マゾロイド 第九話

第九話

 クラブ棟の廊下を駆け足で走る一団があった。

「少佐! 完成したって本当か?」

「ふふふ。当然だよ。私が自ら志願した任務に失敗したことがあったかい?このネトラス軍の青いレーザーに! まあチーフの整備した完璧なメカがあったからこそだがね。」

「お褒めに預かり光栄。こちらも心血を注いだかいがある。急ごう。今こそ艦長がわが基地に設置してくれたプラズマテレビが真の価値を発揮する! 」

「ああ! 今日は存分に堪能しようじゃないか! 少佐厳選! 『科学戦士サイバーレイナパンチラシーンのみ画像集』を! ! 」

「「了解! 」」

 そういうと、メガネ、小太り、デブの3人は基地と称してる彼らの部室に向かった。彼らは「アニメ研究会」という部活仲間だ。 
 簡単に言うとオタク仲間だ。アニメ好きの彼らが、放課後、部活活動という名目で好きなだけアニメを堪能するために作った部活なので、彼らは部員が3人しかいないことは気にしていない。

「はあ……はあ……やっぱ。遠い……」

「しっかりしろ! チーフ! 仕方が無い。部室がもらえただけでラッキーなんだ。3階のトイレ横の狭いところでも! 」

「そうだ! がんばれ! エデンはもうすぐだ! 」

「あ……ありがと! がんばるよ。少佐。艦長」

 チーフと呼ばれたデブが階段で苦しんでるのを艦長と少佐と呼ばれた小太りとメガネが励ます。
 もちろん彼らにもちゃんとした名前がある。しかし彼らは自分達が決めたコードネームで呼び合っていた。
 正直周りから笑われてることだが、彼らは気にしない。

「ほら! もうすぐだ! 」

 彼らは自分達の基地のドアの前にたどり着いた。落書きまみれのドアにマジックで書かれた「アニメ研究会」という文字。
 正直中も狭く、汚い。だが、彼らはそんなことは気にしない。
 クラブ活動に力を入れている彼らの学校において、部員3人の同好会レベルの彼らに部室が与えられたことが奇跡なのだ。

「うう……」

「どうした?艦長?」

「いや……今までの苦労を思い出したら……。親に頼み込んで中古のテレビなんかをそろえたり、デジタル放送のラインをつなぐ申請を委員会にことわられたり……つらい日々が……」

 目頭を押さえている艦長の肩を少佐が優しくたたく。

「そうだな……辛かった。あの時は再度申請にいったら危うく、部室も取られるところだった。だが……その日々はこのときのためにあったのだ。今日のパイロットシートは君だ」

「そんな! パイロットシートはいつも君の専用じゃないか! 」

 ちなみにパイロットシートというのはテレビの真正面に設置されてる座椅子のことである。
 背もたれの角度調整や、ドリンクホルダー付きの高級品。ちなみにほかの席は座布団とクッションとなっている。(彼らの部室はアニメ観賞に特化するため付属の折りたたみ机を排除し、カーペットを敷き詰め、拾ってきたコタツが設置されている)

「いや。今日は君のだ! 君が座るべきなのだ」

 チーフも無言でうなづいて、艦長の肩をたたく。いい笑顔だ。階段を上ったばかりで息が上がっているが。

「……くぅ! 私は……いい仲間を持った! ……さあ! 我々の戦場へ行こう! 」

 艦長は鍵を開け、部室に入る。すぐさまテレビの電源を入れるつもりだった。だができなかった。
 なぜなら、本来彼ら3人以外いるはずない部室にいるはずの無い人がいたからだ。

「む……おそかったな。待ちくたびれたぞ」

 小学生と間違えてもおかしくない背丈。しかし、片手を腰に当て、胸を張る態度の大きさは大人以上。腰まで伸びた流れる金髪。
 日本人離れした顔立ち。この学校で知らない者はいない。ヒナト・グレゴリーだ。
 その後ろで、彼女の幼馴染というより召使の恭太も立っていた。

「「「……」」」

 部室の中に立っていたヒナトをみて、3人は固まる。彼らもヒナトのことは知っている。学園でもトップクラスの美女。
 ただし、いい思い出はない。可愛いと思うがひどい目に会わされた記憶が強い。

(なんで?ここに! ?部室問題は解決したはず! )

この学校ではクラブ活動は生徒会ではなく、各クラスの委員長で構成された委員会という組織が管理する。生徒会は学校全体の生徒達の代表組織。外部との調整や大きな行事を管理運営する。委員会はあくまで学校内部の生徒達に関する管理組織。ありていに言えば風紀委員に近い。

「久しぶりだな。あの時以来か……どうした?ここは君達アニメ研究会の部室だろう?」

 ヒナトが声をかけても、3人は返答できない。というかなんていったらいいかわからない。
 何しろ、ヒナトは一時期、このアニメ研究会をつぶそうとしたことがあるのだ。

「学校のテレビで何を見る気だ! 研究?研究とはその事例に対し学び、より高みに持ち上げる行為だ! お前達のしてることに高みなど無い! そんな無駄な行為に貴重な部室を与えることは無い! 恥を知れ! 」

 以上が、委員会での予算審議会でのヒナトの言い分である。
 あの時は艦長の必死の説得でほかの委員達が同情し何とか部室を明け渡すことは防げたが、ヒナトは最後まで反対していた。

(もしかして、又部室を明け渡せって言いに来たのか?! )

 艦長はごくりと唾をのむ。この部室はかれらの青春そのものだ。明け渡したくない。だが相手が悪い。
 ヒナトは生徒・教師に人気がある。唯我独尊で強引だが主張は正しいのだ。
 おかげであの後、アニメ研究会は大勢の生徒から冷たい目線をくらう羽目になったのだ。

「あ……あの……俺たち遊んでませんよ。今日だってちゃんと研究するつもりで……」

 艦長は気力を振り絞り、言い訳をする。チーフ、少佐はうなづくだけだ。彼らは静かに好きなアニメを堪能したいだけなのだ。
 ヒナトのような人気者に喧嘩を売る気も度胸も無い。ともかく、穏便に帰ってほしい。それが願いだ。

