「美晴おばさん、これは玄関行き?それともこのまま放置?」

 ずっしりと重いダンボールを両手で抱え、僕は叔母さんに尋ねた。
 叔母さんは僕の後ろで、何かわけのわからない骨董品やら、どうやって使うのかわからない調度品やらを、ある一定法則の基で熱心に選り分けている。
 よほど集中しているのだろうか、一向に返事が返ってこないので僕は叔母さんに近寄って再度尋ねた。

「ねえ、美晴おばさ―――――」

 瞬間、身を包む殺気。
 しまった、と僕は慌ててその先を喉で押し留める。

「・・・ヒロ、あたしの事は何て呼ぶんだっけ?」

 問いかけながら振り向いたおばさんの顔はあくまでスマイリーに、だけどこめかみには青筋。
 そしてちょうど選り分けていた、いかにも曰くありげな短剣を僕に良く見えるように持ち上げ、逆手でギュッと握り締めている。
 決して笑っていない、冷ややかな目が告げている。
 『刺すわよ?』と。

「美晴さん・・・です」
「よろしい。次におばさんって言ったら、正しい呼び方を”体”に刻み付けるからね?」
「は、はいっ」
「んじゃあ、そのダンボールは玄関行きってことでよろしくっ」

 おば・・・美晴さんはにっこりと微笑んで、手にした短剣を無造作にダンボールの中に投げ込み、また整理を始める。
 怒りが解けたことを確認した僕は安堵の息をつき、指示されたとおりにダンボールを玄関に運ぶ。

「それにしても・・・」

 おばさん、と呼ぶのは関係上仕方ないことだと思う。
 もし、美晴さんが他人のおばさんというのなら僕は間違いなくお姉さんと呼んでいる。
 身内を褒めるのは少し恥ずかしいけれど、美晴さんは30代とは言え十分に若く、美しい。
 いつ見ても体中に精気が満ち溢れている気がするし、非常に行動的なせいか体は引き締まっていて絶妙のスタイルを保ち続けている。

 性格の方は押しが強く、けれど面倒見の良い性格で、人から頼まれ事をされれば快く二つ返事で引き受け、そしてそれが面倒くさい仕事の場合なぜか決まって僕を巻き込む。
 今日も今日とて、僕は美晴さんの困った友人の頼まれごとに付き合わされている。

 美晴さんが言うにはだが。
 その友人の祖父はかなりの資産家だったらしく、趣味で骨董品を集めに集め、家に入りきらなくなったため倉庫代わりとして古びた洋館を買い取り、そして倉庫が出来たため以前に輪を掛けて骨董品を集め出し、そしてある日驚くほどあっさりと逝ってしまったらしい。
 友人の家に残ったのは、およそ現代では住み辛いと思われる古びた洋館と、その中にてんこ盛りに詰まった価値の分からない骨董品。

 膨大な骨董品の中には価値のあるものがあってもおかしくは無い。
 だが到底素人目では価値が分からないのだからその骨董品の山の処分に困り、そこで以前鑑定士をしていた美晴さんにヘルプを出したらしい。
 美晴さんは美晴さんで、快くこのおんぼろ洋館の鍵だけを受け取り、現在熱心に骨董品を選り分けていらっしゃる。
 いつもの様に時給750円、昼晩食付きの条件で僕を巻き込んで。

「はぁ・・・」

 自分が積んだダンボールの山を目にして、自然に溜息がこぼれる。
 見積もりだが一部屋につきダンボールの数平均6箱、そして部屋の数16室。
 現在ハイペースで2部屋を消化して、3部屋目。

 玄関に運び出された骨董品は全くと言って良いほどの価値がないもので、美晴さんがざっと見た感じこの洋館に集められた骨董品はほとんど玄関行きになる予定らしい。
 もちろん今日中にすべての部屋を消化するのは不可能なので数日掛かりの作業になる予定なのだが、後の作業がまだまだ残されているかと思うとぞっとする。

 地獄耳の美晴さんに聞こえないように極めて小さな声で愚痴をこぼしながら、抱えたダンボールをまた一段積み上げた。
 そしてまた不用品が詰まった段ボール箱を取りに行こうと、身を翻した弾みで何か硬いものを蹴り飛ばしてしまう。
 スリッパを履いていたため足に痛みは無かったが、何も落ちていなかったのに、と不思議な感覚に包まれる。

「何だ・・・これ」

 蹴り飛ばしたものに近づき、拾い上げる。
 それは、見覚えのある小さな箱だった。

 たしか数時間前に美晴さんが貴重な時間を使い悪戦苦闘してこじ開けた、いかにもインチキ臭い輝きを見せる箱。
 年代ものというのは間違いないだろう。
 なにせ鍵穴が朽ち果てかけていたのだから。
 あらゆる手法を使ってようやく開錠し、いざ中身を確かめてみたら何は空っぽで、切れた美晴さんが力任せにダンボールに放り込んだのを覚えている。

「あの時の美晴さんの顔面白かったな」

 思い出し笑いをしながら、僕は何となくその箱に手をかけた。
 鍵はもう外されているため、何の抵抗も無く開く箱。
 だが。
 確かに自分の目でも中身が無いことを確認したはずなのに、その中には黄金に輝く鍵がきっちりと収められていた。

