第四話:アオイ、サトミ
アオイ
研究室に戻ると、皆が「お疲れ~」と声をかけてくれる。俺は皆のねぎらいに答えつつ、自分の机に戻る。
「お疲れ~、なんとかなった?」と、改めて声をかけてきたのは向かいの机のアオイだ。
「おかげ様で!アオイのおかげで助かったよ。本当、ありがとう」
「いいってことよ」
アオイは面倒見がいいうえに性格がカラッとしている、いいやつなのだ。ストレートの黒髪が似合う美人さんだし、「バランスのとれたナイスバディ」ってやつよりも、ちょっと胸が大きくてちょっと腰が細くてちょっとお尻がむっちりしているエロい体の持ち主でもある。
俺が力を手に入れた後、「研究が煮詰まったときに、アオイが机の下でフェラってくれると良いな」とふと思ったことによって俺のエロエロな企みが始まったのだ。
…最近、フェラや着衣でのエッチはしていても、アオイのエロい体は拝んでいないなぁ。…見たいなぁ。
「アオイ、夏休みは予定ある?来週の水曜とか空かない?」
ちなみにうちの研究室の夏休みは8月の終わり頃から、9月の始めにかけて2週間くらいということになっている。生もの相手の研究なので研究室には必ず誰かいるが。
「うん?私は図書館でジャーナル読んでるつもりだけど?どういう話?」
アオイは英語を読むのが速くて、論文の要点を掴むのも早い。ときどきぶっ続けで隣接分野の論文を大量に読んで、うちの研究室で使えるアイディアを10個ばかし見つけてきて、新しい実験を提案してくるのだ。その優秀さに、俺は舌を巻くばかりだ。…実験させると下手くそなんだけどな。
まあ、夏休みは2週間あるし、一日くらい邪魔しても平気だろう。
「いやね、海水浴に行く話があってさ」
「いいよ、私は。泳ぎたいときはプールに行くし」
「いや、エッチな海水浴にするつもりなのよ」
「ああ、それなら了解」
アオイは話が早くていい。
「で、今晩アキとエッチな水着を買いに行くから、アオイも来いよ」
「アキって最近ケンがよく寝てる子?」
「そうそう。あと、ああいうのは高いらしいから、お金も多めに下ろしといて」
「了解」
やっぱりアオイは話が早くていい。
ベタに犬の像の前で待ち合わせていたら、アキだけじゃなくて、サユリさんまで登場した。
「あれ?サユリさんまでどうしたんですか?」
「ママも選ぶの手伝いたいんですって~」
「まぁ、お金は私の負担になるわけですし。意見くらいは言わせてもらおうかと。あら、そちらのお嬢さんは?」
「わっ!ケンさん綺麗な人連れてきましたね~院の人ですか?」
「そうそう。研究室で向かいアオイっていいます。海水浴に連れてくことにしたんで、一緒に水着選んじゃおうと思って連れてきたんですよ」
「えっと、海水浴に行くってことは…」
アキが俺の顔を伺う。ああ、同類だってことを教えとかないと話しにくいか。
「ああ、アオイもアキやサユリさんと同じく肉…」
「ニク?」
えっと、「肉便器」って言ったらアキやサユリさんは怒りそうだな。正確な説明だからアオイは気にしないだろうけど。
「えっと、俺といくらでもエロイことをしてくれる素敵な人なんですよ」
「なんだ、お仲間さんですね~アオイさん、よろしくお願いします」
服飾品を扱うデパートに向かう間、女の子三人はペチャクシャ喋っていた。というか、アキとサユリさんがアオイを質問攻めにしていた。
…いつから俺とエッチしているかとか、研究室の皆は関係を知っているのかとかは聞かないでいいから…アオイも机の下のフェラをそんなに丁寧に描写しなくていいから…
セクシーな水着が多いと評判なそのお店ではなぜか男が試着室のセクションに入っちゃいけないというルールがあったので、店員さんの頭をいじる羽目になった。で、ついでなので他の人は試着室は入れないでもらうことにした。後で値引きもしてもらおう。
「アオイ、ハワイアンなプリント柄は似あわないぞ」
「そうかな~」
「それにぜんぜんエロくないぞ。もっとエロいのを選んでくれ」
「エロいってどういうのがエロいのさ?」
「俺がエロいなー、と思いながらニヤニヤ見ていたくなるようなやつか、俺が押し倒してハメたくなるようなやつ」
「了解…かなぁ?」
「フフフ、これ、どうですか?」
