」

 安全ピンで痛くない程度の傷を人差し指の先に作った安久津慎介は、周囲に人気の無い事を確認してから年代物っぽい羊皮紙に血が滲む指先を滑らせていく。

 え~と、名前は…岩倉芹香っと。徴発目的は…安久津慎介専属の性欲処理用肉便器。付帯事項は…岩倉芹香は心の奥底では自分を支配してくれる飼い主の出現を渇望している。安久津慎介からの支配にだけ心の安らぎを覚え、なぜか安久津慎介を憎めない…

 すると血文字で文章を書いていくそばから、怪しげな記号に文字化けしていくではないか。

「おお、凄いもんだ。何だか本物っぽく思えてきた…」

 羊皮紙上の変化に驚き感心ながらも安久津慎介は付帯事項を書き続けていく。

 岩倉芹香は安久津慎介が岩倉芹香に対して興味を失なう事が不名誉な事として赦せない…

「最後に…岩倉芹香は安久津慎介へ決して危害を加えない…っと。こんなもんかな?」

 まさにご都合主義の思い付きを並べ立てて書き込みまくったヘッポコ警官。安全ピンを制服のポケットに放り込むと欲望と要望に満たされたB5程の羊皮紙を筒状に丸めて静かに書類保管室から退室した。後は機会を捉えて直に手渡せば良いらしい。

「さて、あの高慢ちきなエリ-ト婦警殿に、どうやってコレを手渡すか、だけど…ん?」

 ちょうど廊下へ出た時、安久津慎介は好機に恵まれた。視界に高慢ちきな美貌のエリート婦警が入ってきたのだ。

 カッコッカッコッ♪

 エリート婦警殿は規則正しく足音を響かせ闊歩していく。

 お高く留まった歩き方は相変わらずか…

 キャリア官僚の雛鳥として転属してきた岩倉芹香。

 まぁ、コレが爺さんの言う通りの代物なら、今日から俺様専用の高級肉便器になるって訳だ。せいぜい、肩で風を切って歩いておくんだな…

 彼女は旧華族出身という血統からして一流ブランドの鋭利な美貌の婦警だ。勝気な性格を体現したような切れ長の目も凛々しいエリート婦警は、モデル顔負けのプロポーションに制服を着こなし安久津慎介の視界を今もクールな表情で颯爽と廊下を闊歩している。

 お! チャンス到来…

 さり気なく岩倉芹香の後を歩くヘッポコ警官。安久津慎介は人気の無い廊下の角で周囲に気配が無いのを確認すると、意を決して前を行く美貌のエリート婦警に声を掛けた。

「あ、そこの君。これ、君の上役からだってさ」

「えっ? 私にですって? いったい何かしら…?」

 振り返った美貌のエリート婦警は怪訝そうに筒状に丸められた怪しげな書類を受け取った瞬間、凍りついた様に硬直すると見る間に勝気そうな輝きに満ちた瞳を濁らせていく。

 しゅぅぅぅ…

 同時に岩倉芹香が手にした筒状に丸まった書類から紫色の煙が立ち昇り始めると書類が端から少しずつ消滅していくではないか。

「お、おい? 君、大丈夫か?!」

 岩倉芹香の危うい挙動と、紫煙と化し消滅していく書類。二つの事象を前にヘッポコ警官は不安になって腰が引けてきた。

「あ、実はこれ、ドッキリなんだよ。唯の手品さ! じゃ、じゃあ、俺はこれで!」

 安久津慎介は冷や汗を浮かべながら下手な嘘と共に、凍りついた様に立ち尽くす岩倉芹香の前から退散した。

 翌日の17時過ぎ。

 夕方の休憩時間を利用して人気の無い備品倉庫の奥で安久津慎介が並べたダンボール箱の上に引っくり返っていると、人目を避けるように岩倉芹香が備品倉庫に入ってきた。どうやら安久津慎介の姿を探していたらしい。

 「…。やっぱりココに居たのね…」

 制帽や制服をビシッと着こなした鋭利な美貌のエリート婦警は、目的の人影を自らの視界に納めると腕組しながら冷ややかな目つきで近づいてくる。

「…安久津巡査長。もうすぐパトロールの時間なのに、こんな処で昼寝なんて…堂々とサボタージュかしら?」

 慌てて上体を越す安久津慎介。

「あ、君は確か…」

「5日前、本署に配属された岩倉芹香警部補ですわ。私の事はご存知なのでしょう?」

 豊かな黒髪を後頭部の上方へアップに整えた髪型が良く似合う高飛車系美人の新人警部補殿は、煩わしそうに自己紹介を済ませると腕組みしたまま溜息混じりに手近な机の上へ腰を降ろす。