「ん?……なにをいってる?ああ……あの件のことか。あれはもう終わったことだろう?今日来たのはその話ではない。……今日ここで待ってた理由はな……。ヒナト達をアニメ研究会に入部させてほしいのだ! 」

「「「へ! ?」」」

**********************************

(((なんでこんなことに……)))

 艦長、少佐、チーフの心の声は見事に重なっていた。部室には3人が座り、テレビの前ではヒナトが仁王立ち、その横に恭太が控えている。
 本当なら、厳選シーンを3人で盛り上がるはずだったのに。部室には熱気ではなくどう対応したらいいかわからない空気が充満している。

「あの……それで……今日は何の御用で?」

「おや?聞こえなかったのかな?ヒナトと恭太。私達をこのアニメ研究会に入部させてほしいのだよ」

「いや……でも。グレゴリーさんってアニメって嫌いだと……」

「なあ……あのときだって……」

 艦長とチーフが互いに顔を向いてうなづく。

「え~と。あのときはな。委員長としての立場上反対するしかなかったが……実は私はコスプレが趣味なのだ。その延長でアニメも好きなのだ」

「「「え! 」」」

 3人はかなり驚く。お硬くて真面目なヒナトがコスプレやアニメが好きというのがイメージに合わなかったのだ。

「そんなに驚かないでくれ。私だってそういう趣味はある。君達がアニメ研究の一環としてコスプレイヤーの写真を撮る活動をしていると知ってな。イヤイヤ。嬉しかったよ。この学校にも同じ趣味の人がいて。まあ私はコスプレするほうだがな。休みの日は恭太をカメラマンにしていつも楽しんでる」

そういって、ヒナトはアルバムをコタツの上に出す。それは彼らアニメ研究会がとった写真だ。コスプレイベント等で撮影した物だがきわどいアングルが大部分を占める秘密のお宝だった。

「あ! いや! これは! 」

「待ってる間に見つけて見せてもらった。なかなかの腕じゃないか。あの時これを見せてくれたら予算なんでいくらでも上げたのに。これなんて最高だよ」

 そうヒナトはくすくすと笑いながら、アルバムを楽しそうにめくる。
 そんなヒナトを見て3人はあっけに取られる。ヒナトが最高といった写真は確かに3人も認める最高作品だが、それは本来見えてはいけないスカートの中身がばっちり見えてしまったものだからだ。

「グレゴリーさんて……こういうの嫌いじゃなかったっけ……?」

 ヒナトというのはこういうはしたない行為を何より嫌うという評判だった。だから極秘資料として提出しなかったのに。

「何を言ってるんだい?コスプレイヤーにとってパンツを見せるのは当たり前のことだろ?むしろ見せて何ぼじゃないか。ははん?君達はヒナトのレベルを図っているな?こう見えても私はかなりの上級者を自負している。恭太! あれを見せるんだ! 」

 ヒナトがそういうと、恭太がバックからある衣装を取り出した。

「おお! これは! 」

「そう! 今私の中で一番のお気に入りの科学戦士サイバーレイナの衣装さ。もちろん私のサイズに合わせた特注品! もうほとんど私服といっていいぐらい着てるよ」

「うわ! これ! そこいらの量産品じゃない! 完全オーダーメイドじゃないか?しかも使った形跡がある! 」

 そういって、少佐が衣装を持ってその仕上がり具合に驚愕している。ちなみに彼がこの3人の中で一番コスプレに力を入れている。
 持ってるカメラもかなり高価で腕も確か。彼が少佐と呼ばれるゆえんは抜群のベストショットを逃さない腕がアニメのエースキャラにそっくりから来ている。

「家にはまだ一杯ある! ……正直に言うと置き場に困ってね。できれば少しここにおかせてほしい。もし許可してくれるなら、君達の好きな衣装を着よう。好きなだけ撮影もOKだ! 」

 そういうと、ヒナトはスカートのすそを少し持ち上げて、笑顔でピースサインをした。
 その姿は恥ずかしさは微塵も無く、実に様になっている。

「「「! ! ! ! ! 」」」

 3人はヒナトの姿に固まったしまった。ヒナトのポーズが似合ってたからではない。
 ポーズをとったヒナトの下着が見えたからだ。短めのスカートの丈を持ち上げたのだから当然といえば当然だが、なにより見えた下着がすごかった。
 紫。布面積は極力少なく、その布さえ薄手で透け美味。レースで周りを装飾し、Tバック。
 女性の下着などというのは家族の者しか見たことが無い3人にも明らかに普通ではない品とわかるもだった。

「ぐ……グレゴリーさん……パンツ! ! 下着……見えてる! 」

 艦長は声を震わせながら指摘する。だがヒナトはあっけらかんとした笑顔でさらにスカートをめくりあげた。

「ふふ! 見えてるんじゃないよ。見せてるんだ。何背これはヒナトのお気に入りの見せパンだからね。入部初日ということで気合を入れたんだ。どうかな?かっこいいだろ?」

 そういうとヒナトはパンツ丸見せのまま、クルリと1回転し、再び胸を張った。

「ヒナトは上級者だからね。パンツを見られ撮られるくらい当然! ……撮らないのかい?なるほど! 制服を着ていてコスプレをしていない者など撮る価値は無いということだね。ふふ。ここの部活はなかなかレベルが高い! 是が日も入部したい! 許可してくれるよね?」

 そういうとヒナトはコタツの上に登って手を頭の上に組んだグラビアポーズをとったまま入部を嘆願して来た。
 当然下着は丸見えのままだ。
 下着丸出しのままニコニコ微笑むヒナトはまるで、色気でおねだりをしているようにしか見えない。

「ちょ……ちょっとタイム! みんなと相談しますので! ! 」

 このままヒナトにしゃべらせておくとヤバイと判断した艦長は、流れを変えるべくタイムを提案した。
 ただでさえ、女性の下着姿などには免疫が無いのに、それがヒナトほどの美女なのだ。
 このままだと向こうのいいようにされると直感した。さすがに艦長と呼ばれるだけはあり、危機察知能力は優れていた。

