☆ご注意☆
この話は、第1章・第2章・第3章とは別の話ですが、ストーリー上、今までの催眠誘導など、これまでの章のものを用いている場合がありますので、ぜひ、第1章・第2章・第3章をご覧になってから、お読みください。
一日目 お持ち帰り店員 優子
初夏の頃、鋭次が郊外にある高級住宅街を通りかかると、可愛い声の女性店員の声が聞こえた。
「ハンバーガーはいかがですか~♪」
「ドレミバーガー。美台ヶ丘店、本日オープンでーす♪」
鋭次がそちらの方を見ると、可愛い薄紫色のチェック柄の制服のアルバイト店員が、新規店舗オープンのチラシを配っていた。
ドレミバーガーは、新鮮素材を使用した野菜を中心としたハンバーガー店である。新鮮野菜を使用という事で少し値段は高いが、自然な野菜の味が支持され、人気のあるハンバーガー店である。若い世代の者には価格の事もあり、あまり支持されていないが、この近辺の高級住宅街では支持されるに違いないだろう。
(つまみ食いでもしてみるかな・・・)
鋭次はチラシを受け取ると、店舗が近くにあるようなので、一度足を踏み入れてみる事にした。
「いらっしゃいませ~♪ ドレミバーガーにようこそ♪」
店舗に入ると、若い女性店員の声が一斉に聞こえた。
どこの店でも同じであるが、新規店舗というのは活気に溢れていて清々しいものである。しかし、たいがいの場合、徐々に応対態度が悪くなっていき、お客様の事を何とも思わなくなっていくのであろう。
この店は、そうはならないであろうか? 鋭次は軽く思ったが、そんな事は気にしてもどうにもならない事である。日数が経てば、近隣のお客様の繁盛度でその結果は示されるであろう。
そんな事より、鋭次の注目点は店内の女性店員にあった。
薄紫色を基調としたチェック柄の制服は、どこかのベーカリーレストランにある様な制服である。
腰から下の部分には、白色のエプロンが重ねられており、動きやすいようになっている。
ソックスは膝上辺りの位置に可愛いフリルがあり、おとぎの国を思わせる部分もある。
頭の上には、白色のカチューシャがあり、左右の部分に白いリボンで止められていて、可愛いらしさを演出されている。
この店の制服は、シャンティメイドの様な可愛い制服であった。
アルバイトの中には、この可愛い制服を着たさに、この店を選ぶ者もいるようだ。
そんな可愛い制服の女性店員のほとんどは、20才前後の者であった。よく見ると、高校生と思える者も何人かいた。
近くに女子高校の美台学園があるので、そこの学生かも知れない。
美台学園は、鋭次の在住している郊外にあるお嬢様学校の学園である。成績の優秀な生徒が多く、有名大学への進学者も多いと聞く。
また、この学園に通っているものは、裕福層の者が多いらしく、高級車で送り迎えされている生徒も多いようだ。女子高校という事で、どのような輩がうろついているか分からないし、親の職業を調べ、誘拐を企てる者もいるかも知れない。車での送り迎えは有効な手段であると言えよう。
鋭次が女性店員を軽く眺めていると、その中に一際目立つ店員を発見した。
彼女の名前は、葵 優子。
少し古式ゆかりな感じはあるが、それは大人しい感じから、そう見えるのかも知れない。目立つというよりは、実際は目立たない存在かも知れない。
少し小柄ではあるが、肩より少し長めの髪の毛を後ろで束ねて、何かミスをした時に見せる八重歯は、誰もが好印象を持つに違いない。もう少し明るければ、アイドルか女優としてスカウトされたのではないだろうかと思われる可愛さを秘めていた。
鋭次は、瞬時に彼女の存在に気づき、他の男性にその輝きを気づかれる前に手中にしようと思った。
店内のレジカウンタは4箇所あった。彼女はその中の一番端の4番カウンタにいた。店内奥にあるバーガー作成厨房から一番離れた場所で、お客様の注文受付の応対を行っていた。
この店内では1番と2番カウンタが一番お客様が来るカウンタとなっている。彼女は大人しい感じがあったので、4番カウンタで応対するように指示されたのであろう。
鋭次にとっては、これは都合が良いのであった。
店内はオープン初日という事もあり、ある程度混雑していた。
少し客足が落ち着いたのを見て、鋭次は4番カウンタに並ぶ事にした。
前に初老の夫婦が新鮮バーガーを買っていたが、その後は鋭次以外並んでいる者はいなかった。
他のカウンタも一組程度しか並んでいなかったので、鋭次の後ろに並ぶ者はいなかったのであった。
いよいよ鋭次の受付の番が回ってきた。
「いらっしゃいませ。ドレミバーガーにようこそ」
少し低い目の声であるが可愛い声である。初めてのお客様の応対のためか、少し照れたような笑顔になっている。
「こちらでお召し上がりですか? お持ち帰りですか?」
続いて、優子は、先程から何度か言っている応対マニュアル通りの台詞を言った。
鋭次は、その問いかけには返答せず、用意していたチラシを出して、それを指差すように注文をするような姿になった。
『俺の目を見てくれるかなあ?』
「えっ? あの、なんでしょう・・・あっ・・・」
優子の瞳がとろーんとなり、鋭次の初動催眠術が実行された。
隣りのカウンタや他のカウンタの店員は、お客様応対中で、優子の変化に特に気づいていないようである。
『俺の言う通りにするんだ!』
「はい・・・」
優子がとろーんとなった瞳で答えると、鋭次はチラシを指差しながら、命令を行った。
『ここに書いてある通りにするんだ!』
「はい・・・あの・・・」
優子はチラシに書かれてあるように、時々、鋭次の瞳を見つめるようにし、時々、鋭次が指を差しているチラシの箇所を見るような応対を行っていた。
この様子からすれば、配られていたチラシの商品を注文しているお客様と、それを伺っている店員に見えるだろう。店内の監視カメラにも、その様に映っているのであった。
しかし実際には、確実に女性店員が男の操り人形にされているのであった。3回ほど鋭次の瞳を見つめた時点で、優子は完全に鋭次の指示通りに動く催眠術が掛けられてしまっていたのである・・・
優子は、ごく自然にお客様と対応を行っている姿に見えた。
「あの・・・お持ち帰りですか?」
「そうだよ。優子ちゃん。この新鮮バーガーとポテトのセットをもらおうかな」
制服の胸元にある名札を見て言った。優子は気にした様子も無く、続いてマニュアル通りの応対を行う。
「ありがとうございます。バーガーとポテトをお願いします」
優子は、奥にあるバーガー作成厨房の店員に注文の品を言い、それらは近くに店員により、カウンタまで運ばれた。
「それから、優子ちゃん。君も”お持ち帰り”するからね」
「えっ? あの、私をですか?」
優子はお客様の言った事がすぐに理解出来ず、少し困惑したような感じになっていた。
しかし、チラシの方を指差されると、納得したような表情に変わっていくのであった。
監視カメラにも、そのように映っているので、特に怪しまれることはないであろう。
「ほら。ここに、”優子ちゃんお持ち帰り”って、あるよね?」
「あっ、本当ですね。どうしてこんな・・・はい、分かりました。お持ち帰りしてください」
優子はいつの間にチラシにこの様なメニューが追記されていたのか分からなかったが、メニューに書かれてあるので、それを販売するしかない という気持ちになっているのであった。
これは、カウンタの順番待ちをしている間に、鋭次が追記したものである。有り得ない内容であるが、優子はそれを他の商品と区別する事無く、販売する事となった。
「それでは準備をして参りますので・・・3階の事務室に来てください」
優子は、そう言うと、”他のカウンタにお回りください”という立て札を、レジカウンタに置いて、バーガーセットを持つと、店員の控え室である3階の事務室に上がっていくのであった。
この店では、1階が注文の受付カウンタがあり、お客はここで注文を行い、商品を受け取る事になる。
1階には、数箇所しか客席が無く、主に2階が客席となっている。
そして、3階は店員の控え室となっており、事務所兼更衣室となっている。
3階には、一般客が入らないように、区切りの鎖が掛けられていた。
優子が事務室に入ると、鋭次も続いて、同じ部屋に入っていった。他の店員はまだ忙しく、この部屋に入ってくる余裕は無いようだ。
部屋の鍵を掛けると、その部屋には、優子と鋭次の二人だけとなった。店員用の事務室にお客様が入って来ている事に気付いた優子は、お客様に言った。
「あの、お客様。ここは従業員だけの・・・あっ・・・」
鋭次に見つめられた優子は目がとろーんとなり、催眠術を受ける態勢となった。
「それじゃあ、”お持ち帰り”するから、すぐに準備をしてくれるかな?」
「はい・・・あの・・・どう準備すればいいのか・・・」
優子は今日この店に入ったばかりの新人アルバイトであり、ハンバーガーを販売するという事とは到底かけ離れた内容に、どうすればいいのか困った様子であった。
そんな様子を汲み取り、鋭次は優しい声で新人店員に話していった。
「記念すべき、初めての”お持ち帰られ”だろうから、分からないのも無理がないよね?」
「はい・・・」
「本当は、今の姿のまま、”お持ち帰り”するんだけど、このままだと目立っちゃうからね」
「はい・・・どうすればいいでしょうか?」
「そうだね。とりあえず、この制服は脱いでもらって、この店に来た時の服装になってくれるかな?」
「はい・・・分かりました・・・それでは、更衣室で着替えてきますので、少しお待ちください・・・」
優子は事務室の一画にある更衣室の方に歩み始めた。鋭次は、それに付いて行く事にした。優子はその行動を見て、お客様に言った。
「あの、お客様。着替えますので、そこでお待ちになって・・・」
優子が言いかけた言葉に対し、鋭次は遮るように大きな語気で言った。
「鋭次だ! 俺の名は鋭次だ! 分かったな?!」
「鋭次さん・・・ですか?」
突然の語気の強さに、優子は驚いたように聞き直していた。
昔からそうであったが、鋭次は何故か、”あなた”とか”お客様”という様に、”適当な個人”という様な呼ばれ方をとても嫌っていた。
特に、この催眠術が使えるようになってからは、男女関係では主従の関係となる。女性に名前を呼ばせる事が、鋭次との会話にとって当然の事となっていた。
「そうだ! 俺の事は、鋭次様と呼べ! 分かったな?!」
「はっ、はい。鋭次様」
優子が驚きながらも返事をすると、鋭次は元通りの優しい表情になっていた・・・
