真説:野良猫・たまの呟き
「たま。こっちおいで」
「ニャー」
私の名前は「たま」にゃ。他の家では、別の名前で呼ばれてるにゃん。行く先々で名前が変わるのが野良猫の宿命にゃ。
「ほーら、ミルクあげようね」
「(ぺちゃぺちゃ)」
私はこの家のご主人様が好きだにゃ。だって、ここに来るたびに、必ずミルクをくれるからにゃ。
「ひゃー、ニャンコだよぉ。可愛いぃ。トッコォ、私、この子欲しいぃ」
「ダメだよ。霞ちゃん。この子は、御子くんのなんだから」
今日はご主人様のお友達、ガールフレンドって言うのかな、女友達が来てるにゃ。でも、このお友達は、ご主人様の恋人じゃないにゃ。だって、いつも二人組みで来てるからにゃ。
片方が可愛い系のおっとりさんで、もう一方がお姉さんタイプのしっかりさんって感じかにゃ。お願い、いぢめにゃいでね~。
「た~まチ~ン(なでなで)」
「(ごろごろ)」
霞ちゃんって呼ばれてたおっとりさんが、私のネコ耳を撫でてるにゃ。
ミルク舐めてるのに、撫でちゃヤダにゃ。私、ネコになりたてだから、ミルク舐めながらノド鳴らすの下手にゃの。
「霞ちゃん、ダメだよ。たまちゃん可愛がるのは、お食事が終わってから」
「そっだね。ごめんね、たまチン(なでなで)」
「(ごろごろ)」
しっかりさんが注意してるのに、まだネコ耳を撫でられてるにゃ。困ったにゃー。
「だから、撫でてちゃミルク舐めれないでしょ」
「あっ、そっか~」
「(ぺちゃぺちゃ)」
そうそう、ちょっと待っててにゃ。もうすぐ舐め終わるから。でも、私が機嫌よくミルク舐めてるのを横から、じーーっと見られるのは照れるにゃ。
「(ぺろぺろ)・・・にゃー」
きれいにお皿を舐め終わったら、「ご馳走様」の代りに一鳴きにゃ。
「美味しかったか? たま」
「にゃー」
ご主人様の問いかけにも、肯定の意味で一鳴きにゃ。
「御子くん、もう遊んで良ぃい?」
「良いよ。ほい、これ貸してあげる」
「ふみゃ!」
ご主人様の差し出したモノを見て、目が離せなくなったにゃー。全国いいえ、全世界のネコ憧れの「ネコじゃらし」にゃー!
思わず、体を低くして獲物を狙うカッコになるにゃ! お尻振り振りでいつでも飛びかかれる姿勢にゃ!
「ほい・・・ひょい」
「にゃ! にゃ!・・・うにゃ! にゃにゃ!」
必殺のネコパンチを素早く繰り出すにゃ。でも、おっとりさんは見掛けに寄らず、獲物を右に左に逸らすのがうまいにゃ。
「うりゃりゃりゃ」
「にゃー、にゃ!」
おっとりさんが立ち上がって、ネコじゃらしを上へとあげるにゃん。私も後ろ足で立ちあがり、ネコじゃらしを追い掛けるにゃー。
「ほい、トッコ、パ~ス」
「うにゃにゃ」
あと少しと言うところで、しっかりさんにパスされてしまったにゃ。でも、追い掛けるにゃ。
「うりゃ、そりゃ、ほい・・・」
「にゃ! にゃ! にゃー!!」
何度もしっかりさんとおっとりさんに、ネコじゃらしを揺らして遊んでもらったにゃ。とっても充実した一日だにゃ。
★★★★★★★★★★★★
「ふー、疲れちった。もうお終いぃ。はい、たまチン」
「にゃーん」
おっとりさんが疲れたと言って、ネコじゃらしをくれたにゃん。にゃー、ネコじゃらしは遊んでもらってこそ面白いにゃよ。自分一人じゃ遊べにゃーよ。
ネコじゃらしをご主人様のところに持って行っても、ご主人様は遊んでくれないにゃ。つまらないにゃ。
「御子く~ん、たまチンとお風呂に入りたぃ」
「ふにゃ!」
お風呂と聞いて、逃げ出そうとしたら、しっかりさんに捉まったにゃ。私、ピンチにゃ。
「私も、入りたいなぁ」