「え・・・・・・」

 僕の表情が固まる。
 確認するが似た箱ではない。
 この朽ちかけた鍵穴と、特有の輝きはあの箱そのものだ。
 ダンボールに投げ入れられた後、美晴さんが触れたそぶりも無い。
 だったらこの鍵はいつ箱の中に入ったのか。
 僕はその時、驚きというよりはただの興味心としてその鍵に手を伸ばした。

 手のひらに十分納まる小ささの鍵。
 けれど密度のある金属で出来ているのだろう。
 小ぶりなわりにその鍵は不思議な重量感があった。

「とりあえず・・・美晴さんに見せた方が良いかな・・・」

 僕は箱とは別に鍵を握り締めたまま、美晴さんが作業をしている部屋へと駆け出した。
 その途中にわずかな頭痛が走ったが、仕事疲れかと思い気にしないことにした。

「美晴さんっ」
「ん、どうしたのヒロ。お昼ご飯なら外に連れてってあげるからもうちょっと待ってね」
「いや、そうじゃなくて・・・この箱のことなんだけど」

「んー?」と怪訝そうな目を僕が差し出した箱に向ける美晴さん。
 それが何か知覚すると、あからさまに不機嫌な表情を浮かべる。

「何、喧嘩売ってる?」
「じゃなくて、この箱って何も入ってなかったよね!?」
「・・・おーし、いい度胸だ。たとえ可愛い甥でも容赦しないよ」
「いや、じゃなくて、僕もそう思ったけど、ちゃんと中身が入ってたんだってばっ」
「ん?」

 僕が叫ぶと、小ぶりの手斧を振り上げようとした手が止まってくれた。
 本当に良かった。

「そんなはず無いでしょ。確かに空っぽだったもの」
「鍵が入ってたんだよ、ほら――――――あ、あれ?」

 しっかりと握っていたはずの鍵は、いつの間にか僕の手の中から消え去っていた。
 まるでそんなものが最初から無かったかのように、跡形も無く手の平から消失していた。
 手を握っては広げ、握っては広げを繰り返すが、鍵は現れてくれない。

 背中に何か冷たいものを感じ、そっと顔を上げると、不気味なほどにっこりと微笑んだ美晴さんと目が合う。
 あくまで微笑んだまま、美晴さんの唇が声を出さずにゆっくりと言葉の形を作っていく。

「ケ・ン・カ・ウ・ツ・テ・ル?」

 僕も冷や汗を流しながら口ぱくで想いを伝える。

「カ・ン・チ・ガ・イ・デ・シ・タ」

 ビュン、と勢い良く涼しい風が頬を掠め、背後の壁に何かが突き刺さった激しい破壊音が鳴り響く。
 僕は表情を凍らせたまま静かに震える。
 そんな僕の目の前を、数本の髪の毛が舞い落ちた。

 不機嫌そうに大きく溜息を吐く美晴さん。
 僕は一応の安堵を得、心の中で生の喜びを全力で感じている中で、ふと、異様な光景が目に映った。

 それは、美晴さんの胸部にぽっかりと空いた小さな穴。
 カッターシャツのその穴の下には美晴さんの肌が見えない。
 ただの真っ黒な穴。
 そしてなぜだか良く分からないけれど、その穴は『鍵』なようなものがぴったり収まるのではないかと連想させた。
 鍵。
 例えば、どこかに消失してしまったあの鍵。

「え・・・・・・?」

 僕がそう思った瞬間、僕の目にさらに異質な光景が飛び込む。
 美晴さんのその穴を、先ほどどこかに消えたはずの『鍵』がしっかりと埋めているのだ。
 僕は、それを馬鹿げた幻と認識しなければならないはずなのに、僕の体からは得体の知れない不吉感と、どこか支配欲にも似たドス黒い感情が湧き出していた。

 頭の中では僕が行おうとしている事に対する警告が鳴り止まない。
 だが、それと同時に快楽に向かう甘い誘いもあった。
 今まで自分を支えてくれた美晴さんを裏切ることになると理解していても、手は何かに支配されたかのように、鈍く光る小さな鍵に手を伸ばす。
 そして―――――。

 カチャリ、と小さな音が響き渡ると同時に、僕の頭の中で鳴り響いていた一方の『雑音』が消え去った。
 今、僕の頭の中を支配しているのは、目の前のこの魅力的な女性を支配し尽くすことだけだ。

「美晴さん」

 そこだけ時間が止まっているかのように立ち尽くす美晴さん。
 強い生命力を灯していた瞳からは色彩が消え失せ、精気に満ちていた体は魂が抜けたように虚ろで希薄だ。
 僕は、いつの間にか理解した鍵の力を頭の中で解放する。

 ピクリ、と美晴さんの体が跳ねる。
 まるで焦点の合っていない瞳で僕の顔を捉え、そして両の手を僕の頬に添えて包み込む。

「ん・・・ちゅ、んちゅ・・・んじゅ・・・」

 口の中に広がる甘い香り。
 美晴さんの唾液が口の中に流れ込み、そして僕の唾液ごと吸い込まれていく。
 何度も何度も交わされる口付け。
 そこには一切の感情が見えず、まるで糸に操られる生きた人形のようだ。

