他人史 第四話

第四話

 深夜、チャットルームで俺は、サイバー達とするゲームの優勝賞品についての話を聞いていた。背後のベッドでは姉貴と真紀が、姉妹揃って眠っている。・・・夜這いしてやろーか。
 ・・・いや、今はゲームの話だ。

 ゲームの商品は、サイバーではなくゲームのプレイヤーが準備する事になっているそうだ。サイバーがケチなのではなく、俺達が本当に欲しい物は、サイバーに用意できないからだった。

 じゃあ何にしようかなと、俺が考えていると、ノイジーはもう決めたらしい。
『じゃあ、僕は条件付で妹を優勝賞品に提供しよう』

「・・・マジ?」
 思わずキーボードを打つ指が止まる。リキもサイバーも発言しないところを見ると、俺と似たような状況なんだろう。

『妹は俺より七歳年下で、身内の贔屓目を引いても充分可愛い部類だ。もちろん、両穴とも処女だ。・・・発育具合がゼロだが』
『いいのか? そんなもったいない』
 と、俺が聞いてみると・・・。

『僕は妹萌えじゃない』
 と言う返事が返ってきた。つまり、妹は性欲の対象外だということだろう。
『条件は、妹を幸せな状態にする事。それさえ守ってくれれば、ご主人様と呼ばせようが、自分が兄だと思い込ませようが好きにしてくれ。なんなら、孕ませたっていい』

『君、妹が好きなのか嫌いなのかどっちだ?』
『妹が、行かず後家にはなりたくないと言っていてね。これも愛だ』
 ・・・早く行きすぎだと思うが・・・。

『じゃあ、俺も叔父の娘を賭けよう』
 リキまでこんな事を言い出した。
『年はノイジーと同じくらいで、新体操をやっている。処女かどうかは知らないが、上玉なのは保障する』

『だったら、何で自分のにしないんだ?』
 思ったままに疑問を提示してみると、わかりやすい答えが返ってきた。
『俺、Dカップ未満は獲物に選ばないんだ』
『・・・自分で大きくすればいいじゃないか。肉体操作は得意なんだろ?』

 この質問をしたことを、俺はしばらく後悔する羽目になった。
『それは出来る。出来るが、それじゃだめなんだっ! 今の俺の技術では、どうしても天然の素晴らしいおっぱいを造ることは出来ないんだっ!』
 ・・・好きなんだな、胸。

『いいかっ! おっぱいとは神の創り出した最高の芸術であり、至高の快楽を生み出す人類の宝んだぞ!』
 ・・・激しいな・・・。
『ミドー、リキにそれは禁句だよ。しばらく止まんないんだから』
『サイバー、それはもっと前に教えて欲しかったな』
『・・・後、十分は続くぞ。終わるまで俺は夜食でも食っていることにする』

 十分後、議論は再開された。
 と言っても、俺に賞品の心当たりが無いので、すぐに終了になったが。

「賞品・・・どうしたもんかね。せっかく自分の物にしたのに、真紀をやるのはもったいない。姉貴は論外。義母はもっとだめ。
 親戚に美人は居たっけな?」
 記憶から検索してみるが、やはり心当たりが無い。そう言えば、生物学的な母親も再婚したそうだが、そっちで探してみるか。

 とりあえずの方針を決めたので、そろそろ眠ろう。他人史で朝は寝坊せずにすむが、睡眠不足はどうにもならないからな。
 ベッドでは、すやすやと姉貴と真紀が眠っている。

「・・・このまま他人史で『朝まで絶対に起きない』とか書いて、昏睡姦でもしてやろうか。・・・いや、どうせやるなら、秋の修学旅行かスキー学校で・・・いやいや、もっと早く部活の夏合宿に潜り込んで・・・その時の楽しみにとっておくか」
 そう結論づけて、布団を敷いたらさっさと潜り込んだ。