「ふにゃ、にゃにゃ」
何度か体をよじって逃げようとするけど、しっかりさんは離してくれないにゃー。困ったにゃ。
「良いけど、僕も一緒で良い?」
「ふーー!」
なんだか分からないけど、急に腹立たしくなったにゃ。ご主人様に向かって威嚇するにゃん。
「はは、たま、冗談だよ。じ・ょ・う・だ・ん。僕はたま以外の女の子と一緒にお風呂なんて入らないよ」
「にゃ」
頭をぽんぽんと叩かれて誤魔化された気がするにゃん。まあ良っかにゃ。
「じゃあ、たま、二人にお風呂入れてもらっておいで。たまはお風呂好きだから、暴れたりしないよね。良い子にして洗ってもらうんだよ」
「(ごろごろ)」
ノドを撫でられるにゃ。うーん、なんだかお風呂が好きだったような気がしてきたにゃん。
★★★★★★★★★★★★
「ほら、たまチン、じっとしてるのぉ」
「にゃーー」
おっとりさんが背中をスポンジで洗ってくれるにゃ。嬉しいけど、くすぐったいにゃん。耳にお水が入らないように、シャンプーキャップを被せてくれてるにゃ。
「たまちゃん、仰向けになって。ほら、おなかも洗ってあげるから」
「にゃん」
にゃんだか恥かしいにゃ。でも後ろからおっとりさんに、羽交い締めにされて仰向けにされたにゃ。
背中におっとりさんのちっちゃなおっぱいが当たって、くすぐったいにゃん。
「たまちゃんのおっぱい、おっきいねぇ。御子くんに可愛がってもらってるからかな」
「にゃ、にゃにゃ」
しっかりさんがおっぱいを中心に洗ってくれるにゃ。くすぐったいにゃー。恥かしいにゃー。もう許して欲しいにゃ。
「たまチン、おっぱい、おっきー。えへへ、ちょっと触らせてぇ」
「にゃー!」
おっとりさんが、手アワアワにして触ってくるにゃー。これ、洗ってるんじゃにゃーよ。にゃんだか、エッチにゃよー。あぶにゃーよ、おっとりさん『獣姦』の趣味があるにゃよ!
・・・助けて欲しいにゃー!
「霞ちゃん、お痛したらダメよ。この子は御子くんのよ」
「でもぉ、この子のおっぱい気持ち良いよ。トッコも触ってみたら分かるよぉ」
にゃー、せっかくしっかりさんが注意してくれてるのに、にゃに言うにゃ!
「まっ、良いか。後で健忘催眠かけよっか」
「にゃ、にゃ」
健忘催眠ってにゃんにゃ?
おっとりさんがおっぱいをイジメルのを止めてくれたにゃ。一先ず、安心にゃ。
★★★★★★★★★★★★
「たまちゃん、一回、深く深く眠っちゃおうか・・・。こうやってノドを擦っていたら、だんだん気持ちが落ち着いてくる。瞼が重くなってくる・・・だんだん、眠くなってくる」
「・・・」
しっかりさんにノドを擦られて、だんだん眠くなってくるにゃ。でも、全然不安じゃないにゃ。
後ろから抱きかかえているおっとりさんも、体を優しく揺すってくれるにゃ。気持ち良いにゃ。
「もう眠っちゃうよ。眠っちゃったら、催眠も、ずーーっと深くなる。ほら、眠っちゃった・・・深~い深~い、催眠状態になった」
「・・・」
意識がとっても深いところに落ちて行くにゃ・・・。揺すられて気持ち良いにゃ。
「今から三つ数えたら、たまちゃんのネコ耳取るよ。ネコ耳とったら、猫の『たま』から、人間の茜ちゃんに戻るの。一つ・・・二つ・・・三つ。はい。もう、人間の茜ちゃんに戻ったよ」
「(こくん)」
頭から、ネコ耳が取られたのが分かる。私は、人間に戻った。私の名前は茜。宮咲 茜。
「茜ちゃん、晃くんの事好きだよね。それに、私たちの事も大好きだよね?」
「(こくん)」
当然だよ。私、トッコも霞ちゃんも晃と同じくらい大事な友達だよ。大好きな親友だよ。
