─3rd Connection─
──チ、チチチ……
可愛らしいスズメの鳴き声とともに、カーテンの隙間から朝日が差し込む。
決して汚い部屋ではないが多少なりと宙に舞っている埃によって光が乱反射し、まるで天使が舞い降りたかの如き美しさを放っている。
季節は初秋。暑さもだいぶおさまり、朝も涼しいと感じるようになってきた。
「っちゅ、ちゅぱ……んっ、れろ……」
……そんな清々しい朝をぶち壊す艶かしい音と、悔しながら気持ちいい感触。
「…………おまえ、何やってるんだ?」
「くちゅ……は、ほひゅひんはま……ちゅる、じゅ……ほはひょう……っふ、ちゅ……」
「何言ってんのかわからねぇよ……それと喋りながらフェラするな。腰が砕ける」
──あの後、絶頂を迎えたせいで気絶した美奈を、空いていた部屋に寝かせ、俺は美奈の自宅へと向かった。
もちろん、あいつの家族を改竄するためだ。『美奈は西山家に一生仕える為に生まれた』と。
MC小説などでよくあることだが、まさか現実でそれをやるとは思わなかった。
そしてそのとき、新たな発見をした。
疲労が溜まり、いちいち家族全員に接続するのが躊躇われた俺は、気の迷いから美奈の”家自体”に接続し、強制暗示をかけた。しかしそれは大成功。何故可能だったかはまだわからないが、これから解明していくつもりだ。……けれど、それはもはや『改竄』や『暗示』などという域ではなく、記憶の過去へと遡り美奈が生まれた頃の記憶を置き換える、と言っても過言ではないほどの強制力を持っていた。
とりあえず、作業が終わったあと家族全員から手厚い歓迎を受け『美奈をよろしくお願いします。あの娘は今日の為に生まれてきたのですから』と言われたから、まあ大丈夫だろう。
それにしても、このケーブルの潜在能力には驚かされる。いったいどこまで可能なんだ、これの能力は。
まだまだ使い道がありそうだ。……これなら、日本……いや、世界を支配するのなんて、アリを潰すくらい簡単なことかもしれない。
「ふ。くくっ、ワルになりそうだぜ……」
「んんっ……あんっ……ふぇ? はへは……」
「フェラをしながら喋るな」
「んぐっ……わ、悪かったわ……
それで? 誰がワルなのよ?」
言い終わるやいなや、すぐさま俺のペニスをくわえこもうとする美奈。
「あぁ、おい、待て。今朝はもういいっつーの。気持ちよかったから、な?
それよりも学校行く準備だ」
時計を見ると、出かけるまで残り20分しかなかった。
それをわかっているのか、美奈は不承不承ながらもペニスをしまい(途中でズボンに引っかかったが)、口の周りの唾液を拭いた。
「だから、誰がワルなのよ? わたし?」
よほど気になるのだろう。しつこく聞いてきた。
「俺だ」
「…………は?」
そりゃあ驚くだろう。
いきなり『俺はワルだ』なんて意味不明なことを言ったんだから。
俺が聞いたとしたら、おまえはどこのキチ○イだと言いたくなるに違いない。
「いや、気にするなって。俺の独り言だ」
「………………もん」
「え?」
小さくてよく聞こえなかった。
美奈は今なんて?
「……ご主人さまはワルじゃないもん……ばか。……わたしの大切な人なのよ……」
「…………」
……可愛い。
──ち、とうぶんワルは無理だな……
くしゃ、と美奈の頭を撫で、照れながらも喜ぶ美奈の顔を見ながら、学校へ行く身支度を始めた。
一緒に登校している姿を見られると、いろいろと面倒なことになりそうなので、二人で通学路を変えてきた。
俺はいつものコース。美奈は少し遠回りだが、毎朝あいつが通っていたコース。
「もう少しコイツの扱い方に慣れた方がいいな……」
「コイツってだぁれ?」
「ん?」
いつもとなんの変化もない、退屈な道を歩きながら今後の策を練っていると、突然話しかけられた。
「なんだ、理沙か」
「なんだとはなんだー!」
そう、昨日のターゲットだったハズの沢渡理沙。
天然のボケボケちゃんで、ほんのり美少女。決して目立つほど可愛いというわけじゃないが、密かに男子の人気もある。だが悲しいかな、すでにその心は別の男のものなのだ……片思い中らしいけど。
ま、心だけじゃなく身体もいずれ俺が頂くけどな。
「そういえば聖司くん、昨日弓道場の前でぶらついてたんだって?」
「あ、あぁ、まぁな」
……マズイ。昨日のアレ、誰かに見られたか?
「もしかしてわたしに用でもあったのかにゃ?」
「調子に乗るなよ、小娘。誰が好き好んでおまえなんか……にっ!?」
「……そ、そんな言い方しなくてもいいじゃん……ぐすっ……」
し、しまった……つい”アイツ”と同じ態度で接しちまった……!