再び、優子が更衣室の方に進もうとすると、鋭次は気にした様子も無く、同じように付いて行こうとした。
「あの、鋭次様。着替えますので、そちらでお待ちになって・・・」
優子が言おうとしたが、鋭次が発する言葉の方が優先される。
「優子ちゃんが、きちんと着替えられるか見ておいてあげるよ」
「あの・・・その・・・着替えるところを見られるなんて・・・」
「早く、”お持ち帰り”したいんだけどな!」
鋭次の瞳が光ると、優子の目はとろーんとなり、その事を気にする事なく受け入れる事になった。
「はい、鋭次様。すぐに着替えますので、見ておいて・・・ください」
優子は返事をすると、更衣室に進み、着替えを始めるのであった。
優子は今日始めて会ったお客様の前で、着替えを見せる事となっていた・・・
まず、スカートの上に重ねて着けている白色のエプロンを外した。その下には薄紫色の無地のスカートがあった。
続いて、制服のブラウスを脱ぐ作業に入った。胸もとの可愛いリボンを解くと、喉元の部分が開き、その下の数個のボタンを外す事により、制服を脱ぐ事が出来る。
優子は目の前のお客様を気にする事なく、ボタンを一つ、また一つと外していった。全てのボタンを外すと、優子はまるで誰もいない状態である時と同じように、安易にブラウスを脱ぐのであった。
薄い水色のフリルの付いた可愛いブラジャーがお客様の前で丸見えの状態になった。
「ふーん。可愛いブラをしているんだね」
そう言うと鋭次は胸カップに手を伸ばし、優しい手つきで胸を撫で始めた。
「あっ! あの、鋭次様。お止めください・・・着替えが出来ませんから・・・」
優子は突然の行為に恥ずかしそうに抵抗の声を出した。しかしそれは、胸を触られた事に対するものなのか、着替えを継続出来ない事に対するものなのかは分からなかった。
恥ずかしそうにしている優子をこのまま陵辱の限り可愛がる事も可能だが、今はその時ではない。
鋭次は着替え途中の女性店員に優しい声で言った。
「ごめんごめん。そうだね、着替えの途中だったね。”お持ち帰り”するんだから、慌てる事もないよな・・・いいよ。続けて着替えをしていいよ」
鋭次は独り言とも取れる事を言いながらも、優子に着替えを続行するように言った。
「はい、鋭次様。もうしばらくお待ちください・・・」
ブラウスを脱ぐと、更衣室のハンガーに掛けた。
続いて優子は、次の衣類を脱ぐ行動を始めた。
スカートの左腰辺りにある少し大きめのリボンを解く事により、スカートの腰の部分が緩くなり、その下のファスナーを下ろすと薄紫色のスカートは足もとに落ちる状態となった。優子はスカートを下ろすと、それもハンガーに掛けるのであった。
スカートを脱ぐと、下半身はパンティとソックスだけの姿になった。本来であれば、その様な姿になれば、恥ずかしさで下着を隠すであろうが、優子は今、一番重要な使命があるので、そのような事はしなかったのであった。
ブラジャーとお揃いにしているのかどうかは分からないが、優子は薄い水色の無地のパンティを着けていた。中央の上部にワンポイントで小さいリボンがある程度の大人しめのパンティである。まあ、お嬢様だから仕方が無いのかも知れない。
女子高校であるので、めちゃくちゃに着飾って男子生徒に接する機会も無いのであろう。その為、このような大人しめなパンティを着けていても、自分は気にしていないようであった。
鋭次が下半身を見つめているが、優子は自分の使命を続ける。更衣室の一画は、土足禁止となっていた。
膝上辺りのフリルを気にしながら、優子はソックスをゆっくりと脱いでいった。両方のソックスを脱ぐと、それを畳んで更衣室の棚に置くのであった。
続いて、頭の上に乗っている左右の白色のリボンを解くと、可愛いカチューシャが頭から外された。カチューシャが外れると、綺麗な艶のある黒髪が肩まで流れるようにかかり、フラワーシャンプーの香りが微かに感じられるのであった。
これらの衣類を全て脱ぐ事により、この店のシャンティメイドの様な制服は全て、優子の身体から脱げた事となった。
ブラジャーとパンティだけの姿となった優子に、鋭次は着替えを継続するように言った。
「制服は全て脱げたようだね。それじゃあ、この店に来た時の姿に着替えるんだ」
「はい、鋭次様。もうしばらくお待ちください・・・」
優子は返事をすると、更衣室の置いてある、この店に来た時の衣類を着る作業を始めた。
黒色の短めのソックスを履き、胸元のポケットに何か2文字のアルファベットの刺繍の入った白色のブラウスシャツに袖を通すと、ゆっくりとボタンを留めていった。ブラウスシャツを着終えると、喉もとの部分に赤色のリボンネクタイを着けた。
ひだの少なめの紺色のスカートを履き、細い黒色のベルトで腰を締めた。それに合わせた紺色のブレザーの上着を着ると、優子はこの店に来た時の姿に戻った。
その姿を見た鋭次は一つの確信を得た。
「やっぱりそうか。優子ちゃんは美台学園の生徒なんだね?」
「はい、鋭次様」
優子の姿は紛れも無く、美台学園の制服姿だったのである。優子はこの店にアルバイトに来る時、学園の制服姿で来ていたのであった。優子だけでなく、他のクラスの生徒も同様の姿で来ているのを見たので、優子もそれに倣って、学園の制服で来ていたのであった。
着替えが終わったのを確認した鋭次は、優子に指示を与え、この店を出ることにする。
「着替えが終わったようだね。それじゃあ、行こうか」
「あの・・・どこに行くのでしょうか?」
「決まっているじゃないか。俺の家だよ!」
「鋭次様のお家ですか?」
「そうだよ。優子ちゃんを、”お持ち帰り”するんだよ。その為に着替えてもらったんじゃないか」
「はい・・・そうでした。優子を、”お持ち帰り”してください・・・」
優子は、自分の状態をまだよく理解していないみたいだが、鋭次の言っている事は正しい事のように思えていたのであった。
「そういえば、”お持ち帰りの仮儀式”をしていなかったね」
「あの・・・仮儀式って、いったい・・・」
優子には分からない事ばかりで、いちいち鋭次に聞くしかないのであった。
その声を聞き、鋭次は持っていたチラシを見せて、”優子ちゃんお持ち帰り”の所を指差して言った。
「ほら。この下に、”お持ち帰りの仮儀式”って書いてあるだろ?」
「えっと・・・どこに、そのような・・・」
優子がチラシを確認しようと覗き込むと、鋭次は優子の腰に手を回し、少し抱き寄せる様な体勢になった。
「ほらっ。この”優子ちゃんお持ち帰り”のところにあるよ!」
「あっ、あのっ、鋭次様・・・ちょっと・・・近いです・・・」
優子は初めて、こんなに近くに男性と抱き合う様な体勢になって、真っ赤になって動けなくなっていた。
「ここに書いてあるだろ。お持ち帰りの仮儀式は、男性のお客様に・・・」
チラシの説明部分の箇所が分かり、二人は声を出して、その部分を読んでいた。
「・・・男性のお客様に、キスをされる事により有効となる。そっ、そんな・・・キスだなんて・・・」
優子は、仮儀式の説明を読み、真っ赤になっていた。
そして、間髪入れずに、鋭次の行動は実施された。
「確認出来たかい? こんな風にキスをすると、”お持ち帰り”が有効になるんだよ!」
「ちょっ・・・あのっ、んぐっ! んーー! んーーん・・・」
今まで17年間、男性とキスをした事が無かった優子は、記念すべきファーストキスをしてしまったのである。
最初は突然の事に暴れかけたが、すぐに男性の力には敵わないと理解した優子は、大人しくキスを受ける事となった。
優しい鋭次のキスは、初めてであるにもかかわらず、女子高校生の優子を甘い気持ちにさせていった。
どのような理由であれ、今行っているキスは、優子にとってファーストキスなのである。
『男性とキスをした』というこの事実を、優子は大切に覚えておかなければならない。
(私、男の人とキスしちゃった・・・)
(キスって、何か甘酸っぱいのね・・・)
(これで私も、少し大人の仲間入りかな・・・)
優子は1分近くの甘いキスを受け、いろいろな想いに気持ちが支配されているのであった。
キスが終わると、鋭次は嬉しそうに言った。
「これで、”お持ち帰りの仮儀式”は出来たよね? これで優子ちゃんを”お持ち帰り”出来るんだよね?」
「はっ、はい・・・お持ち帰り・・・してください」
優子は真っ赤になったまま、ファーストキスの相手の男性にそう返事するのであった。何か分からないが、キスをされた事により、”お持ち帰り”を決定された気持ちになっていた。
「それじゃ、優子ちゃん。準備をしようね」
「はい、鋭次様。何か持っていくものはありますか? 私は新鮮バーガーセットを持って行きます。それだけでいいでしょうか?」
優子はハンバーガー屋の店員なので、鋭次の注文したバーガーを持って行く事しか考えていないようであったが、鋭次はあっさりとそれを拒んだ。
「新鮮バーガーは、もういいよ。優子ちゃんの着替えが遅かったので冷めちゃったからね。ポテトもいらないよ」
「ああ・・・ごめんなさい。あの・・・替わりの商品をすぐにお持ちしますので・・・」
「いらないよ。俺は優子ちゃんだけ、”お持ち帰り”出来ればいいから、もういいんだよ」
「そっ、そうですか・・・分かりました」
もともと、バーガーを買いに来たはずなのにバーガーは持って帰らない。でも、お客様がそう言うのなら、それでいいのだろう・・・
優子は、何かよく分からないが、何となくそれについては納得したようであった。
「それから、優子ちゃんには、この店の制服を持ってきてもらわないといけないね」
「この店の制服・・・ですか?」
「そうだよ。もともと優子ちゃんは、この店の制服のまま、”お持ち帰り”されるだけど、今、店内はお客さんで混んでいるし、制服のまま店を出たら目立っちゃうだろ? だから、一時的にこの店に来た時の姿になってもらったんだよ」
「そうだったのですか・・・」
「だから、俺の家に優子ちゃんを持ち帰ったら、優子ちゃんには、この店の制服に着替えてもらう事になるよ!」
「そうですか。分かりました」
ブラウス、エプロン、スカート、ソックス、そして、カチューシャ、優子は、鋭次に言われるまま、今まで自分が身に着けていた制服をエコバッグに詰めていくのであった。
「もう一つ、この店の”お客様応対マニュアル”があるだろ? それも忘れないようにね」
「はい。分かりました。持っていきます」
”お客様応対マニュアル”は、このハンバーガー店、ドレミバーガーの店員がお客様と応対する為に作成されたマニュアルである。
