現代の魔術師 その2

その2

「自尊心とは空気でふくらませた風船である。ちょっと突いただけで炸裂して風になってしまう。」
ヴォルテール

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 目が覚めた・・・二度目の感覚。

 腰にあまり力が入らなかったが、立ち上がれないほどではなかった、胸が重い・・・。

 周りを見渡す。

 壁が本棚で埋まっているその空間に、あの男が椅子に座って寝ている。

 私の刀は・・・あった。

 神々を否定しながら力を使う男、私を辱めた男、このチャンスを逃したくは無い。

 刀を抜き、振り上げた。
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「水奈、動くな」

―私は動いてはいけない―

 一郎の言葉と共に、頭の中からも言葉が聞こえた、少女の動きが刀を振り上げた状態で止まる。少女は驚いているようだった。それをみて一郎はまた微笑み、続ける。
「水奈はこの部屋からでてはならない」

―私はこの部屋から出てはならない―

「水奈は主人であるこの僕に傷を負わせてはいけない」

―私はご主人様に傷を負わせてはいけない―

「水奈は自分自身の体を傷つける行為をしてはいけない」

―私は私自身の体を傷つけてはいけない―

 少女、水奈の頭に声が響く。そして、今やっと自分にはめられている首輪の感触に気付いた。
「君は奴隷になったんだ。君の名前は『アガリアレプト』から聞いた」
 やはり一郎は微笑んでいた。
『アガリアレプト!現代の魔術師はあらゆる類似性を自由に操れる、当然考えるべきだったのよ!』
 水奈は動かない口の内でそう叫んでいた
「水奈、動いていいよ」

―私は動いてもいい―

 水奈はそのまま刀を振り落とすことを試みたが、途中で体が動くことを拒絶した。何度も試す、やはり刀が一郎に届く前に自分の力で止めてしまう。裸の少女が必死に刀を振り続ける様は、一種の滑稽な喜劇にも見えた。

 何回も何回も刀を振りつづけた後、水奈は手を止めた。目からは涙がこぼれた。一郎がその様子を見ていった。
「うん?諦めた?じゃあ水奈、そんなもの鞘にしまってお○んこにつっこんじゃおう、お○んこは濡らしておくといいよ」

―私はこれを鞘にしまって濡らしたお○んこにつっこむ―

 水奈の体が勝手に動き出した、抵抗は無意味だった。彼女に出来るのはただ叫ぶことだった。
「や…やめて!」
 しかし、一郎は全く聞いていない様子で、何かを今思い出したようだった。
「あっ忘れてた、『これでフィニッシュっと』」
 水奈は刀を鞘にしまい、そのまま秘所へと挿入する。

 いつの間にかそこは濡れていた、あらゆる部分で体が言葉に従っているのだ。そのまま処女膜を破る・・・
「いっ!やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!!」
 少し痛みが走ったが、すぐにそれはかき消された。再び母乳を噴出したのだ、この前と全く同じ感覚が走る。一瞬イったようだったが、すぐに意識を取り直したようだった
「水奈、そのまま刀を動かして自慰してよ、さっきの10倍は感じてね」

―私はこの刀で自慰をする、10倍感じる―

「ひゃい、ひます・・・」
 意識が朦朧としているためか、素直に受け入れて行動した、刀を持ち前後に出し入れを繰り替えす。
「やぁぁ!ひゃ!」
 何回も何回も。
「ひゃあ!ひゃああ!ひやぁ!ひやぁぁぁ!」
 何回も何回も。
「ひゃぁぁ!いいのっ!いいのぉぉっっ!」
 何回も何回も・・・。
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!・・・・」
 水奈が気を失う瞬間に一郎がぼそっと呟いた
「水奈、確認だ、君は僕のペットであり、奴隷だ、心も体もね」

―私の心も体も・・・・・―

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 目が覚めた・・・もう何度目だろう。

 腰にあまり力が入らなかったが、立ち上がれないほどではなかった。

 周りを見渡す。

 壁が本棚で埋まっているその空間に、ご主人様が椅子に座って寝ている。

 私を飼ってくれているご主人様、このチャンスを逃したくは無い。

 ご主人様のズボンのチャックを開け、それを咥えた。
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< 了 >

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