指と玩具 第四話

第四話

「ご主人様、お帰りなさいませ」
 カードキーを使い部屋に入ると、普段着の里香が恭しく頭を下げる。
 スーツ姿の里香も魅力たっぷりなんだが、普段着もなかなか。
 薄い、胸にピンポイントのついたシャツに桜色のスカート。
 もちろんノーブラ。
 俺に微笑みかける姿はまるで妖精を思わせるところがあった。
「あ~里香。俺のことはしばらく聖夜と呼べ」
 靴を脱ぎながら言う。
「聖夜様ですね?」
「ああ。慣れておかんとな」
 鞄を手渡し、冷蔵庫からビールを取り出しながら言う。
「わかりました。聖夜様」
 そしてすぐに俺の鞄を部屋に置いてきた里香が俺の前で服を脱ぎだそうとする。
「おい、今日はいい。一緒に食え」
 形のいい胸が見え始めたところで俺は呼び止める。
「・・・・・はい」
 ・・・・・シャツから覗いた顔は不満でいっぱいだった。

「美味しいですか?ごしゅ・・・聖夜様?」
「美味しくないものを俺に食わすのか?」
 意地悪く答えてやると、少しすねたような微笑を返す。
「聖夜様の・・・・・意地悪・・・・」
(うむ。こういうのもたまにはいいものだ)
 思うと、里香の態度もずいぶんと変わった。
 ちょっと前までこんなことでも死んで詫びるくらい謝ったのだが、今では、ちょっとした冗談くらい分かるようになっていた。
「あの・・・・・学校はいかがでした?」
「一人堕とした」
 嫉妬でもしているのだろうか里香の頬は少し膨れている。
「どうした?」
 にやりとしながら聞いてやる。
「どんな人ですか・・・?」
(嫉妬にしては・・・様子がちょっとおかしいような・・・)
「光と言って俺の担任だ。顔はお前に負けず美人だな」
 続けてヤマをはってみる。
「・・・・・だが、俺は今のところお前のほうが気に入っている。捨てることなんざありえん」
 里香の整った眉がピクンとわずかに動く。
(図星か)
「・・・本当ですか・・・?捨てないでくれるんですね!?」
 まるで雨に打たれる捨て犬のような顔だ。
「”今のところはな”捨てられなかったら尽くせ」
 冷たく言いながら肉を切り、口に運ぶ。
「・・・はい!!心から・・・心から尽くします!!ご主人様!!」
 さっきとはうって変わってうれしそうな顔だな。
「・・・いいから早く食え。冷めるぞ」
「はい!ありがとうございます!!」
 里香のこんな子供っぽいところも実は俺は気に入っていた。
(可愛いやつだ。安心しろ。手放すつもりなんかないからな。くくく)
(・・・・だが、一人堕としたくらいでこの調子だと・・・後が思いやられる・・・・)
 一度だけため息をつき、それから俺たちは食事を楽しんだ。

 食後は勉強でもしてみた。
 ソファーにドカッと座り込みパラパラと棚積みになった教科書を流し読みする。
 まず数学。

 科学。

 物理。

 英語。

 国語。

 世界史。

 パラパラ・・・・。
「ん?なんだもう終わりか」
 手探りで教科書を探すが手ごたえがない。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(30分で二年分が済んでしまった。さすが俺だな)
 退屈だ。テレビでもつけるか。
 前の机においてあるリモコンを手に取る。
 音もなくテレビの映像が浮かび上がる。
 ・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・
 次々とチャンネルを変えるがめぼしい番組がない。
 ・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・
 くだらん。
 俺はリモコンを元の場所に戻すと、風呂に入り、家事をしていた里香を呼び寄せた。

「お風呂加減はいかがですか?聖夜様」
 扉の向こうで服を脱ぐ里香のシルエットがそそられる。
 ガチャッ。
 やがてタオルで胸を隠した里香が入ってくる。
 もちろん素っ裸で入らせてもいいんだがこっちの方が断然良い。
「背中をお流しいたしますね」
 そういって俺を座らせ胸にボディーソープを塗りつけている。
 くちゃくちゅくちゅ。
 柔らかい胸の感触が心地よく、実にいやらしい。
「はぁ・・・・あむぅ・・・」
 腕を俺の体に回して耳たぶを甘噛みする。
(ふふ。分かってきたじゃないか)
「もういい。いつもの体勢だ。挿れてやる」
「あぁぁ・・はい・・・」
 里香は歓喜の声を上げてすぐに尻を俺のほうへむけ穴を両手で広げる。
 ここで言っておくと、この風呂は行為を行うには十分すぎる広さを持っている。
 そしていつものバイブは今日は抜かせてある。抜いているほうが苦痛らしいからな。
 すっかりひくついている尻に息を吹きつけてやる。
 ふっ。
「あはっ・・くふぅん・・・ご主人様ぁ」
 しばらく続けてやると我慢できなくなったらしく、両手で穴を広げたまま物欲しげに尻を振っている。
「くく。そらっ挿れてやるよっ!!」
 ぐちゅうっという音がし、広がった尻の穴に根元まで埋まった。
「っはあぁ・・・あぁ・・・いい!!・・・・いいぃぃ!!」
 里香の腰に手を当て激しく突き上げてやる。
 ミシ・・ミシ。
 ミシッ。
 ふふふ。俺のモノも日々成長しているらしい。
「あがぁ!!あふっ・・・ひぃっ」
「・・・あぁ!!あぅ・・おひり!!おひりがいいのぉ!!」
 負けじと里香も腰の動きを強める。
「あぁぁぁ!!ひゃうっ・・・うあぁぁぁぁん」
 ぴゅっぴゅっ。
(くく。もうイったか)
「おらっ出すぞ!!」
 ミシィ!ミシィ。
「・・は・・・あが・・はひぃ!出して、出してください!!」
 イったばかりだがより激しく腰を動かしだした里香の中で射精感が高まる。
「っく」
 どくっどくっ!!
「っああああああああああぁぁぁぁぁ」
 精液を直腸の奥で受け、体を弓なりにして里香はぐったりと前のめりになる。
 ひくついた尻からはやがて精液が流れ出してきた。
(コイツもなかなかどうして飽きないもんだ)