「……。わかった。なるべく早めにな。何背ヒナトは早く部活がしたくてうずうずしてるのだ。いろんなところが。……待ってる間アニメみてもいいか?」

「は……はい。どうぞ」

「やった! 学校でもアニメが見れるなんていい部活だ。恭太準備だ! 」

「わかったよ。ヒナト。どれがいい?やっぱりサイバーレイナ?」

「ふむ。それもいいが、全部みてるからな……! おいそれは! やっぱり! ついこの間発売された劇場版! 私も注文したが届くのは数日後のはず……これだ! 恭太! 再生! 」

 そういうとヒナトは嬉しそうにテレビの前に寝転んだ。Tバックが食い込んだお尻が丸見えだが、そんなことを気にする様子もなく画面を見入ってる。
 その姿は、噂や予算委員会であった真面目できちんとしていたヒナトとはかけ離れていたが、欲情的でもっとじっくり眺めていたい姿だった。

「おい! 艦長! どうしたんだ?部員が増えるのはいいことだろ?なぜすぐ許可しない」

 ひとまず、入り口近くで3人は集まって話し始める。

「というか、あのヒナトがコスプレでアニメ好き! しかも俺たちの希望も聞いて、撮影もOKなんだぞ。何をためらう! 」

 コスプレが好きな少佐は、興奮し力説する。無理も無い。女性コスプレイヤーの人口は増加をしているといっても観賞や撮影に値するレベルにいる人数は多くは無い。イベントでも手で数えるほどしかおらず、高嶺の花に近い。撮影会に参加するのも手だが、お金がかかる上、制限も多い。今までは苦渋の選択をしていたのだ。
 だが、ヒナトが部に入部すれば話は違う。ヒナトは見た目は抜群(スタイルは残念だが)。おまけにさっき見た限りではコスプレに対し抵抗もない。
 部活の名目で思う存分してくれ、ドシドシ撮影させてくれるだろう。しかも喜んで。
 イベントだって有利だ。オタク男3人(見た目がいまいち)では、たとえ上玉にあたっても警戒されたり、その他大勢として冷たく対応されることが多い。だがヒナトが自分達の専属プレイヤーとして一緒に参加してくれるなら話も違う。
 撮影目的のカメラマンからは羨望の眼差しで見られるし、何より、女性コスプレイヤーたちの対応がよくなる。彼女らは自然と同レベルでコミュニティを形成したがるのだ。ヒナトほどのレベルはかなりの上玉。それが向こうから話し掛けて来る。もしかしたらさらに親しい付き合いもできるかもしれない。少佐の頭の中はバラ色の未来で一杯のはずだ。

「そうだよ! パンツ! お尻! エッチなパンツ! 」

「落ち着くんだ! チーフ! 」

 チーフにいたっては女の子の生下着+お尻を見たことにより興奮メーターが振り切れかかっている。

(気持ちはわかる。僕だってドキドキした! だってあのヒナトだよ! ?それが、僕達の部活に入部して、パンツ見せて笑いながら撮影OKだよ! ?普通なら反対するまでも無くOKさ! でも……)

 艦長は難しい顔をして悩みだす。本来なら自分達の活動を邪魔するならともかく、積極的に参加しようとするヒナトの入部を反対する理由は無い。というか却下する権利すらない。(入部希望者自身が入部を希望するなら、入部かどうかを判断するのは委員会の仕事と校則で決まっている)

(でも……あの噂……。聞いたときは何を馬鹿なと鼻で笑ったっけ……でも……さっきのヒナト……)

 艦長はクラスである噂を聞いたのだ。

「あの真面目なヒナト・グレゴリーが変態だった」

 というものだった。いわく、公園で素っ裸になって写真を撮られて喜んでたとか。
 へんな薬を遊び半分に手を出して頭がおかしくなって、子供の前で乱痴気騒ぎを起こしたとか。
 コンビニで暴れた挙句、店長を逆レイプした。
 不良に負けて命乞いして不良たちの玩具になることを宣誓した。
 その証拠に授業中にストリップをして教師に連れて行かれたとかだ。
 普段なら、いつものヒナトをうらんで、誰かがデマを流したと思われるだけだが、今回は広がりや騒ぎ方がひどい。本当かも……そんな声がちらほら聞こえているのだ。

(普通なら、そんなことしたら、学校なんてこれないはずだけど、市長であるヒナトの母親が圧力かけてるってのも説得力あるし……もし噂が本当ならやばいかも。特に後半の噂……)

 不良は彼らの天敵である。後半の噂が本当なら彼らが自分達の部室に押しかけてくる可能性もある。かといって、この提案を断るというのももったいない。メリットが大きすぎる。新入部員が二人。これなら予算申請も通りやすい。それにヒナトは自分達の活動、思いにアニメとコスプレに抵抗を見せていない。その上学園でトップクラスの美女。3次元の女にはとことん縁が無い3人のそばに振ってくるのだ。わくわくしないわけがない。

「「艦長! ! 」」
 
 少佐とチーフがまくし立てるなか、艦長はまだ踏ん切りがつかない。

(うう……僕だって……。でも! でも! )

 そんな、上から何か布が3人の前に振ってきた。何だろうと視線を向ける。それは学校の制服のスカート。なぜそんなものが?疑問に思ってる後ろから衝撃が襲ってきた。

「ははは! 後ろからど~ん! 」

「ぎゃ! な……なんだ?! ?え……! ! ! 」

 突き飛ばされた三人が振り向くと驚くべき光景が目の前にあった。

「うふふ! 学園1のコスプレ戦士! ヒナト参上! びし! ……どうだい?さまになってるだろう?というかいつまで話し合ってるんだい?これじゃあ家でアニメを見るのと変わらない。せっかく部活に入ったのだ。一緒に見よう」

 そこではポーズをとってるヒナトと恭太がいた。だがその格好が問題だった。恭太はなぜかメイド服を着ていた。しかもそれが似合っている。メイド喫茶の一番人気のこだといわれても信じるだろう。そしてもっと問題なのがヒナトだ。楽しそうにポーズをとっているが、服を脱ぎ捨て全裸。頭には犬耳、お尻の穴からは尻尾をたれ下げている。そして手足には犬の手足を模したブーツと手袋をつけていた。

