催眠術師 鋭次05 八日目

八日目 お届けサービス、その2

 次の日、優子は、再び鋭一店長に呼ばれていた。
「葵さん。実は、君に、”特別お届け係”の対応をお願いしたいんだよ!」
「あの。”特別お届け”って・・・どういうものなのでしょうか?」
「ああ。それはね、このドレミバーガーの店舗ではなく、葵さんの自宅から直接、お客様の家に届けてもらうというものなんですよ」
「私の家から、直接ですか?」
「そうです。商品は、こちらになります」
 鋭一店長は、そう言うと、昨日に出したものと同じカードゲームのカードの束を優子に見せるのであった。
「これは、昨日、見せていただいた・・・」
 優子は、見覚えのあるカードに、どういう事なのかと思ったが、それも一瞬で、その後は、鋭一店長に説明される事が真実であると思うようになっていった。
「それから、葵さんには、これを持っておいていただきます」
「携帯電話ですか?」
 優子は、何故か、ドレミバーガーのお届け受付用の携帯電話を受け取っていた。
 カードの束と携帯電話を渡された優子は、説明を受けた。
 鋭一店長の説明を要約すると、以下のようになるのであった。

 ・お客様のお届けサービスの受付注文は、店舗で受けなくても、電話で受ければ、どこでも受ける事が出来る。
 ・カードゲームのカードは、優子には実際の商品に見える。
 ・出来る限り、優子の家から5分以内のお客様の注文を受けることにする。
 ・短期間だけ、限定で対応して欲しい。
 ・その日に注文があっても無くても、アルバイトをした事になる。

 というように、鋭一店長に頼み込まれ、優子は断る事が出来ずに、引き受ける事になるのであった。
 お客様の家に行く為の制服や応対マニュアル、カードや紙袋など、お届けに必要なものは、全て準備されるのであった。
 鋭一店長に説明を受けた優子は、自分の家に戻るのであった。
 そして、自分の部屋に戻り、少し休もうかとしたところで、お届け注文の携帯電話が鳴るのであった。

 リーンリーンと涼やかな音色の着信音であった。
「はい。ドレミバーガー お届けサービス、受付担当 葵です」
 優子がマニュアル通りの受け答えで、電話応対を行う。
 優子が電話に出ると携帯電話のディスプレイには、登録されたお客様情報が表示されていた。
 ディスプレイには、『ゴールドカード会員様の 鋭次様』と表示されていた。
「もしもし、ドレミバーガーさんでしょうか?」
「はい。ドレミバーガー お届けサービスの受付電話です」
「あれっ? もしかして、また優子ちゃんかな?」
「えっ? あの・・・鋭次様ですか?」
「そうだよ。チーズバーガーを一つ、届けてもらおうと思ってね」
「そうだったのですか・・・それでは、チーズバーガーをお一つ、お届けいたしますね」
 優子は淡々と、お客様との対応を行った。しかし、鋭次がその様な対応を許す訳が無い。”特別なゴールドカード会員様”の注文は、女性店員を困らせる内容へと変貌していくのであった。
「バーガーは、優子ちゃんが届けてくれるんだよね?」
「はい。鋭次様がご希望であれば・・・」
 優子は曖昧な返事をしたが、それは、必ず決定される事になるのである。
「それじゃ、優子ちゃんが届けてよ。それから・・・」
「それから?」
「優子ちゃんが届けてくれる時は、どんなブラジャーで来るんだったか覚えているよね?」
 恥ずかしい質問に、電話を受ける優子の顔は真っ赤になっていた。
「あの・・・それは・・・」
 優子は昨日の約束を覚えていたが、それを声に出して返答するのは躊躇われた。
「ノーブラで届けてくれるんだよね?」
「はい。鋭次様」
「それじゃ、約束は守るようにね。待っているよ」
「はい。それでは、30分以内にお届けいたしますので、お待ちください」
 優子は、電話を切ると、お客様の家にお届けする準備をするのであった。
 エコバッグに、キャミソール制服や応対マニュアル、そして、注文されたチーズバーガーのカードを大事そうに紙袋に入れると、美台学園の制服を着て、鋭次の豪邸に向かうのであった。