「あー、あれだ。今のは……そう、ジョークだ」
「なぁんだ、ジョークかぁ! じゃあしょうがないねっ!」
顔を上げればもう笑顔。今の泣き声は嘘か?
……こいつとはもう5年近い付き合いだが、未だにこの性格は掴みきれん……
「ささ、今日も張り切っていこー! 学校が待ってるよ!」
「あーはいはい、そうだな。
……おっと、忘れるところだった。理沙、おまえ今日の放課後はヒマか?」
「んー? 部活があるからなぁ……」
「別に部活の後でもいい」
「んじゃ大丈夫だよぉ。他に用事はなっしんぐ」
「おっけ。じゃあ…………部室棟で待ってるよ」
「部室棟? ん、わかったぁ」
部室棟──昨年新たに改築された棟で、基本的に運動部の部室が入っている。
わりと綺麗で大きな造りで、一階が部室。二階が男女トイレとシャワー室となっている。いつもなら放課後は、一階はもちろん二階も運動部で人がたくさんだが……
そんなこんなで正門まで来ていた。
朝のHR開始まで……残り10分か。ギリギリかな。
「理沙。悪いけど先行っててくれないか。あとHRまでに帰って来なかったら代返頼むわ」
「べつにいいよぉー。でもどうしたの?」
「ちょっと寄るところができてな」
「ふぅん……わかった。またあとでねー」
あぁ、と手をあげて部室棟へ向かう。
朝練が終わり、教室へと急ぐ生徒たちとは逆方向へと向かう俺。明らかに浮いているが、周囲はまったく気にしていないようだ。
遠目から見ても部室棟は綺麗だ。アレを運動部の汗くさいやつらに使わせるのはもったいない…………なんてこと言ったら”アイツ”がまた怒るだろうなぁ。
「…………だいたいなんで入口が自動ドアなんだ? 無駄だろ、コレ」
この学園、運動部に力を入れすぎだと思うのは、俺の贔屓目ではないと思う。絶対に。
────もうほとんど人のいない部室棟。中はシンとしていて、建物自体が震(シン)としているようだ。
あまりの静かさに、むしろそれがうるさく感じた。耳の奥に静寂がキンとぶつかり、鼓膜を破ろうとしている気がする。
そんな、音が凍るような静けさの中。たった一つ、単調だが規則正しい音が響く。
──コッコッコッ。
その鈍く重い響きは、俺の歩調に合わせて且つ、俺の足元から聞こえていた。
「一限まであと15分……しょうがない。一限目はサボるか」
携帯のディスプレイで時間を確認する。
部室棟に入るときに改めてこの建物を見たが、想像より大きく、”細工”をするには多少時間がかかりそうだった。
「さて、と。この辺でいいかな?」
二階の一番奥──この棟の入口とは、ちょうど対角線上に位置するところに俺は立っていた。
コンコン、と壁を小突き、具合を調べる。特に意味はないけど。
「んー、ちょっと対象がでかいけど……ま、無機物だしなんとかなるかな?」
どっかの魔眼を持ってる奴と違って、俺のこの能力は『意志のない無機物』のほうが扱いやすい。
こちらの情報が流れ込んでしまってもコワれることはないし、向こうからウィルスが流れ込むこともない。しかも抗おうとしないから、一度コレをカンペキに決めちまえば、半永久的にこちらの操作が持続する……ハズ。
まだこのケーブルを手に入れて日が浅いから、絶対そうだとは言い切れないが、家で練習した限り大丈夫だろうと思われる。
「……ちょっと待てよ?」
そういう情報もコレ使えばわかるんじゃないか?
……まあそれは今度でもいいだろう。今はとりあえず接続しよう。時間もないしな。
そうと決まれば…………まず、右手に意識を集中させた。
──イメージは蛇。掌の中心から黒い蛇を射出する。
何度見ても気持ちのいいものじゃないが、俺の掌から湧き出るようにUSBケーブルが伸びてくる。そのまま宙に漂うケーブルは、まさに蛇そのもの。頭(こうべ)を垂らし、獲物を捉えようとゆらゆらと揺れる。そしてその様は、主の命令とともに標的を捕らえる従者だった。
「…………コネクト・オン」
俺がそう言うと、間髪を容れずケーブルが壁へと向かい、まるで矢の如く突き刺さり、接続される。
──セイジ、接続完了。対象、無機物と認識。オート・リード開始します。
よし。リード完了後、棟一帯の”世界”にアクセス。強制暗示プログラム送信。
──アイ・サー。・・・リード23%完了。
む? いつもより遅いな……原因は何だ?
──対象にプロテクトが施されています。解除に時間を要しますが、不可能ではありません。
……プロテクト、だと? 信じられない。ちなみに、対象の暗号強度は?
