「義男。お前にいいもんをくれてやる。手を出せ」
 久し振りの再会を喜んでいる俺に対し、あくまでもぶすっと無愛想なあんちゃん。
 それでも、あんちゃんにあえた喜びが俺をあんちゃんに従わせた。