「…なぜココが分かった?」

「交通課の先輩婦警方に、それとなく」

 机の上に腰を降ろす際、淡いグレーのストッキングを纏ったスラリと伸びる美脚を向き合う安久津慎介へ誇示する様に脚を組んだ美貌のエリート婦警は、自分より10歳は年上のヘッポコ警官を値踏みする様に観察している。

「ったく、何だよ。人を冷めた目でジロジロ見やがって…」

「口の訊き方には注意する事ね。私のバッチは貴方より☆が二つ多いのよ。巡査長?」

 10歳近く年下の小娘から小莫迦にされて少なからずムカついたヘッポコ警官。

「…。で、上級国家公務員試験をパスした前途有望なキャリア組の新人婦警さんが、こんな場末で俺みたいな『平』警官に何の用でありますか、警部補殿?」

 安久津慎介の嫌味混じりな物言いに岩倉芹香は見下すような冷笑を浮かべると、相手を挑発する様に美脚を組み直しタイト・スカートに覆われた自らの太股の上に頬杖を付いてみせた。

「…ねえ、一つ尋ねたいんだけど、宜しくて?」

 普段の安久津慎介なら目の前に突き出た程良い熟れ加減の脚線美へ人目もはばからずに視姦する様な視線を向ける処を、不機嫌そうにソッポを向いて敵愾心を表現する。

「フン…勝手に言ってろ」

「ぞんざいな口の訊き方は注意した筈よ。まぁいいわ…どうして私が貴方みたいな下賎な男の性欲処理を、なぜ専任で担わなければならないの?」

 婦人警官の制服を見事に着こなした高貴な家柄の美しい令嬢は、寸足らずな厳つい体躯のヘッポコ『平』警官を冷めた眼差しで見下しながら、他人事の様な口調で卑猥で自虐的な話を切り出した。

「不思議なの…。昨日の昼休みが終わる頃から頭の隅でネオンサインが点滅するみたいに《岩倉芹香は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器》っていうメッセージが繰り返し思い浮んでしまう…」

 何だ…脅かすなよ。小娘の方は昨日の事を覚えてないのか…

 安久津慎介は背伸びをしながら心の中で胸を撫で下ろす。ヘッポコ警官は昨日の昼前の失態を叱責に出向いて来たと思っていたので予想外の展開に素直な驚きを感じていた。

「そういう相談なら心理カウンセラーとかにでもしてくれ」

 岩倉芹香はソッポを向いたまま減らず口を返す安久津慎介の無礼な態度に片眉をピクリと動かせる。プライド高く勝気な普段の彼女なら平手打ちが飛ぶ程度じゃ済まないのだが、表面上の変化は眉を僅かに寄せただだった。

「俺の貴重な休憩時間なんだ」

「私の問題解決の方が貴重に決まってるでしょ?」

 ヘッポコ警官の憎まれ口をサラリと受け流した高貴な家柄の新人婦警は、冷めた眼差しを向けたまま他人事の様に不謹慎な独白を続けていく。

「…私は今まで貴方に面識もないし倒錯した趣味も無いのに、破廉恥なメッセージが頭の隅で囁いてくるのよ。こんな事、誰にも相談できる訳ないじゃない…」

「で、人目を忍んで出向いて来た訳か?」

「ええ。貴方に会って厳しく問い詰めれば少しは悩みも晴れるかと思ったけど…駄目ね。どうにも要領を得なくて。それに…」

 何か憎めないっていうか…

 安久津慎介は合点が一致した。あの爺さんは本物だったのだ。ヘッポコ『平』警官はニヤケながら視線を岩倉芹香の顔、そして高く組まれたパンスト風味の脚線美に向ける。

「じゃあ、その囁きに素直になってみたら解決するかもよ?」

「…私が貴方の性欲処理を?」

「ああ、自慢じゃないがナニは立派な業物だ」

「い・や・よ」

 安久津慎介は調子に乗って岩倉芹香の脚線美へ手を伸ばす。しかし、小生意気な新人婦警は表情を崩さないままローヒールの収まった爪先で伸ばされたゴツい手を軽く弾き返す。

「っ痛ぅ…。ふん、お高く留まりやがって」

 ?! 私、何で蹴りを手加減したのかしら…?

