(5) 催眠シナリオ ~調教~
「あ、はい。もしもし」
「ああ、“きつね”くん?“くらうん”です」
「あ、社長。こんにちは」
「どお?調子は?」
「え?順調っすよ」
「そお・・・。工程は?」
「えっと・・・、2人とも3回目の誘導は終了してます。キーワードの埋め込みも含めて手順書の確認項目は全部クリアしてます」
「あそう。さすが“きつね”くん。仕事が速いね。まだ潜入して1週間だったっけ?」
「8日目です。それで、今日から個別調教に入ろうと思ってます」
「ああ、良いんじゃない?あなたの腕は信用してますから・・・。あ、じゃあ、個室手配も急がないとね」
「ええ。間に合いますか?早ければ明日にも使いますよ・・・」
「うん、まあ大丈夫でしょう。そっちは任せて」
「はい、判りました。こっちも1ヶ月くらいしたら成果を御覧にいれることが出来ると思います」
「うん、了解。頑張ってね~」
電話を切ると“きつね”くんは店に向った。
『仕入れ及び事務処理支援作業』、“きつね”くんが1週間目に店長から言い渡された作業区分である。
要するに店番ではなく経理作業の手伝いをするといった内容だ。
経営者夫婦の事務作業の負担を軽減させるというのがその目的であるが、無論“きつね”くんが誘導してでっち上げた適当な職種だ。要するに自由に店を出入りしつつ、時間を拘束される店番から開放されるための方便である。
「おはよう、水島。いいねぇ、事務は・・・」
朝の9時に“きつね”くんが店に顔を出すと、朝番のバイト2人がカウンターの向こうから声を掛けてきた。
「あ、おはようございます。そんなこと無いですよ~。帰るのは俺の方が1時間遅いですから、同じですよ。それに1日中、店長から監視されてるし~」
「あっ、そういえばさっき店長が捜してたぞ。な?」
「そうそう。最近、店長ムズカシイ顔してっけど、今日は最悪だったから、気をつけな」
「え~、ホントに?」
“きつね”くんは顔をしかめて見せ、さりげなく2人に釘をさした。
「悪いけどサ、しばらく事務所に顔出さないでヨ。今日はマジで搾られそうだし・・・」
「OK、OK。俺らも店長はパスだし・・・。でも副店長だったら絶対呼べよ」
「いいよなぁ、店番は・・・」と“きつね”くんは逆に溜息まじりに2人に声をかけて、奥の事務室へ消えていった。
事務室の扉を開け“きつね”くんが中に入っていくと、森下誠がぼんやりとテレビを眺めていた。あからさまに虚ろな表情で、入ってきた“きつね”くんに気付きもしない。
3度の催眠面接の効果が現れてきた森下誠は、緊張と弛緩の振幅が大きくなり傍から見ても不自然な程になって来ている。
“きつね”くんは後ろ手に鍵をかけると、そんな誠の表情をじっと観察し満足そうに目を細めた。
「店長。お呼びでしょうか?」
ゆっくりと落ち着いた声が“きつね”くんの口からこぼれると、まるでスイッチが入ったように誠の表情が動いた。
「あ・・・水島・・・」
夢から覚めたようなその表情に向かい、“きつね”くんはキーワードを投げ掛けた。
「店長・・・・『人形の国』へようこそ・・・・」
そして、そのタイミングで誠の座っている事務机に1体の人形を転がした。おもちゃ屋で売っている着せ替え人形“ジェニーちゃん”だ。
誠は一瞬訝しげな視線を“きつね”くんに当てた後、弾かれたように視線を人形に釘付けにした。
「あ・・・・、いったい・・・・いつの間に・・・・ど、どうして・・・・」
“きつね”くんの暗示は忽ちその効果を現し始めていた。今の誠には、15センチ足らずの人形が本物の人間として認識されているのだ。
金髪、碧眼で抜群のスタイルの女性が突然目の前に現れ、そして倒れ込んでいたら・・・・。
誠の混乱は当然のものだった。
「ここは店の中。あなたはお客さんと鉢合わせして失神させてしまった・・・」
呟くような“きつね”くんの声が流れた。暗示により“きつね”くんの姿を認識できなくなっている誠は、その声を自分の蘇った記憶と取り違えていた。
「あ・・・・・、お・・・お客さん、す、すいません、すみませんでしたっ!だっ・・・・だ、大丈夫ですか?」
誠は倒れた人形を慌てて抱き起こそうとして、その余りの軽さに仰天していた。(まるで、空気みたいだ・・・)と。
そして、伏せていた顔を改めて覗き込んで、再び、言葉を失った。
輝くばかりのブロンド、そして深い深い緑の瞳、そして透き通るような肌・・・。
“可愛い”とオタク連中の間で評判になっている今年のジェニーちゃんの魅力に、催眠誘導され判断力の低下している誠は一たまりも無かった・・・。
それは、まるでレールのポイントが切り替わるように・・・何か・・決定的な・・・・それでいて微かな力が、発動された瞬間だった・・・。
誠は、この一瞬で自分の魂が、深い緑の瞳に吸い取られるのを自覚した。
“きつね”くんは、そんな誠の様子を1メートルと離れていない場所に腰掛け、医者のように冷静に観察している。
両手に包み込むように人形を持ち、充血した目でじっとその顔を見つめている誠の様子は、既に狂気の領域に踏み出したようにも見える。
“きつね”くんは、そんな誠の背中を一押しする言葉を口にした。
「来て・・・・・」
一瞬、泣き笑いのように表情を歪めた誠は、次の瞬間にはズボンのベルトを緩めはじめていた。
*
2階にある玄関の扉が開く音がして、森下映美は食器洗いの手を止めた。
あら、何か忘れ物かしら・・・。
映美は当然夫だと思い、キッチンから廊下に顔を出すと、「どうしたのぉ?忘れ物ぉ?」と声を掛けた。
しかし、玄関に立っていたのは“きつね”くんだった。
「あらぁ、どうしたの?水島くん。ウチの人が呼んでるの?」
「・・・」
しかし、いつも挨拶を欠かさない“きつね”くんが返事もしないことに、森下映美は訝しんだ。
(おかしいわね。)
しかも、勝手に靴を脱いで上がりこんでくる。
(ちょっと、ちょっと、冗談じゃないわ。他人の家に勝手に入るんじゃないわよ。いくらウチの人の信任が厚くっても、非常識ってものよ!)
