Dollhouse of ARISEA プロローグ

プロローグ

 僕は彼女から、本当に色々なことを教わった。
 彼女は、社会的には褒められた人間ではなかったかもしれないが、僕にとって彼女はまさしく『先生』だった。

「人は、一人では決して強くなれない」

 僕にとって初めての彼女の『講義』が始まったとき、まず第一に彼女はそう切り出した。

「どんなゲームも練習相手がいないと強くなれないでしょ?」
「いや、まあそうですけど」
「それって、実は大事なことなの。人間、誰だって、誰かの心の樹を伸ばしてあげる力を持ってる」
「…………『心の樹』」
「そう。普通は、才能、って言うのかな。ちょっとニュアンスが違うんだけど。……性質、本質、って言ってもいいかもしんない。
 とにかく、それが、人の『心の樹』……、そして、誰かが、その樹に『水』を与えてあげることが、あたしは“愛”だと思うの」
「………………」

 彼女の名前は、緋百合 心菜(ひいゆり ころな)といった。
 僕を、生まれて初めて真剣に学問(と言うべきか)というものに向き合わせてくれた…………、『先生』、だった。

 彼女と僕との出会いは、因縁づけられていたようで突然だった。
 そう、それはおおよそ二ヶ月前の出来事。僕は、妹と、割り勘の約束で近所のサテンに訪れティータイムを過ごしていた。……が、ストロベリーだかブルーベリーだかのパフェを食べ終え更に僕のシフォンにまで手を出した末にトイレに発ったあの脳みそプリンがいくら待っても帰ってこない。逃げられたと悟った後も意地になり、ミルクティー一杯で四十分ほど居座り続けた末、ようやく諦めがつき渋々会計を済ませようと立ち上がった……その時に、“彼女”に声を掛けられたのだ。

「きみは、優しい子なんだね」
「……え?」
「あの子は、お友達?……いや、もっと親しみ深い関係か。妹さんかな?」
「そうですけど。……何すか」

 この時点で、僕はかなり怯んでいた。
 いや、僕だけじゃなく、誰だって。突然、公共の場喫茶店で、見知らぬ“白衣を着た”女性に話しかけられて、怯まない人間なんて、いるはずがない。
 しかも、冷静に彼女の発言を噛み砕き飲み込んでみれば、彼女は、僕と妹との一部始終を見ていたことになる。そして、更に言えばその後の四十分間、悶々とここでミルクティーを飲み続けていた僕を終始見つめ続けていたことになるではないか。

「オレンジジュースにダブルベリーパフェ、ココアシフォンにアイスミルクティー……、しめて1890円。結構したね」
「はあ」
「本当は割り勘のつもりだったんでしょ?」
「何で知ってんすか」
「見てたらわかるよ。でも、もう、全部自分で払うの?」
「ええ、まあ。他にどうしようもないですからね」

 思えば、僕は、この時点で自分の身の異変に気付こうと思えば気付けていたのかもしれない。
 勿論、警戒はしていた。それは、いわば本能だ。獣が火を恐れるように、僕は未知たるこの女性を恐怖していた。それは、間違いない。
 けど、だけど。
 “何故、僕はこんなにも正直にこの人の問いかけに答えてしまっているのか”。

「学生さん?お金に余裕はあるの?」
「まあ……、そんなに裕福な方じゃないですけど、流石に二千円ぐらいは出せますよ」
「へーえ……、それは、怒らずにお金を払ってあげられるのは、妹さんのことが好きだから?」
「……まあ、あいつの保護者みたいなもんですからね」
「そうなんだ」

 そう呟き、彼女は、無垢に、胸が締まりそうなほどに無垢に、微笑みを浮かべる。
 それが――、僕の見た、『先生』の最初の笑顔だった。

「お金、払ってあげようか?」
「え?」
「あたしも、きみのことが好きだから」

 …………その後のことを、今一つ覚えていない。
 会計は結局自分で払ったのか、それとも先生に払ってもらったのか。ともかくに、僕はその後、これまたどういった口車に乗せられたのか、先生の自宅であるというマンションの一室に連れて行かれたらしい。
 今となっては最早通い慣れた先生の部屋。僕はその日から二ヶ月間、週に二、三度、計二十回ここに通い詰め、彼女の『講義』を聴き、ようやくに、その“技術”を身につけ始めた。

