後編 「……そうだわ、駅のところの交番! あそこに駆け込めば!」 うちの最寄り駅の隣に交番があったのを思い出して、そこに助けを求めるのがいちばん確実なように思えた。 だから、足早に駅に向かって歩き出す。 そして、駅
もっと読む「精神退行」
奴隷の部屋2 前編
前編 ※このお話は『奴隷の部屋~ある日突然に頭の中を弄られて復讐された私~ 』の物語の中で、ハヅキがアツヒロに放置されていた3日間の出来事です。 その異常な出来事は、ある日突然に襲いかかってきた。 「ただいまー」
もっと読むメリーメリーネバーランド
毎年きちんと枕元に置いてあったプレゼント。 兄が用意してくれていたことを、私はずっと知っていた。 私の家庭は所謂放任主義で、父も母も私達にはほとんど構わず、ずっと仕事ばかりしているような忙しい人だった。 きっとプ
もっと読む魔少年 Side:B 第06話
第06話 「そ、そんなっ!」 慌てて立ち上がろうとするが、上からしっかりと肩を押さえられているため、身動きが取れない。 「あっ! お、お願い、放してっ!」 「ホント。綺麗で可愛くて……いやらしかったよ、ママ。最高だった
もっと読む魔少年 Side:B 第05話
第05話 (ああ! どうしよう! どうしよう! 私……言っちゃった!) 雅人が浴室に消えたのを確認すると同時に、聖美はへなへなとその場に崩れ落ちる。 「マー君も『お願いしますっ!』って……それって、つまり、こ、これから
もっと読む魔少年 Side:B 第04話
第04話 「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめん、なさい……」 ぽたり。ぽたり。ぽたり。 熱い液体が、頬に、額に滴る。 (――熱い、わ) まるで炎が降り注いでいるようだ。 あまりの熱さに、胸の奥
もっと読む魔少年 Side:B 第03話
第03話 (あ……あああ……) 言葉が出ない。 いや、喉に膨れ上がった叫びがあまりに大きすぎて、声に出来ないのだ。 叫んだ瞬間、自分はプツリと壊れてしまうに違いない。 (私のカラダ……カラダが……カラダが……カラダ
もっと読む魔少年 Side:B 第02話
第02話 ちゅぽ。ちゅぽ。ちゅぱ。ちゅぷ。 『んふぅ、おいひぃ』 液晶画面の向こうで、両手で捧げ持った棒状の“ナニカ”を美女が頬ばる。 恍惚とした表情で、モゴモゴと口元をうごめかせ、上目使いにカメラに微笑む。 (…
もっと読む魔少年 Side:B 第01話
第01話 チュパ。ジュル……チュポン! ピチュ。クチュ。 五十インチの大きな液晶画面一杯に映し出された巨大な二つのピンクの物体。 卑猥な水音を立て、粘液を滴らせ、ナメクジの交尾のように、ぬめり、のたくりあう――それ
もっと読む魔少年 Side:A 受胎夢(じゅてーむ)
(注:本作品は2007/4に近親相姦研究所に掲載されたものです) カッチン。コッチン。カッチン。コッチン。カッチン。コッチン。 どこからか規則正しくリズムを刻む音がする。 時計より少しゆったりとした、眠気を誘うテン
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