アキが着ているのはキラキラした赤布のワンピースの水着だ。
「へー、ビキニでもないのに胸が強調されていていいね」
強調というか、乳房の上半分と谷間が丸出しなんだが。他の部分はけっこう隠れているのがソソる。
「もみ心地も良いねぇ。まあ、元が良いからだけど」
しなくてもいいのに、つい乳首も水着の上から刺激してしまう。
「フフフ、じゃあこれにしますかぁ?」
アキもすぐ俺の手の上に自分の手を重ねてくる。…これくらいにしておこう。
「胸的にはかなり良いけど、他のも試してみてよ。アキのエロさは胸だけじゃないんだし」
「これならどう?サユリさんが試してみなさって言ってたんだけど」
アオイが着ていたのは、隠すところが極端に少ない。黒のマイクロビキニだった。トップは乳首だけしか隠れていない。ボトムも毛がギリギリ隠れているかいないかというGストリングでアオイのエロイ体が、直接的に…
御託は良いや。サユリさんグッジョブ。
アオイを抱きしめると、耳元で囁く。
「すぐ入れるから、鏡に手をついて、股広げて」
「了解」
アオイは話が早くていい。俺もすぐに服を脱いでアオイにぶち込んだ。
「アオイ、お前、自分のエロイ体見えるか?」
「あ…う…」
「胸大きすぎて、腰細すぎて、尻デカすぎんだよ、分かるか?鏡をよく見ろ」
俺はアオイを突き上げ続けながら、声をかける。
「突かれながら腰振って、胸揺らし過ぎなんだよ」
アニメかと思うくらいだ。
「は…あ…」
「お前な、こんなエロイ体に生んでくれた親に感謝しろよな。今日、ここでハメるつもりなかったんだぜ?」
「い…う…」
突き上げるのを一瞬止めると、胸をもみあげ、首筋から耳たぶへと舐め上げる。
「ここ舐められるの好きだろ?」
「あ、うん…で、も…」
「突かれるがいいか。今日はできあがるのが早いな」
舐めるのは止めて、突き上げに専念する。
「だって…いきなり…あ、や…い!…い…」
「もうイクのか?」
「イ…ク…」
ま、俺ももうイッてしまうんだが。試着室の床に崩れ落ちるアオイの中に俺はゆっくりと精を吐き出した。
「ケンさん、これはどうですか?」
アキが着ていたのは極端に布が少ない赤のマイクロビキニだった。が、
「いや、さっきの方が良いから、あれ買いなよ」
と、俺は一蹴する。
「水着選ぶのは飽きたから、アキとサユリさん用のエプロン買いに行きましょうよ。エロいやつ」
「エロいエプロンってなんですか?」
「そりゃあ、裸につけてもらって、俺がエロいなー、と思いながらニヤニヤ見ていたくなるようなやつか、俺が押し倒してハメたくなるようなやつですよ」
「そんなエプロンあるんですかね?」
「探してみようよ。できればお二人お揃いので」
会計をすませようとすると、お店は臨時閉店になっていた。変な声が聞こえてきたので、客が騒ぎ出す前に追い出したらしい。臨機応変に対応できる良い店員さんじゃないか。帳簿が不自然にならない範囲で最大限値引きしてもらったし。
エプロンはいらないアオイは先に帰すことにすると、「あの二人、すごいね」と、耳打ちして来た。
「うん。いつもあんな感じで元気だよ。3人でエッチしている最中も二人でぺちゃくちゃしゃべってるし」
「了解」
「おう。じゃあ、来週の水曜は必ずそれ着るんだぞ。入れてやるから」
「了解」
サトミ
海水浴の前日の夕方にターミナル駅でサトミを出迎える。
「おい、サトミ」
「あっ、ケンさん本当に迎えにきてくれたんですね!」
「あのな~もうちょっと信頼しろ」
「イエイエ。元気してました~?」
「おかげさまで」
「まっ、アキやアキママと一杯してるっていうから、元気だとは思ってましたけど」
アキからサトミにそーいう話が回っているのか。って、二人には海水浴の準備をさせてたんだから、当たり前か。
「ケンさん、荷物ちょっと手伝ってくれます?」
「いいよ、でもその前に…目をそらさないでくれる?で、まばたきしないで」
催眠は2度目なので、ラクチン。ホテルの部屋まで待っては楽しみが減ってしまうからな。
サトミをそっと抱きしめて、耳元にささやく。
「サトミ、俺とのエッチについてどれくらい考えてる」
「いっぱい考えてます。今回の帰京の主目的なので」
「俺のペニスについてはどれくらい考えてる」
