コスモスレンジャー 第1話

第1話 正義と悪

「ちっ コスモスレンジャーめ。 覚えてないさい!」

 コスモスレンジャーは、いつものように、悪の帝国ダークフラワーと戦い、そして勝利を収めたのだった。

「なんだ。今日もこんなに弱いのか… 最近あいつら、弱い奴ばかり出して、本当に戦う気あるの?」
 と、なんだか気に入らない顔つきで、コスモスレッドこと、山本美穂が呟いた。

「まー、弱いほうが地球を救うには楽だし良いんじゃない?」
 と笑いながら、コスモスピンクこと、滝村夕子はレッドに話しかけた。

「もー!二人ともいくら弱くたって、敵だよ!敵!」
 と怒った口調で、二人に話しかけたのは、コスモスホワイトこと、松井結衣。

「そうだね!敵だよ!気合入れて戦わないと!」
 とコスモスレンジャー一同は勝利の歓びに浸っていた。

 近いうちに正義の絆が崩れていくのも知らずに…。

 その頃。
 悪の帝国ダークフラワーでは。

「またしても、ダークリップは、コスモスレンジャーに敗れたのか!何をしている!」
「申し訳ありません。」

 コスモスレンジャーにダークリップが敗れたことに大首領は腹を立てていた。

「しかし、大首領様。彼女達のデータを収集しました。」
「何!データを収集したなら、それを先に言え!」

「はっ。しかし、私は、あることを思いつきました…」
「あることとは何だ?」

「それは、奴らの一人を拉致し、ダークフラワーの女戦士に仕立て上げようかと…」
「それは名案だ! 今回のことは、見逃してやろう…」

「そして、お願いがあります。 大首領様の手で、悪の素晴らしさを彼女達に…」
「よかろう! さっそく一人を拉致して来い!」

 これから、コスモスレンジャー最大の危機がくるとも知らない3人は、いつものように、3人で一緒に行動していた。
 そして3人に指令が届いた。

「市街の○○公園と○○駅構内そして、バス通りに怪物出現。至急3人は3箇所に移動せよ。」

 3人は困った。
「3箇所なんておかしいよ。だけど、みんなどうする?」
 レッドが問う。

「もちろん、みんな分かれて、敵を倒そう!どうせ弱そうだし」
 イエローが言う。

「みんな急いで。私は、公園。 イエローは駅。 バス通りは、ホワイト でOK?」

「OK!」

 とみんな了解し、各場所にちらばるのだった。

 何にも知らずに…。

< つづく >

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