先日、アルバイトの面接に行った時に採用が決まり、店長に渡されたものであった。これを読む事により、新人であっても、それなりに応対する事が出来るといったものである。優子は、数十ページあるその応対マニュアルを、同じくエコバッグに詰めるのであった。
しかし優子はこの後、この”お客様応対マニュアル”に苦しめられる事になる。
昨日、一通り読んだつもりであったが、優子は全ては読み終えてはいなかった。
そのマニュアルの後ろの方のページに、ピンク色のページがあり、『お持ち帰りされた女性店員の心得』や『お持ち帰りされると、どのように食べられるのか』といった内容が、詳細に記載されている事に気づくのは、鋭次の家に、”お持ち帰り”されてから気づくのである・・・
準備が終わると、鋭次は優子に指示を出した。
「俺がこの部屋を出て、10分後に地下駐車場の19番に停めてある車の所に来るんだ! 分かったな?」
「はい、鋭次様。分かりました」
「店長には、俺から優子ちゃんを”お持ち帰り”する事を伝えておくので、気にしなくていいよ」
「はい。ありがとうございます」
「それじゃ、車で待っているからな!」
「はい、鋭次様。後で行きます」
鋭次に見つめられた優子は、完全に鋭次の指示通りに動く催眠人形になってしまっていた。
鋭次は、部屋を出ると、店長を呼び出し、体調が悪いので優子を帰らせると言った。
親指を額に突き刺されると、店長は鋭次の言った事を完全に信じるようになり、優子が帰る事を了承するのであった。
19番駐車場は、店から一番遠い位置にあった。
美台学園の制服姿の美少女がそのワゴンタイプの車に近づくと、待っていたかのように後部座席のスライドドアが開き、彼女を招き入れる声がした。
「さあ。車に乗って」
「はい、鋭次様」
彼女が乗り込むとドアが閉まり、密室空間に男女がいる状態となった。
この車の後部座席の後ろの窓、及び、両サイドの窓はスモークガラスとなっていて、車内からは外側を見る事が出来るが、車外からは、余程、中を覗き込まない限り、中の様子を伺う事が出来ないようになっている。
また、前部座席と後部座席の間に、カーテン状の物で区切りをしているので、車の前方からも後部座席の状態を見る事が出来ない。
これらの事により、後部座席にどのような人物が乗っていようと、外からは車内を伺う事は出来なくなっている。
ドアロックを掛けると、鋭次は優子に顔を近づけた。
「すぐに、”お持ち帰り”してやるからな! 大人しく後部座席に座っているんだ! 分かったな?!」
「はい・・・鋭次様・・・」
「すぐに俺の家に着くから、1分くらい目を閉じてくれるかな?」
「はい。これでよろしいですか?」
優子が指示された通りに、その場で目を閉じると、突然、鋭次に抱きしめられ、唇を奪われた。
「んぐっ! んーー! 鋭次様っ、何をされるの・・・あっ・・・」
目を開いた優子の前には鋭次の顔があり、驚いて目を開いた時、鋭次の瞳がキラリと光ったような気がした。その途端、優子の目がとろーんとなり、催眠術を受け入れる体勢になった。
『優子ちゃんは、今から、このまま大人しく、ここに座っているんだ!』
「はい・・・鋭次様」
『優子ちゃんは、次に俺がキスをするまで何があったのか分からない! 時間が経過した事も分からない!』
「はい・・・キスをしていただくまで・・・何も分からなく・・・なります」
優子がとろーんとなって、キスを待つ催眠人形となり、後部座席で大人しく座っているのを見て、鋭次は車を発車させた。
その店から車を十数分走らせ、車は鋭次の借りている超高級住宅の門を入っていった。これで、可愛い美少女店員は、篭の中の鳥になってしまったのである。
玄関前に車を停めると、鋭次は後部座席でとろーんとなっている、女子高生の制服を着た優子に近づいた。
「ふっふっふ。大人しく座っていてくれたみたいだな。それじゃ、止まっていた時間を再開しようか!」
鋭次は、後部座席に並んで座ると、優子を抱き寄せ、王子様のキスを行う事にした。
優子は目は開いてはいるものの、どこか遠い所を見ている様な表情で、鋭次が抱き寄せ、顎の下を持ちキスを行う仕草を見せても、恥らう事なくそれを受け入れる状態であった。
『優子ちゃんは、今からキスをされると、1分間、目を閉じるのだ! 1分したら目を開くんだ!』
「はい・・・鋭次様。んぐっ。んーー・・・」
一瞬、キスを行った時に優子は目を開いた様な状態であったが、それは時間の経過を知らない催眠人形から、現実の時間に戻ってきた証のものであった。
キスを行い、優子の瞳を見つめていると、鋭次の指令の効果が現れ、1分間、目を閉じる行為を始めたのであった・・・
「あの・・・ここは? えっ?! もう着いたのですか?」
1分間、目を閉じていたと思っている可愛い美少女店員は、車の後部座席のドアが開けられると、明るい車外と誰かの家の玄関に着いている事に気づいたのであった。ハンバーガー店から以外と早く着いた事に、少し驚いていた様子であった。
「そうだよ。優子ちゃんが目を閉じてくれてる間に、俺の家に着いたんだよ!」
「そうなのですか・・・近いんですね」
優子はこの事は気にせず、車から降りるのであった。
車から降りると、優子は玄関に通され、鋭次の豪邸に招き入れられた。
「おかえりなさいませ。ご主人様」
玄関に入ると、召し使いらしい女性が、三つ指をついて、出迎えた。
白いブラウスで、肩の所がポコンと丸くなっている可愛いメイド仕様のブラウスを着た女性だ。
スカートはよく見えないが、赤色が主体で黒と白のチェックの模様が入った、まるでどこかの女子高生の制服のようなスカートである。スカートが見えにくいのは、その上にエプロンをしているからであった。ワンピースタイプのピンクのエプロンである。肩から腰元にかけては、エプロンのひもでつながっており、上半身のブラウスが良く見えるようになっている。
腰から下はスカート状になっている。そして、腰の後ろの所でリボンを蝶々結びに止めてある。なんとも可愛い姿のメイドである。
年齢は優子と変わらないくらいであろうか。優子から見ても可愛くて、お嬢様育ちの品のいい女性であることは、すぐに分かった。
黒い髪は、肩に流れるようになっていて、シャンプーのコマーシャルに出てくるようなツヤであった。また、髪の上には、メイド仕様のフリルの付いた可愛い白いヘアバンドをしていた。
どうして、こんなに可愛い子が召し使いをしているのかは深く考えはしなかったが、鋭次の家に召し使いがいることには少し驚いていた。
「書斎の方に行っている。俺が呼ぶまでは、来ないように」
「わかりました。ご主人様」
「それじゃあ、ついてきて下さい」
鋭次は、優子に言うと書斎と呼んでいる部屋に彼女を連れていく事にした。書斎と言っても本棚があるだけの小さな部屋ではなかった。
その部屋自体が、一つの居住空間であり、リビングソファやAV機器、テーブル、冷蔵庫、奥にはスイートベッドがあり、この部屋だけで普通のマンションの大きさに匹敵するくらいの広さであった。
書斎の中央にあるリビングソファに連れて来られた優子は、どうすればいいのか分からず、その場に立っていた。
「あの・・・私はどうすれば・・・」
優子が質問をしたのと同じ頃、鋭次も第1の指令を出すところであった。
「それじゃあ、とりあえず・・・」
清楚なお嬢様学園の制服を見ながら、鋭次は気にした様子も無く、さらりと言った。
「質問タイムといこうか!」
「えっ? 質問タイムって・・・あっ・・・」
理解の出来ない言葉に、優子は鋭次を見つめて、それが何なのか聞き返そうとした。
しかし、鋭次を見つめた時、優子の瞳はとろーんとなってしまい、深い催眠術に掛かってしまったのであった。
『優子ちゃんは、これから俺の質問に、全て正直に答えなければならない。分かったね?』
「はい・・・鋭次様」
『どんな質問にも、嘘をつかずにきちんと答えなければならない。また返事をしないというのもダメだからな!』
「はい。鋭次様」
『これから行うキスにより、優子ちゃんは、どんな質問にも答える事になる。分かったね?』
「はい。鋭次様・・・んぐっ! んーー!!」
優子が返事をすると同時に、強く唇を奪われ、優子は今言われた事を忠実に守る美少女になってしまった。
「それでは、いろいろ確認させてもらうよ・・・」
鋭次は、優子をソファに座らせると、あらかじめ用意していた質問を次々にしていった。
これは鋭次が女性を堕とす時に、いつも行っている確認行為であり、この確認により、この後の女性の運命が決まると言って過言ではない。
女性の家族構成、家庭事情、経済的な事情、健康状態、女性の性行為の経歴、趣味や性格等、いろいろな細かい質問を順番にしていった。この質問により、問題が無いと感じれば、その女性は鋭次のものになってしまうのである。
また逆に、何か問題があるようであれば、さっさと追い返してしまうのである。
優子にとっては、幸か不幸か、確認の結果は、前者の方であった。
「葵 優子です・・・美台学園女子高校、3年生です・・・」
「家族は、お父様とお母様と私の三人です・・・お父様は仕事が忙しいので、あまりお家に帰らないことがあります・・・」
「あの・・・今の鋭次様とのキスが・・・ファーストキスです・・・」
「はい・・・週に一回か二回、眠る前にベッドの上で・・・します・・・」
優子は、普通であれば絶対に答える事が無い質問にも、次々と答えさせられていた。
質問をまとめると、以下のようであった。
優子は、県下でも名高いお嬢様学校である美台学園女子高校の3年生であった。
家族は、父と母と彼女の三人である。
父は大手電器メーカーの副社長をしており、裕福な家庭であるようだ。
一人娘で大事に育てられたのが、不幸か幸いか、そのせいもあって、男性と付き合った事はないようだ。
また、女子高校に入れられたので、尚更、男性生徒と交流が無く、休み時間で同級生と男性の話になったとしても、男性アイドルの話で盛り上がる程度であった。
そのため、もちろん男性経験などは、全く無かったのであった。
また、今回は、優子がどうしてバーガー店でアルバイトをする事になったのかも質問した。
裕福な家庭に育っているようであり、お小遣いについても他の女子生徒より多く貰っているようであった。
あえてバーガー店で働く必要などは無いように思える。何かお金を手に入れて欲しい物でもあるのだろうか?