映美は柳眉を逆立てた。
「ちょっと、水島くん!」
映美は慌てて両手を拭い、まくし立てようとした。しかしその時になって、ようやく“きつね”くんが口を開いた。
「副店長、『人形の世界』にようこそ・・・・」
映美は一瞬、呆けたような表情になった。
(えっ?いま・・・何か言った?)
確かに口を開いて相手が何かを言った事は理解できたが、肝心の中身がよく聞き取れなかったようだった。
しかしそれと同時に、何か凄い違和感が映美を襲っていた。
(なんだろう、なにか・・・根本的な・・・・)
そして、それは直ぐに映美の頭の中で像を結んだ。
「えっ・・・、あ、オ、オーナーですか?」
“オーナー”、それはこの家と下のコンビニの正当な持ち主。映美たち夫婦はオーナーに雇われた経営者なのである。
そして今、森下映美の目には“きつね”くんが確かに“オーナー”として映っていたのだ!
いや、正確には、姿形は確かに“きつね”くんとして見えているのだが、それを“オーナー”としか認識できないのだった。
(いやだ。私ったら、どうしてオーナーとバイトを間違えたのかしら・・・。)
「ど、どうも済みませんでした」
「いや、良いですよ。気にしないで」
“きつね”くんは軽く頭を振って、笑顔で応えた。サラサラの髪が微かに揺れる。
そのリアクションで、森下映美はほっとした表情になった。
(よかった、怒ってないみたい。でも・・・。)
「今日は、どういったご用件でしょうか?」
「あぁ。今日はね、奥さんに折り入って話があって来たんですよ」
「えっ?私・・・ですか?主人じゃなくて・・・」
「えぇ。あなたです」
そういって“きつね”くんは先に立ち、堂々と奥の居間に入っていった。
「あっ、今お茶を煎れますので・・・」
映美の方が恐縮している。
「茶なんか、後でいいです。それより早くこっちへいらっしゃい」
(何なのかしら・・・いったい)
映美は訝しんでいたが、“きつね”くんに強く促されると、仕方なくついていった。
映美が居間に入ると“きつね”くんは既にソファに腰掛け、手招いている。
そして映美を強引に正面のソファに座らせると、身を乗り出して話し始めた。
「映美さん。あんた、『サンサン・マート』の巡回調査員を知ってるね」
「ええ。古川さんですね。月に2回来てくれてますけど」
「あぁ、その男はワシもしっとる。しかし、裏の巡回員は知らんだろ?」
「裏の・・・?何です、それ」
映美はきょとんとした表情で聞き返した。
「ワシのようにオーナーをやっておると色々情報が入るんだが、その中にその「裏の巡回員」の話があったんだ。一言で言うなら、“隠密”だ。『サンサン・マート』社の社員が通知なしにやって来て、秘密のチェックリストで店を採点していくんだそうだ」
「えぇ?ホントですか?」
「本当だ。そして、そのチェックリストで3期連続で落第点を取ると、その店は『サンサン・マート』社の経営から外される・・・ということらしい」
「・・・」
映美はそこまで聞いて、表情を強張らせた。
“きつね”くんのマルっきりの出鱈目だが、3度の催眠面接で“きつね”くんへの強烈な信頼を植え込まれている映美には、100%の真実として認識されているのだ。
「判ったようだね。この店は、2期連続で落第点だ。そして、今日、第3回目のチェックがあると知らせが入った」
「そ、そんな・・・」
映美の顔から血の気が引いていった。
(お店が・・・・・・。やっと・・・やっと軌道に乗ってきたのに・・・)
「映美さん。しっかりしなさい。まだ諦めるには早い。あんたなら何とか出来る!」
“きつね”くんが熱を込めて言葉を続けた。
「私が?どうして・・・。主人に、主人を呼んできます」
映美は腰を浮かせている。
「いいや、ダメだ。これまで2回の点数内訳を見せてもらったんだが、あんたの亭主は使えん。辛うじて及第点に届く可能性があるのは、あんたなんだ」
「そんな・・・。私なんて・・・」
“きつね”くんの言葉に力が抜けたように、映美は再びソファに腰を下ろした。
「実はな。ワシはそのチェックリストを少しだけ見せてもらったことがあるんだ。だから・・・」と、“きつね”くんは映美の瞳をじっと見つめ、ゆっくりと言葉をしみ込ませるように言った。「たった今から、ワシがあんたの指導を行う。背後からアドバイスするから、ワシの言うとおりに行動するんだ。良いな!」
自分の置かれた混乱した状況に唯一射した光明・・・・。映美には、“きつね”くんの申し出がそう映っていた。
「は、はい。判りました。どうぞ・・・、よろしくご指導ください・・・・」
目の前に垂れてきた蜘蛛の糸、夢中でしがみ付くしか道は無かった。たとえ、その糸に絡め取られることになったとしても・・・・・
「よし。それじゃあ、さっそく始めるか・・・」
“きつね”くんは、この店に来て初めてその本性をさらけ出した笑みを浮かべた。
しかし、既に映美にはその笑みを看破するだけの判断能力は残っていなかった。
「奥さん、『映美のバックドア、オープン・・・セサミ』」
“きつね”くんは再びキーワードを口にした。
すると、今まで不安と決意で表情を硬くしていた映美から、すっと力が抜け、軽く瞼を閉じてやや上を向いたまま、完全なトランス状態になっていった。
「映美・・・ここはお店のカウンターの中だ」
“きつね”くんは映美の傍らに立ちその額に軽く手を置いてゆっくりと頭全体を回すようにしながら、状況を刷り込んでいった。
「私の姿は見えない。何処にいるか・・・・その存在さえまるで判らない。でも・・・、声だけはハッキリと聞こえる」
