- 3 - 確かに戦闘は終結した。 でも、こんな終結の仕方を望んだものがいたかどうかはなはだ疑わしい。 その日のことを人生の中における最大の汚点として、永久に記憶の中から抹消してしまいたい。 たぶんこの戦闘に参加
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プラチナに輝く髪、光をきらめせる瞳、ワイン色の唇。
どこから見ても幻のような美しさを持った少女そのもの。
イルセウス=ラ=クーンツ。
彼は18才になったばかりの男であった。
イルス物語 1章 出会い(1)(2)
1章 出会い(あるいは腐れ縁の始まり) - 1 - セネガルド大陸中西部。 そこにハーン神聖王国はあった。 太陽神レゼをまつる国である。 この国の王は神官王と呼ばれ、政治と宗教が密接に関わっている国である。
もっと読むイルス物語 序章 女神隷従?
序章 女神隷従? まったく一点の曇りのない空にむけてまるで雲の変わりに、とでもいうように真っ白な斜面が続いている。 つもった雪はそれほど深くはなく所々岩が顔をだしていたし、点々と生えている木々の様子からも見てとれた
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