 ――――『心の樹』と、それを育てる、『水』の力。

「…………くん…………かーくん?聞いてる?」
「え、あ、はい?あ、はい、聞いてませんでした」
「どうしたの?」
「いえ、ちょっと回想を」
「……ふーん」

 ほとんどの人間がそうであるように、先生もまた、自分の話を相手が聞いてくれていないと言う自体は好みではなかったらしく、僕に向かってあからさまに口を尖らせる。
 そう、この……、時に幼くも見える、白衣の女性が、僕の『先生』。
 医師と言うわけではない、科学者と言うわけでも勿論ない。その白衣は単なる趣味らしいが、たまに一緒に街に出る時なんかは目立って仕方がない。少し青みがかったようにも見える長い黒髪は、その日の気分によって後ろで一つにくくったり下ろしたりする。今日はくくる日らしい。モデルのような長身で、意図しているのかいないのかやや短めのシャツを纏うその下の胸もまた、グラマラスとまでは言わずとも、素直に“美”と呼ぶべき整ったアクセントになっている。それでいて顔つきはかなりの童顔、おそらく五年は歳が離れているであろう彼女なのに、たまに彼女が小さくあくびをしている時など、思わず二歳ほど年下の女の子を見ているような錯覚を覚えてしまう。
 そんな彼女に、僕は、少なくともこの二ヶ月の間、本当に多くのことを学んだ。
 もしも僕が高校を中退せず、真面目に登校を続けていればそれは三年生の二学期辺りで教師から教えてもらえたことなのだろうか。おそらく、そんなことはないだろうと思う。彼女が僕に教授してくれたことは、僕は今までの人生のどこでも聞いたことが無かったし、もし彼女と出会っていなければおそらくそんな概念には全く気付かずに生きていただろう。

 “人は、人の才能を伸ばすことが出来る”。

 簡単に、インスタントに、至極にありふれた言葉で要約するなら、こうだ。
 こう表現すると、何かとても安っぽい、小学校の道徳の教科書レベルの理念に聞こえてしまうかもしれないが、違う。それは、はっきりと否定できる。教科書が語る言葉には、何の根拠も裏付けもない、ただの観念、ただの理想を語っているだけに過ぎないが、先生の掲げるその言葉には、いくつもの“実践”があった。

「まあ、いいや。大したことじゃなかったし。……それより、かーくん。もう、『水遣り』には、慣れてきた?」
「え?ええ。まあ、ぼちぼちには。実験台が妹しかいないんで微妙ですけど」
「いいんだよ、最初は、みんなよく知った人の樹しか育てることができないから。……成果は、出てる?」
「ええ、それはまさしく。驚きました。今はもう店でも開けるんじゃないかってほどの腕前ですよ、あいつ」
「それはよかった」

 言い、先生は微笑む。
 この微笑を、僕はもう何度も見てきた。先生はよく笑う人だった。と言っても、僕は彼女が歯を見せて笑うところは見たことがない。語弊が無いよう表すなら、先生は、よく微笑む人だった。相手にその微笑みを向けることもまた、彼女にとって、人の心の樹を育てる上での極意なのかもしれなかった。

 人の心は、森のようなものだ。先生は言った。
 けど、その全てが完全に成熟し、鬱蒼と繁り合うだけの森じゃない。むしろ、その木々のほとんどが、成熟しきっていない、若芽のようなものであると、先生は言った。
 「それに『水』をあげるのが、私の、――私たちの、役目」。先生は、最初の講義の終わりに、僕にそう告げた。人の心の中にある、才能の、性質の木々。それに『水』をやり、育てるのが、先生と、僕の仕事だと言う。
 先生が話す内容に、オカルティックな要素は少しも含まれていなかった。言うならばそれは、話術の延長線上――、カウンセリングにも近いジャンルの、極意。「相手の呼吸に耳をやり、自分の呼吸を相手に合わせ」「相手の言葉に耳を澄まし、自分の言葉を相手に同調させる」「顔には笑顔を」「心にいつも花束を」。何でもないことのように思えるが、どうやら、それが、ツボにはまると、何でもないことではなくなってしまうらしい。

 僕には、先生と同じように、“人の才能を伸ばす才能”があるらしい。
 いや、正確には、それは二ヶ月前の時点ではまだ双葉も生えていないほどの微細な『芽』だった。けれど、そういった小さな芽ですら、生まれつき備えているのは本当に数少なく、先生が今まで出会った人間の中では先生を含めてもわずか四人だけだったらしい。先生は二ヶ月前のあの日、いわゆる偶然に、その芽を心のうちに抱える僕を見つけ出し、そしてそれからの二ヶ月間の講義の中で、彼女の『水』によって、着実に僕の芽を育て上げてくれた。
 彼女に「才能がある」と言われれば、本当にそんな気分になった。事実、そうだったのだろう。僕は、先生の言うことに対して、一つも疑う気持ちになれなかった。宗教みたいなものだ、とも自覚していた。けれど、それは。先生の見せる力は、先生が僕に授けてくれた力は、幻想の神とは違う、しっかとした実力を持って、現実に干渉することが出来た。