「入れてもらって、イカせてもらうつもりですよ」
「俺のペニスに触りたいとは思うか?」
「あんまり。手コキしてあげてるときに顔見てるのも良いんですけど、今日は私がイきたいですから」
「嘗めたいとは?」
「フェラはあんま好きじゃないです。しろっていわれたらするでしょうし、ケンさん相手だからそれなりに楽しむでしょうけど」
「さっき俺と話してたとき、俺の股間、ズボンの下にペニスが隠れているのは意識していたか?」
「そんなことわざわざ考えませんよ」
…こんなもんだよな。女の子にとってペニスそれ自体はそれほど重要じゃないって話は聞くしな。…アカネ先生は変態だから除くとして。
という訳で、サトミの頭をいじる。今回は、時間を限定する。ずっとこの状態だと明日の海水浴で困るし。
「サトミ、荷物手伝おうか?」
「あ、はい。お願いします~」
駅からホテルに歩く間は、サトミは平静で、俺は普通に会話を楽しんだ。涼しげな服装がかわいいと誉めてあげたり、アキとサユリさんの親子丼のことをからかわれたり、仕事が忙しくて家事の暇もないというグチをきいてあげたり。
そろそろ思考の5割くらいは俺のペニスのことで占められてるはずなんだが、ようやる。
でも、それも長くは続かなかった。ホテルに入り、2階の受付に向かうエスカレーターに乗ると、サトミが後ろから俺の腰をぎゅっと抱きしめてきた。そして右手で俺の股間をつかむとむにゅむにゅともみはじめる。
俺はサトミの荷物を前に抱えているんで、サトミの手元は周りから見えないはず。せいぜいラブラブな彼氏に体を預けているくらいに見えるはず。…いいねえ。
チェックインをしている間、サトミは満足げにニコニコしていた。…エレベーターの中でも、股間を見つめる合間にこっちに俺に視線を合わせるな。恥ずかしいじゃないか。揉まれるよりも、そっちの方で勃っちまうぞ。
「清潔で広くて良い部屋じゃないか。やっぱ泊まるならラブホよりこういうところがいいな」
払うのはサトミだしな。社会人だから別にいいだろ。
「ちゃちゃっと荷物おいて…おい」
サトミは俺の話すことなんか一言も聞いてなかった様子で俺の前に跪くと、ズボンの上から俺の股間にキスしてチャックを勝手に開く。
「ケンさんのペニス、サトミがすぐ食べてあげますからねぇ」
「おいおい…食事の前に少し味見してもいいけど、俺がいいと言うまでは口にいれるなよ」
「あっ、出た!ケンさんの素敵です~おいしそう~うっとりしちゃいます」
聞いてるのか?サトミ?って、もう思考の8割が俺のペニス専用になっているんだから難しいか。
サトミは指をそっと添えながら、俺のペニスに雨あられとキスの雨を降らす。くわえるなという指定は、一応聞いてたらしい。亀頭から根本まで、愛おしそうに口づけをしてくれるのはよろしい。
「じゃあ、ちょっとくわえてみな」
カリを嘗めはじめたサトミにそう促すと、亀頭をつるっと唇で包み込んでしまう。そして味わうように強く舌を絡ませつつ徐々にペニスを呑み込み始める。
…このまま、サトミの意外に上手なフェラテクで出してしまいたくなるが、今回は予定を優先することにする。
「サトミ、フェラはもういいから」
「ぷふぁ」と、サトミは口を離して俺に抱きつくと、キスをせがんでくる。さすがサトミである。思考の8割をペニスに占拠されても、キスは忘れないようだ。
キスの要望に応えて、舌を絡ませていると、サトミは俺のペニスに手を伸ばして、自分のスカートの中へと誘導しようとする。
けれども、俺は「ダーメ」と言って、サトミを自分から引きはがす。
「ディナーの予約を入れてあるから、そっちが先」
「えー!せめて一回戦しましょうよ!!これじゃ生殺しです!ケンさんの…」
ペニスに再び手を伸ばそうとするサトミを制する。
「ダメったら、ダメ。ほらっ、レストランに行く前にお化粧直しなさい」
というわけで、夜景の見えるレストランでディナーである。こっちは色々話を振ってあげているのに、会話は弾まない。一言二言は答えてくれても、すぐサトミは思索に耽ってしまう。そのテーマが分かっているだけに、サトミの顔がエロくて仕方がない。
