第三幕
「・・・ん・・ここは?・・・」
(たしか、私は気を失って・・・)
「ああ、やっと目がさめたんだね、姉さん」
「クリス・・・うっ!なんだその服は?」
ニーナが気がつき、最初に目にしたものは、妹の変わり果てた格好だった。
メイド服が基本なのだが、その胸は前開きになっており横からしぼりこまられ、スカートもやはり、前だけが大きく開かれている。
下にはなにもはいておらず、そこはすでにしとしとに濡れていた。
そして、首に出会ったときのリボンのかわりに黒い革製の首輪をしていた。
「ステキでしょ、この服はご主人様から頂いたモノよ。見た目ではわからないだろうけど、これを着ていると体中締めつけられてとてもきもちいんだよ・・・」
「な、なぜ、あんな奴のいいなりに・・・」
「ご主人様の悪口を言わないでください・・・。私はあの方に教皇の神の教えより
もっと尊いものを与えてくださいました」
クリスはまるで両親の仇を目の前にしたかのような口調で諫めた。
「快楽だよ。ギチギチに固められた戒律より絶対にきもちいいんだもの。ご主人様のテクニックにはだれもかなわないし、なにより人を脱することができるんだもの」
気をとりなおしたのか陶酔した目で語りかけた。
(そ、それってまさか?)
クリスは、姉の心を読みとったかのように首輪をゆるめ、のどをみせた。
そこにはたしかに黒い穴が二つ、吸血痕が刻まれていた。
ニーナは絶句し、言葉がでてこなかった。
「大丈夫だよ。姉さんが三日間寝ているうちに改造をすましておいたから。後は心を完全に屈服させるだけ・・・」
ニーナはショックを振り払い、自分の体をみたが、修道服を着たままX字にはりつけにされている以外とくに異変はなかった。
「ふふっ、みためはいまのところ変わってないよ。最終的にはご主人様が姉さんをとっても淫らな牝犬にしてくれるよ♪」
すぐにニーナは伯爵を警戒し、周辺をみまわした。
「そんなに期待しなくても、外にいるムシケラを退治したら、すぐにいくって言っていたから・・・」
同時刻、霧の漂う森の中、伯爵は佇んでいた。
「たとえ、霧の深い森であろうと、貴様ら人間に臭いは消せぬ。そろそろでてきたらどうだ?」
ザザザッ、ヒュン!スパァッ!!
斬撃が二つ走った。
が、伯爵はかわさなかった。
「しょせん、祝福された銀の剣を使ったところで虫ケラは虫ケラだ。気にさすことなどなきに等しい」
首と胴を分かれ断つ斬撃はたしかに手応えを感じたが、相手は服すら傷ついていない。それどころか、
「や、刃が!!」
二人の剣の方がひび割れて砕けてしまった。
伯爵はふりむき、ゆっくりと手を振り、
「虫ケラを退治するのに一番有効なのはなんだと思う?」
パンッ、と音と共に一瞬で肉塊が二つできあがった。
「・・・それは叩き潰すことだ・・・」
とても力を入れたようには見えない平手打ちだった。
「いい加減、様子見をやめろ。臭いは消せるようだが生命を視ることのできる私にはいかなる隠行も通用しない」
一瞬、気配が出現し、すぐに消えた。
「逃げたか・・・。この引き際のよさ、さてはあれが十三番隊隊長の女密偵か・・・」
伯爵は少し考え、
「残りの隊長全員でこられるとさすがにまずいな・・・。使い魔をはなっておくか・・・」
伯爵はつぶやくと霧に溶け込み消えた。
「ふん、ようやっと眼がさめたか・・・」
と、いつの間にか伯爵はニーナの拘束されている部屋に出現していた。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
クリスはふかぶか頭を下げ、主人を迎えた。
「気分はどうかね?どこか変な感覚をおぼえはしないか?」
ニーナは答える気がないらしく、そっぽを向いた。
その応対が気にさわったのか、クリスは鋭い表情になり、なにか言おうとするが、伯爵は手で制した。
「ふむ、なんの異変も感じないなら成功だな・・・。よし、枷をはずしてやれ」
「えっ!?よいのですか?」
「はずしてやれ、と言ったんだがな・・・」
「はっ、はい!すみませんでした」
と、わずかに怒気をにじませた言葉に応え枷をはずしにかかった。
カチャカチャ、カキンッ、
四肢の枷をはずした瞬間、
ダンッ!