“きつね”くんは、2度、3度と繰り返し刷り込み、さらに映美に復唱させた。
「わたし・・・は・・・・・お店に・・・・立って・・・います・・・・・・オーナー・・・・・の・・・・姿は・・・・何処にも・・・・・見えません・・・・・・が・・・・・声は・・・・はっきりと・・・・聞こえます・・・・」
「はい、そうです。それでは始めましょう。『映美のバックドア、クローズ』」
“きつね”くんの声で、映美の体に再び芯が戻った。
映美はソファに座ったままキョロキョロと辺りを見回していたが、忽ち驚きの表情に変り、立ち上がった。
「うそぉ・・・。いったい・・・・いつの間に私・・・お店に来てたのかしら・・・・」
映美にとってはいつもの見慣れた居間であるはずなのだが、今は1階の店舗として映美の脳は認識していた。
“きつね”くんは相変らず向かいのソファに腰を掛けたまま、そんな映美を観察していた。
「映美さん。ほら、ちゃんと挨拶せんか。お客さんが帰るところだ」
試しに正面から声を掛けたが、映美は不思議そうに辺りを見回しただけで“きつね”くんと視線を合わせようとはしなかった。
「オーナー?何処です?声は聞こえるんですが・・・」
“きつね”くんは、その様子に満足そうに頷いた。
(準備はOKみたいだな・・・。あとは、お楽しみのシナリオだ・・・・)
クククク・・・・。“きつね”くんは密かに笑い声を漏らすと、誘導を再開した。
「ワシは奥の部屋に居る。監視カメラで見ているから気にするな。イヤホンで声は聞こえるだろ?」
「あ、はい」
いつの間に、イヤホンなんて付けたのかしら・・・・?
映美の脳裏を一瞬疑念がはしったが、“きつね”くんから「はら、挨拶。早く!」と指示されると、些細な矛盾など一瞬で吹っ飛び、条件反射のように応じてしまっていた。
「あ・・・、有難うございました~」
そして、映美は“きつね”くんの目の前で上体を60度くらい前に倒し、お辞儀をした。
“きつね”くんは、映美のその様子を見るだけで、股間を硬くしていた。
他人を自分の思うままに操る快感・・・・それが“きつね”くんの催眠術師としての欲望の原点であった。
(いよいよ、この奥さんを操れるんだ・・・・。)
“きつね”くんは待ちきれない思いで、早々とズボンのベルトを緩め始めながら誘導を続けた。
「映美さん。いま・・・店にお客さんは居ないね?」
「はい、誰も居ません」
映美は店の中を見渡すように視線を動かしていった。
「それは、ちょうどいい。実は、映美さん。あんたに1つ訊きたいんだが・・・・・今、あんたは何を着ているんだ?」
「何って、いつもの制服ですけど・・・」
実際には映美はポロシャツにジーンズの姿だが、暗示のせいで『サンサン・マート』の制服を着ているように錯覚していた。
しかし、“きつね”くんは、ここで新たな誘導を開始した。
「『サンサン・マート』の制服は、オレンジに白のストライプのデザインだろ。しかし・・・あんたのはブルーに白の水玉。それは「ファミリー・ストア」の制服じゃないかい?」
「!」
映美は血の気が引く思いで、自らの服を見下ろした。すると、そこには『オーナー』が言うとおり“ブルーに白の水玉”模様がハッキリとプリントされていた!
「どっ、どうして、わたしったら?!」
「直ぐに脱ぎなさい。巡回員に見つかったらもうこの店は終わりですよ」
“きつね”くんはズボンに片手を突っ込み自分のペニスをしごきながら、命令した。
「そっ、そうだわっ!すぐにこんなもの脱がなきゃっ!」
映美は体から毟り取るように、水玉のシャツ(本当はポロシャツだけど・・・)を脱ぎ捨て、床に投げ捨てた。
“きつね”くんは、そこで初めて目にする映美のスタイルに釘付けになった。
ベージュのブラに包まれたバストは予想以上に大きく、Fカップは余裕で有りそうだ。それでいてお腹はきゅっと引き締まり滑らかなシットリした肌が健康そうに輝いている。
(う~ん、イイ感じ。さあて、どんどんいってみようか・・・)
「映美さん、スカートも違っとるよ。あんたのはオレンジじゃなくて、ブルーだ」
「あっ」
映美は泣きそうな表情になっていた。そして焦りで震える手を操って、スカート(本当はジーンズ)のホックを外すと、そのまま脱ぎ捨てた。
はあはあはあ。
荒い息をつきながら映美は自己嫌悪に陥りそうだった。
(いったい何やってるのかしら、私ったら!)
一方“きつね”くんは、映美とは別の理由で息が荒くなって来ていた。
ジーンズの下から現れたのは、ベージュのパンティに包まれた90センチは有りそうな豊満なヒップと、すらっと伸びた外人のような足である。
もう自分の席には座っていられず、映美のすぐ隣に移動してまじまじと全身を観察した。
そして、最後の一押しをするべく、誘導の言葉を口にした。
「おやぁ・・・・、映美さん。あんたの・・・ブラとパンティ、両方とも“森”のマークが入ってるね。そりゃあ・・・、『サンサン・マート』の最大のライバル『フォレスト・チェーン』のものではないかね?」
その言葉を耳にした途端、映美の口から悲鳴が漏れた。
「いや~~~っ!!」
映美は、下着に毛虫が潜り込んだような嫌悪感が爆発し、ブラジャーとパンティを本当に毟り取った。
そして怒りに任せて、先ほど脱いだ服と合わせてゴミ箱に押し込んだ。
「全くもう!私ったら!」
力いっぱいゴミ箱に押し込めて、一息ついた途端、映美は自分の格好に気が付いたようだ。
「きゃああああああああ」
映美は胸と股間を抑えて、その場に蹲ってしまった。
(私ったら、お店の中を全裸で闊歩していた!)
