雨宿り

「ホントついてないわ」
 
 今朝出勤する時には暑いくらいの天気だったのにいきなり降りだすんだもの。
 
「すぐに上がったからまだましだったけど下着までびしょ濡れ。
 なんか身体が濡れていると気が滅入っちゃう。
 それに雨宿りした所には変な男が立っていてさぁ、ちらちらこっちを見て小さい声でなんかつぶやいているしー、知らない間に消えていたんだけど思い出しただけでもきもち悪くてきもち悪くて・・・・・」
 
 いつものように一方的にまくしたてている私を尻目に彼氏はただうなずくだけでなんにも言ってくれないの。
 元々無口な人だからそれもしょうがないわね。
 でもそこがまた彼の魅力の一つなの。
 
 本当にとっても素敵な彼!私にはもったいないくらいの彼!
 ずっとずっと憧れてた人。
 名前は・・・・・・・・名前は・・・・・・・?
 嫌だわ私ったら彼の名前が出てこないわ。どうして?
 
 するともじもじしていた彼が
 
「貴子さんこれからどうしましょうか?」
 
 なんて急に話しかけてくるの。
 いつも急なんだからびっくりしちゃう。
 しかもさんづけなんて。
 
「嫌ね!さんづけなんて他人行儀よっ」
 
 少しきつめに言ったせいか彼は更におどおどして下を向き何かつぶやきだしたわ。
 ホント!シャイな彼。
 
 ん?ん?彼のつぶやきを聞いているうちにとっても大事な事を思い出したわ!
 こんな事忘れるなんて私ってホント馬鹿ね
 
「ごめんなさい。今日はSEXがとっても大好きな私の為にわざわざ時間を作ってくれてるんだったよね」
 
 こんな我が儘なお願いを快く受けてくれるなんてホント優しい彼。
 もう待ち切れないって感じぃ。
 あ~早く私にあんな事やこんな事をして欲しいわ。
 
 少しかわいい造りのラブホテルに目が留まった私達は幸せいっぱいに門をくぐり一番高い部屋をすべてのカップルがそうするように私のお金で借りちゃったわ。。
 こんなところで彼に愛してもらえるなんて貴子はホントしあわせね。
 
 部屋に入ると彼は冷蔵庫から缶ビールを取り出し一気に飲みほすとまた何かつぶやきだしたわ。
 ホント彼のつぶやきはいつ聞いても気持ちいい。
 
 つぶやきを聞いているうちにまたまた思い出した事があるの。
 とにかくホテルに入ったら最初にする事はオナニーね。
 そんな当然の事なんで私ったら忘れてたんだろ?
 私は右の指で胸をまさぐりながら左の人差し指と中指につばをつけ当然あそこをいじくりだしたの。
 
 私オナニーには自信あるんだからきっと彼に喜んでもらえるわ。
 学生時代もオナニーはいつも`優’!
 これだけには自信あるんだから。
 
 でもなんかいつもと違うの。
 なぜか分からないけどいつもよりずっとずっと気持ちいい。
 オナニーをやる時おしゃべりが止まらなくなる私の口からも当然いろんな言葉が出てくるわ。
 
「あは~ん~、ひぃひぃぃ~、凄く気持ちいいぃぃ。いつもよりいい。
 オナニー大好き!オナニー大好き!お願いもっともっと私のすけべなとこを見てぇ~」
 
 もちろん優しい彼はもじもじしながらも私のすけべなところをいっぱい見てくれてるわ。
 そのうちにとってもバイブが欲しくなってきたの。
 オナニーにバイブは必需品よね。
 いつしか私は夢中で叫んでいたわ。
 
「バイブ~、バイブ~」
 
 すると彼はバッグの中からバイブを取りだしすぐに私に渡してくれたわ。
 ホントびっくり!
 私の為にいつもバイブを持ち歩いてくれるなんて
 とってもとっても気がつく優しい彼。
 
 バイブでクリちゃんをさんざんいじくった後いよいよ中にいれてみると身体中に電気が走ってるみたいで中はひくひくしだしたわ。
 うふっ!私のいやらしいところ待ちきれなかったって感じね。
 
「バイブ気持ちいい!バイブ気持ちいいぃぃ」
 
 いつしか私は正直に感想を叫んでいたの。
 正直なのは本当に良いことね。
 
 するとまたまた心地良い彼のつぶやきが・・・・・・
 
 そうだわ私ばっかり気持ち良くなって彼に申し訳ないわ。
 ホント私ったら勝手な女!
 
 そう言えば私ったら彼のものをしゃぶりたくてしょうがなかったんだわ。
 あ~!口の中にいっぱいほおばりたい。
 
「下手なオナニーの後で悪いんだけど私とってもフェラチオが大好きなの」
 
 すると彼はもじもじしながら
 
「そうでしたよね。貴子は僕のをしゃぶるのが大好きでしたよね」
 
 流石に彼はなんでもお見通し!
 絶対かなわないってかんじ。
 早速彼のとっても素敵なものをとりだすとお口一杯に頬張ったわ。
 
「んぐ!んぐ」
 
 余った私の指はどうしよう?
 そうだわ!もちろん私のいやらしいところをいじるべきよ。
 私ったら頭良い!
 
「ぐちゅっ!ぐちゅっ」
 
 彼のとっても美味しい!
 自然に私の指も早くなっていっぱいかきまわすわ。
 
 幸せ!幸せ!とっても幸せ
 
 頭の中は真っ白よ。
 
 そしてなんどか頭を上下さしているうちに彼もいきそうになってきたの。
 よ~し!今日は彼に内緒で飲んじゃえ。
 
「んんんんん~!ごくっ」
 
 もちろん一滴残さず飲んじゃたわ。
 そんな私を責めるわけでもなく彼はいつものようにもじもじしてから優しい笑顔を向けてくれたわ。
 このぎこちない笑顔も彼の魅力。
 
「ありがとう!とっても美味しかった。・・・・・・でも・・・・・・」
 
 急に後悔が襲ってきたの。
 やっぱり彼に入れってもらいたいもんね。
 でも私が彼のをいっぱい飲んじゃったし今日はしょうがないわね。
 
 でも私があきらめかけたその時彼のもじもじした態度とは対照的にあそこはむくむく見る見る元気になったわ。
 疲れている筈なのに無理しちゃってホント優しい彼!
 
 そしてまた心地良い彼のつぶやきが・・・・・・・
 
 そうよ!今日は私彼に気にいられるよう思いっきり大胆にしちゃうんだから。
 激しいキス!吐息!抱擁!
 
 すぐに時間が過ぎて気がついたら彼のものが私の中に入っていたの。
 
「あああん!凄い!凄い!とろけちゃう!@@@気持ち良いよ~」
 
 私の頭の中は彼の@@@の事でいっぱい。
 
「お願い!頂戴!ちょうだいぃぃぃぃぃ」
 
 そして目の前が真っ白になった時彼のものが私の中にいっぱい・・・・・・
 
 今日もとっても気持ち良いSEXだったわ。
 ホント貴子は幸せ!
 でも忙しい彼はいつものようにすぐに着替えて
 
「気持ち良かったです。ありがとうございました。また気が向いたらやりましょう」
 
 の一言を残しおどおどしながら急いで出っていったわ。
 ゆっくりしていけばいいのにホント忙し過ぎる彼!
 彼の名前は・・・・・・名前は・・・・・・・

< 終 >

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