 表情こそポーカーフェイスを装っていたが、どうも目の前の下賎な男を前にしてから何だか調子が狂いっぱなしの岩倉芹香だった。

「…ともかく、冗談は顔だけにする事ね」

 普段のプライド高く勝気な彼女なら安久津慎介の不遜な物言いやセクハラじみた不貞な行為なぞ決して赦さないのだが、不思議な事に安久津慎介の発言や行動を小馬鹿には出来ても何故か全く憎めない。

「で、どうなの? 貴方が何か関与しているのかしら?」

「さあ、どうだかね」

「私は真剣に尋ねてるの。ちゃんと受け答えなさい」

 ヘッポコ警官はカマを掛けてみる事にした。

「…まぁいいや、俺の性欲処理をする気が無いなら俺は仮眠に戻るから、早く部屋から出て行ってくれよ? もう警部補殿には『興味ない』からサ」

 セクハラ全開な捨て台詞と共に岩倉芹香からソッポを向くと、つまらなそうに仮眠台と化しているダンボール箱に安久津慎介はゴロンと寝転がってみせる。

「ちょ、ちょっと待ちなさい!」

 それまで冷めた眼差しで見下していた岩倉芹香は、つまらなそうに横になろうとする安久津慎介に動揺すると頬杖を解いた。

「私を無視するなんて許可した覚えは…」

「…」

 岩倉芹香の声に全く反応を示さないヘッポコ警官。

 信じられない…この男、私を無視するなんて!

「私は命令しているのよ! 早くコッチを向きなさい!」

 プライド高いエリート婦警は苛立ちと軽い焦燥感に駆られて机の上から床に降り立つと、両手を腰の両側に添えた状態でダンボール箱に寝転がっている安久津慎介へ歩み寄った。

「なんとか言いなさい!」

「…」

 上体を前屈みにして安久津慎介の横顔を覗き込む岩倉芹香。

「安久津巡査長、こんな無礼を私が赦すとでも…あっ!」

 形良い柳眉を中央に寄せて睨む様に鋭利な美貌の新人婦警が顔を近づけた刹那、丸太の様に太いヘッポコ警官の豪腕が岩倉芹香の細い首に巻きついた。

「ンッ、ンゥゥゥ…」

 いきなり唇を奪われる岩倉芹香。高貴な血筋のエリート婦警にとっては、決して赦されざる暴挙である。なんという屈辱!

「い、嫌ァ…ンムゥゥ…はな、ァムゥゥ…放しな…クチュ、ンゥゥゥ……アゥ……」

 …10秒…20秒…30秒

 最初の30秒程は岩倉芹香も口をつぐんで必死にもがき安久津慎介の暴挙に応戦したが、本気で抵抗してるのにリミッターが掛った様に身体が力をセーブしてしまう。

 くぅ、油断した…! くっ、どうしても引き剥がせない…! こうなったら、相手の舌を噛み切って…?!

 がっちりと後頭部を拘束されたエリート婦警は多少の抵抗では脱出できないと悟り、嫌悪感を覚悟の上で閉ざした口を開き捻じ込まれた舌に噛み付こうと画策する。しかし、彼女の顎は素直に咀嚼しなかった。

 お? 甘噛みかぁ? 高慢ちきな小娘にしちゃ、えらく気が利くじゃないか… 

「アゥ…クチュ……ンムゥ…ジュルル…は、はれはぁ(だ、誰か)…ジュルジュル…ンチュ……」

 …45秒…1分…1分30秒

 安久津慎介の濃厚なフレンチキスは墓穴を掘ってくれた生意気なエリート婦警の口膣を貪る様に蹂躙し、休む間も与えず力強く念入りに制圧していく。

 あ、嫌ぁ…だ、誰か…助け…て…これ以上…は…

「ンチュ…ジュルル…ヴヴウゥン……ンン…ンジュ……アゥウ…ンッ…ン……」

 2分…3分…5分…8分…

 レイプまがいの濃厚なフレンチキスを受け続けた鋭利な美貌の新人婦警。力任せに唇を奪われ意識を混濁させられた岩倉芹香は、いつしか覆いかぶさるように弛緩した身を無防備に預けていた。