──128ビットです。・・・リード58%完了。
いつもと同じか……じゃあ本当にプロテクトのせいなのか。
──プロテクトのレベルとしては、それほど高度な物ではありません。・・・リード75%完了。
大丈夫なんだな?
──問題ありません。・・・リード完了。世界にアクセス開始します。
杞憂だったか。……了解。完了後、即プログラム送信。その後操作モード。
──アイ・サー。
ケーブルAIとの会話が切断される。
あくまで作業用のAIなので淡々とした口調だが、一応有能っぽい。
それにしてもプロテクトがかかっているとは……やはり、この学園に俺と同じ能力を持つやつがいるのか……まあそう考えるのが妥当だろう。こんな芸当、普通じゃできない。
なんとなく予想はしていたが、まさか本当にコレを持つやつがいるとはね。ケーブル系か? いや、それならばもっと強固なアンチプログラムをかけられるハズだ。実際俺がそうなのだから。
とりあえず、簡単には俺の野望は叶えられないってことが判明しただけでも良い収穫だったな。
──プログラム送信完了。操作モードに移行します。
考え事をしているうちにAIの作業が終わったようだ。
「了解っと……さて、おっぱじめますか」
とにかく今はコレを終わらせないとな。
「…………」
右手に全神経を集中させる。腕には力を入れないで、神経に力を込める感じ。
ボウゥと鈍い光を放ちながら、けれど周りの光を飲み込むように、ケーブルは俺の命令を忠実に伝える。
何のソフトも入っていないパソコンに新しくOSをインストールするように。何も部品が入っていないパソコンを新しく組み立てるように。──プロテクト以外何も入っていなかった部室棟に、俺の命令プログラムが介入し、侵略する。
先程送信した強制暗示プログラムとともに、時限発動するようにした。リミットは6時間後。およそ15時前後だ。その後は、よほどの力による改変が加わらない限り、半永久的にプログラムが作動し続ける。
念の為、より強固なプロテクトと、プログラム停止パスワードを設定しておく。
──カチ、と澄んだ音とともにケーブルが抜けた。
──シュ、と乾いた音とともにケーブルが戻る。
気の抜けた表現で表すならば、掃除機の電源コードを巻き取るように、ケーブルが俺の手の中へと納まった。
「よっし。これで完了。早く戻らんと二限にも遅れる」
気付けば一限終了まで残り10分ほどとなっていた。プロテクト解除と、自らのプロテクト・パスワード設定に、思ったよりも時間がかかったらしい。
やや駆け足で出口へと向かう。
「……おっと、その前に」
念には念を……ってことでアレでもダウンロードしときますか。
キュ、と方向転換し、とある部室へと向かう。
──結局、三つほど部室を回っていたせいで、二限目も遅れて怒られた。
「もぅ、大変だったんだよー。聖司くんの代わりに返事するの。一生懸命低い声だそうとしたんだからー」
「あぁ、うん大変だったんだね。ありがとう……これでいい?」
「心が籠もってないなぁ……」
二限終了後。俺は理沙に文句をダラダラとぶちまけられていた。
とにかく疲れた。何が疲れたって最後の部室巡り。……これだけ疲れたんだから、成果が出なかったらケーブルを恨む。
「で? どったの? アンタ」
「ぁん?」
頭上から声。顔を上げてみれば、そこにあったのは美少女の顔。
腰まで伸びたサラサラの髪の毛に整った顔だち。出るところは出てて、引っ込むところは引っ込んでる。学年で可愛い女の子ナンバー1といえばコイツ……金宮鈴(かなみやすず)。ほんのり美少女の理沙とは違い、もうはっきりとした美少女。これでもかってくらい存在感がある。
──あくまで『見た目』は。
「朝のHR、アンタはどこ行ったんだーなんて思ったら、なんか理沙が一生懸命代返してるし。何? 便秘? ちゃんと出したの? 溜めてると臭うよ?」
……そう、口が悪い。というか女の子らしくない。
「うるさい。おまえのような性染色体が間違って生まれてきたようなやつに言われたくないわ」
「あ、知ってるか? 世の中には性同一障害って言ってね…………」
今朝、理沙に言ってしまったような暴言もサラリと受け流す。こういうやつなのだ、要は。説明もいらぬまい。
顔は可愛い。見た目も肉欲をそそる。……だが如何せん、性格が男っぽい。少年じゃない。そんな可愛らしいもんじゃない、こいつは。何しろ下品なことも普通に言う。セクハラなんて効きゃしない。
しかし、確かに可愛い。こいつと腕組んで歩いてたら、周りから羨望と嫉妬の目で見られることだろう。身体に至ってはグラビアアイドルやAV女優もびっくりのスタイルだ。
堕としたら堕としたらで面白いかもな。