鋭次が質問を行うと、その疑問は簡単に分かった。
「はい・・・それは、生活指導の先生が・・・」
経緯は以下の様であった。
優子は少し前に、高校3年生という事もあり、今後の進路について、教師との面談を行っていた。
優子が通っている美台学園は、同じ系列に美台大学という大学校もあり、生徒の希望があれば、成績にもよるが、続いて大学に進む事が出来るようになっていた。
優子は大学進学を希望しており、成績優秀であった為、ほぼ間違い無く、そのまま大学に進めるという事であった。
しかし、面談の中で、生活指導係も兼任している担任教師は、優子に次のように言ったのであった。
「葵さんは、成績は優秀で運動も出来るみたいだけど、他人との折衝があまり得意ではないみたいだね」
確かに担任教師の言う通りであった。もともとお嬢様学校という話もあるが、優子の家庭環境から、大切な一人娘という事もあり、大事に育てられてきた。
その為、大人しい性格になり、他人と、特に男性と会話をする機会があまり無いようであった。
その事を踏まえて、担任教師は次のように言うのであった。
「どうだい。そろそろ夏休みも近い事だし、どこかお客様と対応をするような所でアルバイトでもしてみたらどうかな?」
「そうですね・・・私、やってみます」
事の始まりは、この面談からなのであった。この学校では、3年生からはアルバイトを禁止していない。他の女子生徒も目的はどうであれ、アルバイトを行っている生徒も多いようだ。
優子は、担任教師の提案を受け入れ、アルバイトをすることになるのであった。
しかし、アルバイト先には、どんなお客様が、いや、どんな男性が待ち構えているのかは知る由も無いのであった。
生活指導の教師が放った一言は、優子の運命を大きく変えてしまうものになるのであった・・・
その他にも、後に利用出来る質問をいくつかして、鋭次の確認行為は完了したのである。
「それでは、元の世界に戻ってもらうとするかな・・・」
鋭次は、優子をソファから立たせると、このリビングソファに連れて来られた時の状態に戻す事にした。
『俺が今から指を鳴らすと、優子ちゃんは、質問タイムがあった事を忘れて、この場に来た事しか覚えていない。分かったね?』
「はい・・・鋭次様」
優子が返事をしたのを確認し、鋭次は指をパチンっと鳴らした。 その音を聞き、優子の止められていた時間が、動き出した。
優子は、リビングソファに連れて来られた時点の状態に戻り、その場に立っているのであった。
「あの・・・私はどうすれば・・・」
優子は再び、同じ問いをして、どうすればいいのか、鋭次に聞くのであった。
「それじゃあ、とりあえず・・・」
第2の指令であるが、優子は質問タイムがあった事を覚えていない。鋭次は全く気にした様子も無く、次なる指令を出すのであった。
「元の姿になってくれるかな?」
「はっ、はい・・・あの、どこで着替えればいいでしょうか?」
優子は鋭次の指令にも、店を出る前に言われていた通りに元のバーガー店の制服になる事をきちんと覚えていたようだ。
優子の返事に満足した鋭次は、部屋の入口付近を指差し、更衣を行える箇所を示した。
「そっちの入口の左手に更衣室コーナーがあるから、そこを利用するといいよ」
「はい。分かりました」
優子は、どうして書斎に更衣室コーナーがあるのか、ふと疑問に思ったが、あまり気にせず着替えを行うのであった。
エコバッグの中から持ってきた制服を取り出し、着替えの準備にかかった。
しかし着替えようとした時、男性が近づいてくる気配を感じたので、優子の学園の制服を脱ぐ手は止まってしまっていた。
鋭次が更衣室コーナーに来たのを見て、優子は声を出した。
「あの、鋭次様。お店の制服に着替えますから、少し向こうでお待ちください・・・あの、それは?」
優子は鋭次の手に何やら、二つほど包みを持っている事に気付いたようだ。
「これも着替えてもらおうと思ってね」
「えっ、それは・・・あっ・・・」
鋭次に見つめられ、優子の目はとろーんとなった。
鋭次の手に持たれていた包みは、新品のブラジャーとパンティであった。どちらも清潔で上品な製品で、今、優子が身に着けているものと似ている感じであった。
「これも着替えるんだ。分かったね」
「はい、鋭次様・・・」
優子は、二つの包みを受け取ると、それらを着替える事が当然であるかの様に、更衣を始めようとしていた。
しかし尚も、鋭次の用事はあるようだった。
「それともう一つ、”お客様応対マニュアル”を少し見せてくれないかな? 少し確認したい事があるんだよ」
「はい、これですか。どうぞ」
優子はエコバッグからそのマニュアルを出すと、お客様に手渡したのであった。マニュアルを受け取ると、鋭次は用が済んだみたいなので、部屋の中央のソファに座り、それを読んでいるようであった。
優子は、男性お客様が向こうに行ったのを確認出来たので、ようやく着替えを行う事にした。
学園のブレザー制服を脱ぎ、続いて、赤色のリボンネクタイ、ブラウス、スカート、ソックスを脱いでいった。
普通であれば、店を出る前からの着替えからすると、ここから、バーガー店の制服に着替えるところであるが、優子の手は、まだ続きの着替えを行っていた。
ブラジャーを外し、パンティまで、脱いでしまっていた。優子は、今、完全な裸の状態になっていたのである。
しかしそれは、一瞬の時間の事であり、その後、新しい下着を包みから取り出し、手に取ると順番に身に着け始めたのであった。
優子は、今までに身に着けた事の無いその下着に着替えに手間取っていたが、何とかそれを身に着ける事が出来たようだ。新しいブラジャーとパンティを身に着けると、後はバーガー店の制服を順番に身に着けていき、元の店員の姿に戻ったのである。
可愛いシャンティメイド服の姿に戻った優子は、ソファでくつろいでいる鋭次の所にやってきた。
「鋭次様。お待たせしました。着替えてきました」
「おう。元の姿に戻ってくれたみたいだね!」
鋭次は、何やら嬉しそうに、優子の姿を見つめるのであった。
「それじゃ、”お持ち帰りの本儀式”をする事にしようか?」
鋭次は読んでいたマニュアルを優子に渡すと、開かれたページには、その事について書かれてあるようであった。
「本儀式・・・ですか?」
優子は、その事を知らないようなので、先にマニュアルを読んでいた鋭次に聞き直していた。
そして、マニュアルを受け取ると、自分でも確認をするのであった。
「お持ち帰りの本儀式は、男性のお客様に・・・あのっ、これって、また・・・」
優子はマニュアルの説明を読み、再び、真っ赤になっていた。
そんな優子に、鋭次は間髪入れずに甘いキスを行った。
マニュアルを手にして、続きを読もうとしていた為、優子の抵抗は一瞬、遅れてしまっていた。
「ちょっ・・・あのっ、んぐっ! んーー! んーーん・・・」
(ああっ! 鋭次様にまたキスをされちゃった! 本儀式が有効になっちゃう・・・)
(これで私は、鋭次様に、”お持ち帰り”されちゃった事になってしまうのね・・・)
優子は、マニュアルに書かれてある事を完全に守らなければならないと思い、このキスにより完全に、”お持ち帰り”されたと意識するようになっていった・・・
「これで、”お持ち帰り”完了だね!」
鋭次はとても嬉しそうに女性店員に言うのであった。しかし優子はあまりピンときていないようであった。
「はい。鋭次様・・・」
優子は、軽い返事をした程度であった。何故なら、優子は、”お持ち帰り”の意味をあまり分かっていなかったからであった。
その事をすぐに悟れなかった鋭次は、優子から抵抗されてしまう。
「それじゃ、こっちに来てくれるかな?」
鋭次は優子のソファに座るように勧めると、自分も隣りに座り、優子の肩からゆっくりと胸の方へ手を伸ばした。
「あのっ! 何をされるのですか?!」
優子が、ビクッとなり、鋭次から離れようとする。
「お持ち帰りが完了したんだから、優子ちゃんは俺に食べられるんだろ?」
「食べられる・・・って、私を・・・どうしようってするのですか?」
優子は自分の置かれている立場を全然分かっていないようで、自分の無知を鋭次に知らせる事となった。少しずつ、優子の知識レベルを理解した鋭次は、優しい声で質問をしていった。
「優子ちゃん。よく合コンとかで女の子を、”お持ち帰り”しちゃったよ! とか言うだろ?」
「はい・・・聞いたことあるような・・・」
優子は、良く分かっていないみたいだが、返事はしていた。
「それとか、ナンパした子と気が合って、”お持ち帰り”したよ! って言うのもあるよね?」
「はい・・・それが何か・・・」
優子は、やっぱり、良く分かっていないようであったが、鋭次は続けて説明した。
「今の優子ちゃんが、その、”お持ち帰り”にあたるんだよ! 分かるかなあ?」
「分かりません」
優子は、いきなり自分の身体を触ろうとした男性に、素っ気無く返事をするのであった。
真っ直ぐに話が進まないので、鋭次は教育を行う事にした。
「そうかい。仕方が無いね。それじゃ、こっちに来てくれるかな」
鋭次は半ば強引に引っ張るように、優子を書斎の机の方に連れていった。
そして、パソコンのスイッチを入れると、それに繋がっているヘッドホンを耳に当てるように命令した。
「ここで少し学習してもらう事にする!」
鋭次の目が光ると、優子は強制的な催眠術に掛かり、パソコン学習を行う事になった。
・お持ち帰りとはどういう事なのか?
・お持ち帰りされた女性は、どうなってしまうのか?