ニーナは床を蹴り、伯爵に飛びかかり抜き手をはなった。
しかし、ニーナの抜き手は伯爵にとどく寸前で止まっていた。
「クッ、このぉぉぉ」
さらに力を込め伯爵の目をえぐろうとするが、二の腕から先はぴくりともうごかなかった。
「いい気概だ。しかし、改造が終わった今では全くもって無意味だ」
「貴様ァァァッ、私の体になにをしたぁ!」
「さぁな?私はなにもしていないぞ。とあるものにてほどきはしたがね」
「まさか・・・」
不安を胸にふり返ると妹がまるで仮面のような顔で笑っていた。
「ふふっ、改造したのは私だよ、姉さん。ご主人様に気に入ってもらえるようにいろいろ淫らに改造したんだ♪ きっと姉さんも気に入るよ」
クリスはいいながら歩み寄ってきて、
「例えば・・・こことか!」
いきなり服の上から右の乳首をこれでもかとおもいきりひねった。
「ハァァァンッ!!」
ニーナはおもわずでた自分の声に驚愕した。
「こんなかんじであっちこっち改造したんだ」
クリスは乳首を解放したが疼きは引かずむしろ主張していた。
「うっ、くぅっ・・・」
「あ、ごめんね。口だけの説明じゃあわかりずらいよね。実演しながら教えてあげる」
クリスはニーナのシスター服をはだけさせながら説明し始めた。
「感覚の改造の第一段階は“局部増感”。改造された部分を弄られると普通の快感の何十倍も感じちゃうんだよ。第二段階は・・・」
なぜかそれ以上の行為をせず、じっとしていた。
ニーナがなにか言おうとしたとき、
「んっ、ふぅ、んくう、くはぁぁぁ・・・」
なぜか左の乳首とクリトリスが疼き始めた。
「“局部快感連鎖反応”。文字どおり局部から局部へ受けた快感を送信して、それがさらに別の局部へというローテーションを繰り返すの。これならどんな微細な快感でも感じてしまったら最後。時間の経過とともにどんどん増幅されてくの。ほら、触ってもいないのにおマンコがドロドロしてきたよ♪」
グチュリッ、とクリスが指を挿れて掻き回した。
「キヒィアッ、ウンンンッ!!!」
「ねぇ、姉さん気持ちいいでしょう。ご主人様の僕になればもっとすごい快感をあたえてくれるんだよ。かたくるしい教団なんかやめてこっち側にきなよ・・・」
「わたしは主を裏切りはしないっ!!!」
グラグラ揺れてしまう理性をなんとか支え言い返した。
「ではその信念でどこまで耐えきれるかみせてもらおうか。
クリス、前の処女以外はくれてやる。たっぷりサービスしてやれ」
「わかりました、ご主人様。つきましてはご主人様から頂いた私の“あれ”を使ってよろしいでしょうか?」
「許可する」
「ご主人様からお許しをもらったわ。今、面白いものをみせてあげる・・・」
クリュクリュ、ニュギュリッ、クリスは自分のクリトリスを弄り始めた。
「んふぅ、ふぁん、んくぅ、ハァンッ、うくぁぁぁ・・・・」
そのうちニーナはおかしなことに気がついた。
クリスのクリトリスが大きくなりだしていたのだ。
「くふぅあああああああああああっ!!」
クリスが絶頂を迎えたと同時にクリトリスは牡棒へ形を変えていた。
いや、それは牡棒の形をしたなにかだった。
少なくとも、普通の牡棒は蛇のように動きはしない。
「ハァッ、ハァッ、んんっはぁぁぁ・・・、これすごいでしょう。ご主人様からもらったんだよ。ちゃんと精液もたっぷりでるんだぁ。これで姉さんを淫らに躾てあげるね♪」
クリスはじりじりとニーナの方へ近づいてきた。
「い、いやだ、正気にも、戻れ、く、く、くるなああああ!!」
「だ~め♪・・・あふぅむ!」
「んんむぅぅ!!!!」
ピチャピチャッ、クチュッ、ヂュルルルルッ、チュプリッ・・・
クリスは姉にかぶさり口づけをし、舌を口内に進入させ、かき混ぜ始めた。
同時にかなり敏感になっている左右の乳房を激しく揉みながら、乳首をころがしたり、つねったり、押し込んだり、熱烈な攻めを開始した。
「ぷはぁっ、ふぁうっ、くひゃあ、んぐぅああっ!!!
