週明けの学院では、「臨時朝礼」と称して、講堂に全校の女学生が集められた。生徒たちの私語でガヤガヤとうるさかった講堂は、准監のシスター御手洗が教壇——となぜか段数の少ない飛び箱と体育マット——が置かれた演台の端に立って、
もっと読む「悪魔」
この世の全ての常識が覆された世界 4
第4話 どうも皆様お世話になっております!! 辰巳裕也です!! (笑) 前回は、学級委員長の工藤優里を洗脳支配する事に見事、成功しました。 そして今、その工藤優里の自宅にいて、大変見事な裕福な生活をさせてもらって
もっと読むこの世の全ての常識が覆された世界 3
第3話 皆さんこんにちわ~!! 僕はこの物語の主人公である辰巳裕也だ。 僕は昨日までごく普通の子供だった。 だが、昨日の朝、悪魔と契約を交わして『人間を自由に操れるノート』を手に入れた。 まず、お試しにと言う事
もっと読むこの世の全ての常識が覆された世界 2
第2話 皆さんごきげんよう~!! 僕はこの物語の主人公である辰巳裕也だ。 昨夜、僕は夢の中で悪魔に出会った。 そして、この悪魔から『この世の全てを自分の思うがままに操れる』事が出来るという“悪魔のノート”を手に入
もっと読むこの世の全ての常識が覆された世界 1
第一話:その世界に生きる僕 皆さんご機嫌よう~!! 僕はこの物語の主人公である辰巳裕也(たつみ・ゆうや)だ。 歳は15歳で今年の春で高校生になる予定だ。 しかし、ある日、異変に気付いた。 中学校の卒業前で今では
もっと読むアクマは堕ちるとなんになる!? 後編
後編 天使も家にやってきた ――3ヶ月後。 「んもぅ、あたしはこんなにルイ様のこと大好きなのにぃ」 ……ん? なんだ? 私の体の上に覆いかぶさるような、これは……うん、ティミリアだな。 昨日の夜もいつものように
もっと読むアクマは堕ちるとなんになる!? 前編
前編 悪魔が家にやってきた 「ふむ……この輝き、実にいいな……」 大きな金属製の丸盾を銀磨き用の磨きクロスで丁寧に表面を拭ってやると、まるで鏡面のように滑らかな輝きを放ち自分の顔がそこに映る。 いや、鏡面のようにとい
もっと読む種蒔きは男の本能 王室陥落編
ダブルルーム 真奈美は深夜まで続いたセックスに疲れ果てて熟睡していて、起きる気配がなかった。無理やり起こしてすることもできただろうが、やめておいた。正治は真奈美を屈服させるつもりはあっても、真奈美を壊すつもりまではない
もっと読む種蒔きは男の本能
「信じていいんだよな、これ…」 澤田正治は、自宅のソファーに沈みこみながら、診断結果が記載された紙を穴の開くほど見つめていた。数字があまりに変わりすぎていて、なかなか信じられない。 精液の量、精子の濃度・運動率の高さ
もっと読むサタナエル賛歌
聖天使博士大学付属学校には、中等部と高等部がある。 中等部はあまり人がいないが、一般的に、高等部は、この地方でも割と有名な進学校だ。 しかし、高等部の中でも、中等部からエスカレーター式にあがってきた人が在籍するクラ
もっと読む黒い虚塔 最終話
最終話 ――社長室。 「おお、倭文くん。君の仕事ぶりはワシも聞いているよ」 意外にも、笑顔で僕を出迎える社長。 普段、姿を現さないから、もっと気難しいのかと思ったが……。 こうして、社長と対面するお膳立ては、璃々
もっと読む黒い虚塔 第7話
第7話 ……あの後、絢華を説得した経緯に関しては、思い出しただけでも頭が痛い。 常務がやったみたいに、キーワードでオンとオフが切り替わるようにしようかとも思った。 しかし、そんな操作はもう受け付けないくらいに、絢華
もっと読む黒い虚塔 人物紹介
主な登場人物紹介 倭文淳(しとり じゅん) マジック・クラフト・エンジニアリング(以下同)商品開発部部長補佐兼統轄マネージャー。今回の話の主人公で洗脳操作系の商品開発に関しては天才的な才能を発揮する。元極東エリア担当第
もっと読む黒い虚塔 第6話後編
第6話 後編 家に帰ると、僕は、真っ先に研究室代わりに使っている小部屋に入る。 「さてと……」 僕の右手から出てきたのは、赤い玉。 そして、その中から……。 ――カラッ。 乾いた音を立てて、デスクの上にマイクロ
もっと読む黒い虚塔 第6話前編
第6話 前編 ――商品開発部 製品事業部本部長の辞令は出ても、異動は来週だから、まだ少しの間は、このデスクでの仕事が続く。 よく考えたら、このデスクでやっていたことって、ほとんどが、下からの企画を却下することだった
もっと読む黒い虚塔 第5話