それにしても、気付いてみれば俺の周りは素材のいいやつばかり。なんで今まで手を出さなかったのか。
答えは一つ。能力がなかったからだ。それがある今。行動を起こさずして何をする。
「ところでさ。アンタ昨日女の子持ってなかった?」
「えぇ!? 聖司くん、そんなイケナイ子だったの!?」
「持つ、だなんて失礼な言い方するな。気を失ってたから運んでやっただけだ。
それと理沙。コイツの言うことは真に受けるな。それと何だ? イケナイ子って」
「────ふぅん。その割りには……ちょっといい思いしすぎたんじゃない?」
「!?」
理沙には聞こえないよう、すれ違いざまに耳元でボソっと呟いた鈴。その内容はあまりに危険な内容だった。
振り返ってみれば、やつは教室から出るところ。……逃げたか。
「どしたのー? すずちゃんと喧嘩でもした?」
「…………いや。
それより理沙。放課後用事が出来た。先に帰っててくれないか」
「ん? 別にいいけど……むむ! さては聖司くん、すずちゃんとデートの約束したな!? このこのぉ~」
肘で俺の脇腹をつつく理沙。
正直それどころじゃない。
「はは。そんなんじゃないさ。ちょっとヤボ用でな」
「?」
──ターゲット変更。あの顔を、苦痛を快楽で歪ませてやろう。…………ついでに性格も。
◇ ◇ ◇
……放課後。俺は鈴を呼び出した……否、呼び出された。
そして場所は、まさに部室棟。これはおそらく──
「で? なんだよ、こんなとこに呼び出して。告白か?」
周囲は、部活中だから部室に人がいない、という理由だけでは説明できないほど静まり返っている。
今朝細工したうちの一つ。『俺が指示したときは、一定時間人を寄せつけない』というもののためだ。
「そんな馬鹿なことはしないさ。昼間も言ったでしょ? ──聖司。アンタ、何を隠し持ってる?」
そんな俺の細工も、まったく気付かない鈍感な少女。
「…………やっぱりソレか。ってことはおまえも?」
「あたしゃどうでもいい。アンタに聞いてるの。
何? メモリ? HDD? それともCPU? ……あんな芸当が出来るんだから、かなり重要なモンだよね?」
メモリ、HDD、CPU……なるほど。やっぱりパソコンと深く関係があるのか。
だけど……いきなりタネ明かしはつまらないよね、やっぱり。手品もタネがわからないからこそ面白い。
「……へぇ、メモリやHDDなんてあるんだ。知らなかったな」
「その言い方じゃ、アンタのはCPU? なるほどね。それでどんな能力なの?」
「おまえはなんなんだよ?」
「アンタが教えてくれたから、あたしも教えるか。フェアじゃないしね。
あたしはHDDとプログラミングソフト」
こう見えて鈴は体育会系だ。性格はもろ似合ってるけど。
だからアンフェアなことが嫌いなのだろう。俺が教えたから、鈴も自分の機器を教えた。
「HDDか。っていうかソフトもあるんだ? そりゃ知らなかったな」
「最初はソフトだけだった。HDDは奪ったの。あたしのやりたいことには、どうしても必要だから。」
「やりたいこと、ってのは聞かないけど……HDDの能力が気になるな」
「それは──」
刹那。鈴の身体が弾ける。
──アンタのを奪ったら教えてあげるっ!!!
金宮鈴。コイツはちとやっかいだ。
部活は空手部。見た目は一流アイドル、中身は男に近い女。そのギャップのせいであまり強そうではないが、全国大会に出場経験のあるバリバリ空手家だ。金宮家は、祖父の代から空手道場を経営してるらしく、鈴も幼い頃から父親に空手を仕込まれたと言う。
──その鈴が今。本気で戦いに来ている。
「しっ!!」
鋭い気合とともに打ち出される突き。的確に急所を狙った容赦のない正拳は、眉間を貫かんと一直線に『発射される』。
もはやそれは突きなどではなく、拳銃の銃弾の域に達していた。超近距離からの高速の突き……それはスポーツではなく、武器だった。
「っく!」
身体を半身引き、首を反らす。鼻先を、弾丸と化した突きが掠めていく。
そのまま右手で鈴の伸びきった腕を掴み、左肩を相手の開いた脇へと潜り込ませながら──左肘を、腹に叩き込む。
「! ──っかっは……!」
反撃が来ること……それどころか避けられることすらも考えてなかっただろう。
一撃で決める。いや、決められる。それ故、全力を以て放った一撃。それがまさか避けられようとは……微塵も予想していなかったに違いない。
──念には念を、が効いたな。
今朝二限に遅刻した最大の理由、部室巡り。これは、柔道部・空手部・拳法部の部室をまわり、そこにあった武術関連の雑誌・指南書、さらには何故かそこにあったパソコンを通じてネットの武術関連の情報と、部員の汗臭そうな道着をすべて接続しダウンロードした。