「ぐ……グレゴリーさん……な…なんて格好……」

「ははは! ン?格好?これはヒナトがコスプレに目覚めたときの姿。犬のコスプレだわん! ちなみに恭太は私の召使だからな! それにふさわしい格好にさせた! ところで……」

 そういうとヒナトは腰に手を当て指を突き出した。

「グレゴリーなんて他人行儀やめてくれないかな?できればみんなみたいにあだ名で呼んでほしい。そうだな。コスプレネームで呼んでくれ。私は「バカ犬ヒナト」なんだ。ちなみに恭太は「チン子ちゃん」だぞ! ほら! 挨拶! 」

 そういってヒナトが恭太のお尻をつねった

「きゃん! ひい! わ……わかったよ。ぼ……私の名前はチン子で……す。あん! 」

 自己紹介している恭太をヒナトがいきなり蹴り倒したのだ。その上でお尻を踏みつけた。

「何を恥ずかしがってる! 教えただろ?もっとコスプレのときは恥じらいを捨てろと! まったく! そんなんじゃあ私のようになれないぞ! 手本を見せてやる! 」

 そういうとヒナトは、笑顔で腰を落とし頭の後ろに手を回した。

「始めまして! 私はアニメ研究会所属のコスプレイヤー! コードネームはバカ犬ヒナト! 気軽にバカとかヒナトって呼んでくれ! 先輩方! 今後ともよろしくだワン! 」

 ヒナトはへらへらだらしない顔で嬉しそうに破廉恥なポーズをした。
 挨拶というより自分の変態ぶりを見せびらかしているように見える。

「「「……」」」

 アニメ研究会の3人は、ヒナトの痴態にあっけに取られていた。というより見せびらかしている裸に目が釘付けだった。
 そんな視線が心地いいのかヒナトはますます上機嫌になりテンションをあげる。

「あふぅ……ああぁ。先輩……大変だ……ヒナト。嬉しすぎてオマンコが壊れてしまった。制御装置をつけさしてくれ。このままでは理性が無くなってこわれてしまうぅ……」

「え?! あ……。はい……どうぞ……」

 腰をくねらせ喘ぐヒナトがエロ過ぎて目が離せない艦長は自然と許可を与えてしまった。

「あは! ありがとうごじゃいま~す。むにゅう~。あひゃ! ああぁ……気持ちよすぎてうまくしゃべれにゃいぃ。チン子~。あれだしゅのぉ~」

 舌をたらし、よだれをたらしてヒナトは恭太に指示を出す。

「うん! わかったよ。ひな……はい! わかりました。ご主人様! 」

 いつもどおり、返事をしようとしてあわてて恭太は言い直した。メイドの服を着ているときはメイドらしく奮わないとヒナトは怒るのだ。

「どうぞ。ご主人様。ご愛用のローターでございます」

 そうして差し出した物を見て、さらに驚いた。それはどう見てもローター。エロげーでしか見たこと無いが、間違えるはずが無い。

「あぁあ! これ! これだ! ……ヒナトのソケットに差し込んで~スイッチオン! あ! あぅ! いいぃ! 」

 受け取ったローターをオマンコに押し込んで、スイッチを入れると仰け反ってびくびくっと震えたかと思うと、いきなり立ち上がった。その顔はさっきまでのアヘ顔ではない。きりりとした凛凛しい顔だ。

「ふう。私としたことが取り乱してしまった。恥ずかしい姿を見せてしまったな。先輩方」

 ヒナトの股間からはローターのコードがはみ出ており、ブブブと振動音が鳴り響いている。

「ふふふ。実は私は幼いころからオナニーをやりすぎてね。時々知能が低下するんだ。だからこうしてローターでオマンコを刺激して、正気に戻っているんだよ。おや?何驚いた顔をしてるんだ?」

「いや……」

「だって、今までとイメージが違いすぎて」

 チーフと少佐は互いの顔を見て、うなづく。ヒナトといえば真面目で清く正しい存在だったはず。

「ああ。そのことか。今までは演技さ。いや、家の意向といったほうがいいかな?名家にはいろいろしきたりがあってね。子供のころは優等生でいなくてはいけないんだ。ただ、もう私も大人だからね。いや……今は大人になるための修行中といったところかな?」

 ヒナトの説明に3人はますます困惑する。

「ええっと。詳しく説明すると、私の家は変態の家系なのさ。家の女は時の権力者に身体を売って、地位とかお金をもらって栄えた。ちなみに私のお母様もそれで市長になったのさ。そんな家系だから一族の女が大人として認められるには特別な試験があってね。それは「自分の身体を使って1千万稼ぐ」というものだ」

 ヒナトは自慢げに腰に手を当てて、ポーズをとる。

「試験に合格するためには、今まで演技でしていた優等生では無理でね。なので最近は振りをやめて本性丸出しでいかせてもらっている。何せ、最年少試験合格を狙っているからな。一族一のヤリマンとして家系図に名を残すのさ! 」

「へ……へえ」

 艦長はついていけず、あいまいな返事をした。

(な……なにいってるんだ?いや……でも名家には変なしきたりってあるものだし……)

「ふふ。今では援助交際?という物も経験済みだ。最近友達になった者に教えてもらったのさ。親切な子達で、不慣れな私のためにやり方とかお客を紹介したりしてくれた。そうそう! この前など『援助交際をするものは5千円だけもらうのが縁起がいい』というジンクスも教えてくれたんだ。何でも5千円には女が印刷されてるから女のお札ということで、一流の援助交際者は5千円しかもらわないとか」

 おまんこに指を突っ込み、折りたたまれた5千円札をとりだした。

「私は常に一流を目指す。そんなジンクスなんて知らなくて困ってたら、お客がくれた3万をこれに変えてくれたよ。残りの2万5千円は募金したそうだ」

「え……それって明らかにだまされてるんじゃ……」

「だまされてる?はは! そんなことあるわけ無いじゃないか! 彼女達はいい子だよ。バカとかヤリマンというあだ名までつけてくれたんだ。ほかにも面倒な場所代とかの交渉とかも一手に引き受けてくれてるんだ。早く私も一流になって5千円札だけでもらえるようになりたいよ。そうすれば彼女達に両替の手間とかかけさせないから」

 べとべとになった5千円を自慢げに見せびらかしている。

(だまされてる。というか馬鹿にされて、いいように使われてる……)

(ヒナトってこんなバカだったんだ……あの噂も本当だったんだ。あれ?まてよ?)