「んむ・・・じゅる・・・ちゅ、んぐぐ」

 肉厚のある唇が、僕の唇に吸い付き、唾液でぬめった舌が絡み付き、僕の歯の一本一本を丁寧に舐め上げていく。
 そんな激しい口付けが交わされる中、美晴さんは唇の端からだらしなく唾液が流れ落ちようとも気にも留めない。
 なぜなら、今の葦原美晴という人間の存在理由は、いかに僕の性感を高めながら口付けを続けるか、なのだから。

 いろんな残酷な考えが僕の頭の中を巡っていく。
 大好きだった美晴さん。
 口では嫌がっていたけれど、美晴さんに巻き込まれることは本当は嫌いじゃなかった。
 母親以上に僕に愛情を向け、時には激しく叱り、時には優しく抱きしめてくれた。
 だけど僕が僕でありながら、違う生き物に生まれ変わってしまったかのように、美晴さんを弄び、そして壊してしまうことにすらもう躊躇いはない。

 僕はまた美晴さんの意識を塗り替える。
 すると、美晴さんは虚ろな表情なまま真っ白なブラウスに手を掛け脱ぎ捨てていく。
 紫色のブラジャーを脱ぎ、大きくは無いが形のいい乳房が現れ、スカートの奥から引き締まったヒップが出てくる。
 そして、抵抗無く最後の下着を脱ぐと、剥き出しになる下部。

 生え揃った毛に守られた陰部。
 初めて生で見る女性器に、思わず僕は息を呑んだ。
 そして。

「・・・・・・・っ・・・ぁ、あれ・・・?」
「どうしたの、美晴さん?」
「ヒロ・・・あれ、あたし、今何を?」
「別に何も無いよ。そんなことより早くセックスの続きしようよ。今日中に終わらせなきゃならない大事な仕事でしょ?」
「せっくす・・・・・・しごと・・・・・・そ、そう・・・よね」

 自分の仕事を頭で理解すると、困惑した顔から一転、いつもの美晴さんに戻った。
 笑顔で、元気良く、細い指で小陰唇を広げる。

「まだ全然濡れてないけど・・・どうする、ヒロが濡らしてみる?」
「ううん、美晴さんが濡らしてみてよ」
「ふふ、りょーかい。よく見てるのよ?」

 初めて見る美晴さんの妖しい笑み。
 男を誘うような表情を見て、すぐ身近にいた美晴さんも一人の女であったということを実感させられる。

 そして大きく股を広げ、見せ付けるような自慰が始まる。
 美晴さんはまず指で陰唇を押し広げ、そのサーモンピンク色の内側をゆっくりと指で擦る。

「んっ、んんっ・・・・・・ふぁんっ」

 少女のような声を上げ、身悶える美晴さん。
 だが指は休み無くピンクの粘膜を擦り続けて弱い官能を味わい、じんわりと流れ出した液で湿りだした頃、皮に覆われた肉豆に手が伸びる。

「んっ、ひゃうっ・・・あ、あぁんっ、んあ、あくぅっ、ふぅぅ」

 肉豆の皮を剥き、爪先で軽く擦り上げる。
 そこはよほど敏感な部分なのだろう、爪の先が触れるたびに腰が跳ね、丸いお尻が揺れる。

 そして強めの官能で性感が高まった証として、ヴァギナの間からはトロリとした愛液が流れ出して美晴さんの指を濡らす。
 ぷっくらと膨れた豆から手を離し、肉を押し避けながら指を女性器へと挿し込み、ゆっくり、そして早く刺激を与える。
 汁がかき混ぜられグチュグチュと卑猥な水音を立てながらピンクの入り口を掻き混ぜているうちに、どんどんと指は淫液にまみれていく。
 官能を受け、熱っぽい吐息と共に吐き出される喘ぎ声がなんともいやらしい。

「んんぅっ、ああ、あっ、いぃぃ・・・あ、ひぃぃ、あううううっ」

 秘唇に差し込んだ指の数を増やし、それ自身を男性器と見立ててのピストン運動。
 ぐちゅぐちゅと飛沫を上げて激しく指を出し入れさせると、そこはもう男性器を迎え入るには十分すぎるくらいに濡れそぼっていた。

 僕は美晴さんの自慰を見ながら考えていた。
 どうすればこの女性を完全に支配できるのだろうと。

「ひ、ヒロぉ、も、もういいわよぉ、っくぅうん」

 この瞬間の支配だけでは足りない。
 だからこのままずっと、一生をかけて僕の為にだけ生きてもらおう。
 一生自分の体を使って僕にレクチャーをし続けるだけの肉の塊。
 それだけの存在でいい。
 けれど大好きな美晴さんだからこそ、せめて僕に体を差し出すことが何よりの幸せであるようにしてあげるんだ。