“きつね”くんは、興奮しつつも、ちょっと意外な展開に苦笑していた。
(この奥さん、意外と天然が入っているかも・・・)
しかし、せっかく全裸を鑑賞しようと思っていたのに、胸と股間を隠してしゃがみ込まれてしまっては、良く見えない。
“きつね”くんは早速、暗示を追加した。
「映美さん、お客さんがソロソロやってくるぞ。カウンターの中に入りなさい」
「そんなことより、オ、オーナー、私、服が、は、裸なんですぅ!」
「服?ふふふ。映美さん、その新しい制服、よく似合うぞ」
「え?新しい制服って?」
「ほら、今着ている、そのオレンジと白のチェックの制服のことさ」
映美は、その言葉にはっとして自分の体を見下ろした。
すると、そこには『オーナー』が言ったとおりオレンジと白のチェックの制服を身に付けた自分が居るではないか・・・。
(ええっ?いつの間に着たのかしら・・・。ううん、さっきから着ていたじゃない!やだ、私ったら、なにを焦っていたのかしら?)
映美は自分の勘違いだと思い込み、照れてぺロッと舌を出すと何事も無く立ち上がった。
“きつね”くんは、ようやく映美の全裸をじっくりと鑑賞できるようになり、その見事さに素直に感動していた。
(うっわ~・・・、すげえや、この奥さん。このデカイオッパイが全然垂れてないや。それにケツも最高・・・・。プルプルしてやがる)
カウンターの定位置(と映美が思っているソファ前)に立ち、手を軽く前に組みお客さんの来店を待っている映美の周りを“きつね”くんは鼻がくっ付きそうになるほど顔を寄せて観察した。実際、映美の陰毛に鼻息がかかり、ちょっと不信そうな表情までさせてしまっていた。
そして、塑像のような映美を充分に堪能したあと、“きつね”くんは次の誘導を開始した。
「映美さん、どうだい?その制服。体にフィットしてるだろう。『サンサン・マート』技術部が新しく開発した試作品なんだ」
「あら、そうだったんですか。道理で着心地が良いと思いました」
「ちょっと動いて、着崩れないか試してみてくれないか?」
「あ、はい」
映美は素直に引き受けると、両手を上に上げ、ぐ~っと伸びをしてみた。
すると、いままで彫刻だった像に急に生命が宿ったように、映美の体が更にいきいきと輝きだした。
筋肉の動きに合わせて豊満なバストやヒップがプルンプルンと揺れ、それと共に映美の体臭が“きつね”くんの鼻腔を刺激した。
(おぉ~、フェロモンじゃああああ)
“きつね”くんは今にも押し倒したくなる気持ちを、割と本気で自制した。
「う~ん。いいねぇ。じゃあ、次は、両足を少し開いて、両手を床につけて」
映美は、“は~い”と返事をして簡単に両手を床にぺたっとつけた。
(私は体が柔らかいんだ、楽勝、楽勝・・・・。)
無論“きつね”くんは尻を覗き込んでいだ。足を開いているため股間の肉襞がハッキリと見える。今はぴったりと口を閉ざしているが、さっきより明らかに強くなったフェロモンの香りが漂っている。
「如何ですかぁ?」
下から映美の無邪気な声が聞こえてくる。
“きつね”くんは、映美の陰唇を見つめながら返事をした。
「ふふふ、いいねぇ。素晴らしい。随分体が柔らかいんだね」
「えぇ、体操部でしたから」
「へえ。素晴らしい。じゃあ、Y字バランスも出来るかい?」
「勿論です。見ててください」
そう言うと、映美は右手で右足首を持ち、得意げに右足を頭より高く上げ、ついでに左手も上げた。
これで“きつね”くんの目の前3センチのところに、映美の秘唇がぱっくりと口を開けてその姿を完全に晒した。
「おお~?。これは、眼福、眼福。いやいや、素晴らしい。ちょっとじっくり見させてくださいよ」
“きつね”くんはそう言うと、食い入るようにその部分に見入った。
映美の秘唇は2年の結婚生活でもまだ型崩れしておらず、大陰唇・小陰唇の着色、肥大も最小限だ。すこし口を開いた奥の色合いもまだピンク色を留めておりGood。陰毛は多めだが比較的柔らかい感じで、あまりゴワゴワした感じが無く“きつね”くん好みだ。しかし陰唇の襞の周りにまで量は少ないものの生えており、これは“きつね”くん的にはNG。
(ここだけは、とっとと剃っちまお)
「もう良いかしら・・・」
しばらく観察を続けていると、ちょっと苦しそうな映美の声がした。
それで“きつね”くんは一旦映美のポーズを解除したが、無論これで終わったわけではなかった。
この後も“きつね”くんの口から出任せで、映美は様々なアクロバティックなポーズを強要され、体の隅々まで、まさに尻の穴の皺の数まで調べられていった。
(もーくたくた。)
映美はソファの前で立ったまま、両手を腰に当てて息をついた。
「よしよし、映美さん、よく頑張ったね。それじゃあ、ご褒美に『サンサン・マート』の新製品をご賞味させてあげよう」
“きつね”くんは、そろそろ我慢の限界が近づいてきたので、この辺で1発抜いておこうと、次の段階の誘導に移った。
「わ~、嬉しい!でも、どんな新製品なんですか・・・?まだ、ウチのお店には何も知らせが来ていませんでしたけど・・・」
「こんどの新製品は、『サンサン・マート』の食品開発部が開発した特殊加工のキャンディだ。ほら、映美さんの手に乗っかっているだろ、今」
“きつね”くんはそう言うと、映美の手を取り、先ほどから自分でしごいていたペニスを掌に乗せた。
映美の視線が下がり、“きつね”くんのペニスに注がれる。すると、僅かに映美の眉が寄せられ、違和感の表情が浮かんできた。
(この感触・・・・形・・・・色合い・・・・・これって・・・何だったかしら・・・・良く知っているハズなのに・・・・)
“きつね”くんは、その表情を読み、慌てずに誘導を追加する。
「映美さんも社内広報で見たことがあるだろう?この形のキャンディを」
(ああ・・・そうだわ・・・・・社内広報に載っていたんだわ・・・・・このキャンディ・・・だから知っていたのね・・・)