「好きあっている者同士、愛し合ってる者同士、エッチな事するの当然だよね。だから、茜ちゃんは晃くんとセックスしてるんだもんね」
「(こくん)」
そうだよ。私、晃と愛し合ってるからいつもセックスしてるの。好きでもない相手となんかセックスしないよ。
「だから、私たちともエッチな事するの当然だよね? 私たち、茜ちゃんの事が大好き。茜ちゃんも、私たちの事が大好き」
「(こくん)」
当然だよ。だって、トッコも霞ちゃんも、好きだから。とっても好きだから。
「私たち三人とも女の子だから、お互いどこが感じるか良く分かってる。だから、私たち、茜ちゃんを気持ち良くしてあげたいの。茜ちゃんにも、私たち気持ち良くしてもらいたいの」
「(こくん)」
昔、晃が言ってたよ。私の体は「晃以外の『男の子』」には感じないって。
でも、トッコも霞ちゃんも女の子だから、たぶん・・・ううん、絶対に気持ち良くなれるよ。気持ち良くしてあげるよ。
「今、茜ちゃんは、私たちとエッチな事したいって思ってる。でも、いつもそう思っていたら、晃くんに嫌われちゃうの。晃くんに嫌われるの嫌だよね」
「(こくん)」
嫌。とっても嫌。
「だから、これからは・・・『エッチなエッチな茜ちゃん』・・・って私たちから聞いた時だけ、私たちと・・・女の子とエッチな事したいって思うようになるの。分かった? 『エッチなエッチな茜ちゃん』・・・だよ。言ってみて」
「・・・『エッチなエッチな茜ちゃん』・・・」
この言葉をトッコ達から聞いた時だけ、女の子とエッチな事したくなるの。
「それでね、いつもの晃くんしか愛せない茜ちゃんには・・・『茜ちゃんは晃くんが大好き』・・・って聞いたら戻るの。『茜ちゃんは晃くんが大好き』だよ。良く覚えておいてね。この言葉は、絶対に忘れないよ」
「(こくん)」
絶対忘れない。
「じゃあ、もう一回復習ね。大事な約束は『二つ』。一つ目は、これからは私たちが『エッチなエッチな茜ちゃん』って言ったら、女の子とエッチな事をしたくなる。二つ目、『茜ちゃんは晃くんが大好き』で晃くんしか愛せななくなるの。この二つの約束は、茜ちゃんが晃くんに嫌われないため。茜ちゃんを守る為なの」
「(こくん)」
良く分かった。トッコは私の為にしてくれてるの。だからこの約束は絶対に守るの。
「それじゃ、もう一回、ネコになろうか・・・このネコ耳着けたら、人間の茜ちゃんは居なくなって、野良猫の『たま』になるの」
「(こくん)」
私、猫になる。ネコ耳着けたら野良猫の「たま」になるの。
「・・・はい。ネコ耳を着けたよ。ほら、鳴いてみて」
「にゃー」
私はネコにゃ。野良猫の「たま」にゃ。
「・・・『エッチなエッチな茜ちゃん』・・・」
「にゃふ~」
にゃんだか、女の子とエッチな事したいにゃ。
「たまちゃん。私たちとエッチな事したい? したかったら一回、したくなかったら二回鳴くの。はい、鳴いて」
「にゃー」
もちろん、エッチな事したいにゃ。しっかりさんとおっとりさん、二人とエッチな事したいにゃー!
もう、我慢できないにゃ。にゃめちゃうにゃー! しっかりさんを押し倒すにゃ!
★★★★★★★★★★★★
「(ぺろぺろ)」
「きゃ、たまちゃん。おっぱい舐めちゃヤダ~」
しっかりさんはイヤイヤしてるにゃ。でも、これは本気のイヤじゃにゃーよ。女の子同士だから分かるにゃ。
「へへ、私も、参戦するぅ」
「にゃ!」
後ろから、おっとりさんにおっぱい揉みもみ攻撃をされたにゃ。にゃかにゃかうまいにゃ。もしかしてこの二人は、いつもこんな遊びをしてるにゃ?