第5話 北米エリア担当第1製作課、伴天院祐二……<魅了のグラス>。 バーのカウンター、ひとりで飲んでいる女性の前に、スッ、とグラスが……。 バーテン曰く、 「あちらのお客様からです」 そちらを見ると、ひとりの男性
もっと読む黒い虚塔 第4話
第4話 薄暗い部屋の中、妖しく蠢くいくつかの影。 ヌラ……と汗ばんだ体が光るのが、かすかな灯りの中でもわかる。 「ああ……シトリ……様……」 「んん……シトリ…さまぁ……」 「シトリ……さま……ああん……」 「……シ
もっと読む黒い虚塔 第3話
第3話 最近、街角(もちろん魔界の、だが)で、カラス翼の黒猫や、コウモリ翼の黒猫をよく見かける。 変わり種では、尻尾が蛇になった猫や狼なんかもいたりする。 なんだかな~、と一瞬思ったが、ああ、新型アプリか、と気付く
もっと読むLove Fishing
ボクの名前は、作泰三(つくり たいぞう)、自称・天才発明少年。 ボクのことを、子供だと思ってバカにしてもらっちゃ困る。 たった今できあがったのが、この釣り竿。 これは、ただの釣り竿じゃない、なんたって、これが釣り
もっと読む黒い虚塔 第2話
第2話 「……と、いうわけで、私の商品の企画案に関しては以上です」 一夜明けて、今日は、商品開発部の新商品開発に関するプレゼンの日。 報告しているのは、極東エリア担当第1製作課に回された倍紋さん……。 ここは、第2
もっと読む愛欲の鬼 其の三
願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ 西行法師 其の三 鬼が復活して、さらに二ヶ月近くが過ぎ……。 ――太政大臣・藤原良房の邸宅にて。 「兄上、叡山に、相応(そうおう)という僧がおります
もっと読む愛欲の鬼 其のニ
今は昔、東の方より、栄爵(えいじゃく)尋ねて買わむと思いて、京に上りたる者有けり。 其の妻も、「かかるついでに京をも見ん」と云いて、夫に具して上りたりけるに、宿所の違いて無かりければ、忽ちに可行宿き(ゆきやどるべき)
もっと読む黒い虚塔 第1話
第1話 〔あのディー・フォンに、新アプリ登場!わくわく動物アプリで、どんな動物も使い魔に!動物なら、魔獣よりも簡単に使い魔にできますよ!さらに、わくわく動物アプリにはキメラ機能も!いろんな動物を掛け合わせて、自分だけのオ
もっと読む愛欲の鬼 其の一
而る間、此の鬼の魂、后を惚らし狂はし奉りければ、后いと吉く取り繕い給ひて、打ち笑て、扇を差し隠して、御帳の内に入り給ひて、鬼と二人臥させ給ひにけり。 女房など聞ければ、只日頃恋しく侘しかりつる事共をぞ鬼申しける。后も
もっと読む愛欲の鬼 序
今は昔、染殿后(そめどののきさき)と申すは、文徳天皇の御母也。良房(よしふさ)の太政大臣と申しける関白の御娘也。形ち美麗なる事、殊に微妙(めでた)かりけり。 而るに、此の后、常に物の気に煩(わずら)ひ給ければ、様々の
もっと読むグノーグレイヴ 第7話
第7話 ―アンドロイド― [0] 「マスター御命令を」 俺がしたかったのは、こんなことじゃない。命令をしたい訳でもなく、命令を聞いてほしい訳でもない。 俺は俺の隣にいてくれる人が居てくれれば良かった。そこにちょっと
もっと読むグノーグレイヴ 第6話 後編
第6話 ―粘土[後編]― [-1] 形はなく不定形。 固い柔らかいも決まっていない。 それでも血は通っている心という存在不明な呼び名。 ある学者から言わせれば胸にあると言い、 とある医者に言わせれば頭にあると言
もっと読むグノーグレイヴ 第6話 前編
第6話 ―粘土[前編]― [0] 「んっんんーー」 上機嫌に歩く握出の姿に俺は疲れてしまった。 仕事を辞めたいと思ってしまったら、仕事を続けたいと奮起させるのにどのくらいの力を取り戻さなければいけないのだろう。 今
もっと読むグノーグレイヴ 第5話
第5話 ―時計― [0] ハア・・・ハア・・・ 吐く息が荒い。当然だ。これからやろうとすることは、普通ならやりたくないこと。人生で行う一世一代の賭けである。 テンションが下がるはずの行為を、逆に灼熱のごとく燃え上げ
もっと読むグノーグレイヴ 第4話
第4話 ―電話― [0] アークデーモン 悪魔辞典前説。 悪魔族の中でも上級に属する悪魔。Archdemon。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ それ以外の場所には何処にも載っていない。 べリアル
もっと読むグノーグレイヴ 第3話