映美の表情が得心が行ったものに変った。
「このキャンディは、特殊製法で出来ていて、2通りの楽しみ方があるんだ。1つは、普通に口に咥えてペロペロ舐めるんだが、実は中に高圧のシロップが封入されていて、先端を舐めて溶かしていくと、ある時その先端からシロップが口の中に飛び出すといった代物だ。そして、もう1つの楽しみは、専用の過熱調理器に入れて温めて食べる方法だ」
“きつね”くんは、滑らかに説明を開始した。
「あらぁ~、凝ってるんですね。ちょっと面白そう」
「じゃあ、まずは普通に舐めるほうから、試してごらん。さ、さ、そこに跪いて」
“きつね”くんは、自分のペニスが引っ張られる前に、急いで映美を跪かせた。
「あ、はい」
映美は言われたとおり跪くと、何の抵抗もなく“きつね”くんのペニスを口に含んだ。
(あら、意外と柔らかいわ。)
ぺろぺろぺろ。
(あっ、やだ、なんか動いた気がする。それにちょっと硬くなってきた・・・。これって、何だったかしら・・・。やっぱり、ちょっと似たものを知っている気がするんだけど。)
再び映美の表情に疑念が浮かんだ。
「オーナー、なんだかちょっと変です。舐めると動くみたいだし、全然甘くないし・・・」
「映美さん、そこが特殊製法なんだ。舐めて温めると中でシロップが溶け出すから、それで動くことがあるし、圧力が高まって硬くもなるんだ」
既に全裸になっている“きつね”くんは、ペニスの先端をチロチロと舐めている映美に向かい、自信たっぷりに言いきった。
(あぁ、そおゆうことなのね、納得だわ。)
「それに、味だってこってりした甘味があるはずだ。よく味わってごらん」
「はい、わかりました。じゃあもうちょっと舐めてみます」
映美はまた先端を咥えると、下側を舌でなぞるように動かし、ペニスを舌全体で味わうようにした。
ぺろぺろ、ぺろぺろぺろ。
すると、さっきまで微かに生臭いような味がしていたものが、急に甘いシロップの味にすりかわって行き、それに呼応するように映美の口中に唾液が大量に湧き出した。
(すご~い!オーナーのいったとおりね。それにこのキャンディも、さっきより更に硬くなってきたし、長さも太さも増してきたわ。なんだか本当に圧力が増してきたみたい。)
「オーナー、凄いです。もうカチカチ。そろそろシロップがでるんじゃないかしら」
映美は一旦ペニスを口から出すと、“きつね”くんに言った。
「いやいや、まだ大丈夫。それより、今度は、咥えずに、ソフトクリームを舐めるみたいに、全体を舌で、こう、すーっと」
“きつね”くんは、調子に乗って映美に技巧を指示する。
「え?えっと、こうですか?」
映美はペニスの根元から先端までを舌で舐め上げた。
「ふぅ~、そうそう。そういう感じで、もう一度」
すぅ~。すぅ~。すぅ~。
映美は何度か、繰り返してみた。すると“きつね”くんのペニスは反り返るように更に伸び、硬くなってきた。
「よしよし。映美さん、そろそろシロップが飛び出しそうだ。それじゃあこんどは、最初みたいにキト・・、あ、いや、キャンディの先端を口に咥えて」
“きつね”くんも、限界間近で頭に血が上り、言い間違いが出てきた。
「は~い」
映美はもう言いなりだ。
カポッと咥える。
「そして、舌は、キャンディの下側をズリズリと動かし、唇全体でキャンディを圧迫するんだ。あ、でも、絶対に歯を立てちゃだめだよ」
(う~んと、こうかしら・・・。)
映美は唇でペニスをぎゅっと締めるように力をこめた。
「そうそう。それで、最後に頭全体を前後にゆっくり振って、ぺニ・・、あ、キャンディを前後にシゴクんだ」
映美は言われるままに、頭を前後に振り出した。すると、口中のキャンディ(ペニス)が微かに震えながら喉の奥へ侵入していく。その圧倒的な質感に映美の潜在意識に刷り込まれたSEXへの餓えが呼び覚まされ、頭がボオッとしてきてしまった。
さらに、その先端からは、さっきまでとは比べ物にならないくらい味の濃い性臭が染み出してきていて、映美のシロップへの期待も膨れ上がっていた。
「さあ、いよいよ出るぞ、映美さん。ちょっと味を確かめて貰いたいんで、シロップが出たら、すぐに飲み込まずに、ワシが良いと言うまで、口に溜めておいてください。良いですね?」
映美は無言で、頭をこっくりと動かした。
「それじゃあ、今から出ますから。今から少し頭が動きますが、気にしないように」
その言葉が終わると同時に、映美の口の中のペニスが凄い勢いで前後に動き出した。
「ん、んんんんんんっ」
映美は頭がぼおっとして、状況がよく掴めなくなっていたが、一瞬の後、喉の奥めがけて、熱いシロップがビユッと飛び出した。そして、続けて4回も濃く熱いシロップが映美の口の中に溢れ返った。
「ふぅ~」
“きつね”くんは思いっきり出し終わり、満足の溜息を漏らした。
「映美さん、たっぷり出たろう?ちょっと横に置いてあるカメラに口の中を映してごらん」
“きつね”くんは、予め用意しておいたビデオカメラを映美に指し示した。
映美は言われて初めて、そこにビデオカメラが置いてあることに気付き、カメラの前に移動すると、こぼれないようにやや上を向いて口を開けた。
無論“きつね”くんもカメラの横に移動し、映美の口中を覗き込む。
そこには“きつね”くんが出したばっかりの精液がたっぷりと溜まっていた。
カメラにもその映像がハッキリと映っている。
「おぉ、おぉ、たっぷりとたまってるぞ」
“きつね”くんのちょっと興奮した声が上がった。
「さ、では口を閉じて、じっくりと味わいなさい。深い甘味の中に、口がスッキリする成分も入っているから、舌全体が洗われるようにスッキリするよ。きっと、映美さんも生まれて初めて味わう天上の美味だ」
映美は“きつね”くんの説明を聞きながら、もう唾液が止まらなくなっていた。
(ううう、美味しい!美味しいよぅ!もう、舌が溶けちゃいそう!!)
