倒れ付した魔法使いの体をあらためると、でてきたのは奇妙な意匠の指輪だけだった。
「ふーん」
 俺はその指輪を失敬し、なにげなく左手にはめた。
※この作品は現在閉鎖されている月之満欠さんのHPに掲載されていた作品を
 ご本人の特別のご厚意により再録させていただいたものです。