しっかりさんに体重がかかり過ぎないように、わき腹の横に前足の膝をついて、おクチだけで愛してあげるにゃ。
「(ぺろぺろ)」
「・・・んっ、ヤダ・・・この子、うまい・・・」
にゃにゃにゃ、しっかりさんはもう感じ出したにゃ。嬉しいにゃ。女の子の鳴き声はいつ聞いても気持ち良いにゃ。もっと、感じさせたいにゃよ。
「あーっ、トッコ、おっぱいの先っぽ硬くなってるぅ」
「・・・あん、霞ちゃんまで、ダメ・・・んっ、たまちゃん可愛がってあげなきゃ・・・」
おっとりさんが、私の背中におっぱいを擦り付けながら、しっかりさんのおっぱいに手を伸ばしてるにゃ。しっかりさんの言葉を無視して、しっかりさんを責め続けてるにゃ。
「(ぺろぺろ)」
「トッコのおっぱい、揉みもみぃ・・・」
おっとりさんと二人がかりでしっかりさんを責めるにゃ。しっかりさん気持ち良さそうにゃ。
おっとりさんのおっぱいの先っぽも硬くなって、私の背中に当たってるにゃ。気持ち良いにゃ。お尻にも、おっとりさんの若草が当たってるにゃ。おっとりさん、ちょびっとだけど濡れてるにゃ。感じやすい人だにゃ。
「(ぺろぺろ)」
「・・・あっ、あん、ひゃ・・・」
下腹のあたりを、しっかりさんのアソコに押し当てるにゃ。正確には、しっかりさんが腰を持ち上げて私の下腹に押し当ててるにゃ。
にゃーー! 濡れてるにゃ。濡れてるにゃ。しっかりさんのアソコも濡れてるにゃ! 濡れてるアソコを頑張って押し当ててきてるにゃ! おっとりさんよりも、濡れてるにゃ!
体をうねうねさせて、下にずれて行くにゃよ。しっかりさんのアソコを愛してあげたいにゃ。しっかりさんもおっとりさんも処女だから、女の子の中に指は入れれないにゃ。だから、おクチで愛してあげたいにゃ。
おっとりさんにも私の考えが分かってもらえたみたいにゃ。私の上からどいてくれたにゃ。これで、するすると体をずらせるにゃ。
「(ぺろ)」
「・・・あん!・・・」
アソコを一舐めすると、しっかりさんの体が跳ねたにゃ。女の子とエッチした時、この反応と鳴き声がおもしろいにゃ。感じるにゃ。男の子になった気分にゃ。
「トッコ、好き(ちゅっちゅっ)。たまチン、私のも舐めて」
「んっ、んっ、あん・・・や、私のファーストキスだったのに」
「にゃはん?」
見上げると、しっかりさんにおっとりさんが乗っかってるにゃ。男女で言えば正常位にゃ。キスを繰り返してるにゃ。
しっかりさんのファーストキスは、おっとりさんが貰っちゃったみたいにゃ。ちょっと可愛そうにゃ。
・・・でも、女の子同士のキスは、カウントされないにゃよ。安心するにゃ。
「(ぺろぺろ)」
「・・・ふぁ、ひゃ、あん・・・」
「・・・あっ、ん、ひゅ・・・」
交互に二人の女の子を愛してあげるにゃ。可愛い声を上げてるにゃ。楽しいにゃ。楽しいにゃ。男の子になった気分にゃ。
「(ぷちゅ)」
「ひゃ、ダメだよぉ。処女膜、指にあげたくないよぉ」
「(ぺろぺろ)」
「・・・ひゃ、あん、そう、おクチでしてぇ・・・ふぁっ・・・」
ちょこっと指を入れただけで、おっとりさんが『泣きそうな声』をあげるにゃ。これくらいじゃ大丈夫なのに、にゃ。
仕方ないから、また、舌で愛してあげるにゃよ。舌で愛してあげると『泣き声』が『鳴き声』に変わるにゃよ。
舌で舐めあげるたび、おっとりさんの腰も上がって行くにゃ。
俗に言うワンワンスタイルにゃ・・・にゃれ? どうしてニャンニャンスタイルって言わないにゃ? ワンコもニャンコも同じ格好でするのに、ワンコだけ優遇されるのはおかしいにゃ! 今度「わんにゃん同権」に反していると、裁判所に訴えてやるにゃー!
