蓮太が催眠術を駆使して作る、若奥様たちとの楽しい昼下がり。今日も続く?

枕営業マン 5

-5- 「あっ・・・、これ・・・僕。・・・しくじったかな。」  蓮太が、あまり感情のこもっていない声を出して、しばらく何かに考え込むように、無表情になった。 「これ・・・罠・・・だよね?」  蓮太の目の前に、フラフラと立

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枕営業マン 4

-4-  ナカハラ寝具の営業マン、小林蓮太は、今日も担当エリアを歩いて回る。つつじが丘から躑躅台にいたる、担当エリアを、若干やる気無さ気にうろついてみた。飽きっぽい蓮太は、腕時計をチラっと見る。 「ちょっとフライング気味

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枕営業マン 3

-3-  友澤樹理亜がチャイムを聞いたのは、ちょうど友達兼仕事相手のヨーコとビジネス・ランチのために出かけようとしたところだった。 「えっ? もう、こんな忙しい時に・・・、居留守使っちゃおっかな?」  姿見でジャケットと

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枕営業マン 2

-2- 「・・・ちょっと、聞いてるの? 蓮太?」  白塚絵美の声で、急に我に返る小林蓮太。喫茶店でアイスクリームを食べながら、すっかり回想に浸っていたのだ。 「思い出し笑いなんかしちゃってさ、気持ち悪い。こっちの苦労も知

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枕営業マン 1

-1-  ピンポーン 「はい・・・。どちら様でしょうか?」  最近のマンションでは、インターホンに出る時も、自分からは名乗らない家が多い。真横に表札がついている戸建てのお宅だと、『はい、○○です』と出てもらえることが多い

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