 せっかく手に入れた新しい体。
 時間はまだ飽きるくらいに残されている。

「ぐ・・・っ!!」

 一瞬僕の頭の中に浮かんだ不自然な言葉に疑問を感じたが、掻き消す様に頭の中の声がまた響いた。
 今、僕がするべきことは。
 目の前の魅力的な女性を――――――。

「犯す・・・美晴・・・さんを・・・犯す・・・」
「・・・ええ、いいわ・・・犯して。いっぱい、いっぱい犯してっ」
「ふ、ふふふ・・・あはははは。うん、犯してあげるよ。犯して犯して犯して犯して、犯しきってあげるよっ」

 そう、支配する。
 男も女も何もかも全て。
 それこそが、僕の生きる意味となってしまったのだから。

☆☆☆☆☆☆☆☆

 あの支配の鍵の力を得て、僕の人生は変わった。
 文字通り、手に入らないものは何一つ無くなった。
 そう、それは人の心でさえも例外ではない。

「あ・・・はぁ、んあん、なんで・・・こんなぁっ」

 夕闇に染まろうとする、薄暗い教室の中。
 僕の目の前には恋焦がれ、そして告白する勇気さえなく終わってしまった憧れの女生徒がいた。

 彼女の名前は水瀬美砂。
 のんびりとした性格と、柔らかい物腰、それから加えて言うなら豊満な胸に惹かれる男子生徒は多く、先日他校の生徒と付き合いだしたことで、僕を含めて多くの男子が気を滅入らせていた。

 けれど、他の男のものになってしまった彼女は今僕の目の前で、制服から手で掴んで余りある大きな胸をはだけさせ、そして休むことなく自らの手でその胸を揉みしだいていた。
 僕に見られ、羞恥に震えていても、その手の動きは止まろうとしない。

「ふあ・・・んあああっ、あふぅ、ま、また・・・また出ちゃううっ」

 彼女が叫ぶと同時に、胸の突起から白濁液が噴出される。
 つい先ほどまで嫌悪感たっぷりで嫌々胸を扱いていた彼女も、乳汁を吐き出すこの瞬間だけは歓喜の声を漏らし、人が変わったように胸に残った液体を絞り出そうと積極的に手を動かす。
 
「っひぃぃぃぃぃ、ぎっ、気持ちいいのぉっ、んはぁっ、ああああっ、お汁がでるぅぅううっ、んぉぉおっ、も、もっとっ、もっとぉぉおおおおっ」 

 真っ赤に紅潮しきった顔で、打って変わったように大きな乳房から母乳を搾り取ろうと乱暴に手を動かす美砂。
 そしてひとしきり最高の快感を味わった後、彼女はまた正気に戻るのだ。

「わ、私また・・・ひっ」

 彼女の白い指が自分の意思とは裏腹にまた胸に伸びる。
 手を離そうと力を込めるが、彼女の指はむしろ豊満な胸の中に沈み込む。

「もう、嫌ぁ・・・おっぱい、んぁっ、出したくないぃっ」

 今彼女は、妊娠をしているわけでもないのに乳汁が、加えて言うならば絶頂を迎えたときに噴出するように肉体を支配されている。
 噴出している間は正気を失うくらいの悦びを、なおかつそれ以外のときは出さずにはいられないようにと調整されている。
 だから心では自分の猥らな行為を頑なに否定し拒んでいても、体はいやらしく悶え、沸き立つ情欲を抑えきれないのだ。

「はう・・・ぅん、もう・・・許して・・・下さいっ」

 顔を高潮させ、涙を流しながら彼女は僕に許しを乞う。

「あははははは、乳首が真っ赤に充血するほど自分で弄りまわしておいて許しても何も無いでしょ?」

 彼女にはもう一つ、僕自身が自分の手で楽しむための制約を受けてもらっている。
 それは、彼女の胸を僕が搾り、吸い上げると無条件で母乳が噴出すこと。
 僕は彼女の元へ近づいて、その豊満な胸を鷲掴みにし、ギュッと力を込めた。

「んひぃぃぃいいいいいいいっ」

 ビュビュッ、と飛び出す母乳。
 脳の快楽神経をを直接刺激されるような快感性の暴力に、彼女は悲鳴にも似た声を上げる。

「ほらほら、もっと出るんじゃないの?」
「あっ・・・ぎひぃ、う゛ああああああああっ、おっぱいっ、おっぱいが、ぎもちいぃぃぃぃっ」

 胸に貯まった液体を押し出すように握ってやると、その度彼女の体は面白いくらいにビクンビクンと激しく跳ねる。
 体に強い電気を流されているように激しく体を捩らせてはいたが、その顔は幸せそうに蕩け、唇はしっかりと笑みが刻まれている。

「そして手を止めてみる、と」
「んひぃっ・・・んあっ・・・あ・・・ああ・・・あああ・・・・・・わ、私・・・ぁ、ぁああ、い、嫌ああああああああああっ」

 正気に戻った彼女が、快感で蕩けていた自分の姿を知覚する。
 涎を垂らし、体が溶けそうなくらいに心地よい快楽に身を捩り、歓喜に咽び泣く。
 そしてそんな淫売の様な自分自身を心の底から蔑み、自己嫌悪で体を振るわせ泣き叫ぶ。

