催眠術師 鋭次05 エピローグ

エピローグ、その1

 翌朝、シャワーを浴びて、帰る準備をした優子には、昨夜の精算をする必要があった。
 白色の清潔な下着の上に、水色のワンピースを着けた優子は、お嬢様の姿に戻っていた。
 しかしそんなお嬢様も、昨夜はたっぷりと男性に可愛がられ、恥ずかしい大きい声を出していたのだ。
 優子が帰る前に、鋭次はポイントの清算と、”最後の宣告”を行うのであった。

 高級ソファに座らされていた優子の前に、ポイント書き換え機器が持ってこられた。
「優子ちゃん。それでは帰る前に、昨夜のポイントの精算をしようね」
「はい・・・鋭次様。ゴールドポイントカードをお預かりします」
「優子ちゃんは、昨夜、俺が食べ終える前に何回、イッちゃったかなあ?」
「はい。鋭次様。ごめんなさい。優子は我慢出来ずに、11回もイッてしまいました。ごめんなさい・・・」
「11回か・・・この前と同じだね。優子ちゃんは今日こそは我慢しますって言ってたのに、ダメだったみたいだね」
「ああ・・・鋭次様。ごめんなさい」
 優子は、自分の不甲斐なさに、ただただ、男性お客様に謝るしかないのであった。
「それでは、ポイントを加算しますので・・・」
 優子は、機器の操作を行い、加算処理を行った。そして、加算処理が終わると、ゴールドポイントカードを男性お客様に返すのであった。
「ありがとう。どれどれ・・・」
 特別クーポンの残りポイントは、2000ポイントを超えていた。
 優子の脳裏には、途轍もないポイントになってしまったという思いもあるが、その事実は受け止めつつ、1ポイントずつでも、きちんと返していくしかない という気持ちにもなっていた。

 そして、帰り仕度をしている優子を呼びとめ、再度、高級ソファで宣告を行うことにする。
「優子ちゃんの持っている、お届けサービスの注文受付用の携帯電話って、他の人から電話があった事があるかい?」
「えっ? 他の人からの、ご注文ですか・・・」
 優子は質問をされて、改めて振り返ってみた。
 そういえば、鋭一店長に、注文受付用の携帯電話をもらって、掛かってきたのは、鋭次だけであった。
「ええと・・・他の人からは、まだご注文を受けたことがありません」
「ふーん。そうなんだ。そうだろうね!」
「えっ? あの・・・どういう事ですか?」
 優子が、何か理由がある様な雰囲気を感じたので、鋭次に聞いてみた。すると、鋭次は楽しそうに言った。
「この電話番号を知っているのは、俺だけだからね」
「えっ?! 鋭次様だけって?」
「優子ちゃんのお届けを頼むのは、俺だけって事だよ。分かったかい?」
「ああ・・・そうだったのですか・・・」
「これからも、この電話で呼び出してあげるからね。俺に呼ばれたら、すぐにお届けするんだよ!」
「ああ・・・そんな・・・」
 優子は真っ赤になって、今後の行く末の事を考えていた。
 今後も鋭次に呼び出されて、自分をお届けしなければならないのだという事を・・・
 一体、どうすればこの状況から抜け出す事が出来るのだろうか・・・
 恥ずかしそうに、どうすればいいのか分からず、ソファに座っていると、鋭次の顔が近くにあった。
「あのっ、鋭次様。んぐっ! んーー!」
 優子は理由は分からないが、いきなりキスをされて、恥ずかしい強制暗示が刻み込まれた。
「これからも、優子ちゃんは、俺から電話があったら、優子ちゃんをお届けする事。分かったね?」
「はい。鋭次様・・・優子を・・・お届けいたします」
 優子の瞳はとろーんとなって、鋭次に言われた事を受け入れる様になってしまっていた。

「それから、これからは夏休みだけど、俺が許可しない限り、予定を入れない事。分かったね?」
「はい・・・鋭次様。予定を入れないようにします・・・」
「どうしてか、分かるかい?」
「あの・・・分かりません・・・」
 優子が返事をすると、鋭次の回答が返ってきた。
「優子ちゃんが、お届けしてくれたら、これからは、夜の特別お持ち帰りをお願いするからだよ!」
「夜の特別お持ち帰りって・・・毎回ですか?」
 鋭次が言う、恥ずかしい夏休みの計画に、優子は戸惑うばかりであった。
「そうだよ。何か問題があるかい?」
「いえ・・・鋭次様がお望みであれば・・・」
「それじゃ、これからは、毎回、夜の特別お持ち帰りをしてあげるからね。分かったね?」
 鋭次に見つめられると、優子は今言われた事を受け入れるようになるのであった。
「はい。鋭次様。これからは、毎回、夜の特別お持ち帰りをしてください」
 優子は、今後、お届けするたびに、一晩中、鋭次に可愛がられる事が決定したのであった。

「それから、もう一つ。優子ちゃんがお届けしてくれた時に、俺がゴールド会員カードを見せると、必ず、どんな日でも、毎回、ポイント倍々デーになるよ!」
「そんな・・・毎回、倍々デー だなんて!」
 優子は、あまりの強引な話に、抵抗の声を出すのであった。
 倍々デーでない普通の日であったとしても、いつも10回近く、イッてしまい、ポイントが増えていってしまうのに、それが毎回、ポイント倍々デーになってしまうと、優子にはとても返す事が出来ないポイント数になってしまう。
 困惑して抵抗の声を出す優子であったが、鋭次に見つめられると、その声も小さくなっていくのであった。
「毎回、倍々デーだよ。分かったね?」
「はい。鋭次様。鋭次様がゴールド会員カードを見せていただくと、その日はポイント倍々デーになります」
 恥ずかしい特別クーポンの残り回数が増える仕組みを、優子は受け入れる事になるのであった。

