「お兄さん、あなたはラッキーだ。私に出会えたことを感謝したほうがいいですよ」
「いいんですいいんですお金なんて。まずはお試しということで受け取っていただければ!」
 男が桐咲の目の前に掲げた物──砂時計。
「なんとこれ…『逆転砂時計』なんです!」