「…ン…ンチュ…ゥゥ……ジュルル……ンムゥ…クチュッ……」

 そして10分が経過した。

「ぷはぁ! いやぁ、甘露甘露♪」

 先程まで切れ長の目に勝気な輝きを漂わせていた新人婦警も完全に安久津慎介のフレンチキスに堕ちていた。

「ぐはは。俺が接吻で本気を出したら海千山千のキャバレーのネェちゃんだって10分で意識を失うからな、生意気な小娘なんぞイチコロよ♪」

 完全な虚脱状態に陥った岩倉芹香は制服に包まれたメリハリに満ちた肢体をうつ伏せのまま無防備に預け、時折ローヒールの爪先を儚げに痙攣させている。

「さっきまでの威勢はドコへやらか…よっと」

 安久津慎介は口元から一条の涎を垂らし薄目を開けたまま瞳の瞳孔が開ききった岩倉芹香の無防備な表情に満足すると、糸の切れた操り人形の様に弛緩している生意気な新人婦警を器用に抱きかかえながら身を起す。

「さて、と。それじゃ大人しいうちに賞味しますか…」

 ヘッポコ警官は先程まで自分が寝転がっていたダンボール箱に岩倉芹香を仰向けに寝かせると、無抵抗に横たわる高慢ちきなエリート婦警のタイト・スカートを無造作に腰まで捲り上げた。

「…ほぉ。高貴な家柄のお嬢様はグレーのパンストの下に白いレースのショーツを御愛用か」

 元々脚フェチの上にストッキング姿やニーソックス姿にフェチを強く感じていた(ちなみに眼鏡姿とブーツ姿にも弱いのは本人の秘密)安久津慎介は、淡いグレーのパンストで覆われた下腹部から伸びる岩倉芹香の美しい脚線美に嬉しそうに頷く。

「ん? …口では偉そうな事を言ってた割にパンストまで蜜を滲ませやがって。いくら高貴な家柄の令嬢でも、小娘は小娘か…」 

 ヘッポコ警官はスカートを捲られた状態でパンスト姿を露にしている年下の警部補殿へ携帯電話のカメラを向けると、アングルを変えて数回シャッターを押してから、淡いグレーのパンストごと白いレースが施されたシルクのショーツを太股の半ばまで擦り下ろし、秘裂から愛液を垂らしているカットを中心に携帯電話のカメラのシャッターを押し続ける。

「おっと、そうだ…いつ我に返って暴れだすかもしれないから、今の分だけでもメールでPCに送信しておこう。これで最悪、携帯電話を奪われても何とかなるからな♪」

 鋭利な美貌のエリート婦警は惚けた表情で天井を眺めながら、制帽や制服を全て身に着けたままの状態で下腹部だけを性器まで晒した卑猥で背徳的な被写体と化していた。 

 …ピッ…ピピッ…ピッ…ピッ…

「あとでどんな反応を警部補殿が見せるのか楽しみだ…」

 安久津慎介は左手で岩倉芹香の蜜壷を弄びながら携帯電話の画像データを送信する。右手が携帯電話を操作する間、左手のゴツい指が念入りに膣内の側壁を刺激し新たな愛液を溢れさせていく。 

 …ピンポロリン~♪

「無事、送信終了っと」

 送信が終わると再び撮影を再開する。今度は左手の親指と人差し指で割り開いた愛液が滴る秘裂や刺し込まれたゴツい指で触診を受けている蜜壷を撮影し、充血して膨れている肉芽を剥いた状態でファインダーに納めて撮影は終了した。

「よしよし。そこそこ中も濡れてきたな。…では無作法ではありますが、失礼して…」

 安久津慎介は愛液に塗れた左手を舐めながら手早く新たな画像データを送信すると、手にした携帯電話をポケットに放り込み換わりに破壊力に満ちた野太い性器を引っ張り出した。

「ちゃちゃっと済ませるかね♪」

 岩倉芹香のローヒールとパンストを履いたままのスラリと延びた両脚を揃えたまま、マングリ返しの要領で頭の方まで真っ直ぐに押し上げてから、覆い被さるように直立する野太い業物を潤いに満ちた秘裂に沈めていく。

 グチュリ…

 これなら太股の半ばまで下げ降ろしたショーツやパンストも邪魔にならないし、野太い業物に刺し貫かれた結合部もショーツを絡ませたままのパンストを履いた美脚も安久津慎介の視界に納まってフェチ心や征服感を大いに満足させられる。

 ズブズブズブ……

「ほぉ…。滑らかな蜜壷の締まりも良好だが、竿と蜜壷の内壁が溶け合う様な絶妙の一体感は何とも堪らん。とんだ名器の拾い物だ♪」

 ズンズンズンズン♪

 あ、あれ…この痺れる様な…熱い刺激…何…? 