「ああ、そういえば喉が渇いたな、と」

 僕は彼女が泣き叫ぶのを気にも留めずに、真っ赤に充血した胸の突起物を口に含む。
 途端、また彼女の頭の中で苦痛と快楽のスイッチが切り替わる。

「いっ、ひぃいいいいいいっ、止め、違っ、いい、良いのおおお。んあ、ああ、あ、吸ってぇ・・・もっとぉぉっ」
「ぷはっ。そんなに胸を吸われるのがいいなら水瀬さんには僕の乳奴隷になってもらおうかな」
「ううう・・・嫌ぁ、そんなのなんかになりたく―――――んひぃ!?あ、あああ、なりますぅ、乳奴隷になりますぅ、だからもっとぉっ」
「え、何になるって?」
「ち、乳奴隷に、あ、あぁぁぁああ、違うっ、そんなのになりたくなんか無いぃぃっ」

 もはや絶叫と呼べるほどの美砂の叫び。
 人間としての尊厳を深く傷つけられ、ある意味死よりも辛い辱めを受け、美砂の目から輝きが失われていく。

「んじゃさ、いっそ牝牛にでもなってみる?」
「うぅっ、ぐすっ・・・も、もう、もう嫌ぁぁ、お願い許してぇ、助けてぇっ」
「五月蝿いなぁ。ほら搾乳してあげるから牛みたいにたっぷりとおっぱいを出しなよ」

 美砂の体を操り無理やり四つん這いにさせ、ふくよかな胸に手をやる。
 そしてはだけた胸の根元を握り、左右同時に張り詰めたおっぱいに溜まった母乳を押し出す。

「ふひゃあああああああああああああああああっ」

 長い喜悦の声と共に、搾られた乳液が床にびちゃびちゃと音を立てて落ちていく。
 また容易く狂気の世界に足を突っ込んでしまった美砂が面白くて、僕はいつか牧場で体験した搾乳の要領でリズムよく交互に美砂の胸からミルクを搾り取っていく。
 何度も何度もミルク胸から搾り取られて、床には白濁液の水溜りが出来、吐き出されるその度美砂の体が悦びで跳ねる。
 よほど凄まじい快感なのか、薄い布では吸収できなくなった愛液が太ももを伝い流れ落ち、そして体を支える美砂の腕はプルプルと震えて今にも崩れ落ちそうだ。
 
「ほら搾乳搾乳。ふふ、こうしてみると本当に雌牛になったみたいだね」
「あぎっ、ひゃううっ、んんっ、あふっ、んあああっ、あうううううううっ、め、牝牛でもっ、なんでもいいですからぁぁ、もっと、んぁああ、もっと私のミルク搾乳ひてぇえっ、おっぱいを握り潰してへぇぇぇえっ」
「あはは、頭が壊れそうだから一旦止めてあげるよ」
「あふぅぅ、んぁ、はぁ、はぁ・・・・・・何で、何でこんな酷い事をするの。私何にも悪いことなんてしてな」
「はい搾乳」
「はぎゃぅぅぅぅううううぅぅぅぅぅっ」

 たちまち正気と狂気の世界を行き来する美砂。
 何度も何度も繰り返すと、美砂の中でその世界の境界線がぼんやりと呆けてきたらしい。
 もちろん、鍵の力があれば強制的に狂気の世界側にに引きずり込むことはもちろん、それでいて正気を保たせ続けることも出来る。
 けれど、僕はずっと恋焦がれてた彼女が倒錯する姿をどうしても見たくなってしまったのだ。

「水瀬さん、彼氏とはもうセックスした?」
「して・・・ません。・・・お願いです・・・もう許してくださいぃ・・・助けてぇ」
「うん、助けてあげるよ。・・・すぐにソイツの事なんかどうでもいいと思わせてあげるからね」
「な・・・何を・・・ひっ」
「今水瀬さんの体をまた改造してあげたからね。もっともっと射乳したくなってきたでしょ?」
「ひぅ・・・ん、出したくなんか・・・ないぃ・・・ぅぅあああ」
「我慢しても無駄だって。・・・あ、それから射乳の条件を変えておいたからね」

 僕はまた美砂を床に座らせ、そして美砂の胸に手を伸ばし、硬い突起を親指と人差し指で摘むとギュッと握り潰した。

「んぉぉうっ・・・ひぁああぁあああん」

 下品な声を上げ、絶頂を迎える美砂。
 けれど意識は透き通っていて、あれほどに胸から噴出していた白い乳汁は一滴も噴出すことは無い。
 胸に確かなわだかまりを残したまま、不完全な絶頂を迎えただけだ。

「んああああああっ、ぁう・・・ぎぃっ、ひゃあああああっ、んひゃうっ」

 胸を口に含み、強く吸おうが、突起を歯でコリコリと噛もうが、美砂は絶頂を迎えるだけで母乳は出てくる気配も無い。
 だから美砂はというと、絶頂を迎えた快感で震えつつも、射乳できないもどかしさに顔をしかめている。