口を離して、さらに乳首を舐め、噛み、すりこぎし、指でクリトリスとアナルを攻めだした。
「ひうっ、ぐふああああ!!!」
「もう、いきそうなの?案外はやかったねぇ・・・・。こんなにはやいなら後ろのほうは平気かな?」
「そう急くこともなかろう。三、四回ぐらいいかせてからにしてやれ」
「はい。わかりました、ご主人様。というわけで姉さん、いかせて・あ・げ・る♪」
クリスは攻めのピッチを3倍(当社比)にあげた。
グチュリグチュリリッ、ジュリジュリッ、ツプツプッ、モニュモニュ、グニィィ、
ジュリジュリッ、ツプツプッ、グニィィ、グチュリグチュリリッ、
ツプツプッ、モニュモニュ、ジュリジュリッ、
「ヒギィッ、アヒィアアアアアッ!!!!!!」
「はい、まず一回目。どう?全身で味わった愛舞による絶頂。次は胸だけでいってみようか」
すぐさま、クリスは後ろから搾るように揉みながら、乳首を押し込んだり、引きながらすり潰したり、さながら、牛の乳搾りのように攻めた。
もぎゅもぎゅ、シュリシュリ、クリクリ、ぎゅぅぅぅぅぅっ、
元々、増感と連鎖によって人間には危険なレベルまで上昇した敏感な感覚は自身の心を裏切り勝手に上り詰めていく。
「んぎぃいい、くふあぁぁぁぁ・・・」
ニーナは絶頂寸前でパンパンに張った胸に不自然で微妙な快感に気付いた。
「ふあっ、な、なんかぁぁぁ、むねにぃぃぃっ、の、のぼってくるぅぅぅっ!!」
「ああ、姉さんの立派な胸も改造したんだ。このままイくと面白いことになるよ。それと聞いてるかどうか知らないけど、『改造』っていってるけど、人間みたいに切ったりはったりしているしてるわけじゃないよ。これはご主人様から借りた眼の力なんだ。地上の存在には強力すぎた魔力が暗示にのってしまうから、暗示を受けただけで肉体やその存在の本質すら根本的に変えてしまう危険すぎる力。つまり、暗示さえ掛ければどんな重傷でも治せるし、こんなこともなんの苦労することもなく簡単にできるの」
ギュッ、ギュッ、ギュゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!
クリスはさらに胸をきつく搾った。
「イッ、イグウウウウ!!イキながら、な、なんかでりゅよおおおおっ!!!!」
プシャァァァァァァッ!!
ニーナは乳首から白濁した液体とともに体と精神を白い閃光に焼かれながら絶頂した。
「あ・・ああ・・・な、なんでぇ?」
(なんで・・・身籠もってもいないのにぃ、お乳がでるのぉ?)