道着はさすがに躊躇ったが、アレのおかげで部員の体裁きなどがすべてダウンロードできた。
一朝一夕の武術だから、武術の達人には及ばないにしても全国レベルのスポーツ武道家には充分だったようだ。
「く……な、なんで……?」
悔しい、というよりは驚きの方が強いようだ。その目は驚愕によって見開かれている。
その、普段見せない表情が逆にそそり、身体の芯が疼く。
「残念だったな。まあトドメは刺さないさ。聞きたいこともあるし」
「そんなこと……させるもんですか!」
そんなことさせない、というのは恐らく俺に質問をさせないという意味だろう。
そう言い終わらないうちに後ろ回し蹴りが放たれる。
ヒュボッという空気を割く音がその場に響く。
遠心力によって増幅され重くなったその蹴りは、けれど軽やかに舞うように俺のコメカミを寸分違わず狙ってきた。
──こいつの運動能力には驚かされるな。
何度も言うようだが、見た目はそこらのアイドルには負けないような容姿だ。もちろんスタイルも筋肉質じゃない。それなのにこの運動能力は……
「やっぱり持って生まれた才能、かな」
「な!?」
鈴の驚愕の声が、『上から』聞こえる。
それもそうだろう。回し蹴りを放ち、当たる瞬間を視認しようと目標へ目をやったときには、すでに俺の姿がなかったのだから。
後ろ回し蹴りは、普通の蹴りよりも強力な分、死角がかなり増える。俺はその隙をついて、やつの足元に潜り込んでいた。
左足は元の位置に。体操の伸脚をするように、右足のみを、鈴を支えている軸足にかけ──一気に蹴り上げた。
ただでさえバランスの悪い態勢だった鈴は、後ろ回し蹴りの弱点である軸足を崩され、身体の重心を中心に一回転しそうな勢いで床に落ちた──
「ああぁあ!!!」
──かのように見えたが、間一髪。身体を捻じり、両手をついてなんとかしのいだ。
「おぉ、すごい」
ま、なによりもすごいのは、ダウンロードした武術を、生きた武術としてそのままコピーできる俺だけどな。なんかケーブルを胎内に取り込んでから、元々よかった運動能力が飛躍的に伸びたみたいだ。
「ば、馬鹿にするなぁ! だいたいなんなの、それは! 聖司! 武術やってるなんて聞いたことない!」
「やってないよ。ダウンロードしたの、今朝」
「な……!? ダウンロード!? アンタ、CPUじゃなかったの!?」
「誰がそんなこと言った? 俺は一言も言ってないぜ」
そう、言ってない。
俺は『メモリやHDDなんてあるんだ。知らなかった』と言っただけだ。CPUを持っている、とは言っていない。勝手に勘違いしたのは向こうだ。
「じゃあアンタ、もしかしてネット回線!? でもそんなマスター・ペリフェラルなんて聞いたことない……!」
マスター・ペリフェラル? 聞いたことない単語だな?
まぁそれはこいつを『奴隷化』してからでいいや。
「ネット回線なんてあるのか? 俺はただのUSBケーブルだぜ」
「USB!? そ、それこそありえない……!! ただのUSBにそんな能力があるなんて……信じられない!? 嘘でしょ!?」
「すべて事実だ」
ス、と右手を上げる。
水平に上げられた俺の右腕は、こちらに来る人を止める仕草のように手を広げ、その掌を鈴へと向ける。
──イメージは蛇。目の前の少女を縛りつける、淫らな大蛇。
掌から射出されたケーブルは、主人の命令を待つかのようにそのまま宙を漂う。
「な……ば、馬鹿な……! ほ、本当にUSBケーブルだと言うの!?
嘘っ! ほかに何か隠し持ってるはず! ねぇ! そうなんでしょ!?」
……もはや闘志などない。とにかく俺の言ってることが信じられない、と。
何が鈴をそうさせているのかはわからないが、こいつは怯えている。だがそれは、自分が信じたものが崩されたからではなく、自らが知っていることを覆されたからでは、断じてない。
「何も持っていない。本当に俺はこれだけだ」
「うそ……あの人が言っていたのと違う……
USBは最弱の能力だと言っていた……それが何故……?」
「なんのことかはわからないが……おまえの負けだな、鈴。俺の心の……そして性欲の肥やしになってくれ」
「うそだ…………」
俺が何もしなくとも、こいつの心は半壊していた。
『あの人』が誰かは知らないが、よほど崇拝していたのか或いは信頼していたのだろう。目の前の真実を受けいれられてない。
──ヒュ。
ケーブルを、鈴の額に付ける。
「────性奴隷となれ、金宮鈴」
「…………え?」
ズプ。
「あああぁあぁぁああああ!!!!」
──接続完了。対象、自己保護プロテクトが緩んでいます。すぐにリード完了できますが?