「…ん…あん…あくぅ…ぅん…」

「…警部補殿は漸くお目覚めみたいだな。悪いが勝手に犯らして貰っているぜ?」

 安久津慎介は小生意気なエリート婦警が接吻から立ち直る前に蜜壷内の性感帯を徹底して刺激しまくる。

 ズンズンズンズン…ズコン! ズコン!

「…え? あ?! はぅぅ…! …あ、あぅ…」

 岩倉芹香がヘッポコ『平』警官の姦計に堕ちて性器を貫かれている事に気が付いた時には、手酷く火照った下腹部は完全に出来上がってしまい何をしても手遅れだった。

 お、犯されている…私…こんな卑劣で下賎な男に…!

 ズヌヌヌ…グイッ…グイッ…グイッ!

「嫌ぁ! 早く…はぅぅん…早く、離れな…あああっ…イ…」

「へへっ、そろそろ逝きそうだな? でも肉便器にしては随分と煩いぞ…よし、コレでも噛まして少し静かに逝って貰うとしよう」

 ヘッポコ警官は汗拭きに愛用している日本手拭いを懐から取り出すと、自分の野生じみた強烈な体臭が染み付いたソレを喘ぎ声が大きくなってきた岩倉芹香の半開きの口に捻り込こもうとする。

 そんな汚らしい物で、私の口を封じるなんて…絶対に嫌! くぅ、近づけないで…お、お止めなさい!

 だが気丈に嫌がってみせても岩倉芹香の身体は赤子がイヤイヤする程度しか反応出来ない。

「やっ…やめ…ん? んぐぅぅぅぅ…」

 ヘッポコ警官に敢え無く口を塞がれてしまった。

 ズンズンズンズン♪

 岩倉芹香は口に咥え込まされた日本手拭いから臭い発つ強烈な雄の体臭に意識が掻き消されていく。

「お? 何か口を塞いでから急に大人しくなったな…」

 犯され頬を朱に染めながらも怜悧で挑戦的だったエリート婦警の表情が、強烈で凶悪な体臭に思考を汚染され急速に雄に組み伏せられた雌の表情へ次第に変化していった。

 か、身体が熱い…何も考え…られな…い

「んっ…ぅふ…ぁぁ…ィ…ィク…ぁくぅ…」

 岩倉芹香は蜜壷深く差し込まれた野太い業物を急激に絞り上げると1回目の絶頂を迎えた。それは数回しか、しかも容姿と格式ばかりで貧相な持ち物の相手しか性交経験の無い高貴な家柄の令嬢には次元の違う快感だった。

 ビクン! ビクン、ビクン…

「なんだよ…。俺はまだイってないのに、気を失っちゃったか」

 さしずめ単3電池を繋いだ豆電球の明かりと闇夜を引き裂く雷光ほどの差に等しかったのだ。

「…」

「まぁいいさ。コッチは勝手に続けるから…よっと♪」

 グチュッ…グチュッ…♪

 安久津慎介は高慢ちきだったエリート婦警の蜜壷を情け容赦なく開発していく。

「よ~し、ついでに繋がってる処や繋がったままの警部補殿も写真に収めておくか」

 岩倉芹香を蹂躙しながらポケットに放り込んでおいた携帯電話を取り出して器用にシャッターを押しまくるヘッポコ『平』警官。

 グチュン、グチュン、グチュン、グチュン…

「…ぅぅ…ぁぅ…ん…っぅん…」

 安久津慎介の執拗な蜜壷制圧に失神状態から意識を回復させたとたん急速に上り詰めていくエリート婦警。その耳にはヘッポコ警官の囁きが朦朧とした意識の中の囁きと融合して心の奥底に染み込んでいく。