「ふふっ、どうやら、全く理解していなかったようだが、端的にいうとお前の妹はお前の胸に射乳機能を作ってやった、ということだ。素晴らしい改造だろう。感謝の言葉ぐらい言ってやったらどうだ?」
伯爵はからかうがニーナは絶頂の余韻でにらむことすらできない。
「ご主人様、お褒めの言葉ありがとうございます。ご主人様も姉さんの乳液の味見はいかがですか?」
「ふむ、では少々ごちそうになるか」
伯爵は自分の猫のようなザラリとした舌を伸ばしニーナの乳房をベロリッ、と舐めあげた。
「ヒィィィンンッ!!!」
ただひと舐めされただけでニーナは絶頂寸前まで舞い上がった。
「いい味だ。後々使いがってがよさそうだな・・・。どうだ?まだ、私の牝犬にならぬか?」
「わ、わらしぃはぁ、ぜぇったぁいにぃ、ならないぃ・・・」
「見上げた精神だが愚かな選択としか思えないな。それなら教団のとは違う天国を見てきてからもう一度きくとしよう。続けろ・・・」
「はい、わかりました。姉さん、天国にいかせてあげる」
クリスはニーナのクリトリスを集中的に攻め始めた。
シュッシュッ、クリクリ、グゥリグゥリ・・・
「ヒギィッ、カハアアッ、んんんああああ!!!」
ニーナはクリトリスからくる刺激と違和感に発狂ギリギリまで追い込まれた。
「カフゥアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!」
イったと同時にクリトリス周辺から違和感が消えて、ニーナはおそるおそる自分の股間をみて愕然となった。
股間からそびえ起つは妹と同じ蛇のような牡棒になったクリトリスだった。
「ほう・・・けっこう立派になったな。さあ、天国への扉は開かれた。あとはただ突き進むのみ。姉妹共々どこまでも堕ちるがいい・・・」
伯爵が謡った瞬間、クリスは自分の姉のアナルを一気に貫いた。
「ヒグゥッ、アヒィィッ!!!」
クリスはすぐさま姉の元クリトリスをおもいきり掴んで強烈すぎる刺激を与えつつ、腰を激しく旋回させはじめた。
「いっ、いたいぃぃぃっ!!!けど、イイ、いたいけどイイよおうっ!!もっとぉもっとはげしくしてえええっ!!!」
一度口にしてしまったら、濁流のごとく隠語と快感が襲ってきた。
ニーナには止めるすべもなく、川に落ちた木の葉のごとく流れていった。
しばらく動いてからクリスは確かめるため、わざと動きを寸前まで落とした。
「えっ!?な、なんでぇ?うごいてぇ・・・。もっとつらぬいてぇ・・・」
「いいけどね。ご主人様からの問いに答えてからうごいてあげる」
伯爵はゆっくりと近づき問うた。
「きもちいいか?」
「んふぅ、は、はいぃ・・・はぅん、い、いいですぅ」
じっくりゆっくり蠢く肛姦に酔いしれながら何とか答えた。
「では、教団で祈り仕えてこの快楽を得られるか?」
「い、くぃい、いいえぇ・・・んあっ」
ニーナの表情はあきらかに快感と不安に覆われていて、自分が伯爵に対し敬語を使っていることすら気づいていなかった。
「では、この快楽をもっと感じていたいか?」
「はっ、はいぃぃ・・・くぅんっ」
「では、快楽を与える私とお堅い教団どちらがよい?」
「そ、それはぁ・・・・」
「いや、今の質問は悪かったな・・・。純然たる快楽と頑なな信仰、どちらを選ぶ?まあ、信仰をとれば今の快感は一生得られぬだろうがな」
ニーナが葛藤しているとクリスは腸内の肉蛇を暴れさせながらゆっくり後退しだした。
「姉さん、質問にはちゃんと答えようね・・・」
「ふうぁぁっ!い、いいまふぅ!!いいますからぁぬかないでぇっ!!!か、かいらくですっ!!きもちいいのがいいのおっ!!!!!!」
答えに気をよくし、クリスはおもいきり前後に注挿を繰り返し始めた。
ばちゅりっ!グズリュリュリュ・・・
「はうっ、ぐううう!!!ぎうううううっ!!!!」
伯爵は眼に紅い光を宿し、ニーナの瞳を凝視し、
「『お前はたとえ私が死のうが、私の許可なくイくことは絶対にできない』」
新たなる暗示のルールを焼き付けた。
伯爵はできぐあいに笑みをうかべながら最後の質問をぶつけた。
「私はお前に『どんなに強烈な快感を得ても狂いはしない』、という暗示も焼き付けている。そして、私はお前にさらなる快楽を与えてやることができる。だが、それにはある条件があるのだが・・・・」
(も、もっときもちよくなれるの!?してっ!なんでもいいからもっときもちよくなりたいのおおおっ!!)