「『妹の料理を上手くする』……、きみらしい、かわいらしい初仕事だったね」
「料理じゃないです。オムレツ。プレーンオムレツオンリー。あいつにそれ以上のことを求めるのは酷ですから」
「でも、きっと他の料理もうまくなってると思うよ。基礎がわかれば、それ以外も、ね」
「だといいですけど。最近オムレツしか食べてません。絶対コレステロール過剰ですよ」
「じゃあ次は湯豆腐を上手にしてあげたらいいんじゃない?」
「根本的解決にならないっすよそれ。言うと思いましたけど」

 七回目の講義から、僕は、先生から学んだことを実践し始めた。
 その実験台は、脳みその八割が砂糖と鶏卵と牛乳で出来ている我が妹・駆楽 このみ(かるら このみ)。奴の無い才能を必死で引き出してやろうと考えた結果、苦肉で出てきたのが「もう少し料理が上手くなってくれればなぁ」ということ。かつ、全ての料理の才を上げるなどといった贅沢は言わず、せめて得意と自称する卵料理だけでもあと少しだけ上手になってくれれば、と思い、その、“このみの卵料理の才能”の芽に水をやり、その才能を生長させたのだが。
 その成果は、僕の想定の遥か上々を行くものだった。僕は、何も特別なことはしていない。先生に言われたとおり、このみのことを真剣に意識し、そして、毎日、彼女のオムレツを食べた後に一言、「このみのオムレツは本当に美味いな」と、言ってやっただけだ。顔には笑顔を、心には花束を。僕は僕の中の精一杯の好青年を引きずりだして、毎日このみにそう語り続けた。
 初めてはっきりとその成果が現れたのは三日目。このみのオムレツから、一つたりとも焦げが無くなった。五日にして、このみは美味いオムレツには塩が必需品であることに気付いた(遅い)。それから、六日目、七日目と経て……、二週間を越えた頃にはもう、このみは、鉄人にも引けを取らないほどのプレーンオムレツを作り上げるようになっていた。実際問題鉄人レベルの人が作るオムレツというものは食べたことがないが、少なくとも悪食家の僕にはそう思えるほどの料理を作り上げる技術を、このみは身につけていた。

「……まあ、でも、確かに自信はつきました。正直、驚きましたよ。このみにも、自分自身にも。どんな馬鹿にでも妙な才能があるもんですね」
「違うよ。馬鹿な人間なんていない。みんな、いろんな樹を持ってる。みんな、いろんな天才」
「ああ……、はい、そうですね」
「じゃないと、人は人を愛せない」

 先生の弁証法は、飛躍しすぎて時々理解が追いつかないことがある。
 ただ、僕は事前に彼女の講義から彼女が“馬鹿”という言葉を疎み“愛”という言葉を愛していることを知っていた。そういう意味でも、今の僕の発言は間違いなくの失言だった。それは、僕とは真逆の趣向であったが、だからと言ってそれは他人の哲学を蹂躙していい理由にはなるまい。
 彼女は、少し、き、とした目を緩め。また、再び、いつもと同じように優しく言葉を紡ぎ始める。

「でも……、とにかく、うまくいったんだね。よかった」
「ええ、はい。ありがとうございます」
「これで、あたしも……。……ようやく、きみに、“お願い”ができる」
「?」

 “お願い”。
 そんな言葉を、先生から聞くのは初めてだった。
 先生は常に、僕に無償で講義を提供してくれていた。時には、夕食までご馳走してくれた。二ヶ月前のあの日以来、直接にお金に関わる話はしたことが無かったけれど、先生が言いたいのはそういうことなのだろうか。……いや、先生は、そういうことを口にするような人ではない、と、思う。とは、思うけれど、もし仮にそういった内容だったとしても、僕は自ら快く、出せる分は全て差し出すつもりだった。
 それほどに、僕は、先生に感謝していた。俗物では片付かないほどの新しい世界を、先生は僕に啓蒙してくれた。新興宗教の信奉者は、こういった気持ちで教祖を見ているのだろうか。そうなのかもしれない。同等であったとしても、構わない。人を信じるということは、そういうことじゃないだろうか。

「お願い……、ですか。何です?僕にできることなら、何なりと」
「あの、ね。……“The Dollhouse of ARISEA”って、知ってる?」
「ドールハウス・オブ・アリシア……?あ、“人形の館のアリス”とか、そんな感じですか?童話?」
「……うん、直訳すると“アリシアのドールハウス”ね。」
「あ」

 僕ひょっとして今うっかり物凄い恥ずかしい誤訳しなかったか。
 そう、そうだ、ど忘れしてた、ofが入ると前後がひっくり返るんだよな。いや失敗失敗。これだから高校中退は。