 ヒナトに無いする認識を改めていた艦長にふと疑問が思い浮かんだ。

「そ……それなら、なんでこの部活に入部?その子たちと援助交際にいそしまなくていいの?」

 ヒナトの話が本当なら、こんなところで部活をしている暇は無い。

「そのことか。確かにそのとおりだ。だが、私だって人間だ。たまには生き抜きしたいのだ。家ではお母様が『そんな子供が見るようなものばっか見ないで、SEXの勉強をしなさい』って怒るのさ。私はアニメをみながらコスプレオナニーするのが趣味なのに! だから……な?私を入部させてくれ。入部させてくれたらヒナトはなんでもするぞ」

 そういうとヒナトは艦長にしだれかかった。

「委員会ではすまなかったな。ただ、今のヒナトは委員長もクビになった哀れな野良犬なのだ。ヒナトを拾ってくれ。ヒナトはアニメ研究会のペットになりたいのだ……。ペットにしてくれたらなんでもする。こう見えてもヒナトは忠犬なんだぞ。なあ?いいだろ?」

 ヒナトは上目遣いで、艦長の股間に頬をこすりつけてきた。しかも笑顔で。

「わたしだって、たまにはSEXだけを楽しみたいのさ。な?ヒナトを飼ってくれ?ご主人様」

 艦長は、つばを飲み込んでうなづいた。

**********************************

「悪いバグを強制デリート! 科学戦士サイバーレイナ! ギャラクシアンA.R.M.Sモード! 参上! 」

 テレビ画面で、レイナは劇場版新フォームになり決めポーズを決めていた。

「おお! やっぱり新フォームはいいな! かっこいい! 今度作らせよう! 」

 ヒナトは部室にしいた畳の上で、寝転がり、アニメを楽しそうに見ている。
 ただ、格好はキチガイ同然の犬(ヒナト自称)コスプレをしたままだ。それを囲むように、アニメ研究会の部員が座っている。
 彼は、テレビの画面より、目の前で寝転ぶヒナトに釘付けだった。
 ヒナトはコタツを片付けさせ、そこが自分の場所だとばかりに寝転んだ。
 股を大胆に広げ、尻尾とローターのコードが出てるのが丸出しなのをまるで気にせず、裸でいることが当然のようにくつろいでいる。

(ど……どうしよう。結局断れなかった……というか、目の前に裸の女の子……)

 艦長は目の前の状況についていけていない。エロげーで似たようなシュチュエーションはしたことが経験したことがあるが、現実でいざ起こるとどう対処していいかわからない。
 少佐やチーフも似たような者だ。いや、チーフは座っている位置が、ヒナトが広げている股が目の前にあるということで眼球が飛び出んばかりに凝視している。

「……?チーフ?どうかしたのか?ヒナトばかり見て?アニメは見ないのか?ふふふ……」

 そういうとヒナトは、楽しそうに顔を起こしチーフの顔を眺めている。
 もちろん広げた股を閉じるようなことをしない。どう見ても、自分の股間をチーフに見せて反応を楽しんでるようにしか見えない。

「ここにはアニメは写らないぞ?それともヒナトのオマンコに気になるところでもあるのかな?かな?」

 ヒナトは頬を赤らめながら嬉しそうに手でラビアとお尻の肉を広げ、オマンコとアナルを露出させる。

「え! ?……いや! ……そんな! ?! ただ……それどうして動いてるのかなあって?」

 チーフは慌てながら、何とか自分がヒナトの股間を見ていたことをごまかそうとした。

「それ?ああ! 尻尾のことかな?すごいだろう?本物みたいで」

 そういってヒナトは尻尾をパタパタ動かす。確かにおかしい。この尻尾は飾りみたいな物で動くはずの無い物だ。

「ケツ穴を引くつかせて奥のアナルビーズの玉を動かしてるのさ。あは! 子供のころはうまくできず、ビーズを産み出したり、おならをしまくったものだが、今では自由自在さ! ほら! 」

 ヒナトが力むと同時に尻尾がますます、激しく動いた。それと同時に広げたオマンコもひくつき、ぶしゅっと汚い音と共にマン汁が噴出した。

「はは! どうだい! バカ犬ヒナトはこんな芸もできるんだ。あぅぅ……それにしても今日はよくマン汁が吹き出るな! 故障かな?そうだ! チーフ! 」

 ヒナトはにやけながら、ローターのリモコンをチーフに渡し、オマンコを広げた。

「チーフは機械の修理が得意なんだろ?ヒナトのおまんちょも見てくれないかな?ぜひメンテしてほしい」

 広げたオマンコの奥から延びたコードを怪しく動かし誘うヒナトを見たチーフはどうしていいかわからず固まってしまった。
 ただその視線はヒナトの股間に固定されている。

「え! ……いや……。僕が得意なのはPCとかそっち系で……」

「あは! そんな細かいことはいいじゃないか。メンテとか修理は建前で、ヒナトはおまんちょを具ちょぐちゃにほじくってだけなのだから! ははは! 何なら壊してもいいんだよ?といってもヒナトはおまんちょも頭も元から壊れてるけどね! ピー! ピー! 」

 ヒナトそういうと、再びひっくり返って指でラビアをつまみながらオマンコを閉じたり広げ足りして奇声を上げた。

「あはは! ピー! エラー! エラー! おまんちょエラー! 再起動してくださ~い! おや?少佐どうしたんだい?汚いものを見るような目でヒナトを見て?感じてしまうじゃないか?」

「いや……ちょっと……」

 声をかけられた少佐の返事は重かった。実際、引いていたのだ。

「むふふ……。あのヒナトがこんなど変態だなんて幻滅だって顔だね。いい! あぁ!ヒナトのオマンコがビンビンに感じる!もっと見てくれ!バカにしてくれ! 」

 ヒナトは目を見開き、口をだらしなくあけて両手を伸ばす。それは薬の切れた薬中患者にしか見えない。
 その姿を見た少佐は思わず後ずさった。その姿にヒナトは膨れ顔になって不満がる。