そういった事が細かく説明され、お持ち帰りについて、良く知らなかった優子に、詳細な知識が埋め込まれたのである。
学習が終わると、パソコンの電源が切れて、優子からヘッドホンを外させた。新しい知識を学習し、ぼおーとなっている優子に、鋭次は優しい声で聞いた。
「優子ちゃん。”お持ち帰り”の事は分かったかな?」
「はい・・・」
優子は、返事をするのが精一杯のようであった。優子は、今、既に、男性の豪邸に入ってしまっている。
”お持ち帰り”の意味を知った今、この後、この男性にどのような行為を行われるのか、とても心配になっていたのである。
「それじゃ、こっちに来て」
優子は鋭次にソファに座るように言われた。優子がそれに従うと、どのように食べられるかの説明を受けることになった。
「とりあえず、”お客様応対マニュアル”を見れば、いいんじゃあないかな?」
鋭次はそう言うと、後ろの方にあるピンク色のページを見るように言った。
優子が、マニュアルのページをめくっていくと、鋭次がページを指差しながら言った。
「ほら、ここに、お持ち帰りされた女の子店員は、男性お客様に制服のリボンを外されても抵抗しない事って書いてあるよ!」
「制服のリボンをですか・・・」
優子はオウム返しに返事をしながら、自分が身に着けている制服の事を考えていた。
優子が今、身に着けている制服には全てリボンが付いていた・・・
ブラウスの上のエプロン、ブラウス、スカートにも可愛いリボンが付いていたのであった。
そして後に分かるのだが、その他の衣類にも可愛いリボンが付いていた・・・
優子が自分の姿を考えていると、鋭次の続きを読む声が聞こえた。
「あと、リボンを外された衣類は、男性お客様の手によって脱がせる事が出来るって書いてあるね!」
「そんな・・・脱がされるなんて・・・」
優子は恥ずかしいマニュアルに困惑しているようであった。
しかし、そんな優子に対して、鋭次は、”最初の切り札”を出した。
「マニュアルの通りにしないと、『店長に言って辞めさせてもらうよ!』 それでもいいのかな?!」
その台詞を聞いて優子は、必死になって、お客様にお願いを始めた。
「それだけはっ! それだけは、お止めください!」
「そうかい? 俺はどっちでもいいんだけどな」
「お願いです! 店長に言うのだけは、どうかおやめください!」
「そうかい? そんなに言うんなら、やめてあげるよ。優子ちゃんがマニュアル通りにするんならね!」
「はい。します! マニュアル通りにしますから、どうか・・・店長には・・・」
優子は、まるで何か弱みを握られたかの様に、必死になって、男性お客様にお願いをしていた。
優子はどうしてこんなにお客様にお願いをしているのであろうか・・・
実は優子には、この部屋に入った時に暗示が掛けられており、いくつかのキーワードにより、反応するように催眠術が掛けられていたのであった。
鋭次の言う、”最初の切り札”というのは、『店長に言って辞めさせてもらうよ!』というものであった。
このキーワードを言われると、優子は何が何でも、店長に言われない様に懇願するようにされていた。
どういう理由で、バーガー店でアルバイトをする事になったのか知らないが、優子は、”絶対にこの店を辞めてはいけない!”と強く心に思うようになっていた。
それ故、”店長に言って辞めさせてもらうよ!”と言われると、必死になって、その事を止めてもらうようにお願いするのであった。
他にも、段階に応じたキーワードが、優子には掛けられているのであった・・・
優子がマニュアル通りにすると言ったのを聞いて、鋭次の行動は一挙に進み始めた。
「それじゃ、まず、この邪魔なエプロンのリボンを外そうかな?」
そう言うと鋭次は優子をソファから立たせ、腰元にある白色の大きめなリボンを外してしまった。
「あっ、あの・・・」
優子が言葉を発する間も無く、エプロンのリボンは完全に外されていた。
「リボンを外したから、このエプロンは外してもいいんだよね?」
「はっ、はい・・・」
優子はマニュアルに従うしかないと思うようになっていたので、エプロンくらいなら仕方ないと思い返事をしていた。
「それじゃ、外すね」
鋭次は慣れた手つきで、女性店員のエプロンを外していった。
エプロンを脱がせると、鋭次は順調に次のステップに進んでいく。
「じゃあ、次は、このブラウスにしようかな?」
「えっ?! ブラウスって・・・その、制服のリボンは・・・」
優子は、上半身に身に着けているブラウスに鋭次の手が伸びるのを見て、少し抵抗の声を出しかけた。
しかし、どうすればいいのか困っている間に、鋭次の手は制服のブラウスの喉もとにあるリボンに手をかけ、
簡単に外してしまうのであった。
「あっ・・・鋭次様・・・制服のリボンが・・・」
リボンが外されると、何故かは分からないが、まるでリボンに合わせて連動して外れたかの様に、
胸もとの中央に並んでいる数個のボタンも同時に外れてしまっていた・・・
この事により、優子が身に着けているブラウスは、前部が完全に外れた状態となり、後は袖を通すだけで簡単に制服を脱がせられる状態になっていたのであった。
優子からすると、まるで魔法にかかったようで、いつの間にボタンを外されたのか分からなかった。
しかし、マニュアルの事を強く意識していた優子は、”リボンが外される=脱がされる”という事なので、リボンが外された時点でブラウスはお客様に脱がされてしまうものだと思い、この事について、大きく気にしていないようであった。
「これで、このブラウスも脱がせていいんだよね?」
鋭次に聞かれると、優子は真っ赤になって、答えられなくなっていた。
制服のブラウスを脱がされると、上半身がブラジャーだけの姿になってしまう。男性の前で、いきなりそんな姿になるというのは、優子には今まで経験が無かったからである。
しかし、鋭次の次の発言により、優子は従うしかないという気持ちになった。
「リボンを外したんだから、脱がせてもいいんだよね?」
「はっ、はい・・・」
優子はマニュアルの通りにすると言ったので、仕方なく返事をするのであった。
それを聞き、鋭次は嬉しそうに、ブラウスに手をかけた。そして、優しく優子の腕を取ると、ブラウスの袖から腕を抜かし、簡単にブラウスを脱がしてしまっていた。
「可愛いブラジャーをしているんだね」
鋭次は、ブラウスを脱がされ、真っ赤になって立ち竦んでいる女性店員に優しく声をかけた。
「ああ・・・恥ずかしいです・・・」
優子は、真っ赤になって、胸を隠すような仕草になり、お客様の視線から逃れたい気持ちになっていた。
鋭次が言うように、ブラジャーはとても可愛いものであった。色といい、形といい、優子が先程まで身に着けていたものにとても似ていたが、優子は先程の着替えの時に、催眠術に掛かり、鋭次が手渡した特製ブラジャーを身に着けていたのであった。
しかし、優子は恥ずかしさの余り、自分が身に着けているブラジャーには気付いていないようであった。
「じゃあ、次は、このスカートかな?」
「えっ?! スカートって・・・スカートは、その・・・」
優子は、鋭次の順調に進められる行為に、逃げ出したい気持ちになっていた。
薄紫色のチェック柄のスカートにお客様の手が伸びようとしているが、恥ずかしさで動けなくなっていた。スカートに手が掛かるのを怖れてリボンを押さえようとしたが、それよりも前に鋭次の手はリボンにかかっていたのである。
それは、鋭次の手が伸びると同時に、鋭次の視線が優子の胸もとに注がれている事を意識したからであった。
(ああ、お客様が、鋭次様が胸を見ているわ・・・)
優子は、ブラウスを脱がされてから、上半身下着姿である事を強く意識していて、鋭次が胸を見ている事に、とても恥ずかしい気持ちになっていたのである。
その為、鋭次の手がスカートのリボンに伸びているが、胸を見られている恥ずかしさが上回ってしまい、鋭次の行為に反応が遅れてしまったのであった。
優子が抵抗する間も無く、スカートの左腰にある可愛いリボンは、外されてしまっていた。リボンが外されると、スカートの腰の部分は緩くなり、脱がせ易い状態となっていた。
そして、またもや、リボンが外されると、何故かそれに合わせて、リボンの下部にあるファスナーが、全て下ろされた状態になってしまっていた。リボンが外されると、優子が声を出す間も無く、スカートは足もとにストンッと落ちたのであった。
「きゃっ!!」
優子は、足もとにスカートが落ちたのを見て、片方の手でブラジャーを押さえ、もう片方の手でパンティを隠すようにしていた。
「スカートは脱がせる間もなく、落ちちゃったね」
鋭次はそう言うと、両手で下着を隠している女性店員の足もとから、スカートを取り去るのであった。
そして、ブラウスとスカートを綺麗にたたむと、先に外したエプロンと共に対面にあるソファに置いておくのであった。
とうとう優子は、下着だけの姿になってしまっていた。
「可愛いパンティを履いているんだね」
「ああ・・・見ないでください・・・」
優子は、真っ赤になって動けなくなっていた。そして、必死になって、お客様の視線から逃れようとしていた。
パンティを隠している手は、主に前面部を隠すような状態となっていたが、優子は自分が身に着けている特製パンティの事に気付いているのだろうか?
ブラジャーだけで無く、パンティも恥ずかしいものに着替えてしまっている事に気付いているのだろうか?
優子には、更なる恥ずかしい時間が待っているのであった・・・
「もう・・・帰らせてください・・・」
下着姿になった優子は、真っ赤になってお客様にお願いをしようとしていた。
しかし、お持ち帰りを獲得した男性お客様の口からは、それを了解する言葉は出なかった。
そして更なる行為に進もうとする会話を持ち出した。
しかし何故か優子には、鋭次の言葉が正当な意見であると感じていた。このお客様が言っている事は、応対マニュアルに書かれてあり、その通りにしなければならないのだと感じていた。
それ故、恥ずかしい内容が書かれてあるにもかかわらず、それに従うしかないと思うのであった。
「何を言っているんだい?! これから、お持ち帰りした優子ちゃんを食べるんだよ! 帰っちゃだめだろ!」
「はっ、はい・・・でも、こんな・・・」
軽い抵抗の声を出す優子であったが、正当な権利を持っている鋭次の意見に、その声はかき消された。
「さあ、続きだよ。次はどう書いてあったかなあ?」
鋭次は応対マニュアルを開き、強い口調で続きのページを確認するように女性店員に言うのであった。
優子はマニュアルを指差され、続きにどのような事が書かれてあるのか読み始めていた。しかし、ある程度マニュアルの内容を読むと、優子の顔はより一層真っ赤になっていくのであった。
優子が一通りマニュアルを読んだであろうと確認した鋭次は、次の行動に移った。
優子に、応対マニュアルを渡すと、優子は反射的に押さえていた手の片方を離し、それを受け取った。
その後再び、マニュアルを持ちながら、それぞれの手で上下の下着姿を隠す行為を行うのであった。
しかしそれらの行動の為、また、両方の手が塞がっていた為、優子は鋭次の行動にすぐに対応出来なかった。
鋭次は、優子を軽く抱きかかえると、お姫様抱っこの体勢で、書斎の奥の方へ連れていくのであった。
「きゃっ! あっ、あの・・・」
男性にこの様な体制で、お姫様抱っこをされたのが初めての優子は、恥ずかしそうに動けなくなり、そのまま書斎の奥にあるスイートベッドに連れていかれるのであった・・・
スイートベッドの中央に上がると、鋭次は優しく女性店員をベッドの真ん中に、仰向けに寝かせる体勢にした。
そして、優子の上に少し覆いかぶさる様な体勢になると、再度、マニュアルを取り、頭の上でページを開けると、二人で並んで、頭上のマニュアルを確認するような体勢になった。
優子は、スイートベッドの上から逃げ出したい気持ちがあったが、男性に少し覆いかぶさられ、軽く肩を抱かれた様な体勢となっていた為、動けない状態となっていた。
お客様応対マニュアルのピンク色のページには、次の様に書かれていた。
1.お客様にお持ち帰りされた女性店員は、男性お客様にリボンを外されても抵抗しないこと。
2.リボンを外された衣類は、男性お客様の手によって脱がせる事が出来ます。
3.ブラジャー、及び、パンティのリボンを外される時は、ベッドの上でリボンを外されること。
4.ブラジャーのリボンを外され、ブラジャーを脱がされた場合は、ブラジャーによって包まれていた所(胸部)を、男性お客様が自由に召し上がる事が出来るようになります。
5.パンティのリボンを外され、パンティを脱がされた場合は、パンティによって包まれていた所を、男性お客様が自由に召し上がる事が出来るようになります。
あと、続きがいくつかあるようであったが、優子は3項目めか4項目めで既に激しく動揺していて、その後の続きを読む余裕が無いようであった。
何故なら優子は、マニュアルを読まされ、ベッドに仰向けに寝かされた時点で、自分が今、身に着けている下着に異変が起きている事に気づいていたからであった。
(私、いつの間に、こんな下着になってるの?)
(私、こんな下着、持ってないのに・・・)
(お持ち帰りされ・・・バーガー店の制服に着替えた時、一緒に着替えちゃったのかな?)
(ああ・・・こんな下着だと、お客様に下着を脱がされちゃう・・・)
優子は心の中で激しくいろんな事を考え、動揺しているのであった。
優子が今、身に着けている下着は、優子がバーガー店に行った時と違うものになっていたのであった!!