目を瞑って、自分の持てる感覚を全て舌に総動員し、究極の味に陶然となってしまった。
“きつね”くんから声が掛からなければ、ずっとそうしていただろう。
「さあ、今度は飲み込んでごらん。最後は喉越しで味わうんだ」
そういわれて、映美はようやくシロップを飲み込む決心をした。
コクッと喉が動き、熱い精液はツルッと喉の奥に滑り込んでいった。
はぁ~。
映美は思わず満足の溜息を漏らしていた。
(信じられないけど、美味しいわ。美味しすぎる。大ヒット間違いなしね。)
「満足したようですね、映美さん。でもほら、まだキャンディの中に少し残っているかもしれませんよ。ちょっと吸い出してごらんなさい。それに、周りにはシロップの滓も付いていますよ」
そういわれて、映美は初めて目の前で揺れている“キャンディ”に気付いた。
(あ、本当だ。ちょっとこびり付いてる ?)
すこしハシタナイけど・・・と思いながら映美は言われるままに再び“きつね”くんのペニスを口に含みペロペロと舐め回した。
すると、先ほどの味が微かに蘇るとともに、なんと再び“キャンディ”に硬さが戻ってきた!
こうなるともう映美は自分でも止められなかった。
(もう一度、味わいたい!もう一度、もう一度・・・・)
「おやおや、映美さん。またキャンディの準備が出来ちゃったみたいですね」
映美は無言で、コクコクと頭を振った。
「それじゃあ、今度は、さっき説明したもう1つの楽しみ方を教えてあげます」
(ええっ?このまま飲ませてくれないのぉ?)
映美は一瞬スゴクがっかりしたけど、同時に興味も湧いてきた。
もっと美味しくなったらどうしよう・・・って。
「今度は、さっき説明したようにこのキャンディ用に特別に開発した携帯型過熱調理器を使います。これは少し操作説明があるから・・・」
“きつね”くんはそう言うと、再びキーワードを口にした。
「奥さん、『映美のバックドア、オープンセサミ~』」
そして再びトランス状態にした映美に新たな状況設定を刷り込んだ。
「今度は私の姿が見えます。でも、私の服装は見えません。私がどんな格好をしていても、全く気になりません」
そう条件付けして、再びトランスを解除した。
「映美のバックドア、クローズ」
そして“きつね”くんは、先ほどの説明の続きを始めた。
「直接、説明してあげよう」
映美はビックリして“きつね”くんの顔を見つめた。
「ええっ?」
気が付くとオーナーが目の前に立っていたのだ。
(あら、いつの間に・・・?)
「さて、映美さん。実はいま身に付けているその“新しい制服”には、特別な仕掛けが有るんですよ」
「仕掛けですか?」
映美は思わず自分を体を見下ろしたが、さっきのオーナーの説明どおりオレンジと白のチェック柄のシャツと黒いスパッツがあるだけで、何の仕掛けも見当たらない。
「実は、今言った携帯型の調理器が埋め込まれているんですよ、それには。でも、本人からは見えにくい場所にあるから、ちょっと見ただけじゃあ気付かないのです」
「何処ですか?」
「教えてあげますから、ちょっとそのカウンタに両手をついて。そうそう。しばらく両手はカウンタから離れないけど、気にしないで。それから腰を後ろに大きく突き出して。いや、もっと。あぁ、そう、それくらい。あと、両足は広げて。うん。その程度でいい」
“きつね”くんは細かな指示を行い、映美の両足を90°くらいに開かせ、上体を前に倒して両手で上半身を支える格好にさせた。お尻を後ろに突き出す格好で、映美はちょっと恥ずかしげだ。
「それじゃあ、調理器の場所を教えてあげましょう。調理器は、ここです!」
“きつね”くんはそう言って、指を映美の股間の中心に突き立てた。
「きゃあああ!オーナー!違う!そこは違う!」
映美は動転して、叫んだ。
何故かテーブルについた手が動かないので、映美は顔を後ろに精一杯向けて、訴えた。
手が動いていたならば、映美は反射的に、指を払っていただろう。“きつね”くんは映美の性器に指を差し込んでいたのだ。
しかし、“きつね”くんは冷静に映美の慌てぶりを眺めている。
そして、必死に訴える映美の目を覗き込んで、ゆっくりと力強く言った。
「こ・こ・が、調・理・器 な・ん・です」
「えっ?」
その自身たっぷりの言葉に映美は動揺した。
「え、調理器・・・ですか?」
“きつね”くんはコックリと頷き、繰り返した。
「ここが、調理器なんです」
ゆっくりと“きつね”くんの声が、映美の頭にしみ込んでいった。
そして、深呼吸を2回したところで、映美は自分の過ちだと納得した。
「やだ!私ったら、勘違いしてたわ」
そう口にした途端、恥ずかしさが湧き上がってきた。
「やだ、やだやだやだ、あ~もう!恥ずかしい!私ったら、どうして、こんな勘違いしたのかしら。オーナーごめんなさい。済みません、忘れてください、今の」
映美は顔から火が出そうだった。
(すっごい、ハシタナイ勘違い。)
「映美さん。気にしないで。時々間違える人が居るようですから。じゃあ、ついでにちょっとここの説明をしますよ」
“きつね”くんは努めて冷静な声を出した。
「ここに穴が開いていて、キャンディを差し込めるようになっています」
“きつね”くんは、指を映美の陰唇の間に差し込み、膣の方に沈めていった。
映美は、それを“調理器の入り口から中に指が差し込まれている”と認識している。
(自分の体が邪魔でその部分は見えないけど、感覚で何となくわかるわ。私って意外と鋭いかも・・・。あ、でもさっきは、それで酷い勘違いをしたんだった。もう、どうして間違えたのかしら。全然違う場所なのに・・・。)