 ああ…凄い…ィ、イク…また逝っちゃう…何度も、ィ、逝っちゃう…

 ビクン! ビクン、ビクン…

 既に岩倉芹香の扇情的で官能的なフォトを充分撮影し終わった安久津慎介は携帯電話から画像データの送信を済ませ、鋭利な美貌の新人婦警へ巧みな言葉責めを展開していた。

「もう2回目か。…なぁ、もう抗うの諦めて俺専属の性欲処理用肉便器として、末永く飼われ続ける未来を受け入れたらどうだい?」

《岩倉芹香は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…》

 そんな…肉便器なんて…名門岩倉家に名を連ねる者が…

 グチュン、グチュン、グチュン…

 …ィ、逝っちゃう…逝っちゃう…止まらない…

「こんなに俺が頑張って警部補殿を調教してるんだ。このチンポで快感を覚えちゃったら、もう普通の夜の生活なんかできないぜ?」

「…ぅぅ…ィク…ん…ィクぅ…っぅん…」

 ビクン! ビクン、ビクン…

《岩倉芹香は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…岩倉芹香は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…岩倉芹香は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…》

 ヘッポコ警官は性交を続けながら絶頂の快感に翻弄され朦朧としている岩倉芹香を貶めるような巧みな言葉責めを繰り返す。

「俺の性欲処理を若くて美人で名器の警部補殿に頼めるんならソープやキャバレーに行かなくて済むし、しっかり面倒みて大事に調教しながら警部補殿を飼ってやるんだけどなぁ」

 もっとも性欲処理用の肉便器として仕込むンだけどよ♪

 ズリュッ…ズリュッ…ズリュッ…

 切なげに苦悩する高慢ちきだったエリート婦警を眺めているうちに安久津慎介は最初の射精を膣内の奥底へ注ぎ込んだ。

「これが警部補殿にとって初めての性欲処理だ…心して受け取ってくれ、よっ!」

 どぴゅっ! どぴゅっ! どぴゅっ!

 粘り気に富んだ灼熱のマグマの様なゲル状の白濁液が岩倉芹香の蜜壷の奥底へ大量に叩き付けられていく。

「?! んぅぅぅぅ…うぐぅ…うぐぅ…ぁっぃぃぃぃ…」

 安久津慎介が射精と共に岩倉芹香へ与えた快感の衝撃はすさまじかった。失禁こそ僅かに回避したが切れ長の両目は薄く開いたまま半ば白目を剥いてしまい、宙を彷徨うローヒールの爪先は小刻みな痙攣を繰り返したまま一向に収まる気配を見せず、手拭いを捻り込まれた半開きの口は口元から涎と共に泡を垂れ流していた。 

 ビクン! ビクン! ビクン!

「ありゃりゃ…参ったな。男性経験が淡白で希薄だったみたいだったからな…完全に堕ちちゃったよ」

 まぁ、1発は処理したし、これでいいか…

「証拠の写真も随分と撮ったし、そろそろパトロールの時間だもんな。じゃあ、後始末して警邏に出掛けるとするか」

 一仕切りゲル状の白濁液を注ぎ終わると、まだ充分に硬度を残している野太い業物をエリート婦警の秘裂から引き抜いた。

「…あ、そうか」

 どうせなら小娘に後始末させるんだった…

 流石に署内では生意気な小娘を長時間は拘束も出来ないので、バツが悪そうに自分のナニをポケットティッシュで拭き取っていくガテン系ヘッポコ警官。

「…そうだ! これは証拠(戦利?)品として貰って行こう♪」

 安久津慎介は意識も無く制服姿のまま秘裂から精液と愛液を垂れ流している岩倉芹香の脱げかけたパンスト姿という趣味に偏った痴態を携帯電話で撮り収めると、ローヒールを脱がしてから一緒に絡まっている滲みの残った白いレース柄のショーツごと太股の半ばまで下げ降ろしてあった淡いグレーのパンストを引き抜き、自分の顔の前にぶら下げて股間の辺りの臭いをくんくんと嗅いでみた。

 こりゃ何とも芳しい臭いだ…

 丸められた淡いグレーのパンストと白いレース柄のショーツはエリート婦警の汗や小便の残り香や愛液の臭い等が入り混じり、何ともいえない濃厚な雌の体臭の塊と化している。

「これで暫く夜のオカズには困らないな♪」

 安久津慎介は雌の体臭に満ちたパンストとショーツの塊を満足そうに小さく丸めてポケットに放り込む。

 貰ってばかりじゃ悪いから、お礼に少しお色直ししてやるか…

 ヘッポコ警官は大きく口を押し広げたまま白濁した体液を垂れ流している秘裂に向かって悪戯っぽく合掌すると『ご馳走様でした』と頭を垂れた。そして脱がしたローヒールを履き直させた後、口を封じていた捻った手拭いを引き抜き、少し考えてから唾液を吸って筒状に形成された汚れた手拭いを蜜壷に差込み秘裂の栓とした。