サトミが見つめる視線の先、テーブルに隠された俺のペニスも本当は興奮しっぱなしなのだが、その素振りは見せない。食欲なさげなサトミの分も分けてもらって、食事を楽しむ。
前菜やらなにやらを終えた後、メインディッシュを食べる前に俺は小用を足してくることにした。
トイレを出ると、出口でサトミが待っていて、すぐにしがみついてきた。
「お食事はもういいですから、エッチしましょうよぅ」
「ダメだろ。注文した物はちゃんと食べないと」
俺らしからぬ答えに、サトミは首筋にキスをしながら、舌で嘗め上げてくることで対応した。
「私、魅力無いですか?」
と、言ってきて俺の手を自分の胸に押し当てる。
「かわいい後輩が頼んでいるんですから、サトミの中にケンさんの素敵なペニスを入れてくださいよぅ」
と、耳元でささやいてきて、俺の股間をなで回す。
…少しかわいそうになってきた。落ち着かせてやるか。サトミの腰をつかんで持ち上げると、服越しに股間と股間をすり合わせる。
「サトミに後で入れられると思って、俺のもガチガチなんだよ、分かるか?」
「あ、はい…」
「後でいっぱい入れてやるから、とりあえず落ち着け」
と言って、降ろす。ちょうど男性用トイレから人が出てきたしな。
「落ち着いたか」
「あっ、その、はい、いや」
ああ、そうか。手とヴァギナしか手当してないか。いじったとき、3箇所でペニスに触れたくなるようにしたからな。
「口が淋しいか?」
コクン、と頷く。
「じゃあ、膝をつけよ」
サトミは跪くと俺の股間にキスを始める。情熱的だ。熱病的というべきかもしれないが。
…いくら口を大きく開けても、ズボン越しにくわえようとするのは無理があるぞ。チャックが引っかかったりしないか、それ?あと、俺のズボンを唾で濡らすな。それに、
「おいっ」
女性用トイレに入ろうとしているオバサンがびっくりしてこっち見てるぞ。
「もう大丈夫です。落ち着きました」
サトミは俺を見上げて断言すると、立ち上がり、おばさんににっこり会釈する。
「あ、ケンさんは先に戻っておいてください。ちょっと用があるんで」
そう言い残してサトミは女子トイレに消えていった。
メインディッシュを食べ始めると、サトミがテーブルの下で何かごそごそすると…俺の股間に足を延ばしてきた。左足…かな。
「ケンさん、ちょっと開けてください♪」
トントン、とチャックのあたりを叩きながら明るく言ってくる。
「開けてくれないと暴走しますよ」
「なんだよ、暴走って」
「手始めにケンさんのムニエル奪います」
さっきまで食欲なさそうにしてたくせに。
「分かったよ…ほれ」
仕方がないので、テーブルクロスの下でチャックを開いて、ペニスを出してやる。
「うりゃっ」
とペニスを足の指で挟まれた。ああ、さっきの「用」ってのはストッキングを脱いでたのか。
「ちょっときついんで、脚をちょっと開いてくれません?かかとを椅子にのっけないとつっちゃいそうです」
「はいはい」
ついでに椅子をなるべくテーブル側によせてやる。テーブルクロスで股間を隠すにも都合良いしな。
「ありがとうございます。これでやっと落ち着いて食事ができます」
と、サトミににっこりとエロい笑顔を向けられた。足で触りたくなるようにはいじっていないんだがな。口と手とヴァギナだけのつもりだ。でも、足でもある程度代用できているようだ。人間の頭ってのは柔軟にできてるもんだな。感心する。
…だから挟むのを止めたと思ったら、なで始めるんじゃない。いや、挟んでコかれるのも困る。さっきから興奮していてやばいんだから。
股間への刺激と戦いながら、機嫌良くペラペラしゃべるサトミの話に合わせるのはたいそう難しかった。
食事を終えて部屋に戻った後、すぐサトミに押し倒されてエッチになだれ込んでしまった。
「イエイエ。約束ですからね、すぐに入れてもらっていっぱいエッチしてもらうって」
約束しちゃったからしょうがないよなぁ。
ペニスを入れてイカせてやる約束はすぐに果たせた。しかし、サトミはそれだけでは満足せず、いつまでも俺のペニスを攻め続け、空が白み始めるまで寝かせてくれなかった。最後はさすがに痛くなってきので拝み倒して寝かせてもらったが、サトミの中に入れたまま抜かないのを条件にされてしまったし。
明日の海水浴、体力持つかなぁ。
< つづく >