もうじき登校する生徒たちでごった返すであろう往来の真ん中で、憧れの由梨ちゃんは。
 その大きめの胸の先端にある可愛らしい飾りも、下半身のいやらしい襞も。
 女の子が隠すべきところ全てを、まるで全世界に見せつけるかのように晒していた。
 それなのに肝心の由梨ちゃんは、キョトンとした表情で自分の体を見下ろして聞き返してくる。
「ふぇ?何かおかしかった?『学校にはこの格好で行くのが常識』だから、『何もおかしくない』と思うんだけど……」