「アッ・・・うぁ・・ん・・・うあぅ・・・」
「感じすぎてもはや声にもならぬか・・・。快感の得方だけ教えてやる。それは私を受け入れることだ。私を受け入れ、身をまかせ、淫らな牝犬となり私に仕える。されば、さらなる快楽を与えよう。この私がな・・・。さあ、どうする?」
舌をだし、短く荒い息を吐くその様はすでに立派な牝犬で、脳内で警告を発する理性はもはや霞より儚かった。
「なっ、なりまふぅ。なりまふからぁ、もっろぉきもちよくひてくらはい・・・」
理性が完全に消失し、屈服した瞬間だった。
再び伯爵の眼に紅い光宿り、やさしげな愛玩動物をみるような視線をニーナにむけた。
「『お前はとても淫らな牝犬だ。私の許可がないかぎりお前は人には戻れない。しかし、心は元のままだ』これで完全な牝犬だ。うれしいか?」
「ワン・・・」 (はい・・・)
「では条件を満たした褒美にさらなる快楽を与えてやろう。いったん許可してやろう、クリス手伝ってやれ」
「はい、ご主人様♪」
クリスはつながったまま下から胸を鷲掴み、自分を下に仰向けに転がった。
「さあ、姉さん、自分でおマンコを開いてご主人様にいやらしいおねだりをしなさい」
ニーナはうなずき、淫らな笑みをうかべ、指で桜色のドロドロになっているおマンコを拡げ、「ああ、ご主人様、愚かにも剣をむけてしまったこのあさましい牝犬の処女をうばってください。そして、どうか、この牝犬のいやらしい子宮にご主人様の精液をたっぷり注いでください」
「よく言えた。では、望みどおりお前を女にしてやろう・・・」
伯爵は自らズボンをゆるめ、一般的には不気味に見える牡棒を取りだした。
(ああ・・・あれが入ってくるんだ・・・。あんなのでつらぬかれてかきまぜられたらっておもっただけでイっちゃいそう・・・)
伯爵は牡棒を押しつけてきたが、なかなか入れず、入り口にグリグリと擦りつけるだけだった。
「ふうっ、うんんっ!いっ、いやぁっ、はやくいれてくださいぃ・・・。じ、じりゃさないでつらぬいてぇ・・・」
「ふふっ、私としたことがすっかり忘れるところだったよ。人外の快楽も一緒に味会わせてやらんとな・・・」
といい、伯爵は首筋に顔をよせ、
「さあ、とくと味わい堕ちるがよい」
ガブリッ、ずちゅうるるるるっ! ズブリッ、ミチィッ、ズズズズズッ!!
「ヒイッ、うぎぃああああッ!!!グガアアアアアアッ!!!!!」
二つの大きな痛みと一つのわずかな快感がニーナの体を襲ってきた。
だが、すぐに快感が痛みを飲み込み、快感しか感じなくなった。
「あうっ、ひううっ、ひゅっ、ひゅごいいいいっ!!ひゅごくいいですぅっ!」
伯爵はすぐさま激しい注挿を開始した。
ズリュッ、ブチュリッ、グチュグチュ、ズブリュッ、ぱぢゅっぱぢゅっ、
アナルを犯していたクリスも伯爵の動きにあわせ、腰を使いはじめた。
ズブズブッ、グポグポッ、グリュリッ、ジュポジュポッ、
「くうっ!あうっ、はむぅっ、うむぐぐぐ・・・」
「くはあっ、い、いいですう、ご、ごしゅじんさまぁ!」
いつのまにか伯爵の体から闇色の光沢の触手が伸びてきて、姉妹の体全体をむさぼっていた。
むぎゅむぎゅ、ぐりゅぐりゅ、じゅるじゅる、ぶちゅぶちゅ、ぢゅぱぢゅぱ、どぴゅりどぴゅり、ずりゅずりゅ・・・・
「ふむんぐ、うむぅ、はあっ、うんんんんん!!!」
クリスとニーナはその精液を浴びようと触手全てに懸命に奉仕をした。
「ふふっ、そろそろだしてやろう。と、その前に『牝犬』になれ。そして、お前は『私の精を受けると同時に達する』さあ、残らず受け止めろ!」
ドピュル、ブピュルルッ、ジュボアアアアアアアアアアッ!!!
「クヒャアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!」
ドプッ、ドプッ、ゴボゴボ、ゴポリッ・・・・
数刻の間、伯爵は精を出し続けていた。
その間ニーナはビクンッ、ビクンッ、と白目お剥き痙攣していた。
クリスも感極まって気絶していた。
ジュブリッ、と自分の牡棒を抜き出した伯爵は、
「いつまで寝ている気だ。さっさと起きて汚れたモノきれいにしろ」
闇色の触手はいつのまにか消えていた。
姉妹は虚ろながらも起きあがり、伯爵の牡棒を口で清めはじめた。
ピチャッ、ペチャッ、チュパッ、レロレロッ、ジュブジュブッ・・・
「きゅう~ん、はぷっ、んん、はっ、はっ、・・・」
「うむっ、はあ・・・おいしい・・・・」
「とても淫らになったな。人外になった感想はどうだ?『許可する』」
「はい。とても気分がいいです・・・」
「一応、まだ半吸血鬼状態だ。教団にもどれば元に戻してもらえるかもしれんぞ?」
ニーナはビクンッ、と震え怯えた表情で見上げ、
「いやですっ!もう、あのような窮屈なところにはいきません!!ご主人様はわたしを捨てようとしているのですか!?それなら、いっそ殺してください!」
伯爵は快楽を解放したこの隊長は、もう私なしでは生きていけないだろう、と調教の完成度に笑みを深くした。
「ふふっ、そういきどおるな、冗談だ。しかし、役に立たななければ冗談ではなくなるぞ。捨てられたくなかったら私のために全てにおいて精進しろ。いいな?」
「はい、わかりました・・・」
「じゃあ、姉さん。ご主人様に誓いをしよう・・・」
「ち、誓い?」
「ご主人様に誓いをたてて、完全に人を脱するの。そうすればご主人様の奴隷としておそばにおいていただけるよ」
そういうとクリスは姉の耳元でなにか囁いた。
「さあ、誓いを」
「ご主人様・・・。私はご主人様のおかげで間違いに気づくことができました。どうか私をあなたさまだけに仕える完全で淫乱な牝犬にしてください・・・・」
ニーナは額を床にこすりつけ誓いを述べた。
(ハハハッ、ようやっと一人目。以外に長くなってしまったがこいつの攻撃力は吸血鬼化したら、さらに伸び、やりやすくなる。復讐の道のりは案外たやすいかもしれない・・・)
「顔を上げろ牝犬。貴様の望み、かなえてやろう・・・」
伯爵に言われ、上げたその顔はすでに悦びに満ちていた。
そして歴戦の娼婦のように体と首筋をさらし、ボディランゲージで懇願していた。
伯爵はそれに答えあくまでも静かに被さってきた。そして・・・
ガブリッ、じゅうるるるるる・・・・・、
「くはああああああああああああああッ!!!!!!!!!」
下僕の烙印を刻みつけた。
「ヒッ、・・ウッ、・・クハッ、・・アアッ、・・・・・」
すぐさま断続的な絶頂をむかえた。
(しばらく、たてばお前も妹同様に闇の眷属に名を連ねることになる。妹と共に魔道へと堕ちたのだからさぞうれしかろう・・・。さて、やはり永遠の命をもつ私と人間では差がでる。簡単に復讐をとげてもつまらん。チープだが国崩しでも狙ってみるか?いや、いくら処女の血で力が回復してきてもまだ足りぬ。それに全快しても肉体がついてこれなくては意味はないな。やはり教団と交戦しながらならすのが手っ取り早い・・・・)
ドスゥッ、とニーナの腹を踏みつけた。
「うぐえっ!」
「おい、十三番隊の中で力押しが得意なのはどこだ?」
「うぐっ、そ、それなら・・・・・」
かくて国を破滅へ導くプロローグは終わり、教団の光が一つ失われた。
国に流れていた平和への賛美歌は地獄への葬送曲に変わる。
唱うは少女ではなく亡者、飛びかうは白きハトではなく黒く小さき悪魔
大地は血で赤く染まり、空は黒雲と稲妻に彩られる。
地獄もこれからくる壮絶なる宴に沸き立っていることだろう・・・。
< 第三幕 了 >