「ああぁん!逃げないでくれよ。ただのどが渇いたからチンポを咥えようとしただけじゃないか……。仕方が無い。チン子! 」

 部屋の隅に控えていたメイドの恭太がすばやくジュースを取り出し、ヒナトの目の前に犬の餌皿注いだ。ヒナトそれを舌でなめたり音を立ててすすった。

「少佐様や皆様もお代わりはいかがですか?」

 最初に配られた紙コップの中身を見てメイドの恭太はジュースを笑顔で勧める。その姿はメイド喫茶のメイドではない。
 本物のメイドと変わらないほど様になっていた。

「あ……お願いします」

 少佐はその姿に思わずドキリとしてしまった。男と知っているのに、照れてしまう。

「むふふ。いいぞ。いいぞ。チン子!私はこの部室のペット。お前はメイドだ。私が可愛がってもらえるよう、かいがいしく使えろよ。じゅるじゅる……」

 そういって腰を振りながらえらそうにジュースを飲んでいるヒナトを見て少佐はむかつきをおぼえた。

(なに入ってるんだこの変態。こんな恥じらいもつつしみも無い屑より、こっちのほうがよっぽど女らしいじゃないか……。俺たちこんな変態に部をつぶされそうになったり、びくびくしてたのか?)

 そう思った少佐は犬の餌皿に顔を突っ込んでるヒナトの頭を押さえつけた。入っていたジュースで鼻と口をふさがれ苦しそうにもがくが、少佐は離さない。やがてヒナトたまっていたジュースを飲み干し空気を確保した。それを見るよ要約少佐は、ヒナトの頭から手を離す。

「ぷは! はぁ……はぁ。い……いったい何のつもりだ!死ぬところだったぞ! 」

 顔を上げたヒナトかなり怒ってる。当然だ。

「何のつもりだって?お前は俺らのペットだろ?だからむかついたからやったまでさ! 」

 その言葉を聞いたヒナトは、犬のお座りをしなおして、再びにらみつけた。いや、股を広げ腰を落とし、うなり声を上げている。
 犬の威嚇ポーズといったところだろうか。

「うぅー! わん! !ペット虐待だ!いくら部活の仲間とはいえ見過ごせん!ヒナトの目とマンコが黒い内は許さないワン! 」

 格好はふざけているが、顔は以前予算委員会で見せた顔だ。だがあの時と違い少佐の顔に恐怖は無い。

「へえ……どう許さないんだ?」

「ふふ……そうだな。まず飛び掛って、ヒナトの正義のオマンコを顔に押し付け倒し、そのまま、謝るまでおチンポをペロペロなめ続けてやろう! たとえ射精してもやめないからな。謝罪の言葉をぉぉおお! ! 」

 犬のお座りのままで、自信満々にこれから仕様としていることをしゃべっているヒナトの無防備な股間に少佐は手を伸ばし、クリを摘み上げたのだ。薄い陰毛の上、ヒナトのクリは勃起していたため、大体の場所に手を出しただけて簡単につかめた。

「はは。これががくりでっけえ!で?何をどうするんだって?バカ犬! 」

「ふぁあぁぉ! ! ! だめぇ! は……離して!離してくれ!ヒナトはクリが弱点!皮も向けて勃起してるから防護点も無いんだ!クリティカルヒットぉぉ! ! 」

 手で頭をかきむしりもだえてるヒナトを無視するように少佐は引っ張り続ける。

「なに言ってるんだよ。お願いできる身分のつもりか?このバカ犬!謝れよ!生意気言ってすいませんって。謝罪するまでやめないからな! 」

 その言葉を聞いたヒナトは涙目になりながら、仰向けになり手足を挙げ、おなかを見せる。

「あぎゃあぁぁ! ま……またくりぃ! ! ごめんなさい!降参です!降参です!生意気言ってすいませんでしたああ!だから!だからクリはなして!ヒナト壊れちゃうう! ! ワォン!!くぅ~~ン」

 だが、それでも少佐はけたけた笑いながらクリをはなさい。

「お…おい。もうその辺でやめなよ。少佐」

 艦長が見かねて、少佐をとめる。だが少佐はさらにヒナトのクリをつねった。

「ふぎゃあぁ! あ……あやまったのにぃ……。もうやめて……やめてくれぇ。ヒナトの負けだ。……ぴー! ぴ! ダメージレッドゾーン!おまんちょエンジン異常!エマージェンシー!降参だ!オマンコだけは助けてくれえ! 」

 ヒナトは涙とマン汁をたらしながら、降伏ポーズのままもだえている。

「なに言ってるんだよ。こんな変態に遠慮すること無いって。こいつは今まで偉そうな振りして散々みんなをだましてたんだぜ」

「でも……」

「そうだよ。このことが問題になったら部室が……」

 艦長が尻ごんでいると、チーフもそれに乗っかる。

「大丈夫だって!おい!バカ犬!何か問題が起こっても全部お前のせいだからな! あと、今まで俺たちに迷惑かけたことに対して慰謝料もはらえ! 」

「は!ハイ!了解マンコ!了解マンコであります!降参したヒナトは従順な捕虜です!何でも言うこと聞きます!だがら許してほしいであります」

 そういってヒナトはアヘ顔で、敬礼し、片手でオマンコを広げた。

「今回のことは、ヒナトが突然この部室に来てオマンコ晒して暴れたため、少佐が止めただけです。少佐に非はありません!全部ヒナトが悪いんです! 慰謝料も好きなだけ!ヒナト名義のカードを渡しますから好きなだけお使いください!暗証番号01710! お(0)まんこ! ヒ(1)ナ(7)ト(10)です! えへ! 」

