カルト学園狂躁曲!? 第十一章

第十一章:レオタード・マドンナ様の日本一、淫らな凱旋報告会に全校生徒は大コーフン!?

 
 敬和学館大体育館。高らかに女子生徒がアナウンスする。
『夏の全国大会で、なんと栄えある個人準優勝に輝いた体操部のエース、小越郁子さんが入場いたします。皆さん盛大な拍手でお迎えください』
 そのアナウンス通り、本日は黒地にバラをあしらった華やかなレオタード姿の郁子が笑顔で入場する。結構、鼻高々な態度を見るに洗脳はされても、目立ちたがり屋の性格はそのままのご様子で・・・。だがどこか気さくに、男子生徒の声援に笑顔で答えて手を振り、妙にフランクさが増したことだけは間違いない。レオタードに包まれたうら若き肉体は、ますます成長しているご様子で、この会場に集った男子生徒六○○人のうち98パーセントは間違いなくフル勃起状態であろう(推定)。首下で輝く銀メダルが眩しい。

 壇上に上がった郁子の魅惑の肢体にスポットライトが当てられる。ピッと気をつけのポーズをとると、男子からはスケベな大歓声が沸き起こり、残りの面々からは溜め息が漏れる。
「みなさーんッ、このたびは応援ありがとーございまーす!! わたくし小越郁子は、おかげさまを持ちまして、全国でも二位の好成績を治めることが出来ましたぁ~~。これもみんなの敬和を愛する気持ちの強さと・・・私の日頃の行いの良さのおかげかなぁ? うふッ」
 と可愛くガッツポーズを作って、小首をかしげてみせる郁子。以前のタカビーな性格よりも、ユーモラスなタレント性に男子は大歓声。女子も、憧れの視線を送っている。
「なんか、小越、変わったよね?」
「以前もスケベっぽかったけど、なんか、明るいエロを売りにしてるっていうか、まぁ、すっげぇ可愛くなったな」
 西山と加瀬の二人も、マドンナに垂涎の表情だ。
「そう思わね? ボスは」
 と話を振られ、当惑する俊。あの言葉では言い尽くせない世界一エッチな洗脳を施された上、今、郁子が崇拝する教祖様が、何を隠そう自分に設定されていることを知ったら、舎弟のコイツラも反旗を蛭がしかねまい。幸い、昨日、体育館で一部の生徒にバレた二人の親し気な関係は、まだコイツらや、大半の生徒には知られていない様子だ。
(やべぇよなぁ。郁子が俺を崇拝してくれるのは嬉しいけど、そろそろアイツの洗脳を解くことも考えないと・・・)
 俊が思案顔で腕を組んで宙を見上げたその時だ。

 壇上の郁子が、まるで引退を決めたアイドルの様な神妙な表情を浮かべてマイクを握りしめる。絶世の美少女が肌も露わなコスチュームで、物思いの表情を浮かべる様子に生唾ごっくんの生徒たち。意を決した様に郁子は真剣な表情で唇を開く。
「それもこれも・・・実はある人のおかげなんです。・・・皆さんにご報告いたします。わたくし、小越郁子は身も心も・・・尊師、いえ、加々見俊さまに奉げます!!」
 これには全校生徒大仰天。いきなりの交際宣言、いやそれを通り越して、まるで忠実な信者宣言に、学園内に多数存在する小越ファンからは怒号まで飛び交う事態になった。
(おいおいおい~~~~ッ、何言ってんだよ、小越ィ!?)
 だが、マドンナ様の崇拝心は留まるところを知らない。はるか遠方にいる俊をじっと見つめながら、続ける。
「皆さんに知っていて欲しいことがあります。この学園は世にもスケベなカルト教団と、そのシモベに乗っ取られかけています。実はわたくしもその罠に嵌って学園長に捕まり、すっごいエッチな洗脳手術を施されて、危うくマインドコントロールをされかかりました・・・。具体的にどういうふうにエッチだったかは想像にまかせますけど・・・」
 シリアスな話題だが、妙にコミカル且つ意味深な表情で男子の興味をそそりつつ、郁子は言う。

「そんなときわたくしを救出してくれたのが、アソコに座っておられる尊師、いえ、加々見俊さまです」
 と恥じらうようにポッとほっぺを赤らめる郁子に大歓声。そして名指しされた俊に大ブーイングが飛び交う。
「なんでよりによって稀代のバカで、【劣等生のカガミ】と名高い、俊なんだよ!?」
「郁子ちゃん、学園長に何されたー!?」
 もう言いたい放題の全校生徒。そんな聴衆を女神のような仕草で鎮めると、郁子は続ける。
「俊さまと私は、この学校を食い物にするカルト教団、淫華学会教祖、影乃原隆元こと本名、島影。それに理化学教師の亀頭と闘っています!! みんなの力を貸してくださーい!!」
 と、ジャンヌダルクのような生徒会長最有力候補の言葉に全校生徒大盛り上がりだ。