 そしてシャワーのノズルを尻に突っ込み中を洗浄してやってから、汗を流し、またバスタブの中で可愛がってやるのだった。
 ・・・・・・・・その日は結局、風呂から出てビールを飲みながら里香に体を拭かせ、しばらく弁当は作る必要のないことをを伝え、すぐにベットにもぐりこんだ。

 朝、朝の早い里香と一緒に電車に乗りつつ、人の少ない電車で尻を可愛がりながら、残念そうな顔をする里香を残して二駅前で俺は降りた。
 道では同じ学校の制服は目に付かなかった。
(夏服のカッターでは判断は出来ないため判断基準は指定鞄だが)
 まあ当然か。授業が始まるまでまだ一時間半もある。
(いいさ。こんなこともあろうかと光には早く来るように言ってある)
 光との行為に思いをはせながら校門を通過し、ふと学園の校舎を見上げると窓越しに一人の女がこっちを見ていた。
 俺が見てることに気づくとすぐに壁際に隠れた。
 もっとも隠れながらも監視するように俺を見ているが。
 俺は女に気づかなくなった振りをしながら校舎に入り、急いで女のいたところへ向かったが・・・・すでに気配はなかった。
 
 残念ながら見えたカッターは全学年同じものなので学年も分からん。
 莫大な数の生徒数からたった一人を割り出すのは・・・・・難しいだろうな。
 そう考えた俺は職員室へと向かった。

 職員室では案の定、光はもう来ていた。
 俺の姿に気づいた光は声をかけてくる。
「おはよう。折笠君」
 にっこりと微笑みかける光の顔にはおっとりとした表情が戻っていた。
 俺は昨日のうちに里香と同じように学園―――人が居るときにはいつも通りの態度で接するように言っていた。
「おはようございます。先生」
「早いわね」
「くく。お前を可愛がろうと思ってな」
 小声で言うと光の顔が赤く染まる。
「じゃあ・・さっそく」
 そういって周りに誰も居ないことを確かめまた小声で「ついて来い」と言ってやった。
 すると光はうれしそうな、とろけるような顔をしてすぐに俺の後ろをついてくるのだった。
 今から俺が向かうのは教員用男子トイレ。
 ここならただでさえ男の数が少ないこの学園では人が来ることは皆無と言っていい。
 
 個室に連れ込んだ俺は王様のように”玉座”に座り、俺のモノを出して奉仕するように命じた。
 そのときには光は妖艶な顔に”戻って”いた。

「とっても美味しいだろう?光」
 手でしごき上げ、必死に舐め取る光に声をかける。
「はぷっ・・あむ・・・ぺちゃ・・」
(あまりに必死で聞こえてないか?)
 がっと光の髪の毛を掴み俺のほうを向かせる。
「あ・・・ぐぅ・・・・ご主人様ぁ・・」
 俺の言葉が聞こえていなかったのは気に入らないが、それでも舌をを出し俺のモノを舐めようとすることに気を良くした俺は光の口に自分の舌を入れてやる。
「あむっ・・・むちゅっ・・はぶっ」
 激しく舌を絡めたディープキス。
 俺が光の口に舌で唾を押し込んでやるとすぐに美味しそうに嚥下する。
 髪の毛を離し光の顔をもとに位置に下げる。
「続けろ」
 冷たく言うとすぐに光は行為を再開する。
「はむっ・・あぁ・・はぁ・・・」
 しごきながらうっとりと眺め、また咥える。
 そこで俺は光に”教えて”やる。
「光、お前が俺のモノに奉仕している間、お前の耳はマンコになる」
「・・・・あむぅ・・・くちゅ・・・ちゃぷっ」
”ご主人様の言葉は真実だ”
 俺は光の耳をさすり上げてやる。
「・・っああん!!」
 ほらな。”真実”だ。
 次は耳の中に指を入れ、こねくり回す。
「っひあ!!あぁぁぁ!!あぐぅ・・あああ」
 挿れられているのと同じだからな。セックスと同じだ。
”ご主人様とのセックスは気持ちいい”
 これも真実だ。
 快感に身を捩じらせているが、奉仕をやめようとしない。
 ・・・・次第に俺も射精感が高まりだす。
「光・・・出すぞ!!一滴残らず飲め!!」
 光がたっぷり肉棒を口に含むと同時に小さなピアスごと耳たぶを思い切り引っ張ってやる。
 どくんっ!!どくんっ!!
 いきなりの快感に大きく目が開かれるが決して肉棒を離さずしっかりと握る。
「よく噛んで食え。”至福の美味しさ”だ」
 言葉どおり幸せそうによく噛んで、じっくりと嚥下していく。
 靴で光の股をさすってみると、俺の靴はてかてかと濡れていた。
 時計を確かめると、少し早いが登校してきたと言うには丁度いい時間だ。
 尿道に残った精液を食わせてから、乱暴にティッシュで光の秘所をぬぐってやり、俺は”登校”するのだった。

< つづく >

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