裁判は一先ず置いといて・・・これで、舐めやすくなったにゃ。私も体を半分起こして、おクチはおっとりさん、指はしっかりさんを愛してあげれるにゃ。
「(ぷに、じゅるじゅる)」
「・・・あ! そこ、茜ちゃん、そこ良い・・・」
しっかりさんは失礼にゃ。今、しっかりさんのスリットを指で愛してあげてるの私にゃ。「たま」にゃ。茜ちゃんじゃないにゃ。失礼な子にはお仕置きにゃ。
「(ぷにゅ)」
「・・・あん! ダメ、それ以上、入れちゃダメ!・・・」
しっかりさんの中に、浅く、浅く指を入れて抜き差しするにゃ。大丈夫にゃよ。タンポンが入るくらいの浅さまでしか、出し入れしないにゃ。
それにしても、しっかりさんもおっとりさんも、びしょ濡れにゃ。これでも二人とも処女にゃ。
「(ぺろぺろ)」
「トッコぉ、私、もう逝・き・・そう・・・ひゃ、あ・・・」
「(ぐちゅ、くちゅ)」
「・・・あん、わた・しも・・・あ、ん・・・」
二人はキスしながらも、おっぱいを擦りつけ合ったりしてるにゃ。それだけでも気持ち良さそうにゃ。しかも、二人の女の子は私が愛してあげてるにゃよ。
私は誰にも愛してもらってないにゃ。にゃんか不公平にゃ。でも、女の子を鳴かすのはおもしろいにゃ。今日は、これで辛抱するにゃ・・・。
「(ちゅちゅぅぅ)」「(つんつん、きゅ)」
「「・・・あっ、あ、あぁ、あーー!!」」
おクチと指を使って、二人のクリトリスを同時に刺激してあげたにゃ。にゃはは、二人同時に逝ったにゃ。逝かせちゃったにゃ。気持ち良いにゃ。
二人が逝く声を聞いて、私も小さな頂きだけど、登りつめる事ができたにゃ。世は満足じゃ・・・にゃ。
抱き合ってキスを繰り返してる二人に、私も参加をするにゃ。女の子三人で、舌を伸ばしてキスするにゃ。とってもエッチな光景にゃよん。
私のお口は、おっとりさんの恥かしい液体で濡れてるけど、お二人さんはどっちも嫌がらないにゃ。逆に恥かしい液体を舐め取るように舌を伸ばしてくれるにゃ。二人とも優しいにゃ、それにエッチだにゃ。
★★★★★★★★★★★★
「気持ち良かったよぉ。トッコぉ」
「・・・私も・・・」
しばらくまどろんでいると、おっとりさんもしっかりさんも蘇ったみたいにゃよ。
「また、今度、エッチしようねぇ(ちゅ)」
「えへへ、そん時は、また茜にも参加してもらおうね(ちゅ)」
にゃんだか、私を無視してるにゃ。私は『たま』にゃ。『茜』なんかじゃ、にゃーよ。
「じゃ、茜チンの催眠術解いちゃう?」
「きちんと、健忘催眠で全て忘れてもらってからね」
健忘催眠ってにゃんにゃ? それに私は『たま』にゃよ。
「・・・『茜ちゃんは晃くんが大好き』・・・」
ほにゃ。にゃんで、私は女の子に抱きついてるにゃ?