 当然面白くないのは、自分の正体を全校生徒にバラされた学園長影乃原、と亀頭博士だ。学園調質裏の執務室にへばりつき、報告会の模様をナマで見ながら地団太を踏んでいた二人だが、このまんま手をこまねいているはずもない。
「くっそう、黙っていればあの小娘めぇ~~。いかんぞ、亀頭君、このままではあのマドンナパワーで学園中の生徒を煽動し、我らに反旗を翻すジャンヌダルクになりかねん!!」
「おまかせください、学園長。きちんと昨日のうちに遠感性感操作の精度を上げておきましたから・・・。名付けて【Gスポット刺激波動】です、とくと郁子の痴態をご覧あれ」
 亀頭はパソコンのキーを叩き、VOLUMEのカーソルをじわじわと上げてゆく・・・。

 壇上の小越郁子は、奇妙な耳鳴りと共に、股間に走る痺れに身を強張らせた。
「ひゃううぅッ」
(い、いやだ、まただわッ、な、なんで、なんで? 乳首が勃起してきてるし!)
 急激な肉体の熱りに苛まれ始めたのだ。見る見るうちに、レオタードの上からでもくっきりとわかるほどに、乳首がコリッコリに。そればかりか・・・。
(ああん、やだ、私ッたらぁ、アソコが・・・アソコガ熱いよぉ~~!! クリちゃんまでコリッコリじゃん!? 俊さまが見ている前でそんなぁ~~)
 あの洗脳室で散々弄ばれ痴態を晒した様に、今、また全校生徒の観る前で同じ光景が再現されかかっている。じゅぱぁ~~っと愛液がレオタードに染み渡る感触に、意識が遠のく郁子。
(もうッ、アイツらに捕まってた時と同じじゃんッ。太腿までヌルヌルだし・・・。私ってこんなにエッチだったの!?)
 縛られているわけでもないというのに、郁子は壇上で艶めかしく棒立ちになったまま、痴態を全校生徒に晒す羽目になる。

「なんか郁子ちゃん変じゃあねえか?」
「そうだな、なんかアダルティっていうか、エロイっていうか」
 体育館全体に不穏な空気が流れ始め、男子生徒からも妙に淫靡な熱気が巻き起こる。

「いいぞ、いいぞ、亀頭! 郁子が恥辱に塗れていく様は最高じゃあ!!」
 と学園長のボルテージもアゲアゲだ。だが、亀頭博士はこれに満足などしない。と、いう意味では、学園長に輪をかけた変態と言える。
「フフフ、これだけではまだつまらんでしょう。この娘の肉体を意のままに動かすことは可能です。ちょっと命令してみましょうか?」
 亀頭は、メッセージを打ち込むスペースに何やらカキこんでいる。

「いやああぁぁ~~~んッ」
 膣全体が甘い痺れとともに痙攣を起こした感触に、仰け反ってヨガリ狂う郁子。その脳髄に何か声が響き渡る。
『郁子クーン、直ちに命令通り行動しなさーい・・・さもないと、もっと全校生徒の前で生き恥を晒すことになるよーん』
「ええぇぇ~~!?」
 郁子は困り顔まで艶めかしい・・・。

「ぜ、全校生徒の皆さん・・・あんッ・・・わたくし、カルト教団相手に闘うなんて大きいことを言いましたけれどぉ~~・・・まだ修行が足りないみたいですぅ。こーんな恥ずかしい芸道を仕込まれちゃいましたからぁ~~」
 おもいっきりエロティックな流し目で聴衆を一瞥した郁子。だがその次の瞬間、トンデモな行動に、走らされる・・・。
 
「・・・コマネチ!!」
 鋭角の鋭いレオタードに両手を添えて大股開きになる郁子に聴衆唖然だ。上品・高潔・清楚・生意気なお嬢様に似つかわしくない芸に、一部の男子は盛り上がるが、そこはかとないお下劣なスケベムードに会場から失笑が漏れる。かつて、一世を風靡したお笑い芸人のくだらないギャグを美少女が演じるわけだからそれも無理はない。
「いやぁぁ~~、こんな恥ずかしいことしたくないぃ~~~ッ」
 と、言いつつも、郁子ちゃん。涙目のまま、蟹股になってガッツポーズを作らされたり、いまだ愛液が噴き出す股間部分を強調する様にセクシーポーズをとらされたり、アクロバティックに恥丘をマンぐり返しのポーズで曝してみたり。
「全国大会銀メダリストの恥ずかし体操をとくとご覧くださいぃ~~」
 意に添わないコメントまで吐かされた上、極めつけはこれだった・・・。

 まるで、一昔前のストリップのクライマックスの様な会場の盛り上がりの中、妙に清楚かつ隠微な表情を浮かべた郁子。
「皆さん・・・。よくメダリストって、金メダルとかをカメラの前で噛んで見せるじゃないですかあ? 私はね、下の御口で噛み締めてみたいと思います」
 もう年配の教師は卒倒、男子は大歓声、女子はドン引きだ。郁子は首から銀メダルを外すと、漆黒のレオタードに隠された乙女の大切なワレメに添える。じゅわりと愛液に塗れる銀メダル。
「あッ、ああン、あん、あん、あああんンンッ・・・」
 もう、AV顔負けの痴態に体育館全体は硬直。男子のアソコも直立だ。
「が、学園長に逆らうとぉ~~、こんな恥ずかしい女にされてしまいますぅ~~~ッ」
 郁子の真摯な(?)訴えも、そのスケベすぎるマドンナ美少女のヨガリ声しか、生徒の耳には残らなかった・・・。

< To Be Continued >

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