第3話 ―名刺― [0] 自分では変えられないものがある。 とても身近で、あまりに神聖な、名前という商品登録。自分は商品で社会に売買される存在だと認識しなくてはならない。 価値を決めるのは自分ではなく社会であり、低
もっと読むグノーグレイヴ 第2話
第2話 ―人形― 前略 前回まで『エムシー』商品と名乗っておりましたが、この度から『グノ―』商品と変更させて頂くことを申し上げます。 誠に勝手ではございますが、御了承くださいませ。 草々 平成22年度1月25日
もっと読むグノーグレイヴ 第1話
第1話 ―鏡― [0] 私が右手を挙げると奴は左手を上げた。 私が右を向くと奴は左を向いた。 上下逆転している訳じゃないのに、左右だけは逆転する。 なんてつまらない、完璧な製品を作ろうと試行錯誤して、あと少しの所
もっと読むグノーグレイヴ 第0話
第0話 [プロローグ] 人は魅了によってのみ操られる。 才能、魅力、性質、性格、 社会に現存する確固たる自己を築きあげるのが人生である。 努力、経験、運命、軌跡…… 社会の共存が“人”を愛するのである。 そん
もっと読むTurn Out Devils Turn Out
Turn Out 1 彼女にとって、「異世界」への入り口は、その日、突然に開いた。 じゃばぁ……っ 満天の星、というわけにはいかなくても多少は輝きが見える空の下、高崎 みのり(たかさき・みのり)は一人、泳いでいた。
もっと読む貴女の仰せのままに 630
-5- 630:名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 01:23:43 ID:Mc1T4u6KI 〔5〕 「おい、起きろよ」俺は三日月の尻をピシャピシャ叩いた。 「んあ・・・・」 まだ夢心地の三日月を起こす
もっと読む貴女の仰せのままに 628
-4- 628:名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 01:06:12 ID:Mc1T4u6KI 〔4〕 二人ともその後10分はベッドでぐったりとしていた。 三日月は完全に失神している。 「どうだった?」
もっと読む貴女の仰せのままに 609
-3- 609:名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 02:58:02 ID:Mc1T4u6KI 〔3〕 氷澄が三日月の耳元で囁く 「彼のチンポを手に入れてあなたはとっても満足しているわ。でも、あなたのオマ
もっと読む貴女の仰せのままに 608
-2- 608:名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 02:49:31 ID:Mc1T4u6KI 〔2〕 俺は洗面所で顔を洗うと、三日月のところに戻ってきた。 三日月はまだ意識が戻らないのか綺麗な脚を投げ
もっと読む貴女の仰せのままに 607
-1- 607:名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 02:40:15 ID:Mc1T4u6KI 〔1〕 俺の部屋の中。 今、香崎三日月(こうざきみかづき)は自称アクマの娘、氷澄(ひずみ)にあやつられてい
もっと読む腐葉土
そろそろ意識が無くなってきた。 もうすぐこの腐った世の中にもおさらば出来るんだ。 痛みや恐怖はもう感じない。 ただあるのは脱力感だけ。 ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ! 心臓が脈打つ度に僕の左腕から鮮
もっと読む人に優しく
「あんなやつらには当然の報いだよ」 みんなで僕をいじめた。みんな笑ってた。誰も助けてくれなかった。 「僕は汚いかい?臭いかい?」 汚いのはあいつらだ!臭いのはあいつらだ! 「見知らぬ街に引っ越して来て慣れない環境での
もっと読む左目の悪魔 第2話
第二話 カフカの夢 「んふ・・・・、はあ・・・」 昏い部屋に女の喘ぎ声が響く。白い肌がぽっかりと浮かび上がる。 初夏のひざしを避けた部屋はしかしクーラーひとつなくその身体からは 汗がしたたり落ちる。 「はあ、はあ、
もっと読む左目の悪魔 第1話
第一話 紅の瞳 俺は大きなあくびをしながら、二年D組の扉をくぐった。 今日は四月十日。俺達は新高校二年生というわけだ。 ぐるっと、教室を見回すと見知った顔は5、6人ほどだ。 クラス替えのおかげで知り合いがばらばら
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