「あはは、勢いよく母乳を噴き出したいかい?」
「・・・はぁ・・・はぁ・・・出したく・・・・・・ないぃっ」
「まぁいくらでも強がっているといいさ。どうせ時間が経つと共に射乳したくなって仕方なくなるんだから。・・・ちなみに、条件は僕に中出しされる事だからね」
「・・・ぁ・・・中・・・出し?」
「知らないの?・・・簡単に言えばペニスをおまんこの中に突っ込んでその中で精子を出すって事さ。いくらなんでもそれくらいは知ってるだろ?」
「・・・っぅん・・・ぃやあ・・・そんなの、妊娠しちゃうっ」
「うん、今どう思おうがどうでもでもいいよ。そのうち自分から床に頭を擦り付けてどうか挿れてくださいって懇願するようになるから」

 あまりに卑猥な暴言を受け、美砂は耐え切れない羞恥心に駆られそっと顔を背けた。
 しかしその体は小刻みに震え、恥ずかしさ以外の理由で顔を赤らめていた。
 思う存分母乳を搾り取りたいと体は欲していても、まだ自制心が胸に伸びた手を引っ込ませているようだ。

 だが美砂が胸の疼きに耐えること数分。
 彼女は突然短い悲鳴を上げ、床にうずくまった。
 体を抱きかかえるようにしてカタカタと震え、何かを我慢するように紅潮した顔で唇を噛み締めていた。

「あはは、流石に自分の体の事は分かってるみたいだね?」
「くっ・・・んはんっ・・・・・・ひゃう・・・ふはんっ」

 電気を流されているみたいに美砂の体はピクピクと痙攣を起こし、白い下着に濃い染みが作られていく。
 全身からは玉のような汗が噴出し、荒い息を吐きながら体の変調に必死に耐える。

 だがそんな彼女も、時間が経つと共に少しずつ理性を失い、焦点を失った目で無意識に胸を弄っていた。
 胸の甘美な刺激に、小さな喘ぎ声を洩らしてはいるが、どうしても満足はできないらしい。
 指の跡が残るくらい強く握り締めても、握り潰すくらいに突起を指で摘んでも、中途半端な快楽は余計に彼女を焦らすだけという結果に終わる。

「んぁぁああ、っつああああ、で、出ないのぉ、ミ、ミルクッ、ミルクぅぅぅっ」
「ほら、抵抗するから頭の中がおかしくなっちゃうんだよ。・・・水瀬さん、ミルクをいっぱい出したいならさ・・・」

 僕は美砂に近づき、耳元でぼそぼそと呟いた。
 美砂は涎を垂らしながら、僕の言葉を一字一句逃さないように一生懸命耳を傾けている。

「ほら、今僕が言った通りに言ってごらん」
「は、はいっ・・・わ、私は御主人様の乳奴隷ですっ。このいやらしいおっぱいから出るお汁は全部御主人様のものですっ、わ、私はおっぱいを搾って頂くためなら何でも、何でもする卑しい牝牛ですっ」
「流石優等生だね。あんなに長い文章を一発で覚えちゃうなんて・・・それとも、生まれ持った奴隷の資質なのかな?」
「ぜ、全部言いました・・・だ、だから、お願いします、もう張り裂けそうで、頭がおかしくなっちゃいそうなんですっ」
「あっはははははは。そんなに欲しいなら自分で挿れてみなよ」
「はいっ、挿れますっ、御主人様に中出ししていただいて、おっぱいにいっぱい溜まった、濃い乳汁をビュッビュッって出しますっ」

 美砂は座り込んで肉棒を晒す僕の元に駆け出すと、嬉しそうにしながら急いで下着を脱ぎ捨てた。
 その間もずっと顔を蕩けさせながらぶつぶつと射乳、射乳と呟いている。

 美砂は僕に向かい合った体位で、勃起した肉棒を挿れやすいようにと濡れた陰唇を両手で広げ、腰を持ち上げる。
 目はグロテスクな肉棒をしっかり凝視し、確実に割れ目へと亀頭を誘導する。
 美砂はこれが初めてのセックスという事も忘れているのだろうか。
 処女が失われる事になるというのに亀頭の先が膣口に入るや否や、躊躇わずに体重をかけ一気に腰を沈めた。

「あぁぁぁぉおおおおお゛っ、んひゃあ、ひぎひゃううううううっ」

 瞬間、美砂は乳首から大量の母乳を噴出しながら、目を裏返して気が狂ったように頭を激しく振り回す。
 胸に触れてもいないのに突起から激しく母乳が噴き出し、そして度に壮絶な絶頂を迎え、獣のような声で嬌声を上げる。

「あ、ごめんごめん。条件は僕の肉棒を埋めることだったよ・・・ってもう壊れちゃったかな?」
「っぎぃ、んびゃあぁあっ、んおっ、っあああぁぁぁあっ・・・・・・んひぃ・・・え、えええへ、っふふ、あは、あははははははは」

 僕の上で壮絶な叫び声を上げながら、強烈過ぎた快楽で白目を剥き、舌を大きく突き出す美砂。
 背中は折れそうなくらいに仰け反って、勢いは収まったが、それでもなお胸から噴射され続ける母乳。
 瞳からは涙が、鼻からは粘液が、口からは涎を溢し、せっかくの可愛い顔をくしゃくしゃにしながらも美砂は幸せそうに笑っている。