リード開始。完了後は任せろ。
──アイ・サー。
信じていた人の言葉が崩された。それだけでこいつの心は半壊していて、自らを護る為の保護プロテクトが緩んでいた。
これを解除するのに時間を要するが、今回はそのおかげですんなりと行けた。
リード、構造分析など……すべてが美奈のときの三倍近い速度で終えた。
「さぁ、ここで前回上手くいかなかったとこだ」
「あ、…………あぁ……」
対象取り込み。簡単に言えばそれだ。
リード・分析を終え、鈴に対する細かな作業をこなした後。それらを一度俺に取り込み、改竄してから上書きする。これが難しい。
まず……情報をすべて取り込む。
「ぁあ…………え? やだ、なにこれ……ふ、ふざけないで……あ、んんっ!!!」
前回の失敗を活かし、俺はエロいことを考えながら取り込んだ。一見馬鹿らしいが、どうやら上手く行っているらしい。
俺が鈴を浸食することなく、俺の妄想のみが鈴に流れ込み、それがこいつの頭の中を埋める。
「はっぁあん!! んぅっ!」
普通のエロ妄想では前回のようになりかねない。そこで俺は、鈴にとって変態的な且つ快感になりうる妄想を流し込む。……もちろん、それが鈴の身体に浸透し、鈴の性癖となるよう考えた内容だ。
「や、やだ……どうしてこんな映像が……っあ! く、くそ……!!」
どうやら、俺の妄想はこいつの視神経をも埋めつくし、その映像──アナルセックス──が見えているらしい。
──やばいな、これは。
鈴の胎内にあるHDDとプログラミングソフト。これを丸々俺に取り込むのがキツイ。想像以上に時間を食いそうだ。
だが、これは手に入れば絶対に役立つ。俺の野望の為にも、そして…………これから現れるであろう『敵』に対しても。
なんとしてでも──
「──絶対に手に入れるっ!!!」
集中する。集中する。集中する……っ!!
「ああぁああぁぁぁぁああぁあぁぁ!! おしりっ!!! おしりが気持ちいいのおおぉ!!! イク! イクううぅうぅぅぅッ!!!」
──ビクッ、ビクンッ!!
俺がこちらに集中する一方。その集中力が俺の妄想を一気に収束させ、鈴に送り込んでしまったようで、絶頂を迎え気絶してしまった。
気絶した鈴は、そのまま床に倒れこんだ。太股は愛液にまみれ、スカートは雨に濡れたようにビショビショだ。
「……ん?」
鈴が気絶した途端、急に作業がスムーズになった。──なるほど。対象に意識がないと作業効率が上がるのか。まあパソコンも常駐ソフトを終了したり他のソフトを終了させることによって、作業中のソフトのスピードが上がったりするもんな。
だがやはり俺の意識が浸食するのは止められないようだ。取り込みに意識を集中したため妄想が止まり、俺が鈴を浸食している。それは傍目で見ても明らか。まるで気が狂ったように痙攣を起こし、口から泡を拭いている。……これは断じて絶頂のせいではないだろう。
「マズイ、マズイぞ、これは」
あまりに危険な状況に、俺は取り込みに意識を集中し直し、全力で作業を再開する。
──対象、危険度94%。早期切断を要求します。
残り5秒だ!
──警告。警告。危険度98%。切断しま……
……っ、終わった!!
ブツっ!
少し嫌な音とともにケーブルが鈴の額から抜け落ちる。
強引な切断だったが、気絶してるし、まあ大丈夫だろう。多少なら壊れても治せる(と思う)。
最後の方が心配だが、一応HDDとプログラミングソフトの取り込み、及び『鈴』の改竄・上書きは完了した。
これでダウンロードをしまくっても大丈夫だし、何を取り込んでも大丈夫だ。しかもHDDは、パソコンの容量に直すと、なんとまあ256EB(エクサバイト)にもなる。そりゃそうだろう、何せ人間の脳は複雑だし、容量がないと能力を使う上でいろいろと困る。だいたいこんな特殊なモノなんだから、256EBなんて当たり前だろう。
……それと、鈴の性癖の欄を確認しといたが、きちんと『アナル』『マゾ』が入っていた。
◇ ◇ ◇
「──ん、あぁ……ここは?」
「ここは俺の家。……ってこんなんばっかだな、俺」
美奈のときもこんな状況だった気がするぞ…………
だが一つだけ違うことが。
「アンタの……? って何さ、この状況!?」
そこいたのは全裸で一人掛けソファーに縛りつけられている鈴。両腕はソファーの肘掛けに固定され、両足は思い切り開かれて右足首と左足首が縄でソファーの後ろを通し、縛られていた。
その後ろには、これまた全裸で美奈が立っていた。
もちろん鈴には美奈が見えない。
「何って……おしおき?」