 次の日、俺は学校に登校した。ただし、自分のクラスではなく、使われていない空き教室に。そして、教科書ではなく他人史の紙と、白紙のルーズリーフを持って。

 さすがに人のいる教室の中で、双子や樹里をどうこうする気にはならない。なので、クラスメイト達と教師に俺と双子が居なくても気にしないように操作して、双子をここに呼び出したのだ。
樹里は午後からにした。双子と三人同時では、少しもったいない。奴隷にしてからでも、それはいくらでも出来るのだから、別々に楽しみたいと思うのは、贅沢ではないだろう。

「御堂さん、時間ですわよ」
「そうそう、何一人でにやついてんの」
 よく似た声にステレオで後ろから言われて、俺は何時の間にか双子が入って来た事に、遅ばせながら気がついた。

 この双子の日向姉妹は、同じDNAの人間だからといって、全く同じ人間になる訳ではないと示してくれる、見本のような双子だ。顔はそっくりだし、身長も大差無い。しかし、顔から下が視界に入れば、二人を間違う事はまずありえない。

 姉の日向冬香は、細い腰の・・・と言うか、全体的にほっそりとした身体つきで、胸も真紀程ではないが、大きくは無い。成績は体育以外は上の上で、正確はやや淑やかで面食い。

 妹の日向夏美は、やや筋肉質な引き締まった身体で、もう少しで巨乳の域に達する胸を持つ。成績は体育以外は中の下。正確は、色気より食い気。

 さらに二人は、よく口喧嘩をする。当人達にとって見れば、ただのじゃれ合いなのだろうが、なかなかの迫力だ。この二人の関係を解りやすく言うと、姉妹兼ライバルと言ったところか。

「悪い、すぐ競技を始めよう」
 競技とは何のことか。それはもちろん、俺は二人のライバル心を利用して、昨日のうちから他人史に書いておいた記述だ。

 1 女としてどちらが優れているか決めるための競技を、月曜から始める。競技の内容と進行は御堂誠二に全て任せる。
 2 競技はスポーツと同じで、どんな内容でも恥ずかしくない。

 以上の内容を、二人の過去に書き加えておいた。一時間目の開始のチャイムが、競技開始の合図と設定した。
 本日の競技内容は、シンプルにいく予定だ。

「じゃあ、まずは服を脱いで見ようか。裸になるまでの全部が競技なので、そこを考慮して」
 二人とも、スルスルと服を脱いでいく。夏美はぱっぱと、他人史で恥ずかしくないと書いてあるにしても、手際よすぎるくらいに。冬香は恥らうようにゆっくりと。
 下着も違いが見られる。夏美は安そうなバーゲン品で、冬香は白のレース。

 全裸の二人を見比べると、冬香はやはり全体的にほっそりとして、幼さを残した身体つきをしいる。夏美はそれとは正反対で、姉貴ほどではないがどんと突き出た胸、くびれた腰、安産型の尻。女としてのセックスアピールは明らかに、夏美の方勝っている。

 その事実を知っているのは、誰よりも当人達だったようだ。夏美は得意そうに腰に両手を置いて立ち、冬香は悔しそうにそれを横目で睨んでいる。

「第一競技は冬香の勝ち」
 なので、俺がこう言ったら二人とも驚いていた。

「なんで!?」
「一つ、脱ぎ方は冬香の方が、色っぽさがあった。
 二つ、下着にも以下同文」

「フッ、勝った。勝ちましたわ。安価なバーゲン品等にこの取って置きの勝負下着が負けたら、御堂さんまで巨乳崇拝主義者かと、疑うところでしたわ」
 ・・・巨乳崇拝主義って、多分リキみたいな奴の事言うんだろうな。

 一方、敗者になった夏美は冬香を睨みつける。そうすると、勝ち誇っていた冬香もそれに合わせる。
「次は負けないわよっ!」
「このまま引き離してあげますっ!」
 ほら、迫力あるだろ。

「二人とも気合は十分のようなので、早速次の競技を始めよう。
 次の競技は、女としての奉仕の心を競ってもらう」
「奉仕?」
「お酌でもすればいいの?」
 もちろんそんなはずは無い。

「二人ともフェラしてもらう。竿の方か玉かは、夏美が選んでいい」
「フェラって、おちんちんを咥えるやつよね? でも、サオとかタマって?」
 ・・・夏美なら、知らなくても不思議は無いか。