薄い水色の清楚な感じのする大人しめのブラジャーは、見た目は優子が最初に着けていたものと似ていたが、肩ひもとホックの形状が変わってしまっていた。
元々は、ごく普通の肩ひもに、ホックは背中の部分で留めるものであった。
しかし今は、両方の肩ひもは、可愛い蝶々結びでリボン留めになっていた。
そしてそのリボンを解く事により、肩ひもは外れる様になっていたのである。
またホックは背中の方には無く、胸元の中央に可愛い蝶々結びがリボン留めになっており、そのリボンを解く事により、胸元の部分が外れて、胸カップを左右に開けられる状態になるのであった。
そしてパンティは、ブラジャーと合わせているのか、薄い水色で大人しめの無地のものであったが、パンティを留めているものはゴム紐ではなかった。
パンティの左右の腰の辺りに、可愛い蝶々結びのリボン留めがあった。それはまるで水着のビキニの様に、リボンを解く事により、パンティが外れる仕組みになっていた。
それぞれ色や形は似ているが、それぞれの下着を固定しているものが、”リボンである”という事が大きな違いであった。
優子はお持ち帰りされ、鋭次の家に連れて来られ、バーガー店の制服に着替えた時に、一緒に下着も着替えてしまったのだと思うようになっていた。
(どうして、下着まで着替えてしまったのだろう・・・)
(ううん。これはバーガー店の制服の下着だから、着替えちゃったのね・・・)
(でも、こんな下着って・・・どうして・・・)
優子の困惑は、ますます深まるのであった。 しかし、現実は受け入れなければならない。
優子は、制服の下着に着替えてしまった自分がいる事だけを、意識するようになっていた。
強い暗示により、バーガー店の店員なので、”この下着に着替えたのはおかしい事ではない”という気持ちになっていたのである。
また、お客様応対マニュアルの1ページ目には、大きな文字で、ドレミバーガーの店舗の絶対的となっている重大な規則が書かれてあった。
★★ ドレミバーガー 絶対規則 ★★
ドレミバーガー社員(アルバイト店員を含む)は、お客様に対して、いつも次のように挨拶する事!!
『ごゆっくりとお召し上がりください』
これは、お客様に対して、当店の商品をゆっくり味わっていただける様に、感謝の気持ちを込めて述べる挨拶である。
また、お客様に、「お客様へのご挨拶は?」と聞かれた場合も、必ず、同様に返答する事!!
優子は、この”絶対規則”を読み、おかしな事だとは思わず、それを受け入れることにした。
そして、鋭次の催眠術により、この規則を強く脳裏に刻み込まれるのであった・・・
「それじゃ、続きといこうかな?」
二人で読んでいたマニュアルをスイートベッドの脇にあるミニテーブルに置くと、鋭次は優子の上に覆いかぶさる様な状態となり、マウントポジションの体勢になった。こうなってしまっては、女性店員には逃げる術は無く、手篭めにされるのを待つ哀れな子羊の様であった。
「あっ、あの・・・何を・・・」
優子はこれからどのような行為が行われるのか、何となく分かってはいたが、初めての経験であるので、こう言うのが精一杯であった。
「お持ち帰りした優子ちゃんのリボンを外すんだよ。さっきまでの続きだよ」
「そっ、そうですか・・・」
こう言われてしまっては、優子はもう、お客様応対マニュアルに従い、リボンを外されるしかないのであった。
優子は、相づちの返事をするのが精一杯であった。そして、鋭次の行動は開始された。
ブラジャーの右肩の蝶々結びに手をかけると、優子が反応をするよりも早く、簡単にリボンは解かれてしまっていた。
そして、肩ひもは前後に分かれた二本の紐となり、右側の胸カップが緩やかになり、胸の上部が少し見えるような感じになった。
「きゃっ! あっ、あのっ!」
優子は、ブラジャーの肩ひもが外れたのを見て声を上げたが、抵抗する事は出来なかった。
優子は、鋭次にお腹の上に乗られた様な体勢にされているが、その時、優子は、気を付けの姿勢の様な、直立不動に近い姿勢になって、上に乗られていた。
その状態で、鋭次は自分の太股で優子の両腕を締め付ける様な状態にしていた。その為、優子は気を付けの姿勢の状態で、リボンを外される状態となっていた。
もともと、応対マニュアルには、”リボンを外されても抵抗しないこと”と書かれてあるので、抵抗してはいけないのだが、ブラジャーの肩ひもを外されて、大人しくしている女性はいないであろう。
それも、今日、初めて出会った男性にブラジャーを外されようとしているのである。
しかし何故か、大きな力により、優子は抵抗出来なかったのである。特に、鋭次が強い力を加えて、優子の腕を押さえ付けている訳では無かった。
抵抗しようと思えば、腕を持ち上げ、ブラジャーのリボンを隠す事も出来た。しかし優子は、そのような行動は取らなかった。
優子の脳裏には、”お持ち帰りをされたので、マニュアル通りにリボンを外されても抵抗してはいけない”という気持ちで、大きく支配されていた。
そして、リボンを外す行為に対して抵抗して、マニュアルの規則を破ると、店長に言われ、辞めさせられてしまう・・・
優子には、これだけは絶対にあってはいけない事であると、脳裏を支配されていたのである。その為、優子はブラジャーのリボンを外されても、マニュアル通りに大人しくしていたのであった。
声だけで、行動による抵抗を示さない優子に対して、鋭次は楽しそうに問いかけた。
「優子ちゃん。どうしたんだい?」
「あっ・・・あの・・・何でも・・・ありません」
優子は、最初、声を上げたものの、抵抗を示す事はしなかったのであった。
その様子を満足そうに見ていた鋭次は、行動を再開していく。
「ふーん。そうなんだ。それじゃ、こっちのリボンも外してあげるね」
鋭次は左肩の蝶々結びに手をかけると、簡単にもう片方のリボンも解かれてしまった。
「あっ・・・ああ・・・」
左側の肩ひもも外され、優子は切なそうに、自分が身に着けているブラジャーの状態を見ていた。
両方の肩ひもは、それぞれ前後に分かれた二本の紐となり、ブラジャーはとても不安定な状態になっていた。
今は仰向けで寝ている状態なので、それ程の恥ずかしい状態にはなっていないが、もしこれが普通に立っている状態であれば、胸カップが捲れ下がったり、場合によっては、外れ落ちていたかも知れない。
そんな事を考えている間にも、鋭次の次の行動は開始されようとしていた。
「それじゃ、最後はこのリボンだね。このリボンを外すと・・・ふっふっふ、楽しみだね!」
鋭次に、”最後のリボン”という言葉を聞かされ、優子は自分がどのような目に遭ってしまうのか、少し意識をし始めていた。
しかし、そんな状態にありながらも、マニュアル通りにしなければならないという気持ちに強く支配されており、優子は大人しく、最後のリボンも外されるのであった。
鋭次の手が胸元に伸び、可愛い蝶々結びに手をかけると、ゆっくりとリボンを外し始めた。
リボンは簡単に外され、胸元が緩くなった事を優子は感じていた。リボンは二つの布切れに変わり、胸元で置かれているような状態になった。
鋭次が、その胸元の中央の下に二本指を通すと、上空に持ち上げる様な感じで、指を持ち上げた。リボンの布切れは、空中で二つに分かれて、左右に分かれて胸カップの上に落ちた。
優子は、この行為を見せられ、リボンが全て外された事を認識していた。
「優子ちゃん。ブラジャーのリボンを全て外しちゃったよ! さあ、どうなるんだったかな?」
鋭次は、嬉しそうに、勝利者の特典の確認を行うのであった。
「あの・・・ブラジャーを・・・」
優子は、マニュアルに従って、どうなるのか答えなければならないのだが、あまりに恥ずかしい事なので、なかなか言葉を発する事が出来なかったのであった。
鋭次は、想定していた事であったので、女性店員が答え易いように、優しい声で質問をした。
「ブラジャーを脱がせていいんだよね?」
落ち着いた優しい声で、核心を突いた質問をしたので、マニュアルに書かれてある規則の事もあり、女性店員は、男性お客様の問いかけに答えなければいけないという気持ちになっていた。そして、その気持ちは、最小限の回答として、優子の口から発せられたのであった。
「はっ、はい・・・」
優子は、お客様の問いかけに了解をした旨の回答を行っていた。
「ふっふっふ。素直な店員さんで助かるなあ・・・」
鋭次はそう言うと、返事をしたばかりの女性店員のブラジャーに手を伸ばし、胸カップを両手で持つと左右に開き、素肌の胸部が丸見えの状態にするのであった。
そして、優子が何らかの抵抗をする間も無く、背中に手を回すと、ブラジャーを一気に背中から抜き取る様にして、優子の身体から外してしまったのである。外したブラジャーは、ベッドから離れたところに投げ捨てられてしまっていた。
「あっ!!」
ブラジャーを脱がされ、上半身が裸になってしまった事により、優子は今まで耐えてきた恥ずかしさが、一挙に湧き出した感じになっていた。
気を付けの姿勢から、腕を持ち上げ、両方の胸を必死に隠そうとするのであった。
しかし、その行動と同時に、鋭次の行動も実行されていた。
胸を隠そうとして上げた両手は、鋭次に取られて、バンザイをする様な体制で、両手を押さえられてしまったのである!