「ここに差し込まれたキャンディは、中で前後に自動的に振動するようになっています。そして、調理器はキャンディを加熱しつつ、調味油をキャンディにまぶして味をしみ込ませます。最後に例のシロップが噴き出しますので、調理器内でよく調味油と混ぜ合わせて出来上がりです。調理器から出たキャンディは柔らかくなっていますので、映美さんはそれをしゃぶって楽しんでください。調味油とシロップの絶妙のハーモニーが楽しめますよ」
映美は、それを聞いてほっぺたの落ちそうな顔をしている。
(うわぁ、聞いただけで美味しそう。)
しかし映美は湧き出してきた唾を急いで飲み込んで、気になっていたことを聞いてみた。
「オーナー、でも、どうして制服に調理器をつけたんですか?それも股間に・・・」
「あぁ、簡単なことだよ。キャンディの主な客層は子供だろ。親の言うことを聞かずに店内をうろちょろする相手だから、店員の方が近づいてキャンディを暖められるようにしたんだ。当然子供だから余り高いところには手が届かない。それで、股間って訳だ」
まるで出鱈目の説明だが、“きつね”くんへの信頼は絶大だ。映美は疑うことも無く納得した。
(わぁ、なるほど!オーナーの説明って判り易い。言葉が頭の中にすっと入ってきて、素直に納得できる感じね。)
「それじゃあ、キャンディの準備も出来たことだし、ちょっと入れてみようか?」
“きつね”くんは、もう待ちきれなくなっていたので話を元に戻した。
「あ、はい。あ、でも、私ちょっと手が動かせないので、申し訳ありませんが、オーナー、入れるのお願いできますか?」
「あぁ。構いませんよ全然」
“きつね”くんは気持ちよく引き受けた。
「じゃあ、映美さん。入れますからお尻をこっちに向けて」
「はい。お願いします」
“きつね”くんの両手が映美の腰に添えられた。そして両手で映美の股間を広げ、陰唇をめくり上げる。
(きっと“調理器”の入り口を確認しているのね。)
“きつね”くんは充分に広げて穴の位置を確認すると、すぐに中心にペニスをあてがった。そして「じゃあ、入れますよ」の声と共に、映美の股間に自らのペニスをズブズブと沈めていった。
「ひゃああ・・・、あ・・んん!」
(いったい何・・・・?一瞬、背筋がぞくっとして、なんだか内臓を押し上げられるような、変な感じが・・・。)
「どうです?映美さん。何か違和感は有りますか?」
“きつね”くんは遂に映美と繋がった満足感に浸りながら、話し掛けた。
「え、ええ。ちょっと、変な感じが・・・」
「そうですか。実はこの調理器は試作品ですので、映美さんにはモニターもお願いしたいんですよ。横のビデオで記録していますから、感じたままを口にしていって下さい」
「あ、はい。それは構いませんけど・・・。あの、もしかして人体に影響があったりします?」
「有りますが・・・、良い影響です」
「・・・と言いますと?」
「マイクロウェーブの影響で、血行促進、冷え性の解消、ストレス軽減・・・。まあ、軽いエクササイズをするみたいなものです。あと、稀に、神経を刺激され、とってもいい気持ちになる人もいるようですから、映美さんの生の声も聞かせてください」
(いい気持ちになる・・・?そういえば、ちょっと良いかも・・・。)
「じゃあ、調理を始めますよ」
その声と共に“きつね”くんはピストン運動を開始した。
映美の体にも振動が伝わってくる。
(あ・・・、あれ・・・、これって・・・・)
「どうです?感想を聞かせてください」
「あっ、か、体が、あん、温まってきました・・・。ああああ、あっ、暑いくらいで・・・」
「そう、暑いですか。暑いだけですか?」
(ちがう・・・、ああ、いいの。気持ちいい。ああ、でも、は、恥ずかしい、言葉にできない・・・)
「い、いやぁ、うん・・・・、あぁ、いい、いいん・・・」
「何でしょう?言葉になっていないようですが」
(どうしちゃったの、私・・・。あああ、我慢できないわっ!何なの、この快感は!)
映美の耳に、どこか遠くで鳴っているパンパンパンという湿った音が響いている。
そのリズムの高まりに呼応するように、映美の体に電気が、背筋に電流が流れて行く。
ああっ・・・・、もうっ
「いいっ!!気持ちいい!」
我慢できずに映美の口から、遂にはしたない声がもれてしまった。
「ふぅ。そうですか。これは貴重なモニタだ。調理が出来上がるまでしばらく掛かりますから、それまで色々インタビューさせてもらいますよ」
“きつね”くんは、映美のキツイ締め付けと、ドロドロの粘液の感触に陶然となりながらも、自分のペースを崩さずに映美を追い上げている。
「イ・・・インタビューって・・・?」
“きつね”くんが意識的にピストンのリズムを落としたため、映美はようやく返事ができた。
「例えば・・・、キャンディの振動は、コレとコレ、どっちが気持ちいいですか?」
声と同時に映美の体内に収められた“きつね”くんのペニスがうねった。
「あぁぁ、あん、さ、最初のほうです・・・」
「それじゃあ、コレは?」
「ああっ!いやっ。あぁ、コレですぅ」
それからしばらく、こんなインタビューが延々と続いてしまった。
ペニスを一度抜いてから再度入れたり、奥の奥まで押し込めたり、凄い速さで出し入れをしたかと思うと、今度は1ミリ刻みで動かしたり・・・。
そしてそのたびに映美はインタビューされ、意見を求められた。
(あぁ、もぉ~!恥ずかしいよぉ。)
「さあ、そろそろキャンディが溶けちゃいそうなので、インタビューはこの辺でおしまいにしますよ。ご協力有難うございました~」
“きつね”くんはそう声をかけると、遂にラストスパートを掛け始めた。これまでで最大の速さで腰を打ちつけると、下腹部全体で映美の豊満な尻肉の感触を味わいながら、子宮の奥に届く勢いでマグマを噴火した。今までのインタビューで頭が溶けかかっていた映美は一たまりもなかった。
(いやぁああああああ・・・・・・・も・・もう、い・・・・いっくぅ~~~~!!!)