「あたしに聞くな! だ、だいたいなんなの!? アンタ、あたしのHDDとソフト奪ったんでしょ!? じゃあもういいじゃない! 放してよ!」
「いやいや、実を言うとな。今俺は『女生徒性メイド化計画』と『女生徒性奴隷化計画』を同時進行中でな。ほれ、後ろにいる女は、俺の性メイドだ」
え、と驚きながら首を回し後方を見る鈴。
「あ、あなたは……!」
鈴の記憶を見てわかったことだが、こいつは昨日の一部始終を見ていた。だから直感的に悟ったのだろう、自分もこうなるのかと。鈴は、その恐怖から震え始めた。
「い、いやだ……なんであたしが!!」
「勘違いするなよ。おまえはメイドじゃない、奴隷にする」
「──え?」
驚く鈴を余所に、俺は最後の『スイッチ』を入れる。
「鈴。『聖なるエメラルド』」
「あ…………」
この強力なスイッチを下ろしたが最期。鈴の心底に組み込まれたプログラムが作動し、塗りつぶす。
──性奴隷は、主人に一生を捧げるモノ。
──性奴隷は、主人には逆らえない。
──性奴隷は、主人に使われ、尽くすことが最大の悦び。
──性奴隷は、主人の性欲の捌け口。
──性奴隷は、………………
……性奴隷に関して、俺の持つイメージをすべて組み込む。そして──
────金宮鈴。おまえは俺の性奴隷だ。
「あ、たしは…………聖司──御主人様の奴隷……」
これでこいつは完全に堕ちた。
後ろで美奈が頬を膨らませて怒っている。おそらく嫉妬しているのだろう。
大丈夫だ。メイドと奴隷は別物。美奈、メイドは大切に扱ってあげるよ…………
「さて……鈴。どうしたい?」
「……え? あ、ご、御主人様……
わ、わたしは……貴方に使われることが使命です。なんでもしてください」
「俺はどうしたいか、と聞いたんだ。なんでもしてくれ、じゃあ他人本位じゃないか」
「す、すみません……! で、でしたら……わたしのおま○こを見てください……御主人様は、処女はお嫌いですか?」
処女、か……
「いや、好きだ。なぁ、美奈?」
「えぇ、ご主人さまは処女が大好き。だからわたしをメイドにしたの」
……ちょっと違う気もするけど。
自分の方が上だ、俺への忠誠度も高いんだ……と、なんでもいいから鈴より上だということを示したいのだろう。
「そういうことだ。それで?」
「ご、御主人様のおちんちんでも、指でも手でもなんでもいいです……わたしの処女を、奪ってください……それが、御主人様に対する無礼の償いであり、わたしが御主人様に一生仕えるという証です」
ふむ、まぁいっか。
「いいだろ。縛ったままでいいのか?」
「あ、はい……」
「よし、じゃあ貰ってやろう」
「はい……っ! わたしを犯してください、御主人様!」
犯されるところを想像したのだろう。まだ何もしてないのに、鈴のアソコが濡れてきた。そこは、想像以上に濃い陰毛に覆われ、可愛い顔とのギャップが肉欲をそそった。
わたしが一生ご主人さまに仕えるんだから……なんてことを呟きながら鈴を睨んでいる美奈。一人連れてきただけでこれじゃあ、先が思いやられる。
「よっと……」
ソファーの前にしゃがみ、鈴の開かれた股間部の前に顔を持ってくる。
すでにそこは女性特有の匂いが充満し、目の前の女性器は陰毛が光るほど濡れていた。
指で陰毛を掻き分け、隠れていた核を押してみる。
「んんっ!!!」
「声出して」
思いっきりつまむ。
「っはああぁあっあああああああぁぁ!!!!!」
快感に身体がのけ反り、腕や足が縄に食い込む。
心なしか蜜の量が多くなったようだ。
「き、きもちちいいっ! きもちいいですっ!!!」
普段、口の聞き方があまりよろしくない少女は、今俺の目の前でまさに女性と化している。
平生から女の子らしからぬ行為・言動をしてはいるが、性奴隷化され快楽を与えられるとこうも変わるものなのか。
「ひぃ! ああぁあん!!」
──ちょっと面白い。
指を膣に入れ、掻き回す。
「ん! ああぁ! はっぁ!!」
中の蜜をすべて外に出すように、ひたすら掻き回す。
「ああん!! んぅうっ! ああああ!」
人指し指を膣に入れたまま、親指でクリトリスをこねくり回した。
「っぐ! き、きもちいい!! だ、だめぇ! しんじゃうっぅ! あああぁんっ!! んぁあぁ!!!」
処女膜はまだ破らないように気をつけながら人指し指を奥に入れて曲げる。少しザラザラしたような感触。
膣の壁を撫で回し、突き、そこだけを凌辱する。
「いやあぁ! だめ! きもちよすぎますぅう!!!! んぁああぁん!!!」
聊(いささ)か飽きた。
そろそろ俺も辛くなってきたし、挿れるとするか。