「まだ終わらないよ?・・・これからもずっと可愛がってあげるからね・・・水瀬さん」
「あ、あは・・・ああ・・・ひゃいぃ、ごしゅひんさまぁ」

 美砂の顔を僕の方に向け、唇を奪う。
 だらしなく開いた口の中に舌を入れると、美砂の滑った舌が積極的に絡みつき、激しい音を立てながらお互いの唾液を交換し啜り合う。
 本能でのみ行われる、激しく甘く、官能的なキス。
 それが思ったよりも気に入った僕は、頭の片隅で射乳の条件をキスに変えて試してみるのも悪くないと考えた。

 何せ時間も獲物も僕の周りにだけでも数え切れないくらい存在するのだから、焦る必要は無い。
 ゆっくりと行こう。

「ねえ美砂?」
「ふぁい、ごひゅじんさまぁ」

 僕が何の問いかけをしたのかも分からず、呂律の回らない舌で同意する美砂。
 あのアイドルが自分のものになった、そして支配したのだという実感が沸き、僕は大声を上げて笑いながら美砂の中に埋まった肉棒を突き上げた―――。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「いいですか、ここは前回の授業で教えた定義を使って解きます」

 目の前では先生が数学の問題の解答を始めている。
 真面目な顔をして、指し棒を黒板に当てて説明をしてはいるが、傍から見ればその姿はとても正気ではない。
 何故なら、先生は教卓の上に大きく股を広げて座り、空いた手で僕の肉棒のサイズに合わせたバイブを激しく出し入れしているのだ。
 顔は真っ赤に染まり、先生のあそこは本気汁で白く濁り、時折絶頂を迎え体を震わせるが、それでも自分で何をしているか認識できないまま、真面目に回答を説明する声は教室中にはっきりと響き渡る。

 そう、僕に関わる日常世界は完全に支配され、この教室は僕の理想郷と化していた。

「い゛いいいいい、あ゛ううううううっ」

 呻き声とともに、グジュ、グジュッと湿った音が僕の足元から響く。
 その音を発しているのは僕の両脇に控えた二匹の雌犬。
 彼女等は本来ならば、僕の一年上の先輩に当たる、校内でも噂の美人双子姉妹だ。
 だが、僕に支配された彼女等は現在、二人お揃いで仲良く頭に犬耳をつけ、僕に良く見えるようにお尻を突き出して媚を売り、僕の機嫌を取る生き物に成り下がっている。

 両脇に伏せた二匹の内の一匹は犬の尻尾を模したバイブをアナルに突き刺し、懸命に尻を振って媚を売り僕に構って貰えるのを今か今かと待ち侘びている。

「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ」

 舌を突き出しながら荒い息を吐き、期待に満ちた目で僕を見つめる彼女。
 みっともなく尻を揺するその姿からはは元の知的だった彼女を連想できない。

「あううっ、はうっ、あああああん・・・・・ん゛あ、あ、ああああん」

 一方もう一匹は、同じくアナルに突き刺さったバイブを僕に抜き差しされ、愉悦の声を上げ鳴いている。
 肉棒を模したバイブのカリが彼女の肛内を乱暴に擦り、そして彼女は鼻水を垂れ流してまで体を快感に振るわせる。
 片割れと同じく、活発で生き生きとしていた面影はもう残されていない。
 今のこの二匹は、尻の穴の快楽のためならどんなことでもする様に支配された僕の自慢のペットだった。

 僕の支配はそれだけじゃ終わらない。
 二年上であるはずの生徒会長は無理やり僕の学年の生徒として扱われ、本人も自覚することなくすでに学んだはずの学問にも積極的に取り組む。
 ある一点を除きさえすれば、これ以上いない模範的な優等生だ。

「先生、休み時間にした浣腸がそろそろ耐えられないのでここで漏らしていいでしょうか?」
「またなの?・・・・・はぁ、なるべく声を出さずにするのよ?」
「はい、出来るだけ我慢します!」

 狂った質問に対して、あくまで冷静に許可を出した先生はまた、何も無かったかのように公開自慰をしながらの授業に入る。
 そして、先生の許可を得た会長は嬉々として、椅子から降りるとその場で排泄のポーズを取った。

 会長は下着を着けておらず、その代わりに紐のようなものが尻の穴から伸びていた。
 会長は嬉しそうにその紐に手を伸ばすと、力を込めて紐を引っ張る。

「ふん・・・ん、んおおおおっ」

 すると、グポン、と間抜けな音を立てて栓代わりの大きなローターが会長の尻から抜け落ちて床に落ちる。
 栓の抜けた菊座はひくひくと収縮し、一足先に腸液と浣腸液が交じり合った液体がぽたぽたと床に零れ落ち、染みを作る。
 この後すぐに味わうであろう排泄の快感を想像したのだろう、笑みを作った会長の唇からは一筋の涎が零れ落ちた。

「あひゅ・・・お、んおおおおおお、で、出る、ぐぎっ、私の、お尻の穴から・・・ぁひゃあああ、き、汚いものが、出るぅっ」

 早くも声を我慢するという行為は会長の頭から消え去っているのだろう。
 腸液と浣腸液で濡れた卵大の排泄物を床に吐き出しながら、下品な声を上げて会長は思う存分、下品な声を上げて叫ぶ。
 ゴムのように尻穴が伸び、そして腸の中身が次々に床に垂れ落ちるとそれは温かな湯気を上げ、排泄物特有の鼻を突く臭いを辺りに漂わせる。