 ヒナトはほかのアニメのヒロインがやるポーズを決めながら笑った。

「何、笑ってるんだよ!気持ち悪い! 馬鹿にしてるのか?何だよその番号」

 少佐がヒナトのクリを指ではじくと、ヒナトは引きつり痙攣する。

「あひい! 媚です。媚びうるために笑ったんですぅ。馬鹿にしてるわけじゃあありません。番号も本気です!使うときカードをオマンコに入れて、店員に見せて番号を言うととっても気持ちいいから! 0! 1! 7! 10! おまんこ! ヒ!ナ!ト!いつでもどこでもオマンコ清算! レジに登ってパンツを下ろし!股間を晒して合言葉!オマンコ! ヒナト!機械にかざしてオマンコピピピ! これがヒナトのお買い物~♪」

 ヒナトは馬鹿げた歌を歌いながら、崩れた笑顔で腰を振ってる。

「な! こんなキチガイいくらひどいことしても怖くないって。むしろ俺たちは被害者だぜ。チーフも艦長も今まで正体を隠して偉ぶってた屑に腹がたたないか?」

 そういって少佐は再びヒナトのクリ引っ張りあげた。

「あみゅう! またぁ~きたぁ! しょうですぅ!少佐の言うとおり! すまない! ヒナトはみんなをだましてたのだ!うホ!来た!きたあぁ!ヒナトのクリにクリティカルうぅ! ! ヒナトはみんなに呆れられ笑われる存在なんだ! 」

 するとヒナトは、腰に手をあって腰を上下に動かしスクワットをし始めた。

「あひ! あひ! あん! あん! 1!2! 1! 2! クリのばし~♪ほらほら~♪ヒナト虐められてるのにクリ伸ばして喜んでるの! だから遠慮することは無いんだよ。予算委員のときなんてクリやケツ穴にもローター仕込んでたんだからね」

 そういうとクスクス笑いながら、乳首をいじり始める。

「最新型が手に入ってつい詰め込んでしまったのさ。いやこれが想像以上によくてね。早く家に帰って思いっきりオナニーしたくて、あんなことを言ったのさ。予算が通る部活が多いと帰りが遅くなるから」

 それを聞いたチーフの顔におびえが消えて、怒りがともった。

「正直、あの時はこんな価値の無い同好会レベルの部活なんてどうでもよかったのさ。それより破廉恥オナニー!それで頭が一杯だった!ああん!思い出したらしたくなっちゃった!」

 そういうとへらへら笑いながらオマンコをがばっと広げチーフに向けた。

「がお~!人に擬態したモンスターが正体を現した。オマンコヒナトだ! 種族変態!オマンコヒナトは正体がばれているのに人の振りをして威嚇した!そこのデブ!アニメなんて低俗で価値の無いことをしてる暇があるならヒナトみたいにオナニーと勉強をしろ! 」

 ヒナトはまともな顔になって指をチーフに突きつけた。

「何だその顔は!だがヒナトは無敵だからなにをしても無駄だぞ! オマンコバリアー展開!ヒナトはオマンコを広げることによりバリアをはれるのだ! さあ!無駄な抵抗をするが言い!万が一バリアを敗れたら何でも言うことを聞いてやろう!はは!できるものなりゃあぁああ! ! 」

 ヒナトがバリアを張りながら自信満々で突き出してる股間のクリをチーフが引っ張ったのだ。しかも思いっきり。

「ふ……ふふ! ははは! なんだって?バリア?無敵なんだろ?え?よくも今までえらそうにしてくれたな」

「ふみゃぁああ! ああ! そこは! バリアの発生ポイント!何でわかったの?あううぅ! すいません! うそです! バリアなんてはれません!なんちゃってです! ただおまんこひろげたかったんですうぅ! ! 」

 ヒナトは息を荒げながら、さっきまでのえらそうな顔から情けないくらいの泣き顔になった。それを見たチーフは胸がすっとした。

「はは!やっぱり。こいつこんな屑なんだ!おい!今までよくも小さいくせに偉そうな態度とってたな。やめろ! おまえはみっともないほうがお似合いだ。僕らより下の存在!もっと敬うんだよ」

「ハイ!了解マンコ!チーフ様!そのとおりであります!ヒナトは屑マンコであります!笑われて犯される存在であります! 偉そうな態度を取って怒らせてしまい申し訳ありません!今からは真剣にお間抜け行為をするので笑ってください」

 そういうとヒナトは部室の窓を開けて外に向かってオマンコ広げた。

「オマンコアンテナ展開!データ更新中!真面目な委員長プログラムを消去してお馬鹿なポンコツロボプログラムを更新中! ぴぴぴ! オマンコにダウンロード! あうあう! やっぱりおとそにオマンコ向けておなにぃ最高ぅ!ピー!更新完了!オマンコロボ!ヒナト起動! うぃー~ん! ぷしゅ! ぶしゅう! 」

 起動を宣言したヒナトはかくかくとオマンコを広げながら部室内を動き始めた。

「オマンコロボとは、おチンポ汁をエネルギーとして動くポンコツロボ!ただし燃費が悪いからいつでもオマンコ広げてエネルギーを求めてる。要するに役立たずだ!チーフ様!ヒナトの補給をお願いします!できればメンテも!潤滑オイルがたれて止まらないんです~。SEX!おチンポ!もうめちゃめちゃにして!ヒナトのオマンコガラクタマンコ~♪壊して遊んで~♪」

「わかったよ。このポンコツメンテじゃなくてスクラップだ」

「ああン!嬉しい!ヒナト感激!チーフ様!少佐様!遠慮なんてしないで!今までの恨みと日ごろのストレスを全部ヒナトのオマンコに捨ててぇ~」

 その言葉を聞いた少佐とチーフは我先にとヒナトの身体に群がった。いやむさぼりついた。
 今まで想像の中でしかできなかったことを思う存分できるのだ。しかも遠慮なく。

「ほら!もっと頭を下げて!はは!以前からこいつを虐めたかったんだ。お前はゴミだ!雑巾だ!誠心誠意なめろ」

 少佐はヒナトの髪を引っ張って乱暴に胸を揉み始めた。だがヒナトは痛がるどころか歓喜の声を上げる。

「あうう!いい!もっとヒナトのぺちゃパイ乱暴にして。おっきくして。は~い! ぺろぺろ! なめなめしてキレイキレイしま~す! 靴でも手でもお口でもおチンポでも!ヒナトはすっごく上手なんですよ。プライドのかけらも無くご奉仕しま~す。キッスもして!ヒナトのお口マンコを舌で犯して~」