 俺はベルトをはずして、ズボンを降ろして一物を二人に見せてやった。
「この棒状になっている部分が竿。その根元についている袋が玉」
「へー。・・・じゃあ、竿っ! 咥えやすいし!」
「では私は玉ですわね。・・・一応訊いておきますけど、ちゃんと洗っていますわね?」
「保証する」
 正確には、真紀と姉貴がきれいにした。

 二人はすぐに俺の一物を咥え込んだ。これはスポーツと同じと書いてあるだけに、洗ってあると判れば、躊躇いを覚える理由は二人には無い。
 冬香は玉をころころと口の中で転がし、程良い刺激を与えてくる。何か本でも読んだのかもしれない。
 夏美はとにかくしごけば良いんだろうと、唇と舌を使って長いストロークで頭ごと動く。知識は無いと思うが、恥ずかしさと躊躇いを覚えず、ただ競争心で動いているのが幸いしたようだ。

「言い忘れたけど、俺が出した精液を飲んだら得点高いから」
 そう言うと、夏美が動きを活発にして、冬香がしまったと目を見開いた。竿を咥えている夏美は確実に精子を飲むことが出来るが、冬香は逆に確実に飲めない。このまま逃げ切りたい冬香としては、まずい展開だ。
 俺としては、二人の競技に初日から差がつきすぎても困るから好都合だが。

 ビュクビュクと、ついに俺の精子が夏美の咥内に放たれる。
「んん―――っ!? うぷぅっ!」
 口いっぱいに射精された夏美が、目を白黒させる。精子に対する嫌悪感は無くなっているが、だからと言って精子の味なんて知らない夏見が、すんなり飲めるとは俺は思っていない。・・・苦い物は苦手だと言っていたような気がするし。
 さて、冬香はどうするかな? 俺の期待通りに動いてくれるだろうか。

 冬香は、素早く俺の玉から口を離すと、目にも止まらぬ動きで・・・俺の期待以上の事をやってのけた。
 動揺する夏美の唇を俺の一物から引き剥がすと、その開いた唇に自分の唇を重ねたのだ。もちろんフレンチキスなんて生ぬるいキスではなく、冬香は夏美に舌を入れて、咥内の精液を自分が飲もうと吸い取ろうとする。
 夏美もそのまま盗られてたまるかと、自分の舌を使って妨害して、その間に何とか呑もうとする。

 当人達にとっては真剣な戦いだが、見てる側としては、双子レズ姉妹のディープキスショー以外の何者でもない。
 俺が期待したのは、冬香が尿道に残った精液を吸い出すことだったが、冬香はそれを超えてくれた。これは一方的に夏美の勝利とは出来ないな。

「ぷはぁ、ちょっと卑怯よっ!」
「奪っちゃいけないなんて、ルールにありませんでしたもの」
 怒る夏美を、そう言って受け流す冬香。唇に付いた精液を舐め取る姿は、普段からは考えられないくらいに妖艶に見える。

「じゃあ、競技の結果は引き分け。冬香も夏美も奉仕をがんばったし、二人とも同じくらい精液を飲んだからな」
 この結果に、冬香は得意そうにして、夏美は悔しげに唸る。引き分けでも、冬香は同点の危機をとっさの機転で回避して、夏美はチャンスをみすみす逃したのだから、前の競技の結果よりもその感情は強いだろう。

 次に予定していた競技は、俺もどちらが勝つか判らないんだが・・・まあいいか。夏美がまた負けるようなら、明日二連勝させることにしよう。

「では本日最後の競技。まず、二人にはこれを付けてもらう」
 と言って俺が出したのは、ボディクリップ十個。正確には、クリップ同士を一メートルのタコ糸の端に結び付けているので五対。

「このクリップをお互いに付けて、足は動かさずに引っ張り合う。最終的にクリップの残っている数が多いほうが勝ち」
「それは解かったけど、どこに付けるの、これ?」
「言っておきますけど、顔は嫌ですからね」
「その点は大丈夫。首から下にしか付けないから。
 それじゃあ、二人とも並んでくれ。クリップは俺が付けるから」

