その10 友人 川口ツトム タクマの家の門を出て2階の窓を見上げると、いつものようにタクマが、ちょっと寂しそうに僕を見下ろしていました。手を振ると、タクマも小さく手を振って僕を見送ります。大きな声で何か言おうかと思った
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タクマが友達に催眠術を披露した日から、町の常識が壊れ始める。
(「大人のための催眠術」閉鎖のため転載・再公開)
タクマ学校 その9
その9 中古車ディーラー勤務 柿本隆夫 本来なら、こんなに早起きした朝は、凄く気持ちがいいはずだ。親父が定年になってからというもの、しょっちゅう両親は旅に出てる。俺はその隙に恋人の恵理を家に連れ込んで、新婚生活みたいな
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その8 出版社勤務 早川理沙 ショッピングモールでのんびりとウィンドーショッピングなんて出来るのも、思い切って半日有給をとったおかげです。バッグや服を見ながら、私はユウタが気に入ったゲームソフトを決めて、私を呼びに来る
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その7 女子大生 高坂緑 「詩織、本当に、留守中のお隣さんのうちにお邪魔したりなんかして、よかったの?」 詩織が1階から紅茶を持って子供部屋に戻ってきたところで、私は今更ながら確認するのですが、詩織は私を安心させるよう
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その6 高校生 正木啓一 ふと教室が騒々しくなっているのに気がついて、教科書にアンダーラインを引きながら熟読していた僕の集中が途切れてしまいました。また自主学習の時間を、ミツオが潰そうとしてるみたいです。彼の席の周りに
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その5 小学生 佐久間ユウタ 「おっす、ユウタ。元気にしてた?」 家に帰った僕は、玄関に見慣れないハイヒールをみつけました。リビングのドアを開けると、珍しく、理沙さんが来てました。理沙さんは、お母さんの妹で、雑誌の編集
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その4 女子大生 水谷詩織 私はふと、タクマ君が間近で私の顔を覗き込んでいるのに気がつきました。タクマ君のお部屋で、遊び相手になってあげているうちに、つい、ぼうっとしてしまっていたようでした。 「あ、あれ? ごめんね。
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その3 女子高生 秋里梢 私が部活が終わって家に帰ろうと、校門からバス停に向かって歩いていた時、私を呼び止めたのは、意外な相手でした。クラスの不良、藤堂陽子です。私は彼女とは、どちらかというと仲良しというよりも、敵対関
もっと読むタクマ学校 その2
その2 友人 川口ツトム タクマが何人かの相手に、集団催眠を試してみたいという話をしだした時、僕はタクマに、前に庭で詩織ちゃんとエッチなことをした時とか、由利恵ちゃんのボインをイジりまくった時みたいな、友達を集めての催
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その1 友人 川口ツトム タクマが、タクマだけの催眠術の道に入り始めたのは、僕らが小学校5年生、11歳ぐらいの頃だと思います。それまではクラスでも全然目立たない、ただの大人しい奴だったんです。僕はけっこう運動とかケンカ
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