 鋭次の豪邸に着いた優子は、玄関のチャイムを鳴らした。
「こんにちは。ドレミバーガーの葵と申します。バーガーをお届けにまいりました」
 召し使いらしい女性が現れ、優子を家の中に招き入れた。豪邸の中に入ると、優子は、召し使い女性に声をかけた。
「あの・・・更衣室をお借りしたいんですけど」
「はい。それでしたら、こちらでどうぞ」
 召し使いは、何故か玄関近くにある更衣室を指差し、優子に利用するように返事した。
「ありがとうございます。それでは、少しお待ちください」
 優子は、召し使いに感謝の返事をすると、更衣室に入り、美台学園の制服から、バーガー店の制服に着替えるのであった。
「お待たせいたしました」
 更衣室から出てきた優子は、とても恥ずかしい姿になっていた。
 薄いピンク色のキャミソール制服の下は、ノーブラになっており、双方の乳房が透けて見えていた。
 また、膝上20センチのスカート丈の為、綺麗な刺繍入りのリボンパンティは、少し動く度に見える状態になっていた。
 この様な姿で、今から、バーガーを男性お客様のところへ届けに行くというのだ。
「ふふっ。可愛い制服ですね。それでは、鋭次様の部屋にご案内いたします」
 召し使い女性は、少し呆れたように、優子を鋭次の待つ部屋に連れていくのであった。

「鋭次様。バーガー店の方が、来られました」
 召し使いが告げると、部屋の奥から、主人の声がした。
「ああ。開いているよ。入ってもらってくれ。それから、君は持ち場に戻るように」
「はい。ご主人様。かしこまりました。それでは失礼します」
 そう言うと、召し使い女性は、どこかの部屋に行ってしまったのであった。

「鋭次様。お待たせいたしました。チーズバーガーをお届けにまいりました」
 優子は、紙袋に入った『チーズバーガー』と書かれたカードを大事そうに出すと、男性お客様に渡すのであった。
「ああ。ありがとう。早かったね。それじゃ、早速、いただくかな」
 そう言いながらも、鋭次はカードをソファの前のローテーブルに投げるのであった。
「それじゃ、確認といこうか!」
 鋭次は、女性店員に近づくと、意味ありげな言葉を言った。
「あの・・・確認って・・・」
 優子が少し不安になり聞きなおすと、男性お客様は返事をするよりも先に行動に出た。
「あの、鋭次様。キャッ! あの、あのっ!」
 鋭次は、優子をお姫様抱っこの状態で抱えると、部屋の奥にあるスイートベッドに連れていくのであった。そして、ベッドの淵側に座らせると、強い口調で言った。
「確認といったら、ブラジャーの確認に決まっているじゃあないか!?」
「はっ、はい・・・そうですね・・・」
 特別なゴールドカード会員の男性お客様に強く言われ、優子はそう返答するしかないのであった。
「それじゃ、確認するよ!」
 ベッドの淵側で座っていた優子を仰向けに寝かせると、ベッドの中央に移動させ、その上に鋭次が覆いかぶさる状態になった。
 そして、キャミソール制服の両方の横腹辺りの布地を持つと、強い力で一気に左右に引っ張った。プチプチプチッという音とともに、胸もとのホックが全て外れてしまった。
「ああっ! 鋭次様っ!」
 優子は強引な男性お客様の行為に抵抗しようとしたが、現在の自分の姿を隠すのが先である為、両手で胸を隠す行為を行おうとした。
 しかし、その手は、男性お客様に取られて、左右に開かされた状態にされた。
 そして、両手を左右にされた時に、キャミソールの胸もとの布地も捲れて、左右に開いた状態になっていた。白い乳房が見えた状態になった美少女店員に向かって、鋭次は勝利の確認結果を述べた。

