帝都狂躁曲 4

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 もし、紀子の厳格な父君、帝都大学教授服部辰彦氏が愛娘の姿を見たならば、卒倒してしまうかもしれません。裸同然で大の字に縛られた紀子の肉体は、明らかにヒト科のメスの臭気をむんむんと放つほどに性的な昂ぶりを見せているのですから。普段は透通るように白い素肌は汗が光り、紅潮しています。対照的に、もう十分に成熟しきった乳房はさらに膨張し、その上でそそり勃つサクランボのような乳首はコリコリに硬く大きく変貌を遂げています。若い娘らしく引き締まった、それでいてほど良く丸みを帯びたウエスト部分では、心悸亢進のためオヘソの穴が上下運動を繰り返しています。
(ああ、身体が熱い、身体が芯から熱いわぁッ・・・。やだわ、乳首が勃起しているじゃないッ。の、紀子、しっかりするのよ・・・)
 美貌に虚ろな表情を浮かべつつ、自らの肉体の変化に戸惑う紀子でした。
 
 そんな女捕虜の痴態を満足げに眺めていた五十面相。
「どうかね、紀子君とやら? わが、媚薬の効き目は・・・。清楚で真面目そうな外見とは裏腹に、意外に感じやすい肉体を持っているように見受けられるがねぇ」
 華も恥じらう18歳の乙女は口が裂けても言えないことですが、シルク地の純白パンティの下では、膨張しきった恥丘の割れ目の奥で、可愛い花豆が既に皮が剥け切るほどに性的に【反応】してしまっています。
(や、やだわッ、わたくしッたら、濡れてきている! こんな卑劣な男にッ・・・篠宮先生の宿敵に捕まっているというのにッ・・・なぜなの?)
 紀子は膣内にじゅわぁ~~ッと濡れ広がる淫らなジュースがパンティを濡らすのではないか、それをこの男たちに見られるのではないかと気が気ではありません。

「こ、こんな事くらいでッ、わたくし、観念なんて致しませんわッ。じきに貴方は逮捕されるわ、五十面相さん。覚悟してらっしゃい・・・」
 どうにも堪え切れない悦楽に唇を震わせながら、強がってみせる紀子です。
「フフフ、それは愉しみだ、紀子君。しかし、君は孤立無援のまま、これから私の魔術にかかることになる」
 そう、紀子を真の虜にする儀式はこれから始まるのでした。四肢を捩って堪える紀子。そんな紀子に、巨大な鳥の羽根を手にした五十面相が迫ります・・・。
(嗚呼、もしかしてあれでくすぐられるのかしら? そんなことをされたらわたくし、狂ってしまうかも)
 紀子は感度が増した今の肉体を刺激されたら、本当に発狂してしまいかねないのではという恐怖がありました。そしてそれのみならず、未知なる刺激をその肉体に受ければ、たとえ忌み嫌う稀代の大悪党の前でも淫らな声を上げず、耐え忍べるという自信はありませんでした。

「はうあぁッ・・・くうぅぅッ」
 白い項をその大きな羽の毛先でなぞられた紀子は、乳房をぶるんと震わせながら、天に向けて喘ぎます。
「感度は十分のようだね。次はココだ・・・」
 五十面相は紀子の前方から、そのそそり勃った乳首を快擦し始めます。これは効果覿面、紀子を瞬く間に参らせます。
「あッ、あぁッ、そッ、そんなッ! そんな破廉恥なことをぉッ!!」
「フフフ、可愛い娘だ。もっともっと正直に反応したまえ」
 興奮のあまり、母乳が滴り始めた乳首を存分に嬲った五十面相は、脇の下からなだらかな女体のラインを描く下腹部まで執拗に愛撫します。
「ああぁぁぁ~~~~~…、のッ、紀子ッ、おかしくなりそうですわぁ!」
 鎖に繋がれた肉体をビクンビクンと痙攣させるように身悶える紀子です。

 今度はノーガードの恥丘の下が狙われました。秘裂をなぞる様に羽根を巧みに動かし、快擦された紀子は、不覚にもじゅわッと熱いお汁がパンティに飛び散った感触に失神しそうになりました。それが愛液なのか、緩んでしまった尿道から漏れた失禁の聖水なのか、自分でもわからぬほどに痙攣を続ける膣に、己の淫らさを自覚し、さらに打ちのめされる紀子でした。
「ああッ、これなら、鞭で責められていた方がましよッ。ご、ごめんなさい、篠宮先生ッ、紀子は、紀子は、何もかも五十面相にお話してしまいそうですわッ!!」
 苦痛よりも悦楽の虜にされることの方が、遥に辛い拷問であることをその身に刻み込まれた紀子は、近衛之宮寧子嬢が篠宮探偵に身柄を委ねていること、彼女自身はその場所を知らないことを漏らしてしまったのでした。

 しかし、狂人五十面相はその程度の秘密を必要とはしていない様子でした。既に、彼の目的はライバルの名探偵の可愛い助手をいかに自分に屈服させるかにあるわけですから、紀子への調教は止むはずもありません。いえ、むしろ、さらに執拗に淫靡に紀子はいたぶられていきます。紀子の左右の太腿に、引き下ろされたシルク地のパンティが橋を駆けます。秘裂から淫らな液体が糸を引き、そして股間の下で広がったパンティに落下しました。やがて、その上に、パラパラと乙女の恥毛が舞い降ります。そう、部下の手によって剃毛を受けたのです。紀子は悔しさでいっぱいでした。しかし、不思議なことに女としての恥辱感に、さらに性感を刺激され、、またしても淫らな熱りを覚える自分がいました。尊敬する名探偵氏の宿敵に無様に攫われ、大切な秘密まで喋らされ、助手として一番してはならぬことをしてしまった?ピうのに、虜になって施される恥辱的な仕打ちに肉体が悦楽に溺れてしまっているのですから・・・。

< 続く >

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