 ヒナトは舌を突き出して手や首筋、唇をなめそのまま少佐にキスをした。
 チーフは目を真っ赤にしてヒナトのオマンコを広げ、中に指を突っ込んでる。

「はあ……はあ……これが本物のおまんこ! ! しかもあのヒナトの!すっごいグロテスク! 」

「ぷは!ぬふふふ!ああ!チーフ様の視線がヒナトのオマンコを犯してりゅうぅ!いいんだよ。もっとおくまでいじくってくれ!ちなみにヒナトのマンコはおチンポ以外にもいろんな者を入れてるのさ!お金やお野菜なんでもイン! 」

 そんな異様な光景を艦長はどうしていいかわからなくなっていた。

(これ……いったい何なんだ?みんな自分からやってるけど明らかにヒナトに誘導……?でも……)

「混ざらないんですか?艦長?」
 
 唖然としてる艦長の後ろからメイド服の恭太がビデオカメラを持って話しかけてきた。

「え……あ……そのカメラは?」

「ああ。これはヒナトの命令です。こうやって虐められてるときはいつも撮影しろって。後でオナニーのおかずにするために。ところで混ざらないんですか?さっきからみてるだけで」

 そう、微笑む恭太はたしかにかわいい。だが今は得体の知れない感じがする。ヒナトだって壊れた笑顔が妙に怖い。
 いやな予感で胸が一杯なのだ。

「そ~なのさ! あん! あん! チン子しっかり取れよ。私の婚約者なんだから。うまく取れたらお前も一緒にこれでオナニーすることを許可してやる!私の婚約者なんだから」

「ええ?恋人じゃないのか?」

 少佐がヒナトの乳首をいじくりながら驚いた。

「あひぃ! ハイ!少佐様。とっていっても親が決めたものですけど。子供のころはそれでもよかったけどチン子のおチンポはほんとに子供用なんです!今のヒナトには物足りない! まったくひどい。けどまあうちの家では夫なんて専用の召使だから。チン子!学校では射精は許さんからな。お前が出せるのはうちにあるバケツの中へだ! 」

 そういわれると恭太は顔を赤らめ股間をもじもじさせる。

「うん。わかったよ。ヒナト……じゃなかった!ご主人様」

「今のは罰ものだが今の私は気分がいいから見逃してやろう!ああん!チーフ様!ケツ穴までメンテ! うれしぃ! ! 」

 ヒナトは一瞬怒った顔をしたが、チーフに尻尾を引っ張られ笑顔でもだえた。

「はあ!オマンコ!女の子の! ほんもの! さわってる。な…舐めちゃおうかな……」

「もっと!もっと!遠慮しないで!ヒナトは何でもOK~♪……艦長♪艦長もヒナトで遊んで♪お詫びなんだよ?委員会でひどいこといったから♪さぁ……」

 チーフと少佐に弄ばれながらヒナトはオマンコを広げ妖艶に笑う。その姿に怖いのに目が放せない。逃げたいのに足が動かない。

(なんで?なんで?逃げたいのにすごくヒナトを犯したい! ! )

「おちんぽビンビンに立てて……あは!オマンコシャワー! びー! ! 」

 動けない艦長に向かって、ヒナトのオマンコから水鉄砲のようにマン汁が一直線に飛び出す。
 そしてそれは音を立てて艦長の顔にかかった。

「うわ! なんだこれ! くさ! 」

「にゃはは!艦長があんまりにも勃起したチンポ見せ付けるからヒナト気持ちよすぎて逝っちゃった!!なな!艦長!早くそのチンポをヒナトのマンコにいれてやっつけてくれ……。ヒナトが憎かったんだろ?」

「え……」

「ばれないつもりだったのか?予算審議のときから。こんなちびに見下された言い方されて……。違うよ。本気で見下してたんだ。男の癖にあんなに言われてもちじこまって、なさけないなあって」

 ヒナトは不適に笑いながら、艦長を見上げる。

(な……なにいってるんだ?自分なんてこんな変態なのに! あれ?なんだ?これ?なんかヒナトを見てると本当にむかついてきた……。僕は別に……いや! 違う!僕は予算審議のときから! ヒナトににらまれたせいで周りから冷たくされたときとか!ずっと憎かった)

「そうそう! 顔にでるまで憎いって思ってる。ただねえ……。ヒナトは君達のこと馬鹿にしてるんだよ。この部室に来たのもSEXじゃない。オナニーしに来たのさ。だってSEXするならおチンポが一番だけど、オナニーはオマンコにゴミを入れてするのが一番だからね! はははは! 」

 そういってヒナトは笑いながら、床に落ちていたお菓子の食べかすをオマンコに押し込んだ。

「キャは!ヒナトのオマンコ!ゴミとマン汁が混ざり合って生ゴミ一杯のゴミ箱みた~い!気持ちいい! 艦長♪少佐♪チーフ♪もっとゴミ頂戴♪表向きはゴミもらうために敬意を払った振りしますから~。はいはい!ヒナト皆様をたたえる歌うたいま~す! 」

 そういってヒナトはお尻をたたいてリズムを取り始めた。

「アニキャラおかずに部室でオナニー♪今日も精子の無駄遣い!暇を見つけてオナニー研究♪やってることに意味はな~い♪こらこら! そこのめがねとデブとおおでぶ!ゴミを出したらゴミ箱に入れなさい! あは! あはは! どう?上手でしょ?拍手~♪」

 ヒナトははしゃぐようにお尻をたたき、恭太も拍手をする。一方ほかの3人は笑っていない。むしろ怒り心頭だ。
 艦長にいたってはつかつかと歩いていってヒナトの髪を引っ張る上げた。

「おい!いい加減にしろ!ひどい目に会いたいのか?」

「はひゃ! ?なにがですか~?艦長様?ほんとのことなのに!ささ!今日もせっせとゴミ作ってください!ヒナトがきれいにしますから!ヒナトのマンコはゴミマンコ!あなたのチンポは屑チンポ!イェイ!」

 怒られながら髪を引っ張られてるのにヒナトは笑顔でダブルピースをした。

< 続く >

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