「ふっふっふ。優子ちゃん。俺の指定した通り、ノーブラで来たんだね。嬉しいよ」
「ああ・・・恥ずかしいです。あの・・・鋭次様に言われた通りに・・・ブラジャーを外してきました」
「そうかい。よく俺が言った通りにしてくれたね。それじゃ、これを使うことにするよ」
 そう言うと、鋭次は、優子直筆の特別クーポン券を見せるのであった。
「あの、そっ、それは! んぐっ! んーー!」
 特別クーポンを見せられると同時に、優子は唇を奪われていた。
「これで優子ちゃんをお持ち帰り完了だね。全てのリボンは貴方のもの だよね?」
「はい。鋭次様・・・」
 とろーんとなった瞳で優子は、お持ち帰りをされた気持ちになっていった。
「それじゃ、可愛い制服のリボンを外してやるよ」
 キャミソール制服の両方の肩ひもは、あっという間に男性お客様に外された。
 そして、薄い布地の布切れは、簡単に引き剥がされ、衣類カゴに投げ込まれた。
「ああっ、恥ずかしいです」
「ノーブラ店員さん。可愛い姿になったね。それじゃ、お客様へのご挨拶は?」
「ああ・・・鋭次様。ごゆっくりお召し上がりください」
「それじゃ、いただくよ」
 そう言うと、高校3年生の女性店員には耐える事の出来ない愛撫が開始されるのであった。そして、弱点への愛撫を繰り返し、天国に近づきつつある優子に、男性お客様から質問が出た。

「優子ちゃん。明日は学校が休みだよね?」
「えっ? はい。そうですけど」
「明日は何か用事があるかい?」
「いえ・・・特に用事はありません」
「そうかい。それは都合がいいね! それじゃ、例のやつを頼もうかな!」
 鋭次は、弱点への攻撃を一時中断し、部屋の奥から、何かを持ってきた。
 ベッドの上で、優子を座らせると、5枚のクーポン券を見せて言った。
「優子ちゃん。夜の特別お持ち帰りをお願いするよ!」
「えっ? 夜の特別って・・・」
 優子は、お客様応対マニュアルのページを思い出し、そのような規則もあった事を思い出した。
「いいよね?」
「はい。鋭次様。分かりました」
 優子は、断る事など出来ないので、そう返答するしかないのであった。
 この事により、優子は明日の朝まで、男性お客様に可愛がられる事が決定したのである。

 しかし、これだけでは無く、更なる追い討ちがあるのであった。
「優子ちゃん。今日は、ポイント倍々デーだったよね?」
「いえ、今日は・・・」
「ポイント倍々デーだったよね?」
「えっ、あの・・・」
 優子は鋭次に見つめられると、瞳がとろーんとなった。そして、鋭次の言う事が事実になるようになった。
「今日は、ポイント倍々デーだよね?」
「はっ、はい・・・そうです。鋭次様」
「ふっふっふ。それは楽しみだね」
 実際は違ったのであったが、鋭次に見つめられた優子は、鋭次の言った事が事実であると心に刻み込まれるのである。女性店員の返事を聞いた鋭次は楽しそうに笑い、再び、美少女店員に愛撫を再開するのであった・・・

「イクーー! イクーー! イッちゃうーーーー!!」
 この夜、美少女店員は、男性お客様にセックスの気持ち良さを何度も教えられるのであった。
 おっぱいやクリトリスへの弱点攻撃の愛撫に、おちんちんの抜き差し行為。いろいろな体位がある事も教えられた。体位により、抜き差しをされた時に突かれる箇所が変わるので、また違った気持ち良さを感じてしまう。
 そうしているうちに、「次はこの体位でいくよ」と言われると、その時に感じた気持ち良さを思い出し、感じる部分を一層突いてもらえる様に、自ら腰を動かすのであった。
 優子は、気持ちの良い行為の連続に、セックスの気持ち良さを教えられ、何時しか、この男性お客様から離れられなくなっていく自分を意識するのであった。