「“アリシアのドールハウス”、ですか……。いや、すみません。あまり聞いたことないです」
「だよね。うん。多分もし日本が100人の村だったらその内の1人の右手の人差し指が知ってるか知ってないかぐらいだと思うから」
「ってことは二千分の一……、日本では、えっと、大体6万人ですか」
「あ、ごめん、そんなにしらないね。その更に二千分の一ぐらい」
「なんじゃそりゃ」

 そんな極少数なら100人の村にたとえたのがそもそもの間違いじゃないか。
 その単位だと大体白血球1つが知ってるかぐらいだろう。え、いや、白血球そんな少なくないか。よくわからなくなってきた。

「と、とにかく、そういう施設があるの。この近くに」
「施設、ですか。この近所……、もうこの辺に三年近く根付いてますけど、聞いたことないですね」
「関係者以外立ち入り禁止の極秘事項だもん」
「なんすかそれ。施設、って……、やばいとこじゃないですよね」
「やばいかも」
「おい」

 先生は、全くペースを乱すことのない、普段と同じのほほんとした口調で語り続ける。
 僕は、先生と初めて出会ったときに感じた、本能的な危機感を感じる。感じは、したが。
 しかし、同時に、僕の先生に対する信頼もまた、本質的な、揺るぎないものだった。

「とにかく、お願いっていうのはね。かーくんに、そこに入院してほしいの」
「入院?そこ、病院なんですか?」
「あ」
「あじゃねーよ」
「アジャコング?」
「じゃねーよ」

 先生の口調が、明らかにごまかし的なものに変わり始めた。
 至極嫌な予感がする。どうしよう、今僕が見ている先生というのは一人の精神病患者たる僕の幻想で、これからその精神病院に入院させられてエンドとかだったら。想像するだけで恐ろしいバッドエンドだ。

「い、いや、ちがうの。かーくんはそういう立場じゃないの。入院、入院じゃないとすれば……、そう、入籍、じゃない、入居!かーくんに、そこに入居してほしいの!」
「……だから、どういう施設なんですかそこは。そこをまず詳しく説明してください」
「女の子がいっぱいいるよ!」
「やったー!じゃない!!」

 ああ、ベタベタ!

「とにかく、入……入居してみたらわかるよ、うん。心配することは何もないって」
「ありまくりんぐですよ。大体、バイトがありますし。生活的な面でも急な環境の変化は……」
「あ、それは大丈夫。お給料、たんまり払うから」
「給料?……そこで、僕、仕事するんですか?」
「うん。単直にいえば」
「何の仕事ですか」
「……そこで」

「――暮らしてくれればいいの。他の、入居者たちといっしょに」

 先生は、真実を告げる時も、普段と同様にさらりと語る。
 それが、まさしく、僕の要求された“仕事”の内容だった。

「そこで暮らして、彼女たちの樹を育ててほしいの」
「彼女?」
「他の、入居者の人たち」
「……どういう、施設なんですか。“アリシアのドールハウス”」
「…………言わなきゃ、信用してくれないよね」
「ええ」
「……“愛をなくした人の集う場所”」
「…………」

 “愛”とは。
 彼女の講義の中でも、その話題は何度も出た。彼女が最も強調して語っていた主題とも言うべきワード。
 そして。
 彼女の講義の中で最も、僕が理解できない哲学。

「かーくんは、そこで、好き勝手に生活してくれればいいの。それで、気が向いたときに、気が向いた人の心の樹に水をやってくれれば、それでいいの。……そうすれば、彼女達は救われるから」

 好きにしろ、と。
 何と、難解な注文を言いつけてくるのか。
 しかも、それが、人の為になるのだと言う。
 何と、責任の重い仕事を押しつけてくるのか。

 けれど。
 それが彼女の“お願い”なら僕は、従うしかなかった。

「……ただ、一つだけ、お尋ねしたいことがあります」
「なにかな?」
「このみも、連れて行って構いませんか」
「……あ!……そっか、そうだよね、うん、もちろん。ばんばん連れていっちゃって。部屋はいっぱいあるからね」
「ありがとうございます」

 それ、なら。
 もう、全て、構わない。
 僕が気にかけるべきことは、一つもなくなった。

「多分、生活環境的に苦しいってことは、多分きっとないと思うから。
 本当に、好きなように、施設の中でなら、本当に、やりたいことをやってくれて大丈夫だから。責任は全部あたしが取ります」
「先生のお役に立てるかどうかはわかりませんが……、がんばります」
「そーんなに肩に力入れなくていいんだよー、かーくんは、そこにいてくれるだけで役に立つんだから」
「でも……」
「大丈夫、かーくんなら、あたしは、どんなことが起こっても許してあげられるから」

 二十回目、僕が受けた先生の最後の『講義』。
 彼女は、にっこりと。言葉だけでなく、本当に全てを包容してくれそうな微笑みを浮かべ。

「かーくんは、本当に優しい子なんだね」

 どこかで聞いた、台詞を囁いた。

< つづく >

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