「・・・・・・・・・・・・!!」

 その臭気を浴びて、二人の生徒の体がわずかに跳ねる。
 一人は手にしたボールペンを床に落とし、もう一人は隠れて操作していた携帯を弄る手を止める。
 一人は授業を真剣に聞いていた、眼鏡の真面目そうな女の子。
 もう一人は、今時を絵に描いたような不真面目な女生徒。
 正反対と思われる二人だが、彼女等はお互いに虚ろな目でおもむろに立ち上がると、排泄の甘美に震える会長の下へと歩き出した。

 ノートを取っていた女生徒が会長の下へとたどり着き、おもむろに背後から会長を突き倒した。
 そして、意思のない表情で何かをぶつぶつと呟きながら、力なく倒れた会長の尻に顔を近づける。

「・・・臭い・・・臭い、臭い、んぶじゅっ、じゅる、んぷっ、・・・あはっ、臭、いぃ、じゅるっ」

 無抵抗の会長の尻を手で押し広げて、汚物に濡れた穴に鼻を擦り付ける女生徒。
 思う存分に臭気を嗅ぎ悦に入っては、むしゃぶりつく様に尻の穴を嘗め回す。
 掛けた眼鏡や、自分の顔に汚物の欠片が付くことも気に留めないで、舌の腹を使って会長の汚物を大きく舐めとっていく。
 その間会長は抵抗せずに、ただ女生徒に身を任せ、尻穴から来る快楽に酔い痴れていた。

「・・・・・・はぶっ、あむ、ちゅるる、がふっ」

 一方、金髪の女生徒は虚ろな表情のまま、躊躇わずに汚らしい汚物を口に運びだした。
 犬が餌を食べるときのように地面に這い蹲り、大きな塊を口にしては次々と嚥下して悦に入る。
 手にしていた携帯はガバガバになった女性器に突っ込まれ、時折膣内でメールを受信して震えている。

 彼女はついこの前まで万引きやかつあげ、煙草などで何度も停学を繰り返していた学校の汚物だった。
 そんな汚物が、汚物処理をする姿を見て笑いが込み上げてくる。

「あー、笑ったらなんだか喉が渇いちゃったな・・・水瀬さん」

 僕が名前を呼ぶと、二つ前の席に座ってノートを取っていた美砂がすっと席を立つ。
 度重なる調教ですっかり心が折れてしまった彼女は、僕の望み通りの乳奴隷となり、その存在意義を塗り変えた。

 美砂は学校に登校するとすぐに僕が着るように命じたメイド服へと着替える。
 そのメイド服には胸部を包む生地はなく、歩くだけで豊満な胸を大きく震わせる。
 だが、美砂自身そのことを疑問に思わないし、もちろん気にするような人間は誰一人この学校に、いや僕の世界には存在しない。

「失礼します、ご主人様」

 恭しく頭を下げると、胸に手を添えて僕の顔に突起を突き出した。
 硬く膨れ上がった突起をヒクヒクと震わせながら美砂は熱っぽく、どこか期待した目で僕を見つめ、射乳の瞬間を待ち侘びている。

「どうぞ。・・・どうか、はちきれそうなくらいに膨らんだこの卑しいおっぱいを吸って、ご主人様の喉を潤わせてください」
「この大きな胸の中には何が詰まっているの?」
「は、はい、お汁です。甘くて、濃いミルクがいっぱい、いっぱい詰まっているんです・・・」
「へぇ・・・でも彼氏に飲ませてあげなくて良いの?」
「あ、ありませんっ。あんな男に飲ませるおっぱいなんて一滴もありませんっ」
「あはは、そう。それじゃ飲んであげるよ」

 僕がそう言うと、年頃の少女の顔を女のそれに変え、卑猥に唇を舐める美砂。
 すでに息は荒く、太股ももじもじと動かしている。
 僕の口が美砂の突起を咥えた。
 甘噛みし、ゴムまりの様な胸を手で握り潰すと、口の中に甘い汁が溢れる。

「あっあっあっ、あんっ、いぃい、はひいぃぃ、っきひぃぃぃぃぃっ」

 乳首の先から温かい乳汁を迸らせる度に嬌声を上げて、艶かしく腰をくねらせる美砂。
 その快楽はあまりに強烈らしく、瞳は裏返り、口からはだらしなく涎が流れ落ちていた。

「あっ、はっ、はふぅっ、んっ、んふぅぅ、で、出るぅぅ、止まらないぃぃっ、んはぁっ」

 手足から髪の毛の一本一本まで支配され尽くした美砂は、この先一生僕の乳奴隷として生きていくだろう。
 いや、美砂だけじゃない。
 足元で愉悦の声を洩らす双子も、公開オナニーを続ける教師も、排泄の快感を身に刻んだ会長も、僕の性教育係となった美晴さんも全て。

 僕の日常に関わるものは全て僕に支配されなければならない。
 どんどん深い闇に落ちていくような陶酔の中、僕はまた頭の中に響く声に耳を傾けていた。

< 終 >

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