そう思い、指を抜く。
「……っはぁ、はあはあ、ん……」
快楽による恍惚とした表情と美少女顔、そして想像以上に感じやすかったためにビショ濡れになったアソコと相まって、俺はもう我慢の限界だった。
かちゃかちゃとベルトを外し、ズボンを脱ぐ。
「んぁ!! ああ!」
すると突然、鈴が喘ぎ出した。
何事かと思い顔を上げると、美奈が鈴の乳首をつまんでいた。
自分だけお預け状態で寂しかったのだろう。そのやり場のない寂しさと悔しさを、鈴にぶつけたようだ。
まだ躾がし終わってないために、美奈は自分勝手な行動に出た。だが、今はそれで面白いから放っておく。このまま美奈は、俺の性助手にするのも面白いかなぁなんて思ったり。案外Mだけでなく、Sっ気もあるようだし。
美奈は、目は怒っているものの口元は悦びでつり上がっていた。
「よし、美奈。もうやめろ」
「……しょうがないか。わかったわ」
渋々とだが、美奈は乳首から手を離した。
「っく……はぁはぁ……」
やることはないが、先程の鈴いじりで興奮した美奈は、太股を伝って愛液が落ちるほど濡れていた。
「おまえは……そうだな、ソファーにまたがって、自分のおま○こを鈴に舐めさせたらどうだ?」
「……それはいいわね。やってみる」
にやり、といやらしい笑みを浮かべた俺のメイドは、俺の奴隷の顔の上にまたがった。
「さて、こちらも頂きますか。
おい鈴。おまえの処女…………貰うぞ」
「ぴちゃ、れろ……んぁ、は、はい……御主人様、どうかわたしの処女、奪ってください……!!」
すでに美奈のアソコを舐めとっていた鈴は、恍惚の表情を浮かべながらそう言った。
「よしっ……そらっ!!」
美奈のときとは違い、一息で挿入した。
俺のペニスの3分の2くらいが埋まったところで膣口に当たる。
「ああぁぁぁああぁあああぁああああ!!!!!」
「んん!!! ああ!!」
処女を奪われた痛みに叫ぶ鈴と、その吐息と衝撃が伝わり感じる美奈。
ギュウギュウに締めつけられたペニスに快感を覚えながらも、この構図の面白さに笑ってしまう。
「っく、くくく……ふふふ。いいな! 少しハーレムっぽい! この調子でどんどん夢のハーレムを築くぞー!」
あまりの嬉しさに、少し幼さが滲み出てしまう。
だが腰を振るのは忘れない。
カリの部分が中の愛液と破瓜の血を掻き出しながら、快感を高めていく。
「ぎっ! んぁあ! んぅ! ああ! っは!!」
「ちょっと、わたしのおま○こ舐めるの休めないでよ。ぜんぜん気持ちよくならないじゃない」
「っひっ! は、はいいっ! も、申し訳ありませんっ!! っくぅ!!」
いつの間にかここでも主従関係ができあがっている。やっぱり美奈はその素質もあるようだ。
鈴も、まだ痛みは残っているようだが快感を感じるようになってきたらしい。
──パンパンパンっ!
俺と鈴がぶつかり合う音。そしてじゅぷじゅぷという接合部分の音と、ぴちゃぴちゃという美奈の股間部からの音。
部屋にはその三つの音と、三人の吐息と喘ぎ声だけが響いていた。
「そろそろ……イクぞっ!」
「ぴちゃ、じゅるっ、んれろ……んは、はい! どうぞ、わたしの中に、御主人様のミルクをぶちまけてください! 全部わたしに突っ込んでくださいいぃ!!」
「ああぁっん! ず、ずるいわ……! わ、わたしもご主人さまの精子欲しいのにっ……! んぁ!!」
「あとでやるから待ってろ……!」
目線を下げると、ズプズプと俺のペニスが鈴の女性器に出入りしている。
もはや鈴の陰毛だけでなく、俺の陰毛もビショビショに濡れていた。
「ラストスパートだっ!!」
腰を振る速度を上げる。
ジュプジュプ……!
「れろ……んあぁぁ! あっあっぁっ!! ぴちゃっ!」
「わ、わたしもイキそう……! んぁ!!」
三人とも快感は絶頂に近づき、もうイク寸前だった。
「イクぞっ!」
「「んぁああぁああぁあっ!!!」」
──ドピュっ! ビュル! ビュッ!
「っくぅ……」
「んぁあ……」
俺のすべてを鈴の中に注ぎ込む。
鈴は余韻に浸り、甘い吐息を吐いていた。
「あぁ……ずるい、アンタばっかり……この!」
「うっ……」
俺に注ぎ込まれたのを良しとしない美奈は、腹いせに鈴の顔へ自分の腰を下ろし、女性器を擦り付けた。
「あとでヤってやるから。ほれ、とりあえず風呂行くぞ、風呂。
美奈、そいつの縄解いて風呂に連れてくぞ」
「ん、はぁい……まったく、世話が焼けるわね……」
なんか予定が狂いまくったが……
とりあえず上質な身体を持つ性奴隷が手に入ったからいっか。
「あ、胸いじくるの忘れた」
< つづく >