第二話 時計を手に入れて二日目の学校が始まった。 桐咲の人生は、怠惰なものから一変し華やいでいた。 まるで砂時計を使ったかのように。 リミットは今日まで、ならば思う存分使わなければ。 本日のターゲットはもう決め
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「お兄さん、あなたはラッキーだ。私に出会えたことを感謝したほうがいいですよ」
「いいんですいいんですお金なんて。まずはお試しということで受け取っていただければ!」
男が桐咲の目の前に掲げた物──砂時計。
「なんとこれ…『逆転砂時計』なんです!」
逆転砂時計 第一話
第一話 「えー、以上で、帰りの、HRを、終わります」 桐咲は自席で軽くため息をついた。 これからまた特に楽しくもない日々が始まり、同じようなことを毎日繰り返す。 学校という場所はどうしてこうも退屈なのだろうと常日頃
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