私、女の子とエッチする趣味はないにゃよ。なのに、何してたにゃ? にゃんだか、混乱してるにゃ。
「たまちゃ~ん。もう一回、深く深く眠っちゃおうか・・・。こうやってノドを擦っていたら、だんだん気持ちが落ち着いてくる。瞼が重くなってくる・・・だんだん、眠くなってくる」
「・・・」
しっかりさんにノドを擦られて、また、だんだん眠くなってくるにゃ。
「もう眠っちゃうよ。眠っちゃったら、催眠も、ずーーっと深くなる。ほら、眠っちゃった・・・深~い深~い、催眠状態になった」
「・・・」
意識がとっても深いところに落ちて行くにゃ・・・。揺すられて気持ち良いにゃ。
「今から三つ数えたら、たまちゃんのネコ耳取るよ。ネコ耳とったら、猫の『たま』から、人間の茜ちゃんに戻るの。一つ・・・二つ・・・三つ。はい。もう、人間の茜ちゃんに戻ったよ」
「(こくん)」
頭から、ネコ耳が取られたのが分かる。私は、人間に戻った。私の名前は茜。宮咲 茜。
「茜、今、何してたか覚えてる。茜、晃くんが見ていないのを良い事に、私たちとエッチしちゃったんだよ。浮気したんだよ。酷いね、晃くん裏切ったんだよ。婚約も破棄されるね」
「・・・やぁ・・・」
晃を裏切った事への後ろめたさが心を支配する。晃に嫌われ、婚約を破棄される恐怖が頭をよぎる。涙が溢れてくる。
「泣かないで、茜チン。今日のこと、私たち黙っててあげる。秘密にしといてあげる」
「・・・ホント・・・」
霞ちゃんが慰めてくれる。
「そうだよ。私も黙っててあげる。私たち三人とも、今日のお風呂であった事、忘れちゃお。忘れちゃったら、茜も晃くんに嫌われないで済むよ。婚約も破棄されないで済むよ」
「・・・うん・・・」
二人とも優しい・・・。今日のお風呂の事、忘れてくれるって。
「じゃあ、催眠から覚めたら、お風呂での事はキレイさっぱり忘れようね。絶対思い出しちゃダメだよ。思い出したら、晃くんと別れなきゃいけないからね」
「・・・うん・・・」
絶対に思い出さない。晃と別れたくないから。
「お風呂の事は思い出さない。思い出せない。思い出せない事は全然不安じゃない。思い出してはいけない。お風呂での事は全て忘れる」
「・・・思い出さない、思い出せない、思い出してはいけない。お風呂での事は全て忘れる・・・」
呪文のように頭の中で木霊する。
★★★★★★★★★★★★
「今から10数えると、茜は催眠から覚めます。催眠から気持ち良く目覚めます。一つ・・・二つ・・・三つ・・・意識が少しハッキリしてきた・・・四つ・・・五つ・・・徐々に手足に力が戻ってきた・・・六つ・・・七つ・・・意識はもうハッキリしてます・・・八つ・・・手足に力が行き渡っている・・・九つ・・・次で完全に催眠が解ける・・・十。はい(パン)。茜は催眠から覚めました」
手を叩いた大きな音で、催眠から覚めた。
「は、あれ? なんで私、お風呂入ってるの?」
「やだ、覚えてないの? 茜、ニャンコになったから、お風呂に入れてあげてたんだよ」
あー、ちょこっと思い出した。今日、トランプで負けて、罰ゲームで猫に人格変換されたんだっけ。
「茜チンのニャンコ可愛かったよ」
「なんか、酷い事された気がする・・・」
晃にお皿でミルク舐めさせられた・・・よね。私の人間の尊厳を傷付けられたような。
あれ? なんか、トッコと霞ちゃんが固まってる。
「酷い事って? 誰に?」
「もちろん、晃に。お皿舐めさせられてたでしょ」
「・・・それくらい、許してあげなきゃダメだよぉ」
「そうだよ。アレくらい、許してあげなよ」
何故か、晃を庇う二人・・・。何故?
「なんで、二人して晃を庇ってるの?」
「・・・だって、ニャンコになった茜、可愛かったから。またニャンコになって欲しいなって・・・茜も、気持ち良かったでしょ」
うーん、なんか隠してるみたいだけど・・・。
「まあ、二人がそこまで言うんなら許してあげても良いけど・・・」
「そーだよぉ。御子くん、許してあげなきゃ。それにいつも茜チン言ってるじゃない。催眠術は本人がホントに嫌がる事できないって。だから、ニャンコになっていつもと違うことしたのも、茜チンの意思なんだよぉ」
いつになく饒舌な霞ちゃん。でも言ってること間違えてないし。
「うん、そっだね。たまには、晃の暴走も許してあげちゃうよ」
「「そーそー」」
声を揃えて頷く二人。まっ、良いか。なんか、ニャンコになって気持ち良い事あった気もするし。
・・・良く思い出せないけど、なにか、気持ち良いことあったのよね。
◆◇◆ 解 説 ◆◇◆
当作品は、発表済みの「コスプレしました」のパラレルワールド版です。似て非なる世界パラレルワールドでのお話しです。本当にあった事ではありません。ご注意下さい。
< つづく >