後編 - 1 - 温泉宿に来てから7日間が過ぎた。 温泉での療養は、贅沢といえば贅沢だがヒマでしょうがない。 寝るか食うか温泉に入るかしかないからだ。 暇な時間は、俺やリュカの自慢話、アリアの宮廷のこっけいな話な
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倒れ付した魔法使いの体をあらためると、でてきたのは奇妙な意匠の指輪だけだった。
「ふーん」
俺はその指輪を失敬し、なにげなく左手にはめた。
※この作品は現在閉鎖されている月之満欠さんのHPに掲載されていた作品を
ご本人の特別のご厚意により再録させていただいたものです。
魔法の指輪 中編
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