無防備な胸を、お客様に見られていることに、優子は恥ずかしい声を出した。
「あのっ! 鋭次様。離してください! 何をされるんですか?!」
優子は真っ赤になって、両手を離してもらうように頼んでいた。しかし、そのような事が受け入れられる訳が無い。
鋭次はマニュアルに書かれてあるブラジャーを脱がせた勝利者の特典の事を言った。
「ブラジャーを脱がされた女性店員さんは、どうなるんだったかな?」
「そっ、それは・・・」
優子は、先程読んだ応対マニュアルを思い出し、真っ赤になって答えられなくなっていた。
「ブラジャーで包まれていた所を、自由に召し上がる事が出来るんだよね?」
「はっ、はい・・・その・・・」
優子は、マニュアルに従わなければならないので、鋭次の質問に返事をしてしまっていた。
この簡単な返答で、勝利者の権利を確認した男性お客様は、嬉しそうにお待ちかねの召し上がりを行う。
「それじゃ、食べさせてもらうよ」
そう言うと、鋭次はゆっくりと優子の胸に唇を近づけると、マシュマロの様に柔らかいおっぱいを優しく舐め始めた。
「ああ・・・だめです・・・」
優子は、躊躇いの声を出したが、抵抗する事は出来なかったのであった。
「ふっふっふ。優子ちゃん。お客様へのご挨拶は?」
鋭次が女性店員に質問をすると、優子は頭に浮かんできた台詞を答えるのであった。
「ああ・・・鋭次様・・・ごゆっくりとお召し上がりください・・・」
今まで誰にも・・・。キスすらした事のない彼女は、ついさっき、お持ち帰りの儀式とか言われ、ファーストキスをしたばかりである。
胸を触られたり、舐められたり、するのは当然、初めての事であった。
しかし、その様な戸惑いよりも、優子の心にはそれらを上回る気持ちが芽生え始めていた。
優子は、鋭次の優しい舌使いに、今までに味わった事の無い性感を感じていたのである。
高校3年生の優子は、健全な身体であるので、既に何回か自慰行為を行った事はある。しかし、自分では出来ない行為もある。
自分の胸を舐めるという行為は、余程の柔軟な身体の持ち主でない限り、出来ない行為であろう。それ故、この性感は男性相手によって、もたらされるものである。
優子は、両手を押さえられ、抵抗出来ないまま、お客様のされるがままになっていた。
最初は、どのように、手を離させ、抵抗して、この場から逃れようかと考えていたが、しばらくして、その考えは、消えてしまっていた・・・
鋭次の甘美な舌使いに、優子の身体は反応してしまっていたのであった。
(これが男性に胸を舐められる行為ってことなの・・・)
(ああん・・・気持ちいい・・・こんなの初めて・・・ああん・・・いいの・・・)
(お持ち帰りされると、こんな事をされちゃうのね・・・)
優子は、夢見心地になって、鋭次の召し上がりに身を任せてしまっているのであった。
”お持ち帰り”された事により、男性に食べられる事を意識した優子は、既に鋭次の愛撫から離れられない状態になっていた。
ブラジャーを脱がされた事により、おっぱいを自由に召し上がる事が出来るという規則に従っていると、いつの間にか舐められるだけで無く、優しい手つきで胸を揉まれていた。
また、乳首をクリクリと摘まれては、時々、ピクッピクッと恥ずかしい反応を示していた。
今まで感じた事の無い気持ち良さに、優子は確実に天国に近づかされていた。
大人しくなった女性店員を見て、鋭次は順調に次の行動を取ることにした。
「それじゃ、次のリボンを外してあげるね」
「はい・・・あのっ! あんっ! ああーーん!」
優子が重大な行為を行われようとしている事に気付き、声を出しかけたが、再び、両腕を押さえらた状態にされ、乳首を舐められると、抵抗の声の替わりに恥ずかしい声しか出せなくなっていた。
そして、しばらくして大人しくなったのを確認すると、鋭次の手は優子の下半身に近づいていった。
「それじゃ、外すね」
鋭次はパンティの左右にある可愛い蝶々結びを解いていった。
優子は抵抗する事が出来ず、恥ずかしさの余り、両手で顔を隠して男性の行為を受けていた。
そうしているうちに、あっという間に、片方のリボンが外された感覚が感じられた。パンティが不安定な状態となり、下着を脱がされている姿を優子は認識しているのであった。
そんな優子の気持ちは気にせず、鋭次は最後のリボンも外してしまった。
両方のリボンが外されると、パンティの前部分を手前に脱がせた状態として、下半身の大切な部分が丸見えの状態にされた。
「ふっふっふ。パンティのリボンを外しちゃったよ! うわー、とても可愛いね!」
男性の目が自分の下半身に注がれている事に気付いた優子は、慌てて下半身を押さえて隠そうとしたが、それよりも前に、鋭次に両腕を押さえられ、恥ずかしい姿を晒されたままになった。
「ああ・・・見ないで・・・見ないでください・・・」
優子は真っ赤になってお願いしたが、この様な姿になってしまっては、もうどうする事も出来ないのであった。
そして、鋭次の口から出た言葉により、尚更、優子は窮地に追い込まれるのであった。
「あれー? パンティがたくさん濡れちゃってるよー! どうしちゃったのかなあ?」
鋭次のおっぱいの愛撫により、たっぷりと濡れてしまったパンティは、誰が見ても分かる程、濡れてしまっていた。
鋭次は、惚けたように言って、女性店員の顔色を伺うのであった。
その言葉を聞いた途端、優子の顔色が見る見る青くなっていく様子が見られた。
そして、面白いように青くなった顔が、次は真っ赤になって、男性お客様に懇願する姿となった。
「鋭次様。お願いです。この事は誰にも言わないで下さい! お願いします!」
優子は必死になって、お客様に懇願していた・・・
”パンティが濡れている事を指摘される” これは、優子を窮地に追い込むニ段階目のキーワードであった。
お客様にパンティが濡れている事を見つかってしまうのは、絶対にあってはならない事である!
もしも、その事が指摘された場合は、何が何でも、その事を誰にも言われない様に懇願しなければならない!
優子の脳裏には、そのように強く刻み込まれているのであった。
予想通りの優子の反応に、鋭次は女性店員を追い詰めていく。
「すごいねー! パンティがべちょべちょだよ! どうしちゃったのかなあ?」
「ああ・・・言わないで・・・言わないでください・・・お願いします・・・」
「こんなに濡らしちゃって、恥ずかしい店員さんだね」
「ああ・・・お願いです。この事は誰にも・・・」
パンティを濡らされた原因は、鋭次の愛撫によるものであるが、自分が感じてしまい、パンティをたくさん濡らしてしまったのであるが、その事は男性お客様に言う事などは出来ない。
今あるのは、パンティをたくさん濡らした自分がいるという事実だけであった。
「店長さんに言っちゃおうかなあ?」
鋭次のさり気ない一言に、優子の顔は、再び、真っ青になった。
パンティが濡れている事を誰かに言われるだけでもあってはならない事なのに、それが店長に言われたりすると、バーガー店を辞めさせられるかも知れない。それも絶対にあってはならない事なのだ!
ダブルのあってはならない事に、優子は尚一層、必死になって懇願するしかないのであった。
「お願いです! 店長には、店長には絶対言わないでください!」
「ふーん。そうなんだあ・・・じゃあ、他の男性店員さんになら、言ってもいいのかなあ?」
「ああっ! それもダメです! お願いです。誰にも言わないでください・・・」
「ふーん。そうなんだあ・・・」
鋭次は、すっかり抵抗する力を失くしてしまった女性店員を見て、ゆっくりと次の行動に進んだ。
「ここから、恥ずかしい液体が出てきているみたいだね?」
そう言うと、中指を一本、優子の秘部に挿入した。そして、確認するかの様に、ゆっくりと抜き差しをした。
「あっ! 鋭次様っ! 指を・・・あの・・・お止めください」
優子は、恥ずかしい部分に指を挿入され、抵抗しようとした。しかし、鋭次の一言により、抵抗する力は無くなってしまったのである。
「店長に言っちゃあダメなんだよね?」
「はっ、はいっ! それだけは・・・」
「ここがたくさん濡れちゃっている事は、誰にも言っちゃあダメなんだよね?」
「はい・・・お願いします」
ゆっくりと会話をしながら、ゆっくりと抜き差しを行った。
優子は既に、抜き差し行為から、抵抗してはいけないと思うようになっていた。
従順になった女性店員に、鋭次の指は二本指となって抜き差し行為を行っていた。
そして、最後のメインディッシュのお召し上がりの時間となる。
「パンティのリボンを外されて、パンティを脱がされた店員さんは、どうなるのだったかなあ?」
鋭次は核心を突く質問を優子に行った。
「そっ、それは・・・」
優子は、先程、応対マニュアルを読んだので答えを知っていたが、どの様に召し上がられるのか、怖くて返答出来ないのであった。
返事の出来ない女性店員を見て、鋭次は応対マニュアルに書かれてある事を述べた。
「パンティによって包まれていた所を、男性お客様が自由に召し上がる事が出来るようになるんだよね?」
「はっ、はい・・・」
優子は仕方なく返答していた。それを聞いて、鋭次は優子に最後の命令を行った。
「店長にパンティが濡れていた事を言われない為には、”お召し上がり下さい”って言わないといけないだろ?」
「あっ・・・はっ・・・はい・・・」
優子は絶対にあってはならない秘密に、もう鋭次の言った事に従うしかないのだと思うようになっていた。
そして、言ってはならない最後の言葉を恥ずかしそうに言うのであった。
「鋭次様・・・優子をお召し上がりください」
「ふっふっふ。それじゃ食べさせてもらうよ」
鋭次が嬉しそうに言うと、優子に抱きつく様な体勢になり、甘いキスを行った。
突然の行為に優子は抵抗する間も無く、キスを受ける事となった。
キスを受けると、優子の心の中には、これから行われるであろう初体験の行為を受ける気持ちになっていくのであった。
(ああ・・・私、今から鋭次様に・・・食べられちゃうのね・・・)
(ああ・・・セックスって、一体、どんな風にされちゃうの?)
(私、この人と初体験をしてしまうのね・・・)
いろいろな思いが優子の心の中に浮かんできたが、それら以上に激しい衝撃を受ける事になる。
今まで、いろいろな行為を行っていた男性お客様は、ジーンズにTシャツという姿をしていた様だったが、いつの間にか、その姿は変わってしまっていた。
優子に今、抱きついている男性は、上半身下半身ともに裸になっていたのであった。
衣類や下着を一瞬で脱いだのだろうか? そんな時間は無かったと思うし、優子は脱いでいる姿を見ていない。
しかし、今、現実に目の前にいる男性は完全な裸であった。
まるで、自分だけが時間が止まってしまい、その間に衣類を脱いだかの様に、気がつけば男性は裸になってしまっていた。
実は本当に優子の時間だけが止まっていたのである・・・
先程、食べさせてもらうと言われ、甘いキスを受けた時、優子は鋭次の瞳を見ると、目がとろーんとなり、そのままの姿で動きを止められていたのであった。その間に鋭次はあっという間に、衣類や下着を全て脱ぎ、もう一度、優子に甘いキスを行うのであった。
二度目のキスを受けた優子は、時間が再開され、これから行われる初体験の事を意識するようになっていたのであった。
裸の男性を見た優子は、その姿から目が離せなくなっていた。
少し焼けた肌に引き締まった肉体美。今時の若い男性はみんなこんなに良い身体をしているのであろうか?
まだ、二十歳前後と思われるお客様なので、年の取った中年おやじの様に腹が出ている訳でも無い。見事なまでの肉体美に、優子の心はドキドキするものがあった。
しかし、それ以上に優子の瞳を釘付けにしているのは、鋭次の下半身部分であった。神々しいまでにも大きいその性器は、初めて見る優子にとって、激しい衝撃であった。
(ああっ! 凄いっ! 男性のおちんちんって、こんなに大きいものなの?)
(すごい・・・こんな大きいものが、私に・・・)
優子は、鋭次の巨砲から目が離せなくなっていた。その様子を見た鋭次は、優子の手を取り、巨砲を握らせる様な体勢にした。優子はビクッとなって、その巨砲から手を離そうとしたが、鋭次に包み込む様な形で握らされていた為、手を離す事は出来なかった。
巨砲を握らされた女性店員は、一層、気持ちが高まっていくのであった。
(ああっ! 凄い・・・固くて大きい・・・それに・・・熱く脈打っているのね・・・)
(まるで、別の生き物みたい・・・こんなのが今から私に入っちゃうの?)
(こんなのが入ったら・・・壊れちゃう・・・)
優子は、巨砲を握らされたまま、いろいろな事を思うようになっていた。
そうしているうちに、鋭次の合図が聞こえてきた。
「それじゃ、食べさせてもらうよ!」
そう言われると、優子は何故か条件反射のように、店員としての勤めを思い出し、お客様に返答するのであった。
「はっ、はい。優子をお召し上がりください」
返答をすると同時に、優子の身体の中に、熱い固い物体がゆっくりと挿入されていった。
「あんっ!! ダメっ!!」
「優子ちゃん、どうしたんだい? まだ食べ始めたばかりだよ?」
「ああ・・・こんなの・・・こんなの・・・」
優子は、自分が思っていたのとは違う感覚に戸惑いを感じていた。
こんな大きなものが入る訳が無い。入れられたとしても無理矢理になるので、痛さを伴うであろう。優子は最初、その様に思っていた。
しかし、実際に挿入されるとその考えは覆され、すんなりと男性性器の侵入を許していくのであった。
(私のあそこがたくさん濡れちゃってるから、挿入し易いのかな・・・)
優子は、実際の理由は分からないが、確実におちんちんを挿入されている事実を認識しているのであった。
しかし、その現実は、特殊軟膏によるものであった。
先程、甘いキスをされて時間を止められた時に、優子の秘部に特殊軟膏が塗り付けられていたのであった。その軟膏は性感を高める効果だけでは無く、処女を奪われる時の破瓜の痛みを和らげる効果もあるのであった。そんな効果のある軟膏を塗られている事を知らない優子は、気持ち良さだけを感じさせられる状態になっていたのである。
(あんっ、あんっ・・・ああん、気持ちいい・・・鋭次様のおちんちん、気持ちいい・・・)
(入ってる・・・ああん、入ってきてる・・・あんな大きいものが、私の中に・・・ああん、すごい・・・)
優子は、初めての体験に感動の波に飲み込まれていた。
とても入る訳が無いと思っていた巨砲が自分の中に入ってきている。そして、先程から今までに感じた事の無い、気持ちの良い性行為を繰り返され、優子はまるで夢の中にいる様な気持ちになっていた。
(ああん、気持ちいい! 気持ちいいよお! セックスってこんなに気持ちいいものだったの!?)