頭の中でスパークが起き何も考えられない状況の中、映美はハッキリと迸るシロップの脈動を感じていた。
“きつね”くんは、後から後から送り出されるザーメンを1滴も余すことなく映美の体内に流し込み、満足の溜息をついていた。
(はあああ~。良い肉してるぜ・・・・この奥さん。久しぶりに空になるまで搾り取られたって感じだな・・・・)
“きつね”くんは、映美の腰を抱えいまだ繋がったまま、片手で尻の感触を楽しんだ。
(さあて、本日の誘導は大体終了だな・・・・。さ、後片付けに入りましょうか・・・)
多少名残惜しげな表情をしていたが、思い切ってペニスを引き抜くと、崩れ落ちる映美をそっとソファに横たえ、新たなキーワードを映美に吹き込んでいった。
*
気が付いた時、映美は自宅の居間のソファに横たわっていた。
「いやあ、お疲れさまでした」
映美の顔を覗き込むようにして“きつね”くんが優しく声をかけた。
「あ、オーナー・・・、私、どうしたんでしたっけ?」
映美は記憶がちょっと飛んでいるみたいで、よく思い出せなかった。
「うまくいきましたよ。巡回員は文句無く合格といって帰っていったんですよ」
「えっ・・・・!巡回員って、いつの間に来たんです?」
「実はさっき映美さんがキャンディの試食をしている時に来ていて、その様子を見ていったんですよ」
「えーと・・・試食・・・・・・」
その言葉が呼び水となって、映美はすこし思い出した。
(ああ、そうだ。わたし、オーナーからキャンディを貰って、食べ方とか、調理方法を教えてもらっていたんだ・・・。それで・・・、あっ!)
映美は一瞬、何かすごく恥ずかしい事があったような気がした。
しかし一瞬フラッシュバックした情景は、次の瞬間にはワイプされ、二度と手の届かない闇に消えてしまった・・・。
「思い出しました?」
“きつね”くんが白々しく問い掛ける。
「えぇ・・・。でも・・・どうして試食で合格なんです?」
「あれを新製品のプレゼンテーションとして評価してくれたんですよ。実は、ちょっと手を廻して、予め今日の巡回員には、「プレゼン」をするから評価してくれって言っておいたんです」
(ああ!だから最初オーナーは姿を見せなかったんだ。私はオーナーの指示で新製品の制服やキャンディを試していたけど、それを第3者が見たら、私が一人で自発的にプレゼンしているように見えるんだ・・・。)
「オーナー!凄いです!!」
映美はソファから飛び起きて、“きつね”くんの両手を握った。
「有難うございます。オーナーのおかげです」
「いやぁ、いいんですよ、私もたっぷりと楽しめたし・・・」
「えっ?楽しめたって・・・?」
「あ、失敗。今のフレーズはなし。記憶から消して」
“きつね”くんは、思わず失言をしてしまい、慌てて記憶操作をやり直した。
(ん?何でしたっけ?私ったら、今何を言おうとしてたんだっけ?)
「いやぁ、良いんですよ、そんなこと」
“きつね”くんは、オーバーに頭を掻きながら言った。
(あっ、オーナーったら謙遜してる。)
「そんなことより、実はもう1つお知らせが有るんです」
「はぁ・・・・?何でしょう?」
「実は、巡回員がヒドクあのプレゼンを気に入ってしまいましてね。映美さん、もしかしたら、あんた、『サンサン・マート』の一級販売資格の試験を受けられるかもしれませんよ」
「え~っ!1っ級!」
(うっそ~!わたし、まだ3級にも受かっていないのに・・・。1級っていえば、全国にまだ5人位しかいない伝説みたいな資格なのよ~!)
「そんな、絶っっっ対に無理です!私なんか、恥をかくだけです!」
「いや、ワシも可能性があると思っている。1級っていうのは、2級の延長線上には無いんだ。1級っていうのは、特別な技能を持つ者にのみ与えられる資格であり、映美さん、あんたのプレゼンにもその可能性は有ると思っている」
オーナーはそう言って、私の手を握り返した。
(ああ、もう、オーナーにこう言われちゃったら、断れないじゃない・・・。)
「本気ですか・・・?」
“きつね”くんは無言で頷く。
「・・・わかりました。頑張ってみます」
「よし!よく言った。さすがは映美さん。そうとなれば、私も協力をしますよ。これから毎日プレゼンの特訓ですよ」
“きつね”くんは心からニッコリして言った。
「はい、宜しくお願いします。・・・本当にお願いしますね!もう、頼れるのはオーナーしか居ないんですから」
「任してください。あぁ、そうだ。1つだけ忠告ですが・・・。今回の巡回員の件は勿論、新製品の件も、ご主人には内緒にしてください」
「えっ?主人に話してはいけませんの?」
「ダメです。今回の件は私が独断で貴方に話してしまいましたが、本来であれば『サンサン・マート』のトップ・シークレットですよ。これ以上、情報を漏らす訳にはいきません」
「あぁ、確かに・・・。わかりました、主人にも話さないようにします」
「あと、当然ですが、1級試験のこともですよ」
「そうですね。どうして受験できるようになったかを話せませんからね」
「そういうことです。それさえ守ってもらえれば、私は他には何もいりません。それでは、明日からの秘密訓練について決めていきましょうか・・・」
< つづく >