 言われた通りにする二人の内、まず冬香の乳首にクリップを付ける。
「っ! そんなところに―――」
「付けるんだよ」
 続けて夏見にも付ける。

「んあぁっ! ・・・残りも胸に付けるつもり?」
「いや、残りはこっちに付ける」
 俺はそう答えて、その場にしゃがみ込んだ。ちょうど目の前には、二人の性器が並んでいる。胸の大きさは違うくせに、陰毛の生え方は全く同じだ。

「まさか・・・そんな所に付けるつもりなんですか!?」
 俺の行動と視線で、どこにクリップを付けるつもりなのか察しのついたらしい冬香が、悲鳴のような声を上げる。

「嫌ならやめなさいよっ! あたしが不戦勝で同点になるだけだから」
 そう言うなり、夏美は『さあ付けて』と言うように、ぐいっと腰を前に突き出した。こう言われては、冬香も引けるはずが無い。

「ただ確認しただけで、誰も嫌なんて言ってませんっ! ここで差を広げてあげますっ!」
 対抗心とプライドが恐怖を超えたようで、夏美と同じように腰を突き出してくる。

「じゃあ、クリップを付けやすくするために二人とも性器を広げてくれ」
 実は、クリップを付けやすくするため以上に、俺が二人の性器を見比べて見たいための要求だが、それに気がつく事無く、二人は大陰唇を指で開いて性器を俺に晒した。

 見比べて分かったことは、二人とも全く同じ性器をしていると言う事だ。クリクトスや、膣口の位置はもちろん同じで、もしかしたら性器から肛門までの長さも同じかもしれない。違いは・・・夏美のほうがやや肉厚な大陰唇をしている気がする事ぐらいか。

 使い心地も同じか試してみたくなるが、今日は我慢だ。デザートは最後に食べるから美味いのだ。

 二人の右と左の大陰唇に、一つずつ付けていく。二人はそれを歯を食いしばって耐えて見せるが、残りの一対をクリクトスに向けると、目に見えて顔色が悪くなった。万が一千切れるのではないかと、思ってしまったんだろう。無理も無い。

 ・・・二人が思っていることは、実は俺も考えて不安になった。これから手に入れようというのに、いきなり傷物にはしたくない。万が一千切れたら、おそらく俺の他人史では治せないだろう。
 なので、クリトリスに付けるためのクリップは、他のクリップより若干バネを弱くしてある。冬香達が気がつかないと思うが。

 乳首の時は一人ずつ順番にしたから、二人同時に付けよう。
『ひぎぃぃぃぃっ』
「糸が張るまで下がって・・・よし。では、始めっ!」

「うッくぅぅぅぅぅっ」
「あうぅぅぅぅうっ」
 冬香も夏美も、じりじりとゆっくり引っ張りあう。クリップが外れた時の痛み対する恐怖と、痛みを覚悟して勢い良く引っ張っても、自分にクリップが残るとは限らないと言う事が、どうしてもそうさせる。

 このまま長期戦になるのかと思ったが、俺が思っていた以上に夏美は短気だったようだ。
 夏美が、勢いよく上体をそらし、勝負を仕掛けた。

 ババチンッ! っと、桜色から離れたクリップが、虚空に踊る。

「ああぁぁぁあぁぁあっ!?」
 しかし、クリップが外れたのは夏美の方だった。
「フッフッフ、・・・自爆しましたわね。いい気味です」
 と、目の端に涙を浮かべて言う冬香。しかし、夏美の攻勢は終わりではなかった。

「そうだけど・・・まだ残ってる三つがあれば、あたしの勝ちよね」
 それまで前に突き出していた腰を、夏美は一気に後ろに引いた。

 バババチンッ! 今度の音は三つ連続で。

「ッキャアァァァァァァ!」
 今度は夏美の目論見通り、外れたのは冬香に付けたクリップだけだった。悲鳴を上げた冬香は、股を大きく開いて尻餅をついた。
 夏美はそれを荒い息をつきながら、満足気に見下ろしている。