(ああん、すごい・・・すごいの・・・)
優子は、どんどん未知の領域に引き込まれていくのであった。
「ああん・・・気持ちいい・・・いいの・・・」
何時しか優子は気持ち良さの余り、声を出し始めていた。
それを聞いた鋭次は満足そうに、相づちの声を掛ける。
「気持ちいいのかい? こんな風にするといいのかい?」
鋭次は声を掛けながら、ゆっくりと抜き差し行為を続けていく。
官能の波に飲み込まれている女性店員は、もはや愛しい男性の声しか聞こえなく、その問いかけに返答しているのであった。
「あんっ、あんっ! はいっ。気持ちいいです・・・あんっ、あんっ!」
「ほらほらほらほらっ! これはどうだ?!」
「あっあっあっあっ! だめっ! そんなに動いちゃ、だめえ・・・あんっ、あんっ!」
「ふっふっふ。もっと気持ち良くしてやろうか?」
「あんっ、あんっ。えっ? もっと、って・・・一体どんな・・・」
鋭次の問いかけに優子は、これ以上に気持ち良くなるのか、期待と心配が合わさった気持ちになっていた。
抜き差しの速度を少し緩めて、鋭次は優子が会話出来る程度の状態にした。
「俺はまだ食べ始めたばかりなんだけど、優子ちゃんがさっき俺に言った言葉をもう一回言ってくれるかな?」
「えっ? さっき言った言葉って・・・優子を・・・お召し上がりください・・・ですか?」
「そうだよ。もう一度、俺によく聞こえるように言って欲しいんだけど」
「はっ、はい・・・」
愛しい男性に促され、女性店員は言ってはならない最後の言葉を、男性によく聞こえるように言ってしまうのであった。
「優子をお召し上がりください」
「ふっふっふ。よく言えたね。おらっ!」
「あんっ! 鋭次様っ! 痛いっ!」
優子が最後の言葉を言うと同時に、抜き差しの速度が先程までのスピードに変わり、その勢いはそれ以上のものとなった。
そして一気に、今まで途中までしか挿入していなかった巨砲は奥の壁を貫き、誰も踏み入れた事の無い聖地を突いたのであった。
その瞬間、優子は、お腹の奥を大きな丸太で突かれた様な衝撃を受けたが、それは数秒で治まり、その後は、今まで以上の気持ちの良い世界に、身も心も侵されていくのであった。
鋭次はそのままスピードを変える事なく、初体験の女性を天国に導いていく。
「ああん。あーーん! いいーー! いいのー。すごくいいのー!」
女性店員は、もはや完全に抜き差し行為の虜になってしまっていた。女性店員の官能の声を聞き、鋭次は徐々に自慢の巨砲を奥の奥まで挿入していくのであった。
優子は必死になって愛しい男性に抱きつき、気持ちのいい行為を受け続けようとするのであった・・・
しばらくの抜き差しで、優子は既に陥落寸前になっていた。
「ああん・・・いいのー・・・このままじゃあ・・・イッちゃう・・・」
「ふっふっふ。イクのか? 可愛いね」
「ああん・・・イク・・・イッちゃう・・・」
優子が終わりを迎えようとする時、鋭次は枕元に置かれてある”お客様応対マニュアル”を取り、お持ち帰りされた女性店員の応対すべき方法を確認させる事にした。
抜き差し行為は続けつつ、女性店員に応対マニュアルを見せた。
「優子ちゃん。お持ち帰りされた店員さんの応対をよく読まないとダメだよ」
「あんっ、あんっ・・・えっ、どこの事でしょうか、あんっ、あんっ」
「ほら、ここに書いてあるだろ」
鋭次がマニュアルのページを指差すと、彼女が絶対に守らなければならない規則が書いてあるのだった。
7.男性お客様に召し上がっていただいている間は、先にイッてはなりません。
8.男性お客様に、イクところを見られてはいけません。イクところを見られるのは、最上級に恥ずかしい事です。
9.もし、先にイッてしまった場合は、男性お客様に、その事を誰にも言われない様にお願いしなければなりません。
マニュアルを読まされ、それらの項目を確認すると優子の脳裏に、この事を絶対に守らなければならないと思うようになった。
(ああん。イカない様に我慢しなきゃ・・・あんっ、でも、気持ちいいよお・・・)
(もう、イキそうなのに・・・このままじゃあ・・・恥ずかしい事になっちゃう・・・)
優子は真っ赤になりながら、必死に規則を守ろうとしていた。
しかし、鋭次の悩ましい腰使いで抜き差しを行われると、強く抱きついて顔を左右に振って悶えるのであった。
そんな様子を見ながら、鋭次は女性店員に少しの希望を与えることにする。
「優子ちゃん。もう少しで食べ終わるからね。我慢出来るよね?」
「はい。あんっ、あんっ、あんっ・・・はい、鋭次様がお召し上がりになるまで、あんっ、我慢します。あんっ、あんっ」
女性店員に僅かな希望を与え、この”お召し上がり”が、もうすぐ終わるかの様に思わせていた。
しかし、実際はそんな事があるはずが無く、優子が天国に昇るまでこの行為は続けられるのである。
マニュアルをスイートベッドの脇にあるミニテーブルに投げると、鋭次の抜き差し行為は再び、優子を責め始めた。
「ほらほらほらほらっ」
「あっあっあっあっ・・・だめー! だめですー! あっあっあっ・・・そんなにされたら・・・あーーん!」
「どうしたんだい? 何がだめなのかなあ?」
「あんっ、あんっ。そんなに素早く、あんっ、お召し上がりになられると、あんっ、イッちゃう・・・イッちゃいます・・・」
「ふーん。そうなんだあ。こうかな? ほらほらほらほらっ!」
「あっあっあっあっ、だめー! イクーー! イッちゃうーー!」
優子は大きな声を出して、必死になって我慢していた。 しかし、いつの間にか、優子の動きに制約が掛けられていた。
さっきまでは恥ずかしい姿を見られまいと、顔を左右に振ったりして悶えていたが、何時しか、その行動が出来なくなっていたのである。
優子は今、時々、喉を仰け反らすような姿や顔を小刻みに左右に振る姿を鋭次に見せていた。
その姿は、男性お客様にしっかりと見られている事を意識していたが、何故か顔を大きく左右に隠す様な動きは出来なくなっていた。
まるで、イク姿を良く見てもらうかの様に、正面を向いて鋭次を見つめる事しか出来なくなっていたのである。
このままでは、イク時の表情をたっぷりと見られる事になってしまう。その事だけは絶対にあってはならないのに・・・
優子は切ない表情で、真っ赤になって許しを乞う表情になっていた。
「えっ? イッちゃうの? そんなのダメだろ? ほらほらほらほらっ!」
「あーーん! ごめんなさい。鋭次様。イッちゃうーー、イッちゃいますーー」
「イッちゃ、ダメだろ! ほらほらほらほらっ!」
「あーー! イクーー! イクーーーー!!」
鋭次の止めの抜き差し行為により、優子は恥ずかしい表情を見せながら、天国に昇ってしまったのであった。
優子は初めてのセックスで今までに感じた事に無い素晴らしい性感を感じ、昇った後も2、3分余韻に浸っているのであった。
しばらくして、優子が落ち着いたのを見て、鋭次は巨砲をゆっくりと抜いた。スイートベッドの白いシーツに、優子の恥ずかしい愛液とそれに混じって朱色の液体もシーツを濡らしていくのであった。
優子の記念すべき、”お持ち帰られ”は、処女喪失という大きな体験となってしまったのであった・・・
会話が出来る状態になったのを見て、鋭次は女性店員を責め始めた。
「あーあー。イッちゃった・・・もう少しで食べ終わるところだったのになあ・・・」
「ああ・・・あの、その・・・鋭次様が・・・ああ・・・ごめんなさい・・・」
優子は処女を捧げた男性お客様に何かを言いかけたが、応対マニュアルの規則を守れなかった為、謝る事しか出来ないのであった。
「でも、イク時の優子ちゃんの表情はとても可愛いかったよ」
「ああ・・・言わないで・・・ください」
優子は真っ赤になって、自分の過去を振り返っていた。
(ああ、鋭次様にイク時の姿を見られちゃった・・・どうすればいいの?)
(ああ・・・こんな事、誰かに言われたら・・・ああっ、もし店長にでも言われたら・・・どうしよう・・・)
優子は、イク時に正面を向き、鋭次に恥ずかしい姿を見せた事を強く意識していた。絶対に見られてはいけない最上級の恥ずかしい姿を見せてしまったのだ。
「喉を反らして、『イクーー!』って言ってたよね!」
「ああ・・・お願いです。この事は誰にも言わないでください」
「誰にも言わないでください・・・か。本当だね。こんな恥ずかしい事が他の人に知れたら、バーガー店にいられなくなるよね」
「ああ、お願いです。私で出来る事でしたら、言う通りにしますので、どうかこの事は誰にも・・・」
「そうだなあ。それじゃあ、簡単な事だけど、今から言う事を守ってくれたら、誰にも言わないであげるよ」
「ああ、本当ですか?! 言ってください。どういう事でしょうか?」
男性お客様の言う交換条件はどんな内容のものか、不安はあったが、聞かない訳にはいかない。
しかし、優子が想像するより、男性お客様の言う条件は易しいものであった。
『優子ちゃんは、明日からも休まず、学校が終わったら、きちんとバーガー店にアルバイトに来る事!』
「えっ? アルバイトに来る事・・・ですか? そんな事なら守れますけど」
「そうかい。それじゃあ、明日からもアルバイトに来るんだよ!」
「はい。分かりました。あの・・・それで、さっきの事・・・誰にも言わないでくれるんですね?」
「ああ、約束する!」
「分かりました。私も鋭次様の言われた通り、休まずアルバイトに行くようにします」
「そうかい。それじゃあ、よろしくな」
優子は、何か拍子抜けな感じがしたが、それで、この最上級の恥ずかしい秘密が誰にも言われないのなら、それでいいと思った。
しかしこの約束が、この後、優子が抜け出せない深みにはまっていく事は、まだ知る由もないのであった・・・
< つづく >