第2話
皆さんごきげんよう~!!
僕はこの物語の主人公である辰巳裕也だ。
昨夜、僕は夢の中で悪魔に出会った。
そして、この悪魔から『この世の全てを自分の思うがままに操れる』事が出来るという“悪魔のノート”を手に入れた!!
当初は、『本当に夢の中だけの出来事』かと思っていたが、『それは実際に起こっていた』ので、僕は普通に悪魔と契約を交わして、ノートを手に入れたのである。
(なんだよ……。オレ、ただ寝ぼけてただけか!?)
その後、興味本位である常識を変更してみた所、効果は見事に的中したのだった。
間違いなく、このノートは、本物である。
「裕也、はぃこれ、朝ごはんのドレッシング、ココに置いとくわね!! 私、仕事の準備しなきゃいけないから!!」
この時、僕は気付けばペンを手に取り、母さんの名前を書き込んでいた。
「辰巳八重子(たつみ・やえこ):野菜にかけるドレッシングは自分自身の“潮”である」
僕がノートに書き換えたい常識内容を記入した途端、母さんの目が緑色に光った。
「ゴメンね裕也!! 私、ドレッシング忘れてたわ……。すぐ準備するから!!」
「えっ……。でも、母さんそろそろ仕事に行く時間じゃ……?」
「何言ってるの? 野菜にかけるドレッシングは自分の潮でしょう? ほら、手伝って!!」
「ちょ……!! ちょっと……!?」
さっきまで仕事の準備に追われていたのに、突然の変わりようである。
このギャップに僕は笑いを隠せないでいた。
そして母さんに言われるがまま、僕は手マンでアソコをびしょびしょにしてしまうのである。
「はぁっ……!! あぁっんっ……!! 何もう裕也ったら……。立派なテクニック持ってるじゃない……」
「恥ずかしいよ僕……(笑)!!」
「ほら、みそ汁も冷めないうちに早く食べてね!! あっ、今日土曜日だから裕也は学校休みだっけ?」
「そうだよ!?」
今気が付いたんだけど、今朝確かに母さんは全裸姿で僕を起こしに来た。
でも、それが今ではちゃんとした服装なのだ。
まぁついさっき、潮を吹いたばかりだからパンツとかびしょ濡れだけど……。
それでも、下着も変えないまま、母さんは全ての用事を済ませたらそのまま仕事に行ってしまった。
しかも、ノートを手に入れて本物だと確信した後、母さんから犯していくなんて、僕も変わった性癖の持ち主である。
そう考えていくうちに、それだけでは物足りず、さらに書き換えたい常識の内容を書き込んでいく。
「辰巳八重子:満員電車でみんなに見られながらオナニーをするのは常識」
さらに追記で……、『満員電車内でオナニーをしている女性を見かけたら“手助けしてあげる事は常識!! ”』
と書き込んだ。
さて、どうなるか楽しみだ!!
—————————–電車内————————————
「ふぅ……。さぁ、今日も満員の電車に揺られながら出勤ね!!」
私の名前は辰巳八重子。今年で43歳になるOLである。
そんな私は今朝、なぜか全裸姿で息子を起こしに行った。
どういう理由でかは分からないけど、突然、頭の中に『女性は服を着ない事が常識』と流れ込んできたので、そうするしかなかったのである。
その後、息子のためにと朝食の準備をしていた所、また、頭の中がヘンになり、今度は息子の前で堂々と自慰行為をしてしまった。
もちろん、それは“野菜のドレッシング”を作るための行為で息子にも手伝ってもらったんだが……。
「はっ……。何っ……、今の……」
朝の考え事をしていたら、また頭の中を誰かに除かれた気がした。
そして……。
「はぁ……。満員電車でのオナニー……、何でこんなにキモチいいの!!」
気付けば私は、満員の電車内でしっかりとオナニーをしていたのである。
幸い、私は女性専用車両に乗っていたので、男性に出くわすことはなかったが……。
「奥さん……。私でよければ処理のお手伝い、いたしましょうか?」
突然、私より5歳ぐらい年下の若い人妻さんがそう言って話しかけてきたのである。
普通は断るのが当たり前だが、今となっては『周囲の乗客が私のこの行為を見たら、処理を手伝うのは当たり前』となっているので……。
「えっ……。いいんですか? ここ、お願いします……。もっと、汚してください!!」
「分かりました……。時間の許す限り、お手伝いしますね……」
今思えば、40過ぎのばばぁが30後半の奥さんに犯されてるなんて気持ち悪い話である。
この時、息子があるノートを使って私の身にイタズラをしていたのは、知る由もなかった。
♪♪ ピロリン♪♪
「母さん、今の気分はどう?」
突然の息子からのラインに私は普通に答えていく。
いや、最初はそのつもりだった。だが……。
「とても最高よ……。今、ある若い奥さんに、この自慰行為、手伝ってもらってるの!!」
息子の命令に素直に従うだけではなく、普段やるはずのない下品な写真をたくさん撮り、それを息子に返事を返すと時に、一緒に添付して送信したのである。
それもそのハズ、息子からラインが来た時、また、私の頭の中は、書き換えられたのだから……。
「辰巳八重子:息子である裕也の命令は絶対で、いついかなる時でもその指示にしたがなわなければならない。
また、どんな命令であっても、決して疑問に思うことはなく、素直に答える」
以上の内容が息子が手に入れた悪魔のノートに、記されたのである。
だから私は、素直に返事をするしかないのだ。
♪♪ ピロリン♪♪
「そんなに女性とのセックスってキモチいいんだ? じゃ、そのままマンコとマンコ、合体させてよ!! 大丈夫、通報される事何てないから!!」
もうイヤだと思った時、また息子からのメールが……!!
私はもうメールの通り、カラダを動かし、レズプレイをそのまま続けるしかなかった。
それにしても、お相手の女性はとてもキモチ良さそうである。
—————————-自宅———————————————-
(くっくっく(笑)、凄いなこのノートは!! 書いた内容が本当に全て、現実になるよ!!)
全くどう表現すればいいか分からないな……。
このノートの凄さはきっと、友達に伝えようとしても、伝わらないんだろうなぁ……。
僕は、車内で起こっている出来事を妄想しながら、母さんとしばらく、ラインでやり取りをしていた。
ノートも気付けば、母さんの名前で10行ほど、埋まってしまっていた。
遠隔操作まで出来るんだから、全く凄い力を持ったノートである。
「さてと、僕もキモチよくさせてもらいますか!!」
こうして僕は再び、ペンをとりノートにある人物の名前を書き込み、自宅へと呼び出すことにしたのである。
< 続く >