 夜遅くまで、たっぷりとお召し上がりされた美少女店員は、少し疲れた感じがあったが、朝起きて、シャワーを浴びて身体を清潔にすると、パッチリと目が覚めるのであった。
 通常時に身に着ける、普通のブラジャーとパンティを着けると、続いて、この豪邸に来た時に着ていた美台学園の制服を着るのであった。
 ”夜の特別お持ち帰り”の時間が終わり、優子の勤務時間が終わりに近づいていた。
 高級ソファに座らされていた優子は、鋭次がポイント書き換え機器を持ってくるのが見えた。
「優子ちゃん。それでは帰る前に、ポイントの精算をしようね」
「はい。鋭次様」
 優子は、鋭次からゴールドポイントカードを受け取ると、ポイント加算の操作を行う準備をした。
「優子ちゃん。昨夜は、優子ちゃんは俺が食べ終える前に、何回イッちゃったんだったかなあ?」
「はい。鋭次様。ごめんなさい。優子は鋭次様が召し上がっていただいている時に我慢出来ずに・・・11回もイッてしまいました。ごめんなさい・・・」
「11回か・・・そうだったね。優子ちゃんは、全く我慢が出来ないみたいだね」
 鋭次は呆れたように言ったが、優子は言い返す言葉は無かったのである。
(ああ・・・鋭次様のおっしゃる通りだわ・・・)
(鋭次様が召し上がっていただくまで、私はどうしても我慢出来ないなんて・・・本当に情けないわ・・・)
(鋭次様にポイントを差し上げて、この事を言いふらされない様にしないと・・・)
 優子の脳裏には、お持ち帰りされた女性店員として役目を全う出来なかった思いで溢れているのであった。

「それじゃ、精算してよ。何ポイントになるのかな?」
「はい。鋭次様。ただいま、計算しますので・・・ええと、11回なので・・・」
 優子はポイント加算の前に、計算をしなければならなかった。
 しかし、すぐには答えを出せる数では無かったのだった。
「1、2、4、8、16か・・・」
「はい。16・・・32・・・64! ああっ、こんな・・・」
 最初のうちは、大した数ではなかったが、計算を進めるうちに、大きな数になっていき、優子は驚きが隠せなくなっていた。
「128、256、512か・・・ええと、512を倍にすると・・・」
「1024か?」
「1024!! そんなっ!!」
 二人は、ほぼ同時に、11回目の倍々ポイントの計算を終えた。
 そして、その数を知り、美少女店員は真っ赤になって、機器の操作が出来なくなっていた。そんな美少女店員の背中を押すように、鋭次はゴールド会員カードをチラつかせて、操作を実施するように言った。
「優子ちゃん。どうしたんだい? 早くポイントを加算してくれよ!」
「はっ、はい。ただいま・・・いたします」
 優子は仕方なく、ポイント書き換え機器に表示されている、驚くほどの数を、加算処理するのであった。そして、加算処理が終わると、丁寧にゴールドポイントカードを男性お客様に渡すのであった。
「ありがとう。どれどれ・・・」
 鋭次がポイントカードを受け取ると、カードには凄い数が記されていた。
「ふっふっふ。優子ちゃん。これからも頼むよ」
「はい・・・鋭次様・・・それでは失礼いたします・・・」
 優子は、フラフラとした足どりで、豪邸を後にするのであった。

 計算式:残り124ポイント-1枚使用-5枚使用(夜の特別お持ち帰り)+1024ポイント(夜に11回イッてしまった分)

 [ 葵 優子 お持ち帰り、特別クーポン:1042ポイント]

< つづく >

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