「爺さんの『徴発命令書』は本物らしいし、生意気な警部補殿はプライド高いから、これで安易に他人へ告白しないだろう」

 どう考えても他人に泣き付くタマじゃないもんな…

 最後に手拭いで栓をされた秘裂を撮り終えると、しわくちゃになってる制服のタイト・スカートを元に戻してから備品倉庫を静かに退室するのだった。

 ピクン…

 ヘッポコ警官に置き捨てられた鋭利な美貌のエリート婦警は儚げに小さく唇を振るわせる。

《岩倉芹香は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…》

 暴風雨の様な快楽に意識を魂ごと吹き飛ばされた岩倉芹香は、夢見の中で闇の囁きを繰り返し刷り込まれていた。闇は恐れと共に安らぎを与えてくれる。

《岩倉芹香は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…岩倉芹香は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…》

 …私は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…私は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…私は安久津慎介専属の性欲処理用肉便器…

 いつしか高貴な家柄のエリート婦警は陵辱のさなか感じた快感と闇の囁きをダブらせながら、心の奥底で響き続ける囁きを復唱する様に呟いていた。

「…わた、し…ぁ…せんぞく…ぃしょ…ぅ…べん……たし…あく、つ…せん…せい、しょ…」

 岩倉芹香、つかの間の白昼夢。

 岩倉芹香が悪夢から開放されて現実の屈辱に戻ったのは、ヘッポコ警官が備品倉庫を去ってから20分後の事である。

「っう、痛たた…。あ…そうですわ…」

 強引に唇を奪われた後、私は下賎な男の慰み者に…

 目覚めたのち上体を起して我が身と周囲の現状を把握した岩倉芹香は、屈辱じみた辱めを我が身に確認しても不思議と涙が出なかった。酷い仕打ちと扱いを受けたのに彼女の心は、経験したことの無い安らぎを感じていたのだ。

「…ふぅ。よくもココまで」

 私の事を好き勝手に扱って下さったわね…

 何故か酷い仕打ちを享受している自分が居た。どうしても安久津慎介を憎めない自分がいる。

「中出しした挙句に下着とパンストまで取り上げるなんて…。しかも無言の脅迫代わりに小汚い雑巾まで股間に残していくとは、私も理解に苦しむ処ですわ…」

 …キンコンカンコ~ン♪

 あ…夕方の点呼の時間…

 防災広域放送網が夜の訪れを地域一帯に知らせだした。引継ぎを兼ねた昼勤の終業点呼と夜勤の始業点呼が、そろそろ署内の彼方此方で始まる頃である。

 急いで女子トイレで顔を整えて、更衣室で予備の下着やパンストに履き替えないと…

 普段の表情に戻った岩倉芹香は股間に刺さっていた汚らしい手拭いを一仕切り握り締めてから制服のポケットに仕舞いこむと、乱れた髪を手串で整えながら皺だらけの制服を伸ばし床に転がる制帽を拾い頭に載せた。

 …明日こそ、あの下劣な男をとっちめねば。

 人目を避けて慎重に備品倉庫から廊下に出た勝気なエリート婦警は、生脚なのを悟られない様に足早で人気の無い廊下を白濁色の体液を転々と床に残しながら駆け抜けていく。

 カッコッカッコッカッコッ♪

 ああん、もぅ。内股を伝ってドンドン垂れてきますわ…

「デリカシーに欠けている男はコレだから困るのよ。しかし…」

 カッコッカッコッ…

 ポーカーフェイスを崩さず涼しげな表情のまま歩みを進める新進気鋭のエリート婦警は、行き交う同僚達に異変を悟られる事も無く何とか女子トイレの個室に辿り着いた。

 キィィ…カチャン!

「ふぅ…」

 高貴な家柄のエリート婦警は隣接する個室に気配が無いのを確認すると恐る恐る制服のスカートを捲り上げ、そして目の当たりにした下半身の惨状に少し沈黙する。

 …一体どれだけの量を私は注ぎ込まれたのかしら…

 岩倉芹香警部補、点呼開始5分前の出来事だった。

< つづく >

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