「二対三で、夏美の勝ち。これで一勝一敗一引き分け、決着は明日以降だな」
 そう言いながら、まだ付いている二人のクリップの外れている方の糸を、右手に握る。
「じゃあ、クリップは回収する」
『え?』

 バババババッチン! と、次々に外れ三度踊るクリップ。

『ひぎぃぃぃぃぃぃっ!』

 一気に糸を引っ張ると、二人とも耳に心地良い悲鳴を上げる。夏美も冬香のように尻餅をついた。

 しゃぁぁぁぁぁっと言う水音に目を向けると、二人は堪えきれず失禁したようだ。二人とも、まるで鏡合わせのように向かい合って。
「思っていた以上に、お前らって息が合ってるんだな。失禁するタイミングも同じなんだから」
 俺の言葉など耳に入らない様子で、二人は放心していた。

 二人の失禁の後始末を、三人でした後(他人史でやらせる前に、手伝わされた。さらに、二人の失禁を黙っていると念書まで書かされた)、明日の競技のための宿題を出した。

「明日は、お前達が好きな相手にどこまでやらせるかのレポートを書いてもらう。それで競技するから、書いてこないと無条件で負けだぞ」
「やらせるって・・・」
「キスとかですの?」
「それは、恋人とかになれば誰でもやらせるだろ? それ以上を俺は期待してるんだ」

 何を書けばいいのか解らなかったら、これを使って参考に出来そうな本を買うようにと、二千円ずつ渡して二人をクラスに帰らせた。
 明日、二人が何を書いてくるか楽しみだ。

 そして時間は流れ昼休み、学生達がその若い胃袋を満足させるための時間だ。もちろん、俺もその例外になるつもりは無い。例外になるのは、有里にまかせる。
「誠二、お弁当持ってきたわよ」
 そういって入ってくるのは、もちろん我が幼馴染有里だ。
「ありがとう、助かるよ」
「別にお礼を言うようなことじゃないわよ。これは食事係の仕事なんだから」

 食事係とは、双子の競技同様に俺が有里を他人史で操って任命した係りだ。
 有里の過去には『食事係りになった。食事係とは、御堂誠二に自分が作ってきた弁当を、手を使わずに口移しで食べさせる係りだ』と、『食事係の仕事をしている間は、どんな質問にでも正直に答えるのが義務だ』と、書き込んである。

「そう言えば、昨日はどんな夢を見たんだ?」
 弁当を広げている有里に、昨日の夢のことを聞いてみることにする。
「昨日の夢? あんたにレイプされる夢よ。いきなりあたしを物陰に引っ張り込んで押し倒して、嫌がるあたしを無理やり犯したの。まるで獣みたいに」
「じゃあお前にとってその夢は、嫌な夢な訳だ」

「そんなわけ無いじゃない。夢は自分の願望の現われなんだから」
 土曜日に書いた記述は、充分な成果を出しているようだ。
「それにその夢の後オナニーしたら、すっごく気持ちよかったのよ。だからきっとあたしはレイプ願望があって、特にあんたにレイプされたいと無意識に思っているのよ」
 後で、『俺にレイプされたいという願望がある』に、書き直しておこう。

「もうおしゃべりはいいでしょ。口をあけていて。すぐに食べさせてあげるから」
 有里は手を使えなおので、はぐはぐと犬のように顔を弁当に近づけて、口の中に食べ物を詰め込む。
 ちなみに、メニューはウインナーに卵焼き、野菜炒めにご飯、デザートにりんご。・・・ウインナーがたこになっていたり、りんごがウサギになっていたりはしない。

 俺が口をあけて待っていると、すぐに有里が口移しで俺に弁当を食べさせてくれる。ただ受身になるのもなんなので、ちゃっかり舌を絡めてみる。
「んっ! ちょっと、それはあたしの舌っ! 食べ物じゃないっ」
 と、怒られてしまった。・・・もう少し何か書いておくんだったな。

 俺は楽しいランチを思い切り楽しんだ。明日は、有里をどんな係りにしてやろうか考えながら。

< つづく >

感想を書く

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です