 尚も、優子を見つめると、再び、甘いキスを行い、美少女店員に宣告するのであった。
「ふっふっふ。これで分かったかな? 優子ちゃんは、俺専用のお届け店員さんって事が」
「はい。鋭次様。優子は・・・」
 優子の瞳は、一層とろーんとなって、鋭次に従うお持ち帰り店員の誓いを行うのであった。
「優子は、鋭次様に召し上がっていただく為に、鋭次様からお届けの電話があれば、優子をお届けしなければいけないんですね?」
「そうだよ。これからもたくさん、お届けの注文をしてあげるからね」
「ああ・・・優子は・・・優子は、鋭次様に可愛がってもらう為に、自分をお届けするんですね?」
「そうだよ」
「それで、お届けしたら、お持ち帰りのキスをされて・・・夜の特別お持ち帰りをお願いされて・・・ああっ、恥ずかしい・・・」
 優子は、今後の自分の未来を想像して、真っ赤になるのであった。
 そんな可愛い美少女店員を見て、鋭次は優子を見つめて言った。
「ふっふっふ。俺専用のお届け店員になれて、嬉しいだろう?」
「はい・・・鋭次様。嬉しいです・・・これからもお好きな時に、ご注文してください。いつでも優子をお届けいたします」
「よしよし。良く言えたね。それじゃ、今まで言った事を完全に守ってもらおうとするかな!」
「はい。鋭次様。んぐっ! んーー!!」
 強いキスを受けると、数々の規則や誓いを述べた美少女店員は、それらの事をこれから絶対に実施しなければならない事になった。
 そして、お届けした美少女店員の特別クーポンのポイントは減る事が無く、いつまでもこの男性お客様に可愛がられる事になるのである。
 最後のキスが終わると、美少女店員は、男性お客様に誓いの言葉を言った。
「優子は、鋭次様専用のお届け店員です。ご注文していただくと、いつでもお届けにまいりますので、よろしくお願いいたします」
「ああ。これからもよろしく頼むよ」
 高校3年生のお嬢様は、初めてのアルバイトをした事により、お持ち帰りの意味を知ることになった。
 優子の夏休みは、まだ始まったばかりである・・・

エピローグ、その2

 美台学園の女子生徒、大西真奈美は、生活指導室に呼ばれていた・・・
 何か悪いことをした訳でも無いのに、生活指導室に呼ばれた事に、真奈美は首を傾げるのであった。
「大西さん。推薦大学に合格したらしいね。おめでとう」
「先生。ありがとうございます」
 生活指導室に入ると、待っていたのは真奈美に対する祝福の言葉であった。
 少し物憂げで可憐な美少女の真奈美は、先生に祝福され、嬉しそうに笑っていた。
 身長は170センチくらいあり細っそりとした身体のラインは、雑誌のモデルにでもなれる程のスタイルであった。
 ショートヘアーで丸顔の彼女が、小さな八重歯を見せて笑うと、ほとんどの男性は虜にされてしまうであろう。
 そんな彼女が呼ばれたのは、彼女にとって重要な未来を指示する為であった・・・
「ところで、大西さん。君は成績は優秀だが、少し、社交性に足りない部分があるみたいだね」
 生活指導の先生に指摘された部分は、間違っていなかった。
 もともと、このお嬢様学校に通っている生徒は、その様な生徒が多い。
 真奈美も、その一人であり、女子高校というのもあり、特に男性に免疫が無いようであった。
「そこで、これから、大学に行くまでの間、少しアルバイトでもしてみたら、どうかな?」
「アルバイトですか?」
 真奈美は、少し考えたようであったが、あまり気が進まなかった。
 真奈美の家も裕福な家庭に育っており、こづかいもある程度の額をもらっていた。
 あえてアルバイトをする必要も無かったからだ。
 そんな女子生徒に、生活指導の先生は、声を少し大きくして言った。
「そうだ。アルバイトをして、社交性を身につけなさい!」
「そっ、そうですか」
 先生は、何かに操られているかの様に、一生懸命に、女子生徒にアルバイトを進める。
「ハンバーガー店なんて、どうかな? 学園の近くに、ドレミバーガーってのがあるだろ?」
「はい。知っています。クラスの子も、アルバイトしている子がいるみたいです」
「ああいう所なら、社交性を身につけるのに、持ってこいだ! 一つ考えてみてはどうかな?」
「はい。そうします」
 真奈美は、あまりに先生が熱心だったので、それを受け入れ、その後、ドレミバーガーでアルバイトをする事に決めるのであった。

 女子生徒が、生活指導室から出ていくと、奥の部屋から、若い男が現れた。
「ふっふっふ。なかなかの指導ぶりでしたよ。先生」
 鋭次は、ぼおーとなっている先生に、満足そうに話しかけていた。
 しかし、先生は役目を終えて、ぼおーとなっており、若い男の姿は見えていないようであった。
「真奈美ちゃんか。また、なかなか育ちの良いお嬢様みたいだな・・・」
 鋭次は、生活指導の先生が打ち出したカラープリントを見ていた。
 それは、その女子生徒のプロフィールであり、写真つきで、成績や生活態度等が書いてあった。
「また、よろしく頼みますよ。先生」
 鋭次は、そのプリントを取ると、学園を後にするのであった。
 そして、真奈美がアルバイトデビューする日、彼女は男性お客様にお持ち帰りされる事になる。
 そして、お持ち帰りされた美少女店員は、鋭次専用のお届け店員になってしまうのである。

< お持ち帰り 完 >

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